EX-04を撃破し捕らえた後、ウル達はここがどこかを調べる。
ジブルにシャルロットを抱えて空を飛ばせ、辺りの様子からここの場所を特定する。
シャルロットの見解によるとここは先程いた場所より魔族領から離れているらしい。
「なら戻るか。ジブル、飛べるか?」
「勿論です」
座標は記録してあったので、帰りはジブルに転移魔法を使ってもらう。
ガラスが割れるような音の後、景色が切り替わり元の場所に戻ってくる。
「マスター、申し訳ないのですが、1週間ほど時間を頂けないでしょうか?その期間内でEX-04をマスターの僕にします」
意識の無いEX-04を抱えながら言ってくる。
ウルは少し考えてから許可する。ここで1週間を潰したとしてもEX-04が敵対してこなくなるならそちらの方がいい。
イーはウルに一礼してからアルリアと共に離れた場所にEX-04を運んでいく。
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「アルリア様、EX-04を私と同じように作り替えることは可能ですか?」
「勿論出来ます」
「では、EX-04を人族と全く同じにしていただけませんか?」
「分かりました。ただし、効果は1週間しか持たせません。その間にその子をウル様のモノにしなければ、貴方の考えているやり方は出来なくなります。それがウル様に不利益をもたらすことも理解していますね」
イーの言葉にアルリアは全てを理解している口ぶりで答える。
「必ず成功させます」
アルリアはイーの言葉に満足したように頷き、指を鳴らす。
EX-04の体が一瞬だけ光る。
「これでこの子は人族と変わらなくなりました。後はあなた次第です」
「ありがとうございます」
イーはアルリアの正体を知らないが、感情を引き出しただけではなく、マスターの精液無しではいれないように自分を創り変えた。
だからEX-04も創り変えれると確信していた。
そしてEX-04を人族と同じにすれば1週間で堕とせる。
「後は小道具ですね」
そう言ってイーが言ってもいないのに、イーが欲している道具を作り出す。
イーはアルリアが何者なのか気になったが、主が言っていないということは、アルリアの正体もまだ話すわけにはいかないということだ。
だから聞きたいのを堪えてEX-04が目を覚ますのを待つ。
しばらくするとEX-04はうめき声を上げながら覚醒する。
「EX-04、再起動しましたか」
「ッ!?EX-01どういうつもりだ!」
EX-04は声を荒げ詰め寄る。
「今の私はEX-01ではなく、イー、です。それで、どういうつもりだ、とはどういうことですか?」
「なぜ主を裏切っているのかと聞いているんだ!!」
EX-04はイーの胸ぐらを掴もうと詰め寄ってくるが、イーはそれを受け流しEX-04を組敷く。
「私はマスターを裏切ってなどいません」
「なら何故崇高な天族でもない下賤の輩を主などと───ぎぃあああああぁぁあぁぁぁっ!!」
イーはEX-04の腕を強く握る。それだけでEX-04の腕からミシミシと枯れ枝が潰されるような音がする。
普段イー達は痛みを情報としては認識しているが、実際に痛みを感じているわけではない。だが、今のEX-04は人族と同じだ。当然痛みを感じる。
EX-04は初めて感じる激痛に頭がショートしかける。
「マスターを愚弄することは許さない」
イーの冷たい言葉にEX-04は何か言い返そうとするが、口をパクパクと動かすだけで言葉を発せない。
EX-04は自分に何が起きているのか分からないといった表情をする。
「あなたが感じているのは恐怖です」
「恐怖だと!?」
EX-04も恐怖という概念の知識は持っている。だからこそ理解できない。
自分達は恐怖など感じるはずがないのだから。
「どうやらあなたにも感情が芽生えているようですね。ですが、それは好都合です」
イーの瞳のなかに危険な色が浮かび上がる。
「一番いいのは、あなたがこのままマスターに忠誠を誓うことです。それができなければ強制的に誓わせます」
「我々が忠誠を誓う主は天族だけだ!!」
EX-04からすればなぜ、EX-01が天族でもないウルに忠誠を誓っているのかが分からない。
しかしそれは仕方ないのかもしれない。
イーは他の人造天族とは異なっているのだ。
だがその事を知っているのは神であるアルリアだけだ。
「では、強制的に誓わせます」
「がぁぁぁぁあぁぁ!!?」
イーがアルリアの作った鞭を振るい、EX-04の背中を打つ。
EX-04は再び激痛に顔を歪め悲鳴を上げる。
「かなり軽くした方ですよ。これ以上されたくなかったら………」
「我々に恐怖など無い!こんなまやかしに屈する事はない!」
歯を食いしばり、痛みを堪えながら毅然とした目でイーの目を睨み付ける。
「では恐怖を認識するところから始めましょう」
「ぎいいいいぃぃあっ!!」
イーが腕を振るうとEX-04の首から下、正面の体全体に針が突き刺さる。
手の先などは針が貫通している。
「い゛っ!!い゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
