軽い息抜きで書いたものなので本編とは全く関係ありません
気になった方だけどうぞ!
プロローグ
「春のネロ祭、開催であるっ!!」
どどんっ、と音がしそうなくらいの勢いで登場すると共にそう言ってのけたネロは、ふんすと得意気な表情で鼻息を荒くしつつドヤ顔を見せている。
そんな彼女の姿をしげしげと見つめ、容器に残っていた飲料水を一息に飲み干したマスターは、一応といった様子で彼女に問いかけた。
「春のネロ祭って何? 言っておくけど、今のカルデアにネロ祭をやるような余裕はないよ?」
「無論、そんなことは説明されるまでもない! 今回のネロ祭は普段のそれと比べて極小規模なものである! というか、余が練りに練った脚本を元に春らしいシチュエーションでマスターと黄金劇場のセットでセックスするだけのものだ!」
「ああ、なんだ。そういうこと。それならそうと最初から言ってくれればいいのに」
派手好きのネロがカルデアの数少ないリソースを使って無茶苦茶やるのではないかと心配していたマスターは、彼女のその答えを聞いてほっと胸を撫で下ろす。多少の不安こそ残るが、その程度のものならばダヴィンチちゃんやカルデアのスタッフが地獄を見るような結末は訪れないだろう。
「うむ! ただ、普通にセックスするだけでは面白くない! だから、余たちはこれをいつものイベント風味に変更した! 具体的に言えば、3コース用意されているプレイルームのそれぞれで行ったセックスの回数によって、余のお手製のチケットを渡そう! それを使って、大好きなBOXガチャを一杯回すとよい! 素材や種火は入っていないがな!」
「……なんかちょっと気が滅入ってきたかも」
訂正、この我儘皇帝の考えていることは想像がつかない。普段の苦行ともいえる周回を思い返してげんなりとした気分になるマスターであったが、そこは得意顔のネロがしっかりとフォローに入る。
「そう気にするな! BOXガチャの当たりは超豪華賞品だぞ! それに、マスターはただ楽しくセックスをするだけで良いのだ。なにも難しく考える必要はないのだぞ」
「まあ、そっか……せっかくネロが用意してくれたイベントだし、楽しまなきゃ悪いよね」
「うむうむ! その意気である! ……という訳で、今回の黄金劇場の各ルームに繋がる鍵を渡しておこう。部屋にはそれぞれその内部で行うプレイに関係する名前を付けてあるから、気になった所から入ってみると良い! では、余は黄金劇場で待っているからな!」
マスターもまた準備を整えた後で黄金劇場へと足を運び、煌びやかな門を潜ってその先のプレイルームへと向かう。
そして、立ち並ぶ3つの扉を見つけた彼は、その上に書かれている部屋名へと視線を注ぎ、どの部屋の攻略から始めようかと悩み始めたのであった。