※この作品はR-18です。

カルデア女英霊奪還作戦   作:野比のび太

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侵食する現実・急(謎のヒロインX)

 

 秘密を抱えていたのは自分だけでは無いのだと、ヒロインXは知った。少なくとも、カルデアのマスターが自分に隠していることが一つはあった。この部屋の存在がそれだ。彼の私室に存在しているこの部屋は、何のために存在しているのかは知りはしない。だが、全裸になったジャンヌ・オルタとその下腹部に輝く紅い淫紋令呪を見れば、普通の工房では無いことだけは理解出来た。

 この部屋に入った瞬間から、彼女の淫紋令呪はあの様に変わった。であるならば、それはこの部屋の何かが引き起こす現象ということになるはずだ。霊基を拘束するバングルを外され、四肢を取り戻したヒロインXは、同時にこの部屋の中に蔓延する瘴気の様な物をたっぷりと吸ってしまったことに表情をしかめた。

 

「ああ、毒では無いから心配しないで頂戴。体から力を抜く効果があるだけよ。無駄に抵抗して、ご主人様の手を煩わせたくは無いからね」

 

 ジャンヌ・オルタのその言葉通り、ヒロインXの体は殆ど力が入らなくなっていた。かろうじて身動きは出来るが、これでは戦闘はおろか立って歩くことも厳しそうだ。

 であるならば、これはカルデアのマスターと自分を引き合わせるための安全措置というものなのだろう。オルタやクロエがそうであった様に、ヒロインXも今から彼に抱かれる運命にあるということだ。しかし、それを理解してもヒロインXに焦りはない。何故なら、自分の体のことをしっかりと分かっているからだ。

 魔術によって拡張され続けた膣と肛門は、魔術を行使して膨張させたソロモンの肉棒でしか満足出来ない。いくらカルデアのマスターが巨根であろうとも、自分の雌穴はまさに規格外の緩さを誇っているのだ。性交をしたとしても感じることなど出来ない。

 無駄、無意味……そんな言葉が相応しい行為をカルデアのマスターは行おうとしている。ヒロインXは、内心では彼のことを嘲笑っていた。

 

「ふふ……随分と楽しそうね。アンタもご主人様に抱かれるのが楽しみになって来た?」

 

「はっ! そうとも言えるだろうな……! 無能なあの男が無意味な行動を起こす姿を特等席で見れるのだ、楽しみと言えば楽しみだろう」

 

 ジャンヌ・オルタの言葉にも自信あり気な返答をするヒロインX。彼女たちはどちらもが妖しく微笑んだまま、お互いの瞳を見つめ合っている。それは互いが互いの思惑を理解し、相手の思惑が主の手によって裏切られることを理解しているが故の微笑みだ。

 そうして、時間が少し過ぎた頃、ようやくカルデアのマスターが姿を現した。既に準備は整っており、全裸で大きく膨れ上がった肉棒を曝け出しながら彼は部屋に入って来る。彼の姿と肉棒を目にしたオルタとヒロインXは、それぞれの反応を見せつつ彼を迎え入れた。

 

「ご主人様……♡ ご命令通り、ヒロインXを捕縛して参りました♡ 既に下準備も終えてありますので、すぐにコトに移れるかと――♡」

 

「ありがとう、オルタ。助かったよ」

 

「あはぁ……♡ んっ、ふぅ……♡」

 

 うっとりとした視線と声でマスターへと報告を行ったオルタは、そのまま彼と唇を重ね合わせてじっくりと舌を絡め始めた。熱いキスの快感に瞳は潤み、手は自然と彼の肉棒へと伸びかけるも、すんでの所で彼女は自分の手を引っ込める。

 今宵の主役は自分では無い。ベッドの上で寝転がる、愛を知らぬ哀れな少女なのだ。そのことを肝に銘じているオルタは、主に不必要な面倒を掛けることを避け、褒美のキスを受け取った後でさっと部屋の隅へと移動してことの成り行きを見守り始めた。そんなオルタから視線を外し、ヒロインXへと向き直ったカルデアのマスターは、真剣な眼差しを彼女に送りながら噛み締める様な口調で語り出す。

 

「ようやくだ……! 本当はもっと早くこうしたかった。こうするべきだったんだ……! お陰で、余計な苦しみを味わわせることになった……でも、それも今日で終わりだ」

 

「ははん……? 粗チンマスターはそんなに私のことを抱きたかったんですか? なら、遠慮なく抱けば良いじゃないですか。でも……ソロモン様のおちんぽと自分のちっぽけなちんぽの差にショックを受けたりしないで下さいね?」

 

「っっ……!」

 

 マスターの言葉を嘲笑ったヒロインXは、そのまま両手を伸ばして自分の性器を開いてみせた。両側から左右に性器を引っ張れば、簡単に膣内が露になり、際限なく広がり続ける。あまりにも無残でグロテスクなその光景に、カルデアのマスターは表情をしかめた。

 

「ほら……♡ 貴方の糞ちんぽを挿れてみて下さいよ……♡ それで、自分が如何にちっぽけな雄かを理解して、ソロモン様には敵わないって事実をじっくりと噛み締めて下さいね……♡」

 

 筋肉隆々とした男の腕すらも咥え込めそうなほどに広がってしまったヒロインXの膣口。それは卑猥と言うより、惨いと言うべき体だった。女性としての尊厳や子を成す器官を玩具として扱われ続けたヒロインXの姿にカルデアのマスターは悲しみと怒りを覚える。

 だが……その感情は今は捨て去ろう。今、最も重要なことは、ヒロインXを解放することだ。そのために必要な行為を行うべく、彼は自分もまたベッドの上に乗り、ヒロインXの大きく開いた脚の間へと身を置く。そして、そそり立つ肉棒を彼女の股間へとあてがい、そのまま腰を突き出した。

 

「くっ、っっ……!」

 

 自分の内部に入り込んで来た肉棒の感触に表情をしかめるヒロインX。しかし、それはほんの一瞬のことだった。深くまで腰を突き出し、ヒロインXの膣内を潜り込ませたマスターであったが、それでも彼女の拡張されきった膣を刺激することは叶わなかったのだ。ほぼほぼ性的な快感を感じず、それどころか何の感触も得られない性交の結果に鼻を鳴らし、ヒロインXはマスターを嘲笑い始める。

 

「はっ! やはりこうなりましたね! 所詮、貴方程度の男が何をしようともソロモン様には敵わないのですよ! あはははははは……!」

 

 部屋の中にヒロインXの笑い声が響く。勝利を確信し、これ以上の行為を無意味なものと断じることが出来た彼女は非常に上機嫌であった。カルデアのマスターは無言かつ微動だにせずそのまま硬直し、ヒロインXの嘲笑を甘んじて受け入れている。ヒロインXはそんな彼を更に侮蔑し、何と無様な雄だと嘲笑い続けていた。

 

「ほら? どうしました? もうお終いですか、雑魚ちんぽマスター? きゃははははっ!!」

 

