自分が女であると自覚したのは、一体何時だろうか?
肥え育った乳房と臀部を晒し、鎧で隠しきれぬほどに豊満になった体を見ても、私は自分が女であるという意識を持てなかった。聖剣を棄てるまで、私は男を偽っていたわけだから、自分自身が女であることに引け目を感じていたのは間違いない。だが、今回私が言っているのは、そう言う意味では無いのだ。
男を愛し、受け入れ、子を成す……肉体と精神が紐づいた、本当の意味での女。武力や権力に関係なく、男に寄り添う女であることを自覚したのは何時だっただろうか?
もしかしたらそれは、あの薄暗い城の中で他の自分たちと共に尻を並べ、無様に喘いで男たちに嬲られていた時に覚えた感覚かもしれない。それより前に快楽に堕ちた際に覚えた感覚かもしれないし、その責め苦の中でそれを自覚したかもわからない。
今となっては、その正確な時期を推し量ることは出来ないが……兎にも角にも、このことに関して今の私に言えることは、たった一つだけだろう。
聖槍を持ち、獅子王と呼ばれたアルトリア・ペンドラゴンは、
浅ましくも成長したこの体は、今では母乳を生み出すまでになってしまった。敵に刻まれた憎々しいこの令呪の効果を恨むこともあるが、それ以上に彼のために何かが出来ることが嬉しく思う。じわじわと、自分の体が快楽に貪欲になる感覚は、恐ろしくありながらもえも知れない興奮を私に与えていた。
「マスター……♡」
私にこんな感情を教え込んだ男の名を呼ぶ。その声は熱を帯び、甘く蕩けていた。卑猥な桃色の照明に照らされる大きな寝台の上で、全裸の私は姿勢を正して彼を待っていた。
自分がこんなことをするなんて、今でも信じられない。槍を、剣を振るって戦っていたアルトリア・ペンドラゴンは今、男に抱かれるために自らの肢体を曝け出して、心臓を高鳴らせているだなんて。こんなにも特定の人物を愛おしく想うなんて、生前の私は思いもしなかった。
ちりり、ちりりと明滅する胸の令呪は、その高揚感が幸福であると知っている。これが、女として男を愛する喜びなのだと、私に教える様にして輝いていた。
……そうだ。だからこそ、私は彼に抱かれるのだ。女として、彼に愛され、彼を愛するのだ。
心の中でそんな言葉を思い浮かべた私の目の前で、部屋の扉が開く。その先から姿を見せた待ち人に向け、微笑みを浮かべながら口を開く。
「呼び立てに応じて下さったことを感謝します、マスター。今宵は、私と一対一でのまぐわいに興じましょう……そして、今日こそは、この胸の令呪を再臨させ、私の霊基を完全にモノにして下さいね……♡♡♡」
この部屋に呼ばれた時点で何を行うかは彼も理解していただろう。しかして、全裸の私の出迎えと卑猥な言葉は、予想以上の興奮を彼に与えた様だ。
ごくりと息を飲み、徐々に下履きの股間の部分を膨らませる彼の姿を見ながら、私もまた疼き始めた女の部分が熱を帯びることを感じ、秘所から粘り気のある液体を零すのであった。
「……力加減は如何ですか、マスター?」
「うん、大丈夫……っ! アルトリアのおっぱい、柔らかくて気持ち良いよ……!」
「それは、良かった、です……っ♡」
座椅子に座る彼の背に、石鹸で泡立てた乳房を当てる。そのまま上下に胸を動かし、乳房による背中流しを行う私は、同時に同じ様に泡立っている手を彼の前面部へと這わせていた。
随分と筋肉が付いた胸に指を這わせ、そのまま下へ。今度は割れた腹筋に手を添えた私は、そこ所々に古傷の跡があることに気が付く。実際にこうして触れてみれば、それが結構な深さであることがわかった。
彼は、戦いの度にこんな痛ましい傷を体に残しているのだろうか? きっとこれは、ソロモンにカルデアを強襲された時に付いた傷なのだろう。もう痛みはないのだろうが、それでも見る者に心苦しさを感じさせることは間違いない。
あの時、もっと私に力があれば……その先の悲劇は避けられたのだろう。起こってしまったことを悔いても仕方が無い。だが、それでも後悔せざるを得ない。心の中に浮かび上がった暗い感情に表情を曇らせる私であったが、その沈痛さを今、表に出しても良いことは何もない。急ぎ気分を切り替え、マスターにこの鈍痛を気付かれぬ様に振舞いながら、私は彼の前に座した。
「やはり、一際臭いが凄いのはここですね……♡ これもしっかり、洗っておかないと……♡」
「あぅっ……!!」
彼の股間でそそり立つ肉棒。私の顔よりも大きく長いそれを見つめ、鼻をひくつかせて臭いを嗅ぐだけで、私の官能は一瞬にして燃え上がる様な熱を帯びることとなる。
鉄の様に硬く、炎の様に熱いそれを、私は自らの乳房で包む。亀頭の先が胸の谷間から飛び出していることに微笑みながら、慣れた手つきで胸での奉仕を開始した。
「ふっ♡ ふんっ♡ ふぅんっ♡ はぁっ♡」
左右から胸を抑え、硬い幹を包み込む様にして乳房で刺激する。泡による滑りがその動きを加速させ、感じる刺激を増幅させる。
ジンジンと頭の後ろが痺れる様な快感が、私の胸から伝わって来た……じわりと、乳首の先から滲む白い液体が石鹸の泡に混じり、ほのかに甘い香りを湧き上がらせた。同じく鈴口から溢れた透明な液体が胸に垂れ、更にその卑猥な臭いを強くする。それを鼻先で嗅ぎ続ける私は、脳が沸騰するほどの興奮を感じずにはいられない。
ほぅ、と甘い吐息を漏らし、私は奉仕の動きを変えた。上下に揺らす動きから、肉棒を抱き締める様に左右から強く押し込む形へと、刺激の種類を変える。そうした後、胸の谷間から飛び出しているマスターの亀頭へと、私は唇を向けた。
「んっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅっ♡ れろっ♡」
軽いキスを落とし、そのまま開いた口の中へと亀頭を誘う。ちゅぱちゅぱとキャンディーでも舐める様に舌と唇でそれに吸い付き、じっくりと唾液を絡めて肉棒に塗す。ぐりぐりと鈴口を刺激した後は、カリへと舌先を這わせて窪みを強く舐め続けた。
「ちゅぅぅうぅぅっっ♡ ちゅぅぅぅぅううっっ♡」
「うぅっ!? アルトリアっっ! 吸い過ぎ、だってっ!! こんなの、持たな……っっ!」
「じゅるるるるっ♡ んちゅぅぅうぅっ♡ じゅるうるっるぅっ♡」
きっと、今の私はとても無様な顔をしているのだろう。僅かに飛び出した亀頭へと必死に吸い付き、蛸の様に唇を尖らせ、口淫を行う。傍から見れば、ただの肉棒狂いとしか思えぬ表情を晒しているのだろう。
