エリュシアの首都を陥落させた後、ウルは特になにもすることはなかった。
そもそも、エリュシアに戦争を仕掛けたのは、母の魂を握っている高位魔族を誘き寄せるためで、エリュシアを滅ぼすつもりなどなかったのだ。
戦争を手っ取り早く終わらすために首都まで進行したが、エリュシアが敗けを認めるのなら、そのまま引き上げても良かった。
しかし、予想外の事態になり、そうも言ってられなくなった。
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エリュシアの首都を陥落させた日、ゆっくりと到着したエレニーはエリュシア城に入り、思わず目を背けたくなるような光景を見る。
そこには美しい女性が淫らな衣服を纏って1つの部屋に押し込められていた。
あるものは自らの境遇に涙を流し、あるものは虚ろな目をしてうわ言のように呻き声を上げていた。
「これは……」
「フィリップス王の側室達だろうね」
隣にいたシャルロットも思わず目を伏せる。
ここにいる女性たちはフィリップス王が無理やり手篭めにした姫や貴族の娘たちだろう。
だが、洗脳や凌辱を毎日のように行われ、壊れてしまっているものが大半だ。
シャルロットは洗脳を解きながら、治癒の魔法をかけて一人一人に話を聞いていく。
洗脳を解かれた姫が半狂乱になたりもしたが、シャルロットはリューの力も借りて落ち着かせて、話を聞く。
その結果、分かったことは30人近くいる娘の中で10人は魔族によって祖国を滅ぼされた姫だと分かった。
残りも、エレニーのように保護や同盟を条件に差し出された娘たちだった。
「ああ……お父様、お母様……」
「私の体……あの男によって……汚された体……」
「うぅ……」
正気に戻った娘たちは、両親の死を嘆いたり、フィリップス王に無理やり犯された嫌悪感に身を縮こませる。
部屋の中は重く、暗い空気に支配されていた。
「ウル様、この者たちを元の体にしていただけませんか?」
その様子を見かねたエレニーはウルにそんなお願いをしてくる。
ウルがアルリアに命令すれば、この娘たちが犯されたという事実を無かったことにして、元の綺麗な体に戻せる。
記憶は残ってしまうが、それも改編できる。
「アルリア」
「はい」
ウルは軽くアルリアに目配せをして、この娘たちを元に戻すように命じる。
アルリアは一人一人に体を戻したいか、記憶を消したいかを聞き、それぞれの娘の望み通りにする。
それが終わると、娘たちはアルリアやリュー、エレニーから何か話をされていた。
だが、ウルは気にすることなくその場を去る。
その日の晩、ウルは部屋でくつろいでいたが、エレニーが先ほどの娘たちを連れて部屋に入ってくる。
娘たちはウルの前に来ると、みな一斉に跪く。
「この度は、わたくし達をあの男の魔の手より救っていただき、ありがとうございます」
エレニーが全ての娘を代表するように、ウルに感謝の言葉を述べる。
「私たちは祖国を滅ぼされ、帰る場所の無い者もいます。そこで、皆で話し合った結果、貴方様の恩義に報いるため、貴方様にお仕えさせて頂きたいのです」
一人の娘が、決心の籠った声で宣言する。
「もちろん、貴方様の素性も為さろうとしていることも存じています。ですが、その上で貴方様のお力にならせて頂きたいのです」
ウルの素性を知ってもその意思は変わらないと言う。
「俺の配下になるのがどういうことか、分かっていってるのか?」
「はい。貴方様に全てを捧げる覚悟はございます」
ウルに仕えるために奴隷契約を結ぶ覚悟があるとまで言う。
そこに打算はなく、純粋にウルの力になりたい、ウルの恩義に報いたいという思いだけがあった。
「ようやくあの男から解放されたのに、また別の男に隷属するのか」
「はい。貴方様、ウル・ラグナル様のお考えをお聞きして、貴方様になら全てを捧げていいと判断しました」
娘たちは立ち上がると、服を脱ぎ、生まれたままの姿をウルに晒す。
「私たちは、無かったことにして頂いたとはいえ、一度は穢れた身。その身でよければ心も体も、命さえも捧げます」
娘たちは秘部を隠すことなく、ウルの視線を受ける。
この娘たちは体を晒すことに精神的苦痛を感じるだろう。
それをあえてウルに晒すことで、自分達の覚悟を示した。
ウルは娘たちを一瞬だけ見つめて"強制支配"を発動する。
それにより、娘たちに奴隷の紋様が浮かび上がり、奴隷契約が結ばれる。
「ありがとうございます。命有る限り、貴方様にお仕えさせて頂きます」
自分達がウルの奴隷になったことを悟ると、娘たちは地に頭を付けて感謝する。
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それから数日後、戦争はエリュシアの無条件降伏で幕を閉じた。
エリュシアの統治はラピックスが決定権を持つようになり、エリュシアの王族は廃止、実質ラピックスに統合された。
それに納得しない土地持ちの貴族達が私兵を使って反乱を起こしたりしたが、キアラやブロウたちを差し向けるだけで戦意を削がれ、すぐに鎮圧される。
ラピックスの国ということは、ウルを頂点とする国家なのだが、それを国民には伝えていない。
しかし、重役等には話してある。
その上で、ウルの奴隷として生きるか、生まれ育った土地を捨てるかの2択を迫る。
この選択を選べないものは国から追放した。
もちろん、国を捨ててもウルの不利益なる行動をしようとすれば即座に死ぬ呪いをかけている。
これにより、ウルの情報は出回らない。
ウルの奴隷になった姫たちは、祖国に帰り、ウルの利益になるように裏で活動を始めた。
ここにひっそりと、だが、確実にウルを中心とする勢力が出来上がりつつあった
次回はエロ回です!
今回でかなりウルの回りに女が増えたけど、どうしよかな……
まあ、しばらくはエロやります