「やっと着いたね」
シャルロットが魔獣との戦闘で乱れた息を整えながら感慨深そうに言う。
禁域の密林を抜け、久し振りに日の光を拝んだウル達はその場にあった岩に腰かける。
禁域に入って4日、ウル達は一人も欠けることなくアヴァザードの麓までようやく辿り着くことに成功したのだ。
「はぁはぁ……やっぱりアヴァザードに近付くと魔獣も強くなってくるんですね……」
「それも有りますが、数が問題ですね」
シャルロットと同じく息を切らしたリリスの呟きに少し呼吸が乱れたスーが答える。
禁域は魔獣の巣窟と言ってもいい。一体一体の能力値は大したことないのだが、流石に数十匹が四方八方から襲って来るとウル達でも捌ききれず、シャルロットやリリスも魔獣と戦う羽目になっていた。
「アヴァザードでもこの調子なのか?」
「いえ、アヴァザードは個体の力が強いだけでここほど数はいません。そもそもアヴァザードの魔獣は基本的に群れることはしませんし」
ウルはアヴァザードでも同じ調子ならば危険が高いと考え質問するが、それは大丈夫だとジブルが答える。
アヴァザードは生物が住むには適していない環境なのだ。
だからこそ格下の相手をする事を煩わしく思った竜などの強大な生物が住み着き、それに対抗出来る生物だけ残り魔境が出来るのだが……
少なくとも数十体に一度に襲われる事はないそうだ。
「それならいいが」
アヴァザードの魔獣でも一対一ならばほとんどの敵はウルとシーが処理できる。
「とりあえず、予定よりかなり遅れてる。今からアヴァザードに入るのは危険だから今日はここで休もう」
まだ昼過ぎくらいだが、息を整えたシャルロットが夜営の準備を始める。
「皆もよく休んでね。今日が休める最後の日だから」
アヴァザードを一日で越えるのは不可能だ。
流石にアヴァザードで夜営などするのは自殺行為に等しい。ここの魔獣は魔獣避けの結界すら突破できる力を持っている。そんな中で一ヶ所に長時間止まるわけにはいかない。
かといって部屋を使うのも危険だ。半神化しているとはいえまだ不完全な身、寒さなどで反応が落ちたりする。ここから先は常にアヴァザードの環境に体を慣らしておかなければならないのだ。環境が大きく変わる部屋は使えない。
つまりウル達はこれから不眠不休でアヴァザードを越えなければならないのだ。
ウルは後ろに聳え立つ巨峰を見上げる。
斜角は大体35度位だろうか、山の中腹からは更に傾斜が厳しくなっており、そこら辺からは植物が一切生えておらず、山肌が剥き出しになっている。そして中腹から少し先は白い靄がかかってよく見えない。恐らくそこに吹雪いている吹雪のせいだろう。
「吹雪はありがたいのかな」
側に来て一緒にアヴァザードを見上げていたシャルロットも同じ考えのようだ。
何もない開けた場所ではこちらが相手を見付けやすいように相手もこちらを見つけやすいのだ。吹雪は魔獣と鉢合わせになる確率を上げるが、同時に魔獣に見つかる確率を下げてくれる。
「シャル、ジブル、アヴァザードの事をもう一度教えてくれ」
ウルはアヴァザードの事を一番知っているであろうシャルロットとジブルにアヴァザードの事を詳しく聞く。既に何度かアヴァザードの情報は聞いているが、最後の確認をとる。これからはどんな小さな情報が命を繋ぐか分からないのだ。
二人は分かっている範囲でアヴァザードに生息しているであろう魔獣の特徴、体型、能力値、今まであった目撃情報など事細かに説明する。
「…………」
二人の説明を聞いたあともウルは腑に落ちないような顔をしている。
「マスター、何か?」
「いや、なんだか胸騒ぎがしてな」
ウルはなにか言い様のない不安を感じていた。この先に蜘蛛の巣が張られているような、そんな不安。
「スー、今日はお前も参加しろ」
しばらく黙り込んでいたウルは不意に顔を上げるとそう言う。
何に参加するのかは言うまでもない、伽だ。
「よろしいのですか?」
スーは戸惑った様に聞き返す。このタイミングで伽に参加しろと言う理由は能力値の底上げだろう。しかし、ウルは元々能力値を上げるために性交をすることを良しとはしていない。
「アヴァザードに入る前に出来るだけの事をしておきたい」
「マスターの御心のままに」
