途方も無い怒りと悲しみが俺の心を叩く。涼しい夜の風もこの昂ぶりを冷ましてはくれない。
瞳を閉じれば牛若丸の苦しそうな顔が瞼の裏に浮かぶ。刺し貫かれ、焼き尽くされた彼女のことを思い出した俺は、握り締めた拳を思い切り畳へと叩き付けた。
「くそっ! 畜生……っ!」
ソロモンに堕とされた仲間たちの顔が次々と思い浮かぶ。俺がもっと上手く指揮を取れていれば、彼女たちはああならずに済んだのだと言う思いが俺の後悔を誘う。
もっと俺が優秀であれば皆は苦しまずに済んだ……自分自身とソロモンへの怒りがごちゃまぜになった心は燃え盛る様に熱く、それでいて妙に冷め切ってもいた。
必ず皆を助け出さなければならない。牛若丸だけではない、沖田さんも清姫も頼光さんもだ。ソロモンに捕らえられた皆を俺が助けるのだ。それが俺の出来る唯一の罪滅ぼしなのだから……
「……先輩、お時間よろしいでしょうか?」
今夜何度目かわからない床への八つ当たりを繰り返そうと俺が拳を振り上げた瞬間、扉の外からマシュの声が聞こえて来た。どうやら俺に何か用らしい。
と言うよりも、俺のことを心配して来てくれたのだろうか? よく気が付くマシュのことだ、俺の精神面が不安定だと言う事にもすぐに気が付くだろう。
(……いや、違うな)
そう考えた後で俺は頭を振った。今の俺の様子が変だと言うことなど、誰が見たって明らかではないか。こんなに簡単に心を乱すから三流マスターのままなのだ。
俺は少しでもマシュに安心して貰おうと深呼吸をして必死に冷静になろうと努めた。ほんの少しだけ落ち着いた心を静めさせたまま、顔に笑顔を浮かべて部屋の扉を開ける。
「どうかしたの、マシュ? 何かあった?」
「いえ、先輩のことが心配だったので様子を伺おうと思いまして」
予想通り、俺のことを心配してくれたマシュに感謝の気持ちを持ちながら、俺は彼女にどう答えるか悩んだ。
このまま話していればきっとこの心の乱れを誤魔化せなくなる。かと言って、ここでマシュを無下に扱うのも心苦しい。
一瞬の逡巡を見せた俺は、視線を泳がせてマシュから目を逸らす。対してマシュはまっすぐに俺を見ながら、既にそうすると決めていた様に口を開き、言葉を発した。
「部屋にお邪魔させて貰ってもよろしいでしょうか? 少し、お話がしたいんです」
「無理を言ってすいません。でも、どうしてもお話したいことがありまして……」
「あ、うん。別に構わないよ。むしろ、心配かけちゃってごめんね」
俺の謝罪の言葉に首を振ったマシュは、そんなことを気にする必要は無いと目で言ってくれた。彼女のその心遣いに喜んだ俺の心が少しだけ軽くなる。
布団の上で並んで座る俺たちは肩を寄せ合うほどの距離に居た。いつもならこのまま相手を押し倒して魔力供給と行くところだが、今日はそんな雰囲気では無い。
マシュが何を語ろうとしているのかわからない俺は、ただ黙って彼女が口を開くのを待つ。やがてマシュは部屋を包む沈黙の中で口を開くと、俺に対して思い出話を始めた。
「先輩、先輩はウルクでの旅のことを覚えていますか? ギルガメッシュ王に召喚された牛若丸さんと一緒に戦ったあの時のことを……」
「もちろん、忘れる訳が無いさ。うん、忘れる訳が無い……」
マシュが聞いてきたのは人理修復の旅の中で最後に行われたウルクでの旅の事だった。一番近い旅の記憶を忘れるはずが無いと俺は答える。
