※この作品はR-18です。

ゲート 飢狼 彼の地にて斯く戦えり   作:庵パン

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先日、町内の掲示板でゲートの自衛隊員公募ポスターが張ってありました。
実に今更感のある代物ですが、平均年齢が老人の町内でポスターのネタが解る人、いるんでしょうかねぇ。

そんなワケで久々の投稿です。やけに長くなっちゃいました。
今回も一応エロありです。
んで、以前に閉門まで書くと記した記憶がありますが、亀更新で閉門まで書くと非常に長くなるので、
アニメと同じで正統政府樹立までにします。
その後ダイレクトで閉門と再開通後までの描写の予定です。


◎第5話

イタリカの地で、連合諸王国軍の敗残兵から身を変えた盗賊団を撃破・掃討し、4~5人程度の捕虜を連れた401中隊のヘリコプター部隊と、第三偵察隊は用事を済ませてアルヌスに引き上げる。

アルヌスに住むようになった避難民が、自衛隊とこの世界の軍との戦闘で死んだ翼竜の鱗を回収したので、それを売るのが本来の目的であった。

「それが何でこんなんなっちゃったかなぁ」

伊丹の言葉が全てを物語る。

避難民を送迎して竜の鱗を売る中で、特地の商取引の実態を知る。それだけの簡単な仕事の筈だった。

伊丹にとっては厄介事でしかなかったが、鼎にとって見れば久々の勝利である。鉄砲ぶっ放して賊共を粉砕するカタルシス。東門を守っていたノーマとかいう騎士の無事な姿も確認できたし、個人的には任務の完全達成。

鼎的には「木の根でも喰わせておきゃ良いんだよ」という捕虜の扱いは、帝国のお姫様だとかいうピニャが自衛隊の意向を尊重して人道的な物落ち着いてしまった。

だがアルヌスに住む難民がイタリカで商売する際は免税という特権商人の身分も得られたし、第三偵察隊最初の対人戦闘は完全なる勝利と言って良い。

無論、客観的に見れば盗賊の襲撃を受けたイタリカに取ってみれば、破壊された城市内の修復や、失った肉親や親しい知り合いを悲嘆するのにも時間が掛かるだろう。

だが、それこそ自衛隊が負うべきものではない。同盟国であれば救援物資も運ばれようが、一応は交戦国の都市である。交渉の窓口が出来ただけでも良しとするべき所なのだ。

そんなワケで、足柄・鼎は調子に乗った。自衛隊入隊以来、溜めてきた物と、この世界で炎龍と呼ばれている赤くてデカい龍に負けたことが、汚泥のように鼎の精神に溜まっていたのである。

それを解消するカタルシスは、間違い無く鼎を調子に乗らせた。

 

その鼎が、今はフォルマル邸のベッドで身体を休ませている。

イタリカに忘れ物をして取りに戻って、そのまま逗留とか、そんな旅行者気分ではない。

アルヌスに帰還する途中、第三偵察隊は三色の薔薇の旗印を掲げた騎士団と遭遇したのである。昨日の内に伊丹が帝国のお姫様から聞いた話から推察すれば、この団体さんがピニャとかいうお姫様の騎士団のようだ。

アルヌスにいる避難民の組織が、特権商人の地位を手に入れたのと同じ時、自衛隊と「帝国」のイタリカとの間では、往来の自由を保障する協定が結ばれいた。

だが、この騎士団がそのことを知っているとは思えない。

見たところ若い女性ばかりの騎士団だ。正に「くっころ」系団と言えよう。

鼎自身が乗る七三式小型トラックのドライバーを務める富田が、白髪ショートヘアの女性騎士から訊ねられている。曰く「何処から来て、何処に向かうのか」だ。

特地の言葉が流暢とは言えない富田も、単語を区切って「イタリカから来て」「アルヌスへ帰る」ということを伝える。すると騎士団は一様に警戒心を露わにした。

捜してみれば正真正銘の男もいるのかも知れないが、この年頃の女はヒステリックな部分がある。それが敵であろう一団と遭遇したのだから、一触即発の事態に陥ってしまった。

今度は豪奢な金髪縦ロールに、機能的意味が解らない巨大リボンを付けた女騎士が出てきた。富田の襟首掴んで「もう一辺言ってみろ」的な脅し(ているように見える)言葉をぶつけている。

「まぁまぁ、落ち着いて。話せば解りますって」

こりゃぁ拙い、とでも思ったのか、高機動車の助手席を降りた伊丹の気の抜けた声は、さぞかし騎士の女性方のムカっ腹を立たせただろう。オタクへの理解があり、伊丹の趣味を好意的に捉えてる鼎でさえそうなのだ。

