「付いて来い、モードレッド。お前にもマスターとの夜伽を経験して貰う」
モードレッドが父(?)であるアルトリアにそう言われたのは、沖田が復活してから3日後の事だった。
淫紋令呪の主をソロモンからカルデアのマスターへと移した彼女の体は、ソロモンに与えられていた呪縛から解放されたことで元の力を取り戻しつつあった。
霊薬で弱った体も鉄の看護師であるナイチンゲールの治療で快方へと向かっている。日に日に明るさと笑顔を取り戻す沖田を見て良かったと思う反面、モードレッドの心の中には僅かに彼女へと羨ましさが募っていた。
彼女は良い。元々戦闘担当であり、弱っていたのは令呪の命令と霊薬の複合効果故だ。突破口が見つかれば、じきに元通りの強さを取り戻すだろう。
だが、自分は違う。たとえ令呪の主が変わったとしても、既に弱り切ったこの霊基はまともな戦闘をこなすことは出来ないのだ。
嬲られ、殺され、じわじわと回る毒の様に染み込んで行った苗床としての最適化命令。モードレッドが再召喚される度にそれは彼女の魂を蝕み、弱らせていった。
結果、今の自分は戦闘どころか剣を持ち上げることすら出来ないのだ。既に自分が反逆の騎士からただの苗床にまで堕ちてしまっていると言う現実にモードレッドは絶望し、気力を無くしていた。
どうせ自分は何も出来ない。なら、ソロモンの所で便所にでもなっていた方が幸せだったのでは無いだろうか……? そうであれば、自分はこんな無力さを感じることは無かったと言うのに……モードレッドは幾度となくそんなことを考えては、陰鬱な気持ちに心を沈ませていた。何度も思ったこの感情を口にしないのは、自分を救ってくれたマスターの気分を損ねることと、アルトリアに叱責されることが怖いからだ。
モードレッドがソロモンに捕らえられて失ったのは、体の強さだけでは無かった。恐れを知らず、言いたいことは口にし、やりたいことは実行すると言う意思の強さすらも失ってしまったのだ。
ソロモンの気分を損ねれば、自分は一瞬で便所かそれよりも下の地位に堕ちる。父の気分を損ねれば、足元に居る虫を踏み潰すくらいの気軽さで殺される。そんな日々が、モードレッドから反逆の精神と気丈さを奪ってしまったのだ。
「はい……わかりました……」
だからモードレッドにはアルトリアの言葉に頷くしか道は無かった。恐れが彼女から意思を奪い、従うと言う選択肢だけを残して心の中に居座っているからだ。
自分の返答を聞いて頷いたアルトリアの背中に付いて行きながら、モードレッドは彼女らしからぬ諦めの思いを心の中に浮かべていた。
(どうせ……オレに出来ることなんてこれくらいしかねえんだ……。なら、少しでも可愛がってもらえる様にした方が賢いもんな……)
死んだ目をしたまま歩くモードレッドは彼に抱かれることを喜ばしくは思ってはいなかった。女扱いされることは嫌いだし、殺したくなるほどの怒りを覚えてしまうことは確かだ。
だが……
「んっ……♡ んんっ……♡ こうやってあなたにご奉仕するのは久々ですね、マスター……♡」
甘く、蕩けた声でマスターへと囁きながら、アルトリアは己の豊かな胸で彼の肉棒を挟み、丁寧に扱き上げる。そんな彼女の様子を見つめるモードレッドは、自分の心臓がバクバクと高鳴っている事を感じていた。
あの凛々しい騎士王が媚びた雌の様に振る舞い、喜んで性的な奉仕を行っている……その大きな乳房でそそり立つマスターの肉棒を挟み、飛び出した亀頭を口に咥える幸せそうなその姿は、モードレッドの困惑と興奮の気持ちを大きく煽った。
「じゅるっ♡ じゅるぅぅっ♡ じゅるるるる……っ♡」