本当に厳しい戦いだったと思う。三女神同盟やティアマトと言った規格外の相手と戦うのは心底骨が折れた。と言うより、何度も死にかけた。
それでも俺が生きているのは俺に力を貸してくれた皆のお陰だ。そして、その皆の中には牛若丸も含まれている。
「……ゴルゴーンとの戦いの中、牛若丸さんは身を挺して私たちを逃がしてくれました……その後、彼女は私たちの敵として立ちはだかることになったわけですが、重要なのはそこではありません」
「なら、どこなの?」
「……牛若丸さんと別れる寸前、彼女が口にしたことを先輩は覚えていますか?」
「………」
マシュの問いかけを受けた俺は口を噤むと記憶の本棚を探った。あの瞬間、彼女が俺に対して言った言葉をそこから探り出す。
悩む必要は無かった。その言葉は、晴れやかな牛若丸の笑顔と共に俺の心に残っている。俺はその言葉を心の中から見つけ出し、真っ直ぐにマシュの瞳を見つめながら口にした。
「笑顔無き者に大義は訪れない……だよね?」
「はい……。その言葉には、牛若丸さんの思いが詰まっていると思うんです。苦しくとも、辛くとも、あなたが笑っていられればきっと未来はある……牛若丸さんは、そう言いたかったんだと思います」
「はは……難しい注文だなぁ。ほんと、難しいや……」
「……それはとても残酷なことなのかもしれません。こんな状況でも笑っていられる人間など、まず存在しないでしょう。しかし……」
「わかってるよ、マシュ。それが俺の役目なら、俺はそれをこなすまでさ。そうさ、皆を助ける為に出来ることなら、俺は何だってやってやる……!」
拳を握り締め、俺は台詞と共に覚悟を固める。皆を苦しみから救えるなら、俺はどんなに苦しんだって構わない。
未熟な俺のせいで苦しむ仲間たちを救うためになんだってしてやると意気込んだ俺だったが……マシュは、そんな俺のことを見て悲しそうな表情を浮かべて来た。
「……違います、先輩。そうじゃないんですよ」
「え……?」
「どんなに残酷で、苦しくって、辛い現実があなたを襲っても……
「でも、俺は……!」
「……あなたは十分に重荷を背負っています。人類の未来、皆さんの苦しみ、孤独な戦い……必死になって全てを背負い、戦っているんです。もうこれ以上、あなたが重荷を一人で背負う必要なんて無いんですよ……!」
「っっ……!?」
伸びて来たマシュの手が俺の頭を抱える。優しく彼女に抱き寄せられた俺の頭は、彼女の胸の中へと誘われた。
ふわりとした柔らかさと安心する匂い、そして温かな体温に触れた俺の心は、今までとは別の意味で震えていた。
「大丈夫ですから……先輩は一人じゃありません。私が居ます、ドクターも居ます、サーヴァントの皆も、カルデアの職員の皆も居ます……心の底からあなたのことを思う人は沢山居るんです。だから、一人で苦しまないで下さい。そんなことをしていたら、きっとあなたは本当の意味で笑うことは出来ないから……」
「マ、シュ……」
俺の視界が滲む。それが涙を流しているせいだと気が付くまで、暫しの時間がかかった。
弱い俺のことを受け止めて、支えてくれようとしているマシュの優しさに涙が溢れる。ぽろぽろと瞳から涙を零しながら、俺はマシュの体を抱きしめ返した。
「……助けたいんだ、皆の事……! 牛若丸たちを、助けたいんだ……!」
「はい……。私たちもその思いは一緒です。力を合わせて頑張りましょう!」
