まぁ早くエロいの投稿したいってだけですがね。
それで二日間くらいで10話完成さえてしまいました。
ちなみにエロい話の方が先に完成間近なのは、9話の構成とか拙っただけなのです。
ホントは10話に日常回が来る予定だったのです。
結局、ピニャに着いて皇城まで行くことになってしまった菅原と伊丹、そして栗林と富田に鼎。
帝国が初めて経験したらしい地震で混乱していると思いきや、帝城は全く混乱していなかった。全ての兵や使用人が怯えてその場で動けなかったからである。
「近衛の質も落ちたな」
とはピニャの台詞であるが、最近の度重なる大敗戦で練度の高い兵は「居る所から前線部隊に送られている」弊害なので、ピニャもその眉をひそめることしか出来ない。
ともかく、帝城の守りはザルであった。そんなもんだから菅原や伊丹らは、誰一人誰一度も
「スガワラ殿。まず、妾が陛下にそなたを紹介する。それまでは口を開かないでいただけるか?」
宮廷儀礼なら菅原がとやかく言えるものではない。菅原の確認を取ったあと、ピニャはメイドに寝所の扉を開かせたのである。
* * * *
「ッシャー! 死ねゴラァ!!」
鼎はゾルザルの取り巻き、半裸野郎に向けて
「!!」
それを見ていたモルトは目を疑い、その目を見開く。
先程、菅原や伊丹ら自衛官が来た謁見の間は、調度品や燭台が倒れ、額縁は落下して砕け破片が散らばっていたが、鼎が銃を撃つような事態からは程遠く荘厳に満ちていた。
菅原とモルトの会話の中に、帝国も日本について何かしらけ知識を得ているような節があったのだ。
「確か象徴であったな?君主たる者が、臣下に国権のことごとくを奪われてそれでよしとする国など恐れるに足らぬと思うていたが、……考えてみれば『門』の向こうは異世界。その世界には、またその世界における君臨の有様があってしかるべきか。対等の相手など、これまで無かっただけに、どう遇するべきか分からぬ。無礼などがあってもご容赦いただきたい」
ゾルザルが来たのは、そんな形で会話が切れた時だった。
ラガーマンだか機関車の如く謁見の間に駆け込む男。彼の取り巻きも前後逆に胸甲を付けたりサンダルを左右逆に履いたり、剣は持っていても鞘だけという有様である。
「父上、父上っ、ご無事か!?」
そう言うゾルザルは、その手にチェーンを持って引きずってきたようだ。チェーンの先には首輪を付けた白い毛の色の裸のヴォーリアバニーや黒髪の娘、或は金髪、赤毛の娘達が裸で引きずり回され、擦り傷だらけきなっていて、生きているのか心配になるほどだ。
「ガタイの良い変態王子か」
その光景を見た鼎は、精神的な安全装置を切った。
ここまで胸糞悪いものを見せられて、腹を立てるなというのが無理である。
講話が控えている今は無理だろうが、この馬鹿王子は近々か葬る必要性を感じたのだ。
そんな中、馬鹿王子は皇帝を城外に避難させようと叫ぶ。なんでも余震の存在を知っているようだ。
「何者です、そのノリコと言うのは?」
ピニャが問う。特地にはカトー等という日本的な名前もあるからその類かとも考えた鼎だが、ゾルザルは引きずり回して来た黒髪の女性に繋げられた鎖を引っ張った。
「きゃっ」という小さな悲鳴を上げて、一人の女性が無理やり立たされた。
「黒髪の女だ。『門』の向うから攫ってきた生き残りよ」
ゾルザルがそう顎で示したその時、
「馬鹿野郎っ! ブッ殺してやる!!」
神速の速さで駆けた伊丹の拳が、ゾルザルの顎を抉ったのである。
* * * *
「この無礼者め。皇子殿下に手を上げるとは、一族郎党皆殺しの大罪だぞ」
