ソロモンのカルデア襲撃から約一週間余りの時間が過ぎた。
短い時間ながらも奪われた英霊の内、マシュ、スカサハ、エリザベートの三人を奪還したカルデア陣営だったが、100名以上居る英霊たちのわずか三名を奪い返したに過ぎない。加えてスカサハは霊基が未発達、エリザベートはクラスが勝手に変化してしまう事から戦力としての復帰は現在は難しいとの結論に至った。つまるところ、カルデア全体で見ればエリザベートの持ってきた聖杯による施設の復旧以外は余り代わり映えしていないのである。
襲撃事件を生き残ったわずかな職員たちはその間ずっと働きづめであった。何時再び攻撃を仕掛けられるか分からない緊張感の中での激務は、働く面々を肉体的にも精神的にも疲労させていく。
無論、それは人類史最後のマスターとて例外ではない。普段の仕事は通常の職員よりは楽であるものの、非常事態に備えての訓練やサーヴァントたちとのコミュニケーション、さらにはマシュとの性交もこなさなくてはならないのだ。
体に鞭打ち必死にそんな日々を送っていたが、そのツケが回って来るのは当然の事で……
「……疲労による体調不良だね」
「は、はい……」
よろよろとした様子のマスターに対してDr,ロマンが告げる。本来の仕事である医者としてのメディカルチェックを終えた彼は、目の前にいる患者に向けてねぎらいとも取れる言葉を送った。
「仕方が無い事だよ。ここ最近、毎日働きづめで気が休まる暇も無かった。君だけじゃなく僕や他の職員たちも肉体的に限界が来ている。今日は休んだ方が良い、皆には僕から伝えておこう」
「で、でも……みんな働いて……」
「君が万全の状況で無い事の方が皆に不安とストレスを与えるんだ。自分たちを守ってくれる存在が居ないと分かった時の恐慌を想像すれば、たった一日の休暇なんて安いものさ」
責任感を強く持つこの少年を優しくなだめるとロマンは休暇を勧めた。やや渋っていたマスターだったが、やがて納得した様に医務室を出るとマイルームへと向かう。
マスター不在と言えどカルデアにはマシュを始めとした英霊たちが控えている。よほどのことが無ければ大丈夫だろうと思いながら職務に戻ろうとしたロマンだったが、自分もまた立ちくらみに襲われて椅子に座る。
「……参ったな、医者が体調不良だなんて笑えないぞ」
自嘲気味に呟いた後、気合を入れて立ち上がると医務室を出る。まだまだやらなくてはならない事は山積みだ。その為にも休むわけにはいかない。
大人としての責務を果たすために、ロマンは今日も仕事場へと向かって行った。
「はぁ……」
部屋に戻り、ドアのロックを作動させた事を確認した俺はベットへと倒れ込む。どうやら相当体調は悪い様で、体を動かすのもだるくて仕方が無かった。
(無理もない、か……)
この所緊張しっぱなしだった。肉体的な疲労よりも精神的な物の方が大きいのだろうと思った俺は掛け布団を引っ張って自分の体を覆う。
とにかく休むことだ、一刻も早く体調を万全にしてソロモンの動きに備えなければならない。そう考えて睡眠を取ろうとした俺だったが、なかなか寝付くことは出来なかった。
(……こんな調子で、皆を取り戻せるのだろうか?)
病の時は気が弱くなると言うが、こうやって一人で居るといろいろと考え込んでしまう。現状が最悪に近い時は尚更だ。
今のところは上手く行っていると言えるだろう。しかし、これから先ソロモンが対策をして来たらどうすれば良いのか? 男性英霊はどうやって取り戻せばいいのか? と言った不安があるのも確かだ。
一度暗い考えを浮かべるとそれに引っ張られる様にしてマイナスのイメージが浮かんできてしまう。俺は頭を振って頭を切り替えるともう一度ベットの中に潜り込んだ。
「……ようマスター、体調はどうだい?」
布団の中に潜り込んだ俺だったが、何処からか聞こえたその声に顔だけを出して周りを見る。部屋にあるテーブルの上を見ると、そこにはオリオンが手を振ってこっちを見ていた。
「オリオン……どうかしたの?」
「なに、マスターがひとりじゃあ寂しいと思って話し相手になりに来たのさ」
器用にベットまで跳んだオリオンは枕の横にどかっと座る。そうした後で、俺との話を続けた。
「しんどいよな。さすがにここまで追いつめられると心の方が参っちまう」
「でも、何とか頑張って行かないと、ソロモンに皆を奪われっぱなしだなんて我慢できないよ」
「だよな……アルテミスの奴、大丈夫かな……?」
「オリオン……」
遠くを見つめる様な目をしたオリオンになんと言葉をかけて良いのかが分からず俺は黙り込む。文字通り二人で一人の英霊として召喚されたオリオンは、パートナーであるアルテミスの事を心配しているのだろう。