 狂喜乱舞して嗤い続けるヒロインX。そんな彼女に何も言葉を返さず、マスターはただ俯いていた。信じていた主の敗北を見て、ジャンヌ・オルタがどの様な表情を浮かべているのかが気になったヒロインは、視線を彼女の方向へと向けてその様子を探る。

 動揺しているのだろうか? それとも、主に失望しているのだろうか? どんな悪感情をカルデアのマスターに抱いているのかとジャンヌ・オルタの反応を楽しみにしていたヒロインXであったが、彼女の目に映ったのは未だに笑みを絶やさずに自分のことを見つめ続けているオルタの姿だった。

 

「ごめんなさ~い、遅くなっちゃいました~!」

 

「ああ、クロエ。丁度良かったわ、今から最高に楽しい物が見れるわよ……!」

 

 ジャンヌ・オルタの余裕は、聖杯を管理室に届けたクロエを迎え入れる時の様子にも表れている。何も焦ることはなく、それどころか今の状況がまったくもって予想通りだと言わんばかりの表情を浮かべるオルタは、まるでスポーツ観戦でもしているかの様にヒロインXとマスターのセックスを見守っているのだ。

 一体、何が彼女の余裕を作り出しているのだろうか? 純粋な疑問を胸に抱くヒロインXは、意識をジャンヌ・オルタへと集中させていた。しかし、そんな彼女の耳に低く小さな声で呟いたマスターの言葉が届く。

 

「……聖槍、抜錨……!」

 

「は……? あぁあぁあぁぁあぁぁあぁっっ!?」

 

 意味有り気なマスターの呟きに眼を見開くヒロインX。次の瞬間、彼女は大きく仰け反りながら嬌声を叫んでいた。緩んだ膣から愛液を噴き出し、ぱくぱくと魚の様に口を開閉させるヒロインXは、自分が一瞬の内に絶頂してしまったことに驚きを隠せないでいる。

 肉棒は膣壁にも衝かず、子宮を圧された覚えもない。なのに、どうして自分は達してしまったのか? その答えは、彼女の膣内を巡る魔力にあった。

 

「あが、あぁあぁあぁあっっっ♡♡♡ なに、この魔力はぁっっ♡♡♡ おまんこのなか、こそぎまわってぇっっ♡♡♡」

 

「あ~……♡♡♡ ご主人様の聖槍ちんぽを食らっちゃったみたいね♡♡♡ あれ、すっごく気持ち良いからああなるのも納得だわ……♡♡♡」

 

「しかも、アイツの穴はがばがばに広がってる……穴の面積が大きい分、回転する魔力が膣壁を擦る面積も当然多くなる。そうなれば、私たちが知っている快感以上の快感を味わうことになるわね……♡♡♡」

 

「ひぎぃいぃいっっ♡♡♡ 聖槍……? 魔力の回転……? そんな情報、聞いたことは――はひぃいぃぃいっっ♡♡♡」

 

 聞き慣れない単語と味わったことの無い快感に戸惑うヒロインXは、断続的に与えられる快楽を前に前後不覚になるしかなかった。広がった膣内の壁を全て擦られる感覚に舌を放り出して喘ぐことしか出来ないでいた。

 激しく強い快感が渦を巻き、膣壁と襞を余すことなく責め上げる。時に荒々しく、時に丹念に、緩急をつけて膣内を刺激する濃厚な魔力は、ヒロインXの意識までもを同時に削り始めていた。

 肉棒で突かれている訳でも無いのに絶頂を続けてしまうヒロインXは、瞳から涙を流しながらこの恐ろしい快感に打ち震えている。そして、この状態でカルデアのマスターがピストンを始めた時のことを考え、ガタガタと震えながら彼に懇願を始めた。

 

「おねがいぃぃっ♡♡♡ しましゅぅうっっっ♡♡♡ おまんこっ♡♡♡ つかないでぇっ……♡♡♡ くるうっ♡♡♡ くるってしまうっっ♡♡♡ このちんぽでつかれたらっ♡♡♡ わたしはめちゃくちゃになってしまいますぅっっ♡♡♡」

 

「あらあら……♡ ついさっきまで雑魚ちんぽだとかその程度の男だとかの単語を口走ってた女とは同一人物とは思えない程しおらしくなっちゃって……♡♡♡ どうってことは無いんでしょ? なら、ご主人様の聖槍ちんぽで思いっきりそのガバマンを掻き回して貰えば良いじゃない……♡♡♡」

 

「ごめんなひゃいぃぃいぃっっ♡♡♡ あやまりますうっっ♡♡♡ ていせいしますぅっっ♡♡♡ だからおまんこつかないでぇ……っ♡♡♡ わたしのおまんこを、いじめないでくださいぃぃっ♡♡♡」

 

 首を振り、謝罪の言葉を口にしてマスターへと許しを請うヒロインXは、泣きじゃくる子供の様に弱々しい姿を晒していた。暴力的なまでの快感に全身を支配されている現状でも辛いのに、これ以上の快楽を押し付けられたとしたら自分は完全に壊れてしまう。そんな確信にも近い恐怖感が彼女の身を包み、誇りを始めとした何もかもを捨てさせての謝罪にまで至らせているのだ。

 ガタガタと震えるヒロインXの緩い膣からは、幾度となく潮が噴き出している。魔力の回転に伴って渦潮の様に渦巻きながら噴き出すそれは、マスターの腹と腰をびちゃびちゃに濡らしてしまっていた。

 かつての、そして今までの様子から打って変わって怯える子犬の様になってしまったヒロインXの姿を細めた目で見つめる。彼の胸中を何も理解出来ないヒロインXは、その眼差しに恐怖を感じることしか出来ない。やがて、自分へと手を伸ばして来たマスターの行動に心臓の鼓動を大きく響かせ、恐怖感と共に眼を閉じてブルブルと震えていると――

 

「……大丈夫だよ、X。俺はXを壊す様な真似はしないから……ほんの少しだけ、我慢してね……!」

 

「え? あ……?」

 

 背と後頭部に触れる温かで柔らかい感触。それがカルデアのマスターの掌であることに気が付いたヒロインXが瞳を開ければ、視線の先には真剣な眼差しで自分を見つめている彼の姿があった。真摯に、そして丁寧にヒロインXのことを扱うマスターは、寝転がっている彼女の体を引き起こし、自分の腰の上にヒロインXを座らせる対面座位の体位へとお互いの体勢を移行した。

 

「な、なにを、する気、ですか……?」

 

「少し辛いかもしれないけど、すぐに慣れるよ。最初のほんの数秒だけ我慢してね」

 

「ひっ……!?」

 

 マスターと向かい合う形で言葉を交わし合うヒロインXは、自分の膣内で渦巻く魔力の猛々しさが一段と極まったことに小さな悲鳴を上げた。濃く強い魔力が荒々しい竜巻となって膣内で渦巻いていることを感じ取り、歯をカチカチと鳴らして恐怖に怯える彼女をなだめる様に摩りながら、カルデアのマスターは合図と思わしき言葉を口から発する。

 

「行くよ、X」

 