なんちゅう硬さだ……と呻く伊丹の向うでゾルザルの取り巻きが剣を抜いて身構えた。
本来は皇室の面前で剣を抜くこともしてはいけないし、皇族に暴行することも罪である。しかし地震の混乱で宮廷は全ての機能を停止して近衛もおらず、事態を収拾する者がいないという有様。
そんな時に一色触発の事態に陥ってしまったのだ。
「大丈夫?」
倒れているヴォーリアバニーを始め、黒髪の女性達に栗林は声を掛ける。日本語での呼びかけにその女性、ノリコは顔を上げ、滝のように涙を流して栗林の手に取り縋った。
栗林はナイフでノリコに付けられている革製首輪を斬り取って捨てる。
「助けに来てくれたの?」
「ええ、絶対に連れて帰ってあげる」
このような娘がいたことなど、今まで知らなかったし思いも寄らなかった。銀座事件の掃討戦でも帝国の部隊は門の向うに帰還するので精一杯だったのだ。
だが、日本人がここに居て凌辱され続けていたと知れば、これを助けるという選択肢しかない。
そいうい意味で伊丹達の意思は統一されてたし、菅原も今までの講和への努力が無に帰すかも知れないことを承知で皇帝に慇懃さを無礼なまでに高めて問う。
「ただいま皇子殿下が『門』の向うから攫ってきたとおっしゃられましたが、これは一体どういうことでしょうか陛下? そしてピニャ殿下、この件、ご存じでいらっしゃいましたか?」
「ス、スガワラ殿?」
伊丹や菅原がここまで敵対的な態度を取るのは、考えてみればピニャには思い当たる節がある。捕虜の扱いにしても、一般的に日本人は命を大切にしたがる。
それなのに、自国民が奴隷として過酷な目に遭わされている場面に遭遇したのだ。彼等は烈火の如く怒っても当然とも考える。
しかし……折角ここまで漕ぎ付けてきた和平講和を、たかが一人の為にぶち壊して良いのか? 苦労し準備してきた講話交渉をぶち壊しにしてでもやるべきこととは思えなかった。
これは庇うどころか、ピニャの立場すら危うくしかねない行為だ。
銃の威力を知るピニャは、万が一を思ってせめて皇帝だけは守ろと玉座の前に身体を運ぶ。そして状況を収拾するために説得にかかった。
「イタミ殿、止めてくだされっ!皆も武器を収めよ。何かの手違いじゃ。ここは妾に免じて武器を収めよっ!」
だがゾルザルの取り巻きはそれぞれに剣を握ると、少しずつ包囲を狭めていく。
15人いる彼らからすれば「無勢に多勢」。戦えば勝つのだから、叩き斬って場を収めれば良いのだ。
「いずこの国の者かは知らぬが、これでお前らの国の運命は決したな。国王から民に至ることごとくを殺し尽くし、全てを焼き払ってくれる。すべてがお前の責任だ。」
それに対する伊丹の応えは「足柄、栗林、富田、構わないぞ。自分の判断で撃って良しだ」
言ったが最後、精神的安全装置を切って「この馬鹿王子の顔が痛みと恐怖で歪む顔が見てぇ」くらいに考えていた足柄が、真っ先に64を構えた。
「ヒャッハー!! 虐殺だァー!」
言うが早いが発砲。髭面をブッ倒して速射で逆胸甲の男も撃ち抜く。
「吐いた唾呑むんじゃねぇーぞゾル公ー! 兵を寄越して無駄に殺されに来いやァ!!」
伊丹は思う。コイツだけは除けば良かったと。喜んで人を殺せる隊員がいたとは驚きであるが、以前からちょっぴりそんな気はしていた。栗林も銃剣で確実にゾルザルの取り巻きを串刺しにして命を奪っている。
「ッシャー! 死ねゴラァ!!」
鼎は半裸野郎の頭部を64で銃撃し、顎から上を破裂させるようにして殺害。
格闘戦で栗林に敵わないとみた者が背後に回り込もうとすると富田からの銃撃が胸甲を貫き、体内に食い込む時にはマッシュルーム状に変形し肉を引き裂く。