どんなに女癖が悪かろうとオリオンも愛した女性を心配しない程の悪人では無いのだ。部屋に沈黙が流れる中、先に口を開いたのはオリオンだった。
「……いけねえ、元気にするはずが暗い雰囲気にしちまったな。こっからは明るく行こうぜ!」
「あ、ああ……」
「にしてもよぉ……マスター、なんでマシュちゃんに看病して貰わないんだよ?」
「あ、いや~、それは……」
急に話題を変えたオリオンに対してしどろもどろな答えを返す俺、そんな俺を見たオリオンはニヤリと笑うと一つの推理を始めた。
「当ててやろうか? ……体調が悪い時って、何故だかムラムラするよな? そんな時にマシュちゃんに献身的に看病なんかされたら……」
やばい、絶対にやばい。自分の額を俺の額に当てて熱を測るマシュ、お粥をふーふーした後で俺に食べさせてくれるマシュ、眠る俺に添い寝してくれるマシュ……
そんなマシュの姿を見たら襲わない自信がない。いや、絶対に襲うだろう。間違いない。
「体調悪いのにハッスルしちまったら元も子も無いからなぁ……いや~、辛いねマスター!」
「ははは! お見通しかぁ!」
「当然! 今はこんなだが俺だって男、その心理はよ~く分かるんだよ」
多少下世話な話だが俺たちは声を上げて笑う。病に必要なのは笑顔だと誰かが言っていた気がする。確かに気が楽になったし、体調も楽になった気がする。
「やっぱマスターも男だねぇ! ま、その気持ちは重々わかるよ。あんな可愛い子に『先輩』だなんて呼ばれた日にゃあ、もう堪らんね!」
「本当にマシュは可愛いよ。戻って来てくれて良かった」
「体調が良くなったら心配させたお詫びをちゃんとしてやれよ? もちろんベットの中でな!」
「オリオン色々サイテー!」
再び爆笑、大分気が楽になって来た気がする。オリオンに気づかいに感謝しながら、俺はとあることを思い出していた。
実は、前にも一度風邪にかかった事がある。その時はサーヴァントの皆が心配してくれて俺の部屋にお見舞いに来てくれた。勿論その中にはマシュを始めとした女性英霊も居たのだが、その時はムラムラするとか考えられなかった。
無論、その時は誰とも肉体関係にあった訳でも無いし当然と言えば当然なのかもしれない。しかし、当時の俺の心を支配していたのは恐怖だったのだ。
『ただの風邪? ……免疫力が低下している時には注意が必要です。ただの風邪と言って油断なさらぬように』
『治療の害になるものはすべて排除します。物であろうと人であろうと全てです』
『清潔! 消毒! 殺菌! 緊急治療!』
その時に度の過ぎた看病をしてくれた彼女の事を思い出す。今はソロモンに奪われてしまった彼女だが、絶対に奪い返す。そしてまた、皆と一緒に……
「……っっっ!?」
そんなことを考えていた時だった。何故か背中にゾクリとした感覚が流れると同時に汗が噴き出してくる。何か嫌な事が自分の身に起きる予感がしてきたのだ。
オリオンも急に様子が変わった俺の事を不思議そうに見てくる。俺がもう一度部屋のドアの施錠を確認しようと立ち上がった時だった。
『せ、先輩! 逃げてください!』
「マシュっ!?」
館内放送で聞こえて来たマシュの声に驚く俺、マシュの声には余裕がなく、何か緊急事態が起きている事が察することが出来た。
「まさか侵入者か!?」
「おいおい、カルデアのスタッフは何をしてたんだよ!?」
オリオンの言葉に俺は考えを巡らせた。確かに敵襲があったとしたらならば一日中周囲の状況を観測しているスタッフの目に留まらない訳が無い。その監視の目を搔い潜って侵入してきたと言う事は、相手はアサシンクラスのサーヴァントである可能性が高い。
「急いで皆と合流しよう! このままだと危険だ!」
俺はオリオンにそう言うと部屋のロックを開ける。戦えるメンバーが居ない状況で接敵してしまったらどうしようもない。暗殺が得意なサーヴァント相手に引きこもるのも非常に危険だ。
そう考えてドアにカードキーを通した俺はそのまま外の様子を探るべくドアを開ける。誰かがこの部屋に迎えに来てくれれば良いなと思いながら部屋の外に出ようとした時、俺の動きが止まった。
「なっ……!?」
「………患者を発見しました」
短くそう呟いた女性は俺の事を冷たい視線で見据える。赤の瞳に映る自分の姿を見たまま固まっている俺は、目の前の状況が理解できなかった。
赤の上着に黒のスカート、手袋にソックスと肌の露出を一切しない服装をしている彼女はいつも通りの鉄面皮で俺を見ている。
「ナイチン、ゲール……?」
「お久しぶりですマスター、では、早速……」
俺に向かってナイチンゲールが手を伸ばす。目と鼻の距離で固まっていた俺はそれに抗う術はない。
