エロないです。
そして最後に若干の胸糞あるので気を付けて下さい。
「……なるほどな、大体の事情は理解した。ソロモンと淫紋令呪……それが今回の問題の肝ってか」
「は、はい……そう言う事になるかと……」
沖田さんたち淫乱組との戦いから数刻、俺たちは土方歳三に案内された屋敷の中で現在の状況を整理していた。
俺たちと土方歳三の持つ情報を交換し、そこから現在の状況を明確にしていく。普段よりも混迷を極めているこの特異点では、情報の整理は必須事項に思えた。
「……おい、小僧。わかったこととわからないことを挙げていくぞ。お前も遠慮なく意見しろ」
「は、はい!」
向こうから声を掛けられた俺は、思わず背筋を伸ばして大声で返事をしていた。
妙な緊張感に包まれる中、俺たち全員による情報整理の会が始まる。最初に口を開いたのはカルデアから通信を送っているドクターだった。
『まずはこの特異点の状況だ。間違いなくそこは西暦60年のローマであり、その中に江戸時代の日本の町が転移していると考えられる。色々調べてみたが、その転移は本物の町を送り込んだのではなく、模造品をコピー&ペーストした様なものだと考えられるね』
「本物ではない……? どういうことですか?」
『言葉通りの意味だよ。その町は江戸時代に実際に存在した町をコピーして、このローマに張り付けた様なものだと言う訳さ。だからその町がどうなろうとも日本の本来の歴史には何の関係も無い。だってそれはよくできた模造品なんだからね』
「じゃあ、何で沖田さんたちはこの町を守ろうとしてるんだ……?」
『これは私の推測だがね。この町が存在し続ければ、ローマの歴史には何らかの異常が出て来ると踏んでいるんじゃないかな? ほら、どんなに小さくとも、人体に未知のウイルスが入ったら何かしらの異変が体に起きるだろう? 今現在、ローマはこの町と言う異物を飲み込んでしまった状態だという訳さ』
「それでローマ側はこの町を廃棄しようとしてるってわけか……」
『確証はないけどね。でも、ほぼほぼこの考えに間違いはないはずだよ。だが、そうすると理解出来ない部分が出て来る』
「……なんでローマ側と協力してこの町を残そうとしないか、だな?」
土方歳三の言葉にダヴィンチちゃんは大きく頷いた。そして、自分の抱える疑問を全員に説明する。
『もしもこの考えが正しいのならば、ソロモンたちはこの町を存在させ続けることで人理を崩壊させようとしているわけだ。だが、実際はローマ側と日本のサーヴァントたちが争う事態になっている……これっておかしいと思わないかい?』
「確かに……一緒に協力した方が成功しやすいわよね?」
「もしかして、ローマにはソロモンの手が伸びていないのでは? フランスでのジルさん同様、今のローマには生きていた頃のネロさんが居るはずですし……」
『……その可能性は低いだろうね。マシュの言う通り、この時代のローマの政権を握っているのはネロ・クラウディウスだ。ならばソロモンがその立場を狙わないと思うかな?』
「あ……」
ダヴィンチちゃんの指摘を受けたマシュは顔を青くした。確かにこの時代のネロは存命のはずだ。しかし、それが故にソロモンに狙われる立場にある。
フランスでのジャンヌたちと同じく、彼女の立場を利用すればローマと言う国を簡単に手中に出来るのだ。ソロモンが彼女を狙わないはずがない。
『……私の予想が正しければ。本物のネロ・クラウディウスは既に殺害されているはずだ。そして、元々は私たちの仲間であったサーヴァントとしてのネロが彼女の代わりを務めている……つまり、ローマの国は完全にソロモンに掌握されたと言ってもいいだろう』
「そんな……ネロさん……!?」