その状態で胸を自在に動かして、更にマスターの射精を煽る。上下に揺らし、絞る様に前後に動かす、強く抱き締め、亀頭を延々と吸い続ける。この口の中に欲望を吐き出せと、全ての行為で訴え続ける。
興奮に光り輝く淫紋令呪も、びゅーびゅーと母乳を噴き出し続ける乳首も、全部彼には見えているはずだ。私がどれだけこの行為で興奮しているのか、その浅ましさだってわかっている筈だ。
だらり、だらりと、愛液が垂れる。洪水の様に、止めどなく、白く濁った本気汁が股座から溢れる。肛門も収縮を繰り返し、性器は物欲しそうにぱくぱくと開閉を続け、子宮は疼いて精を欲しがっている。
視線の先に見えるマスターの表情は、快感を感じながらも苦し気だ。一回目の射精を出来るだけ我慢しているのだろう。男としての矜持が、そう易々と絶頂を迎えることを拒んでいるのだ。その気持ちも理解出来るのだが、私はもう、限界だった。
「おっ!? うぅっ!? う、うぅぅうぅうぅっっ!!」
乳房に魔力を通わせ、その膨らみと柔軟性を最大まで高める。脂肪の塊であるそれが更に深くまで肉棒を包む柔らかさを持ちながら、ぱんぱんに膨らんで肉棒を刺激する快感にマスターの背筋が大きく仰け反った。
私はそれと同時に胸を小刻みに上下させながら、生暖かい母乳を彼の体へと噴射した。温く甘く、そして粘っこいそれが股間に降りかかる感触がマスターの意識を解し、射精を堪えようとする気持ちを融解させる。
最後に、トドメとばかりに口で亀頭を限界まで吸う。気持ち良いおっぱいに包まれ、ミルクのシャワーを浴び、もう何も我慢する必要はないのだと、母の様な優しさで、悪魔の様な苛烈さで、私はマスターの射精を導く。
胸と口の性技を全て駆使したこの奉仕に、流石のマスターも臨界点を突破した様だ。とても大きくて可愛い呻き声を口にしながら、夥しい量の精液を私の口の中へと吐き出してくれた。とても濃くて、熱い精液が喉に絡む……♡
「っっ……♡ んきゅっ♡ んくっ♡ ごくっ♡」
私は、口の中に吐き出された精液を何ら迷うことなく飲み続ける。喉を鳴らし、恍惚とした表情のまま彼を見つめ、びくびくと脈打つ肉棒を抱き締めながら頬一杯に溜まった精液を嚥下する。その間、私は自分が彼の聖槍の鞘になった感覚を覚えていた。
この乳房が、口が、彼の滾りを受け止めるためにある……口の中の精液を飲み干し、そのまま大口を開けて肉棒を喉の奥まで受け入れた私は、そのままその幹にこびり付いた汚れを舌で舐め取り、綺麗にした。尿道に残る精液を吸い出し、味わうことも忘れない。ややあって、私の唾液に塗れながらも清潔さを取り戻したマスターのペニスは、奉仕を開始した時よりも雄々しくなって私の口から姿を現した。
「今日のアルトリア、凄く積極的だね。射精を我慢出来なかったや」
「ふふふ……♡ 私も奉仕が板について来たということでしょうか? しかし、マスターの聖槍はまだまだ満足していない様子。やはり、こちらでお相手しなければならないでしょうね……♡♡♡」
狭い風呂場で立ち上がり、彼に尻を向けた私は、二本の指で己の性器を開き、その内部を見せつけた。既に愛液を滴り落としているそこは、彼を受け入れる準備をばっちりと整えている。ほかり、と湯気が上がっているのは、決してここが風呂場だからという訳ではないだろう。
すぐにでも彼の滾りを受け入れ、快楽を分かち合いたい。しかし、ここは些か場所が狭すぎる。それに相応しい場所は、扉を隔ててすぐそこにあるのだ。焦る必要は無い、存分に性の交わりを愉しむために、ほんの少しだけ我慢をしよう。
「……体を温めましたら、部屋で本番と参りましょう。今夜は、寝るつもりはありませんよね、マスター……♡」
ギンギンに勃起したペニスを震わせ、何度も何度も首を縦に振るマスターの姿に愛しさを感じながら、私は彼を抱き締め、そのまま体を密着させたまま湯船に浸かり、お互いの興奮を最大限まで高めるべく鼓動を伝え合った。
風呂から上がり、体を冷まさぬ様に水滴を拭い、髪を乾かす。体の調子は非常に良好で、何も問題はない。
湯の温度で温まり、快楽を求める感情に火照る体を震わせれば、伸びて来たマスターの手が私の下腹部に触れた。子宮の位置をそっと撫で、じゅくじゅくと疼く私の官能をじっとりと舐る様に腹を摩るその手からは、彼自身の興奮もまた伝わって来る。
「……もう、限界かも。早速良いかな、アルトリア?」
「ふ、ふふ……♡ 気が早いですね、マスター。しかし、私もそれは同じの様です……♡ どうぞこちらへ……♡」
後ろから私を抱き締める彼の手に己の手を重ね、お互いに興奮を分かち合いながら、私たちは大きな姿見の前に立った。これが私がこの部屋を今宵の夜伽の場に選んだ理由であり、私が望む行為を可能にしてくれる物でもある。
ゆっくりと、体を前傾させ、鏡に手を付く。同時に尻を突き出し、ふるり、ゆらりと彼を誘う様に振りながら、私は彼を求める言葉を口にした。
「これで、私の全てがご覧になれるはずです♡ 雌馬の様に尻を突き出した私の感じている顔も、激しく揺れる乳房も、輝く淫紋令呪も……全てがマスターの前に晒されます♡ どうぞ、淫らな私の艶姿を視覚でもお楽しみ下さい♡」
「う、うん……!」
頷きを見せたマスターの、逞しいペニスが尻に触れた。ビクビクと震え、はち切れんばかりに大きくなっているそれの温度が、私の興奮を一気に加速させる。
彼も興奮してくれている。この私の淫らな姿に肉棒を滾らせ、欲望を抱いているのだ。尻の谷間を抜け、亀頭が性器の入り口に宛がわれた瞬間に、その思いは最大限まで膨らんだ。
「いくよ、アルトリア……!」
「はい、どうぞ……♡ 存分にお楽しみを、マスター……♡♡♡」
了承の言葉を口にした私は、目の前の鏡へと視線を向けた。このまま、後は成すが儘に淫らな姿を晒し続けるだけだ。彼に楽しんでもらうため、この体を差し出すだけなのだ。
「お、おぉっ♡ はぁあぁぁぁぁぁぁあぁんっ……♡♡♡」
待ち望んだ肉棒の挿入は、非常にゆっくりと行われた。亀頭が性器を割り裂き、先へ先へと進む感覚に、私の口から悩まし気な溜息と嬌声が零れる。
きっとマスターも私の膣の感触をじっくりと楽しんでいるのだろう。肉襞を一枚一枚弾き、女の躰に侵入して行く感覚を肉棒でたっぷりと感じているのだ。私という女の体を十二分に味わいたいという思いが伝わる挿入方法に心をときめかせていれば、彼のペニスは私の奥深くにある子宮へと辿り着き、その入り口を亀頭で軽く小突いて来た。