このまま彼女は俺を殺すだろう。不用意に動いた俺の失策だ。皆になんと詫びれば良いか……と、考えていた俺だったが、体が担がれる感覚に目を開ける。
「……ここは治療に適切ではありません。場所を移動します」
「はっ? えぇっ!?」
瞬間、ジェットコースターの様な加速と共にナイチンゲールは駆け出す。俺を呼ぶオリオンの声も風を切る音にかき消され聞こえなくなる。
彼女が何をどうしたいのかが分からぬまま、俺は担がれて運ばれて行った。
「到着っ!」
「うわっ!?」
ナイチンゲールに担がれた俺が運ばれて来たのはカルデアの医務室だった。床にぽいと投げつけられた俺は顔面から落下して倒れ込む。幸い怪我はしていないものの痛む顔をさすっていると……
「マスター! アンタもここに連れてこられたのか!?」
「兄貴にロビン! 二人もナイチンゲールに!?」
「ああ、俺たちも気分が優れなかったから部屋で休んでたらドアを蹴り破ってあいつが来やがった。んで、あとはマスターと同じさ」
「一体ナイチンゲールは何が目的なんだ……?」
俺たちをここに連れ込んだ張本人へと視線を送ると、ナイチンゲールはカルデア内の地図を見ながら首を傾げていた。何やらぶつぶつと呟き、考え事をしている様だ。
「……大半は見回りましたがまだ大方の職員は見つかっていない……残すのは……で、私の優先すべきは……」
「あ、あの……ナイチンゲール? フローレンス?」
意を決してナイチンゲールに話しかければ、彼女は視線だけをこちらに向けて俺に何か用かと尋ねて来た。鋭い視線にひるむ俺だったが、負けじと大声で叫ぶ。
「なんで俺たちをここに連れて来た!? ソロモンの命令で俺たちを殺しに来たのか!?」
「……? おかしなことを聞きますね。私の目的は何も変わりません、すべての病の根絶ですよ。それに……ソロモンとは誰の事ですか?」
「え……?」
ナイチンゲールの回答を受けた俺たちは逆に疑問が増えてしまった。こうやって話している限り彼女に異変は何一つとして感じられない。治療の為に無茶をやらかす所も、やや無機質な話し方も全て俺たちが知るナイチンゲールそのものだ。
だがしかし、ソロモンの事を知らないと言うのはどういう事だろうか? 今までずっと戦ってきた敵の事を知らないなどと言うのは到底信じられるものでは無いが、今のナイチンゲールに嘘をついている様子は見受けられない。
「……って事は何か? アンタは自分の意志でここに来たってわけか?」
「さぁ、どうでしょうか?」
「……おい、質問に答えろよ」
「私の意志、と言えばそうなのでしょう。しかし、私の意志で無いと言われればそうでもあります」
「何訳の分からないこと言ってんだ!?」
「……頭の中で声がするのです。『今、カルデアでは病が蔓延している』と……私は、それを根絶する為にここにいます。私は自分の意志でここに居ますが、私を導いたのは何か別の物だと言う事です」
目を閉じ、こともなげにそう言ったナイチンゲールを俺たちは警戒しながら見つめる。間違いなくこれはソロモンの差し金だ、だとしたら何を目的として彼女を送り込んできたのだろうか?
こちら側に戻って来たマシュたちや聖杯を奪い返す為でも俺たちを殺す為でも無く『俺たちを救うべく』ナイチンゲールを送り込んだソロモンの真の目的は何なのだろうか? 予想がまるでつかない俺たちはナイチンゲールの次の動きを待つ。
「……そうですね、そうだ。もう、最優先で治療する患者たちは集まりました」
そう言いながらナイチンゲールは静かに目を開ける。その赤い瞳に俺たちを映した彼女から、思い威圧感が発せられる。
「ちっ、やる気かよ!?」
「下がれマスター! ここは俺たちが……」
そのただならぬ雰囲気に戦闘になると感じたクー・フーリンとロビンフッドが俺を庇う様にして前に出る。己の武器を手に取り、隙を見せる事無くナイチンゲールを睨む俺たちの前で彼女はゆっくりと手を伸ばすと……
「……では、治療を開始しましょう」
眉一つ動かさず、服を脱ぎ始めた。
「……は? ちょ、えぇぇぇっ!?」
俺たち三人の驚く声にも耳を貸さずに粛々と服を脱ぎ続けるナイチンゲール。真っ赤な上着を脱ぎ、黒のミニスカートを下ろす。ブーツ、靴下、手袋、ブラジャー、そしてショーツと身に着けていたすべての衣類を脱いだ彼女は生まれたままの姿を隠す事無く俺たちに見せびらかしていた。
「な、なにやってんの!?」
「何……と言われても、治療の準備ですが?」
「治療の準備でなんで裸になるのさ!」
口ではそう言いながらも俺はナイチンゲールの裸体から目を離せなかった。普段一切の露出を許さない彼女の真っ白な肌が隠す事無く白日の下に晒されている。魅力的な肢体も服の下からでも分かる豊かな胸もすべてが俺たちの前に晒されているのだ。
