※この作品はR-18です。

カルデア女英霊奪還作戦   作:野比のび太

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怪物へ花束を(メドゥーサ)

「なんか騒がしくない? 俺の気のせい?」

 

「いや、君たちがオケアノスに行っている間に色々あってね……まあ、機会を改めて解説するよ。今は、女性サーヴァントたちの状況を知るのが優先だろう?」

 

 ブリーフィングルームにまで聞こえて来る騒がしい音を耳にして首を傾げていたマスターであったが、ダヴィンチのその言葉に表情を引き締めて頷きを返す。謎の物音も気になるには気になるのだが、今は彼女の言う通り、オケアノスで奪還したサーヴァントたちを縛る淫紋令呪の呪いを解くことが優先だ。その為には、少しでも彼女たちの状態を知っておいた方が良い。

 昨日、無事にアンを解放し、メアリー共々たっぷりとお楽しみの夜を過ごしたマスターであったが、キャットの作ってくれた料理とダヴィンチお手製の精力剤のお陰で疲れは吹き飛んでいた。自分にはまだやるべきことが山ほどある。今も苦しんでいるサーヴァントたちのことを思えば、休息をとっている暇など一時も存在していない。

 

「あんまり根を詰め過ぎないようにね。無理して倒れたら元も子もない」

 

「わかってるよ。とにかく、皆の状態を教えてくれるかな」

 

 やや前のめりになっているマスターの体調を案じたダヴィンチは、ギラギラと瞳を光らせる彼の様子に首をすくめた後でモニターを起動した。そこに映し出されたのは、オケアノスで奪還した内、特に優先して精神のケアが必要とされるサーヴァントたちだ。

 

「まずは最大の問題から説明しよう。イリヤちゃんとクロちゃん、この二人は抵抗の意思が強い上、お尻の中に挿入されているステッキがかなり厄介な代物でね、ちょっとやそっとじゃどうしようもない」

 

「あれ、そんなに危ない物なの?」

 

「それについては私から説明いたしましょう!」

 

 常に全裸で戦い、尻穴に黒い悪魔の羽の様な飾りを付けたステッキを挿入して戦っていた魔法少女たち。そんな彼女たちの姿を思い浮かべたマスターの背後から、この場にそぐわない陽気な声が響く。

 マスターが振り返ってみれば、そこに居たのはイリヤの相棒であり、お目付け役とも言えるステッキ型魔術礼装のルビーであった。自分から魔法少女の相棒とも呼べるステッキの役を奪ったソロモン製の魔術礼装の写真の横に浮かんだルビーは、憤りを感じる声でその解説を始める。

 

「これは、ステッキ型の魔術礼装……と見せかけた寄生生物なのです。言わば、ステッキの形をした生き物なんですよ」

 

「ステッキ型の……生き物……?」

 

「そうです。しかも厄介な事に、この生物は核となる部分さえ残っていれば幾らでも再生することが出来るんです。つまり、無理矢理引っこ抜こうとしても、生物の核がお二人のお尻の中に残ってしまえば、そこからまた生えて来てしまう……外科手術で取り除こうとしても、しっかりと根を張っている為にそれも不可能なんです」

 

「えっ!? じゃ、じゃあ、どうすれば良いの? まずは息の根を止めるとか?」

 

「それも危険だ。二人の体にどんな影響が出るかわからないし、ソロモンが細工をしている可能性だってあり得る。私たちもその方法を探してはいるものの、手掛かりすら掴めないのが現状だよ」

 

「唯一方法があるとすれば……イリヤさんとクロエさんが、自力であの生物を排泄することでしょうか。先ほど寄生生物とあのステッキを言いましたが、正確には共生していると言った方が正しいんです。ステッキは二人から魔力を受け取り、お二人はステッキから力を受け取る、そんな関係。つまりはイリヤさんたちがステッキに魔力を送ることを止めさえすれば……」

 

「ステッキ自身も弱り、何か突破口が見つかるかもしれないってことだね」

 

「まあ、あくまで可能性である上にその方法も見つかって無いんですけどね」

 

