※この作品はR-18です。

カルデア女英霊奪還作戦   作:野比のび太

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シールダー奪還作戦 (マシュ)

「……先輩、ドクター、皆さん……どこにいるんですか? 早く出て来て下さい」

 

 俺の耳に届く可憐な女性の声、毎日聞いていたその声を耳にしながら俺は息を飲んだ。

 

「すぐに出て来てくれた方は楽に死なせてあげます。でも、時間が経つとだんだん容赦のない殺し方になってしまいますよ? 私、早く帰ってマスターに抱かれたいんですから……」

 

 普段の彼女なら絶対に言うはずのない残虐で淫らな言葉を発しながら、マシュはカルデアを徘徊する。一つ一つドアを開けて中を確認するとともに、手に持った大盾を構える。

 

「ここにもいないんですね……ふふ、皆さん、私が怖くて隠れてるんですね。無駄なのに……」

 

 くすくすと笑うマシュの姿を俺たちはモニタールームから監視していた。徐々に近づく彼女に対して恐怖感を持つと共に、俺は今回の作戦を頭の中で反芻する。

 

「……良いかい? 今回の作戦の鍵は君が握っている。シンプルが故にやることは単純だが、失敗したら取り返しはつかない」

 

「分かってるよ、ダヴィンチちゃん」

 

 心配そうなダヴィンチちゃんを制して俺は部屋から出る。そして、こちらに近づいてくるマシュのいる方へと向かう。

 最初の一歩、躓けばすべてが終わってしまう戦い。だが、これが上手くいけばまだまだ戦えるだけの力を蓄えられる。

 そしてなによりマシュを取り戻せる最高のチャンスが巡って来たのだ、これを逃すわけにはいかない。

 

(待ってろよ、マシュ!)

 

 必ずソロモンの手からお前を救い出す。そう固く決意した俺は、カルデアの廊下を進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……マシュ」

 

「あぁ……! 先輩、やっと出て来てくれたんですね!」

 

 マシュは目の前に姿を現した俺を見て嬉しそうに言った。その笑顔は俺がいつも見ていたあの笑顔だ、疑う余地もない。

 

「先輩、ほかの皆さんはどこに居ますか? 案内してください。一人残らず殺しますので!」

 

 だが、彼女は俺の知る彼女ではない。今やソロモンの手に落ちた英霊の一人なのだ。

 その証拠に、残虐極まりないセリフと平然と言ってのける。そしてその言葉は冗談でも何でもない彼女の本心だ。

 

「ふふ……どうかしたんですか? 先輩、目が怖いですよ?」

 

 マシュの言う通り、俺は彼女を睨んでいたのだろう。それは、今のマシュがとても見るに堪えないからだ。

 心が完全に躾けられてしまったマシュは以前とは完全に別人になってしまっている。それは、今の格好にも出ていた。

 

 いつも着ていた黒い鎧は彼女の身には纏われていない。それどころか、彼女は何も着てはいないのだ。

 大きく柔らかな胸を隠すのはたった二枚のシールのみ、彼女の胸の頂点にほんの小さな前張りが貼り付けられているのみだ。

 

 そして、女性の一番弱い部分にもその前張りは貼り付けられている。

 マシュの割れ目を隠す様に貼り付けられた黒いそれは、今の俺の位置からでもわかるくらいに濡れそぼっていた。

 

「……とっても素敵な格好だと思いませんか? マスターが、お前の様な雌犬にぴったりの格好だって言ってこれを下さったんです。私の事、よくわかっていらっしゃると思いませんか?」

 

 熱を込めた口調でマシュはそう言った。そのことに俺は胸が締め付けられるくらいの悲しみを覚える。

 マシュの尊厳を奪い笑い物にすべくソロモンが渡したこの衣装を心の底からありがたがっている。裸よりも淫らなこの姿をマシュは誇りだと思い込んでいる。

 

 そう思うと同時に俺の中に一握りの不安が生まれた。ここまで堕ちきってしまった後輩を俺は元に戻せるのだろうか? と……

 

(……できるかどうかじゃない。やるんだ、絶対に!)

 

 その不安を吹き飛ばす様にして俺は自分を叱咤する。ここで諦めたらすべてが終わってしまう。それに、マシュもこのままソロモンの手の中で性奴隷として人間の尊厳を奪われたまま生きることになってしまう。

 それだけは許すわけにはいかない。彼女を救う為にも俺はここで折れる訳にはいかないのだ

 

(……作戦名「シールダー奪還作戦」、開始)

 

 頭の中で今回の作戦の名称を復唱しながら、俺は作戦行動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩、早く皆さんのところへ案内してください。私、早く帰ってマスターに褒めて頂きたいんです」

 

「……それは無理だよマシュ、だって、皆カルデアから出て行ってしまったんだから」

 

「え……?」

 

 意外そうにしたマシュに向かって俺は演技を続ける。ここでマシュの気を引き続けることが俺の仕事だ

 

「馬鹿ですねぇ、そんな嘘をついたって意味ないですよ?」

 