極限状況での立ち振る舞いを考えさせられる事態だ。

伊丹の旗色が悪いと見ると、鼎も武装と武器に見える物を解除して車外に出る。女性相手の交渉は女性が良いと鼎なりに判断したのだ。

命令の下達が無い状態では、罰則モノだが。

 

 

*  *  *                      *  *  *

 

 

金髪縦ロールに伊丹がブン殴られた直後、三偵車両の見事な逃げっぷりには、鼎はまぁ吹いた。「逃げ」という言葉が業腹なら転進と言おう。

結局のところ、伊丹と鼎は捕虜となった。鼎は同性だからか、伊丹のような酷い虐待は受けなかったが腕を拘束されて騎馬に追われ、騎乗する女騎士から蹴られ、少し休もうものなら剣や槍の穂先で背中を突かれつつも、大した虐待をされることは無かった。

だが伊丹は酷いモノだ。敢えて言おう、フルボッコであると。

オタクなら女性ばかりの騎士団の捕虜なら役得……なぞと今の日本の男子なら考える者が少なからず存在しようが、それは二次元の話であって伊丹は「殴られる、蹴られる、少し休もうと足を止めよう物なら槍の穂先で突っつかれる」という酷い虐待である。

鼎と、ボロ雑巾みたいになった伊丹が辿り着いたのはイタリカだった。

ピニャと自衛隊の間で、使節や商人、または小規模部隊の往来の自由を保障したイタリカである。

予想通り、ピニャは烈火の如き怒りを露わにして金髪縦ロールに酒杯を投げつけた。金ロールと白ショートは何故自分達が責められるのか解らない…といった様子だ。

イタリカに戻るまでに伊丹が何度も言ったのだが、耳を貸さなかったのは金ロールと白ショートである。内心、ニヤニヤしながらもイタリカまで走らされた鼎である。

弁護してやろうという気は無い。

 

 

夜も更けただろうか。

鼎が身体を休めていた寝所は、これまでにも経験したことが無いほど、ふかふかのベッドだ。昨夜は一睡もせずに徹夜で戦っていたた上に、至極寝心地の良いベッドに身体を横たえて直ぐに熟睡してしまった。

熟睡してしまったが、そう時間も経たない内に起きてしまった。理由は解っている。要は…………

 

        「ムラムラするっ!」

 

のである。

「どうされましたかニャ?」

ベッドから上体を起こした鼎に、暗闇から特地の言葉で鼎の容体を伺う言葉が聞こえた。訛りがあるが、猛勉強した御蔭で苦労なく理解ができる。

暗闇から現れたのは、所謂ネコミミのメイドさんだ。

「おおぅっ?」

寝起き一発目にリアル猫耳メイドはインパクトがある。だが足柄・鼎、犬派ではあるが猫も好きだ。

見れば、部屋の中には他にもメイド服を着た女性がいる。

鼎の世界のメイドと決定的に違うのは、メイドさんの頭頂部からウサ耳が生えていることであろう。

他にも全身が黒に近い灰色の毛で覆われたウサ耳メイドや、猫耳というより犬耳というべきメイドさんもいる。

ちなみに、犬耳と猫耳の見分け方は頭部から突きでた獣耳の角度で判断する。

正しい判断かどうかは、まぁ二の次である。

猫耳と狐耳の判断は、見なければ解らない。

見れば、わかる。

 

 

*  *  *                       *  *  *

 

 

ピニャ・コ・ラーダは胃痛を感じながら、部下がしでかした不始末の対応に当たっていた。といっても、やろうと思って何か出来るものでもない。

フォルマル伯爵領内におて、ニホンの小部隊の行き来は協定で約束されている。その筈だった。

しかし協定の存在を知らない薔薇騎士団員が、やらかしてくれた。アルヌスに帰還するジエイタイの車列を襲い、彼の軍の兵士を捕虜にしてしまったのである。

しかも相手隊長のイタミと、未明の戦闘で翼獅子の如く吠えて、多くの賊徒を魔導で殺害していた女兵士だ。

これは拙い。不幸中の幸いでイタミには酷い虐待をしていたようだが、女兵士の方には目立った虐待の痕は見られない。もし手を出していたらその場で団員が死亡していた可能性もある。

何よりの幸いは此度の出来事で死者がでなかったことだ。ジエイタイは壊滅させた盗賊団の捕虜にもジンドウテキ……言わば「努めて過酷に扱わないように」しろというお人よしだ。グレイ・コ・アルドの言う通り、謝るのが一番良い手かも知れない。