唖然としたマシュの呟きに誰もが顔を俯かせた。死した後の自分が、今を生きている自分自身を殺すなどと言う悲劇が起きた可能性が高いと言う事実に胸が締め付けられる。
明るく、闊達であったネロはもういない。ソロモンに堕ちてしまったネロが自分自身を殺し、主の命のままに愛したはずの国や民を利用していると言う現状に俺は拳を握り締めた。
「……だとしたら、何故ローマ側と日本側で争っているのでしょうか? どちらも協力すべきソロモンの仲間だと言う事に変わりはないでしょうに……」
「……遊んでんのかもな」
「え?」
「もしもお前たちの敵であるソロモンって奴が想像以上に性悪で頭の悪い奴だとしたら、お前たちの仲間を争わせて遊んでるのかもしれねえ。褒美を餌に軍を二つに分け、各々の勝利条件を設定して戦わせる……ローマ側は国を総動員して人理を崩壊させ、日本側はこの町を守り続けることでローマの歴史を狂わせる。そう言う争いをしてる可能性も無くも無いわけだ」
「……何? ソロモンの奴、私たちを舐めてるってわけ? フランスでの敗北は、あいつの頭の中から消え失せてるの?」
「かもな。だが、決して楽観視できる状況じゃねえ。軍が割れてるってことは付け入る隙もあるが、相手の行動が読みにくくなるってことだ。一つの軍を相手にしてたら、もう一つの軍が予想外の動きをしてただなんて珍しいことじゃねえ」
嘲笑を浮かべたジャンヌオルタだったが、土方歳三の言葉を聞いて表情を引き締まらせた。
確かに彼の言う通りだ。ソロモンが俺たちを舐めている可能性は高いが、それでも敵の軍力は圧倒的だ。簡単に倒せる相手ではない。
そして何より、俺たちは二つの軍の共通の敵であり、標的でもあるのだ。いきなり二つの軍勢に攻められればひとたまりも無いだろう。
「……この国についての確認はこれで良いだろう。次は、あの雌どもの話だ」
暗い雰囲気が湧いて来たことを察したのか、土方歳三は話題を切り替えて状況をリセットした。次の議題は、沖田さんたち淫乱組のことだ。
「分かっていることは、あいつらは基本四人組だ。ローマの奴らとやり合う時は魔獣を引き連れているが……それ以外の時はさっきみたいに好き勝手動いてる」
「淫乱組を名乗っていますが、集団としての意識は薄いみたいですね。誰もが自分の手柄を優先している感じでした」
「つまりはこの町を守る以外のことはどうだって良いと考えている集団ってわけだ。むろん、そのどうだって良いことには仲間の安否も含まれてるってね」
沖田さん、牛若丸、清姫、頼光さん……変わり切った彼女たちの姿を思い出した俺は、胸をぐっと締め付けられる様な苦しみを感じていた。
そして、先ほどの戦いの最中に見た牛若丸の姿を思い出し、悔しさと怒りに打ち震える。
「牛若丸……っ!」
「……牛若丸の奴、厄介な呪いをかけられてたな。逆に言えば、呪いが発動したら保護するチャンスなわけだが……」
「忠誠心の深い彼女のことだ、マスターを裏切った自分自身を許せないだろう……いや、それは彼女たち四人全員がそうか……」
「記憶を取り戻したところで保護することは難しい。むしろ自分を責めて心を閉ざしてしまう可能性もあると言うわけですか……」
マシュたちの話を耳にしながら、俺は先ほどの牛若丸の姿を思い出していた。
錯乱し、涙を浮かべ、俺に謝罪の言葉を口にしながら殺された彼女のことを思い出すと心が怒りで激しく震える。残酷な命令を下したソロモンへの怒りと殺意が、俺の心の中を染め上げていった。
「もう一つ気になる事があります。あの旗のことです」
「あれ、なんなの? 出て来た瞬間から敵の戦力が跳ね上がったわよ」
牛若丸のことを話し合っていた面々に向け、ジャンヌがもう一つの疑問を口にした。