涎を垂らし、胸の潤滑性を増したアルトリアが乳房を上下に大きく揺らす。舌でマスターのカリを添う様に舐め、大きな音を立てて吸い付く。
堂々と立って肉棒を差し出すマスターと跪いて彼へ懸命に奉仕するアルトリア、今の両者の姿を見れば、どちらが主でどちらが従う者なのかは一目瞭然だ。
ただひたすらに主に尽くすアルトリアの姿を息を飲んで見守っていたモードレッドだったが、マスターの亀頭から唇を離したアルトリアに視線を向けられ、彼女から短い叱責を受けてしまう。
「……いつまでそうやって見ているつもりだ? お前もマスターに可愛がってもらうと良い」
「は、はい……」
モードレッドはゴクリと唾を飲み込んで主の元へと近づく。アルトリアの邪魔にならぬ様に彼の側面に立ったモードレッドは、たどたどしい動きでマスターと口付けを交わした。
「んっ……んんっ……♡」
苗床として扱われていたが故に、モードレッドは奉仕は得意としていなかった。拙い動きで舌を動かす彼女にレクチャーをするかの様にキスを交わしながら、マスターはそっとモードレッドの尻へと手を伸ばす。
「あっ……♡」
彼の手が自分の尻を伝い、女性器に触れる。自身の弱点を優しくなぞられたモードレッドは短い嬌声を上げた。
右手でモードレッドの秘所を弄り、左手で奉仕を続けるアルトリアの頭を撫でているマスターは、二人の女の事を余裕たっぷりに受け止めている。騎士王とその部下に奉仕をさせながら十分な余裕を見せる彼に対し、モードレッドは感嘆の気持ちを抱かざるを得なかった。
(……すげえ、な……)
口付けを交わしながら彼の体を見たモードレッドはそんな感想を思い浮かべた。それは、決して彼のセックスのテクニックに関しての感想では無く、ここ最近の彼の行動や、彼の強さに対するものであった。
沖田を取り戻した次の日から、マスターは土方による厳しい訓練を受けていた。その訓練の厳しさたるや、見かねたマシュや沖田が土方を止めに入るほどだ。
日の高いうちは体を鍛え、日が暮れてからは勉学に勤しむ。自分たち二人を抱く寸前まで、マスターは土方の元で戦略を学んでいた様だ。
戦いや訓練で出来た生々しい傷がいくつも刻まれた体を見れば、彼がどれだけ困難な戦いを続けているかはすぐにわかる。そんな辛い戦いの中でも、彼は自分を裏切った仲間たちを助ける為に自分の力を磨こうとしているのだ。
ただの人間である彼が、決して諦めずに前に進もうとする姿はモードレッドには眩しく見えた。そんな彼の光を感じる度に彼女の胸は強く締め付けられる。
彼に助けられたと言うのに、彼の為に戦う事を諦めた自分とは真反対では無いかと言う思いがその心苦しさを生み出すのだ。信頼し、自分の剣を預けるに足る存在だと思った彼だからこそ、今の自分の弱々しい姿を見せることを躊躇ってしまうのだ。
もうお前は必要無い……強く、逞しくなる彼の姿を見ると、そう言われている様な気がしてならない。何時か彼は、弱くなった自分の事など放っておいて、どこか手の届かない所に行ってしまう気がしてならない。
敗北し、彼の元から去った自分の事などもう二度と信用してはくれないだろう。そんな諦めの感情を抱きながら彼に奉仕を続けるモードレッドの目には、いつしか涙が浮かんでしまっていた。
「……どうしたの、モードレッド? 息苦しかった?」
「あ、いや、これは……」
涙を浮かべた自分の事を気遣うマスターに慌てて言い訳をしようとするも、上手い返事が思いつかない。
モードレッドが慌てながら口をもごもごさせていると、彼の肉棒に奉仕を続けるアルトリアが彼女に対して助け舟を出してくれた。
「ふふっ♡ そう固くなるな、モードレッド。固くするのは我々の役目だろう? ほら、これを見てみろ……♡」