「ひっっ!? ひぃいぃいぃぃいぃいいんんっ♡♡♡ ひくぅうっっ♡♡♡ んひぃいぃいぃぃいぃぃぃいぃいっっっ♡♡♡」

 

 マスターの言葉と同時に魔力の竜巻が暴風となってヒロインXの膣内で荒れ狂い始めた。緩急をつけるやり方ではなく、ただただ強くヒロインXの膣壁を削る様に渦巻く魔力の奔流は一瞬で彼女を絶頂の頂へと何度も押し上げてしまう。

 嬌声を上げ、涙と涎を垂れ流しながら体を痙攣させるヒロインX。だが、この行為の真の目的はただ彼女を感じさせることでは無い。ヒロインXは、そのことを身を以って知ることとなる。

 

「おっっ♡♡♡ おぉおぉぉおぉっ♡♡♡ おまんこ、がぁっっ♡♡♡ し、まるぅうっっっ♡♡♡ まりょくに、ひっぱられてっっ♡♡♡ しまるぅうぅぅぅっっ♡♡♡」

 

 なんと、渦巻く魔力が内側へと収束していくと同時に、ヒロインXの緩んでいる膣がその魔力に引っ張られて元の狭さを取り戻し始めたのだ。ソロモンに拡張された雌穴が段々と修復されていくことを感じながらも、ヒロインXはただその圧倒的な快楽に涙を零すだけで何も出来ない。そうこうしている間にも、彼女の膣は魔力の渦に引っ張られて狭められていき、そして――

 

「あ、あぁぁ……♡♡♡ お、おまんこ……♡♡♡ 戻ってしまいました……♡♡♡ 元の大きさに、普通のおまんこにされてしまった……♡♡♡ ソロモン様に躾けられたガバガバおまんこじゃあなくなっちゃった……♡♡♡」

 

 ほんの1分程度の時間で、ヒロインXの膣は人外の緩い性器では無くなってしまった。魔力に引き寄せられ、新たにたった今、挿入されている肉棒にジャストフィットする大きさにまで狭められた、普通の性器にまで再開発されてしまっていた。

 ぴっちりと締まる膣の肉がカルデアのマスターの肉棒の熱さや雄々しさを伝えて来る。もう魔力の回転は収まっているのに、ただ嵌められているその肉棒の感触を味わうだけでヒロインXは達し、そして失禁までしてしまう。

 

(うそ……? ソロモン様とのセックスで感じてた苦しさが一切ない……♡ ただ甘くて、熱くて、とても気持ち良いだけ……♡♡♡ この肉棒の感触を永遠に感じていたいと心の底から思ってしまうなんて……♡♡♡)

 

 人外の域にまで膨張されたソロモンの肉棒を受け入れる時、ヒロインXは少なくとも多少の苦しみを感じていた。それはある意味では当然のことで、彼女の肉体を繋ぎ止めようとしたソロモンにとっては当たり前の現象ではあったのだ。

 しかし、カルデアのマスターはその拡張されたヒロインXの膣を逆手に取った。緩み切った膣を強引に自分のペニスの大きさに収束させることで、最初の挿入から速攻で彼の肉棒に相応しい膣へとヒロインXの性器を作り変えることに成功したのである。普通、淫紋令呪の効果で巨根となったマスターの肉棒を初めて受け入れる際には多少の無理は必要なのだが、ゆるゆるになっていたヒロインXの膣はその苦しみを一切味わうことをさせず、ただ彼の肉棒専用の性器へと変容することが出来たのだ。

 

 これによりヒロインXの膣が元通りになった上、ソロモンとの圧倒的な差が生まれることとなった。どちらもヒロインXの膣を自分の肉棒に相応しい形に変える為に行動したが、その際に与えられた感覚は両者で真逆なのだ。

 ソロモンは狭いヒロインXの膣を無理矢理拡張すべく、股を裂くほどの快感を長きに渡って与え続けた。強引に心を折り、自分の躰が変化していく様を見せつけて絶望させ、そうして淫紋令呪を植え付けた上でヒロインXを陥落させた。そこに至るまで彼女は快楽を一切感じることはなく、ただただ淫紋令呪の効果によって自分の体を開発されたことを幸せに感じるだけだったのだ。

 しかし、カルデアのマスターは違う。彼はヒロインXの体を快楽と共に再開発した。痛みを与えることなく、強い快楽を以って彼女の体を元に戻したのだ。確かに辛いと感じることもあったが、痛みでは無く快楽による苦痛は終わってしまえば大した心の傷にはならない。それどころか、元の自分の体に近しい状態に戻されたことを考えれば、必要な苦しみだったと割り切ることも十分に出来る。

 

 分かり易くソロモンとカルデアのマスターの行動を表記してみよう。

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 どちらも使用した魔術は一つのみ。条件はほぼ互角……ならば、女の心がどちらに傾くかなどは自明の理だろう。

 

「もど、った……♡ ソロモン様に無茶苦茶にされた霊基を、治して貰えた……♡♡♡ ソロモン様のデカちんぽ専用ガバマンから、カルデアのマスター専用のおまんこにされてしまった……♡♡♡」

 

 ヒロインXの頭の中では電撃が弾けていた。主に仕立て上げてもらった体を破壊されたことを苦しむ気持ちと普通の体に戻れたことを喜ぶ気持ちがぶつかり合い、火花を散らしているのだ。前者は淫紋令呪の効果によって植え付けられた偽りの気持ちであり、後者こそがヒロインX自身の本当の思いではある。しかし、今の狂った彼女ではどちらが自分の真の思いなのかを判断することが出来ない。だからこそ、彼女は苦しみ続けているのである。

 次はその苦しみを取り除かなければならない。自分のすべきことを理解しているカルデアのマスターは、優しくヒロインXの体を抱き締めて自分の腕の中へと引き寄せる。困惑し、小さな嗚咽を漏らす彼女の顔を間近にしながら、マスターはゆっくりとした動きで腰を跳ね上げ始めた。

 

「んうっ♡ んあっ♡ あぁっ♡ はぁぁっっ♡」

 

 リズミカルな動きで腰を突き上げ、ヒロインXの膣を肉棒で刺激するマスター。その動きには激しさはなく、今までの強い快感とはまた違う甘い気持ち良さにヒロインXは表情と声を蕩けさせる。快感を押し付けるのではなく、存分に味わえる様にゆったりと愛される喜びは、彼女の疲れ切った肉体と精神にじわじわと染み込んでいた。

 緩く、しかししっかりとした手つきで抱き締められることがどうにも心地良い。優しくされていると同時に二度と離さないと行為で主張されている様で、目の前の雄が自分を求めていることが触れている手からはっきりと感じられてしまうのだ。

 義務的な行為ではなく、雄が自分を求めての性行為……誰かに望まれて愛されることの快楽を初めて知ったヒロインXは、この甘美な快楽に声を弾ませて嬌声を上げ続けている。

 

「くぅっっ♡ あぁっ♡ そこはっっ♡ よわひぃっっ♡」

 