最後に現れた神腕とそこに突き入れられていた旗。そのことについて話し合い始めた俺たちは、口々に自分の意見を言い合う。
「神腕に魔術礼装を装備させた物……じゃないかな?」
「ただの神腕にあれだけの効果を持つ礼装を装備させる? 軽く見積もっても倍近く戦闘能力が跳ね上がってたわよ?」
「なら、あの旗はソロモンが作り出した魔術道具で、あるだけで味方を強化するとか?」
「……なんかそれ、宝具みたいね。仲間の強化とか、白い方のジャンヌの宝具そっくりじゃない」
「……ちょっと待て、宝具だと? ……案外、それが正解かもしれねえな」
「え? デジマ!?」
完全に思いつきだったと表情で語るエリちゃんを放っておいて、土方歳三が考え込んだ表情で目の前の柱を見る。やがて、腰から刀を引き抜いた彼は適当な高さでそれを振るって柱に傷をつけると、振り返って俺たちに確認を求めた。
「……あの神腕の全長、この位だったよな? おい、盾の嬢ちゃん、こっちに来てくれ」
「あ、は、はい」
「悪いがここで前かがみになってくれ。……そう、そんな感じだ」
言われた通り体を折りたたんだマシュを見た土方歳三は、次いで俺たちに自分で傷つけた柱を指し示して見せた。
マシュの体の少し上に位置する柱の傷をつつきながら、彼は己の考えを述べる。
「……体を折り曲げりゃ、この嬢ちゃん程度の大きさの人間なら神腕たちの中に入る。あれは何体かの神腕が集まって構成されたもんだ。可能性は十分にある」
「な、中に誰かが入ってる!? あの神腕たちの中心に、誰かが居るってこと!?」
「ああ、中に誰かが居るとしたら、それは恐らく女だ。……女にゃあ、旗を差し込む穴が下半身に二つあるからな」
「っっ!?」
驚愕の、だがありえなくも無い可能性を悟った俺たちは目を見開いて土方歳三の姿を見つめた。
俺たちの視線を浴びながら、彼は今度は俺たちに対して質問を投げかける。
「俺のこの考えが正しい場合、中に囚われてるのは
「う~ん……難しい、ですね……」
「旗に関係がある……意味を広く捉えると、該当者が多くなりすぎます……」
ジャンヌの言う通りだった。言葉の定義をどこまで広げるかによって、候補者は多くも少なくもなるのだ。
例えばだが、旗に関係ある英霊と言われれば真っ先に思い浮かぶのはジャンヌだ。彼女の宝具は旗だし、武器や象徴として扱われることも多い。
だが、旗と言うのは彼女の様に常に手に持ち続ける物ではない。部下や仲間が自分を象徴するものとして掲げていた可能性だってあるのだ。
例えば一軍を率いる将軍や王であったサーヴァント。アルトリアの様な存在も、一応自軍の旗を掲げていたと言えるだろう。
変わったところで言えば海賊だってそうだ。旗を掲げて暴れ回っていた海賊たちも、旗に関わりがあると言えるだろう。
要するに、候補者が多すぎるのだ。そしてそれを絞り込む手段も無い……あの神腕たちの中に囚われている英霊が誰か、今の俺たちには判断の仕様も無いわけだ。
「く、そ……っ!!!」
牛若丸のことを考えていた時に感じていた怒りと苛立ちが再燃する。あの神腕たちの中で、誰かが俺の助けを待っているかもしれないのだ。
酷い扱いを受けて心身ともにボロボロになっているかもしれない。今まさに霊基が消滅しようとしているかもしれない。そう考えるといてもたってもいられなかった。
「……落ち着け、小僧。焦ったって何にもならねえ。着実に歩みを進める為の話し合いで焦りを募らせてどうする」
「……わかっています。でも……!」
「……おい、お前は少し席を外せ。頭を冷やしてから戻って来い」
「……はい」
土方歳三の言葉に従い、俺は大部屋から出て行く。冷静にならなければならないとはわかっているのに、どうしても怒りの感情が湧き上がってしまう。
