「失望しました」
そう言われてからの事は覚えていない。
気が付いた時には湯船の掃除を終え、浴槽の縁に残っていた精液の残滓を拭きとり、浴室を出ていた。
「伝吉」
作業が終わるのを待っていたのだろうか、そこには菊代が立っており、こちらを気遣うような表情で声をかけてきた。
「菊代さま……」
何とか声を返す。自分の声なのに、まるで遠くから聞こえてくるような感覚。
「伝吉、奥方様からの言伝です。『三助の務めを解き、普通の使用人の務めに戻るように』との事です」
「……わかりました。菊代さま」
伝吉は静かに答える。菊代は心配そうに尋ねた。
「その、何を粗相したのかは言われていませんでしたが……何か、あったのですか?」
「いいえ……何も」
伝吉は小声で答えて首を振る。
「お怒りがあったとしても、暫くすれば収まるかと思います。私からもとりなしておきますから、伝吉は今までの務めを真面目に行うようしてください」
「……ありがとうございます」
優しい言葉に、伝吉は頭を下げる。
しかしその顔には、一切の感情が浮かんでいなかった。
半月が過ぎた。
初夏の陽気は梅雨の蒸し暑さに次第に移り変わり、新緑はその青さを増し、気が付けば庭園には紫陽花が紫の彩を加えるようになっていた。
伝吉はその半月の間、極めて普通に使用人としての務めを果たしていた。屋敷の掃除、小間使い、草むしり、その他の雑用諸々を堅実に、静かに行ってゆく。
その後、しほとは屋敷の廊下で何度かすれ違う事もあったが、頭を下げる伝吉に彼女は一瞥すらせず通り過ぎるばかりであった。そしてそれに対し、伝吉は何も感情を見せなかった。
使用人同士の他愛ない会話に笑う場面もあったが、その笑顔はどこか空虚であった。
──そしてこの半月、伝吉は一度も自慰を行っていない。
「はい……はい。ですが奥方様、それは……いえ、承知致しました」
出かけの用事を終え屋敷に戻った伝吉は、玄関口に置かれた電話機を前に菊代が何かを話しているのを見かけた。どうやら相手はしほのようだ。
「……ああ、伝吉。ちょうど良い所に帰ってきてくれました」
重い表情を浮かべていた菊代は、伝吉が帰ってきていたのに気付くといつもの穏やかな微笑みに戻った顔をこちらに向けた。
「何でしょう、菊代さま?」
「連絡がありました……本日、奥方様が試合でお帰りになられた後、すぐに入浴されます。その際の三助を伝吉に頼みたいとの事です」
「………」
「伝吉?」
「いえ、大丈夫です。菊代さま。信じられなかったもので……」
特に表情を変えた風も無い伝吉の態度に、菊代は怪訝な顔で尋ねた。首を振り、おずおずと答える伝吉。
「おそらく、今日の試合がなかなかに激しかったのでしょう……奥方様からの信頼を取り戻す良い機会です」
菊代は伝吉に顔を近づけ神妙な顔で言った。
「いいですか、伝吉。くれぐれも粗相の無いように。貴男の務めは家元の日々の疲れを癒す助けをするためです」
「……は、はい」
菊代の視線はまっすぐに伝吉の瞳に向けられている。伝吉はそこで初めて僅かの動揺を見せたようだった。しかし、菊代の視線から目を逸らさずこちらもまっすぐに答える。
「……頑張ります、菊代さま」
そして、伝吉は一礼すると自室へと戻ってゆく。
ふと僅かに振り向く。
菊代の気遣う視線が、伝吉の背に向けられていた。
夏至が近い事もあり、しほは日が完全に落ちる前に邸宅に戻ってきた。
「お帰りなさいませ、家元様」
『お帰りなさいませ、家元様!』
菊代の礼に合わせ、使用人たちが一斉に頭を下げる。
しほは並ぶ使用人の姿をざっと眺め、菊代に声をかけた。
「忙しい時間に集まる必要はありません。各自の仕事に戻りなさい」
「失礼しました。皆さん、元の務めに戻ってください」
いつも通りの流れ。しほは靴を脱ぐと玄関に上がる。靴には跳ねた泥や戦車の油などが残っている。戦車を降りて履帯の修理もしたようだ。激しい試合だったのだろう。
