深夜、ジルの案内に従って山の中を進んだ俺たちは、レジスタンスの一団と合流していた。そこに辿り着くと、俺たちが来ることを分かっていた様にして立つ一人の男性が居た。
「……よう、久しぶりだな!」
篝火に照らされたその横顔、褐色の肌に黒い髪、子供の様に輝く瞳を併せ持つ彼はそう言って笑った。
今はとてつもない危機的状況だと言うのに、彼のその笑顔を見ているとなんだか安心してくる。到底大英雄には見えない彼が差し出してきた手を握った俺は、彼と同じ様に笑顔を浮かべて言った。
「会えて嬉しいよ、アーラシュ」
「俺もさ、どうやら相当やばいってことはわかってるが、仲間がいるってのはいつの時でもありがたいもんだよな」
東方の大英雄 アーラシュ………一見ただの人当たりの良い青年にしか見えないが、その弓の腕前と精神はまさに英雄と呼ぶに相応しいものだ。
文字通り命を懸けて俺たちを守ってくれたアーラシュとの再会に瞳を滲ませる。そんな俺の頭をぽんぽんと叩くと、アーラシュは言った。
「……ここまでよく気張ったな。きつかったろ?」
「そんなの、アーラシュだって一緒じゃないか」
「俺はサーヴァントだ、多少の荒事には慣れてる。でも、お前さんはただの人間だろ? そんなお前がよくここまで頑張ったもんだと俺は思うぜ」
「……でも、俺は……」
「みなまで言うなよ。こっからは俺もお前に力を貸す。お前の背負ってるもんを一緒に背負ってやる。そうすりゃちったぁ楽になんだろ?」
「……毎回思うけどイケメンすぎだよね。アーラシュ」
「そうか? 俺は言いたいことを言ってるだけだからな!」
深く、ゆっくりと息を吐く。落ち着きを取り戻しながら目を開く。
目の前の英雄のおかげで大分気が楽になった。だが、まだ戦いは続いている。確かな感謝と尊敬を胸にしながら、俺は自分のすべきことを始める。
「……知りたいんだろ? あいつのことをよ」
「ああ、そうだよ」
千里眼を持つ彼には全てお見通しのようだ。その言葉を肯定した俺を見つめるアーラシュの表情から笑みが消え、真剣なものに変わる。
「……正直、俺にはどうしようも無い。だから、お前たちが来る事をずっと待っていた」
「……彼女に何があったの?」
「それは自分の目と耳で確かめな。ほら、あの幕舎だ」
そう言ってアーラシュが一つのテントを指差す。そうした後で俺の背中を押し、小さく呟いた。
「獅子王さまがお待ちだぜ」
「久しいなマスター。こんな姿での再会で悪いと思うが、大目に見てくれ」
「アルトリア……」
案内された幕舎の中、ランタンだけが照らす薄暗い部屋の中に彼女は居た。
粗末な寝台に横になり、上体だけを起こして俺の事を見ている。いつも身に纏っていた戦装束は脱ぎ捨てられ、代わりに薄く質素なドレスの様な物を纏っていた。
「本当に申し訳ないな……あなたを裏切り、快楽に染まった挙句この有様だ。愚かな女だと笑ってくれ」
「そんなこと出来る訳ないだろ! 悪いのはソロモンなんだ、だから、アルトリアが責任を感じる必要なんて……っ!」
「……あなたは優しいな、マスター。故に自分の愚かさが嫌になる。心の弱い自分が情けなくなるのだ……」
お互いが俯いたまま時が流れる。重苦しい空気になってしまったが、それでも俺は問わなくてはならない。
どうして彼女が今ここにいるのか? 淫紋令呪の効果からどうやって逃れてきたのか? その答えは俺たちの戦いの助けになるかもしれないのだ。
「……分かっている。だが、どこから話せば良いのか分からなくてな」
そんな俺の考えを見透かした様にアルトリアが呟く。やがて大きく息を吐いた彼女は、再び顔を上げると俺の目を見ながら言った。
「やはり最初から話すのが良いだろう。今、私が如何にしてこの場に存在するに至ったか、その全てをあなたに聞いて欲しい」
「……わかった。話してくれ、アルトリア」
静かに目を合わせて口を開く。昔は簡単にできていたその行動が、とても難しいものに思えた。
それでもアルトリアはその視線を離そうとはせず、黙って俺の返答を聞いた後で自分の身に起きた出来事を話し始めた。
「存在が消えかかってる……!?」
「ああ、その通りだマスター。故に私はここにいる」
信じられないと言った口調で聞き返した俺の言葉にアルトリアが静かに肯定の意を返す。そのまま彼女は淡々と話し続けた。
「……私はソロモンの手で墜とされた。騎士王や獅子王、円卓の王と言った誇りや栄誉ある名を捨ててソロモンの性奴隷へと身を落とした。それは他の私も一緒だった……」
そこで一度言葉を切ったアルトリアの表情が悔しそうに歪んだ。その時のことを思い出しているのだろう。
『アルトリア・ペンドラゴン』……その名を冠するサーヴァントは、カルデアには何人もいた。クラスや姿を変えたアルトリアが、幾人も居たのだ。
そう言った自分自身が墜とされて行く光景を思い返すと言うのは、自分が何度も汚された事を思い出すと言うことなのだろう。手を変え品を変え、ソロモンが繰り出してきた姦計に幾度と無く屈服するなど悪夢でしか無い。
「……私はソロモンに全てを差し出した。聖剣、聖槍、配下の円卓の騎士たち……この私が持つ全てを喜んでソロモンに差し出した。それで良いと思っていたのだ、そうすればソロモンは私に快楽を与えてくれた。そう、この身が溶かされるほどの快楽をな……」
話を続けるアルトリアの声が段々と小さく、震えたものになってくる。今、彼女がどれほどの絶望を感じているかなど、俺には到底想像出来なかった。
「この手は聖槍の代わりに肉棒を掴んだ。馬ではなく、男たちに跨った……己の誇りなど捨て、ただ快楽に溺れる雌として私は地に堕ちたのだ」
くしゃりとシーツを握り締めたアルトリアの手は震えていた。そこに現れる彼女の悔しさに胸を痛めながら、俺は話を聞き続ける。
「ソロモンが望めば、私は人ならざるものとも交わった……ただひたすらに快楽を求め、ソロモンに忠誠を誓っていた。時には他のアルトリアたちと並べられ、ソロモンの見守る中で男たちに輪姦された事もあった」
「その時私は、恥ずべき事にソロモンに楽しんで貰うことしか考えていなかった……主であるソロモンの寵愛を受けたくて、新たな快楽を与えて欲しくてたまらなかった。だから淫らな言葉を吐き、いやらしく腰を振って男たちを興奮させた。……今思い返すと吐き気がする行動だな」
そう言ったアルトリアの体がブルッと震えた。あまりのおぞましさに体が拒否反応を示したのかもしれない。
再び重苦しい沈黙が俺たちの間に横たわりそうになっている事を察知した俺は、心苦しさを抑えてアルトリアに話の先を促した。
「それで……アルトリアはどうしたの?」
「……そんな日々を過ごしていた私は、ある日唐突にそのツケを払う事になった。何の前触れも無く意識が覚醒し、私は全てを思い出したのだ」
「え……?」
「私たちがソロモンに敗れた事、快楽に酔って性奴隷へと身を堕とした事、あなたを裏切ってしまった事……その全てを思い出した私は愕然とし、そしてあるものを見た。それを見た瞬間、私は自分の身に何が起きたのかを理解したよ」