 ここまでの話を総括してしまえば、イリヤとクロエを救う事は今は無理だということになる。非常に悔しいが、どうにもならないことはどうしようもない。

 出来ないことにこだわるよりも、出来ることを優先して解決していった方が良い。その方が問題を溜めずに済むし、新たな解決の糸口を発見する時間も稼げる。そう考えたマスターは、話をイリヤとクロエから他のサーヴァントたちの状況へと移した。

 

「それで、他のメンバーはどうなの?」

 

「うむ、これはいいニュースだけどね。他のサーヴァントたちは案外従順だよ。予想外なことに、あのフランシス・ドレイクも今は大人しくしてくれている」

 

 モニターの映像が切り替わり、今度は大柄な二人の女性が映し出された。その内の一人の解説を始めるダヴィンチは、疲れた様子で肩を揉みつつ口を開く。

 

「何と言うか、今の彼女はさっぱりしている。負けたのなら仕方が無いと開き直っている感じだね。そこはまあ、大海賊の矜持と言う奴なのかな?」

 

「じゃあ、案外簡単に解放出来るってこと?」

 

「そこは何とも言えないねぇ。あれが演技で、虎視眈々と脱出の機会を狙ってるって可能性も十分にありえる。何より、魔神柱船を操っていた影響か霊基の損傷が酷いんだ。今すぐセックスさせるって言うのはおススメ出来ないな」

 

 医療スタッフも兼ねているダヴィンチの言葉にマスターも頷く。怪我をしている相手に無理はさせられない。解放の手段を探るのは、ドレイクの傷が癒えてからでも遅くはないだろう。

 

 ここまでの話でわかったことは、優先してケアを行わなければならないメンバー5名の内、一人は既に施術済み、三名は現状手を出すことが困難だと言うこと。となれば、話題が残る一人へと移るのも当然のことで、マスターは彼女についての質問をダヴィンチに投げかけた。

 

「メドゥーサの様子はどう? 傷は大丈夫?」

 

「ああ、彼女は問題ない! あらかたの治療はナイチンゲールやロマニがやってくれたし、体力の回復も済んでいるはずさ。淫紋令呪も黒になりきっていないグレーだし、まずは彼女から手を付けるのが上策だろうね」

 

「わかった、そうさせてもらうよ」

 

 方針は決まった。善は急げとばかりに動き出したマスターの背中にダヴィンチが声をかける。

 

「ただ気を付けてね! 彼女も君を裏切ったことを後ろめたく思っているみたいだ。その部分のケアも忘れずに!」

 

「了解! それじゃ、今回もモニタリングを頼むよ」

 

 振り返らず、片手を挙げての返事で応対したマスターは、メドゥーサの居る部屋へと脚を運んだのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 きりりと胸が痛む。シャワーから流れる温い湯が体を伝う中、メドゥーサは身じろぎ一つせずにただ立ち尽くしていた。

 思い返すのは船の上での戦い、その中で幼い自分にぶつけられた一つの言葉。

 自分は姉を言い訳にして自分の身を守っているだけだ……その言葉を思い浮かべた時、彼女の胸にもう一度痛みが走る。

 

「その通り、ですね……」

 

 仲間も、姉妹も、自分自身も……その全てを裏切り、自分が求めたのは己が身の安寧だった。しかも、その意思を認めること無くにだ。

 姉たちの為、そう自分に言い聞かせ、言い訳をして、仮初の安息に浸っていた。それら全てが世界と仲間たち、そして姉たちの破滅に繋がっていると知りながら、その全てから目を背けて自分は正しいのだと必死に思い込もうとしていた。

 幼い自分にその過ちを指摘されても、それを認めるどころか激高するだけで、全てを犠牲にして生き続ける自分を肯定し続けた。そんな自分を思い返せば、後悔と情けなさに胸が痛む。その愚かさが、身に染みて苦しかった。

 

 そうやって己の罪を後悔しつつ、濡れた体をタオルで拭うメドゥーサは、扉の外に人の気配を感じて目を伏せた。

 それは彼女にとって予想の範囲内のことで、このシャワーもその為に浴びていたとのだ。全裸のまま、メドゥーサは扉の外の人物へと声をかける。

 

「……どうぞ、お入りください」

 

 メドゥーサの声を合図として、彼女の私室の扉が開く。その先に居たのは、彼女の予想通りの人物だった。

 

「あっ! えっ!? ご、ごめんっ!」

 

「気になさらないで下さい。どうせ見られるものですし、嫌ならば入ることを許可していません」

 