 マスターの肉棒の形となった膣の感じる部分を一つ一つ丁寧に刺激される度、ヒロインXの脳内には電撃が舞っていた。仰け反り、喘ぎ、叫び声を上げる度、マスターは腕に力を込めてヒロインXとの物理的な距離を縮めて来る。ヒロインXはもう、彼の腕の中に誘われることを不快に感じることは出来なくなっていた。それがソロモンへの裏切り行為だと知りながらも、マスターの与えてくれる快楽を味わうこと以外に何も考えられなくなってしまっていたのだ。

 

「あぁあぁぁっっ♡♡♡ イっ、くぅうぅうぅぅっっ♡♡♡」

 

 そうして、優しく甘いセックスの果てに彼女は達した。口と目を大きく開き、涎と涙を零し、体を大きく仰け反らせて硬直しながら、言い訳の出来ない深いアクメを迎えることとなった。意識を蕩けさせる甘い快感に身を委ね、連続して訪れる幸福感に心を疼かせるヒロインX。しかし、同時に彼女はソロモンへの罪悪感を胸に抱くこととなる。

 

「あ、ぁ……♡ イって、しまった……♡♡♡ カルデアのマスターの手で、イかされてしまった……申し訳ありません、ソロモン様……」

 

 主の手で広げられた膣はもう憎むべき敵の肉棒の形に変えられてしまった。その上、その敵に抱かれて性的な絶頂を迎えてしまった自分は、ソロモンに対してどう顔向けすれば良いのだろうか。恥知らずにも愛液と膣襞をマスターの肉棒に絡ませる自分の性器は、喜びと快楽に満ち溢れた様子で彼へと甘える様に擦り寄っている。気が付けば、ヒロインXはマスターに抱きしめられる形で体を寄り添わせていた。それもまたソロモンに対しての罪悪感を駆り立て、未だ僅かに残るカルデアのマスターへの敵愾心を燃え上がらせることになる。

 9割、ヒロインXは堕ちている。残りの1割を支えるのは長きに渡って植え付けられている淫紋令呪の暗示によるソロモンへの忠誠心のみだ。主を裏切り、敵に屈する訳にはいかないと弱った心を奮い立たせるヒロインXであったが、具体的な行動は何も起こすことは出来ない。

 そして……そんな彼女の様子を見て、頃合いだと判断したジャンヌ・オルタとクロエは、ヒロインXを狂わせている最後の障害を破壊すべく、行動を開始した。

 

「……まだ頑張るのね。あんなに可愛く鳴いて、とっても気持ち良さそうにイったっていうのに……♡」

 

「黙れ……! 私は、貴様らには屈しない……! 私の主は、ソロモン様一人だけだっ!」

 

「ふ~ん……まあ、良いわ。そんなことより、何か変だとは思わないの?」

 

「なに……?」

 

 唐突にクロエが口走った言葉に眉をひそめるヒロインX。そんな彼女に対して、今度はジャンヌ・オルタが口を開く。

 

「例えば、そうね……アナタがソロモンに送り込まれていたスパイだってことが何時露見したのか? とか、どうして今日一日中、ずっと卑猥な幻覚が見え続けていたのか? とか……」

 

「なっ!? ど、どうしてそれを……?」

 

「他にも……どうしてアナタしか隠し場所を知らない聖杯を私たちが手に入れられていたのかとか、何で自分のおまんこの弱い部分をご主人様が知り尽くしているのとか、不思議に思うことは多々あるんじゃないの?」

 

「っっ……!?」

 

 ジャンヌ・オルタとクロエの言葉を耳にしたヒロインXはようやくそれらの不可解な現象についての違和感を感じることが出来た。今まで快楽によって余裕を奪われていたために考えを巡らせることが出来なかったが、よくよく考えてみればどうにも不可解なことばかりだ。

 前者二つの疑問はまあ良いとしよう。しかし、後者二つの問題に関しては本当に理解が出来ない。聖杯を収納していた礼装の解除方法は自分しか知らないはずだし、そもそもヒロインXの部屋に礼装があることすらジャンヌ・オルタたちが知る由は無いのだ。聖杯の魔力も完璧に消していたはずだし、バレる訳が無い。なのに、彼女たちはどうにかしてその在処を見つけ出し、礼装の解除も行ってみせた。

 加えて今までのセックスで、カルデアのマスターは的確に自分の弱点を突いていた。何処をどう責めればヒロインXが感じてしまうのかを完璧に理解した性交を行ってみせた彼の手腕にも疑問は残る。これらの問題点は、一体どういう理論に基づけば解決するのだろうか?

 

「ふふふ……♡ 今からその答えを教えてあげるわ♡ きっと驚くでしょうけど、それが真相だってことはアナタにだって分かるはず……しっかりと見るのよ、ヒロインX……♡♡♡」

 

 意味深な言葉を口にしながら、ジャンヌ・オルタが手を振って合図を送る。祖の合図を受けたクロエが何処からか用意して来た機械のスイッチを入れれば、ヒロインXの前に立体映像が浮かび上がり始めた。

 そして……その映像を見たヒロインXは、ジャンヌ・オルタが言った様に眼を見開いて驚愕することとなる。

 

『ああぁぁぁああぁぁあぁあぁぁああぁぁぁあぁぁぁぁあぁっっ♡♡♡ イクぅぅうぅぅうぅぅうぅぅぅぅぅっっっっ♡♡♡ またイキますぅうぅうぅっっ♡♡♡』

 

 映像には、カルデアのマスターに抱かれる一人の女性の姿が映し出されていた。後ろから彼に抱かれ、肉棒を膣に激しく打ち付けられている彼女の表情は淫らに歪み、全身が小刻みに震えて絶頂を繰り返していることが分かる。

 マスターに抱かれる女性は、自らも激しく腰を振って快感を貪ろうと必死になっていた。愛液を噴き出し、乳首を硬く勃起させて、セックスの快感に酔いしれていた。まるでそれが当然のことの様にマスターに体を差し出している女性は……紛れもなく()()()()()()()自身だった。

 

「こ、これは……? 何が、どうして……?」

 

『マスターぁっっ♡♡♡ 次はお尻っ♡♡♡ お尻に下さいっっ♡♡♡ 私のお尻をぶっといおちんぽでほじほじしてくらしゃいぃっっ♡♡♡』

 

 膣から引き抜かれた肉棒に熱を込めた視線を送り、媚びた様子で尻を振って快楽を強請る自分自身の姿に愕然とするヒロインX。映像の中で自分を抱く男のことを主と呼んで性交を繰り広げる恥知らずな裏切り者の姿を首を振って否定しようとする彼女であったが、じわじわと湧き上がる謎の感触が徐々に彼女に現実を認めさせ始めていた。

 

「わかるでしょう? これは作り物なんかじゃないの。これは紛れもなく過去にあったことよ。この映像は、ご主人様に抱かれるアナタの姿を記録した物なの」

 

「あ、あぅ、あぁ……!?」

 

