森族領への道ができるまで後2日、リーネはリューが誘き寄せた魔獣相手に呪術をかける練習に勤しんでいる。
その様子を遠巻きに眺めながら、ウルは盤上の駒を動かす。対戦相手はジブルだが、相変わらずウルが劣性だ。
「なぁ、天族ってどんな社会をしてるんだ?」
ウルの何気ない一言にジブルの手が止まる。ウルの質問に雑談とは言えないような重さを感じたからだ。
「天族の社会ですか……基本は強者が弱者を支配する弱肉強食の社会ですね」
少しウルの真意を探ろうとしたジブルは直ぐに止めて駒を打ちながら答える。
雑談ならば気にすることはないし、もし何らかの意図があっても、ウルが言わないのならば無理に探る必要もない。
「天族は自分達が神だと思ってるんだろ?」
「ええ、基本はそう思ってるいる者が多いですね」
天族は古来から存在している種で、その容姿の美しさと生まれながらの能力値の高さ故に自分達を神だと思い込んでいる連中が多いのは有名な話だ。
また、他種族からも畏怖され、一部では信仰の対象になっているのもその思考を助長させている原因だろう。
「ジブルは自分の事を神だと思ってたのか?」
「いえ、私は自分が神かなどは興味なかったですね」
所詮この世は弱肉強食。相手が自分より強ければ支配され、弱ければ支配する。だからこそ何者よりも強くなるために戦いを求める。
それがジブルの考えだった。
というより、この考えは天族の思想そのものだ。
「そうか」
ウルはそれだけ聞くと何かを考えるように黙り込む。
ジブルはそれに対してなにも言わずにただ付き添う。
そうして日も暮れ、夜食を食べ終えた頃。
「ジブル、今日はお前が相手をしてくれ」
ウルはそう言う。
最近は禁域のためにリリスやスー、シャルロットばかり相手をしていてジブルは随分とご無沙汰だった事もあるが、ウルは今天族のことを知ろうとしている。
それもあってジブルに白羽の矢が立ったのだ。
ジブルはもちろん承諾し、二人で部屋へ移動する。
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「少し翼が大きくなったか?」
ウルは衣服を脱ぎ、美しい肢体と翼を晒しているジブルを見て以前との変化に気づく。
ジブルの翼は明らかに前回見たときよりも大きくなっていた。
「そうですね、半神化の影響でサイズが変わったのでしょう」
ジブルは少し誇らしげに翼を触る。
天族の能力値の高さは翼の大きさと枚数で大まかに知ることができる。翼の枚数はもちろん、サイズも大きい方が能力値が高い。
つまり、天族にとって翼が大きくなるのは名誉なことなのだ。
「少しくすぐったいですね」
ウルが翼に触ると、ジブルは少し身を捩って頬を赤くする。
翼の感触はふさふさとした羽が手を優しく包み込み、人肌程度の温もりを伝えてくる。
以前にこの翼で扱いてもらったことがあるが、その時もこの上ない感触だったのを思い出した。
「私の翼は気に入ってもらえましたか?」
ジブルはうっとりとした顔で至近距離からウルを見つめていた。
二人はどちらからともなく顔を近付け、唇を合わせる。
お互いに舌を突き出し、絡める。
唾液が口回りをベタベタに濡らすが、そんなことお構いなしに睦み合う。
「ちゅ、ん、ちゅ、んっ、ふぁっ」
ウルはそのままジブルをベッドに押し倒し、首筋や乳房を愛撫していく。
柔らかな肌に指を滑らせ、ジブルの女の部分を確かめる。
「んふっ、んんっ、あっ」
ウルが愛撫をする度にジブルは艶のある声を漏らし、陰部を女の蜜で濡らしていく。
「主様……」
ジブルは全身で感じている快感に身を任せて、ウルの首に腕を回し、以前やったように翼でウルの肉棒を扱く。
「たしか天族にとって翼ですることは」
「はい、最大の隷属の証です」
天族が翼を使って他人に何かをするのはその者に全てを捧げている証、支配された奴隷が主従関係を叩き込まれるときにするくらいだ。
しかも女尊男卑の天族社会では女がする例など皆無。
今日の会話で知った情報を思い出しながら、ウルはジブルの背に手を伸ばし、背中を撫でる。
「んっ……」
ジブルは小さく呻くと、負けじとウルの肉棒を擦る。
右の翼は器用にウルの肉棒を握り、上下に擦ることで陰茎に刺激を与え、左の翼は鈴口をさわさわと刺激してくる。
「あっ、んっ、はぁ……」
お互いに昂っていき、全身で相手を感じようと肌を密着させる。
ジブルはしとどに濡れた陰部をウルの太ももに擦り付けてくる。その際に柔らかい乳房と、硬く張った乳首が胸板に程よい刺激をくれる。
「んあっ……くっ……はぁ……主様……」
耳たぶに唇を這わされ、首筋をなめられてジブルは切なそうに見つめてくる。
もう我慢できないと言うことなのだろう。
ウルは一端ジブルを起こして、自分が下になるように体勢を入れ換える。
天族の性交は基本的に女が上になり、主導権を握るそうだ。
ならば今回はそれにあやかってみるのも悪くない。
ジブルは少し困惑した表情を見せたが、すぐにウルの上に跨がり、ゆっくりと腰を下ろしていく。
「んんっ……ああぁぁぁ」
ジブルは全身で喜悦をアピールする。
「いかが、ですか?」
ウルの瞳を不安そうに見つめてくるジブル。
ウルに奉仕するよりもウルから与えられる快楽が大きすぎて上手く体を動かせていないので、ちゃんとウルに気持ちよくなってもらえているか心配なのだろう。
しかし、回数が少ないとは言え、すっかりとウルの肉棒を受け入れるために出来上がった膣はウルの肉棒を包み込み、極上の快楽を与えている。
「んっ」
ウルはその事を伝えるためジブルの唇に軽くキスをする。
今の二人にはそれだけで十分なのだ。
「主様のが奧を突き上げて……っ!」
ジブルの腰使いが大きくなってきて、お尻をウルの腰にパンパンと音が鳴るくらいの勢いで叩きつける。
髪を振り乱し、一心に腰を振る姿はなんとも淫らで、見ているものの劣情を引き立てる。
搾り取るような蠕動でウルは堪らず鈴口から精子を吐き出す。
「ああああぁぁぁ……!」
ウルの射精が収まったところでジブルはぐったりと脱力してウルの上に覆い被さる。
はぁはぁ、と肩で息をしながらもその表情は蕩けきったものだ。