モルトは、この世界には決して怒らせてはいけない存在があることを知ったのである。
15人いたゾルザルの取り巻きは、瞬く間にその数を減らし、「やる気がないなら、武器を捨てなさい!」という栗林の警告にしたがって剣を放り出す。しかも謁見の間から出て行けとも言う。
どうしたものかと取り巻きは主であるゾルザルを見るが、栗林が槓桿を引いて金属音を鳴らすとその音に怯えて逃げてしまった。
「さて、皇子殿下。あなたは今さっき、この女性を『門』の向うから攫ってきた生き残りとおっしゃいましたが、それはつまり他にも攫って来た者がいるということですね?」
銃を突きつけながらの伊丹の問いに、ゾルザルは猶も虚勢を張る。教えて欲しければ頭を地に付けて非礼を詫び、その上で礼儀正しく頼むべきなのだと言う。そうすれば考えてやらないこともない……と、言うが、こいつぁちょっと痛い目見ないと駄目だなと考えたのは伊丹も鼎も同じだった。
「栗林君、喋りたくなるようにしてあげなさい」
「はい、隊長♪」
栗林がここまで喜んで伊丹の命令を聞くのは、後にも先にもこれ一度限りである。
この後の情景は余りにもグロく、写実すると年齢制限か必要になりそうだが、その為の18禁でもあるので書いている筆者は出来るだけ頑張る。
伊丹に代わって出て来たのは、背の低い女兵士と思ったことだろう。この時、鼎は栗林がコンバットグローブにチェストリグという仕様でいたことに気付く。しかも胸が強調されてしまうコンバットシャツだ。
馬鹿王子相手にサービスしすぎだよ……とか思っていたら、ゾルザルが「舐めるな!」と抜かして拳を前に出した。
栗林を殴ろうとしたのだろうが大振り過ぎる。24歳で甲種格闘徽章持ちの上級指導官になれる程の栗林は、余裕を以て躱す。反撃のアッパーカットはゾルザルの顎を突き上げて奥歯らしきものをすっ飛ばした。
腰を折るものの倒れはしないゾルザル。だがその顔面にコンバットグローブを着けた正拳突きが突き刺さる。鼻の骨と前歯を同時に砕かれたゾルザルに、今度は裏拳が炸裂した。
全ての攻撃を受けてとうとうダウン。そこに栗林が乗り掛かり、手首を掴むと一本の指を握った。
「ゆ、指はやめて指は!」
と、言いたいのだろうがゾルザルの歯の大半は折られるか抜けるかしてまともに話せてない。栗林がグっと手に力を込めると簡単に「ペキン」と圧し折れてしまった。
「変態のクセに、そこは『ありがとう御座います』だろォ!」
鼎の言ったことは、多分伊丹にしか通じなかったと思われる。
そこに伊丹が出て、半殺しにされたゾルザルに再度、銃を突きつける。
「皇子殿下、そろそろ答えて貰えませんかねぇ」
ゾルザルは何か答えたが、口や鼻に血が溢れてとても人語として聞けるようなものではなかった。伊丹は襟首を掴み直し、再び同じ事を聞こうとする。
すると、ここまで引きずり回されたウォーリアバニーが伊丹とゾルザルの間に割って入り、庇うように両手を広げた。
「殿下を殺さないで」
自分を虐待する両親を庇うストックホルム症候群というのがあるが、それかも知れない。が、そんなことは帝国人の問題であって鼎には関係ない。
「どけ」
その女性を払うようにどかせると、鼎は瀕死のゾルザルの腰紐をナイフで斬る。
「で、殿下を……」
「殺しやしねーよ」
活を入れるだけである。ただの追加攻撃とも言うが。
ゾルザルのトゥガを切り裂いた鼎は、その秘部を見てこれ以上ないほどに落胆した。
それなりに大きければ先っぽだけで済ませてやろうかと思ったが、ガタイに見合わぬミニマムサイズ。ストロー級である。
鼎は手にしたナイフで、そのストローを半分に断ち切った。