助けたい、取り戻したい、大切な仲間を……! だが、その為には多大なる時間をかけなければならないのだ。
「くそっ……!」
もう少し、あと少しで手が届く。だが、そのあと僅かな距離にもどかしさを感じた俺は、月明かりに照らされながら苛立ち紛れの独り言を吐き捨てたのであった。
「……土方歳三、まだ話すことがあるでしょう?」
「……聡いな、あんた。それに良い体してる。こんな状況じゃあなければ抱きたい気分だぜ」
「悪いがそういう誘いにはのらないことにしている。マスターなら別だがな」
マスターが去った部屋の中では、アルトリアと土方がこんなやり取りを繰り広げていた。一体二人が何を話しているのかわからない面々に対し、面倒臭そうな表情をしたロビンが解説を行う。
「……淫乱組の率いてる魔獣は、どこに居るのかって話でしょう?」
「どこって、あいつらの本拠地に決まってるじゃない!」
「ローマの軍と渡り合えるだけの数を隠せる基地がこの町にあると思うか? もし存在していたとしても、最初に出現したときはどうやって隠したんだ?」
「あ……!?」
考えてみれば当然の疑問だ。いかに強力な魔獣であろうと相手出来る人間の数は決まっている。数を武器にする相手には、こちらも数で対抗するしかない。
ならば、その数をどうやってそろえているのだろうか? ソロモンから大量の魔獣を受け取っているなら、それをどこに隠しているのだろうか?
土方もアルトリアも、ロビンですらもその答えを察していた。だからこそ、マスターをこの場から遠ざけたのだ。
「……苗床が居るな。ほぼ間違いなく」
「ええ……延々と魔獣を産み続けている女英霊がこの町の何処かに居ます。それが誰かを断定することは出来ませんが……」
「え……? な、なにそれ? ま、魔獣を産み続けてる……? サーヴァントが妊娠なんて出来るの?」
「出来る様に霊基を弄られたんだろうさ。まあ、それが一番可能性が高いっすね……」
三人の意見を耳にしたマシュたちはごくりと唾を飲み込んだ。まだこの町には人ならざる扱いを受ける仲間がいる……こんなことが今のマスターの耳に入れば、彼が怒り狂うことは間違いないだろう。だから土方は彼を追い出したのだ。
「さて、どうするか……? 何を優先すべきか、それを考えていかねえとな」
「ええ、新選組副長であるあなたの頭脳に期待しますよ」
短い会話をした後、二人は神妙な顔をして今後の展望を考え始めた。仲間たちの救出、人理崩壊の阻止……やるべきことは多くあり、自分たちの戦力は心許ない。だが、それでもやるしかないのだ。
マスターが戻って来るまでの間、サーヴァントたちは出来る限り冷静に自分たちの出来ることを話し合い、情報の整理に務めたのであった。
暗い洞窟の中に獣たちの声が響く。十数体の魔獣の幼体の様子を見て取りながら、沖田は腕の中の女性を地面へと放り投げた。
「あぐっ……!」
地面に叩き付けられた女性は短く呻き声を上げて体を震わせた。そのまま力無く倒れ伏す彼女は、自分を取り囲む沖田達に許しを請う。
「もう、許してくれ……もう産めない……これ以上は、無理……だ……」
「何言ってるんですか、苗床さん。あなたの役目は魔獣を産み落とすことでしょう?」
「雌犬を育てる為のお相手も見繕わなければならないのです。あなたに休む暇などありませんわよ?」
「そもそも、今のあなたから苗床としての役目を取ったら何が残ると言うのです? すべての力を失ったあなたが、何を成せると言うのですか?」
「あ、う……」
容赦のない言葉と共に体を蹴り上げられた彼女は涙を浮かべながら屈辱に呻いた。
いや、もう屈辱すらも感じることは無かった。彼女の心を支配しているのは、恐怖と絶望だけであった。