だがそれは、今回の不始末の責任を認めることになる。責任者の引き渡しを求められたらボーゼス・コ・パレスティとパナシュ・フレ・カルギーの身柄を渡さねばならない。

それは一時の外交の敗北を意味する。一時の外交の敗北とは言え、ニホンに帝国の御し方を教えることとなるだろう。

それよりも、ニホンのジエイタイは圧倒的な力を見せつけて、ピニャに帝国とニホンの外交の橋渡し役を求めて来た。

瞬く間に盗賊団を掃滅した強大な魔導だ。それを知らぬ帝国の官僚がいつものように交渉の席で畏敬高になると、今度は帝国が盗賊団の二の舞になり兼ねない。

幾らジエイタイがお人好しでも、その国がお人好しとは限らないのだ。

こうなれば帝国の皇帝、モルト・ソル・アウグスタスに早馬で一報を知らせることが急務。

 

……と、思って報告書を書いていた羽ペンが止まった。何を寝言にような事を書いているのかと。

矢も届かぬ空駆ける鋼鉄の天馬に、一撃で複数人の賊を吹き飛ばす魔導など信じられる訳が無い。ピニャ自身、その眼に映った光景を疑ったのだから。

イタミと同時に捕えた女以外の部下は、彼等を置いて逃げ去った。交戦中であれば、なんて情けないのだろうと嘲笑うところだが、彼等にはそうするしか無かった。

フォルマル領では帝国とジエイタイ双方に戦闘を禁じている。

それなのに、あの二人は……。

ピニャは羊皮紙にボーゼスとパナシュの顔を書き、馬鹿とかアホとか落書きしてくしゃくしゃに丸めてしまう。

その時、思いついた。当の二人にイタミを篭絡させて、起きてしまったことを黙るようにさせれば良いのではないか。この状況を招いた二人への罰にもなるし、両人とも美形である。あの二人に迫られて陥ない男などいない。

そうだ。そうしよう。

と、二人が実行可能な性格かという所まで考えが至らず、これ以上の案は無いとフォルマル邸の使用人を呼んでボーゼスとパナシュの二人を呼ぶように命ずる。

聞けば、女兵士の方には既にノーマ・コ・イグルーが呼ばれたんだとか。

異世界にも物好きはいるなと思いながらも香茶を口に運ぶ。

そして二人の悪口と落書きを書いた紙をビリビリに破いたのだった。

 

 

*  *  *                       *  *  * 

 

 

ノーマは未明……もう昨日の未明になってしまったが、その戦いで使徒か化け物の如き戦い振りを見せた異世界の軍の女兵士に呼ばれていた。

既に寝間着姿になっていたから正装に着替えようとしたが、使用人のキャットピープルが言うにはそのままで良いらしい。

昨日の戦いでは敵に囲まれて危うかったところ、賊徒が身体の横から血を噴き出して城壁上から地に落ちて行ったあと、女兵士が強大な怪異の如く吠えていた。

直後に複数の賊徒の頭が破裂していたから、この女の成したことと考えて良い。その女に呼びだされたのだ。恐ろしくない訳が無い。

ただ、遠目には美女と言えた。太陽が昇って近くで見たら、自分より五つは年かさが高そうでファルマートでは行き遅れの部類に入るが、悪くない。

大陸の言葉を勉強しているようで、盗賊団壊滅後に会った時にもノーマの無事を確認してにこやかな笑顔を見せていた。

城市に住む者にとっては笑ってる場合ではないのだが。

女兵士が休んでいる部屋の扉を開けると、中は薄暗い。照明は最低限にしているらしい。見たところ、屋敷の使用人は全て下がらせたようだ。

この部屋で何があるのか、戦々恐々としながら慎重に足を進めるノーマに声が掛けられた。

声のした方、即ち寝具が置かれた方向を見ると、そこには上半身を肌けて豊かな乳房を見せつける女兵士がベッドから腰を起こしていたのである。

 

 

鼎はメイアという猫耳メイドに、ピニャが帯同してきた男の騎士の若い方を呼ぶことを伝え、狐耳メイドのドーラには自分の背嚢を持って来るように伝える。

その後で後で四人全てのメイドに休むよう言いわたした。

鼎にとって、ルールとは破る為に存在する。特地では異性と性的な関係になてはいけない。そんな禁令が特地派遣隊には発布されている。だが、以前にも述べたが鼎には低過ぎる壁だったのだ。

 

「バレなきゃOK]

 