「本当なんだ。生き残ったみんなはマシュが来るってわかった瞬間、カルデアから逃げ出してしまったんだ……ドクターも、俺を置いて逃げてしまったよ」

 

「……皆さんをかばおうとしているんですか? カルデア内を探せばそんな嘘、すぐにバレてしまいますよ?」

 

 自分の背中をさすりながら、マシュは俺に対して不機嫌に言う。作戦が上手く進行している事を確信しながら、俺は必死にマシュに語り掛けた。

 

「嘘じゃない! 確かに外の世界は滅んで、明日を生きていくことも絶望的だったけど……このままここに残ってもマシュに確実に殺されてしまう。そう考えた皆はカルデアを捨てて外に逃げ出したんだ」

 

「……そうですか、確かにその通りかもしれませんね」

 

 俺の言葉にマシュは納得した素振りを見せる。俺は、この機を逃すまいと一気に畳みかけた。

 

「でも俺は……俺は、そんな事出来なかった。もう疲れたんだ。英霊の皆は俺を捨ててソロモンに寝返った。あの映像を見たときに心が折れてしまったんだ。だから、もうマシュに殺されてすべてを終わりにしようと思ったんだ」

 

「………」

 

「英霊も人間も、一緒に戦ってきた仲間は俺を見捨てたんだ。なぁ、頼むよマシュ、せめて最後くらいはお前の手で楽に終わらせてくれ……俺を、君の手で殺してくれ、今まで一緒に戦ってきた相棒として、最後のお願いを聞いてくれよ」

 

 がくりと俺は膝をついて蹲る。肩を震わせて涙を流すふりをしながら、俺の心の中では緊張感が爆発しそうになっていた。

 これでマシュを騙せただろうか? 今のマシュの目に、俺はすべてを失った哀れな元マスターとして映っているだろうか?

 

 そんな事を考えていた俺の耳にカランという金属がぶつかる音が聞こえる。ビクッとして視線を上げた俺の目に映ったのは、自分の得物である大盾を放り捨てて俺へと手を伸ばすマシュの姿だった。

 

「先輩、あぁ、先輩、先輩、先輩! 可哀想な先輩! 惨めな先輩! 可愛い先輩! そうですよね、誰だってこんな状況に置かれたら心が折れてしまいますよね!」

 

 そう言いながら跪いたマシュは俺を強く抱きしめる。柔らかな胸の谷間に顔を押し付けられて息が苦しくなった俺に対して、マシュは歌う様な弾んだ声で囁く。

 

「先輩、残念ながら先輩のそのお願いは聞いてあげられません。だって、マスターから先輩は生かして連れて来いと言われているんですもの!」

 

「え……?」

 

「マスターは先輩に不死の呪いをかけて、一生飼い殺しにするつもりなんだそうです。先輩の目の前で私たちを抱いて、それを見せつけ続けるそうですよ! なんて素敵な考えなんでしょう!」

 

「ま、マシュ……」

 

「皆で先輩の事を玩具にしてあげますね! 皆さん、マスターの提案を聞いて大喜びしてました。清姫さんは新しいマスターに忠義と愛を見せる為に目の前で先輩を焼き殺すって言ってましたし、酒呑童子さんはやっとマスターを食べられるって嬉しそうでした! 静謐のハサンさんは先輩のことをまだ想ってるそうですからもしかしたら童貞を捨てさせてくれるかもしれませんし、もしも先輩が死にそうになったらナイチンゲールさんが全力で助けてくれるそうです。悪い事ばかりじゃないですよ、先輩!」

 

 嬉々とした声でそう語るマシュの様子は俺を信じ切っている様だ。もしかしたら俺は役者としての才能があるのかもしれないと余裕の生まれた心で考える。

 俺、この戦いが終わったら役者になるんだ……やめよう、これは死亡フラグだ。

 

「可愛い可愛い先輩の絶望しきった顔をこれから先ずっと見られるだなんてとっても嬉しいです! あは、あはは、あははははは!」

 

 笑う、狂った様にマシュは笑う。その笑い声にかつてのマシュの面影はない。

 もしも先ほどの俺の言った事が真実で、俺が絶望しきっていたとすれば、この笑いはきっととどめになっただろう。だが、それは違う。

 

「あはははははは……………あれ?」

 

 カクン、とマシュの体から力が抜ける。俺を抱きしめていた腕が下に落ち、俺は自由を取り戻した。

 

「なん……で? ちからが……抜け…?」

 

「……油断大敵だぜ、マシュ」

 

「……!?」

 

 その言葉と共に俺の前……マシュの背後に緑衣のアーチャーが姿を現す。その姿を見たマシュは、彼を睨みながら憎々し気に吐き捨てた。

 

「ロビンフッド、生きていたのか!?」

 

「おーおー、マシュからさん付けされないってのも変な感じだねぇ」

 

「ふざけるな! 私の体に……何をした!?」

 

「何って、分かるだろ? 俺の十八番、毒だよ毒。気が付かれない様に極細の針を使ってお前に刺して、体に毒が回ってることに気が付いた時には手遅れになる酷い奴をぶっこんだわけ」

 

「そんな……い、いつの間に?」

 