「ふふっ……! どうやら段々と理解……いえ、()()()()()来たみたいね。でも、まだ完全ではない……仕方が無いからアタシたちが改めて説明してあげるわ。よ~く聞いて、そして全てを思い出しなさい」

 

 機械の操作を終えたクロエを迎えつつ、ジャンヌ・オルタが黒い笑みを浮かべる。じわじわとヒロインXとの距離を詰めながら、彼女たちは自分たちがこれまで遂行して来た作戦の全容をヒロインXに語り出した。

 

「アナタの異変にはすぐに気が付いたわ。どんなに上手く隠したとしても、僅かな違和感は見え隠れするもの――それが実際の自分自身と大きく違うのなら尚更のことよ」

 

「メディカルチェックの結果と普段の行動の違和感、それらを繋ぎ合わせれば馬鹿でもアナタが正常な状態ではないことに気が付く。精密検査の結果で、アナタのおまんこはがばがばになってることもわかった。なのにアナタは平然とした様子で生活してる……これは幾らなんでもおかしいでしょう? その時点でもう、アナタへの疑惑は固まっていたのよ」

 

「でも、その時点でのカルデアにはアナタを元に戻す手段がなかった。だから、その方法を模索しつつ、アナタの行動に眼を光らせていたわけなんだけれども――」

 

「っっ……!!」

 

 妖しく光る4つの瞳。ジャンヌ・オルタとクロエの眼は桃色に光り、淫靡に輝いてヒロインXを見つめていた。

 二人は愉快気に微笑みながら愛らしくて堪らないと言った様子でヒロインXの頭を撫でる。そして、そのまま話を続けた。

 

「ランサーであるアルトリア・ペンドラゴンの第三再臨。それによる恩恵を受けたご主人様は新しいスキルを入手した。それが、アナタがさっき味わった聖槍ちんぽよ。一見ふざけている様な効果だけど……でも、凄く気持ち良かったでしょう?」

 

「実体がない魔力の渦ならば自由にその大きさを操れる。どんなガバマンでも……いいえ、ガバマンだからこそより強い快楽を味わうことになるの。これでアナタを感じさせる方法は見つかった。でも、ご主人様はそれだけじゃ満足することは無かったの」

 

「え……?」

 

「ご主人様はね……()()()()()()()()()()()()()って考えたのよ。最悪な男の自己満足によってグロテスクな体にされたアナタを元の姿に戻したいって思った。だから、ご主人様は自分の体力と魔力の負担を覚悟しつつ、新たに得た『最果てに輝ける槍(ロンゴミニアド)』のスキルを鍛錬することで、魔力を自在に操ることを可能にした。それによって、アナタの膣を自分の肉棒の大きさにまで収束させることが可能になったのよ」

 

「簡単に話してるけど、これって凄く大変なのよ? 作戦会議やトレーニングを繰り返しつつ、カルデアの修復にも勤しむ傍らで女英霊の相手をする。そして、その中で魔力と体力を膨大に消費してスキルを発動しつつセックスを行う。英霊の数が増える毎に休む時間は減っていくのに、更にその上で自分自身に負担を掛けたの。勿論、的確な体調管理も行ってはいたけどね」

 

「な、なぜ……? どうして、そんなことを……?」

 

「……そんなの決まってるじゃない。ご主人様は、アナタのことを大切に思っているからよ」

 

「っっ……!?」

 

 平然と、なんてことの無い口振りでジャンヌ・オルタが口にした言葉。それを耳にしたヒロインXはビクリと体を震わせて反応を見せる。

 大切に思う、その一言がどうしようもなく彼女の心を揺さぶった。それと同時に自分を抱きしめるマスターの腕にも力が加わったことで心理と物理のどちらでもマスターの思いを感じ取ることになったヒロインXは、自分の心臓の鼓動が早くなっていることを感じていた。

 

「アナタを正気に戻す方法とアナタの霊基を元に戻す手段は見つかった。後はアナタを抱いて、ソロモンの呪縛から解放するだけ……だけど、そこで私たちは敢えてアナタを泳がせることにしたの。中途半端な状態でアナタを動かすことで、ソロモンに囚われている他の女英霊たちにも楔を打ち込むことが出来ると考えたから……」

 

「でも、ご主人様はその作戦に反対したわ。目の前で苦しむアナタを一刻も早くソロモンの手から取り戻したかった。それに、作戦が失敗すれば、折角助け出せるはずのアナタをみすみすソロモンの下に返すことになる……だから、妥協案を出してそれに乗っかることにした。ある程度の安全性を保ちつつ、ソロモンに捕まっている女英霊に希望を与えられる作戦を組み立て、そうしてそれは行われたわ」

 

「その第一段階としてアナタはご主人様に抱かれた。その記憶が無いのは、淫紋令呪の命令で記憶を消去されたからよ」

 

「ま、待てっ! もしそうだとしたら、私の淫紋令呪の主はカルデアのマスターに切り替わっているはずだ! だが、私の淫紋令呪の主はソロモン様のまま! ソロモン様も違和感を抱くことはなかった! そんなことはあり得ないはずだ!」

 

「ふふふっ……! そうね、普通ならそうよね……! でも、その問題を解決出来る答えは、さっきからずっとアナタの目の前にあるのよ?」

 

 意味深にジャンヌ・オルタが笑う。隣のクロエも同様の笑みを浮かべ、ヒロインXのことを試す様にして視線を送っている。彼女たちが嘘を付いていないことはヒロインXもなんとなく理解していた。ならば、一体どうやって魔術王であるソロモンを騙してヒロインXを陥落させることが出来たのか? その答えを先ほどからずっと目にしているという言葉に引っかかりを得たヒロインXは暫し考えを巡らせ、自分を見つめる二人の女性たちを見つめ返し……そして、気が付く。

 

「あっ……!?」

 

「あはっ♡ 気が付いたみたいね♡ そうよ、本当に単純なことなのよ……♡♡♡」

 

 直感的な閃きを得たヒロインXは唖然とした様子で二人の顔を交互に見つめている。これは確かに単純だが、自分もこの状態になるまでは一切考え付かないことだ。その答えを導き出したヒロインXの真横で、ジャンヌ・オルタが改めてその解答を口にする。

 

「そう……アナタのそのガバマン霊基は、確かにソロモンの物よ。そっちを弄っちゃったらあのバカでも流石に気が付くでしょう。だから……私たちはもう一つの霊基をアナタに与えることにしたのよ」

 

「淫紋隷呪……!? それを、私に刻んで……!!」

 

「ご明察。今のアナタには霊基が二つあるの。一つはソロモンを主とするガバマンの霊基。もう一つは既にご主人様に陥落済みの霊基。つまり……淫紋令呪の主はソロモンでも、淫紋隷呪の主はご主人様ってこと♡」

 

「後はもう分かるわよね? 淫紋隷呪の効果で記憶を消し、一定の条件が整った場合のみ既に陥落済みのアナタの霊基と記憶を呼び出す暗示をかけて、カルデアはアナタを泳がせ続けた。ご主人様に何回も抱かれたから気持ち良い場所は知り尽くされてるし、聖杯の場所も礼装の解除方法も全部アナタが私たちに教えてくれたことなのよ」