「……アルトリア、君は一体何を見たの?」
「……これさ、マスター」
そう言ってアルトリアは俺の方へと手を伸ばした。彼女のその手を見た俺は、目を見開いて驚愕した。
アルトリアの手は透き通っていた。肌色の肌が半透明になり、今にも消えかかってしまいそうになっている。なぜこんな事になっているのか? その理由に思い当たった俺はすぐさま彼女に向かって叫んだ。
「魔力が足りないの?だったら今すぐ俺が……!」
「違う、違うのだよマスター……これはそんな話ではなく、もっと根本的な話なのだ……」
「え……?」
「……これは私の考えた仮説だ、だが、この考え方で間違いは無いと思う」
「もしかして……最初に言ってた、存在が消滅しかかってるってこの事?」
「ああ……その通りだ」
そっと目を伏せたアルトリアが唇を震わせる。やがて意を決した様に口を開いた彼女は、自分の考えを俺に告げた。
「私たち『アルトリア・ペンドラゴン』は大量に居た……その全てがソロモンの奴隷に堕ち、淫紋令呪を刻まれた事で、すべての大本である私自身にも変化が起こったのだ」
「その、変化って?」
「……私たちはもう、王では無い。ただの性奴隷であると定義されてしまったのだ。大量の私たちがそう思い、それがソロモンの淫紋令呪の効果で強められた結果、私たちの大本であるアルトリアにも変化が起きてしまったのだ」
「ど、どういう……?」
「……わかり易い例を出そう。私の幼い頃の姿、リリィは知っているな?」
「う、うん。もちろんだよ」
「聖剣を抜いたばかりの若き私は王になると言う理想を持っていた。しかし、その幼き体にソロモンの手が加えられ、性奴隷へと堕とされてしまった……だが、ここまでなら救い様はある。もしかしたらその先でソロモンの手から逃れられたと言う未来が存在するかもしれないのだからな。しかし……」
「あっ……!」
「……気がついたか、そういう事だ」
アルトリアの言っている事の意味を理解した俺は愕然とした。まさか、そんなことがあるのだろうか? しかし、この答えに一種の納得が出来る事も確かだ。
「……ソロモンによって性奴隷へと堕とされたリリィ。そんな彼女に救いの手が差し伸べられることは無かった。なぜなら……」
「未来のアルトリアたちもまた、性奴隷でいるから……!」
「そうだ。今の自分はソロモンの性奴隷であり、未来の自分も変わらずにいるのであれば、それはすなわち永劫に性奴隷であったことの証明に他ならない。しかも、性奴隷になったのはあらゆる可能性の私自身……どんな道を辿っても、自分は性奴隷になるのだと証明されてしまったのだ」
「……アルトリアがソロモンの性奴隷であると歴史が認識し、アルトリアたちもそれを強く望んでしまった……その思いと歪みは淫紋令呪によって強化され、英霊の座にいるはずのアルトリアにも影響を及ぼす事になった……!」
「そう……そしてその結果、可能性の排除が始まった。ランサーである私は、王になった私が聖剣を返却したと言うIFの存在だ。つまり、真っ先に排除される可能性でもある。なぜなら……性奴隷は王にはなれない。王になれないのだから、王になった後の可能性など存在しない。聖剣の返却などもってのほか、なにより聖剣はソロモンの手にあるのだからな」
「だからアルトリアの存在は不確かなものになっている……でも、そのおかげで淫紋令呪の効果も弱まった。だからソロモンの支配から脱する事が出来たんだね?」
「そうだ、なんとか聖槍を奪取することが出来た私はタマモキャットと出会い、共にこのフランスまで逃げることが出来た。しかし、もう限界のようだ」
「あ、諦めないでよ! なんとか方法を探そう、ダヴィンチちゃんやDr.ロマンなら何か方法を……」
「良いんだ、マスター。私はこの結末に満足している」
「えっ……!?」
そう言いながらアルトリアが笑う。全てを悟った様な、諦めを感じさせる笑顔がそこにはあった。
「……これは罰なのだ。仲間を、配下を、あなたを裏切った私への罰……文字通りの肉便器へと喜んで成り下がった私に相応しい末路と言えるだろう」
「そんな……そんな事言わないでよ! 俺は、俺は……っ!」
「泣かないでくれ、マスター……悪い事ばかりでは無い、最後にこうやってあなたに会えた。そして、これ以降私はあなたに危害を加えることはない……人類を滅ぼす悪として、私が愛する人たちを傷つけずにすむのだから……」
「アル……トリア……」
「私は人が好きだ。醜さも愚かさも全てを含めて愛している。だからこそ、私はそんな人々を滅ぼす悪にはなりたくない……ソロモンの命に従ってどこかの時代を滅ぼそうとする前に、ただの愚かな肉便器として消滅出来るのだからそれで十分だ」
「でも、俺は……俺はっ!」
「すまないマスター、許してくれ…………私はもう、これ以上愚かな生を選ぶつもりは無い。私を思うなら、このまま静かに見送って欲しい……」
そう言って寂しそうに笑ったアルトリアに対して、心が乱れたままの俺は何も言うことが出来ずにただ俯くことしか出来なかった。
『そうか……獅子王の身にそんなことが……』
ダヴィンチちゃんに先ほどの話を報告しながら、俺は必死に考えを巡らせていた。まだアルトリアを救う方法はあるはずだ、そう強く思いながら通信越しの万能の天才へと質問を飛ばす。
「ダヴィンチちゃん、アルトリアを救う方法は無いの?」
『ん~……あるよ。でも、すごく難しいかもしれない』
「どんな方法!? 俺、やってみるよ!」
『まぁまぁ、まずは落ち着きなよ。やること自体は簡単、彼女を説得すれば良い。生きて欲しいって言えば良いんだ』
「え……? そ、それだけで良いの?」
『そうだとも! でも、それで彼女が納得するかどうかは別だけどね』
非常に簡単なやることの説明に関して驚きを隠せない俺は、それで本当に良いのかとダヴィンチちゃんに確認を取る。万能の天才である彼女は、いつも通りのやや回りくどい言い方からの詳しい解説を始めてくれた。
『彼女の仮説は正しいのだろう、淫紋令呪は製作者が製作者だけに相当な力を持っている。英霊の座に居る本体に影響を及ぼすほどにね。でも、それだけじゃあ彼女が消滅するほどの現象は起きはしないよ』
「な、なら、何が問題なの……?」
『……獅子王 アルトリア・ペンドラゴンが消滅思想になっている最大の要因、それは彼女が自分自身の存在を否定しているからさ』
「えっ……!?」
アルトリアが自分の存在を否定している……? 意味がわかりそうでわからない俺に対して、ダヴィンチちゃんから解説の役割を代わったのはナイチンゲールだ。いつもの冷静な口調で淡々と話をしてくれる。
『マスター、私が嫌いなものを覚えていますか? 治療方法が確立されていない病と……』
「治る気の無い患者……だよね?」