「……さっき俺と話してる時に背中を搔いたでしょ? その時には刺さってたんだよ」

 

「っっ!? じゃ、じゃあ、先輩は私の体に毒が回るまでの時間稼ぎをしていたって事ですか?」

 

 マシュの怯えた声に対して俺は頷く。そう、これこそがシールダー奪還作戦の第一段階だ

 

 宝具「顔のない王」で姿を消したロビンフッドがマシュの動きを封じる毒を打ち込む。俺はそれに気が付かれない様にしてマシュの気を引き、毒が回りきるまでの時間稼ぎをする。

 シンプルだが効果的なこの作戦は、相手が一人だからこそ出来るものだ。もしも他の軍勢をマシュが率いていたら、その迎撃のためにサーヴァントを使わなければならなかったし、隠れているカルデアの皆も見つかっていたかもしれない。

 

 ソロモンの慢心と油断を突いたこの作戦は見事上手くいった。マシュは今、動きを封じられて敵の本拠地に孤立しているのだ。

 そして、それをソロモンに知らせる手立ても無い。増援も来はしないだろう。

 

「ぐ……あぁぁぁぁっ!」

 

 最後の力を振り絞ったのか、マシュが俺に向かってとびかかってくる。しかし、それも予想の範囲内だ。

 

「ふんっ!」

 

「あぁっ!?」

 

 巨大な手に押さえつけられたマシュは床へと押しつぶされた。自分を押さえつけた相手を見ながらマシュは呟く。

 

「スパルタクス……あなたも生きていたなんて……!」

 

「おお! 圧制者の傀儡と化した哀れな少女よ、我らの愛を受けるがいい!」

 

 チェックメイト……もう、マシュには抵抗する手立ては無い。俺はマシュの顔を覗き込み、その瞳を見る。

 

「……私を殺すんですか? 良いですよ、やればいいじゃないですか。地獄で皆さんが来るのを待っていてあげますよ!」

 

「そんなことはしないよ、マシュ」

 

「え……?」

 

「マシュはもう一度生まれ変わるんだ。俺たちと一緒に戦っていた頃の優しいマシュにね」

 

「それは、どういう……?」

 

 驚きで見開かれたマシュの目から光が失われる。クー・フーリンがマシュの体に刻んだルーン文字がその効果を発揮したのだろう。

 気を失ったマシュを抱えて歩いていくスパルタクスを見送った後、俺は近くの監視カメラを見ながら言った。

 

「シールダー奪還作戦第一段階、無事完了。第二段階に移行します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……んん、ここは……?」

 

「起きたんだね、マシュ」

 

 カルデアの中にある一室、白くベッド以外は何もない部屋の中で目覚めたマシュに声をかける。

 俺を見てハッとした表情を見せたマシュは、自分の格好を見て少しだけ顔を曇らせた。

 

「ソロモンから渡されたっていうあの前張りは全部破棄したよ。あんなもの、付けてても付けてなくても一緒だからね」

 

「……なるほど、先輩は私を犯すつもりなんですね」

 

 全裸に剥かれたマシュは冷静な口ぶりでそう言った。

 裸にされた=犯されるという考え方は間違っていなくもないのだが、元々の格好が全裸に近かっただけに何を言ってるんだとも思ってしまった俺は軽く噴き出す。

 

「ずいぶんと余裕があるようですが……忘れていませんか、先輩? 私はデミ・サーヴァントなんですよ? 敵意のある圧倒的身体能力を持つ相手と二人きりだなんて、殺してくださいと言っている様なものじゃないですか」

 

 そう言いながらマシュは俺に対して突きを繰り出す。普通ならばマシュの言う通り俺は絶対的危機に陥っているのだろう。しかし、それは違う。

 

「えっ!?」

 

 繰り出された一撃を軽くつかんだ俺はそのままマシュをベットへと押し倒した。必死に抵抗するマシュを完全に押さえつけると、マシュの口から絶望と疑問に溢れた声が漏れ出た。

 

「な、なんで……!? もう毒は消えたはず……?」

 

「そうだよ、マシュの体から毒は消え去った。で、この力がマシュの今の全力って事になるね」

 

「そんな!? 私の力がこんなに弱いはずが……」

 

 叫ぶマシュの口に人差し指を当てて言葉を遮った俺はにやりと笑って彼女を見る。訝し気に俺を見る視線は正直苦しいものだが、これを乗り越えない限りはマシュを取り戻す事なんて出来やしない。

 心を強く持った俺はマシュに対してダヴィンチちゃんから聞いたある事実を突きつけた。

 

「良いかいマシュ。今、この部屋にはマシュの力となる魔力がほとんど残ってないんだ。加えて、ソロモンから送られてくる魔力もダヴィンチちゃんの発明がシャットアウトしている。だからマシュの力は普段の10分の1以下になっているんだよ」

 

「……そう言う事ですか」

 

「そう、で、ここで提案なんだけどさ。マシュ、俺達を殺したいんだよね?」

 

「……急に何を言っているんですか?」

 