そんな思考が鼎の脳内にはある。

他の奴が禁令を破った時にでも、一緒に露見すりゃあ風当りは二等分。

そんな事を考えていたのである。

 

 

*  *  *                       *  *  *

 

 

ノーマは驚いた。異世界から来た化け物のような力を持つ女が半裸で床に寝そべり、ノーマを誘っていたのだから。

昨日未明のような死を纏っていた女とは違う。たわわな乳房を自身で寄せ上げて見せ、ノーマを誘うように手招きする淫靡な雌がそこにはいたのである。

会って数日も経たない男に、これ程淫靡な姿を見せる女性は帝国貴族にはいない。

帝国にいたとして、悪所の娼婦である。

「Etti Shinai?」 

鼎は誘蛾灯に誘われる虫の如く、フラフラとベッドに近付くノーマに対して女は異世界の言語で言葉を投げかける。そして電光石火の早業で下半身に履く着物を脱がしてしまった。

「!?」

魔術にでも掛けられたように女の色香に惑わされて足を進めてしまったが、中々魅力的な女性が身体を重ねる行為を求めているなら膠(にべ)なくすることも出来ない。

協定破りという不始末をしたのはノーマの同僚なのに、この女は協定を破ってしまった側か執る中でも乱暴な苦肉の策として用いられそうな方法で自身の身をノーマに差し出そうとしている。

ノーマは考えを巡らせ、簡単な答えを得た。

この女は自らが所属する騎士団の主であるピニャや、ピニャが苦悩する事態を呼び込んだボーゼスより十程は年齢が高そうだ。

それで未だに兵をしていると見ると、所謂売れ残り。行き遅れで身体の頬照りを止められないに違いない。

添え善食わぬは男の恥……という言葉が特地にあるかは知らないが、ノーマは年齢意外は魅力的なこの女兵士を抱くことにした。

そもそも、ノーマが薔薇騎士団に入団して同性の団員が正規の軍に入っても、ピニャの騎士団に在籍し続けている理由が「女の子が多いから」である。

既に「女の子」とは言えない年齢であろう女だが、中々魅力的な肢体を持っている異世界の女兵士の誘いを受けたのだった。

 

背嚢の底に仕舞っておいたLサイズのコンドームをノーマの一物に装着させる鼎だが、彼女は些か気落ちした。ノーマのモノが純朗と変わらないMサイズのコンドームで足りる大きさだったからだ。

純朗より明らかに体格の大きなノーマである。日本人の一物のサイズが世界で10本の指に入るという話を聞いたことがあったが、どうやら本当だったらしい。まぁ今いるのは異世界だが。

「こ、これは……」

大きくなってからのコンドーム装着では、コンドームそのものが破損して事故が起きる恐れが出てくる。かと言って容量が余り過ぎるブカブカのまま行為をして射精させるのも事故の元である。

ならば、と、鼎は一度はノーマの一物に装着したコンドームを取って自身の胸で挟んだ。

性戯は穴を使って遊ぶだけでは無い。別の方法もあるのだ。

その間、ノーマはされるがままであった。これは仕方ない……と、ノーマ自身は考える。何より同僚が起こした不始末の責めを負っている最中だし、アルヌスを占拠する軍の女兵士の業に任せた方が気持ち良い。

見た目に似て巨大な乳房は、野外演習中に男湯を覗きに来たボーゼスやピニャのそれよりも大きい。

人妻ないし、大人の女が持つ乳房と色気だ。

それが発情した雌のように迫って来るのだ。嬉しくない訳がない。

ノーマの一物を双丘で扱く鼎の自己紹介は、この中で成される。考えてみれば互いの顔は知っているが、鼎の名前をノーマは知らない。ピニャと一緒に来た仲間の騎士がノーマの名を呼んでいたから鼎は知ったのである。

他国どころか敵対する国の戦闘員同士での自己紹介がパイズリの最中というのは前代未聞のことだが、そんな中でもノーマは自身の陰茎を包む、カナエと名乗った女の乳房の柔らかさに性的快感を感じてしまっている。

だがこのまま自分だけ絶頂に導かれるのも癪である。カナエの乳房の先っぽの乳頭は、娼婦とは違う鮮やかな桃色だ。熟れた女体かと思ったが、余り使い込まれてないと判断できる乳首を指で突くとカナエは小鳥のような可愛い悲鳴を出す。

しかし…………

「ちょっ!? 隠れて! ベッドの下!!」

突然カナエは行為を中止すると、ベッドの下のシーツに隠れることを“流暢なファルマートの言葉で”ノーマに言い、急かしたのである。

 

 

*  *  *                       *  *  *

 

 