『はい、今の獅子王はそれに該当します。彼女が望めば存在の消滅などと言うことは起きないのでしょう。人の存在を消滅、及び生成するなんてことはたとえ魔術王であったとしても不可能に違いありません。自分自身ならまだしも相手はたくさんの人たちに認知される英雄、その存在の消滅など出来ていたらとっくにやっているはずです』
「え……? じゃ、じゃあ、アルトリアが生きようと思うだけで消滅は無しになるって事!?」
『その通りだよ。だが、それが簡単であるかどうかと言われたからおそらくNOだ。彼女は今、自分自身に深く絶望しているんだろうね』
ダヴィンチちゃんの言う通りだ、アルトリアは深く自分に絶望しているのだろう。自分を信じてくれた仲間や部下を裏切って、ソロモンの性奴隷へと成り下がった自分自身を許せないでいるのだ。
だから自分の消滅を喜んで受け入れている。それが自分に下される当然の罰なのだと受け入れ、消え去ろうとしているのだ。俺には、それが悲しくて堪らなかった。
「……悪いのはソロモンなんだ、アルトリアが責任を感じる必要なんてどこにも……!」
『彼女はそれもわかっているんだろうね。それでも自分が許せないんだろう、責任感が強くてまじめな彼女らしいよ』
「でも、だからと言って存在を消す必要なんてないでしょ!? そんな事知ったら、マシュやベティが悲しむよ……」
未だ囚われたままの円卓の騎士たちの顔を思い浮かべる。カルデアに複数居たアルトリアたち一人一人に対して、彼らは変わることの無い尊敬と忠誠を誓っていた。
もしかしたら存在が消滅した獅子王のことなど皆は忘れてしまうのかもしれない。だが、敬愛する王が一人消えたと知ったならば彼らは深く傷つくはずだ。
今、この場には彼らは居ない。自分の死を受け入れている王を諌める事も出来ない。それが出来るのは……俺だけだ。
『……ついでに言っておくともし彼女が生きる意志を固めた場合、弱まっている淫紋令呪の効果が復活してしまうかもしれないから……』
「わかってる、いつも通りにやれってことでしょ?」
『わかっているみたいだね。それで良い、頑張りたまえよ』
短い激励の言葉を最後に通信が途切れる。俺は硬く拳を握り締めると、立ち上がってアルトリアの居る幕舎へと歩き出した。
「……私を抱きに来ただと? マスター、それは本気なのか?」
「ああ、そうだよ。俺はアルトリアを抱きに来たんだ」
幕舎の中に入り用件を伝えた俺の事をアルトリアが信じられないと言った表情で見つめている。しかし、その声色からは嫌悪感は感じられなかった。
「……魔力供給などをしても無駄だ、そういう問題では無いのだからな」
「わかってるよ。ただ、俺がアルトリアを抱きたいだけなんだ」
「なっ!?」
真っ直ぐな告白じみた台詞を口にすれば、普段冷静で凛々しい彼女が顔を真っ赤にしてたじろぐ。こんな状況でもアルトリアの事を可愛いと思ってしまいながらも、俺は彼女との距離を詰めて行った。
「ねえ、良いでしょ? もし本当にアルトリアが消えちゃうのなら、これが最後のチャンスなんだ……だからさ、お願いだよ」
「くっ……」
顔を赤くしたまま俯くアルトリアの無言を肯定と判断しながら、彼女の横たわる寝台に片膝を乗せる。俺が本気だと理解したのか、アルトリアは観念した様子を見せた。
「……わかった。私もあの陵辱が最後の交わりだったなどと思いながら消えるのは無念にもほどがある。あなたのその望み、利用させて貰おう」
「つまり、抱かれる事に了解したって事で良いんだよね?」
返事の代わりに頷いたアルトリアは、そのまま寝台の上に俺を迎え入れた。そして、羽織っている服を脱ぎ捨てる。
「……すでに汚れたこの体、あなたが望むのならば差し出すこともいとわないが……あまり期待しないで欲しい」
アルトリアはドレスの下には何も身に着けていなかった。生まれたままの姿となった彼女の体を蝋燭の灯りが照らし出す。
細く、それでいてしっかりとした大きな体、セイバーである彼女には無い豊かな胸、丸みを帯びた尻……王としての風格と女性としての魅力が混在したアルトリアの裸体に息を飲み込む。
「……臭くは無いか? 醜い所は無いか? 陵辱の日々の中で喰らい尽くされた身だ、汚らわしくは無いだろうか?」
「大丈夫だよ、心配しないで」
「そうか……すこし、安心した」
ほっとした様な笑みを浮かべたアルトリアを寝台へと押し倒す。そのまま綺麗な彼女の顔へと自分の顔を近づけた俺は、アルトリアの唇を奪った。
「んっ……!」
にゅるりと舌を潜り込ませる。なすがままにされるアルトリアの口内を丹念に舐め上げ、舌を絡ませる。
「ふっ……♡ ふぅっ……♡」
セックスの始まりを告げるキスだけでアルトリアの体は火が着いてしまった様だ。じゅくじゅくと彼女の体が熱を帯び始めている。
二度、三度とキスをした俺は次に彼女の大きな胸へと手を伸ばした。もっちりとした柔らかさと手に吸い付いてくる肌の感触を味わいながらそこを優しく揉む。
「はぁっ……♡ 優しい手つきだ……犯されていた時とは大違いだな……♡」
そっと、じっくりとアルトリアの胸を揉みしだく。彼女の心を解きほぐす様に胸を揉む俺は、唐突にある違和感に気がついた。
「……気がついたか」
「アルトリア……その、乳首が……」
「ん……陥没乳首と言うらしいな。ソロモンたちの所でも散々に弄られたものだ」
そう呟きながら自分の胸を見つめるアルトリア。視線の先にある大きな胸の先端には、本来あるべき乳頭が存在していなかった。
胸の頂点に広がる乳輪はやや黒ずんでおり、そこにどれだけの辱めを受けたのかが良く分かる様になっている。同時に男心をくすぐるその部位がどれだけ開発されたのかもだ。
「……弄れば出てくる。遠慮せずに引き出してくれ」
「うん、そうさせてもらうね」
アルトリアがそこの部分をコンプレックスに思っているであろう事を想像すると心が痛んだが、俺はその思いを振り払うと彼女の胸へとしゃぶりつく。そして、そのまま赤子が乳を吸うときの様に窪んだ乳首を吸い始めた。
「んあぁぁぁぁっ♡」
片方の乳首を吸い上げ、もう片方の乳首を指で穿る様にして弄る。どうやらアルトリアは乳首が弱点のようだ、大きな喘ぎ声を上げて首をぶんぶんと振っている。
「ひっ、うっ……っ♡ すまないぃ、そこは、開発されすぎてっ、敏感に……んひぅっ♡」
喘ぎながら一際大きく体を跳ね上げるアルトリア、同時に俺の口の中には勃起した彼女の乳首が吸いだされた。それを一度口から放して自由にすると、今度はもう片方の乳首を吸い上げる。
「んにょぉぉぉぉっ♡ ほっ、ほぉっ♡」
下品な、本当に下品な叫び声をあげるアルトリア。普段の彼女からは想像出来ないほどに狂い、悶えている。
そんな彼女の弱点である乳首を露出させた俺は、それを摘んで擦り合わせる。すると、喘ぎ呻いていたアルトリアの声が一際甲高くなった。
「だ、だめぇっ♡ 両方は、感じすぎてっ、すぐにイクっ♡ イクぅぅっ♡」