 

「表面上は忠誠を誓っている暗殺者(アサシン)のアナタの姿を見れば、ソロモンは自分の作戦が上手く行っていると信じて疑わない。内側に眠るご主人様の雌奴隷(スレイヴ)になっているアナタのことなんて気が付きもしない……そうして、私たちは自分たちの作戦の準備を整えた。そして、全ての準備が終わった今、こうしてアナタを完璧に取り戻すことにしたのよ」

 

「分かる? アナタはもう、とっくにご主人様の女になってるの。何回も何回も抱かれて、何百回とイかせて貰ってるの。アンタは、カルデアのサーヴァントに戻ってるの。記憶を消されてただけで、もうアンタのご主人様はソロモンじゃ無くなってるの!」

 

「あ、あ……ああぁあぁぁぁぁぁぁぁっっっ!?!?」

 

 ジャンヌ・オルタの言葉を耳にした瞬間、ヒロインXは全てを思い出した。記憶の奔流に流されながらも、自分はもう何度もこうしてマスターと肌を重ねていることを思い出した彼女は、叫び声を上げてその衝撃に頭を抱える。

 マスターは、そんなヒロインXを優しく抱きしめたまま歯を食いしばっていた。やがて、彼女の叫び声が治まった頃、マスターはヒロインXに謝罪の言葉を口にする。

 

「ごめん、X……本当はもっと早く君を助け出したかった。そうすべきだったんだ。俺がそうしなかったせいで、何度もソロモンに抱かれることになって……!」

 

「マスター……」

 

「……苦しかったでしょ? 辛かったよね? でも、もう心配いらないから……! もうソロモンの所に戻る必要は無い! ソロモンを主だなんて呼ぶ必要は無い! 君のマスターは俺だ! ヒロインX……俺の女になれっ!!」

 

「!?!?!?」

 

 余りにもストレートな告白に胸をときめかせたヒロインXは、マスターの肉棒を咥え込んでいる膣をびくびくと震わせて喜びの感情を示す。そうして、全てを思い出した記憶と共に自分の二人の主のことを思い返せば、その答えなんて考えるまでもなかった。

 

 片方の男は自分の異変に気が付いた。自分が本当の自分では無いことに気が付き、他の男の手が加わっていることに気が付いてすぐに行動を起こした。だが、もう片方の男は何も気が付かなかった。段々と自分の女の心が奪われつつあることをこれっぽっちも気が付かず、自分のことを真正面から見ようともしなかった。

 

 片方の男は自分の体を正常に戻してくれた。快楽を与えつつ、壊れた自分を修復してくれた。もう片方の男に痛みと苦しみで壊されたこの体を癒しくてくれた。

 

 そして、目の前の彼は遠い地に居る自分の主面をしている無能と違って自分を想ってくれている。自分の不幸を嘆き、悲しんでくれた。自分を強く求め、愛してくれた。こうして自分を抱くことを心の底から喜んで、ヒロインXを自分の女にすべく全力を注いでくれているのだ。

 ソロモンは自分を抱く時に義務感しか感じていなかった。いや、それすらも感じていなかったのかもしれない。ただ気まぐれと彼の策略が一致しただけで、ヒロインXのことなどどうでも良かったのだろう。毎回気怠そうに自分の相手をしている彼の姿を思い出せば、彼の心にはこれっぽっちもヒロインXに対する愛情が無いことなどすぐにわかる。

 

 自分のことを愛してもくれない。求めてもくれない。何も与えてくれない。せいぜい痛みと苦しみだけを押し付け、ただただ玩具の様に扱って壊すだけの男。正常な思考になってしまえば、そんな男を愛せる筈が無い。そんな男に忠誠心を抱くはずも無い。そんな男と目の前に居る彼を比べれば、どちらを選ぶかなんて子供でも判断がつく。

 

 力強い腕で抱き締められ、温かい言葉を投げかけられれば心がときめく。自分が求められていると自覚すれば、女の本能が答えを出す。

 二人の主の内、選ぶのはこの青年だと……僅かに残っていたソロモンへの忠誠心は消え失せ、迷いは完全になくなった。ヒロインXは頬を染めながらマスターに抱き着き、その耳元で囁く。

 

「マスター、申し訳ありません……あの、私……今、体が物凄く火照っていて……♡ 一回や二回のセックスでは収まりが効かないと思います……♡♡♡」

 

 発情し、疼く体を持て余しながらの告白を行ったヒロインXは恥ずかしさに顔を耳まで真っ赤にした。そんな彼女の頭を優しく撫でつつ、マスターはふわりと微笑みを浮かべながら言葉を返す。

 

「大丈夫、何回でも相手するよ。むしろ大歓迎さ! ……今までずっと、ヒロインXには我慢させ続けて来たんだ。Xが満足するまで、何回でもセックスするからさ! だから一緒に気持ち良くなろう!」

 

「は、はいっっ♡♡♡」

 

 気怠いとか、面倒くさいとか、そんな負の感情を一切見せないマスターの様子にヒロインXも満面の笑みを浮かべた。そのまま互いに腰を動かし始めた二人は、甘い快感を分かち合う様にして快楽に浸り始める。

 

「んいっっ♡♡♡ あ~っ♡♡♡ ふあぁぁぁ……っっ♡♡♡ あくぅうぅうんんっっ♡♡♡」

 

 強く、それでいて優しく、下からヒロインXを突き上げるマスター。その腰遣いはヒロインXの腰を砕かせ、まともに立てなくする程の甘美さを誇っている。

 知り尽くされた弱点を突かれ、子宮を押し上げられ、改めて開発された膣をその形ぴったいの肉棒で責められれば、どんな女でも狂わざるを得ない。涎と愛液を垂れ流し、数度のピストンの度に絶頂を迎えながら、ヒロインXはマスターの背中に回した腕に力を込めて強く彼に抱き着いて叫んだ。

 

「マスターのおちんぽ、きもちいいですっっ♡♡♡ きもちいいばしょばっかりつかれて、またイって……♡♡♡ はうぅうぅぅうっっ♡♡♡」

 

 強く抱き合い、お互いを求め合いながら腰を振る。愛液が雨となって降り注ぎ、その激しさは情欲の炎をより強く燃え上がらせる。伸ばした舌と舌を絡ませ合いながら唾液をお互いの口で循環させて深く繋がり合う二人は、更に深い快感の沼へとお互いに沈んで行った。

 

「んちゅぅぅっ♡♡♡ んふぅぅっ♡♡♡ んぐぅぅっっ♡♡♡ んはぁぁあぁっっ♡♡♡」

 

 上下の口でマスターと繋がり合うヒロインXは、呼吸すらも面倒だとばかりに懸命にマスターの唇に吸い付いていた。それは膣も同じで、挿入されている肉棒に一心不乱になって襞を絡ませ続けている。