「さて、皆さんも服を脱いで下さい。治療を開始しますので」
「なっ、なんでさっ!?」
「大丈夫、私がすべて行いますから皆さんは気を楽にしていれば良いのです」
「人の話を聞けよっ!」
ずんずんと俺たちに近づいて来たナイチンゲールは恥ずかしがる様子など一切見せずに俺たちにも全裸になる様に要求してきた。先ほどよりも近い位置で見える彼女の裸に興奮しているが、俺たちはそれを必死に抑えて彼女に抵抗する。
「う……うぅぅ……っ」
「……おい、なんだ今の声?」
そんな時だった。医務室の中から苦しそうな呻き声が聞こえて来たのだ。突然のその声に固まる俺たちだったが、ナイチンゲールだけは舌打ちをした後で俺たちの後ろにあったベットへと近寄って行く。
「……治療がまだ不十分でしたか、致し方ありませんね」
かしゃり、とベットの周囲を覆っていたカーテンを開けるナイチンゲール。その上に横たわっていた人物を見た俺は驚いて叫んだ。
「す、スパルタクス!?」
そこに寝そべっていたのは灰色の巨人、スパルタクスだった。何故か全裸で倒れている彼は、陰茎を勃起させていた。
そんなスパルタクスを見たナイチンゲールは彼に近づくと溜め息を吐きながら勃起したそれを手で掴んだ。
「やはり、まだ毒素が抜けきっていなかったのですね……安心してください、私があなたを助けて見せます」
言うが早いがナイチンゲールは両手で自分の豊かな乳房を掴むとその谷間にスパルタクスの肉棒を挟み込んだ。そして、口から涎を垂らし、それを潤滑油にしながら胸で扱き始める。
「おっ、おおっ……おおおっ……!!!」
「我慢しないで射精して下さい、それは出さなければならないものなのですから」
そう言ったナイチンゲールは責めを加速させる。パイズリの動きを速め、谷間から飛び出している亀頭を口に含む。ジュルジュルと音を立ててスパルタクスの肉棒を吸いながら、胸での愛撫を更に激しくしていった。
「くぉぉぉぉっ……!」
「な、なにがどうなってるんだ……!?」
訳が分からないと言った兄貴の言葉は俺たち全員の心の叫びを表していた。一体何故ナイチンゲールはスパルタクスに奉仕しているのだろうか? 少なくとも彼女はこんなことをする女性では無かったはずだ。
「ぐっ……おぉぉっ!!!」
「んぶっ、うぅっ!」
あっけにとられる俺たちの前で限界を迎えたスパルタクスは絶頂した。巨大な肉棒に相応しい量の精液を放ち、口に入りきらなかったナイチンゲールの胸元を白く汚していく。
「う、うぅ……」
その射精で文字通り精根尽き果てたのかスパルタクスは静かになった。固く勃起していた肉棒は萎え、へにょりとへたっている。
「……いけませんね、体を汚してしまいました。これでは治療に悪影響が出ます。シャワーを浴びてくるので少々お待ちを」
「ま、待って! ……い、今のが治療? 何を言ってるの!?」
「……何を言っているとはこちらのセリフです。あなた方は医術について全くの無知なのですか?」
「俺たちは医術の専門家ではないけど、今のがおかしいだなんてすぐに気が付くよ!」
「なるほど……では、私が説明いたします。今のは男性の体内に溜まった毒素を射精を通して排出するという医療行為です。吐き出した毒素は二次感染を防ぐ為に看護師である私が飲み込み体内で浄化します。多少体が興奮状態になると言う問題がありますが……無論、患者が死す事に比べれば些末な問題です」
「な、ナイチンゲール……!?」
「『性交・絶頂・射精』……私の躰は、男性のおちんぽを気持ち良くする為にあります。先ほど行った治療行為である口まんこでの淫行フェラチオやおっぱいを使った愛撫であるパイズリと言った初級の医療行為から、まんこにおちんぽを突っ込んでそこに射精させると言うセックス、けつまんこを使った性交であるアナルセックス、さらには迅速な治療が必要な場面ではまんことけつまんこを両方使った二穴セックスと言ったあらゆる治療行為を行えるのです」
淫らな言葉を次々と口にするナイチンゲールは大真面目で性行為の事を治療行為だと説明している。ここに至って、俺たちはソロモンがナイチンゲールに何をしたかを理解した。
彼女はソロモンによって常識を書き換えられたのだ。生前から彼女が身命を賭して改革していった『医療』と言う部分をまるきりでたらめな物へと変貌させられたのだ。
文字通り狂ったナイチンゲールは性行為こそが人の命を救う方法だと信じて疑っていない。冗談でも何でもなく、彼女はセックスを医療だと思い込んでいるのだ。
「ご安心ください……私が来た以上、射精による衰弱死はあっても病に屈した死はありません……皆さんは安心して、私に命を預ければ良いのです」