軽い絶頂を繰り返して腰を跳ね上げるアルトリアの体を押さえ込むと、俺は擦り合わせた乳首を口の中に迎え入れた。そのまま甘噛みや吸い付き、舌での責めを繰り返す。
「ひゃぁぁぁっ♡ ますっ、たぁっ♡ そ、それは、だめ……んんっ♡」
寝台に寝かせたアルトリアの体を弄る。乳首への責めはそのままに空いた右手は下半身へと伸ばして彼女の膣に中指と人差し指を潜り込ませる。ぐちゅぐちゅと掻き回す様にして指を動かせば、先ほどよりも勢い良く愛液が噴き出してきた。
「あぁぁぁっ♡ んあぁぁっ♡ もうっ、もうだめだっ♡」
膣の伸縮と体の震えから彼女の限界を悟った俺は、トドメを刺すべく責めの手を激しくした。膣を責める右手は早く、奥深くまで潜り込ませる様にして膣を弄り、乳首を思いっきり吸い上げる。
最後に親指でアルトリアの淫核を押し潰せば、壊れてしまうのでは無いかと言う程の激しさで体を跳ね上げながらアルトリアが絶頂した。
「イクっ♡ イぐぅっ♡ んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」
潮を噴き、涎を垂らし、体が脱力していく……もはや、平時の凛々しさが完全に消え去ったアルトリアは、それでも体を起こすと四つん這いになって俺に自分の二つの穴を見せ付けた。
「お、おまんこも、あなるも開発済みだ……♡ マスター、あなたの好きな穴にぶちこんで欲しい……♡」
両手で二穴を開き、挿入を強請る。広がった穴からはくらついてしまうほどの雌の匂いが発せられていた。
「……っ!」
「あぁぁぁぁぁっ♡ おまんこにっ、挿ってぇ……♡」
広げられた女性器に肉棒を突き入れ、ゆっくりと奥深くまで挿入して行く。亀頭が一番奥まで達した時、アルトリアは両手を高く掲げて俺に言った。
「マスター、手首を掴めっ♡ そしてそのまま激しく……うあぁぁぁぁっ♡」
言われるがままに彼女の手首を掴み、それを支えにして激しく腰を振る。アルトリアの大きく柔らかな尻肉が俺の腰を迎え入れ、まるでクッションの様にむっちりと俺を包み込んだ。
「はげしっ♡ いいっ♡ そうだっ♡ もっと♡ もっとぉっ♡」
一突きごとにアルトリアの声が大きくなる。快感に酔った喘ぎ声を上げながら、更に激しくしてくれと俺にせがむ。
「く、はは……♡ マスター、今の私はまるで馬のようだと思わないか? お前に跨られる馬だ……♡」
腰を振るたびにアルトリアの大きな胸が激しく揺れる。尻肉を叩く音が鳴り響き、彼女の雌の部分が露わになっていく。
自分の尊厳を投げ捨て、馬だと自称したアルトリアは楽しそうに俺の腰の動きに合わせて自分も腰を動かしている。快楽を貪る事しか考えていない様に尻を振り、男に媚びている。
そこには獅子王と呼ばれた彼女の面影はどこにも無かった。開発され敏感になった体を雄に差し出す淫乱な雌に墜ちきった彼女は、なおも腰を振り続けながら快楽を叫ぶ。
「あぁぁ……♡ すまないマスター、またイってしまう……♡ 堪え性の無いまんこですまない……♡」
ふりふりと男の官能を煽る様にしてアルトリアが尻を振った。快楽を貪りながら男をその気にさせる方法を熟知した彼女は、王と言うよりも娼婦だ。
「ちんぽっ♡ マスターのちんぽはすごいっ♡ 今までのどの男よりもイイっ♡」
ついにはソロモンの元で抱かれた男と俺を比べることまでしてきた。理性が完全に溶けたアルトリアが荒い息を繰り返しながら背筋を仰け反らせる。
「ひくっ♡ イクっ♡ 肉便器がイクっ♡ イキますぅぅっ♡」
ぎゅうぎゅうと膣を締め付けて俺の肉棒を刺激するアルトリア。一瞬後、彼女は絶叫に近いほどの喘ぎ声と共に派手に絶頂した。
「いぐぅぅぅぅぅぅぅっぅぅっ♡♡♡」
仰け反り、叫び、硬直しながら震えるアルトリアの体を支えながら俺は必死に射精を堪える努力をしていた。絶頂を迎えたアルトリアの膣はまるで生き物の様に俺の分身に絡みついて射精を強請ってきたが、俺は何とかそれを堪えると寝台の上に胡坐をかいて、その上にアルトリアを座らせた。
「あ、はぁ……♡ とても良かったな、マスター……♡ 今の体位が気に入った、出来たら次も私に跨って欲しい……♡」
俺の上で小さく腰を上下させながらアルトリアが囁く。淫らな懇願を口にしながら性行為を続けようとする彼女には、もう快楽以外の感情は無いように思えた。
「マスター、射精しなかったがもしかして私のまんこの締りが悪かったか? ならば次はアナル……けつまんこに挿れると良い♡ 遠慮するな、あなたの好きな様にしてくれ♡」
そう言うとアルトリアは俺の元から離れて再び寝台の上で四つん這いになった。大きく丸い尻を見せ付ける様にして突き出し、その中心の窄まりに力を込めて開閉させる。
「見えるかマスター? 私のいやらしくうねるアナルが……♡ もはやここは排泄口では無い。ちんぽを突っ込む為の穴、けつまんこだ♡ 何も遠慮することは無い、あなたの好きな様に使ってくれ」
アルトリアはそんな浅ましいにも程がある言葉を口にしながら尻を振る。男と快感を求めて誇りを投げ捨てた雌の姿が、そこにはあった。
「……わかった。俺の好きにして良いんだね?」
「勿論だっ♡ あなたが満足するまで、この体を好きに使ってくれっ♡」
「そっか、わかったよ。それじゃあまず、体位を変えようか? 俺、アルトリアの顔を見ながらセックスしたい」
「えっ……!?」
何の変哲も無い、ただの提案……だが、その言葉を聞いたアルトリアの声から快感への酔いが消え去った事を確かめた俺は心の中である事を確信した。
「ま、マスター! それではけつまんこに挿れられないぞ? やっぱり、後ろからおちんぽを挿れてもらえる体位の方が……」
「大丈夫だよ、おまんこに挿れるから。さっき射精出来なかった分、たっぷり種付けしてあげたいんだ」
「あっ、っぅ……!」
俺には今、四つん這いになって尻を上げているアルトリアの表情は見ることが出来ない。だが、彼女が何かを迷っている事は確かだ。だから俺は、その迷いに追い討ちを欠けるようにして彼女に声をかけた。
「俺、アルトリアが今どんな顔をしているか見たいんだ。良いよね?」
「あ……い、今、だらしない表情をしているから見せるのが恥ずかしいのだ……す、少し待ってくれ……」
「それが見たいんだよ。恥ずかしくて情けないアルトリアの顔が見たいんだ。良いから見せてよ」
「あっ……!?」
俺はアルトリアの肩を掴むとそのまま力を込めて彼女を仰向けに転がした。俺の真正面には、今まで見えなかった彼女の顔がある。
今、アルトリアは快楽に酔った凛々しさの欠片も無いアヘ顔を晒して……いなかった。
「……やっぱり嘘だった。全然だらしない顔なんかしてないじゃん」
「き、気がついていたのですか……?」
「当然だよ。だって俺、アルトリアのマスターだもん」
真っ直ぐに彼女の瞳を見つめながらそう告げる。程近い場所にあるアルトリアの目には、涙が浮かんでいた。
「……演技だったんでしょ? 全部さ……」
「……なんで? どうして……!?」