 困惑と疑念に彩られたマシュの表情を見ながら俺は話を続ける。これが上手くいかなければ先ほどの作戦も意味がなくなってしまう。

 そして、ソロモンが異変に気が付く前に決着をつけなければならない。この作戦はスピード勝負なのだ。

 

「マシュは魔力が足りなくて本来の力が出せない。でも、魔力の補充方法はあるだろう?」

 

「……魔術師との接触、ですね」

 

「流石マシュ! 賢くって助かるよ! ……さて、もうわかってると思うけど、この世界に残っている魔術師って何人居たっけ?」

 

「……回りくどいですね。自分に抱かれれば魔力が回復すると言えばいいじゃないですか!」

 

 マシュの憎しみの籠った声を聞き、心を痛めながらも俺は作戦が上手く行っている事を喜ぶ。やっぱりマシュは賢い、だから、彼女がとる行動は決まっている。

 

「……抱けば良いじゃないですか、私を犯せて先輩は嬉しい。でも、それが終わったら地獄が待っていますからね」

 

 恨みと怒りが籠った視線が俺を貫く、しかし、それ以上に俺は喜びを感じていた。

 マシュは今、俺に抱かれることを了承した。その一言を引き出すことが俺たちの目的だったのだ。

 

 マシュに刻まれた淫紋令呪……オリオンの協力を得て研究を始めたダヴィンチちゃんは、とある事実を俺たちに突きつけた。それは、淫紋令呪は解除出来ない。という事だった。

 

 考えてみればそうだ、普通の令呪でさえ使い切らないか術者が死なない限りは消えはしない。ましてや俺の右手に刻まれているものは特別製で、時間が経てば令呪が復活するというチート性能だ。

 もしもソロモンが俺の令呪を参考にしていると言うのならば「使い切る」という事によって令呪が消滅する可能性は0だろう。という事はソロモンを殺すしかないが……現段階、それは不可能だ

 

 この事実に俺は絶望しかけたが、続くダヴィンチちゃんの一言にその度肝を抜かれる事になる。

 

「淫紋令呪は解除できないが、術者を上書きする事は可能だよ」

 

 つまりどういうことかと言うと、マシュたち淫紋令呪を刻まれた英霊たちはソロモンをマスターとして認めている。それを無理矢理改ざんして、別の人物をマスターとして淫紋令呪の術者にしてしまえば良いという事だ。

 万能の天才はそれを可能にした。しかし、それにはいくつかの手順を踏まなければならない。その第一歩こそが、自分の意志で体を明け渡すという事だった。

 

 淫紋令呪はその名の通り快楽によって反応する。激しい快楽を得れば得るほど力が強まり、術者への思いと忠義が強まっていく。

 ならば、その性質を利用すればいい。曰く、術者以上の快楽を与えてしまえば、淫紋令呪の働きによってその快楽を与えてくれた人物を新たなマスターへと認識せざるを得なくなるのだ。

 

 その為には自分から体を明け渡したという事実を認識させることが重要だ、強姦ならば苦痛と屈辱が上回り、俺たちに対して憎しみを覚えてしまう。

 仕方が無い事と割り切らせながらも自分から抱かれることを選んだという事は、マシュに対して確かな楔を打ち付けただろう。あとは、これを心の奥まで突き刺して、ソロモンの呪縛から解き放してやるだけだ。

 

「じゃあ、さっそく始めようか。マシュ、舌を出して」

 

「……ん」

 

 顔を突き出して舌を出したマシュを抱きしめながらその舌に自分の舌を絡ませる。そのままマシュの口の中へと侵入した俺は、余すことなくマシュの口内を味わう。

 

「んっ……ふぅ……!」

 

 そっけない表情で俺とキスをするマシュにちょっとした罪悪感を抱きながらも俺は彼女の大きな胸に手を伸ばす

 

「おお……!」

 

「……先輩最低です」

 

 ふわりとした柔らかさについ歓喜の声を漏らしてしまった俺をマシュが非難する。冷たい視線はそのままなのだが何となく嬉しくなってしまった俺はやばいだろうか?

 

「くっ……あぁ……っ!」

 

 少しだけ手に力を込めてその山を揉めば、マシュの口からは耐える様な声が漏れる。

 屈辱を我慢しているのか、それとも俺に抱かれて気持ち良くなっていることを悟られまいとしているのか……後者であることを望みながら俺は更なる責めに出た。

 

「マシュ、寝そべって貰って良いかな?」

 

「……はい」

 

 仰向けになってベットに寝たマシュの横に座ると、俺は右手を彼女の秘裂に伸ばす。軽く表面をなぞれば、濡れそぼってひくひくと蠢く彼女の性器の感触を指に感じた。

 

「マシュの気持ち良い所、全部責めてあげるね」

 

「ひっ! ああぁっ! ふぅんっ!?」

 

 そのまま人差し指をマシュの膣内に突っ込む、中で震わせ、壁を引っかき、何度もかき混ぜれば、その度にマシュの口からは喘ぎ声が溢れる。

 開いた口に左手の指を入れて中を擦る。最初は驚いていたマシュも俺の指に舌を絡ませて所謂指フェラという奴を自発的に行い始めた。

 最後に空いた口で目の前のマシュの乳房に吸い付く、これにはマシュも体を跳ね上げて反応して恥ずかしそうにしていたが、何の抵抗もしてこないまま俺に乳首を吸わせ続けていた。