「奥方様、お疲れさまでした」
「社会人戦車道もレベルが上がってきたけど、国際試合に通用する程ではないわね。リーグ開設までにはまだまだ課題が多いわ」
ジャケットを脱ぎ、労う菊代に手渡す。無表情なまま、しほは彼女に尋ねた。
「伝吉の姿がありませんでしたね」
「既に風呂の用意に行かせました。すぐに入浴できるように支度も済んでいます」
「そうですか」
淡々とした返事。
「最後に三助をさせたのは何時頃だったかしら?」
「大体……半月ほどです」
「……そうだったわね」
僅かな沈黙。
「苦労をかけるわね、菊代」
珍しく、しほが菊代に労いの言葉をかけた。首を横に振る菊代。
「勿体ないお言葉です……これが、私の務めですから」
やがて廊下の分岐に着いた。しほは浴場へ向かう側へ歩みを進める。
「先に入浴します」
「承知しました。お食事のご用意は?」
「………」
しほは答えない。菊代は無言で頭を下げた。
浴場の引き戸を開け、しほは脱衣所に入った。
曇りガラス越しの浴室には明かりが灯っており、僅かな熱が伝わってくる。菊代の言っていた通り、既に湯の用意は出来ているようだ。
「ふぅ……」
疲れを振り払うように軽く肩を回してから、しほはシャツのボタンを外した。黒いブラに包まれた重量感のある乳房が露となり、続けてスリムパンツに手をかけて下ろす。レースに彩られた黒のショーツと共に、試合で蒸れた女性の匂いが更衣室に満ちる。
そのまましほは背中に手を回し、ホックを外す。押さえつけられていた乳房がゆさりと揺れる。先端の朱色の乳首は汗で濡れ、艶やかに光っている。
ブラを棚に置き、ショーツを引き下ろす。濃い茂みに彩られた陰唇を隠すものも無くなり、タオルで長い髪を纏めるとしほは浴室の戸を開けた。
「………」
湯気の満ちた浴室。
その片隅、伝吉はいつもの定められた場所で膝立ちで控えていた。
「………」
しほは僅かに伝吉を一瞥し、まるで存在しないかのように歩みを進めると湯船の前で腰を落とした。伝吉が動き、手桶に湯を入れるとしほの背中に注ぐ。
「ンッ……」
僅かに声が漏れる。もう一度かけ湯が行われ、しほは腰を上げた。無言で下がる伝吉。
そのまましほは入浴し、湯船の中で体を伸ばした。程よい温みのお湯が、戦車道の試合で強張った身体を癒してゆく。
「………」
「………」
「………」
「………」
僅かな水音だけが浴室内に響く。伝吉は無言で元の場所で待機している。しほはいつもより長く身体を温めた後、湯船から上がった。
「………」
「………」
二人は何も言わない。しほが洗い場に歩み寄るのに合わせ、伝吉は中腰のままそちらに先回りして彼女の身体洗いに備える。
「お願いするわ」
しほはそう言うと、腰を落とした。
その瞬間、伝吉はしほの腰かけを掴むと遠くへと滑らせた。
「っ!?」
当然ながら腰を落とそうとしていたしほはそのまま尻餅をつき、体のバランスを崩す。
「うあっ!」
獣めいた叫びと共に伝吉はしほに掴みかかった。咄嗟に背を向けで逃げ出そうとするしほだったが、身を起こす前に伝吉が圧し掛かる方が速かった。肩口を掴まれ、体重をかけられる。
「で、伝吉、何を!?」
しほは家元としての厳粛さと鋭さを備えた声で伝吉に言う。しかし伝吉は顔を伏せたまま、しほの豊満な尻に自身の股間を擦り付けている。片手をもぞもぞと動かし、股引きを脱ぐと弾けるように固く勃起した肉棒が剥き出しになった。
「やめなさい、伝吉!」
迷うことなく亀頭が張りのある尻肉に擦り付けられる。しほは更に厳しさを込めて伝吉に言った。
「……考えて、いました」
伝吉はそれに恐れる風もなく淡々と、しかし荒い息と共に言った。
「あの時……俺は、何て奥方さ……いえ、しほに言えば良かったのか」
伝吉の腰の動きが速くなってゆく。湯に濡れた火照った肌の上を亀頭は滑らかに上下する。その先端からは粘りある先走り汁が漏れ、より動きを円滑にさせてゆく。