自分の演技を見破られた事をきっかけに彼女の目に溜まっていた涙が堰を切って溢れだした。凛々しい王でも、淫乱な雌でも無い彼女の姿を見ながら、俺はアルトリアが何をしようとしていたかを理解していた。
アルトリアは俺に自分を救い様の無い女だと思わせたかったのだ。淫らに腰を振り、尊厳など簡単に投げ捨てる弱い雌に成り下がったと思わせ、俺の未練を断ち切ろうとしていたのだ。
必要以上に喘ぎ、いやらしい言葉を口にしていたのもこの為だ。全ては彼女の演技……俺の罪悪感を少しでも和らげようとするアルトリアの優しい嘘だったのだ。
しかし、真面目すぎる彼女にはそれは無理な話だった。どう足掻いたって俺を騙していることの罪悪感が勝ってしまう。だから悲しげな表情を見せないために後背位でのセックスを強請っていたのだ。
「馬鹿だなぁ……アルトリアが嘘ついたってすぐに分かるに決まってるじゃないか」
「あなたは……なぜ、そんなにも優しいのです……? どうして、そんな……っくぅ……っ!」
そっと彼女の頭を撫でて上げれば、嗚咽交じりの泣き声をあげてアルトリアが呻いた。やっと本心を見せてくれた彼女の思いに耳を傾かせながら、俺はゆっくりと彼女の頭を撫で続ける。
「あなたのその優しさが恐い……。辛いんです、マスター……」
「……俺を裏切ったって思ってるの?」
「その通りです……。私たちは何度も犯された。体を快楽漬けにされ、男に逆らえない様にされ……あなたを裏切れと強要されました。私は……それを拒むことが出来なかった……っ!」
悔しそうな呟きと共にアルトリアの瞳から大粒の涙がこぼれる。とめどなく溢れてくるそれを見ながら、俺は黙って彼女の話を聞き続ける。
「誇りを捨てろと言われました……仲間を売れと言われました……あなたを忘れろと言われ、それに従いました……! 自らの欲求と快楽に負けて、私は全てを裏切った! あなたや円卓の騎士、カルデアの仲間たちを裏切って、性奴隷に喜んで身を落としたのです! なぜそんな私を見捨てないのです? 失望した、お前など不要だと言って、切り捨ててくれれば良いのに、なぜ!?」
「それはアルトリアが悪いんじゃない。全てはソロモンのせいだ」
「だとしても辛いんです! 私の体は淫紋令呪と度重なる調教のせいで淫らに開発されてしまいました。もう、男に逆らえる気がしない……! あなたのために槍を振るうことなど出来はしないんです!」
アルトリアがそんな苦悩を抱えていることも分かっていた。最初に裸を見たときから、既に彼女に触れた幾つもの男の痕跡が見て取れたからだ。
黒ずんだ乳首、更に大きく育った胸や尻、体の各部に残る赤い跡……その全てが、アルトリアの受けた陵辱の様子を物語っている様で目を逸らしたくなったことも事実だ。
苦しいのだろう、辛いのだろう、アルトリアの事を思うのならば消滅させてあげた方が良いのかもしれない。でも、俺はそうしたくなかった。彼女に生きていて欲しかった。
「……ごめん、アルトリア。君が自分を責めて、苦しんでいることは良くわかっているよ。それでも、俺はアルトリアに消えて欲しくないんだ」
「ならば……このまま抱き続けてください。快楽に酔わせて生きる事を強要すれば、きっと私はまた堕ちるでしょう……自分の矜持をまた捨てて、快楽の奴隷として生きる事を選んでしまうでしょうから……」
アルトリアもわかっているのだ、自分の消滅の最大の原因は自分に生きる意志が無いと言う事だと。その思いは快楽によって捻じ曲げられるとも彼女は言った。
だが、それでは意味が無い。そんなのソロモンと一緒だ。無理やりアルトリアの意思を屈服させることなど、俺はしたくない。
彼女が本心から生きたいと願ってくれなければ意味が無い………そう思ってくれなければ、何の意味も無いのだ。
「……アルトリア、君のマスターは誰?」
「え……?」
「答えて、君のマスターは誰?」
「……あなたです。今、私の目の前にいるあなたが、私のマスターです……」
「……そう思ってくれているんだね。なら、きっとこっちの令呪が使える」
俺はそっと右手を掲げ、そこに刻まれている令呪をアルトリアに見せ付ける。彼女の瞳がそれを映している事を確認した後で、俺は命令を下した。
「令呪を以ってアルトリア・ペンドラゴンに命ずる……己の霊基を修復せよ」
「あっ……!?」
俺の手に刻まれた令呪が赤く光り、その一画が消え失せる。それと同時にアルトリアの体に変化が起こった。
必要以上に肥大化していた胸と尻がしぼみ、大振りながらも決して大き過ぎない大きさへと変わっていく。黒く変色していた乳輪と膣、アナルも色素が薄まって元の彼女の色合いが戻ってきた。
残念ながら処女は戻せないし、開発された体の感度も元通りには出来ない。だが、ある程度は陵辱の苦しみを減らすことは出来たはずだ。
「……マスター、お気遣いには感謝します。しかし、こんな事をしても私の罪が消えるわけでは……」
「わかってる。少しでもアルトリアの気を軽く出来たらなって思ったんだ。アルトリアが自分を許せないでいる事なんてわかってるよ」
「あっ……!」
押し倒していた彼女を抱き寄せて、対面座位の体位を取る。本来の形と色を取り戻した彼女の女性器に肉棒を潜り込ませれば、先ほどよりも少し窮屈な膣肉がそれを迎え入れてくれた。
「ふっ、あぁっ……♡」
優しくしっかりとした腰の動きでアルトリアを下から突き上げながら彼女の乳首を口に含む。ちゅうちゅうと一定の間隔を開けてそれを吸ってみれば、アルトリアの表情は蕩け、口からは喘ぎ声と涎が漏れ出した。
「はぁっ、くっ♡ そんな、優しく……っっ♡」
こりこりと硬くなった乳首を舌で弄りながら腰を動かす。空いている手は大きく柔らかい彼女の乳房を掴み、丁寧に揉みあげる。
「くあぁっ……♡ はっ、はっ、はっ……♡」
感じているアルトリアの腰も動き出し始めた。俺は彼女の動きに合わせて責めのリズムを変えていく。快楽を得ようとするアルトリアをフォローする様な動きは彼女の官能を刺激するのには十分だったようで、段々と跳ね上がる腰の動きが激しくなっていった。
「あぁっ……♡ とまらないっ♡ もうこしが、とまらないぃっ……♡」
馬の代わりに男に跨って激しく腰を振るアルトリア。膣は水音を響かせながら熱い飛沫を舞い散らせ、男根を咥え込んでその快楽をたっぷりと味わっている。
「ますたぁっ♡ もうしわけ、ありませっ……♡ また、イクっ……♡」
限界が近い事を俺に告げたアルトリアは、なおも激しさを増して腰を振り続ける。大きく仰け反って喘ぎながらもその動きを止めようとはしない。より深い絶頂を味わうために体に刷り込まれたその行為が、彼女に休ませるという選択肢を与えてくれないのだ。
「イクっ♡ イクイクイクっ♡ イクぅぅぅぅぅぅっっ♡♡♡」
大きく体を震わせたアルトリアが絶叫し、硬直する。体中に駆け巡る快感を享受し切れなかった彼女の口からは、少しでも体の負担を減らそうと快感が声になって飛び出していた。