びりり、と甘い快感が電撃となって体を走る。脚が震え、表情が緩み、膣内が蠢き出す。ただの挿入でこれなのだ。本格的な動きをされたら、きっと私は私でいられなくなってしまうだろう。
自分自身を保てなくなるほどの快感に期待を抱く私の膣内に己の分身を埋め込み終えたマスターは、腰をがっしりと掴みながら恍惚とした溜息を洩らした。
「アルトリアの
「んっ♡ んんっ♡ ……マスターの聖槍も、流石の雄々しさです……♡ これは、気を抜けばすぐに達してしまいそうですね……♡」
「さ、最初は、ゆっくりで良いかな……? この感触を楽しみたいんだ」
「ええ、勿論です♡ 貴方のお好きな様になさって下さい……♡」
ありがとう、という言葉を口にしたマスターは、宣言通りにゆっくりとした動きで私の膣を穿ち始めた。膨らみ、硬くなった肉棒をギリギリまで引き抜き、再び挿入の感触を楽しむ様にのんびりとした動きで奥へとペニスを打ち込む。最奥まで、私の尻に腰を押し込むまでに肉棒を突き入れたら、ぐりぐりとそれを更に捻って子宮を刺激し、びくりと脈打つ私の膣の反応を楽しんでもくれた。
激しさのない、スローなセックス……しかし、胎に打ち込まれる杭の質量はかなりの大きさだ。それも熱く硬い、女を感じさせるための形をした杭が、私を侵略する様な動きで挿入される。その快感は、言葉にし難い恍惚さを秘めている。
逆に動きがゆっくりであることが、私の感じる快感の一つ一つを丁寧に自覚させていた。濡れそぼり、準備が整った性器に待ち望んだ肉棒が入り込む感覚、ストロークは単純で、大した工夫もない。されど、開発された膣は敏感に快感を貪るとそれを余すことなく私に伝えてくれるのだ。
ゆっくり、ゆっくりと、私の膣に熱が伝わる。燃え上がる炎の様な熱。同時に快感を生み出す熱が、私の内部へと侵入して来る。その熱は子を成すための女性の器官、子宮へと辿り着くと、ぐっと強くそこを押し込むのだ。奥へ、奥へと亀頭が子宮口を突く。本来の位置から男を求めて降りて来た子宮が、肉棒によって更に奥へと押し込まれてしまう。口を開き、精を強請って亀頭に吸い付く浅ましい女の部分が、けたたましいほどの快感を叫んでいた。
十分に私の女の部分を掘り起こし、耕した後、これまたゆっくりとした動きでマスターの肉棒が引き抜かれる。エラを張ったカリが襞を弾く度、私の脳内では飛沫が舞う程の快感が断続して乱れ飛んでいた。挿っていた物が抜けて行く切ない感覚に口が開き、その感情を声にする。だらりと、涎を口の端に垂らす私の表情は、全て鏡に映っている。
そして……肉棒の抜けて行く動きがぴたりと止まり、再び挿入の構えを見せた時、その表情には悦びの色が浮かぶのだ。褒美を貰う犬の様に、待ちきれないとばかりに尻尾のない尻を振り、甘く蕩ける鳴き声を上げ、淫らな姿を鏡に映し出しながら、私は性の悦びを享受していた。
「んはぁぁぁ……っ♡ はいって、きたぁ……♡ あ、あぁ、おくぅ♡ また、しきゅうがぁ……っ♡ んっ♡ あひっ♡ ぬけないでっ♡ いかないでくださいぃ……♡ もっと、わたしのおまんこにいてぇ……♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ きたっ♡ きましたぁ……っ♡ マスターのおちんぽ、またきたぁ……っ♡」
私はもう、頭の中に浮かび上がる言葉をそのまま声に出すことしか出来なくなっていた。思考なんてものは消え去り、ただただ快楽に喘ぐだけの女になっていた。
マスターはそんな私にもたれ掛かる様に体を預けると、そのまま両手を揺れるたわわな乳房へと伸ばす。丁寧に、ゆっくりと腰のストロークを続けながら、彼は手慣れた動きで私の胸を揉み始めた。
「アルトリアのおっぱい、ぱんぱんになってる……! 苦しそう、すぐに楽にしてあげるからね……!」
「はぁぉおぉおぉぉぉぉ……っ♡♡♡ ふひぃいぃぃ……さくにゅっ♡♡♡ らめぇ……♡ かんじ、すぎ……んきゅっ♡」
魔力が形となった母乳が詰まる胸を、マスターが優しく揉みしだく。一体どうすれば私が射乳するのかを、彼は重々に理解していた。あっという間に快感に素直になった私の胸は、硬く尖った乳首の先から凄まじい勢いでの射乳を開始してしまう。
その動きに合わせ、マスターは腰を動かして私の子宮を責めた。乳首から母乳が噴き出し、開放感を伴うじんじんとした痺れを感じるその瞬間に、ズンっと重く強い快感を膣に与えて来るのだ。
上半身を痺れさせる快感と下半身を震わせる快感。二つの違う快感は混じり合い、更に強い快感となって全身を駆け巡る。それがまた、私の心を快感に素直にしてしまう。
「はぁぁぁぁぁ……っ♡♡♡ んへぇぇぇぇぇぇ……っ♡♡♡ ほっ♡ おぉぉぉぉぉ……っ♡♡♡」
「アルトリア……! アルトリア……っ!!」
乳を搾られ、膣を穿たれ、名を呼ばれる。快楽で空っぽになった頭の中に彼の声が響き、それが私の心をときめかせてくれる。心のときめきが体に伝われば、彼の手で生み出される快楽の味は一層甘美になり、私はだらしなく快感に蕩けた呻きを上げるだけの雌へと変貌してしまった。
ゆっくりとした優しい手付き。だが、彼は私の快楽のツボを知っている。どこをどうすれば私が悦び、嬌声を上げるのか。それを知り尽くした男の愛撫によって、私の意識は淫らに染まっていく。
コリコリと抓る様に乳首を弄ったかと思えば、次の瞬間には両手でたわわな乳房を揉みしだかれる。じっくりと快感を馴染ませる様に胸を搾られれば、先ほどまで愛撫されて勃起してしまっている乳首から太く白い液体が水鉄砲の様な勢いで噴き出すのだ。
鏡に飛び散り、床に垂れる私の母乳。甘い香りがぷんぷんと臭い、それが同時に私の官能を高める。いや、私だけではない。私を抱くマスターの興奮もまた、卑猥な母乳の臭いで滾っていた。
「おうっ♡ んおぅぅっ♡ ほひっ♡ あひぃいんっ♡♡♡」
飛び散る母乳の量が増える程に、マスターのピストンの強さが高まっている。全身を私に預けてもたれ掛かりながらも、腰の動きだけは猛々しい雄のそれとまるで変わらない。上半身は私に甘え、下半身は私を責める。くっきりと腰から上下で両極端な行動を見せるマスターの体は、私の体を的確に高めていた。