そう言ったナイチンゲールは俺たちに背を向けて部屋を出る。シャワーを浴びに行った彼女の背中を、俺たちはただ呆けた顔で見ている事しか出来なかった。
『先輩っ! 聞こえますか、先輩っ!?』
「この声、マシュ!?」
『今、医務室をモニターしています。そこだけに放送して声を届けていますが……とりあえず、現状の報告をさせていただきます!』
慌ただしくそう言ったマシュの後ろではがやがやと人の騒ぐ声がする。きっとそこにカルデアの職員が避難しているのだろうと思った俺は、彼らが無事であることに安堵した。
『……三人とも聞こえるかい? これは相当マズイ事になったよ』
「ダヴィンチちゃん、状況は!?」
「……落ち着いて聞いてくれ、ロマンを含めたカルデアの全職員がダウンして、非常に危険な状態だ。すべての元凶は彼女、ナイチンゲールさ」
「ナイチンゲールが!? どういう事!?」
「彼女には男性特攻の魂喰いの様なスキルが付与されているんだ、これは近くに居る男性の生命力を奪ってしまう物で、対魔力の低い英霊や並みの魔術師ではすぐに行動不能になるほど強力な物さ」
「……って事はもしかして、俺たちが今朝から体調不良なのもあいつのせいって事か!?」
「恐らくはね……おかしいと思ったんだよ、カルデアの職員全員が体調不良だなんてさ、こりゃあ、ソロモンの奴とんでもない絡め手を使って来たぞ」
状況を分析しているダヴィンチちゃんの言葉に対して軽い絶望感を覚える俺、カルデアはナイチンゲールと言う病原体によって壊滅の危機に瀕しているのだ
「……まごまご言ってても仕方がねぇ、緊急事態だ!」
「な、なにしてるの兄貴!?」
兄貴が槍を取り出して部屋を出て行こうとする。慌ててそれを止めた俺に対して、兄貴は強い口調で言う。
「俺たちが動けなくなる前にあの女を倒す、それしか助かる道はねぇ!」
「……確かに、旦那の言う通りだ。俺たちが動けなくなったらまともに戦えるのはマシュだけ……そうなる前に、癌になった部分は切除しないとな」
「……ところがどっこい、そうもいかないんだよ」
兄貴の言葉に対して待ったをかけるのはダヴィンチちゃんだ。彼女は分かっている事実を元にソロモンの作戦を説明する。
「良いかい? 今、私たちが英霊を召喚できないのには二つの理由がある。一つは英霊の座に誰も居ない事、もう一つは英霊たちがカルデアの召喚システムに反応してくれないって事さ」
「……反応してくれないってどういう事だよ?」
「すっごく分かり易く行っちゃうと、淫紋令呪の支配から抜けない限り、英霊は必ずソロモンの所に召喚されちゃうってわけさ。さて、それを前提にナイチンゲールを殺してみたとしよう。するとどうなる?」
もしもナイチンゲールがここで俺たちに倒され、英霊の座に帰ったとして……ソロモンはすかさず彼女を再召喚するだろう。そして、再びカルデアへと送り出す。
霊基が育っていない状態だとしても十分な意味がある。なぜなら、彼女は戦う為では無くスキルによって俺たちを衰弱されるために送り込まれているのだから。なんど倒してもその都度復活して俺たちが力尽きるまで医療行為と称した性行為を行うのだ。
「……やべぇ、絶望的じゃねぇかよ」
「だから言っただろう、とんでもない絡め手だって……この策略を打ち破るのは相当難しいよ」
「……難しい、って事は方法はあるんだね!?」
「かなり危険だけどね」
俺の質問の答えたダヴィンチちゃんはこの危機的状況を脱する方策を教えてくれた。
「先ほど言ったナイチンゲールの広範囲魂喰いスキルは恐らくだが淫紋令呪の効果によって生み出された物だ。つまり、マスターがソロモンから我々に変われば、その時点でスキルが消滅すると思われる」
「つまり、いつも通り寝取り返してやれば良いって事か?」
「そうだね、しかしそれは簡単な事じゃない。相手は「鉄の女」ことナイチンゲール、人の話を聞かない事にかけては随一だ」
「単純な快楽だけであの女を堕とせって事か……」
非常に厳しい問題、あのナイチンゲールが快楽に堕ちる姿など想像がつかない。ソロモンはナイチンゲールの常識を変える事で彼女を性奴隷としたがマスターとして認められたわけでは無い様だ。淫紋令呪の効果で言う事は聞くが、本来のマスターである俺を主として認識している以上、本当の意味では堕ちきっていないと言う事になる。
だが、それが逆に恐ろしい。ソロモンの手によって汚されていないと言う事はソロモンに対する怨恨や悲哀の感情が無いと言う事だ。その上、俺たちの中に彼女との生前の付き合いがある人間が居るわけでは無い。エリザベートやスカサハの時に使った方法は使えないのだ。
