前回から期間が空いてすみません、また更新ペースは上げるつもりですので
今年も本作をよろしくお願いします
「マスター、いかがされましたか?」
夜、出された食事に手をつけずにいるウルにイーが声をかけてくる。
「……何でもない、気にしないでくれ」
「かしこまりました」
ウルが少し間を開けてそう返すと、イーは府に落ちていないようではあったが、食い下がることはなかった。
リーネの生まれ古郷を目指すと決めた日からウルは奇妙な視線を常に感じるようになった。
その視線に悪意は一切感じられず、ただこちらを見ているだけのようだが当然ウルは警戒を強める。
しかし、ウルが関知できる範囲に視線の主は常に居らず、視線の主はウルの鋭い感覚よりもさらに上をいくことを示していた。
しかもその視線はウル達が休息のために部屋などを使おうとすると切れる。
それは裏を返せばウル達が知られるわけにはいかない秘密を知っているという証しにもなる。
視線はウルにだけ向けられているようで他の仲間たちは気付いていないようだが、流石にアルリアは気が付いているだろう、だがアルリアは何も言ってこない。
それはその視線が現状は問題ないと言うことなのだろう。
とは言え自分達の秘密を知っているものを野放しにすることはできない。幸いにも視線の主のいる自分達が向かっている方向だ。
そして自分達が歩みを進める度に視線が強くなることから視線の主は移動していない。このまま行けばいずれ視線の主を捉えることができるはずだ。
ウルはこの問題を一旦脇に置いて、今一番の課題に向き合うことにする。
今一番の課題とはウルが助けた闇森族の
リーネはウルたちから少し離れた所で膝を抱えて分け与えられたパンをモソモソと食べている。
「やっぱりまだ警戒してるのか?」
「…………」
ウルが話しかけてもリーネはなにも言わずにパンをかじるだけだ。ウルの仲間たちはその様子を見て少し前のウルとリーネが重なって見える。
リーネはウルのことを知る人物からすれば異例の存在だ。
ウルが心を開いている人物はいずれもウルから距離を縮めようとすることはなかった。
しかし、リーネに関してはウルの方から関わりを持とうとしている。そのおおよその理由は理由はみんな理解してはいるが、やはり驚きを隠せないでいる。
「……あなたの目的はなに?どうしてリーネに関わるの?」
しばらくしてリーネの口から小さく呟きが漏れる。その呟きには戸惑いと僅な期待が込められていた。
「目的はない。強いていうなら君の願いを叶えてやりたいそれだけだ」
「どうしてそこまでしてくれるの?」
リーネはウルの目的を知っている。
ウルはこの世界の救世主としての使命を受けている。
しかしウルには世界を救う気持ちはなく、この世界に止まっているのも
『世界を救うか救わないかを見極めるために旅をする』
という名目の元、母の魂を拘束している魔族を見つけことだ。
しかし、世界の崩壊を告げる戦争は数年以内に勃発してしまうらしい。リーネのため、どこにあるか分からないリーネの古郷を目指していては時間切れになる可能性が出てくる。
ウルがその可能性を取ってでも自分の願いを叶えたいという理由が理解できなくて、リーネはどうしていいか分からないのだ。
「結局は自己満足なんだろうな」
「自己満足?」
「ああ、俺はリーネに自分を重ねているんだろうな」
ウルはリーネのとなりに座り、ゆっくりと話し出す。
ウルが今まで自分から関わった人物は4人。
それはいずれも『理由なく他者から悪意を向けられている者』だった。
ようはウルの境遇に近い者ばかりなのだ。
「俺は自分をそいつらの立場に置き換えて見て、気に食わないだけなんだろう」
理由なく悪意を向けられていることが気に食わない。そんなやつらの存在を許容できない。
だからウルは自分の持っている力を貸し与えて悪意を向けてくる連中を叩き潰す。それは自分の秘密がバレる可能性があってもそうしなければ、自分の感情を抑えきれなくなるからだ。
「だから『自己満足』」
「そうだ」
「じゃあ、リーネを虐めたやつらを全部殺したらリーネにはもう関心がなくなるの?」
少し不安が混じった声をウルは聞き逃さなかった。それは少しだけウルたちに期待を持っている証しでもあるのだから。
「分からない」
ウルの答えはリーネが期待するものではなかった。だからウルは言いにくそうに答えざるをえない。
正直に言うとリーネがただ闇森族という理由で悪意を向けられているだけなら、リーネの望みを叶えた後は関心がなくなっていただろう。それこそウィズ達のように自分から付いてきたいと言わなければ側に居ることはないだろう。