 全裸の自分の姿を見て慌てるマスターに冷静に語りつつ、メドゥーサは彼を部屋の中へと招き入れた。そして、既に整えてあったベッドへと視線を向ける。

 

「……そのつもりでいらしたのでしょう? ですがその前に、貴方に言わなければならないことがあります」

 

「……何かな?」

 

 非常に手際良く準備を整えていたメドゥーサに驚きながら、マスターは彼女の言葉に耳を傾けた。

 メドゥーサは、軽く呼吸を整え、目を伏せると――

 

「この度は……本当に、申し訳ありませんでした」

 

 床に頭を擦り付け、土下座の体勢を取って彼へと謝罪の言葉を口にした。

 全裸の女性が土下座している姿と言うのは興奮を煽らなくも無いが、突如としてそれをされた身としては驚きの感情の方が強い。マスターもその例に漏れず、メドゥーサの全裸を見てしまった時よりも慌てながら彼女を慰めにはいった。

 

「い、いや! 気にしなくて良いよ! メドゥーサも苦しい思いをしたわけだし……」

 

「いいえ、そうではありません。私は、自分の意思で地獄を選び、貴方を裏切りました。こうして助け出して頂けなければ、あのまま姉様たちが壊れてしまうまで……いえ、壊れたとしてもソロモンに従い続けていたでしょう。自分可愛さに全てを裏切った醜い怪物、それこそが私なのです」

 

 悲し気な瞳を見せながら、メドゥーサが顔を上げる。自嘲気味な笑みを浮かべた彼女は、目の前のマスターの体をその怪力で抱え上げた。

 

「う、うわっ!?」

 

 上着を剥ぎ、下着を脱がせ、カルデアのマスターを自分と同じ生まれたままの姿にする。そのまま彼をベッドに放り、仰向けになった彼の下半身の滾りに頬を擦り寄らせた。

 

「……こんな、愛らしさも忠誠心も無い大女ですが、身の振り方は心得ています。どうぞ気を楽にしていてください……」

 

「くっ! うぅっ!?」

 

 根元から先端へと、メドゥーサの舌が肉棒を這う。蛇のような長さと繊細さを持つ舌が、唾液を滲ませながらマスターの怒張を撫ぜる。

 数多の男たちに行った、醜く汚れているその行為をこの青年にも行うことを心苦しく思いながらも、メドゥーサは今、自分が彼に送れる最も価値のある物を差し出すべく、奉仕を続けた。

 

「これも使った方がよろしいのでしょうね。姉さまたちには無い、ある意味では私だけの特権と言えるものですから」

 

「はうっ!!」

 

 メドゥーサが己の大きな乳房でマスターの肉棒を挟む。強く、とても強く両側から力を籠め、柔らかい肉の塊で熱い滾りを包み込む。

 胸の内で律動する肉棒は獣たちのそれと比べても遜色無く、怪物である自分が奉仕するに相応しい逞しさを持っている。いや、怪物だからこそ軽々しく彼に触れることは許されないのだと思いながら、メドゥーサは自分の乳房を上下に揺らし始めた。

 

「んっ……♡ ふぅ……っ♡」

 

 ねっとりとした、蛇が獲物を飲み込む時の様な動きでパイズリを行うメドゥーサ。丹念に胸を擦り、マスターの肉棒を扱き上げる。

 ドクドクと脈打つ肉棒の熱さは、彼女の官能をも刺激していた。胸の上下運動に合わせ、ときめきが止まらない心臓の鼓動が徐々に早くなっていることがわかる。子宮もまた、浅ましいことに快感を欲して唾液代わりの愛液を垂れ流し始めていた。

 

(ああ、駄目……♡ けど、欲しい……♡ 駄目なのに、欲しくて仕方がない……♡)

 

 リズムを変えつつ胸の上下運動を繰り返し、亀頭の先に滲み出て来た我慢汁を舌で吸い取りながら、メドゥーサは奉仕を続ける肉棒への期待を必死に押し殺していた。すぐにでもこの肉棒に跨り、思うが儘に腰を振り、精も根も尽きるまで貪りたくて仕方が無い。だが、裏切り者である醜い化け物がそんなことをして良い筈も無い。だからメドゥーサは、懸命にその思いを抑えるべく意識を胸での奉仕に集中させていく。