「……要点だけまとめるとだ。生命力を吸われながらナイチンゲールを抱いて、あの鉄面皮を剥がして快楽堕ちさせろって事だな?」
「なんてハードモードだよそれ」
「でも、それをやらなきゃカルデアは全滅だ……俺たちがやるしかない!」
俺の言葉に兄貴たちはやれやれと言った表情を見せたが反論はしなかった。十分に体が動くうちにナイチンゲールを奪還しないと詰んでしまう、それを回避する為に一丸となる事を決めた俺たちは、とにかく作戦を考えようとしたが……
「……お待たせいたしました。さっそく治療を開始しましょう」
驚くべき速さで体を綺麗にし終えたナイチンゲールが帰ってきてしまった。艶やかな裸体を隠す事無く迫るナイチンゲールは、俺たちがまだ裸になっていない事に対して視線をとがらせる。
「……治療に協力する気が無いのならこちらにも考えがあります。私の言う通り、即刻服を脱ぎなさい!」
語気を強めて命令するナイチンゲール、俺はその気迫に押されぬ様に気持ちを強く持ちながら彼女に提案した。
「ご、ゴメン……やっぱり緊張しちゃってさ、もう少しだけ時間を……」
「なりません、医療において時間は非常に重要です。一秒も無駄には出来ません」
俺の言葉を即切り捨てるナイチンゲール、どうにかして時間を稼ごうとする俺だったが、その前に兄貴が動いた。
「あぁ、わかったよ。服脱ぐから少し待て」
兄貴は瞬時に服を脱ぎ捨てると全裸になる。そして、その姿をナイチンゲールに見せつけた。
「これで良いんだろ?」
「はい。では、残りの二人も早くどうぞ」
鋭い視線と共に促されれば従うしかない。俺とロビンは出来る限りゆっくりと服を脱ぎ、ナイチンゲールや兄貴同様生まれたままの姿になった。
「よろしい、これでようやく治療に入れます。では、まず……」
「ちょっと待った! 流石にこんな風情も何もない状況じゃあ立つもんも立たねぇよ。まず、俺たちの緊張を解いてくれや」
「……と、言うと?」
「簡単だよ、アンタの体を好きにさせてくれれば良い。温かい女の肌に触れてりゃあ緊張も解れるだろ」
「なるほど……分かりました、許可します」
そう言うとナイチンゲールは両手を頭の後ろで組み、脚を肩幅に広げる。そして、その状態で軽くひざを曲げ、俺たちに触られやすい体勢になった。
「私は抵抗をしません。どうぞ心ゆくまで私の躰を堪能して下さい」
「ひゅ~……仕事熱心な看護師さんだ」
俺たちに体を差し出したナイチンゲールを全方位からぐるっと見る。美しいその体を隅々まで観察する。
普段全く露出をしないせいか、ナイチンゲールの肌にはシミどころか怪我一つ無い。普通よりも白く透き通るような肌は瑞々しい張りを持っており、それだけでも十分ナイチンゲールの魅力が感じられた。
ふっくらとした胸はスカサハに匹敵するほど大きく、形も整っている。女性としての魅力あふれるその体を前にした俺は素直な反応として喉を鳴らした。
「……遠慮なく触って下さい。皆さんが早く興奮すれば、その分早く治療に移れると言う物です」
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」
俺はナイチンゲールの開いた脚の真ん中にある股座の前に顔を寄せる。ふぅ、と強めに息を吐いて彼女の性器を刺激すると、わずかながら体がピクリと動いた。
「……ナイチンゲール、下の毛生えてないんだね?」
「自分で剃りました。そちらの方が興奮する男性が多いので」
彼女の言う通りだった。豊満な女性の躰、冷静沈着な性格とそれに見合った顔つきのナイチンゲールの秘部がまるで子供の様なパイパンと言うのはギャップがあって非常にそそる。
つるつるとしたその部分を触れた後で両手を使って秘裂を左右に広げると、綺麗なサーモンピンクの色をした彼女の膣が目に入った。
「すごく、綺麗で……エロい」
自然と感想を口から漏らした俺はその部分にむしゃぶりつく、ナイチンゲール自身の温もりを帯びた膣の柔らかさを舌で感じながら届く範囲を舐めつくす。
甘さとしょっぱさが口の中に広がり、少しずつ膣の肉が柔らかくなっていく。あっという間に解れたナイチンゲールの膣肉だったが、当の本人は顔色一つ変えずに俺を見下ろしているだけだった。
「愛液の分泌と膣の柔軟化を確認……ご苦労様ですマスター、これで何時でもおまんこセックスが出来ます」
こともなげに淫らな言葉を吐くナイチンゲールはいつも通りの無機質な目で俺を見ている。膣への愛撫で一切の反応を見せない彼女に対して一瞬ひるんだ俺の代わりに兄貴とロビンが責めを仕掛けた。
「んじゃ、こっちの穴も解しておこうかね!」
「……舌出してくれよ。あんたの唇、美味そうだ」