(あ、あ……♡ 胸が、ときめく……♡ この人を受け入れられるということが、嬉しくて堪らない……♡♡♡)
それは女として感じる至上の幸福だった。愛する人の想いを、滾りを、この身で受け止められるという喜びが私の心身を包む。
まるで母に甘える様に身を預け、赤子が求める様に乳を弄る。快楽を生み出す行為でありながらも、本能的な甘えを感じさせるマスターの動きは、私の庇護欲を存分に疼かせた。
逆に、膣には苛烈な責めを行われている。滾りに滾り、雄々しく勃起した肉棒を性器の奥深くまで突き入れ、子宮を犯さんばかりの抽挿を繰り返すマスター。上半身で感じるゆったりとした快感とは真逆の痺れる様な激しい快感に背中が仰け反り、その二つが入り混じった複雑で巨大な快楽に私の心は飲み込まれてしまっていた。
(痺れる♡ 蕩ける♡ おかしくなるぅっ♡ こんな、こんなの……我慢出来るはずがないぃ……っ♡♡♡)
求められている、包み込んでくれる対象として。望まれている、受け入れてもらえることを。
安らぎを、庇護を、愛を……マスターは求めている。他でもない、この私にだ。
サーヴァントとしての私にではない。王としての私にでもない。
本当に、これで良いのだろうか? 英霊である私が、王である私が、今さら一人の男性に恋をするなんて……私は使い魔で、人間ではない。この想いを露にしても、いつかは彼と離れる時が来る。それに……私は、愛し方を知らない。男をどう愛すれば良いのかが、はっきりとは分からない。
体の重ね方は分かる。唇を交わすことも、快楽を分かち合うことも、あの城の中で方法は嫌と言う程教えられた。だが、人の愛し方はわからない。男をどう愛すれば良いのか、それがわからない。
この優しく温かな青年を、彼だけを、どう愛すれば良い? 私の愛は彼に届くのだろうか? 彼を傷つけないだろうか? それならばいっそのこと、こうして体を重ねるだけの関係で満足すべきなのではないだろうか?
そう、何度も思った。そうやって自分を納得させてきた。だが……セックスの回数を重ねる度、その思いは蓋をした器の中から堰を切った様に溢れ出してくる。どう足掻いても、目を背けても、この感情は私を許してはくれない。
「んんぅ♡♡♡ んぅぅ……っ♡♡♡ んむぅ……♡♡♡」
こうして唇を重ね、胸を揉まれ、膣を穿たれている今でも、その想いは膨れ続けている。胸の高鳴り、子宮の疼き、感情の火照り……それらが合わさって、私に揺るぎない事実を突き付け続け、逃がしてくれない。快楽と共に味わうこの幸福感が、私の心を素直にさせてしまう。
もう、無理だ。この想いを押し殺すことなど、到底不可能なのだろう。この幸福を快楽を、永遠に味わっていたいと願ってしまう。そして、より深い絆を彼と結びたいと望んでしまう。
涙が、自然と溢れた。恐怖が、幸福が、様々な感情が入り混じった複雑な想いを胸に、私は彼の瞳を見つめる。
青い、綺麗な色をした彼の瞳……その中に在る私の姿は、彼の眼にはどう映っているのだろう? 彼は、私のこの想いをどう受け止めるのだろう?
そんな疑問を胸に浮かべると同時に、私の口からは一つの思いが声となって飛び出していた。彼へと、問いかけの言葉を知らず知らずのうちに発してしまっていた。
「マスター……私は、貴方を愛してもよろしいのでしょうか……? こんな私が、貴方を想っても良いのでしょうか……?」
貴方の期待に応えられなかった私が――
人ではなく、人からも離れた存在へと成り果てようとしている私が――
貴方を裏切り、他の男に股を開いた唾棄すべき存在である私が――
人を、男を愛する方法など知り得ない私が――
こんな私が――貴方を愛しても構わないのだろうか? 貴方の重しとなり、貴方の傷を抉り、貴方を苦しめはしないだろうか?
そんな心の中の不安が言葉となる。彼への質問となって、彼に一つの問いかけを残す。言ってすぐに私は後悔した。こんな、彼を困らせるつもりはなかった。ただただ、想いが言葉となって溢れてしまったのだ。
謝ろうと、謝罪しようと、私は思った。目の前の彼は少し困った様な表情をして、私の眼を見つめ返してくれている。これ以上彼の心を煩わせる必要はない。情事の際の戯言だと、そう告げて何もなかった様に振舞わなくてはと、そう、私が思った時だった。
「きゃっ!? ま、マスター!?」
ぐっ、と体が浮かび上がる感覚があった。仰向けに、天上を見る形になった私は、マスターの手で抱き上げられていた。それも、所謂『お姫様抱っこ』という体勢でだ。
決して小柄ではない私の体を抱きかかえ、自分の体に引き寄せながらマスターは歩む。まるで、どこぞの姫君をエスコートする様に私のことを扱ってくれている。彼の腕の中で震える私は、動揺の感情と共に安心感と幸福感も感じてしまっていた。
そのまま部屋を歩いたマスターは、大きなベッドの上に私の体をそっと横たえた。体の重みでふわりと沈んだベッドの柔らかさを感じ、体に残る彼の温もりを感じて息を熱くする私の前に、マスターが腰を下ろす。
彼の手が、私の頭を撫でる。また少し困った様な顔をして、それでも綺麗な瞳で私をしっかりと見つめてくれる彼は、私に向けて囁いた。
「……こんな俺が言うのもなんだけどさ……誰かを好きになることに許可なんて要らないと思う。誰かを大切に思う感情は、自然と生まれるものだからさ。誰かに許されなきゃ人を大切に思っちゃいけないなんてルールは、何処にも存在してないよ」
「マス、ター……」
「俺は……皆のこと、大切に思ってる。沢山の女の人と関係を持ってる俺の言葉じゃ軽いかもしれないけど、アルトリアのことだって大好きだよ。だから……アルトリアが何か迷ってるとしても、怯える必要なんかないんだよ。アルトリアが俺や、他の皆のことを大切に思ってくれているのは伝わってるから、それがアルトリアの愛だってことは良く分かってるから。俺も、それに負けないくらいの愛をアルトリアに注いでみせるからさ……!」
パン、と頭の中で何かが弾けた。もしくは、心の中で何かが溶けだしたと表現するのが正しいだろうか。マスターの言葉が、私にあることを気付かせてくれた。
愛し方に正解など無いのだ。誰かを大切に思い、その感情を抱いたまま接することこそが、愛するということなのだから。離れていても、見守るだけでも、それは愛するということだ。元々、目には見えないその愛をどう表現するかなんて人それぞれであり、そのどれもが間違いではない。大切なのは、方法ではなくてその内に在る感情なのだから。