 

「はぁっ……くぅ、はぁっ……!」

 

 荒いマシュの息を耳にしながら俺は確信する。マシュは感じている、しかし、まだそれを素直に表せないのだ。

 きっかけを作れば一気にマシュの心の堤防は崩壊する。そう確信した俺に絶好の機会が巡ってきた。

 

「……っあぁ……もう、挿れて下さいっ!」

 

「ん? マシュはもう我慢できなくなっちゃった?」

 

「っっ!! 違います! 粘膜の接触が無いと魔力の補充が出来ないから、さっさと性行為をしましょうって言ってるんです! 先輩の目的もそれなんでしょう!?」

 

「……そうだね。じゃあ、おねだりしてもらって良いかな?」

 

「えっ…!?」

 

「俺、マシュを犯すことが目的じゃないもの。だからマシュが俺に抱いて欲しいなら、それなりの態度を取らなきゃ」

 

「くっ! 卑怯者!」

 

 そういわれても困る。だって、本当に俺の目的はマシュを犯すことではないのだから。

 マシュを抱いているのは彼女自身を取り戻すための手段に過ぎない。もちろん役得だと思うし、マシュに申し訳なくも感じるが先ほどの言葉は俺の本心だ。

 

「おねだりだなんて……できません……」

 

「なんていえば良いのかわからないの? それじゃあね……」

 

 俺はひそひそと出来る限り簡潔な言葉をマシュに伝える。

 その言葉を聞いて目を見開いた後で悔しそうな表情をしたマシュは、俺の言った通り自分の性器を指で広げて見せつける様にしながらおねだりの言葉を口にした。

 

「私……マシュ・キリエライトのエッチなおまんこに、先輩のおちんちんを挿れてかき混ぜて……気持ち良くしてください!」

 

「はい、良く出来ました!」

 

「ひっ…! ふぁぁぁぁぁぁぁっ……♡」

 

 おねだりの言葉の後に間髪入れずして自らの怒張をマシュに突き入れた俺は温かく俺の性器を包むマシュの膣内の感触を感じていた。

 びくびくと震えて俺にも快感を与えてくるマシュの中はぐっしょりと濡れている。今までの愛撫は相当気持ち良かったようだ。

 

「あぁ……♡ あぁぁ……っ♡」

 

 そしてマシュは俺の作戦通り快感に震えている。声も先ほどまでとは違って艶が乗った女の声に変っていた。

 自分から俺を受け入れるおねだりをしたことでマシュの中の耐えようとする気持ちが崩れ去ったのだ。ここからは素直なマシュの反応を見ながら彼女を抱くことが出来る。

 

「動くよ、マシュ……」

 

「せ、せんぱっ、まってくだ……ひぁぁぁぁっ♡」

 

 マシュの腰を抱えて自分の腰を打ち付ける。パンパンと言う音に紛れてマシュの喘ぎ声が部屋に響き渡る。

 

「ひぃぃんっ♡ ひゃっ♡ ひゃぁぁぁっ♡」

 

「そんなに喘いじゃって、気持ちいいんだね?」

 

「そんっ、なっ、ことっ、ありませ……くひゅぅぅぅっ♡」

 

「マシュの弱点見~つけた」

 

「そこっ♡ ダメっ♡ イイッ♡ すごいっ♡ ですっ♡」

 

 見つけ出したマシュの感じるポイントを連続で擦り挙げてやれば、マシュは大喜びで喘ぎながら仰け反って快感の強さを表している。

 声も行動も素直になって快感を貪り始めたマシュを見ながら俺は一気に腰の動きを速めて行った。

 

「あぁぁぁぁぁぁっ♡」

 

「マシュは奥の方を責められるのも好きなんだね。反応が正直で可愛いからすぐにわかっちゃうよ」

 

「くふぅぅ……♡ 言わないで、言わないでぇ……♡ あああああぁぁっ♡」

 

 敬語を使う余裕すら無くなってきたマシュの奥を力強く責め立てる。子宮の入り口が開いて俺を迎え入れる感触を感じながら、俺は必死に達さない様にして腰を動かす。

 

「あぁぁ……♡ なんで、なんでぇ……!?」

 

 がくん、がくんと体を震わせながらも疑問の声を上げたマシュを見て俺は内心ほくそ笑む。この反応こそが俺の待っていたものなのだから

 ぴたりと腰の動きを止めた俺はマシュを抱き寄せると軽くキスをする。そして、申し訳なさそうに口を開いた。

 

「……ゴメンよ、マシュ。気持ち良く無かったよね?」

 

「えっ……!?」

 

「俺、初めて女の子とセックスするからさ……へたっぴでごめんね」

 

「そ、そんな事ありません! 先輩は私の事を気持ち良く……あっ!」

 

自分の発言を失敗だったという様にしてマシュが両手で自分の口を塞ぐ。しかし、その隙を見逃す俺ではない。

 