スーはその場に跪く。スー達にとっては能力値を底上げが理由でもウルに抱かれるということは最上級の褒美なのだ。
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ウルと交わるということは想像以上に疲労を与えるものらしい。
ウルはどれだけ出しても少し休めば疲労が回復するが、抱かれている眷族達はそうはいかないらしい。一回二回ならば普通に休息を取れば良いのだが、今からやろうとしていることは能力値の底上げのための交わりだ。それも禁域内で行える最後のチャンス。当然数回ではすまない。
そこでウル達は明日に響かないようにまだ日の落ちていない時間から性交をすることになった。
「こうして明るいところで見られるのって思ったより恥ずかしいね……」
「暗くてもウルさんにはしっかり見えてるんですから、変わらないと思いますよ」
「気持ちの問題だよ」
日の光で隅々までウルに見られることになってシャルロットは頬を赤くして秘部を手で隠してしまう。
一方、以前にウルに全身をくまなく見せた事のあるリリスは特に恥ずかしがることはない。
スーもリリスと同じように体を隠すことなく素肌をウルに晒している。
しかし、二人とも恥じらいがない、というわけではない。ただ、リリスとスーはウルに自分の全てを余す所なく見てほしいという気持ちが強いだけだ。
「マスター、よろしいでしょうか?」
スーはウルの前で跪き、潤んだ瞳で見つめてくる。それはまるで餌を前にお預けをされた子犬を彷彿とさせるものだった。
ウルは苦笑し頷く。
「ふぁっ……ぁ……ん、く……んん」
スーはそっとウルの肉棒の先端に舌を這わし、小さな口を大きく開いて亀頭まで含む。それと同時に遠慮がちだった舌使いを時に激しく、時に撫でるように使い分ける。
「んじゅ……はぁふ……んじゅる」
スーは口の中に唾液をため、ウルのカウパーと混ぜ合わせ、この世でもっとも淫らなカクテルを作る。
じゅぶじゅぶといやらしい水音を奏で、懸命に奉仕する。
「私達も。ちゅ……ん……んぅ……」
「ん、ウル……んちゅっ」
スーに先を越されたリリスとシャルロットはスーが空けてくれていた竿の部分を両側から刺激する。
リリスの大胆な舌使いと、それに比べるとまだ拙いシャルロットの舌使い。
シャルロットも十分上手いのだが、やはり一日の長があるリリスの方が上だ。
「ん……んぁ」
それはシャルロット自身もウルの感じ方で分かっているのか、少しリリスに対抗する形になっている。
「ッッ~~~~?!」
シャルロットは突然奇声を上げ、飛び上がる。見ればスーがシャルロットの秘裂に指を入れ、かき混ぜている。
『シャル様、リリ様に負けたくない気持ちは分かりますが、私達の一番の目的はマスターに快楽を感じてもらうことです』
スーを通してこの状況を見ているイーがシャルロットにだけ聞こえるように魔法で言葉を送ってくる。スーもイーの意思に引っ張られるのだろう。ウルに奉仕しつつもシャルロットの膣をクチュクチュと泡立てている。
そこでふとウルに悪い考えが浮かぶ。
「シャル、自分でしてみろ」
「ふぇ!?」
シャルロットは再び奇声を上げる。自分でしろとは自慰の事だ。もちろんシャルロットも何度かしたことがあるが、それをウルの前でするとなると話は変わってくる。そもそもウルでなくても自慰は人に見せるものではない。
しかし、冷徹のようにも見える表情を見ると逆らえなくなる。シャルロットはおずおずと下半身に手を伸ばす。
「あ、く……ぅ……んん」
シャルロットの指が濡れそぼった膣に触れた瞬間、リリスは雷に打たれたようにビクリと肩を跳ねさせる。
ウルから貰う快楽に比べれば小さな快楽だが、今まで自分でしただけでここまでの快楽は感じられなかった。
シャルロットはそのまま陰核を押し潰すように掌を当てる。
「は、ん……んぅぅぅぅ……」
シャルロットは自分がしている事がどれだけはしたない事か理解しているが、それなのにシャルロットの膣から溢れ出す愛液は次第に増えていく。段々と自慰をすることに夢中になっていく。股を広げ、上半身を後ろに反らして下半身を突き出す。
「あ、やぁ……二人とも……見ないで……」
シャルロットはウルの肉棒をしゃぶりながらもシャルロットの痴態を見ているリリスとスーに弱りきった声で懇願する。しかし、言葉とは裏腹にシャルロットの指使いは大胆になっていく。