「出来るかな? 俺なんかに、皆を救うことが出来るかな……?」
「先輩は私を助けてくれたじゃないですか。私だけじゃありません。タマモキャットさんも、アルトリアさんも、ジャンヌさんだってそうです。他にもたくさん、先輩に助けて貰ったサーヴァントたちは居るじゃないですか。きっと……いいえ、絶対に出来ますよ」
マシュはまるで母親の様に不安を口にする俺のことを慰めてくれた。温かくて、優しくて、安心する彼女の胸の中で、俺は最後に一番の不安を口にする。
「怖いんだ……。苦しんでる皆を見るのが、堪らなく怖いんだよ……! 俺が助けられなくて、一生このままだったらどうしようって思うと怖い。こんな思いをしているサーヴァントが他にも居ると思うと辛い。苦しいんだよ、マシュ……!」
赤子の様にマシュに縋り付き、俺は彼女の胸に顔を埋めた。そんな俺の頭を優しく撫でながら、マシュはそっと語り掛ける。
「先輩……あなたは優しい人です。その優しさに惹かれて沢山の英霊たちがあなたに心を寄せる様になりました。その優しさがあれば、きっとソロモンに支配された皆さんももう一度心を開いてくれるはずです。だから、心配しないでください」
「マシュ……」
「……でも、その優しさは時にこうした苦しみを生みます。もしもあなたが苦しみに押し潰されて身動きが取れないと言うのなら……」
マシュがそっと俺を胸から引き剥がし、僅かな距離を作り上げる。涙でぐしゃぐしゃになった俺の顔を見たマシュは、ふわりと微笑むと顔を近づけて来た。
「んっ……♡」
マシュの唇が俺の唇に触れる。ゆっくり、じっくりと唇を重ね、愛情たっぷりのキスを俺に送ってくれる。
舌を絡ませることの無いフレンチキスであったが、その行為のお陰か、俺の心は少しだけ晴れやかになっていた。
「……先輩が苦しんでいると言うのなら、私にもその苦しみを背負わせて下さい。あなたは一人じゃない……そのことを証明する為に、私を傍においてください……」
しゅるりと音を立て、マシュが上着を脱ぐ。そのままシャツのボタンを一つ、二つと外し、前部を露出させる。
俺の手を取ったマシュは自分の胸にそれを誘い、今度は俺の服を脱がし始めた。温かく柔らかいマシュの胸の感触を感じる俺をよそに、マシュはてきぱきと俺のことを裸にしていく。
「少々荒療治ですが、先輩の為です。先輩が私をソロモンの手から救い出してくれたように、今度は私が先輩を苦しみから救ってみせますから」
下着を脱ぎ捨てて全裸になったマシュは、微笑みながらそう言うと俺のパンツにも手を伸ばして来た。自分と同じように俺も裸にしたマシュは、俺の肩を掴みながら後ろの布団へと倒れ込む。
マシュに引っ張られて彼女の上に覆いかぶさった俺は、首筋に回されたマシュの腕にも引っ張られて強引に唇を奪われた。
「ふむっ……♡ ふぅぅっ……♡ ちゅぅ♡ れろっ♡」
先ほどのフレンチキスとは違う舌を絡ませたディープキスに脳が痺れる。唾液を交換し、お互いを求め合う交わりに心が蕩けて行く。
「ぷはぁ……♡ ふふ……今の先輩、とっても可愛い顔をしています♡」
「マシュこそ、凄く……綺麗だ……!」
電気の無いこの時代の夜の明かりは蝋燭の炎と月明かりだけだ。ぼんやりと闇の中に浮かんだマシュの姿を見た俺は、素直な感想を口にする。