「本当!? 本当に気持ち良かったの?」

 

「うぅ……はい、気持ち良かったです……」

 

 観念したようにそう呟いたマシュを俺は抱き寄せる。 今のマシュにとって俺は自分を罠に嵌めて犯している最悪の男のはずだ。しかし、そんな男に対して正直に与えられた快楽を貪っていたという事をマシュは告げた。

 これが意味する事は一つ、マシュは俺の事を敵として認識しなくなってきている。という事だ。つまり、ソロモンの呪縛から解放されかかっているという事でもある。

 

「……でもさ、やっぱりマシュは俺に気を使ってるでしょ? だって、マシュはイッてないもんね」

 

「あ……そ、それは……」

 

 何度も何度も繰り返してきた演技を俺はまた繰り返す。マシュを抱きしめながらもすまなそうにして彼女に声をかけるのだ。

 それに対してマシュはもごもごと口を開いたり閉じたりを繰り返していたが、やがて意を決したようにして俺に言った。

 

「そ、それは先輩のせいじゃありません! 私がその……イけないのは、マスターにそう令呪を使って命じられたからで……」

 

 知っている。送られてきた映像に映っていたマシュはソロモンに淫紋令呪を使った命令で達せない様にされていた。そして、俺たちを殺す任務を終えなければその命令が解除されないことも知っている。

 俺が突くのはそこだ、ソロモンが俺たちを舐めたらからこそできたその隙を突いて、マシュを取り戻すのだ

 

「そっか、酷い命令をされたんだね。マシュが気持ち良くなることを禁じるだなんて、なんて酷いマスターだろう」

 

「っっ……!? 違います! マスターはひどい人なんかじゃありません! 優しくて私を気遣ってくれる自慢のマスターです!」

 

 俺の言葉に対してマシュが凄い剣幕で反論する。

 再びその眼には俺に対する憎しみが燃え上がり、俺の抱擁から抜け出してぎろりと睨みつけてくる。

 

「ゴメンよマシュ、マシュのマスターを悪く言うだなんて俺は嫌な奴だな。そんな俺にマシュのマスターがどんな風にマシュに優しくしてるのか教えてくれよ」

 

「……良いですよ。マスターは私を気遣ってくれて……あれ?」

 

 自慢気に自分のマスター……ソロモンにされた施しを語ろうとしたマシュの顔が豹変した。一気に蒼白になり口調はしどろもどろに、目も迷いを隠せない様に泳ぎ続けている。

 

「ま、マスターは、優しくって……わた、私に……色々と……あ、あれ? あれ?」

 

 パニックになっているマシュは自分の中で何が起きているのかがわからない様だ。いや、わかってはいるのだろう。しかし、それが何を意味するのかが分かっていないのだ。

 

 マシュは言った。ソロモンは自分に優しくしてくれて、気を遣ってくれていると……確かにマシュの中ではそうされた記憶があるのだろう。一緒に旅をしたマスターは自分を支えて助けてくれた。その記憶はそう易々と消せるものではない。

 しかし……マシュの中ではソロモンに優しくされた記憶など無いはずだ。なぜなら、ソロモンにとってマシュは駒の一つでしかないのだから。

 

 幾つもの特異点を共に修正し、自分を支えてくれる大切なマスター……しかし、マシュはなぜソロモンを大切だと思っているのかがわからないはずだ。

 魔術や催眠を受けていない今、自分を縛る淫紋令呪の力も弱まっている中で冷静になって考えてみればソロモンが自分に何をしたというのだろうか?

 

 確かに抱いて貰って快楽を得ただろう。賜った淫らな服とも言えぬ布切れは至極大事なものに見えただろう。

 しかし、それが何だというのだろうか? 自分にはもっとマスターを大切に思う何かがあったはずだ。そんなくだらない理由でマスターを愛しているわけではない。

 マシュはそう考えている。ソロモンを愛している理由を必死に探し求めている。

 どんなに記憶の中を探しても、そんなものがあるはずが無いのに。

 

「ひっ……はぁぁぁぁぁっ♡」

 

 困惑するマシュを組み敷いた俺は再び彼女の膣に自らの分身を挿入する。疑惑と混乱で狂いかかっていたマシュを強引に快楽の海に引きずり込む。

 そのまま何度もマシュの中に出し入れしながら俺はマシュの手に自分の手を重ねる。指と指を絡めあう恋人繋ぎをしながら、体全体で繋がりあう。

 

「……あの時もこんな風にして手を繋いだよな」

 

「あの……時……?」

 

「カルデアで爆発事件があって、マシュが死にかけてて……俺は何もできなかったけど、手を繋ぐ事は出来た。それで……そこから俺たちの旅が始まったんだよな」

 

「あ……あ……!」

 

 マシュの目に光が戻ってくる。自分の中の大切な記憶を取り戻した様な表情で俺を見つめて、ぽろぽろと涙を流している。

 確かにソロモンは偉大な魔術王だ、彼の言う通り様々な手段で俺たちの仲間だった英霊たちを手駒とし、奴隷へと身を落とさせた。

 しかし、ソロモンは知るべきだったのだ。幾つもの手段を使い、それを組み合わせたとして、たった一つの極めたものには何の意味もないという事を……

 