シャルロットもマゾっ気があるのは分かっていたが、どうやら自分の痴態を見られることでも興奮してしまうようだ。
「く、ふ、あ、ああ、あっ」
シャルロットは絶えず軽く絶頂しているようで小さく体を震わせている。
女の密が太ももをテラテラと妖しく光らせながら伝い落ちている光景は淫靡だった。
普段は凛々しいシャルロットが快楽に乱れ、痴態を晒しているのはウルの肉棒をさらに硬くするには十分だった。
ウルはシャルロットを抱き寄せ、唇を塞いでやる。それだけでシャルロットはイッていまい、潮まで吹く。
「あっ……!!ああ……ウルが入ってく……」
ウルはよくやったとシャルロットの膣に肉棒を挿入する。シャルロットの膣はようやくウルから刺激をもらって嬉しそうにうねり、ウルの肉棒を絞り上げ、きゅうきゅうと締め付ける。
コツンとウルの肉棒が降りていた子宮口に当たり、一番奥まで繋がったことを教えてくれる。
「ウル……ウル……はぁ、ふっ……んぁ!」
シャルロットはウルと目が合うと妖艶に笑い、腰を振りだす。
肌と肌がぶつかり合う音が鳴り響き、結合部分はいやらしく泡立っていく。
シャルロットはもはや他の二人のことなど忘れたかのように一心不乱に腰を振り、ウルのための淫らなダンスを披露する。
ただ、腰を降るだけではなく、緩急をつけたり、グラインドさせたりとウルを飽きさせることなく刺激を与える。
「んはぁ、はっ、あ……ウル、んっ!……ボク、はぁん、っあ……イッちゃい、そうだよ」
シャルロットの動きに合わせてウルも腰を振ると、シャルロットはすぐに上りつめてしまう。膣肉が痙攣しだし、全身に力が入る。シャルロットはその反応さえウルに快楽を与える道具にしている。
ウルはそんなシャルロットを愛おしく思い、今出来る方法でウルも気持ちを伝える。
「シャル、出すぞ。全部受け止めろ」
「うん、ぁ……ボク、ウルの全部を、ふぁ……受け止めるから……遠慮しないで、好きなだけ出して」
ウルの腰に足を巻き付け、離れないようにガッチリと抱きついてくるシャルロットを抱き返しながらウルはシャルロットの中に己の精を放つ。
「あっあっあぁぁ、きたっ!ウルの精液が、ボクの中で、イッ……くぁぁぁぁぁぁ!!」
子宮の中に直接精を放たれたシャルロットはその暴力的なまでの快楽に翻弄され、頭の中が真っ白になる。
(ああ、ボク、ウルの女になれて幸せだな……)
シャルロットが白くなる意識の中でその幸福を感じ意識を飛ばす。
「おっと」
ウルは気を失ったことで後ろに倒れそうになるシャルロットを抱き止める。
「ん、ぁ……んん」
シャルロットが気を失っても止まることのない射精がシャルロットの子宮を満たし、妊娠したように腹部が膨らんでいる。
「シャルさんこれ以上できなさそうですね」
ようやく射精が終わって、引き抜いた肉棒を舐めて綺麗にしながら、リリスが羨ましそうにシャルロットを見つめてそんなことを言ってくる。
「ウルさん、私もシャルさんみたいにして下さい」
「勿論だ」
ウルはそう答えるとリリスを抱き寄せる。そして左手でリリスの秘部を撫でる。リリスのそこはもう濡らす必要がないほど濡れていた。それでもウルは大洪水を起こしている膣に指を入れる膣壁を擦る。
「はっ、くぅん……あぁっ、ウルさん……焦らさないで下さい……」
リリスは我慢できないと涙目になりながらウルの胸に頭の埋める。さらさらとした髪がウルの胸をくすぐり、ふわっと広がる甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
ウルはリリスの頭を撫でてやり腰を持ち上げる。
そしてウルを待ち望んでいる膣に肉棒を埋めていく。行く先を塞ぐ膣壁を押し退け、奥へ奥へと挿入する。
「ああああ、ああん、おく……グリグリされて……気持ちいいです……」
リリスは奥が弱点だ。そこを重点的に突き上げ、攻める。
一突きごとに嬌声を上げ、快楽に乱れる。全身が汗ばんでいて、ほんのり上気している姿はウルの劣情を誘い、一度出した後だというのに、硬さも大きさも一切変わっていない。
「ウルさん、あっ……んん、んぁ……ひあぁ!耳舐めないで下さい……」