「あぁぁぁぁぁっっ♡ んあぁぁぁぁっ♡ ひぐぅぅぅっ♡」
一度目の絶頂で体の自由が利かなくなった。二度目の絶頂で思考が定まらなくなっていた。三度目の絶頂で何もかもを放り出してアルトリアは寝台へと倒れこんだ。
「あ、あぁ……っ♡ もう駄目です……♡ もう、私はこの快感に逆らえない……もう、あなたの為に戦うことは出来なくなってしまったんです……♡」
うっとりと快感に酔いしれた声、しかしそれを口にするアルトリアの表情には悲しみの色が浮かんでいた。
騎士王からただの女へ、そして肉便器へと転がり落ちて行った自分の愚かな行動を思い浮かべながらの懺悔は重苦しく、痛々しいものだ。目から涙を溢れさせながらなおも彼女は後悔の言葉を口にする。
「もうこの体は汚れ切ってしまいました……男たちに犯される事を至上の幸せと思うほどに堕ち切り、快楽をちらつかされればそれだけで屈服してしまうのです……こんな穢れた心と体では、あなたの隣で戦うことなど出来はしません……だから……っ!」
消えてしまいたい、アルトリアが口にしなかったその言葉と思いを俺は理解していた。後悔と苦しみも理解していた。
彼女に生きていて欲しいと願うのは俺の我侭だ。それもわかっている……心苦しくてもアルトリアに生きて傍に居て欲しいから、だから彼女を苦しめる。
「……汚くなんかないよ。アルトリアは綺麗だ」
「慰めの言葉は止して下さい、マスター……」
「慰めなんかじゃない、本気でそう思ってる。アルトリアが信じられないのなら、証拠を見せてあげるよ」
「えっ……? ひゃんっ!?」
舌を彼女の喉仏に這わせる。そのままつつーっと舌を動かせば、アルトリアの口から可愛い悲鳴が飛び出た。
「んっ、んんっ……♡」
喉から下へ、たわわに実った彼女の胸部へ舌を移動する。乳房を丹念に舐め上げ、乳首もちゅっちゅっと吸ってあげるとアルトリアが快感に呻いた。
「ま、ますたぁ……♡ いったいどこまで舐めるつもり……へあっっ♡」
汗が溜まっている胸の谷間も舐め、アルトリアの乳房を俺の唾液まみれにした後、俺は彼女の手首を掴んでアルトリアの指を一本一本吸い上げた。まるで赤ん坊が母親の指をおしゃぶりに使うようにしてそれを吸い、舐めていく。
「あっ♡ あぁぁっ♡ いけませんっ、そこは汚い……んんんっっ♡」
指を、手を、腕を……舌を胴体の方へと移動させながらアルトリアの体を舐めていく。大きく広げられた彼女の腋を舐めた時、羞恥に染まった声と共に確かな快感を感じさせる喘ぎ声が聞こえた。
「……アルトリアのここ、すごくHな匂いがするね……むあっとして、俺は嫌いじゃないよ……」
「い、言わないで下さい……っ♡ そんな汚くて臭いところ、舐めないでぇっ……♡」
俺はアルトリアの懇願を無視して彼女の腋を舐め続ける。反対側の腕も同じ様に可愛がった後、重点的に腋を舐め続けた。
「あぁっ♡ かんっ、じるぅっ♡ こんなところでも、わたしはぁっ♡」
たっぷりと舐められ、感じる腋に開発されたアルトリアを寝台に横たわらせる。彼女の脚を左右に広げてその中心を見てみれば、とろとろと愛液が漏れ出していることがわかった。
「気持ち良くなってくれたんだね? じゃあ、もっと良くしてあげる……!」
「あ、あぁぁぁぁっ……♡」
脚を掴んだ俺は舌を彼女の脚の指に這わせる。手の時と同じ様に一本一本舐め上げ、足の裏に至るまで丁寧に舌を這わせる。
「だめぇっ♡ きたないっ♡ そこはきたないですからぁっ♡」
「汚くない、アルトリアの体は綺麗なんだ」
「だめっ♡ だめぇっ♡ らめぇぇっ♡」
快感に染まった体で必死に俺に抗おうとするアルトリア、しかし俺はその動きを完璧に抑えると彼女を四つんばいにさせた。
「あ、あぁ……おしり、までぇぇ……っ♡」
ふっくらとした尻肉を舐め、唇を落としてキスマークを作る。俺の作り上げた跡と彼女の興奮で赤く染まった臀部を掴むと、ひくひくと蠢く中心の窄まりをまっすぐに見つめた。
「駄目ですっ! そこは、絶対に……!」
静止の声も無視して色素の薄いそこに舌の先をつける。くりくりと肛門を膨れ上がらせる様に舌を動かしてアルトリアのアナルを広げた俺は、そこに舌を突っ込んだ。
「んへおぉぉぉぉぉぉっっ♡♡♡ ほぉぉっ♡ おほぉぉぉぉぉっ♡」
ぶるぶると尻を震わせるアルトリア。少しだけ苦い腸内の味を感じながら、俺は舌を動かし続ける。
「ほひぃぃぃっ♡ らめぇっ♡ おしりはらめれすっ♡ しょこはぜったいにきたないぃ……っ♡」
まるでおしっこを漏らしてしまったかのようにアルトリアの股からは愛液が潮となって噴き出していた。俺が掴む腰以外の彼女の全身が脱力したのを見た俺は、アナルから舌を抜き出した。
「んほっ♡ おぉぉ……♡ んおぉぉ……っ♡」
「……わかってくれた? アルトリアは汚れてなんかいないよ。アルトリアの体だったら、どこだって舐められるからさ」
「んひっ♡」
膨れ上がった肛門にキスをすれば、アルトリアのお尻が甘える様にして俺に擦り寄って来た。もう体の自由が利かなくなっているのだろう。そう判断した俺は最後の仕上げにかかる。
「あ、あ……!」
体を反転させて脚を左右に開かせる。興奮して涎を垂れ流すアルトリアの女性器に顔を近づけると、むせ返るほどの雌の匂いが鼻をついた。
「だ、め、です……そこは、数え切れないほどの男の……雄の肉棒を咥え込んだ、私の体で一番汚い場所……!」
「汚くなんか無い。アルトリアは綺麗だ」
懇願を、自虐を、切って捨てる。指で広げた膣の中に舌を潜り込ませてたっぷりとその中を味わう。ガクガクと震えるアルトリアの腰も押さえつけて、俺は膣内を舐め続ける。
「あぁぁっ♡ はぁっ♡ だめっ♡ だめぇぇぇっ♡」
噴き出す愛液も受け止めて飲み込み、俺は舌での愛撫を続行する。弛緩しきったアルトリアの体はその責めに合わせて面白いほどに跳ね上がり、快感を伝えて来た。
「ましゅたぁっ♡ もうやめてくらはいっ♡ もれるっ、もれましゅぅぅ……♡」
その声だって無視する。俺の頭を掴んで引き剥がそうとするアルトリアだったが、舌を体の中でばたつかせてやればそれだけでKOされてしまった。
「もうだめですっ♡ イクっ♡ もれるっ♡ いきゅっ♡ もれちゃぅぅぅ……♡」
限界を迎えたアルトリアが幾度目かの絶頂を迎える。体は跳ね上がり、快楽で苦しげに呻きながら震える彼女の股座からは愛液と共に黄金色の液体も噴き出していた。
俺は我慢が利かなくなったアルトリアの体から飛び出して来たそれを口の中に受け止める。そんな俺の姿を見たアルトリアの口からは悲鳴に似た叫びが上がった。
「何をしているのですマスター!? そんな、そんな汚いものを飲むなんて……!?」
必死に俺に自分の排泄物を飲ませることを止めさせようとするアルトリア。しかし俺はその声を無視して彼女の性器に口を付け、そこから出る液体を飲み続けた。
「止めてくださいマスター……! そんな、そんなのって……」