興奮で赤く色付いた体は、彼女の肌の元々の白さと色を混じらせてピンク色に染まっている。淫靡な微笑みを浮かべる今の表情と相まって、マシュは普段とは違うエロスを醸し出していた。
膨らんだ胸も、既に湿り気を帯びている秘所も、ほんのわずかしか見えない。だが、それがかえって俺の想像を掻き立て、興奮を募らせていった。
「は、く……♡ んむぅ♡ ぷはぁ……♡ 先輩、今日は私に気を遣わず、好きな様にシて下さい……♡ 先輩のしたいこと、私の体で全部シてみて良いですから……♡」
マシュの声を聞きながら、俺は彼女の胸へと顔を埋めた。豊かな膨らみの頂点にあるピンク色の突起に舌を這わせ、口の中に放り込む。そのまま痛くしない様に甘噛みしてやれば、マシュは体をビクンと跳ね上げて快感を俺に示した。
「く、ふぁ……♡ いい、です……♡ もっと、好きな様に……♡ ふぁぁぁぁっっ♡♡♡」
胸を舌と歯で弄りながら、俺はマシュの弱点であるお尻にも手を伸ばした。少しだけ浮いた腰に後ろから手を伸ばし、緩んでいるお尻の穴に前触れなく人差し指と中指を突っ込む。
二本の指をすんなりと受け入れたマシュのアナルを責め、ずぼずぼと指を出し入れする俺は、口の中に含んだ乳首に思いっきり吸い付いて激しい刺激をマシュへと与えた。
「ひぁぁぁぁっ♡ あっ、あぁっ♡ 頭の後ろが、痺れてっ♡ んあぁぁぁぁぁっ♡♡♡」
激しく鋭い快感に身を震わせたマシュの膣からは愛液が勢いよく噴射されていた。敏感になった体に追い打ちをかける様に、俺は次の責めを繰り出す。
マシュの脚を大きく広げさせ、そこに右手を当てる。寝そべるマシュの真横に座した俺は、左手と口でマシュの乳房を一つずつ抱え込んだ。
「んはぁぁっ♡ はぁぁっ♡ あぁぁぁぁぁっ♡」
右手の指を敏感な秘所に激しく出し入れすれば、マシュの膣はビクビクと震えながら俺の指に吸い付いて来た。固くなった淫核も時折指ではじいてやれば、膣の振動は全身へと広がってマシュの体が大きく跳ね上がる。
胸を揉むことだって忘れはしない。勃起した乳首を甘噛みし、指で抓る。強い力を込めて乳を揉めば、柔らかいマシュの乳房はその動きに合わせてぐにゅぐにゅと形を変えていった。
そんな俺の激しい責めに対してマシュは一切の抵抗を見せない。それどころか、俺が自分の体を弄りやすいように体勢を工夫しているくらいだ。
荒い呼吸を繰り返しながら俺を見つめるマシュの瞳はきらきらと輝いていた。美しいその輝きに魅せられる俺に対し、マシュは優しく囁く。
「……もっと激しくしても良いんですよ? 痛くされたって、意地悪されたって、今日は許しちゃいます……♡ だから、先輩の抱えているもの、全部私に曝け出して下さい。背負っているものを取っ払って、楽になって下さいね……♡」
マシュがそう言い終わると同時に膣から潮が噴き出た。絶頂した体を隠すことなく俺へと差し出すマシュは淫らながらも温かな笑みを浮かべている。
月明かりに映し出される美しい体と相まって、今のマシュはどこか神秘的な雰囲気を醸し出していた。まるで芸術品の様な彼女の体を見ていると、知らず知らずのうちにごくりと唾を飲み込んでいることに気が付く。
何をしても良いとマシュは言った。しかし、俺はマシュを傷つける様な真似は出来ない。マシュは大切な存在で、大事に扱ってあげたいからだ。
だが……ほんの少しだけ、我儘な行為をしても良いだろうか? がむしゃらに、何も考えずにこの肉欲に溺れても構わないだろうか?