 体と子宮が熱くなる。今、こうして抱いているこの男根を受け入れられたならどれほど幸せだろう。しかし、それは許されない。自分がまた欲望のままに動くなど、許されるはずが――

 

「……メドゥーサ、挿れても良いかな? 俺、もう我慢の限界で……」

 

「……え?」

 

 そんな、自分を律していたメドゥーサの思いは、マスターの一言で不意に崩れようとしていた。

 自分への挿入、そして本番行為を望むマスターの言葉に動揺したメドゥーサに対し、肉棒を乳房に挟まれたままのマスターはやや情けない表情で懇願を行う。

 

「頼むよ……! パイズリも気持ち良いけど、メドゥーサの(ナカ)に射精したくて堪らないんだ。だから、さ……!」

 

「あ、え……」

 

 自分を求める青年の表情、そして逞しい肉棒を受け入れられる喜びに思いを馳せたメドゥーサは、喉をごくりと鳴らしていた。瞬時にそれははしたない行為だと自分を心の中で叱責するも、一度想像してしまえば、その光景が頭から離れる訳も無い。

 ぐらつき、揺れつつあるメドゥーサの心。そんなメドゥーサのことを理解している様に、マスターはトドメの一言を彼女に向けて口にした。

 

「お願い、メドゥーサ。俺がここまで言ってもダメなの?」

 

 ドキリと、心臓が跳ね上がる。寂しそうなマスターの表情が、メドゥーサの胸に突き刺さる。

 また、自分は自分の望みを優先するのか? 彼に醜い化物の体を触らせたく無いという自らのエゴの為に、彼の望みを棄却するのか?

 自分自身のちっぽけの後悔の感情と主の望み、どちらを優先すべきかなどは容易に判断出来る……メドゥーサは、喉に詰まった声を震えながら吐き出し、彼へと告げた。

 

「い、いえ……無論、構いません。私の体で良ければ、余すことなく堪能してください……」

 

「わぁ……! ありがとう、メドゥーサ!」

 

 悲しみの表情から一変したマスターの笑顔と感謝の言葉に、メドゥーサの心臓は再び跳ね上がった。

 自分にとって、この行為は当然のもののはずだ。感謝されるいわれなど無く、むしろ早く決断しろと急かされ、叱責されてもおかしくない。と言うよりも、許可なく無理矢理行為に及ぶ方が主としては正しいのだ。

 ソロモンも、彼に従う男たちもそうだった。メドゥーサの意思など関係なく彼女を犯し、侮蔑した。殴られ、蹴られ、嘲られ……身も心もズタボロになった彼女に温かい言葉をかける者など一人もいなかった。

 

 こんな怪物に愛など必要ない。ただ、命令を下せば良いだけなのに――マスターの温かな態度に心が揺らめきそうになったメドゥーサは、敢えて事務的に対応してその感情を押し込めた。そうしなければ何か期待してしまいそうで、それが怖くもあったからだ。

 

 肉棒をローション代わりの唾液で濡らし、仰向けに寝そべる彼の腰に跨る。期待で既に濡れそぼっている秘所を亀頭にあてがい、ゆっくりと腰を下ろす。

 ぐぷぐぷと肉棒を飲み込んだメドゥーサの膣は、悦びに満ち溢れた叫びを上げていた。媚肉の一つ一つが彼を歓迎し、愛液で染める様にして絡み付く。

 

「ふふふ……メドゥーサのまんこ、凄いね。熱くって、トロトロで、ねっとり俺に絡みついて来て……とっても可愛いよ」

 

「っっ……♡ う、動きますよ……♡」

 

 可愛い、の言葉に胸をときめかせたメドゥーサは、その言葉を振り払うべく腰を振り始めた。と言っても、その動きはどこかぎこちなく、穏やかな物であり、これで到底お互いが達せるとは思えない。

 メドゥーサはなおも迷っていたのだ。自分の欲望のまま、腰を振って肉棒を堪能することは容易い。しかし、それを実際に行動することはどうしても躊躇われた。

 裏切り者である自分が望みを優先するなど、許されることでは無い……未だに迷い続けるメドゥーサであったが、そんな思いを打ち砕くきっかけとなったのは、またしてもマスターの言葉であった。