しかし、リーネは何者かの手によってこの境遇に落とされた可能性がある。だからこそウルが自分の事と同じくらいどす黒い感情を煮えたぎらせているのだが。
それはともかく、ウルはリーネを側に置いておきたいと思っている。同じ疵を持つもの同士、お互いに疵を嘗め合いたい。
だが、それを無理強いできるほどウルの心は強くない。結局はリーネの心次第なのだ。だから、ウルはリーネと距離を詰めたがる。
「もし……もし自己満足だとしても、リーネのことを受け入れてくれるってこと?」
「俺はそのつもりだ」
ウルが答えるとリーネは顔を赤くして俯き、恥ずかしそうにモジモジとしだす。
「リーネはリーネのことを受け入れてくれるなら自己満足でもいい!リーネを側に置いて」
やがて意を決したように顔をあげ、そう宣言する。そしてリーネは唇を寄せ、チュッとキスをしてくる。
それはリーネなりの決意の現れだった。
実はリーネはアルリアにこうなった時のためにウルとの契約のことを聞かされていた。
もちろんウィズ達のように契約しなくともウルの側に居ることも出来ることは分かっている。それでも、自分を本当に受け入れてくれるなら人に自分も出来るだけのことをしたい。
その思いがリーネを動かしたのだ。
「お兄ちゃん、リーネをお兄ちゃんの眷族にして」
ウルのことを自然とお兄ちゃんと呼んでしまう。これは齢9才のリーネがもっとも憧れていた自分を守ってくれる存在だということ。そして、自分の全てを捧げてもいいと思う人への精一杯の甘え。
しかし、ウルは複雑な顔をする。眷族契約にはどうしても主従関係ができてしまう。
リーネとはそのような関係でいたくないのだ。
一方、リーネはウルになら主従契約を結んでいいと思っている。
結局はウルがリーネの熱意に折れる形で眷族契約を結ぶことになった。
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「お兄ちゃん、来て」
リーネはウルと二人きりで初めて部屋に入った。二人はお互いに一糸纏わぬ生まれたままの姿で褥を共にしていた。
リーネは9才とはいえリリス程には成長している。
それは若い内に体が完成する人族以外の特徴のお陰だ。
とはいえリーネの体は性交する準備はできていない。
ウルはリーネのその未成熟の陰唇に舌を這わせる。
「ふぁ、あふ……あうぅ……」
女の子の穴に異性の舌が入り込んでくる感覚にリーネは無意識に吐息を漏らしていた。
もともと森族は人族よりも頭が良いのだ、少し聞きかじったくらいで性交の知識などは大体想像がつく。
しかし、リーネは性に関してはあまり興味がなくそこまで気にしていなかった。
中途半端な知識が逆にこの状況を恥ずかしく感じさせてしまう。
「はあぁ、っらっめっ、くふぅ、ッぅ、にゃにこれ」
女の子の穴の奥がジンジンと熱くなってくる。
(これが、快楽なの?)
思考がまとまらないなかでリーネは自分の持っている知識の該当する状態を導き出す。
「ひぅぅ、あぅ、あ、っひん、ぐりぐりしちゃ、ひゃう」
体の芯までジンジンとした熱が伝播していきなんとも言えない浮遊感に支配される。
「ひゃん!」
ウルの掌が慎ましい胸を揉み上げた瞬間、リーネは声を上げる。
少し強めに揉まれているのに痛みなどはなく、説明のできないゾクゾクとした感覚が込み上がってくる。
その感覚は決して嫌なものではなく、むしろもっと感じさせてほしいと思うものだ。
「っひあ、っはぁ、ああっ、あぅ」
リーネは自らが奏でる艶ぽい声音に恥ずかしさを覚えて、その顔は赤みを増していく。
ウルは指先で少しだけ乳首を愛撫してくる。そしてそのまま腕や頬、背中やお腹などをに撫でるような優しさで撫で回してくる。
「んっ……ふぁっ……」
性感帯を攻められるのとはまた違った、燻るような感覚に身もだえする。
2つの感覚に翻弄されリーネは理性などかなぐり捨て、本能のままに喘ぐ。
「きゅうううううん!!?」
突然下半身に電流が走り、大きく肢体をうねらせる。目の前がチカチカと点滅して呼吸のしかたさえ忘れてしまう。
見ればウルがぷっくりと充血した陰核を優しく摘まんでいた。
「やぁっ、いや!」
リーネはクリトリスを弄られることによって全身を駆け巡る快楽の強さに体がついていかず、意図せず拒絶してしまう。
ウルは愛撫していた手を止め、唇を離す。
「あ、いや……嫌じゃないけど……」
ウルにされることが嫌なわけではないのだが、強すぎる刺激はまだリーネには耐えられない。
そんなリーネの心情を汲み取ったウルは攻め方を変えて来た。
「ちゅ……ん、ふぁ……はぁ」
リーネは快楽を得るよりは、ウルと1つになりたいという思いの元で今回の交わりを行っている。
ならば無理に刺激を与えなくてもゆっくりと時間をかけて解していけばいい。