「あ……っ♡」
マシュへの愛撫を止めた俺は、カエルの様に脚を開かせたマシュに上から覆い被さった。そして、そのまま彼女の秘所へと肉棒をあてがう。
期待に染まったマシュの瞳が色欲に燃え、炎が灯ることを間近で確認しながら……俺は、一息に膣へと肉棒を叩きこんだ。
「あひぃぃぃぃぃぃぃっっっ♡♡♡」
膣口を押し広げ、膣壁を引っ掻き、子宮へと亀頭を叩きこむ俺の一撃。強烈な快感に仰け反るマシュの体を抱きしめながら、俺は容赦のない種付けプレスで腰を叩き込み続けた。
マシュが白目を剥こうと、全身が痙攣しようと、喉が枯れんばかりの嬌声を上げようとその動きを止めはしない。絶頂するマシュの体を徹底的に責め上げる俺は、自分の快楽と心の安定の為だけに彼女を抱いているのだ。
「しょ、れでぇ、いいんれすっ♡ きょうは、きょうだけはっ♡ こわいこともふあんなことも、わたしをだいて、だかれているあいだだけは、わしゅれてほしいんれすっ♡」
「せんぱいっ♡ やさしくて、あったかいせんぱいっ♡ わたひのだいすきなあなたを、くるしみからときはなってあげたいんれすっ♡ だからぁ、だからぁぁっ♡♡♡」
感じすぎて呂律の回らない舌で叫ぶマシュは、俺のこの行為を肯定してくれた。その温かい優しさに包まれると、心の中の不安が和らいでいくことを感じる。
俺の肉棒を締め付ける膣は幾度となく絶頂し、痙攣を続けている。終わらない絶頂を繰り返すマシュの表情は、淫らで美しかった。
涙を流し、それでも俺を真っ直ぐに見つめてくれるマシュ。そんな彼女を見ている俺の中に獣の様な獰猛さが宿る。
上から押し潰す様に腰を叩き込みながら抱き寄せたマシュの唇を強引に奪った俺は、彼女の上と下の口を同時に穿って責める。
「んぉぉぉっ♡ はほぉぉぉっ♡ はっ♡ ふぁぁぁぁっ♡ あはぁぁぁっ♡♡♡」
上下の穴を責められるマシュは狂った様な叫びを上げて体を震わせていた。これ以上は本当にマシュが壊れてしまうかもしれないと危惧した俺は、一度彼女を開放すべく体を引き離そうとする。
しかし、彼女のことを思って行われたその行動は、他ならぬ彼女自身の手によって止められてしまった。腕と脚で俺の体に絡みつき、決して離れない様にするマシュは目で俺に語り掛ける。
私のことは気にせず、最後までして欲しい……マシュの目は、そう語っていた。心の奥底から俺を受け止めようとしてくれるマシュの思いを悟った俺は、その思いに応えるべく動きを再開する。
「あぁぁぁっ♡ はぁぁぁぁぁっ♡ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ♡♡♡」
遠慮のない、本気のピストン。容赦のない、全力の責め。俺の本気を受け止めるマシュは、体をがくがくと痙攣させて絶頂しながらも俺の体に抱き着いている。
力強い抱擁、確かな温もり、俺を受け止めようと言う覚悟……マシュの思いを受け止める俺の心の中には、彼女への愛しさが溢れかえっていた。
「マ、シュ……! マシュ……っ!」
こんな駄目な俺のことを想ってくれる女性。優しくて暖かい大切な人……愛する人が傍に居てくれると言う確かな感覚が、俺の中の不安を消し去ってくれる。
自分への、ソロモンへの怒りが完全に消えたわけでは無い。でも、怒りだけで戦ったとしても誰も笑顔になってくれない……俺の大切な人を笑顔にするためにも、俺は心の底から笑える様にならなければならない。
今日、マシュのことを乱暴に扱ってしまった分、明日からは沢山優しく扱おう。俺のせいで苦しんでいる皆は、絶対に取り返した後で大切に扱ってあげよう。
俺はソロモンとは違う。一人じゃないし、皆への愛がある。大切な皆のことを想って、優しく出来る心があるはずだ。
「……マシュ、ありがとう。凄く楽になったよ」
「あ、は……♡ 先輩のお力になれたなら、私は幸せです……♡」
満足そうに笑うマシュの体を容赦なく、しかし優しく責める。マシュの弱い場所は全部知ってる。そこを強く、されど丁寧に責め上げてやる。
力任せのピストンから、技巧と力強さを併せ持つ責めへとシフトした俺の動きにマシュは酔いしれ、甘い声を漏らして感じ続けていた。