「ああっ! しほのお尻、気持ちいい……!」
「くっ……!」
しほは身をよじり、何とか伝吉の拘束を逃れようとするが抜け出せない。伝吉は更に言葉を続けた。
「はぁぁ……お、俺、考えて、考えて……分かったんです。しほは俺の気持ちとか、そんなのはどうでもよくて……」
まるでうわ言のように言う伝吉。しかし腰の動きは止まる事がない。半被りだった亀頭は完全に露出し、びくびくと震え今にも達しそうである。
「しほは、ちんぽが欲しいだけなんだって……!」
尻肉に擦りつけていた動きから伝吉は肉棒の位置を変え、尻の谷間に挟み込ませるようにして前後に腰を動かし始めた。
「はぁ……深いよ、しほの、谷間ぁ……!」
「何を言って……すぐに離れなさい!」
普段ならば二言は要らないしほの指示、しかし伝吉は身体を離さず腰を振り続ける。
「だっ、だからっ! だから……ああっ!」
びくびくと腰が震え、亀頭からゼリー状の白濁液が吐き出される。それはしほの尻の谷間から溢れる程に迸り、火照った肌に白い彩を添える。
「ううっ!?」
熱い奔流を尻に吐き出され、しほはその身体を跳ねさせた。
「はぁ、はぁ……決めてたんです、俺」
絶頂の余韻を残さず、伝吉は言葉を続ける。達したばかりと言うのに肉棒は萎える事なく反り返り、しほの肌に密着させられている。
「次、もし、呼ばれたら……しほを必ず孕ませるって……!」
その時、身をよじるしほと顔を上げた伝吉の視線が合った。
伝吉は泣きそうな顔をしていた。興奮で紅潮し、口の端から涎を溢し、欲情で血走った眼をしながらも、その顔は泣いていた。
「やっ、やめなさっ……!」
「やめないよ、しほ」
「んあぁっ!?」
逃げられないように伝吉はしほの腰を強くつかみ、上に引き上げた。腰だけを突き上げたしほに上から伝吉が圧し掛かる、まるで犬の交尾のような姿勢。
「絶対、今度は、しほを満足させるっ、からっ!」
茂みの中の陰唇に、後ろから亀頭が擦りつけられる。
「ンッ!」
しほの口から、今までの悲鳴めいた声とは明らかに違う声が漏れる。
「あぁ……これが、しほの、おまんこ……あれからずっと、頭から、離れませんでした……!」
「いっ、いい加減にしなさい、伝吉! 今ならまだ……くあっ!?」
「こっ、ここ、かな……?」
初めての挿入だけに、伝吉には正確な場所が分からないようだった。先走りで濡れる亀頭が何度も陰唇の上を擦り上げる。
「クッ……!」
しほは指を噛み、声が漏れないように堪える。しかし次第にその秘所は湯気と汗以外のものが滲み始めていた。
「声を出していいよ、しほ……この半月、一度も出してないから、何回でも……うあぁっ!」
「ああっ!」
その瞬間、ぬるりと伝吉の亀頭がしほの膣内に入り込んだ。今までとは全く異なる、肉棒全体を無数の襞で舐められるような感触に伝吉は快楽の悲鳴を上げる。しほもまた、伝吉の煮えたぎる熱の籠った肉棒の熱さと固さ、そして予想以上の太さに嬌声を漏らした。
「ああっ! しほっ、しほぉっ! しほのおまんこ、凄いっ! 凄いよおっ!」
「ンッ! だ、だかっ! らぁっ! くうっ!」
しほの身体の事など考えず、伝吉は荒々しく腰を振り始めた。きめ細かなしほの背に舌を這わせ、首筋に強く唇を押し当てる。
ぱんぱんと伝吉の肉棒が突き入れられる度に、精液に汚れたしほの尻肉がぷるりと揺れる。抵抗するしほの言葉とは裏腹に、肉棒を受け入れた膣は全体で竿から亀頭に至るまでを刺激し、引き抜かれる時には名残惜しそうに雁口をくねくねと引き留める。
「うっ、うああっ!」
「………っ!!」
未知の刺激に伝吉はあっさりと絶頂に達し、しほの膣内に射精してしまった。
「こ、これで満足なら……ああんっ!」
何とか説得の機会を得たと見たしほが再び説得しようとしたが、伝吉は挿入したまま再度腰を動かし始めた。
「あっ! ああっ!」