愛する方法がわからないだなんて、悩む必要はなかった。ブリテンの民を愛した様に、彼のことも愛すれば良いだけだった。特別な一人だからなって戸惑う必要なんてこれっぽっちもなかったのだ。
そして、自分自身を卑下する必要もない。何故なら、こんな私のことを彼は愛してくれている。大切に思ってくれている。そんな彼の想いに背き、自分を蔑ろに思うことこそが最大の不忠だ。彼を愛しているのなら、彼の愛を真正面から受け止めれば良い。ただ、それだけのことだ。
もう、迷う必要は無い。私は、私なりの方法で彼を愛そう。
英霊として、彼を守ろう。彼の命を、心を、そして彼の守りたいものを、仲間たちと共に守ろう。
女神に近しい存在として、彼を導こう。もっと高い場所、もっと素晴らしい場所へと、彼を導き、連れて行こう。
そして……ただの女として、彼に安らぎを与えよう。彼が安堵し、心の疲れを癒し、安息の場所と言える場所が、この胸の中にあることを締めそう。彼も、仲間たちも、この世界も、全て愛そう。それが、私の愛し方だ。
「ふ、ふふふ……ふふふふふふ……♡♡♡」
心の迷いが消え、怯えが溶け、暗雲が消え去った。その感情は私の霊基にも変化をもたらす。
王冠の様に結われていた髪が、しゅるりと音を立てて梳かされたのだ。長く伸びた金色の髪を手で掬った私は、これが何を意味しているのかを瞬時に理解する。
今の私は、王でも女神でもない。ただのアルトリア・ペンドラゴンと言う名の女だ。英霊であることも何もかも忘れ、ただ彼を愛するために在るだけなのだと、そう私の心と霊基は判断したらしい。その心を読み取った私もまた、ベッドに寝転ぶと柔和に微笑み、腕をマスターへと伸ばす。そして、雰囲気の変わった私を見つめてくれている彼に向け、甘く蕩ける様な声で囁いた。
「マスター、お願いがあります……♡♡♡ 貴方の愛を証明し、私の愛を証明させて下さい♡ 何一つとして遠慮のない交わりを以ってあなたが私を愛していることを証明し、それを全霊で受け止めることで私の愛の証とさせて頂きたいのです♡ どうか、この願いを聞き届けては頂けないでしょうか……♡♡♡」
「……勿論、喜んで」
不躾な私の申し出をマスターは笑顔で了承してくれた。そのまま、ベッドに寝転がる私と指を絡ませ、先ほどよりも一回り大きくなった肉棒を私の性器にあてがう。
亀頭が触れる膣口から、マスターの肉棒の雄々しさと熱が伝わって来た。先ほどの緩いセックスの時とは違う、本気のセックス……彼が私を愛していることを証明するために己の逸物を本気で昂らせてくれていることに感謝し、私も気を引き締めた。これは、私が彼を愛していることを証明するための行為でもあるのだ。途中で気をやることなど、決してあってはいけない。そう、例えどれほどの快楽を味わったとしても、だ。
「挿れるよ、アルトリア……!」
「はい、お願いします、マスター……♡♡♡」
短い会話の後、彼が腰を突き出した。その動きに合わせて肉棒が膣に潜り込んで来る。既に蕩けていた私の性器は簡単に彼の怒張を咥え込むも、それと同時に先ほどまでは感じなかった圧倒的な快感を味わうことになった。
(私の宝具から力を分け与えられた、マスターの聖槍……♡♡♡ 魔力が渦巻いて、竜巻の様に荒れ狂って、私のおまんこをごりごり削ってくる……♡♡♡ 凄い、魔力……♡♡♡ 本当に、本気でシてくれているのですね、マスター……♡♡♡)
遠慮も情けも何もない。ただ、私を貪るために全てを尽くす。魔力、体力、精力……全霊のそれらを用いて私を抱き、自らの想いをぶつけてくれる彼の行いが、途轍もなく嬉しかった。突き入れられる肉棒が、指と指を絡ませて繋がる手が、彼の全身を受け止める体が、その一つ一つが……ジンジンと甘い痺れと震えを私の心に与えてくれる。
受け止めよう、彼の全てを。全力で私の想いに応えてくれる彼の行為を受け止めることで、私の愛を証明しよう。私は、繋がる手に力を込め、両脚を彼の腰に絡ませて抽挿の動きを補助する様にそれを引き寄せた。そして、何度も繰り返される腰の動きに合わせ、段々と力を込めてその行為を行い続ける。
「んひっ♡♡♡ ひんっ♡♡♡ ひっ♡♡♡ んひっ♡♡♡ ひぃいんっ♡♡♡」
歯を食いしばって、気をやらぬ様に耐える。膣を削る魔力の渦に襞が捲り上げられ、その一枚一枚に途方もない快感を刻み込まれながらも、懸命に耐えた。脳内では飛沫となった快感が幾度も弾け、私の意識をこそぎ取ろうと何度も飛沫を上げているが、それでも私は耐え続けた。
まだだ、まだ……私はこの青年の全てを受け止めきってはいない。共に快楽を分かち合い、共に幸福を感じ合い、共に愛情を与え合いたい……そう、願っているから。だから私はまだ意識を失えない。彼への愛を証明するまでは、彼に全霊の愛を送るまでは、終われないのだ。
「おおっ♡♡♡ んっ、おおおっっ♡♡♡ ほごおっ♡♡♡ んごぉおおっっ♡♡♡」
子宮が何度も叩かれ、その度に脳がシェイクされている様な錯覚を覚える。開発され、快感に慣れ切った体が当然の様にその快楽を貪っている。膨らむ陰核や乳首は痛いほどに勃起しており、補充された魔力が母乳となってじわじわと乳首の先から溢れ出していた。
これを一気に搾られたら気持ちが良いだろう……そのことは分かっている。だが、彼は敢えてそうはしなかった。ただひたすらに腰を振り、私と純粋に繋がり合うことを選んだ。いつしか切なく、一層硬くなって震え始めたマスターの肉棒は、私の膣内で限界を迎えようとしている。
もう何度達しただろう? 何度ギリギリまで意識を遠のかせ、その度に懸命にそれを手繰り寄せただろうか? その行いを我慢とは思ってはいない。むしろ、もっと味わっていたいくらいだ。彼と繋がり、愛し合うこの時を永遠に続けられたらどれだけ幸せだろう。
ドクンと、心臓が跳ね上がった。喘ぎ声が止まらぬ口からは舌が伸び、彼を求める様に震えている。その求めに応じて唇を重ねてくれたマスターと唾液を循環させながら、私は自分の身に起きつつある何かを感じ取っていた。
深く、激しく、そして大きく……絶頂しそうだと、思った。だが、それは今まで体験したどの絶頂とも違う感覚を予感させている。この霊基が、魂が、アルトリア・ペンドラゴンという女がまだ知らぬ、未知の絶頂が今、訪れようとしているのだ。そして、それが何なのかは考えるまでもないことだ。