兄貴はナイチンゲールの尻肉を掴んでその中心にある窄まりに舌を這わせる。ぐいっと力強く開かれたナイチンゲールのアナルは兄貴に舐められながらもひくひくと収縮を繰り返していた。
ロビンはナイチンゲールの顎を掴んでその唇を奪う。舌を絡ませ、じゅくじゅくと求めあいながら口の中を責める。
そして、俺もまた彼女の膣に舌を挿入した。先ほどよりも丁寧に舌でナイチンゲールを責め、快楽を与えて行く。
口、膣、アナルの三点責め……時折ぴくりと震えるナイチンゲールの躰に熱が籠って行くのを感じながら俺たちは息を合わせて彼女を責める。しかし……
「……もう、十分でしょう? 緊張は解れたのであれば、さっそく治療に移りたいのですが」
眉一つ動かさずナイチンゲールは俺たちを見つめている。敏感な部分を三か所同時に責めたと言うのにまるで感じている素振りを見せないのだ。
ナイチンゲールの膣からは愛液が溢れている。快感を得ていない訳では無いのだろうが、体の仕組み的に膣に触れられれば潤滑油としてそれが排出されることも分かっている。
もしかしたらナイチンゲールは不感症では無いかと思えるほどに何の反応も示さないでいた。
「あ、あんた、気持ち良くないのか?」
「妙な事を聞きますねロビンフッド、治療行為に快感など不要です。さて、あなたも治療を受ける用意は出来たようですね」
「のわっ!?」
そう言うとナイチンゲールはロビンをベットへと突き飛ばした。丁度そのベットに座り込む様になったロビンの前に膝をつくと、スパルタクスにした様にその大きな胸でロビンの肉棒を包み込む。
「くぅ……っ!」
「……まずは私のおっぱいで射精して貰いましょう。大丈夫、気を楽にしていれば良いのですから」
自分の胸を両脇から抑え込んで上下に揺らすナイチンゲール。彼女の豊かな胸は柔らかくロビンのそれを包み込み快感を与えて行く。
「はぁ……むっ!」
「くおぉっ!?」
口を大きく開けたナイチンゲールはロビンの亀頭を咥えこむと上目遣いでそれを啜り始めた。出来る限りいやらしく、そして淫らにロビンに奉仕するその姿は看護婦には到底見えない。
まるで娼婦の様にロビンに奉仕し続けていたナイチンゲールだったが、ピクリと震えると怪訝な表情をして後ろを振り向いた。
「……何をしているのです? 治療行為の邪魔になる事はして欲しくないのですが」
「アンタの尻を見てたら我慢できなくってな。ちょいと弄らせてくれよ」
注意するナイチンゲールの言葉を軽く受け流しながら兄貴は彼女の丸い臀部を撫で回す。触れるか触れないかぐらいの力加減でそっと触ったかと思えば、いきなり強く尻を鷲掴みにする。かと思えば平手打ちをして、ナイチンゲールの尻を存分に弄んでいた。
「スパンキング……どうやらあなたは女性に対して加虐的な嗜好があるようですね」
「いやなに、こんな滑らかで張りのある尻ならちょいと悪戯したくなるってもんさ! マスターも触ってみろよ、この尻、かなり良いぜ」
「う、うん!」
俺も兄貴に乗る様にしてナイチンゲールの尻を撫でる。胸同様に豊かなその尻にはふっくらとした肉がついており、丸くなだらかな曲線を描いている。
そっと指先で突いてみれば、張りのある尻肉がその指を押しかえす。しかし、決してナイチンゲールの尻が固いわけでは無い。柔らかく、それでいて瑞々しさのあるその尻は、確かに絶品であった。
「本当だ……すごく素敵なお尻だよ……!」
「だろう? なぁ、看護婦さんよ。アンタの尻、ちょっとばかり好きにさせて貰っても良いだろ?」
「……わかりました。ですが、治療の障害になる様な行為は控えてください」
「わかったよ。それじゃあ、許可も下りたところで……」
俺と兄貴はナイチンゲールを責める。激しく手を動かすのではなく静かに優しく彼女のお尻を揉んで、その官能を刺激する。俺たちが尻肉を堪能している間もナイチンゲールはロビンへの奉仕の手を休める事はしない。先ほどよりも激しさを増して胸を揺らし、肉棒に吸い付く。
「くっ、もうっ……!」
苦しそうに呻いたロビンはナイチンゲール頭を押さえると彼女の喉の奥深くまで自分の肉棒を突っ込んだ。その行為に対して一瞬目を見開いたナイチンゲールだったが……
「っっっ……!」
震え、射精したロビンに対して身じろぎ一つせずに精液を受け入れる。二度、三度と震えたロビンが静かになると、ナイチンゲールはゆっくりと肉棒を口から引き抜き、その中を見せる。
「あ~……」
ナイチンゲールの口の中はロビンの精液で一杯であった。俺たちにそれを見せつけたナイチンゲールは、一度口を閉じるとくちゅくちゅと精液を口の中で味わう。そして、ごくりと喉を鳴らして嚥下した彼女が口を再び開けると、そこには先ほどまであった精液が影も形も無くなっていた。