アルトリアは体を揺らしまがら必死に懇願する。しかし体の自由は利かず俺の頭を脚の間から引き剥がすことも出来ない。むしろ俺にがっちりと脚を取られ、噴き出した尿を全て俺の口の中に注ぎこむ姿勢を取らされていた。
「あ、あぁ……あぁぁ……っっ」
「んっ……じゅぅっ!」
「ひあぁっ♡」
とうとう放尿を終えたアルトリアが最後に体を大きく震わせて膀胱に残った液体を吐き出しきった。しかし、俺はもう一度彼女の性器を吸い上げる。するとどうだろう、甘い声を漏らしたアルトリアの膀胱からはわずかに残った尿が噴き出してきたのだ。
「う、うぅぁぁ……うわぁぁぁぁ……っっ」
最後のプライド、ほんの少しだけでも排泄を止めたという思いすらも打ち砕いて彼女の排泄した物を飲み干した俺はそのまま彼女の顔へと自分の顔を近づけた。涙を浮かべるアルトリアは俺の目を見ることも出来ずにただただ震えて謝罪の言葉を口にする。
「ご、ごめんなさい、マスター……。私はやはり快楽には逆らえないんです……あなたを裏切り、排泄物を飲ませると言うことまでしてしまいました。もう、私にあなたのサーヴァントである資格は……」
「……アルトリアは何にも悪くないよ」
「し、しかし……え……?」
俺の否定の言葉を耳にしたアルトリアが更にその言葉を否定しようと俺の顔を見た。何かを言いかけた彼女だったが、俺の顔を見た途端に驚きの表情を浮かべて口を閉ざしてしまう。
「アルトリアは悪くない。悪いのはソロモンと……俺なんだ……っ!」
「ま、マスター……? 何故、泣いて……!?」
心配そうに俺のことを見るアルトリアの顔が歪む。それが俺が流している涙のせいだなんてすぐにわかった。
「ごめんアルトリア……俺が弱かったから、皆に上手く指示が出来なかったからカルデアは落とされた……俺がもっと強ければ、皆はソロモンに捕まらなくて済んだんだ……!」
「な、何を言っているのですか!? あなたはよくやった! 力は無くとも必死に戦い、私たちを導いてきた! そのあなたが力不足だったなどありえない!」
「でも、だとしても……今、この瞬間にアルトリアを苦しめているのは俺なんだよ……!」
「え……?」
ぽたぽたと頬から零れた涙がアルトリアの体に落ちていく。こうやって涙するのは何時以来だろうと視界同様のぼやけた考えを浮かべながら俺は自分の罪の意識をアルトリアに向けて吐露した。
「アルトリアに生きて欲しいって思うのは俺の我侭なんだよ……! わかってるんだ、アルトリアが苦しくって仕方が無いって事くらい、このまま消えさせてあげた方がその苦しみを軽減させてあげられるってことくらい、わかってるんだよ!」
「マス、ター……」
「でも俺は……俺は、生きてて欲しいんだ。皆とまた笑いたいから、誰一人欠けて欲しくないんだよ! だから……アルトリアに生きて苦しめって言ってるんだ。俺は、自分の願望を果たす為にアルトリアを苦しめているんだよ!」
「ち、違います……あなたは、そんな……」
「何も違わないよ……俺がやってることはソロモンと変わらないんだ。皆を快感で墜として、良いように扱って……俺は、ソロモンと同じ最低な人間なんだ……」
「それは違うっ! あなたはそんな人ではないっ!」
俺がそこまで言った時、アルトリアはまさしく絶叫と言えるであろう叫びを上げた。喉も裂けんばかりに叫び声をあげながら俺に向かって手を伸ばし、体を抱き止める。
「アル、トリア……?」
頭を柔らかな彼女の胸に押し付けられそっと撫でられる。涙を流す俺を慰める様に動くアルトリアの手は震えていた。
「あなたは……あなたは優しい人間だ。私が愛する人間の姿に他ならない……! そんなあなたが涙を流さない様にすることが我らが使命……だったはずなのに、私たちは……っ!」
そこで言葉に詰まったアルトリアの体が小刻みに震える。俺と同じく涙を流しているのだろう。そのことを考えると俺も辛くなった。
アルトリアをなおも追い詰めているのは俺だ。俺の身勝手な思いが彼女を苦しめている……そう考えた俺の顔を優しく掴んだアルトリアは、そのまま自分の涙を浮かべた顔を俺に見せながら言う。
「マスター、どうか今宵だけは涙を流して下さい。私の目の前で、私の胸の内で、その優しさから溢れる涙を零してくださって構いません……その涙はあなたの優しさと強さの証明、そして……私の弱さの証なのです」
アルトリアはそう言いながら俺の陰茎を掴むと自分の膣口にそれをあてがう。そして腰の動きと共に俺を自分の内側へと迎え入れた。
「くっ……ふぅぅっ……♡」
ずっぷりとアルトリアの膣へと潜り込む俺の分身、上から彼女を押し潰す様にして挿入する形になった俺は、彼女の導きのまま抵抗をせずにそれを受け入れる。
「……今宵私は、ただの女としてあなたの悲しみと苦しみを受け止めましょう。か弱い女に出来る唯一の慰めとして、この体を使いましょう……!」
脚を俺の腰に絡める様にして回し、抱きしめる腕にも力を込める。きつく俺を抱きしめながらも、アルトリアは自分に叩き込まれた記憶から俺が彼女を穿つに相応しい体勢を取っていた。
「お願いですマスター……遠慮なさらないで下さい。これは自分を浅ましい雌だと思って言っているわけではなく、あなたの全てを受け止めたいから言っているのです」
アルトリアは俺にそう言うと、セックスが始まって初めて自分から口付けをしてくれた。先ほど彼女の放尿を飲み込んだ俺の口の中を丹念に舐め、舌を絡めてくる。
「んっ……んんっ……♡ 女に生まれて良かったと思う日が来ようとは思いもしませんでした。女として辱めを受けたこの体でも……あなたを慰められるならば幸せです」
きゅうきゅうと膣を締めて腰を振るアルトリアに応える様にして俺も腰を動かし始める。先ほどまでの喘ぎ声とはまた違う声を上げながらアルトリアは快感に悶える。
「んっ、くぅぅっ……♡ まだ、イけないっ……♡ まだ、まだっ……っ!」
彼女が望んだ通り、俺は何の遠慮もせずに腰を振り続けている。子宮口を何度も叩かれ、小さな絶頂を何度も繰り返すアルトリアだが、まだ一際大きな絶頂を迎えてはいない。先ほどまでならもうとっくに体を痙攣させてだらしなくアクメを決めていてもおかしくないと言うのにだ。
「くぁぁぁ……っ♡ ま、だ……まだぁぁっ♡」
もうアルトリアの腰はガクガクと震えて痛いほどの快感を示している。しかし、それでも必死になって歯を食いしばって絶頂を耐えようとするアルトリアは先ほどまでとは別の意味で涙を浮かべていた。
「あぁぁぁぁっ♡ ひぐぅぅぅっ♡ くひぃぃぃぃぃっ♡」
上から俺に押し潰され、何の抵抗も出来ない体位である種付けプレスでのセックスであると言うのにアルトリアは必死になって絶頂を堪えていた。もはや腰は彼女の意思とは関係無しに動いているのだろう。しかし、それでも彼女は決して達さない様にと必死の抵抗を見せていた。
(もしかして、俺と一緒にイこうとしてくれてるのか……?)