 何度も味わった主の肉棒に媚び、それが与えてくれる快楽を求め、より深い繋がりを得ようとするヒロインXは、マスターの肉棒が段々と膨れ上がっていることを感じて口の端に笑みを浮かべた。同時に自分も激しい絶頂の予感を感じ、腕と脚に力を込めてマスターから離れぬ様にしながら、その瞬間を待ち侘びたままに彼の迸りを子宮で受け入れる。

 

「うぐぁあぁぁぁああぁぁあぁぁああぁぁぁっっ♡♡♡ あづっっ♡♡♡ あづいぃいぃいぃぃぃいっっっ♡♡♡」

 

 今までの緩んでいた膣では感じられなかった精液が子宮と膣を満たす快感に打ち震え、吐き出された精液の熱さと勢いに仰け反り、マスターに強く抱きしめられている体をびくびくと痙攣させながら、ヒロインXは達した。表情はだらしなく蕩け、白目を剥くくらいに無様なのに、そんな自分のことをマスターは優しく受け止めてくれている。

 夥しく吐き出される精液を受け止める子宮は、下へ下へと降りて一滴も逃さぬ様に口を開いて熱い子種汁を飲み干そうとしていた。まるで赤子がミルクを飲み込む様にごくごくとザーメンを飲み干す自分の性器が感じる快感に笑みを浮かべながらも、ヒロインXが満足することは無い。

 

「ますたぁ……♡♡♡ もっと、ください……♡♡♡ マスターのザーメン、私にくださいぃ……♡♡♡」

 

「ああ、構わないよ。長い間待たせちゃったからね、その埋め合わせのためにも何度だって射精するさ! それに……こっちの穴も元にもどさないとねっ!」

 

「ほあぁぁぁぁあぁぁああぁぁっっ♡♡♡」

 

 体を持ち上げられ、反転させられるヒロインX。浮いた腰を震わせた彼女は、ぽっかりと開いている緩い尻穴にマスターの肉棒が挿って来たことを感じ、次の瞬間には前の穴と同様に尻穴をその肉棒に適した形に変える魔力の奔流を存分に味わうことになる。膣とはまた違う鈍く重い快感に獣の様な叫びを上げ、尻穴もまた緩い穴からマスターの肉棒を扱くための穴に変貌させた彼女は、次いで訪れた肛門快楽の前に更に無様な表情を晒すこととなった。

 

「ほっっ♡♡♡ ほぉっ♡♡♡ んほぉんっ♡♡♡ ほおぉぉっっ♡♡♡」

 

 キツく締まる穴は排泄の快感をヒロインXの脳内に押し付けて来る。生物が逆らえぬ本能的な快感は1mmの不快感も無くヒロインXの心と体に染み込んでいった。そこに加わるのは穴を穿るのに最適な剛直によるピストンの快感、抗い様の無い、抗う必要の無い圧倒的な快感。

 耐えられるはずも無い。耐える必要も無い。主に尻穴を差し出して喘ぐヒロインXは、肛門を穿られる快感を前に快楽を貪る獣となってひたすらに喘ぎ続けている。

 

「ほぉおぉおぉぉっっ♡♡♡ おっほおぉぉおぉおぉぉおんんっっ♡♡♡ んぐほぉおぉぉおぉおぉぉっっ♡♡♡ ほひぃぃいぃぃいぃぃぃいぃっっ♡♡♡」

 

 一突き毎に種付けされた精液が子宮から噴き出してしまう。後ろから乳首と乳房をこね回され、その快楽と肛門性交の快楽を味わうだけでイってしまう。何も出来ない、何も考えられない。ただ快楽を味わうことしか出来ない雌になり、この肉棒に奉仕することしか考えられなくなってしまう。

 もう自分は戻れないのだろう。自分を踏み躙り、粗末に扱った男の元には……だが、それで良い。戻る必要性など皆無だ。無謀な作戦を立て、女の変化にも気が付かない愚かな男に忠誠を誓うつもりは無くなった。これからは、元の主の下で力を振るうことだけを考えれば良い。

 

「おっほぉおぉぉぉぉおぉぉぉおぉぉっっ♡♡♡ んいぐぅううぅぅっっっ♡♡♡ ひぐぅうぅぅうぅぅぅうぅんんっっ♡♡♡」

 

 肉棒を咥え込む肛門をめくれ上がらせ、十二分に快楽を味わいながらヒロインXは咆哮をあげた。それは獣の遠吠えの様に野太く、そして力強い叫び……もしくは、快楽しか考えられぬ雌奴隷による絶頂の嬌声だろう。彼女の様子を見るに、どうやら後者の方が相応しい表現の様だ。

 口を大きく開け、そこから舌を放り出し、白目を剥いたまま肛門を穿られて喘ぐヒロインX。そんな彼女の様子を見て笑みを浮かべたジャンヌ・オルタとクロエは、両側から彼女を挟むと言い聞かせる様にして言葉を送る。

 

「これでアナタもカルデアのサーヴァントの仲間入りよ。ソロモンとの魔力交流を断ち切って、ご主人様を淫紋令呪のマスターとして認めましょうね……♡♡♡」

 

「それと……隷基の方も完璧に仕上げて貰いなさいな♡ 中途半端な雌奴隷状態だったけど、もうその必要も無いの。私たちと一緒に雌奴隷(スレイヴ)サーヴァントとしてご主人様にお仕えしましょうよ♡ ね?」

 

「おぉおんんっっ♡♡♡ ほっっ♡♡♡ ほぉおおんんっっ♡♡♡ はいぃいぃいっっ♡♡♡ 今から私はぁっ♡♡♡ マスターのサーヴァントに復帰しますぅうぅぅっっ♡♡♡ 暗殺者及び雌奴隷としてご主人様にご奉仕することを誓わせていただきますぅっっ♡♡♡ 私のイキまくりけつまんこにマスターの特濃ザーメンをぶちまけてトドメを刺してくださいっっ♡♡♡ 二つの霊基を同時に書き換えて、私のご主人様(マスター)に就任なさってくださいぃぃいぃいぃっっ♡♡♡」

 

「ふふふ……♡♡♡ 良いお返事ね♡♡♡ ご主人様、この雌奴隷3号の願いをどうぞ叶えて上げてください……♡♡♡」

 

「んほおぉおぉおぉぉおぉぉぉぉぉおぉぉおぉぉぉおぉおぉぉぉぉぉぉぉおぉおぉぉおっっっ♡♡♡」

 

 ヒロインXが淫らな欲求を叫んだ途端、尻穴を穿つ肉棒のピストンが激しさを増した。それは今まで体験したことのない激しい抽挿であり、肛門や腸内が焼けてしまうのではないかと思うほどに熱く、そして堪らない快感を延々と自分に与えてくれている。心も体も彼に躾けられ、彼の女になることを幸福に思うヒロインXは、これから先に何度でも味わえるその快感を貪り喰らいながら最高の瞬間を迎えるべく尻穴を強く締めて叫んだ。

 