 俺にはソロモンに勝てる技術なんて何もない。魔術も、催眠も、マスターとしての能力もすべて負けているだろう。

 しかし、一緒に戦ってきた仲間達との絆は……マシュへの愛情は、決してソロモンには無いものだ。

 俺はそれをただマシュへとぶつけた。いつも通りたくさんの人の力と知恵を借りて、大切な彼女を取り戻すために……

 

「せん……ぱい……?」

 

 そして、その思いは実を結んだ。瞳に光を取り戻したマシュの下腹部にある淫紋令呪が輝くと、今までの禍々しかったその紋章はどこか愛らしい赤色のハートマークへと形を変えたのだ。

 チリチリと痛む俺の左手を見てみればそこにはマシュに刻まれた紋章と同じものが現れている。そう、マシュはソロモンの呪縛から解き放たれ、俺をマスターだと認めた……いや、思い出してくれたのだ。

 

「マシュ、俺がわかるか?」

 

「……先輩、私……私……っ! 先輩やドクターを殺そうとして、ソロモンに屈してしまって……っ! ごめんなさい! ごめんなさい!」

 

「大丈夫、もう大丈夫だから……っ!」

 

 止めど無く涙を流し続けるマシュを抱きしめながら俺も涙を流す。

 温かいマシュの体温を感じながら、俺は誰よりも大切な相棒が自分の元に戻ってきてくれた喜びを噛みしめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うん、なんとも感動的な光景だね!』

 

「え……?」

 

 部屋に響いたダヴィンチちゃんの声にマシュが驚く、それに割り込む様にしてドクターの叫び声が聞こえてきた。

 

『マシュ! 僕が分かるかい!? Dr,ロマンだよ! ロマニ、ロマニ!』

 

「あ、あの、ドクター、落ち着いてください。分かりますから……」

 

『ああ良かった! ソロモンの洗脳が解けたんだね! 作戦が上手く行って良かったよ!』

 

『ナイスだマスター、色んな意味で男を上げたな!』

 

『いや~、カルデアの温度高くないですかねぇ?』

 

『抱擁せよ! 抱擁せよ!』

 

『マスター爆発しろ』

 

「み、皆さん……? もしかして、今までの全部を見てらっしゃったんですか?」

 

『うん! 全部見てたよ!』

 

「い、いやぁぁぁ~~~っ!」

 

 その身も蓋も無いダヴィンチちゃんの発言にマシュは顔を真っ赤にして蹲ってしまった。俺の腕の中で震えるマシュは本当に可愛い。ありがとダヴィンチちゃん

 

「うう……もうお嫁にいけません……ぐすっ……」

 

「大丈夫、俺が貰うから」

 

「先輩の馬鹿! ……ありがとうございます」

 

 モニタールームに聞こえない位の声で呟いたマシュ、マジ可愛い。人理を修復した暁には、俺結婚するんだ!

 ……あ、これも死亡フラグだ……。

 

『その様子だともう問題ないみたいだね。マシュ、お帰りなさい』

 

「……マシュ・キリエライト、皆さんのおかげでカルデアに帰還出来ました。ご迷惑をおかけしました」

 

『大丈夫、大丈夫! それでマシュ、君に刻まれてるその令呪の研究をしたいから後で協力してもらって良いかい? オリオンじゃあそろそろ限界でね』

 

『らめぇ……俺、チョコの次は性奴隷になっちゃうぅ……』

 

「うわ、気持ち悪い」

 

 ついつい漏れた素直な感想に皆が爆笑する。俺の腕に抱かれているマシュも楽しそうだ。

 仲間を一人取り戻した……それは、俺たちの胸に確かな希望を植え付けた。これから先もこうやって皆を助け出せるはずだ。

 

「じゃあ先輩、私たちも皆さんのところへ……きゃっ!?」

 

 俺の腕から逃れようとしたマシュを再び抱きしめるとカメラがある方向を見る。それで勘の良いダヴィンチちゃんは察したようだ。

 

『あ~……カメラは切っておくから存分に楽しみたまえよ。あんまり時間をかけすぎてもだめだから、その場合は連絡するからね』

 

「サンキュ! ダヴィンチちゃん!」

 

「せ、先輩…? んっ……!」

 

 何をしているのか分からないと言った表情のマシュに唇を落とす。舌を彼女の口の中に入れれば、それに応えてマシュも自分の舌を絡めてくる。

 

「……ぷはぁ」

 

 離れた唇、舌と舌……その間にかかる銀色のアーチを見つめながらマシュに語り掛ける。

 

「……お互いまだイッてないだろ? だから一回だけ……ね?」

 

「……ふふふ! 先輩は変態さんですね。でも……良いですよ♡」

 

 互いの目を見て笑いあう。そして、お互いに腰を動かし始める。

 俺の腕の中で腰を跳ね上げるマシュ、何度も何度も膣に出し入れする俺を温かく迎えてくれる。

 

「マシュ……気持ちいい?」

 