そう考えたウルはリーネの口を塞ぐ。
遠慮がちなリーネをリードするかのようにウルはリーネの口内に舌を差し込み、舌と舌を絡める。
「……っ、……んっ……」
初めは目を見開き、体を強張らせたが、やがて力を抜いてウルに身を任せる。
ウルはリーネの舌を吸い上げ、甘く噛んだりしてくる。それだけでもリーネは嬌声を上げ、少しずつ愛液で秘部を濡らしていく。
「お兄ちゃん……リーネの手を握って」
挿入するのに十分なほど秘部を濡らしたリーネは、これから行われる少女から女に変わる儀式への不安に揺れる両手を差し出す。
ウルは優しく微笑み両手を絡める。
そしてそのまま万歳をさせるかのようにリーネの手を頭の上に持っていく。
「は、ぁふ……」
元から隠すつもりなどないのだが、こうやって体を隠すことができないようにされると、どうしても羞恥に襲われる。
「リーネ、入れるぞ」
「……はい」
恥ずかしげに目を細めながら、リーネは自ら股を開く。
ウルの逸物は他の女の子と交わりですっかり淫水焼けして赤黒くなっている。
しかし、リーネはそれを見ても怖いとは思わなかった。むしろたくましいと思ったくらいである。
「リーネ、力を抜いて」
いよいよウルの肉棒の先端がリーネの膣内に侵入してくる。
心は平気でも、体は無意識にウルの肉棒を異物として排除しようとしてしまっていたらしい。
リーネは深呼吸をして体を落ち着かせる。
「んんんっ……んっ、ぎ」
「大丈夫か?」
「だい、じょうぶ、だよ」
ウルの肉棒が奥へと入って来る度に、身体を内側から拡げられている痛みが走る。
ウルが心配して押し込むのを止めると、リーネはバレバレなやせ我慢で笑顔を作る。
ウルは鼻息を漏らして目を瞑ってから挿入を再開する。
女であるリーネにここまでさせているのだ、リーネに恥をかかせるわけにはいかない。
そしてリーネはぷつん、と自分の中から何かが破ける音を聞いた。
「んぐぅぅっ!く、あ……はっ、はっ」
呼吸が苦しくなり、じんじんとした痛みが込み上げてくる。しかし、痛み以外の何かも遅れてやってくる。
「全部入ったぞ」
ウルは優しい声で褒めて、汗の浮かぶ頬をそっと撫でてくれる。
(あぁ……リーネ、お兄ちゃんと1つになれたんだ)
熱に浮かされたように思考のまとまらない頭でそう思うと、急にこの痛みさえその証しに思えてきて誇らしくなってくる。
「お兄ちゃん、動いてくれていいよ」
「痛くないのか?」
「ううん、痛いけど……お兄ちゃんを感じ続けたいの」
その言葉でウルは抽送を開始する。まだ性交に慣れていないリーネの膣道は肉棒を引き抜けば、すぐにもとに戻ろうとしてしまう。
すると当然挿入される時の痛みを受けてしまう。
だが、苦悶に顔を歪めるリーネを気遣いつつもウルは抽送を止めない。そんなことをしてもリーネは喜ばないと分かっているからだ。
リーネは自分から眷族になってくれた。ならば自分もリーネの希望に全力で応える義務がある。
「んふぅっ、んっ、ぎ、くっ……お兄ちゃん、リーネのとのえっち、気持ちいい?」
「ああ、気持ちいいよ」
「そっか……嬉しいな」
この状況でも気遣ってくれるリーネにウルは素直な言葉で答える。
それでリーネの膣が少し解れたのは気のせいではないだろう。
「んっやっ、は、ああっ」
しばらくするとリーネの吐息に官能の色が出てくる。
リーネは性に関する経験がない、自慰すらしたことがないのだ。なのでリーネが感じるということは本当に体が受け入れている証拠だ。
どこまでも上り詰めていく快感にリーネは叫ぶ。
「キモチ、いいっ」
全身に蓄積された快感が許容量を越えた時、リーネは解放されていた両手と足をウルの胴に絡めて離さないように抱き締める。
そして……
「お兄ちゃん、好きぃ……大好きぃ!んっ、ふっ、ンッ、……っ、あっ、ああっ、あああっ、んふぁああっ!」
「ぐっ、イ、クっ」
「あ!ああ!あっついのがっ!んああああああふあっ!!」
リーネの初めての絶頂は膣を痙攣させウルの肉棒をこの上ない気持ち良さで扱き上げる。
ウルは肉棒をリーネの一番の奥に捩じ込み、その幼い子宮に熱い精を注ぎ込む。
ウルの常人離れした精の量と勢いにリーネはさらに上り詰め、頭を白く染め上げられる。
(リーネ、お兄ちゃんのものに作り替えられてる)
自分が誰のものか躰に教え込まれる喜びに身震いしてリーネは果てていく。
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「お兄ちゃん、これからも末長くリーネのことを可愛がってくださいね」
「もちろんだ。リーネは俺のものだ、手放したりするもんか」
押し寄せる官能の残滓に浸りながら、二人は繋がったまま抱き合い、お互いの疵を癒しあう。