全身を貫かれる感覚に堪らず体を丸めると、今度は背中側に針が突き刺さされる。
「どうですか?」
「くっ、あが、………こんなことで」
「そうですか」
イーは素っ気なく返し、次の段階へ進む。
「ぎい゛い゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!?」
イーは雷の魔法を使いEX-04に放つ。
すると電撃はEX-04に刺さっている針に引き寄せられ、全身に流れる。
「ぎあああああぁぁぁぁぁぁ!!ひぎゃぁぁぁぁぁあああ!!!」
肉がこげる臭いがし、EX-04の体を焼いていく。
だがイーは雷魔法と同時に回復魔法も発動させEX-04の体を直していく。
EX-04は永遠に続く電流に堪らず崩れ落ちる。
「ああああああぁぁぁぁぁあああ!!!」
しかし、それは出っ張っている針をさらに押し込む結果となり、のたうち回る。そしてさらに他の箇所の針も深く押し込み、またのたうち回る。
それを繰り返し、全身の針を全て体に埋め込む。
「ひああああああああああぁぁぁ!!」
EX-04は狂ったように地面を転がり、体を跳ねさせ、暴れまわる。
「では、本格的にいきます」
そう言ってイーはアルリアが作った水でできた鞭を手に取る。
何をされるか分かったEX-04はイーから遠ざかろうとする。しかしそんなことを許すイーではない。電撃を強めEX-04を動けなくする。
そして鞭を振るいEX-04に当てる。
水でできた鞭は普通の鞭のようにいい音を鳴らすと崩れ、EX-04を濡らす。
「くあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
水が電撃の威力を高めEX-04を苦しめる。だが、イーは新たな鞭を手にとり再び振るう。
また同じように小気味のいい音を響かせた後、崩れEX-04を濡らす。
そうやってイーはその日夜通し電撃をEX-04に浴びせ恐怖を埋め込むことに専念した。
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「あ………う………あぅ………」
朝になってようやく電撃から解放されたEX-04は虚ろな瞳でうわ言のように声を漏らす。
「どうです、自分が感じているのが恐怖だと理解しましたか?」
「あ………あ………ぅ………」
イーの言葉にも反応せず、ただ声を漏らすだけだ。
イーはため息をついてからEX-04の髪の毛を掴み、近くの水場に連れていく。
そしてEX-04の顔を水の中に沈める。
「─────がっ、ぼっ!ごぼっ!ごぼぼぼっ!」
初めは無反応だったEX-04だが、次第に息苦しくなったのか手足をバタバタと暴れさせ始める。しかし今のEX-04の力ではイーの力には敵わず、水面から顔を出すことができない。
「ごほっ………ごぼ、ごぼっ、ごぼぼぼぼぼ!!」
イーはそのまま5分ほどEX-04を水に沈めた後にようやく水から出す。
「げほっ、げぼっ、かっ………はぁ、はぁ」
EX-04は取り込んだ水を吐き出し、新鮮な空気を求めて、激しく息をする。
「恐怖は覚えましたか?」
「ひっ!」
イーに正面から覗き込まれて小さく悲鳴を上げる。
「私は恐怖を覚えたかと聞いているのです」
「覚えました!!私は恐怖を感じています」
もう一度EX-04を水に沈めようとすると、EX-04は慌てて恐怖を覚えたことを認める。
「それはよかったです。もしまだ強情に恐怖を感じていないと言い張るのなら、もう一度同じことをしなければなりませんからね」
イーの言葉にEX-04は震える。
その目には間違いなく怯えが出ている。
「そこで、恐怖を覚えたEX-04に質問です。マスターのモノになる気になりましたか?」
「それは………できない」
「また同じことをされるとしても?」
「そうだ!!」
明らかに怯えながらも、そこだけはハッキリと答える。
「やはり恐怖でも駄目ですか………やはりここはマスターに抱いていただいて、私と同じようにマスター無しでは駄目にしてしまいましょうか」
「なっ!?」
「そうなれば、あなたにはマスターを気持ちよく出来るようになってもらわなくては」
「ふざけるな!!あんな奴に抱かれてたま………ばっ!?」
EX-04が台詞を全て言う前にイーがEX-04を地面に亀裂が入るくらいの勢いで叩きつける。
「マスターを愚弄するのは許さないと言ったはずですが?それに勘違いしないでください、今、あなたの行動の決定権はあなたにはありません。あなたは私がいった通りマスターを気持ち良くすることを覚えればいいのです」
普段の無機質な声からは考えられないほどの圧の籠った声で宣言して、手にはアルリアが作った張型を持つ。
「大丈夫です。あなたの体に刺さっている針には特殊な媚薬が塗ってあります。今は意識が朦朧として感じられないかもしれませんが、次第によくなります」
そう言ってEX-04に刺さっている針を転移で抜き、足の片方ずつに縄をかけて股を開いた状態で逆さ吊りにする。
「これはマスターと同じよ大きさと形です。まずはこの形を覚えることから始めましょう」
ここからイーの調教が本格的に始まる。