ナイチンゲールの口からは青臭い精液の匂いが発せられている。涎はねちっこく粘り気のあるものになっている事がまたいやらしい。
男の官能を刺激する行動を取ったナイチンゲールは深々と頭を下げてロビンに土下座する。そして、ゆっくりと顔を上げると、ロビンの目をまっすぐに見て言った。
「……治療に協力して頂き、ありがとうございました。大変濃厚で美味しいザーメンでした……しかし、興奮した故の行動とは言え、治療器具を乱暴に扱って貰っては困りますね」
「治療、器具……? そ、それって、ナイチンゲールの事……?」
「他に何があるの言うのですか? 私は皆さまにザーメンを射精して頂き、健康になって貰う為の器具……いわば、尿瓶と同じ存在です」
その発言に俺たちは驚愕した。先ほどまでナイチンゲールは自分の事を看護師だと言っていたはずだ。それが、何故か今は器具と自称している。自分の尊厳を自ら捨てる発言をしているのだ。
「……まさか、射精される度に自分の存在意義が変わってくのかよ?」
「うそだろ、おい……!」
信じられないと言う様なロビンの言葉、しかし、俺もそれしかないと思った。
常識が狂った状態でカルデアにやって来たナイチンゲールは、スパルタクスとのセックスの果てに自分の存在意義を見失っていたのだ。彼女の中にあるのは人を救う=セックスと言う狂った理念だけ……それ故、彼女はその理想を叶える度に自分をその目的の為に最適な存在へと思い込んでいる。
男性の射精を促す事が看護婦としての務め、しかし、射精の手助けならば看護婦でなくたって出来る。もっと言うならば人でなくとも良いのだ。
そう考えたナイチンゲールは、自らを「人を癒す人間」から、「射精の為の道具」として認識した。人としての尊厳を捨て、性の処理の為の道具へと成り下がったのだ。
もし、このまま彼女がこの考えを突き詰めていったらどうなるか? そんなの想像に難しくない。
ナイチンゲールにとって最も重要なのは『人を救う事』だ。今の彼女の場合、それは『男性に射精して貰う事』と言うことになる。きっと彼女はその為に次々と自分の持つ物を投げ捨てる。誇りも意思も感覚も、「そんなものよりも射精の方が大事だ」と言って……
その果てに出来上がるのは、『射精して貰う為に何でもする奴隷』……文字通りの肉便器だ。男性に興奮して貰う為に淫らな言葉を言い続け、誠心誠意の性奉仕をし、どんな変態的な要望にも喜んで応じる女性……いや、道具としてナイチンゲールは完成する。それが命を救う事になると信じて、彼女は男性に奉仕し続ける。
しかし、絶対にそうはいかない。なぜなら、今の彼女は近づく男の生命力を吸い取ってしまうからだ。性交なんてもっての外、何の魔力耐性も無い普通の人間ならば、あっという間に死んでしまうだろう。
自分の必死の治療こと性行為を受けても次々と死んでいく患者たち、それを見てもなお、ナイチンゲールは諦めることは無い。必ず彼女は次の命を救う為に行動を続けて行く。自分こそが、彼らを殺している病原菌だとは気が付かないままにだ。
きっとソロモンはそんなナイチンゲールの姿を見て嗤うのだろう。常識を捻じ曲げられ、自分の一生を捧げた医療に関しての記憶を改竄された彼女が、何の意味も無いどころか人の命を奪う為に男たちに抱かれて大真面目に変態的な行為に身を投じる様を嘲るのだ。このままでは、間違いなくそうなってしまう。
「さぁ、治療を続けましょう……次は誰が射精しますか? どんなことをしたいですか? おまんこ、くちまんこ、乳まんこ、けつまんこ、全てが皆様のおちんぽを気持ち良くする為の器官です」
「望まれるのであれば特殊なプレイも喜んで致しましょう。私の躰、髪の毛一本に至るまで射精の為にお使いください」
「大丈夫、私が来た以上誰も死なせはしません……その為ならば、私は喜んで便器にもなりますから」
光の無い目で言い切ったナイチンゲールが俺たちに近づいてくる。時間が経てば死、かといってナイチンゲールを抱いて射精しても状況は悪化するばかり。まさに絶望的としか言い様がないこの状況で…………俺たちは、笑った。
「……なるほどねぇ、そういう事か。なら、やりようは幾らでもあらぁね」
「丁度こいつの癖も分かって来たところだ、そろそろ反撃と行こうか!」
「ああ! ここからは俺たちが攻める番だ!」
かすかな希望を信じて立ち上がる。全裸では格好がつかないが、それでも俺たちは不敵に笑う。
描かれた勝利への道筋は狭く険しいものだ。しかし、勝つ方法があると言うのならどんなに厳しい方法でも必ずやり遂げる。
信念を捻じ曲げられ狂わされた天使を救うべく、俺たちは行動を開始したのであった。
明日のソロモン戦、勝って奴に小便王と言ってやりましょう