 

「はは、凄い迫力だなぁ。下から見ると、メドゥーサのおっぱいがぷるぷる揺れてるのが良く見える」

 

「はぁっ、あっ……♡ お見苦しい、でしょうか……?」

 

「ううん、逆だよ。もっと見たいな。メドゥーサ、もっと激しく動いてよ。エッチで可愛いメドゥーサのトロ顔も、ぶるんぶるん揺れるおっぱいも、もっと見せて」

 

「んくぅっ♡♡♡」

 

 要望を聞かされると同時に腰を跳ね上げられ、メドゥーサの子宮はマスターの肉棒に突き上げられた。大きく仰け反り、軽い絶頂を数度繰り返したメドゥーサは、纏まらない思考のままに言われるがままの行動を開始する。

 

「は、はい……♡ では、この怪物の淫らな舞をどうぞご堪能下さい……♡」

 

 欲情の炎に身を焦がすまま、メドゥーサは大きな体を大きく浮かび上がらせた。肉棒が抜けないギリギリの所まで立ち上がり、膣と脚に力を込めて一気に腰を振り下ろす。

 

「あっ、おぉぉおおぉぉぉっっっ♡♡♡」

 

 卑猥な、野太い雌の声。喉からではなく子宮から発せられていると言う方が正しいその嬌声は、紛れも無くメドゥーサの口から溢れたものだった。

 ただの一突きで視界が歪む。脳に電撃が走り、思考が儘ならなくなる。体を動かすのは反射と欲望……気持ち良くなり、主に気持ち良くなって欲しいという本能だけでメドゥーサは腰を振り続けていた。

 

「あおお゛お゛お゛っっ♡♡♡ んお゛お゛お゛お゛お゛お゛っっ♡♡♡」

 

 声が止まらない、徐々に上ずり、人としての尊厳を捨てつつある声が部屋中に響く。表情もまた蕩けに蕩け、普段は無表情であるメドゥーサの顔は淫らさに満ちた物になっていた。

 引き上げ、叩き付ける。愛らしさなど欠片も無い、まさに怪物のセックス……弾む乳房は互いにぶつかり合い、拍手の様な乾いた音を断続的に鳴らしていた。その音が怪物であるメドゥーサを肉棒で追い詰めるマスターを称える音に聞こえるメドゥーサは、なおも激しく腰を振り続ける。

 

「あおっっ♡♡♡ いぐっっっ♡♡♡ いぎつづ、けっっ♡♡♡ んお゛お゛お゛お゛お゛お゛っっ♡♡♡ どまら、なっっ♡♡♡ ほおぉぉぉっっ♡♡♡」

 

「凄い……! 素敵だよ、メドゥーサ。全身がエッチで、感じている姿と声が可愛くて、とっても綺麗だ……! もっと見せて、メドゥーサの全てを……!」

 

「んへぇえぇっっ♡♡♡ は、い゛っっ♡♡♡ みへ、くらさ、いぃぃっっ♡♡♡」

 

 いつの間にか、自分の手は彼の手に絡め捕られていた。指と指を絡め合い、深く繋がる「恋人つなぎ」で手を重ねたまま、メドゥーサは彼の上で淫らに舞い乱れる。

 淫猥なる自分を愛らしいと言い、より深くまで甘く蕩け合う。一つになるという行為を本当の意味で行っている。

 ずくり、じゅくりと膣が熟れる。肉棒を受け入れている媚肉が興奮の涎を垂れ流す。

 

 抜く、差す、抜く、差す、乱れる、壊れる、受け入れられる、愛される、蕩ける、抜く、差す、繋がる、見られる、望まれる、味わう、抜く、差す、抜く、倒れる、胸の中へと身を預ける。

 背中に腕が回る。胸板に挟まれて潰れた乳首が新しい快感を生み出す。腰に回るマスターの左腕。尻に触れるマスターの右手。抱き締められ、受け入れられながら、メドゥーサは腰だけを振って性交を続ける。

 

「ほっっ♡♡♡ ほっっ♡♡♡ んひっ♡♡♡ んほっ♡♡♡」

 