「まだ、まだだよっ! 今度はっ、しほを気持ちよくっ、させるから!」
「んっ! んあぁっ!」
精液と愛液によってより潤滑になったしほの膣内を、固さを維持したままの肉棒が蹂躙してゆく。
「しほだって、感じてるんだよね? ここ、濡れて……!」
「嫌ッ! 嫌ぁっ!」
子供がいやいやをするように首を振るしほ。その姿に興奮したのか、伝吉は更に激しく動く。肉同士が打ち合う音と共に、淫らな水音が浴室内に響く。
「アッ、アッ、アアッ!」
しほの声が途切れ気味になり、身体が時折震えを見せるようになってきた。伝吉は身体を起こし、腰を掴む手の力を緩めぬまま腰を前後させる。濡れた陰毛が絡みつくさまと揺れるしほの尻が伝吉の目に映る。伝吉は右手を振り上げ、しほの豊かな尻に振り下ろした。
「ああんっ!」
激しい音と同時にしほの口から悲鳴が漏れる。しかしそれには明らかに痛み以外の響きが混じっていた。
「はっ……ははっ……やっぱり、しほは、こういうのが好きなんだね!」
「ちっ、違うっ、ああっ!」
二発、三発。たちまち赤くなってゆく尻。しかし膣内は更に愛液を溢れさせ、しほの否定が嘘である事を快感で伝吉に伝えてくる。
「いっ、イクよ、しほっ! しほも、一緒に……!」
一際深く腰を突き入れると同時に、伝吉は平手を強く打ち付けた。
「あっ、あああっ!」
「しっ、しほぉっ!」
しほの背が震え、膣が強く肉棒を締め付けた。同時に伝吉も達し、精液が浸透していた膣内に再度の白濁液を撒き散らす。
「ああ……こ、これが、しほの、おまんこ……!」
「あぁ……!」
ぐったりとしほは体の力を抜き、浴室のマット上に身体を横たえた。ずり抜けた伝吉の肉棒は未だに幾らかの硬さを残し、愛液と精液に塗れた亀頭を照り光らせる。
「はぁ、はぁ……も、もっと……」
しほの身体が脱力しているのを確かめ、伝吉は手を離すとしほの頭の方に身体を回り込ませた。彼女の肩に手を置き、うつ伏せから仰向けに身体を回転させる。
「あ……ああ……」
頭に巻かれていたタオルは既に解け、艶やかな濡れた黒髪が広がる。
半ば呆然とした表情のまま、しほは伝吉の身体を見上げていた。その表情だけで伝吉の股間の肉棒はまた充血し、硬さを取り戻してゆく。
「ああ……こ、ここにも……!」
「や、やめさない、伝吉……」
伝吉は腰を落とし、逆さになったしほの濡れた唇に亀頭を押し当てた。力無い声で抵抗するしほ。しかし伝吉は迷う事無く肉棒をしほの口腔内に突き入れた。
「んぼぉっ!?」
「あぁ、あったかいよ、しほのお口!」
「んぐっ、ぐっ、ぐうっ!」
伝吉は息苦しそうなしほの様子を完全に無視しつつ腰を振り始めた。時折歯が当たるが、それすらも今の伝吉には心地よい微痛となり射精を促してゆく。
「ああっ! しほっ、しほおっ!」
「んぼっ! うぐぅっ!」
「イッ、イクッ! イクゥッ!」
どくどくと伝吉の精液がしほの喉奥に注ぎ込まれる。苦しそうに痙攣するしほの身体から、伝吉は肉棒を引き抜いた。激しくせき込むしほ。その顔にも精液の残りが塗りつけられる。
「ゲホッ、ゲホッ!」
「よ、良かったよ、しほの口……」
恍惚とした表情で伝吉は上からしほに言った。精液と涎と涙に濡れたしほの顔にもはや普段の強気な姿は全くなく、助けを斯うように伝吉を見上げる。
「も、もう、許して……」
「し、しほ……!」
その言葉だけで、更に伝吉は勃起してしまった。
「う、うん、許す、許すよ……」
そう言いつつ、伝吉はしほの腹の上で膝立ちになった。反り返った肉棒を押し下げ、仰向けになってなお豊かな谷間を作り上げるしほの乳房の谷間に押し当てる。
「許してあげるから、しほ……これ、挟んで、舐めて……」
「は、はい、分かりました……」
従順にしほは答え、濡れ光る肉棒に手を添えると乳肉で挟み込み、両側から刺激を与え始めた。跳ねあがらないように抑え込みつつ、自分から胸を揉みしだくようにしてぐねぐねと豊かな柔肉で締め上げる。