この絶頂は、
もう、性器はぐちゃぐちゃだった。ピストンと同時に感じる魔力の奔流はあまりにも激しく、強烈だ。噴き出した愛液はベッドのシーツを濡らし、吸収しきれなかったそれが軽く湖を作るくらいには私は愛液を垂れ流しているらしい。
彼と心を繋ぎ、彼に捧げた力が、私に幸福を味合わせてくれている……私を利用するためでも、手駒とする訳でもない。目の前の青年は、私のことを心の底から大切に想ってくれている。私も、彼のことを同じ様に慕っている。その思いの結晶が彼に力を与え、活力を与え、明日を創りあげている。それが、たまらなく嬉しかった。一人の女としての献身が、彼の力になっていることが嬉しくて仕方がなかった。
もっと、もっと、もっとだ。彼が欲しい。彼を感じたい。彼に愛してほしい。強欲で、傲慢で、慎みのない願いかもしれない。だが、自覚してしまった以上はもう止められない。止めるつもりもない。もう王でも女神でもなく、一人の女として私は願おう。
――そう、私が願った瞬間だった。
『おめでとう、彼は君の全てを手に入れた』
頭の中で、確かにそんな声がした。聞き間違いでも、幻聴でもなかったと私は思う。
聞き覚えのある様な、そうでもない様な……そんな声は私の頭の中で語り続け、ぼんやりとした意識のまま、私はその声を聴き続けた。
『君が彼に捧げるのは、
『勿論、君自身にもその影響はある。彼の敵を薙ぎ倒す槍となり、彼の仲間を守る女神となり、彼を癒す女となって、君は活躍し続けるだろう。そして、その力は君の愛が深まれば深まるほどに増していく。良かったじゃないか、これで彼を愛する理由がまた一つ出来た――』
(……ああ、そんなものは関係ない。必要ない。彼を愛する理由など、無くて良い――♡♡♡)
響く声に対して浮かんだ感情はそれだった。私は彼を愛している、そこに理由なんて必要ない。愛している理由は有っても、愛するために理由なんて必要ない。それは、彼が教えてくれたことだ。
良いとも、その力はありがたく頂こう。マスターや他のサーヴァントたちの役に立つ力だ。遠慮せずに使うとしよう。しかし、私はその力を強めるために彼を愛する訳ではない。私を救い、私に女の幸福を感じさせてくれた彼を愛しているからこそ、私は彼を愛するのだ。
「んっっ♡♡♡ ます、たぁっ♡♡♡ んんっ♡♡♡ んちゅっ♡♡♡ んむぅっ♡♡♡」
じゅるじゅると涎が絡む音が響く。卑猥に、淫らに、表情を歪めて唇を重ね、お互いを貪り続ける。そんな私の胸元では、刻まれた淫紋令呪が煌々と輝く始めていた。
ズクンと、体に震えが走る。その震えは恐ろしいものではなく、むしろ喜ばしいものだ。この体を作り上げる魔力の全てが、彼のためのものへと編み直されている様な感覚を感じる。胸の膨らみ、尻の柔らかさ、膣の深さ……それらが彼を受け止め、受け入れるための形になろうと変化を始めていることが私にはわかった。
そして、それと同時にマスターにも変化が訪れる。肉棒が纏う魔力が更に濃くなり、肉棒自体の硬度も向上したのだ。突然の事態に私も彼も戸惑いを覚えるも、お互いに跳ね上がった快感を拒否することはない。先ほどまでと変わらないどころか、一層激しさを増して性交に耽るほどだ。
「アルトリアっ! なんか、ヤバいっ!! 俺っ、我慢が効かなくてっっ!!」
「私もです、マスターっ♡♡♡ 体が、敏感になってっ♡♡♡ マスターの聖槍も、一層立派にぃっ♡♡♡ ああぁぁっっ♡♡♡ まりょくっ♡♡♡ すごいぃっ♡♡♡ おちんぽが、すごいぃいいっっ♡♡♡ おかしくなって、しまいますっっ♡♡♡」
「あ、ああぁっっ! だめだっ! もっと、激しくしたい……っ! もっと、アルトリアを感じたいっ! 腰の動きが止められないっっ!!」
「か、かまいませんっ♡♡♡ もっと、くださいっっ♡♡♡ あなたをかんじさせてくださいっっ♡♡♡ わたひも、しょれを、のじょんで……っ♡♡♡ あなたを、あいすることをのぞんでいましゅからぁっっ♡♡♡ だから、もっとっ♡♡♡ もっときてぇぇっっ♡♡♡ もっときてっ♡♡♡ マスターっっ♡♡♡」
呂律が回らない。敬語も使えない。ただ浅ましく快感と愛を求め、私は叫び声を上げた。そうすれば、マスターも欲望の楔を解き放って野獣の様に私を貪るべく腰を動かし始める。
元々、限界が近い行為だった。射精の寸前まで来ていた行為が、そこで更に激しさを増しただけだ。びしょびしょになった性器は結合する肉棒の限界を感じ取り、自ら迎え入れる様にして口を大きく開く。彼もまた自分を受け入れる膣の動きに応じて腰を深くまで突き入れると、そこでぐっと踏ん張って亀頭を叩き込んだ。
今までに聞いたことのないくらいの大きな音だった。それが彼が全力で腰を突き入れた時に響いた音だと気が付いたのは、私の意識が覚醒しきった瞬間だった。そして、その次の瞬間に……私の耳元で更に大きな音が響く。
「おっ! オオオオオオオオォッッ!!」
咆哮、そう表現するに相応しいマスターの唸り。耳元で叫ばれ、その声によって意識を揺さぶられると同時に子宮に灼熱の精液がぶちまけられる。
遠慮のない射精。雄の滾りを全て注ぎ込む様な絶頂に震える私は、最高潮の快感を味わい、そして彼の唸りを掻き消す程に大きな叫びを上げた。
「あっっ♡♡♡ くあぁあぁぁぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁああぁぁぁあぁっっ♡♡♡ ひぎっっ♡♡♡ んひぃいいぃいぃいいいぃいいぃいいいぃいいぃいいいっっ♡♡♡ ああああああああぁぁぁあああぁぁぁあああああぁぁあああああぁぁぁぁあああぁぁぁっっ♡♡♡」
この射精は今までのものとは遥かに違う。勢い、熱さ、濃さ、そう言った部分ではない。形容するならばそう、概念の問題だ。
彼の魔力が膣内に染み込み、精液に秘められたそれをより吸収しやすくする。その上で芳醇な魔力を含む精液をぶちまけられたなら、サーヴァントが悶絶することなど想像に難しくないだろう。それも、念入りに体を耕され、想像を絶する勢いの射精を受けるならば尚更だ。
金剛石の様な硬さと熱した鋼鉄の様な熱さ、その二つを併せ持つ肉棒が魔力を帯びて雌穴を蹂躙するのだ。一度受け入れてしまえば最後、感じないという選択肢は無いに等しい。喘ぎ、乱れ、絶頂し続けた上で、トドメとばかりに精液を飲まされてしまった女は身悶えするしかなくなってしまう。この私がそうである様に、だ。