 ぱっちゅ♡ ぶちゅっ♡ ぶしゅぅ♡ ずちゅんっ♡ 腰が動く度、愛液の飛沫が舞う。卑猥な音が鳴り響く。

 快感が生まれ、幸せを感じ、心が融けていく。顔を引き寄せられたメドゥーサは、すぐ近くにあるマスターの舌に自分の舌を絡ませ始める。

 

「んふっ♡ んちゅっ♡ んうぅぅぅっ♡♡♡」

 

 上の口で彼を求める。彼の口内に舌を潜り込ませ、唾液を啜って彼を味わう。

 下の口で彼を貪る。今までと種類も桁も違う快感が子宮に響き、女の幸福が全身を包む。

 尻を愛撫される。陰核を潰される。乳首が擦れ、舌が蕩け、女体が媚びる。怪物でも性奴隷でも無く、女性として愛され続ける。

 

「メドゥーサ、おいで……」

 

「あ、ぁっ……♡♡♡」

 

 額へ、唇を落とされた。それはとても優しく、甘い口付けだった。

 それでメドゥーサは全てを理解した。マスターは、最初から自分の欲望を引き出す為に行動していてくれていたのだと……

 

「温かいよ。気持ち良いよ。メドゥーサと一つになれて、俺は嬉しいよ」

 

「……私が怪物で、裏切り者の醜い女だとしてもですか?」

 

「関係無いさ。メドゥーサはどう? 俺は、一度敗北した負け犬だよ? そんな俺に抱かれるのは嫌じゃない?」

 

 その問いかけに首を大きく振るメドゥーサ。抱きしめられている腕を優しく解き、再び起き上がった彼女はマスターと繋がり合ったまま笑みを浮かべる。

 

「自分を、まだ許せる訳ではありません。しかし……いつまでもうじうじとしているわけにもいきませんね」

 

「前を向く気になってくれた?」

 

「ええ。取り合えず、自分の欲求には素直になってみますが……覚悟なさってくださいね? 私、こう見えて性欲は強い方なんです。怪物であり、英霊である私の欲求を満たして頂くまで、マスターには頑張って頂かないと……♡♡♡」

 

「あ、あはは……お手柔らかに……!」

 

 やや引き攣った笑みを浮かべたマスターにキスを落とし、メドゥーサは解放した欲望のままに腰を振る。彼の手を己の胸に添えさせ、その柔らかさを楽しませながら、ひらすらに尻を振り続ける。

 

「どうぞ、マスターも私の体をお楽しみください♡ ギブ&テイク、お互いに気持ち良く……ですね♡」

 

 ちろりと舌を出し、怪物らしい獰猛な笑みを見せ、メドゥーサは発情した体を本能のままに動かし続けた――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あうんっ♡ おっ、おっっ♡ ほぉぉっ♡♡♡」

 

 快感が体の中で爆発する。子宮に夥しい量の精液がぶちまけられ、燃える様な感覚に全身が強張る。

 あれから数時間、何度も射精された子宮は限界までそれを飲み込み、メドゥーサの下腹部は淫らな曲線を描くほどまでに膨らんでいた。口の端から涎を垂らし、子犬の様に震えるメドゥーサは、数えることを放棄した性交の回数に思いを馳せながらマスターの体の上へと崩れ落ちた。

 

「んっ♡♡♡ くぅっ♡♡♡」

 

 まだ肉棒が熱い。まだ鋼の様な硬さで自分に存在を主張している。まだ彼は満足していないのだ。

 射精の回数は10を超えた、20回も超えているかもしれない。その間のメドゥーサの絶頂回数は、ゆうにその三倍は越えただろう。

 流石のサーヴァントでも体力の限界だった。瞳の中にハートマークを浮かべたメドゥーサもまた、肉棒を引き抜かれる感覚に切ない嬌声を漏らす。

 

「はっ♡ ふぅううぅぅぅぅぅ……っ♡♡♡ うぁぁ……♡♡♡」

 

 栓が無くなった膣から精液が溢れる。卑猥で、無様な音を立てて白濁液が滝の様に流れるそれの熱さに身を震わせたメドゥーサは、ベッドの上に蹲って喘ぎ続けていたが――

 

「……あれ? もう限界なの? 俺はこっちでも楽しみたかったんだけどな」

 

「ひゃうっっ♡♡♡ うぅんんっっっ♡♡♡」

 