「ああっ! お、俺っ! ずっと、しほのおっぱいで、抜いてたんだ……奉公に来た日から、しほと、会ってから……その大きすぎるおっぱいを舐めたい、揉みたい、挟みたいって……!」
「んっ、ちゅばっ、ンンッ……」
汗と精液で滑らかになっていた乳の谷間が与えてくる快感に、伝吉は腰をくねらせつつ悶えた。しほはそれに答える事無く、時折谷間から顔を覗かせる亀頭を舌先でつつく。
堪らず伝吉はしほの乳房に自身も手を添えた。二人の娘がいるとは思えない肌の張りと豊かさを備えた乳房はずっしりとした重量感を伝吉の掌に伝え、それが更に肉棒にも伝わってくる。
「しほの、おっぱい、凄いよ……凄い……!」
「は、はい……ありがとう、ございます……んんっ!」
荒い息の中、しほの囁くような声が更に伝吉を興奮させる。伝吉はしほの乳房の先端で硬く勃起している朱色の乳首に指を添え弄った。しほの口から出る嬌声。
次第に伝吉の背に射精感が上ってきた。
「しほっ、出すっ、出すよっ!」
「はい……だ、出して、ください……遠慮なく、いっぱい……!」
「うっ、うあっ、うああっ!」
吼えるような叫びと共に、伝吉は精液をしほの乳肉の谷間に放出した。どくどくと白濁液が溢れ、手を離すと左右の乳房の間に白い淫らな糸が残る。
「………」
「……しほ」
しほは言葉も無く、切なそうな瞳で伝吉を見た。
伝吉は名前だけを呼び、腰を上げるとしほの脚の付け根に身体を置き、彼女の脚を広げた。
「しほ……しほぉっ!」
「ああっ、ふ、深いぃっ!」
伝吉はそのまま腰を突き入れた。精液と愛液に塗れた膣内は三度目の挿入を喜々として受け入れ、未だ萎える事の無い肉棒を締め付けてくる。
伝吉は夢中で腰を動かした。しほの精液に汚れた淫らな顔。ゆさゆさと揺れる乳房、肉付き豊かな腰、引き締まった太腿、そして伝吉の肉棒を締め付ける膣の感触、全てを自分の魂に刻み付けようとするかのように、貪欲にその身体を貪った。
「あっ、あっ、ああっ! しほっ、気持ち、気持ちいいっ!」
「で、伝吉っ! い、いい、です。伝吉の、ち、ちんぽも、気持ち、いい……っ!」
恥じらうように言うしほの顔に伝吉は顔を寄せ、汁塗れの顔に唇を押し当て、舌を絡ませた。
「んっ、んっぱっ、ぷあぁ……」
「じゅるっ、ンンッ……」
腰を打ち付けるのに合わせ、ぐちょぐちょと水音が鳴る。
「やっぱりっ、だっ! しほはっ、しほは、ちんぽが欲しかっただけ、ンンッ、だった、んだっ!」
伝吉は更に腰を振りつつ叫ぶ。泣きそうな顔で、彼女が与える快楽を食らいつつ。
「はっ、はいっ! しほはっ、ちんぽが、欲しい、だけっ! んあっ、だけのっ! 雌っ、ですっ!」
一突きごとに身悶えしつつ、しほが答える。
「イクッ、イクよ、しほの一番奥で、出してっ! 絶対、孕ませるっ、からっ!」
「出してっ、出してくださいっ! しほの、おまっ、おまんこっ、にっ! 最後の、一滴まで、全部ぅっ!」
「しほっ、しほっ、しほぉっ!」
「アアッ! イッ、イクッ、イクゥゥッ!」
「………!」
しほの脚が伝吉の腰に絡みつき、逃がすまいと強く締め付ける。同時に伝吉は6度目の射精を行い、しほの子宮に精液を注ぎ込んだ。
「あぁ……し、しほ、しほぉ……」
伝吉の身体がぐらりと揺れた。
「あ、あれ……?」
そのまま伝吉は崩れ落ちた。高温の風呂場で過度の運動を行ったため、意識が飛んだのだ。
「ンゥ……」
ごぽりとしほの膣内から精液が溢れる。しほは僅かに身体を震わせ、身を起こして伝吉を見た。今までの睦言がまるで無かったかのような冷たい目で。
「終わりましたでしょうか、奥方様?」
脱衣場からの菊代の声。それに対し、しほは風呂場の惨状を隠す風も無く答えた。
「ええ、終わったわ。気を失ったから、早く手当を」
「……如何でしたか?」
菊代からの静かな問いかけ。しほは無表情に答えた。
───『合格』です。