しかし、その快楽の代償は確かに存在していた。本当に珍しいことに、射精を終えたマスターの肉棒がやや萎えているのだ。一晩に数十回の性交を行える彼にとって、これは本当に珍しい事態だ。だが、それほどまでにこの一回の射精に満足してくれたと考えるならば、決して悪い気はしないだろう。
それに……私に限るなら、この程度の問題は有って無い様な物だ。その証拠に、性交の疲れに荒い呼吸を繰り返していたマスターが体を浮かび上がらせると、そのまま張りに張った私の乳房を掴んでその先端にむしゃぶりついたではないか。そして、当然の様にそこに溜まる母乳を吸い、失った体力と魔力を補充し始めた。
「あぁぁあっっ♡♡♡ おっぱいぃっ♡♡♡ ミルク、マスターが、のんでぇ……っ♡♡♡ ひもひ、いひぃ……♡♡♡ ますたぁ、わたしのミルクは、おいしいれすかぁ……♡♡♡」
「う、んっっ! 最高だよっ! 甘くって、ドロドロで、飲めば飲むほど力が湧き上がって来て……! 止められないっ! もっと、飲みたいんだっ!!」
「あ、はは……っ♡♡♡ どうぞ、ご遠慮なく飲み干してください……♡♡♡ 貴方の魔力で出来上がったエロミルク、好きなだけどうぞ……♡♡♡ あぁ……♡♡♡ マスターの聖槍ちんぽ、またガチガチになって来てる……♡♡♡ さっきよりも大きくて、硬い……♡♡♡ 私の母乳がそうさせてしまったんですよね? なら、しっかりと責任を取らないと……♡♡♡」
母乳を飲み、体力と魔力を回復させたマスターの肉棒は、また一段と立派に勃起していた。その聖槍ちんぽの鞘として形作られた私の膣は、自らの役目を果たさんとばかりに蠢き、挿入されっぱなしのペニスに軽い刺激を与えて快感を生み出そうとしている。
また、先ほどの激しい快感を味わえる。もっと彼と愛し合える……そんな幸福な予感を感じながら胸をときめかせる私は、未だに胸に顔をうずめて母乳を吸い続ける彼の頭を抱くと、母の様な慈愛に満ちた声で囁きかけた。
「マスター……♡ 今日はその聖槍ちんぽを扱いこなせるよう、一杯練習しましょうね……♡♡♡ 聖槍の使い手である私が何時までもお付き合いいたします♡ 疲れたらこうしておっぱいミルクを飲んで回復して……また、セックスしましょう♡♡♡ 何十回でも、何百回でも……私の体中、好きに使って射精して下さいね、マスター……♡♡♡」
耳元でそう囁いた私の声に反応して、マスターの肉棒が震える。膣もアヌスも、今日は全身使い尽くされてしまうことを予感しながら、私はこの幸福な一時に笑みを浮かべ、彼を愛することの喜びに心をときめかせたのであった。
「……やった。出来た、出来たぞ……! ようやく、完成だ……!」
薄暗い部屋の中、血走った目をしながらソロモンは大きく何度も頷いた。視線の先にはここ数日の間、寝ずに研究していた魔術があり、その刻印が黒々と浮かび上がっている。
この刻印の効果は一つ、『ソロモンの許可を得ない者が何をしても、刻印を刻まれた者は性的な快感を感じない』というものだ。淫紋令呪の命令で同じことをしても良いが、それをすると命令が複雑化してしまう。部下の男たちが女英霊たちを抱いた時、彼女たちが快感を感じないという可能性も出てしまうのだ。かと言って条件を緩くしては意味がない。だから、淫紋令呪の命令が破られることを危惧したソロモンは、独自の術式を作り上げることでこの問題を解決しようとしていた。
「これでもう問題無い。カルデアのマスターが何をしようとも、もう女英霊どもは何も感じないのだからな……!」
この術式の出来は確かだ。もうどんな小細工を弄しても、これを刻まれた女英霊たちはソロモン一派以外の男に抱かれても何も感じないのだ。快感を感じなければ寝取られる心配も無い。これ以上の戦力をカルデアに与えなければ、いつかはその戦力差が自分たちに味方するはずだ。
複雑な命令を演算し、こうして形にするまでに時間が掛かったが……これならばお釣りがくるほどの成果だ。後は、この術式を女英霊たち全員に刻めば、全てが解決――
『……無意味だぞ。一手、遅かったな』
――するはずだった。希望に満ち溢れた表情を浮かべていたソロモンは、突如響いた謎の声に対して背筋を強張らせる。
あの声は何度も聞いたことがある。何なら今でも普通に毎日聞いていると言っても過言ではない。だが、ここまで自分を馬鹿にした、嘲笑う様な声を耳にするのは初めてだった。
『よくもまあ頑張って女英霊を手籠めにする魔術を作り上げたものだ。その時間を彼女たちの心を掴むことに使っていれば、また違う結果が……いや、変わらないか。お前が我々の心を掴めるはずもないからな、ソロモン』
「アルトリア・ペンドラゴン……!?」
振り返れば、カルデアに奪還されたはずの彼女がそこに居た。自分が許可した者しか入れぬはずの部屋に、彼女は平然と立っていた。
そして、ソロモンは気が付く。これと同じ様なことが前にもあったことに。あの時も確か、既に奪還されたはずのマシュが自分を馬鹿にしながら――
「ぐ、うっ!!」
以前の記憶を思い出したソロモンは急いであの部屋に向かった。殺風景なあの部屋。淫紋令呪を覚醒させたマシュの絵だけが飾られているあの部屋へと急ぎ、扉を開ける。部屋の中を見回した彼は、前と同じ様に『006』と書かれたプレートの前に立つアルトリアの姿を見止め、その場に固まった。
『ああ、ソロモン。貴様が無駄な時間を使い、無意味な魔術を研究している間に、マスターと私は有益な時間を過ごさせてもらった。お互いを愛し合い、求め合う、蜜月の一日……お前の下では味わえなかった甘美な時間だった。私を道具として、性奴隷としてしか見なかったお前には到底無理な話だな』
「ぐ、ぐぐぐ……っ!」
分かっている、これは幻覚だ。幻覚ではあるが、深くまでソロモンの心を抉る侮蔑の言葉を吐き、彼を責め立てて来る。その度に、ソロモンは狂おしい程の屈辱を感じ、汚泥を啜る程の苦痛を感じなければならない。そのことが、何よりも彼のプライドを傷つけていた。
『女の性感を封じ、自分たち以外の男が触れても何も感じなくする魔術? ……お前の考えそうな底の浅い策略だな。どうぞ、好きにすれば良い。自信満々に部下たちに説明し、堕ちた女英霊たちにもその効果を吹聴して刻み込んでやれ。彼女たちの賛美の言葉に一時的な幸福は得られるだろうさ。かつて、私がお前の下で尻を振っていた時の様にな』