「ギャアアアアアアアア!?」
予想通り元気が出た。
切り取ったストローは某猟奇傷害事件の如くトイレに流そうと思ったが、この世界に水洗式のトイレはない
仕方ないので、その辺に放り投げていたら、ようやく来た禿頭の侍従と大臣、そして秩序を取り戻した近衛の兵達によって踏み潰されてしまった。
彼らは死体が転がり、その間を血で塗装するようにのたうちまわるゾルザルを見て驚いたことだろう。
伊丹は近衛らをチラと見ると、子供が木の枝で虫でも突くようにゾルザルに銃を突き付ける。
「殿下。あなたは今さっき、こちらの女性を『門』の向こうから浚ってきた『生き残り』といわれましたが、それはつまり、他にも誰かを浚ってきたということですね?」
体中の痛みに苦しむゾルザルは言葉こそ返さなかったが、盛んに首を振って肯定の意思を示した。
「裕樹よ、裕樹はどうなったの?」
ノリコと呼ばれた娘が、栗林の背後から口を挟む。
「男は奴隷市場に流した……後は、知らん」
血の泡を口から吹くと、ゾルザルはがっくりと力が抜けたように気絶した。
「おいコラ。寝てんじゃねぇぞバカザル!テメェ次に調子こいたら
ゾルザルは苦しみに塗れたこの世の地獄で、背の高い女敵兵の罵倒混じりの警告を確かに聞いたのである。
* * * *
ゾルザルを半殺しにしてその取り巻き他、剣を向けて向かって来るその場の兵の15名を殺害した伊丹らを率いる形で来た菅原は、他の拉致被害者が無事であることを祈っておけ、といったような内容のことを、一応ながら慇懃に忠告するとピニャに拉致被害者の消息と返還方法を後日聞かせてもらうと言い、この場を去ろうとした。
要は「後で聞くからそれまでに保護しとけ」ということである。
しかし、このまま返しては帝国の威信が地に落ちてしまう。謁見の間に集まった将軍らは激しい口調で伊丹らに立ち止まるように言い放ち、兵も剣を抜刀して構えた。
だが……
「止めよ!」
皇帝・モルトの声がそれを止める。モルトは理解したのだ。再び屍の山を築くだけだと。
その後、皇帝は何か言ってたが、基本的に鼎は命令に従ってりゃ良いので余り聞いていなかった。
ただ帰りに菅原も伊丹も頭を抱えていたが、まぁ大丈夫。問題ない。
* * * *
妊娠検査や、性病を始めとする感染症の検査をするためだ。悪所の診療所でも性病の有無を調べていたが、今現在はこの世界で性病の類は確認されていない。
黒川と栗林は紀子の付き添いの為に荷物を帰りに乗ったチヌークのヘリポートの脇に置いたままだ。持って行ってやりたい鼎だが、自身の荷物の整理・運搬に搬出、それから銃の整備と私物の整理とやる事が多いので中々難しい。
私物は余り持たない主義の鼎は、それらを手早く終わらせると駐屯地内でレレイに会った。
レレイは通訳という技術官として雇われ、駐屯地内でも行動できる。彼女に感染症や性病なるものがこの世界にあるのか訊ねると、「そう言ったものの話は聞いたことがない。が、私が知らないだけかもしれない」という回答を貰った。
考えてみれば避妊薬を飲んだとは言え、ノーマ相手にゴム無しでヤろうとした自分は、新大陸から梅毒を欧州に持ち込んだコロンブスの二の舞になる可能性があった。
これは、今後カトーなりロゥリィなど、レレイよりも人生の先輩に訊ねるしかない。
この庵パン、原作文庫本からちょいちょい引用しております(土下座
っていうか、伊丹ら原作キャラの台詞は大体そのままです……って、ことある毎に言ってますね(最上級土下座
次は日常回の予定ですが、そろそろ特地勢の反撃が始まります(性的な意味で)