まさか、その日の夜に第三偵察隊による救出作戦が起こるとは思わなかった鼎である。だが炎龍の襲撃による被害にのことで、伊丹が国会から参考人招致を受けたという話は昨日の内に聞いているのだ。完全に鼎の手落ちである。

ベッドの下にノーマを隠した鼎は、急いで服を着直そうと思ったが間に合わない。

裸に戦闘服という出で立ちで、迎えに来た栗林や東に「いやぁ、ここ風が通らなくて暑いからさ。暑くて暑くて」なぞと聞かれてもいないのに答える様は、自分でも非常に怪しい。

隣の部屋にいた伊丹を先に救出しに行った彼等だが、よもや鼎が寝るベッドの下に半裸の帝国の騎士が居るとは思うまい。半裸なのが上肢か下肢かは、ノーマの名誉の為に敢えて語るまい。

そのすぐ後で伊丹の部屋に移り、ケモ耳のメイドさんたちと和やかなお茶会となった。

倉田はメイアと同じ種族で背の高いペルシアというメイドに、交際を申し込むが如く自己紹介をしている。否、交際を申し込むが“如く”ではなく、申し込んでいるのだろうか。

「じ、自分は倉田武雄と申します。二十一歳独身っ。趣味はアニメや同人誌鑑賞っ。宜しくおねがいしゃぁすっ!」

敬礼を取っていたかと思うと斜め10℃どころか、ほぼ直角の礼をする。それはさて置き、自己紹介に含まれる趣味の内容が日本ではアウアウだろ……と、げんなりした表情の栗林を見ながら思う。

ペルシアという猫耳メイドはキョトンとした表情だったが、色好い返事を返した。どうやら倉田の純粋な憧憬心が伝わったらしい。

テュカは鼎達と同じヒト種のメイドのモームという女性から、伸縮性のある日本製の生地のファッションを問われ、エルフが誂(あつら)えた生地ではないと些か困っていた。

鼎が世話になったウサ耳メイドとは違うウサ耳メイドはマミーナというらしい。彼女は昨日の戦いを見ていたらしく、格闘戦でロゥリィと無双を誇っていた栗林を褒めそやしていた。

「そ、そうかなぁ。普通だよ~」

なぞと褒められて、にやけ顔の栗林は言う。言うまでもないが、絶対に普通ではない。

この時、知ったのだがノーマやピニャ、そして栗林や鼎など、地球でも見られる人間はヒトというらしい。それに対してメイアやペルシアのような猫耳はキャットピープル。そして鼎が世話になったデリラやグリーネ、ここにいるマミーナのようなウサ耳はヴォーリアバニーという種族で、特地ではそれらをひっくるめて「人間」というらしい。

銀座事件の逮捕者の中で、どう見ても人間とは思えない者やアルヌス防衛戦で連合諸王国軍と一緒に吹き飛ばしたのは知能の劣る連中は、怪異と呼ばれるそうだ。

ここで鼎は今までに見たことの無い種族のメイドを見た。一見すると緋色の髪を持つ愛くるしい少女だが、髪の毛が神話に出てくるメデューサのような蛇だ。

その視線に気付いたのか、鼎と同じようにその少女をと話していたレレイが説明する。

「メドゥサは人間の精気を吸う種族。その習性によって虐待されて数が少なくなっているが、ここのアウレアは教育されて我慢し実行している」

それでも実におっかないのだが、見みられても石にならないのなら有難い。その時、アウレアというメドゥサの少女は鼎に言う。

「アシガラ様、先代様ト同ジニオイ、無イデモ無イ」

微妙な言い回しだが、それはつまり有るということだ。

額縁に飾ってあるド○ル似のおっさんと同じニオイとは、どういうことなのか。

原作や漫画、アニメをご覧になった方なら「同じケモナーの匂い」という意味と理解できているだろうが、鼎はそうではなかった。

途中で中断せざるを得なかったとは言え、ノーマとエロ行為して男臭い臭いが移ってしまったのか。

或は加齢臭だとでも言うのだろうかっ?

アウレアの言葉は鼎が特地に来て以来、最大のダメージとなったのは本人以外知る由もない。

足柄 鼎は、その夜から翌朝アルヌスに帰還するまで、途轍もなく焦ったのであった。




今回中に箱根の温泉まで進める予定が全然進んでない……。
次回は箱根で温泉まで行きたいものですね。出来れば18禁テイストの15禁……。
ただエロ描写が自分自身でイマイチなんで、エロく書けませんが。
取り敢えず戦闘では18禁相当の描写を目指します。


ただし18禁Gだがな!
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