「あっ♡ ああっ♡ 子宮が、潰されっ♡ 先輩のおちんぽに、子宮がキスしてますっ♡ あっついザーメン欲しいって、おねだりしちゃってますぅっ♡」
「うんっ! 俺も、そろそろ……っっ!」
「あっ、あっ、あぁっ♡ 私の膣で先輩のおちんぽが固くなってる……♡
悦びと期待に満ち溢れたマシュの声を聞きながら、俺は子宮口へと一心不乱に亀頭を叩き込み続けた。マシュの言う通り、一突き毎に子宮口が俺の亀頭に吸い付き、キスをする様に射精を強請っていることがわかる。
ぷしゅぷしゅと漏れる愛液が布団を濡らし、卑猥な水音が部屋の中に響き渡る。汗だくで体を重ね合わせる俺たちは、互いに限界を迎えて大声で叫び合った。
「くあぁぁぁぁっっ! で、
「はひゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ♡♡♡ あ、熱いのがぁっ♡ 私の膣に注がれ……ふぅんっ♡」
思い切り奥まで肉棒をねじ込み、子宮を押し潰しながらの射精は最高の快感を俺に与えてくれた。マシュの子袋に己の精を流し込む感覚に背筋がぞくりと震え、支配感が全身を包む。
マシュもまた俺のことをきつく抱きしめながら、体の奥に注がれる精液の感覚に酔っているようだ。舌をだらしなく放り出して喘ぐ今の彼女の姿は、無様でありながら非常に美しかった。
「……マシュ、あのさ……」
「……はい、わかってます。先輩のおちんぽ、まだまだ満足してないですよね? もっともっと、私にぶちまけたい思いがあるんですよね?」
マシュの言葉に頷いた俺は、彼女を抱きかかえると対面座位の体位になってキスをした。
唾液を循環し合う濃厚な口付けの後、マシュは俺を押し倒すと淫靡に笑う。そして、俺の乳首を舐めてから口を開いた。
「……今度は私が動きますね♡ 先輩は寝っ転がって、私が腰を振る姿を見ていて下さい。それで、
「うん……わかったよ……」
「はい……♡ それじゃあ、動きますね……♡ ふぅんっ♡♡」
宣言の後、マシュは間髪入れずに腰を振り始めた。思い切り腰を持ち上げ、俺の肉棒がぎりぎり抜けないくらいまでの所まで行った後、すごい勢いで腰を下ろすのだ。
最初から全力の腰振り、俺を感じさせるための動きをするマシュの姿は淫らさに溢れていた。大きな胸はたわわに揺れ、感じている表情を隠すことなく曝け出しながら腰を跳ね上げている。
「せんぱいっ♡ せんぱいっ♡ せんぱいっ……♡」
きゅうきゅうと締め付けて来る膣の感触を感じながら、俺は美しいマシュの姿を見た。月明かりに照らされる女神の様なマシュの姿は、神々しく思えるほどだ。
(ありがとう、マシュ……)
優しい彼女の愛を受けられる悦びと、自分の思いを受け止めて貰える幸せを感じた俺は、マシュへの感謝の思いを胸にそっと瞳を閉じたのであった。
「……見つけたぜ。まさかこんな所にあったたぁな」
暗い闇の中、緑衣のアーチャーが小さく呟いた。宝具で姿を、己の技術で気配を完全に消した彼は、闇の中の一点を見つめながら再び呟く。
「魔獣たちを隠せるスペース、何かあったらすぐに行動できる立地、ついでに隠れ家としての機能……確かに全部兼ね揃えてるな、これは」
地面を見つめてから跳躍、近くの民家の上に飛び移る。この場所を見つけ出せたのは素直に幸運だったと思いながら、彼は自身の本拠地へと向かって動いた。
「……姿形は隠せても、獣臭さは隠せなかったってわけだ。もしかしたら、あいつらが獣の中に居過ぎたせいでそのことに気が付かなかったのかもねぇ」
己の考察を重ねながら彼は跳ぶ。なんにせよ、この情報はグッドニュースだ。一刻も早くマスターや土方に伝え、作戦を練るべきだろう。
戦いの鉄則、それは迅速な行動に限る。攻撃も早ければ早いほど相手は対応しにくくなる。奇襲を得意としていた彼には、そのことはよくわかっていた。
「この後、ローマの奴らとも戦わなくちゃならねえんだ。あんま手こずるのだけは勘弁ってね」
フードの下で小さな笑みを見せながら、ロビンフッドは新たな仲間を解放する足掛かりを見つけたことに満足げな思いを抱えたのであった。