ふと思い浮かんだ考えは正しく思えた。俺はまだ一度も達していない。アルトリアはそんな俺を受け入れ、一緒に絶頂することで俺の苦しみを分かち合うつもりでいるのでは無いかと思えてきたのだ。
「んぎぃっ♡ んんっ♡ んぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ♡♡」
だとしたらその思いに応えるためにも遠慮などは出来ない。きっとこれはアルトリアが自分に課した試練でもあるのだ。
快感に抗えなくなっている自分に課した試練、俺が絶頂するまで必死に耐え、快感に抗おうとする意思を見せることでもう一度俺のサーヴァントとして仕えられると言うことを自分自身に証明するための試練。これを突破出来なければ自分に生きる資格は無いと彼女は思い込んでいる。
その思いに情けなど不要だ。逆にここで情けをかけたりなどしたら彼女が自分を許せなくなるだろう。俺はアルトリアを信じて激しく腰を振り続ける、際限なく熱くなっていく膣の感触と温度を感じながら肉棒を激しく出し入れする。
「あぁぁぁぁっ……♡ まらぁ……まららぁ……わたひっ、わたひわぁぁっ♡ おおぉぉぉぉぉっ♡♡」
耐えて、耐えて、耐えて、耐えて……涙と涎で顔をぐちゃぐちゃにしながらもアルトリアはまだ絶頂しないでいた。ぎちぎちと俺の肉棒を締め付けながら、なおも必死に達しようとする体を抑えている。だが、もう限界は近い様だった。
「ああぁぁっ♡ ま、まだなのにっ♡ まだわたしはっ、イっちゃ……んんんんんっっ♡」
声は擦れ、腰が浮き続ける。子宮も降りて今にも絶頂してしまいそうな彼女の我慢の堤防は崩れつつある。
「ま、まひゅたぁをうけとめるまれ、わらしは、わらしはぁぁぁぁっっ♡♡♡」
激しい一突き、アナルがひくつき空気が漏れ出す。
重い一突き、子宮が屈服して体中が強張る。
それでもなお……アルトリアは耐えていた。もうとっくに限界を超えた体で快感に抗っているのだ。
それは彼女の決意の強さだけで見せる俺への忠誠の証。たとえ快楽に勝てずとも抗う強さを持っていることを俺に示す為の彼女のやせ我慢。
「アルトリアっ……もうっ、そろそろ……っ!」
「はっ、はっ……♡ は、いぃっ♡ 深く、奥に、射精して、くださいっっ♡」
そしてついに彼女は自分に打ち勝った。己に課した試練を乗り越え、強さを証明しようとしている……深くまで彼女を穿ちながら、俺はアルトリアの子宮口へと亀頭を押し付ける。
「んひぃぃぃぃぃっ♡ く、くるっ♡ ましゅたぁのせーしがくるぅぅっ♡」
射精を控えた肉棒がその硬さを増す。絶頂の予感を感じた膣肉が大喜びでそれを迎え入れる。
そして一層硬くなった俺の分身がアルトリアの子宮を押し込んだ時、俺たちの我慢は同時に解き放たれた。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ♡♡♡♡♡」
セックスを始めてから今まで絶頂しなかった分、俺の射精は激しいものになった。しかし、それを受け止めるアルトリアは更に激しい絶頂姿を見せている。
「おぉぉぉぉぉぉっっ♡♡♡ からだとまらにゃいっ♡♡♡ ふかイキがっ♡ アクメがとまらにゃいぃいぃぃぃっ♡♡♡♡♡」
野営地全域に届く様な大声で叫び、地震でも起きているのかと思わせるほど体を震わせ、尻穴からは下品な放屁の音を響かせ、膣は大喜びに震えたうねりを見せる。そして子宮口は俺の亀頭に吸い付いて精液を美味しそうに飲み干しに来る。
俺は溜め込んだ快感が駆け巡るアルトリアの体をしっかりと抱きしめて彼女が落ち着くまで撫でてあげた。大分時間が経ち、震えが治まったアルトリアは蕩けた視線で俺を目を見つめる。
「マスター……私は強くなります。もう二度とあなたを悲しませない様に、涙を流させない様に……! まだ、はっきりと生きようと思えるわけではありません、しかし……前を向く事は出来るようになりました」
「そっか……良かった、のかな?」
「はい! ……それで、その……申し訳ないのですが……体が言うことを聞かなくてですね……」
体全体で俺に絡みつきながらアルトリアが照れた口調で言う。がっちりと抱きしめられた体はしばらくは放して貰えなさそうだ。
「ですので……今宵はこのままで過ごさせて下さい。無論、あなたが望むなら夜伽の相手も喜んでさせていただきます!」
「……うん。なら、今日はこのまま過ごそうか!」
「は、はいっ……!」
嬉しそうに笑顔を見せたアルトリアと唇を重ねる。じっくり、たっぷりとお互いを求め合った後、未だに硬い肉棒を動かし始める。
「あっ♡ あっ♡ あぁぁぁぁぁっ♡♡♡」
夜はまだ長い、俺もまだまだ元気が有り余っている。アルトリアのためにも今日は頑張らせてもらおうじゃないか。
強くなると宣言したアルトリア同様、俺もまた強くなろうと心の中で硬く決心しながら、俺は再び腰を動かし始めたのであった。
人は一人では生きてはいけない。その真理には誰一人の例外もない。
であるならば……生きるということは、苦しみを分かち合うということなのかもしれない。
一人では抱えていられない重荷でも、誰かと一緒ならその重さに負けずに共に歩いていける。それがきっと生きると言うことなのだろう。
平凡な人間であろうと勇敢な王であろうとその真理には例外はいない。誰とだって手を取り合い、共に苦しみを分かち合って未来へと進んでいけるのだ……
更新ペースが少し落ちると思いますが、これからも頑張って続けていくのでどうぞよろしくお願いします