突然ウルに耳を舐められ、ビクリと体を震わすリリス。ウルは舌を尖らせ耳の中まで舐める。ぴちゃぴちゃと耳を舐められる音がリリスを倒錯的な気持ちにさせる。
「ウルさん……私もう……我慢できません……ウルさんので止めを刺して下さい」
限界が近いリリスはウルの射精でイかせてくれと懇願する。ウルはそれに対してピストン運動を激しくすることで答える。
掘削機のようにリリスの奥を突き、子宮に出す準備を始める。
そして一瞬、リリスの中が弛緩し、次の瞬間に強烈に締め付ける。
「く、ぁ……」
ウルは呻き声を上げながらリリスの子宮内に直接精液を注ぎ込んでやる。
「あああっ、きったぁ……イク、イキます!!あああああぁぁぁああ!!!!」
リリスは煮えたぎるウルの精液を旨そうに子宮で飲み、シャルロットと同じように、腹部をウルの精で膨らましていく。
脳に電撃が流れたような感覚に陥り、全身がビクビクと痙攣しながらも、ウルの精を貪欲に搾り取る。
「ふぁ、はぁ、はぁ……」
リリスはシャルロットのように気を失いこそしなかったが、息も絶え絶えでもう限界なのは目に見えていた。
ウルはリリスからの肉棒を抜き、リリスを少し離れた場所に寝かしてやる。
「ウルさん……ありがとうございます」
リリスは最後にそう言ってウルと口付けを交わす。
ウルはリリスの気が済むまで唇を合わせている。しばらくして息苦しくなったのか、リリスが名残惜しそうに唇を離す。
だが、二度目はしてこない。ウルにはまだ相手をしなければならない相手がいるからだ。
ウルはリリスの言わんとすることを理解してスーの方に近付く。
「マスター、マスター……あ、ぁぁぁぁぁぁ」
スーは待ちきれなかったのか、一人で自慰をして、ウルが近付いている事にさえ気付いていない。
ウルはそっとスーの後ろに回り込み、背後から胸を揉みしだく。
「ひゃあぁ!?ま、マスター……」
ウルはスーの乳房の中心のしこりを弄び、首筋を舐める。
スーはくすぐったそうに身を捩りながらも、ウルを受け止める。
ウルはスーの体を持ち上げ、半回転させ向かい合う体勢に変える。するとスーはウルの精液がこびりついている肉棒を凝視する。
「良いぞ」
「んむぁ、はあっ……んぅ……ちゅぶ」
ウルが許可を与えるとスーはウルの肉棒をくわえ、尿道に残っている精まで吸い上げる。いやらしく頬を窄め、ズズズと音をたてながらウルの精を飲み込んでいく。
「マスター……私にもご慈悲を……」
スーはウルの精を残りを全て飲み干すと。準備の出来ている秘裂を指で広げ、ウルを求める。
ウルとしてはもう少し前座を楽しんでもいいのだが、これ以上スーを焦らすのは酷だろうと素直にスーの膣に肉棒を挿入する。
「ひ、ぁぁぁぁぁぁっ!!!」
スーはウルの肉棒が中に入っただけで潮を吹くほどイッてしまう。スーは以前にイーに調教された影響で他の仲間達よりもウルのもので感じやすいのだ。
「あ、ああああああぁぁぁぁぁっっ!!」
ウルが一突きするごとに愛液を滝のように垂れ流し、潮を吹き続ける。全身が痙攣して不規則な動きをすることでウルの肉棒にえもいわれぬような快楽を与えてくる。出してすぐの敏感な状態ではすぐに限界が近くなってしまう。
「マスター、どうか好きに出してください。マスターが私達で感じている証拠をここに焼き付けてください」
イキながらもウルを絶頂へと導こうと腰を振るとスーにそう言われては我慢など出来るはずもない。
ウルはすぐにスーの核に精を注ぎ込む。
「~~~~~~~~!!!!!」
その瞬間にスーは大きく仰け反り、舌を突き出す。目は上を向いて意志が飛びそうになる。
スーも前の二人のように腹部が膨らんでいく。
それはまるでウルの子を孕んだかのようで、その感覚がスーをさらなる高みへ昇らせていく。
「マスター、マスター、マスター!」
ウルを呼び続けウルの精を受け止める。ようやく射精が終わっても腰を振るのを止めず、ウルを感じようと、ウルに感じてもらおうとする。
「スー、まだいけるか?」
他の二人のように続行不可能ではなさそうだが、それなりに疲弊しているスーに確認をとると、スーはウルに口付けをすることで答えた。
こうしてウルとスーは二回戦に入り、それが終わると、回復していたシャルロットとリリスをまた相手取る。