冷ややかに、アルトリアはソロモンにそう吐き捨てた。極寒の視線と声色で、何の興味も無さそうにしてソロモンを責める。いや、責めているのではないだろう。彼女はただ単に、事実を告げているに過ぎないのだ。
『作り上げた魔術の効果を過信し、もう大丈夫だと胡坐をかき、そうして安堵して……また、その思いを裏切られろ。送り込んだ女英霊たちがカルデアに奪われ、何でこうなったのだと叫び狂え。自分は完璧だと、悪いのはお前たちだと女英霊たちに当たり、また心を離れさせ、無意味な時を過ごせば良い。それがお前の限界だ。誰一人として貴様を心の底から愛している者がいないことが、それを証明しているだろう』
「き、さまは……! 貴様はっ……!」
『もう一度言おう、無意味だ。その魔術も、過ごした時も、貴様の行動も……全て無意味だ。好きに足掻け。好きに嬲れ。お前が必死になって作り上げたその刻印も、最早なんの意味もなさない。嘘だと思うなら使ってみればいい。マスターはこともなげにそれを打ち破り、女英霊を奪還するだろうさ』
そう言い残すと、アルトリアは告げるべきことは告げたとばかりにその場で振り返り、ソロモンに背を向けた。歯軋りをし、しかして自分に手出ししないソロモンに対して振り向くこともせず、彼女は大きな白紙の絵の中へと歩んでいく。
『さらばだ、魔術王。貴様は確かに有能な魔術師なのかもしれないが、男としては無能だ。人の上に立つ者としてもな。その力以外に、お前を尊敬する部分は無い。人に敬われることも、愛されることも無いまま、マスターの成長に怯えていろ。いつか、我々が愛する彼が、お前を超える力を得る時が来たら……それが、お前の終わる時だ』
最後にそんな宣告を残し、アルトリアは額縁の中に入り込んだ。そして、ソロモンの見守る中、彼女が入った白紙の額縁の中に絵が浮かび上がり始める。
浮かび上がって来たのは、まるで女神の様な慈愛に満ちた笑みを浮かべるアルトリアの姿だった。全裸で、身を隠すものを何も身に着けてはいないが、不思議と卑猥さを感じることはない。むしろ、どこか神々しい清潔さを感じることが出来るのは、その絵が彼女を淫らな雌として描いていないことの証明であろう。文字通り、アルトリアは愛を送る女神として描かれているのだ。
傷のない、美しい肌。透き通る様な透明感を持つそれには『美』という言葉がぴったりだ。膨らんだ胸も確かに女性の性的な魅力が詰まってはいるが、ソロモンの元に居る女英霊たちの様に不自然な大きさになっていたり、淫らに形が崩れているということはない。紅く輝く淫紋令呪の輝きが、女性的な美しさを引き出している様にも見える。
ハート型の紋様の中に浮かび上がるのは槍と馬を模した紋章。それはアルトリアが今の主に対して変わらぬ忠誠と愛を誓った証。彼女が、カルデアのマスターのものとなった確かな証明。ここにまた一人、ソロモンの呪縛から解き放たれた女英霊が生まれたのだ。
ソロモンが絵の近くに寄れば、幸福そうな笑い声が聞こえると共に甘い香りが鼻を衝いた。それがアルトリアの母乳の臭いであることなど、彼には想像もつくはずがない。ただただ……また自分を馬鹿にされたことを怒り、叫ぶことしか出来なかった。
「くそっ! くそっっ! くそぉぉぉっっ!!」
杖を地面に叩きつけ、何度も何度も絵に拳を叩きつける。それでも、額縁が歪むことも絵が壊れることも無く、ただただそんな彼を嘲笑うかの様に笑い声が響くだけだ。
自分の過ごした時間を、生み出した魔術を無意味だと嗤われたことに怒りを覚えるソロモン。拳を強く握り締め、一つの決心を固めた彼は、兎にも角にも作り上げた魔術刻印を雌奴隷たちに刻むべく、この部屋を後にしたのであった。
アルトリア・ペンドラゴン(ランサー) 最終再臨 完了
スキル 『神性(愛)』→『女神ロンゴミニアドの愛』 獲得
魔術刻印 『条件不感症』
ソロモンが数日を懸けて作り上げた魔術。これを刻まれた者は彼の許可を得た者以外に触れられても性的な快感を感じることが出来なくなる。
容易に命令が下せる淫紋令呪を用いなかったのは部下の男たちに許可を下したという部分を淫紋令呪が判定しにくかったため。逐一許可を出した、と報告するのも面倒であり、淫紋令呪の命令がカルデアのマスターに打ち破られる可能性を危惧したソロモンは、一定のパスを作り、それを持つ男(自分自身、及び部下の男たち)以外に効果を発揮するこの刻印を作り上げることでその問題を解決しようとした。
これならば、淫紋令呪の効力が弱まったとしても問題無く効果を発揮することが出来る。パスを入手出来ない以上、カルデアのマスターたちがこれ以上女英霊たちを奪還することは不可能だと思われたのだが……?
『女神ロンゴミニアドの愛』
今回、アルトリア(ランサー)が入手したスキル。人間でありながら神性を得るに至った彼女の可能性を手繰り寄せたスキルであり、前に入手した『神性(愛)』が強化されたもの。
その効果は単純明快、『女神として彼女の愛する者に加護を与える』というもの。この愛する者とは神目線の話しであり、決して男性一人だけとは限らない。カルデアのマスターを始めとした仲間たち全員に付与されるスキルである。
戦闘時効果として、アルトリアが戦場に立っている時に仲間たちの攻撃力及び防御力が1.5倍に上昇する(常時発動効果であり、制限時間は無い。また、効果対象も味方全員である)。更に、味方が危機に陥った時、アルトリアの全ステータスが一段階上昇する効果を有する(女神として、愛する者を守るための力を得る)。これらの効果は最も愛する者(カルデアのマスター)への愛情が強まれば強まる程強化される。
このスキルの第二の効果として、マスター自身が習得した『
今回の強化において、彼の聖槍は『攻撃力上昇』と『無敵貫通』の効果を入手した。この効果の意味するところは、各自で想像して欲しい。
ただ一つだけ確実に言えることは、上記のソロモンの作り出した魔術刻印は、カルデアのマスターの前では何の意味もなさなくなってしまったということである。
なお、母乳の生成量、魔力量も上昇した。体力補給には最適な代物となっており、セックスの際には(アルトリアが気絶するまで)無限に体力を補充出来る無限ループが可能。(射精と共に魔力供給→魔力を得て母乳が生成→母乳を飲むことで体力及び魔力が復活、再度性行為に→最初に戻る)