ソロモンの元で淫紋令呪を刻まれ、自分がどうしようもなく雌だと言うことを体と心に叩き込まれた彼女は、それから今に至るまで延々と魔獣を産む苗床としての役目を務めて来た。憧れと憎しみを抱えていた父に監督され、自分の持つ魔力をすべて使って魔獣を産んでは殺される日々を送って来た。
そんな生活を続けていた彼女の体は、淫紋令呪の効果でそれに特化したものへと変えられてしまっていた。孕み、産むこと以外の能力を失った彼女は、もうかつての様に剣を振るって戦うことも出来なくなってしまっていたのだ。
「く、うぅ……うぅぅぅぅ……」
もう自分には剣を振るう力は無い。身軽に動き回る俊敏性も、敵の攻撃を耐える耐久力も無い。宝具を使う魔力、神に愛される幸運、自分を強化する数々のスキル……かつて自分が持っていたそれは、もう自分の元には無いのだ。
今の自分にあるのは人ではない魔獣を孕む為のスキルと孕んだ子を胎の中で早く成長させる為に命を削るスキルだけ……そしてそのスキルもまた、彼女の魔力が弱まると共に効力を弱まらせていた。
だからここに送り込まれた。父から用済みの烙印を押され、最後の奉公としてここで働くことを命じられた。拒否権など無かった。どうしようもなかった。
また父に見捨てられた……力も愛も生きる理由も無くした彼女は現実に心折れ、ただの弱々しいサーヴァントとして在り続ける他無かった。
「もしも我がままを言い続ける様なら……また、酷い殺し方しちゃいますよ?」
「ひぃっ!?」
沖田の脅し文句に体を震わせた彼女は、瞳から涙を零して首を振った。
以前に受けた凄烈な拷問を思い出し、恐怖に震える彼女の股座からは黄金色の液体が漏れ出している。恐怖のあまり失禁するか弱い苗床、それが今の彼女であった。
「次はどんな殺され方をしたいですか? 斬る? 焼く? 痺れる? ……好きなのを選んでいいですよ」
「あ、あ、あ……う、産む、産むからぁ……! だから、殺さないでくれ……殺さないでくれよぉ……っ!」
脅しに屈した彼女は涙ながらに土下座をすると沖田達に命乞いをした。無様にもほどがある彼女の姿を笑顔で眺めながら、清姫と頼光が両隣から彼女の体を抱え上げる。
「何事も素直が一番です。最初からそうやっていれば、怖い思いをしなくても済んだのですよ?」
「では、早速苗床さんには役目を果たして貰いましょう。今回は不足しているキメラ型を子宮で、ラミア型の卵を尻穴で育てて貰いますわね。ノルマは各30体ずつと言うことで」
「う、あう、うぅぅぅぅ……」
これから始まる苦しい儀式を思った彼女は涙を流しながら嗚咽した。だが、彼女を助ける者は現れない、現れる訳も無い。
「あ、あ……また、なんか……頭の中に……!」
いつからか、彼女の中では苦しみに耐えかねた時にぼんやりとした光景が浮かび上がる様になっていた。
霧がかかった様な光景だが、なんだか懐かしく落ち着く光景を見ていると恐怖が和らいでいく。しかし、そんな光景も魔獣との性行を前にすれば、あっという間に打ち砕かれてしまうのだ。
「だれ、か……」
頭の中で浮かぶ光景には、いつだって一つの笑顔があった。
どこか頼りなくて、情けなさそうな男の見ていて落ち着く笑顔……その笑顔を浮かべていたのは誰だったかも思い出せないまま、彼女は魔獣に組み伏せられる。
膣に肉棒を、尻穴に卵管を、出産の為の儀式が始まる寸前、彼女が小さな声で助けを求めて呟いた。
「誰か、助けて……!」
誰にも届かない悲痛な叫びを最後に部屋の扉が閉められる。
獣と性の酷い臭いが充満する部屋の中には、元円卓の騎士、現魔獣の苗床である反逆の騎士、モードレッドの悲鳴にも近い嬌声が響き続けていた。