「んいぐぅうぅうぅぅぅうぅぅぅぅぅぅっぅぅぅぅうぅうぅぅぅうぅぅうぅぅぅぅっっ♡♡♡ 堕ち、るぅうぅうぅぅうぅぅぅぅぅっっっ♡♡♡ おおぉぉぉォォぉぉぉおぉぉおぉぉぉぉおォおおォォぉぉぉぉっっ♡♡♡」

 

 絶頂、そして射精。熱い精液を腸内にぶちまけられたヒロインXの中で、何かが崩れ落ちた。それは彼女にとって不必要な何かであり、捨て去ることで幸福になれる心のつかえであるソロモンへの忠誠心だ。偽りの愛情に支配されていたその心は真の想いの前に脆くも崩れ去り、跡形も無くヒロインXの心の中から消え去る。それと同時に、黒い淫紋令呪が消え去って彼女の下腹部に紅蓮の炎の様な淫紋令呪が浮かび上がって来た。

 

「……アサシン、謎のヒロインXの淫紋令呪の書き換えを確認しました。これでこの娘はマスターのサーヴァントです」

 

「同じく、淫紋隷呪の再臨も確認しました……謎のヒロインXは、これでご主人様のモノです……♡♡♡」

 

「あひ、ひ……♡♡♡ んふっ♡♡♡ んうぅぅっ……♡♡♡」

 

 黒の令呪は崩壊し、2種類の紅の令呪へと姿を変えた。再臨の際に訪れる激しい快楽の波を二重に受けるヒロインXの周囲ではジャンヌ・オルタとクロエが満足気に微笑んで新たなる仲間の誕生を祝福している。

 

「さあ、X……これからはカルデアの仲間としてよろしく頼むわね。勿論、ご主人様の雌奴隷3号としての役目も忘れてはいけないわよ」

 

「芸術品としての完成は後にするとして……今はご主人様にたっぷり可愛がって頂きなさい。その後で、アナタに最初のお仕事を言いつけるから」

 

「んぐっ……♡♡♡ は、へぇ……♡♡♡ はひぃ……っ♡♡♡」

 

 あらゆる意味で自分たちの後輩となったヒロインXの蕩けた表情を眺めながら、二人はこの後の作戦を頭の中で思い描いてニヤリと笑う。何も知らないヒロインXは、マスターに愛される喜びを全身で感じ、その快楽と喜びに打ち震えつつ、未だに満足しない情欲の炎を鎮めるべく、再び彼との熱い交わりに注力し始めたのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ソロモン様へ』

 

『この度、私はカルデアの重大な秘密を握ることに成功しました。この秘密はカルデアのマスターのアキレス腱ともなるでしょう。取り急ぎお教えしなくてはと思い、こうして映像ファイルにしてソロモン様の元へと送らせて頂きます』

 

『この映像はソロモン様お一人だけではなく、部下や堕ちた雌便器サーヴァントたちにも見せつけ情報の共有を行って下さい。必ずやカルデアのマスターの不甲斐なさを全員が嘲笑し、士気の向上に繋がるでしょう』

 

『私はもう少しカルデアで潜入調査を続けます。続報をお待ちください』

 

『雌奴隷 ヒロインXより』

 

 そんなメッセージと共にソロモンの元にデータディスクが届いたのは、それから間もなくのことだった。ヒロインXからのメッセージを受け取ったソロモンは、自分の策が多大なる戦果を挙げたことに拳を握り締めて喜びの表情を浮かべている。

 ついにやった。カルデアに一杯食わせ、その弱点を握ることに成功したのだ……そう信じて疑わないソロモンは、メッセージ通りに堕ちた女英霊や部下の男たちを集め、大広間で映像の鑑賞会を行うことにした。

 

 映像に記録されているのはどんな情報なのだろうか? もしかしたら、ヒロインXが調略した女英霊の降伏宣言も収められているかもしれない。そんな期待を胸にしているソロモンやその部下たちは、大写しになった映像が真っ暗な闇を映し出した後、ジャンヌ・オルタとクロエの姿を浮かび上がらせたことに感嘆の息を漏らす。

 生まれた時のままの美しい裸体を晒す二人の姿を見た男たちは、前々から報告を受けていた彼女たちが再びカルデアから寝返ったのだと信じ切っていた。しかし、オルタとクロエは意地の悪い笑みを表情を浮かべつつ、その思いを裏切る言葉を口にして男たちを嘲笑う。

 

「どうも、偉大なる粗チン王のソロモンとそれに従う馬鹿男たち……あと、そんな男たちに嬲られる可哀想な女英霊の皆さん、ご機嫌いかがかしら?」

 

「どうせ、あの馬鹿は送られたメッセージを信じ切って楽しい鑑賞会とでもしゃれこんでいるんでしょうけど、ざんね~ん! これは、貴方達が思っている様な映像じゃあありませ~ん!」

 

 二人の言葉を耳にした群衆は動揺してざわめき出した。ソロモンもまた期待を裏切られたことに動揺を隠せないでいたが、すぐに一つの疑問を思い浮かべる。しかし、彼がそれを口に出す前に、クロエがクスクスと小悪魔の様に笑いながら代わりに答えを教えてくれることとなっる。

 

「あ、貴方の下らない穴だらけの作戦に付き合わされたヒロインXは、もうこちらのサーヴァントになってるからっ♡ 今もご主人様に愛されて、とっても幸せな目に遭っているのよ♡♡♡」

 

「まあ、こうやって口で説明してもわからないでしょう? だから、今回はアタシたちのことを色々と教えてあげるわ。特別に、カルデアに帰還したアタシたちがどんな生活を送っているか、それを映像付きでたっぷりと教えてあげるってわけ……♡♡♡」

 

「そっちで苦しい目に遭っている女英霊の皆は、カルデアの幸せな日々を見て目を覚ましてね♡ 自分たちが感じている幸せはまやかしなんだって、覚醒して頂戴!」

 

「それと……そっちにいる粗チン王含め情けない男たちは、私たちのご主人様と自分の差を自覚しなさい。ゴミカスの様な自分自身の価値を噛み締めて、さっさと降伏する準備を進めなさいな」

 

 女性たちには寛容に、男性たちには辛辣に言葉を投げかけるジャンヌ・オルタとクロエ。映像を見る者たちはそんな二人に怒りを燃やしたり、戸惑いを含んだ視線を送ったりと様々な反応を見せている。

 当然ではあるが、記録された映像である二人はそんな彼らの反応など気にすることなく、自信たっぷりな微笑みを浮かべながら同時に口を開いて声を発した。

 

「「さあ、じっくり御覧なさい。これが、私たちと貴方たちの差よ……♡♡♡」」

 

 長きに渡って繰り広げられた作戦が身を結ぶ時がようやくやって来た……映像越しにそのことを確信している笑みを浮かべるジャンヌ・オルタとクロエの姿に、この場に居る誰もが視線を奪われている。

 この瞬間、ソロモンは毎度見る悪夢の始まりを思わせる予感を感じつつ、それがついに現実にまで波及し始めたことに戦慄し、ただ映し出される映像を眺めることしか出来ないのであった。

 

 

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