 突き出されたメドゥーサの尻が左右に広げられ、その中央の窄まりにゴツゴツとした硬い感触を感じた次の瞬間には、彼女のアヌスにマスターの肉棒が叩き込まれていた。凄まじいまでの圧迫感と苦しさを伴う快感に涙を浮かべるメドゥーサの体が、マスターの手で持ち上げられる。

 

「んお゛お゛お゛お゛お゛お゛っっ♡♡♡ アナルっっ♡♡♡ ふか、いぃぃっっ♡♡♡」

 

 女性としては大きな自分の体を持ち上げるマスターの力強さに心をときめかせ、自重によってより深くまで彼の肉棒を飲み込む尻穴の快感に気が狂いかける。引き抜き、強く突き出される腰の動きに、メドゥーサの体は大きくしなって強張っていた。

 

「おほぉっ♡♡♡ ほぉぉっっっ♡♡♡ んほぉぉぉぉっっ♡♡♡」

 

「……キツいならやめようか? メドゥーサは、初めてにしては頑張った方だと思うよ?」

 

「こんにゃぁ……♡♡♡ ここまでしておいて、アナルをお預けするつもり、ですか……? そんな無体なこと、しないでください……♡♡♡」

 

 ぎゅぅぅぅっ……♡ 尻穴に力を籠め、肉棒に媚びたメドゥーサが、蕩けた体をマスターへとしな垂れかけた。まだ体力は尽きてはいない。この快感を味合わずに性交を止めることなど出来ない。欲望のまま、了承の意を示したメドゥーサの尻穴は、再び捻じ込まれた肉棒によってあっという間に絶頂させられた。

 

「んほぉぉぉおぉっっ♡♡♡ おおお゛お゛お゛お゛お゛お゛っっ♡♡♡ もっど、くらざいっっ♡♡♡ 私に、もっとぉぉっっ♡♡♡」

 

 熱く甘い息を吐き続け、甲高い嬌声を上げながら、メドゥーサは今宵、マスターと言う名の『性欲の化け物』にその肢体を骨の髄までしゃぶりつくされ、快感を叩き込まれたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ああ、うん、ありがとう。ジルも疲れてるのにごめんね。うん、早速試させて貰うよ」

 

 全身、そして二つの穴を精液に塗れさせたまま深い眠りに就いたメドゥーサの体を洗い、ベッドに寝かせた後で自分もまた体を洗い流したマスターは、報告を行ってくれたジルに感謝の言葉を告げた後で通信機器を切った。最後にメドゥーサの頭を撫で、彼女の落ち着いた寝息を耳にして微笑んだ後、部屋を後にしてある場所に向かう。

 休みたい気持ちも確かだが、それ以上にやらなければならないこともある。長々と時間をかけてしまったとある計画が、ようやく形になりつつあるのだ。それを早く仕上げてしまいたかった。

 

「まだまだ眠れないな……」

 

 疲れた様な、それでいて楽しそうな笑みを一つ。彼女はこれを喜んでくれるだろうか? それとも、待たせてしまったことを怒るだろうか?

 予想はつかないが、それでもマスターは少し楽しみだった。彼女たちの望みを一つ叶えられる、そう考えれば疲れだってどこかへ吹き飛んで、自分に活力を与えてくれる。

 そうやって一歩ごとに活気を取り戻し、暗いカルデアの廊下を進んだマスターは、自室に戻るとその中に作り上げられたもう一つの扉の前に立つ。その扉の先には、ジルとクー・フーリンの協力を得て作り上げられた彼の工房が存在していた。

 

 おどろおどろしい触手、数多の魔術的細工が施された器具、彼の思いのままになる工房自体の仕組み……そして、人一人がゆうに入ることが可能な透明のケースを目にしたマスターは、それに手を触れながら満足気に微笑む。

 

「これで準備は整った……! あとは……」

 

 長い、長い時間がかかった。だが、それに見合うだけの準備は出来た。

 後は、()()の望みを叶えるだけだ。そして、彼女と同じ欲望を持つサーヴァントたちも、彼女と同じ目に遭わせてあげよう。

 

「本当に愉しみだよ……ふふふ……!」

 

 この透明なケースの中に仕舞われる女性の事を想いながら、マスターは何度もシミュレーションを重ね、本番に備え始めたのであった。

 

 

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