「ふぅっ…♡ そんなの決まってるじゃないですか、すごく、気持ち良いです♡」

 

 淫らで、だけど美しいマシュの表情。ソロモンに抱かれていた時のあの姿が馬鹿らしく思える位に綺麗で、彼女を抱きしめる事への幸せが俺を包む。

 

「先輩っ♡ 先輩っ……♡」

 

 降りて来たマシュの子宮の感触を楽しむ。こつこつと奥に俺が触れる度にマシュの体が震え、快感を感じていることを俺に伝えてくる。

 なすがままとは違う、俺を信じているがこそ体をすべて預けたマシュは俺を抱きしめ返すとぎゅっと目を閉じて叫んだ。

 

「先輩、私もう……イキそうです……っ!」

 

「俺もっ、もう限界だ……一緒に、イこう、マシュ……!」

 

「はい……! 一緒に、一緒に……っ!」

 

 マシュの膣内が切なく震えると共に俺の一物も固さを増していく。子宮の最奥にたどり着く度に振動と律動が互いに増していく。

 互いに見つめあい、息を吐いた俺たちはどちらともなく唇を重ね合わせた。甘く、蕩ける快感を感じながら、俺はマシュの中にすべてを解き放った。

 

「ん~~~~~~~~~っっ♡♡♡」

 

 おびただしく膣に出しながら、絶頂に体を震わせて精液の熱さに内面を焦がされながらも俺たちはキスを止めたりはしない。

 俺に貪られる様に抱きしめられるマシュはその事を喜んでいるのか、脚を俺の腰に絡ませ、腕でも俺を抱きしめながら俺を受け入れ続けている。

 マシュの体温、柔らかさ、震え、快感……その全てを感じながら長い絶頂を終えた俺は、強くマシュを抱きしめ返す。

 

「あはぁ…♡ 先輩の精子、温かいです……♡」

 

 未だに快感の熱に浮かされているマシュの耳元に顔を運ぶと、俺は今の素直な気持ちを彼女に打ち明けた。

 

「……マシュ、愛してる。もう二度と、お前を離さないから…!」

 

「……っっ! せん、ぱいっ……♡」

 

 気恥ずかしい告白を受けたマシュの体がガクリと震える。同時に膣も軽く振動した。

 驚いた俺に向かって顔を赤らめながらも嬉しそうなマシュが先ほど俺がした様に耳元に近寄ってくると、甘く蕩けた声で俺に囁いた。

 

「……私も、先輩の事を愛しています。もう二度と、離れたりなんかしません。ずっとずっと、先輩と一緒に居ます……♡ だから……もう一回しましょう? 私、一度じゃ足りないみたいです。今の告白でイッてしまって、昂ったままですし……責任とって下さいね、先輩♡」

 

 可愛い可愛い後輩の、可愛い可愛い告白とおねだり。これを断れる男なんて居やしないだろう。

 俺はその言葉に頷くとマシュの体をベットに横たえる。そして、繋がったままの体をもう一度動かし始めた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あ~~~っ♡ あぁぁ~~~~っっ♡』

 

「……マシュの嬢ちゃん、喘ぎ声がすげぇな」

 

「元々そういう才覚があったのか、マスターのテクが凄いかだな」

 

 下世話な会話を繰り広げるクー・フーリンとオリオンの声を耳にしたロビンは、それを放っておいてダヴィンチちゃんに近づくと声をかける。

 

「良いんですかねぇ? こんな事しちゃって……」

 

「大丈夫だよ、カメラは切っただろう?」

 

「いや、とんちじゃないんだから……」

 

 はぁ、とため息をつきながらもロビンは己のマスターとマシュに少しばかり同情した。二人の仲睦まじい様子をこんな風に聞かれているなんて思いもしないだろう。

 

「叛逆に成功した上でマシュをも支配するとは! マスター、私が叛逆する理由が増えましたな!」

 

 スパルタクスに至っては愛する人を寝取り返したというのにこの言い様である。ロビンフッドは少し笑いながらもさらにマスターに同情した。

 

「でも丁度良いんだよ。この調子でマシュを抱いてくれればその絆は強固なものになる」

 

「……どういうことですかねぇ?」

 

「淫紋令呪あるだろう? 前も言った通り、あれって術者が与える快楽によって強まるからさぁ。彼には今後ともマシュを気持ちよくさせてあげて欲しいんだよね!」

 

「うへっ! そりゃあ良かった……あん、待てよ。それ、やばくねぇか!?」

 

 これからも二人でイチャイチャ出来る事を喜ばしく思ったロビンフッドだったが、とある可能性に思い当たると危惧の声を上げる。それを制しながらもダヴィンチちゃんは自信ありげに答えた。

 

「ノープロブレムだよロビンフッド君、君が考え付く事を私が思いつかない訳が無いだろう? それに対する方法も考えてある」

 

「へぇ……それって一体?」

 

 なんだか嫌な予感を感じながらもロビンフッドは尋ねる。満面の笑みを浮かべたダヴィンチちゃんは彼の肩に手を置くとこう答えた。

 

「そりゃあ、君たちもマスターになる事だよ!」

 

 

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