「っっ……!?」
上目遣いにマスターに視線を送ったアルトリアが、自分の胸に挟んでいた彼の肉棒を解放し、それをモードレッドへと見せつける。彼女に促されるまま視線を落としたモードレッドは、驚きに息を飲んで身震いした。
ドクドクと脈打ち、反りかえって上を向くそれは、自分が相手していた獣たちの物と比べても遜色なかった。少なくとも、ソロモンの城で見た人間の男の物よりかは格段に大きい。
あどけない顔立ちの彼の股間にこんなグロテスクな逸物がぶら下がっている事に衝撃を受けるモードレッドの目の前で甘い息を吐いたアルトリアは、愛おしそうな表情を浮かべながら彼の肉棒に頬擦りし、鼻をひくつかせて雄の臭いを楽しんでいる。
そんな彼女の淫らな振る舞いから目を離せないモードレッドに視線を向けたアルトリアは、劣情を煽る様な口調で彼女に囁きかけた。
「良いか、モードレッド……♡ これからこの雄々しい肉槍が私たちの体を貫き、蹂躙する……♡ 最初は苦しいかもしれないが、慣れてしまえば病みつきになるぞ♡ そうなった私が言うのだから、間違いない……♡」
「あっ……!?」
熱を帯びた声で囁くアルトリアの言葉に気を取られていたモードレッドは、彼女に抱きしめられたまま共に布団の上に倒れ込んだ。
アルトリアが下、モードレッドが上……偉大なる父に抱きしめられ、その体を枕代わりに扱う事に困惑する彼女の上下で、マスターとアルトリアが会話を交わす。
「ではマスター、あとは手筈通りに……♡」
「うん、わかった。それじゃ、行くよ!」
「はぁぁぁぁぁぁっっ♡ き、来たぁっ♡♡♡」
じゅぷっ♡ と音を立て、アルトリアの膣に己の竿を突き入れるマスター。衝撃と快感に体を跳ね上げたアルトリアは、嬌声を上げながら彼の肉棒を喜んで迎え入れる。
そのままピストンを開始したマスターの腰の動きに合わせて響く物音は、モードレッドの官能を煽る演奏となって彼女の頭の中に響き続けた。
「はぉぉっ♡ ほぉぉっんっ♡ あっはっ♡ はぁぁぁぁんっ♡」
目の前で喘ぐ父の姿が、真後ろで響く肉と肉のぶつかる音が、背中側の彼の吐く荒い息遣いが、モードレッドを興奮させる。
触れられていないと言うのに秘所からはトロリと粘ついた蜜が溢れ、貝合わせになっているアルトリアの秘所から溢れる愛液と混ざり合っている。マスターは、二人の愛液が混ざった混合液を肉棒に浴びながら、更に激しい水音を立ててアルトリアの膣を掻き回した。
「あひぃぃぃぃんっ♡ イクっ♡ イきますっ♡ もうイクぅぅぅぅっっ♡」
ぶしゅぶしゅと噴き出るアルトリアの愛液が自分の性器にかかる。熱く、濁った本気汁を敏感な部分にかけられたモードレッドが息を上げた瞬間、マスターの指が膣へと潜り込んで来た。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっっ♡♡」
いきなりの不意打ちに驚いたモードレッドは、一瞬後にやって来た快感に仰け反って大きな叫びを上げた。
そのままぐちゅぐちゅと彼女の膣を指で弄りながら、マスターは意地の悪い一言を彼女に告げる。
「モードレッドのここ、凄く熱い……アルトリアのえっちな姿見て、興奮しちゃった?」
「ち、ちがっ……!!」
「モー、ドレッド……♡ 素直に、なれっ♡ それは決してっ♡ 恥じるもの、でもっ♡ 怖がるものでも、無いっ♡ ほぉぉぉぉっ♡」
「えっ……!?」
絶頂し、マスターのピストンを受け止めながら喘ぐアルトリアの一言を耳にしたモードレッドは目の前で喘ぐ彼女へと視線を向ける。
アルトリアはそんなモードレッドの目を真っ直ぐ見つめ返すと、未だ絶頂の余韻が残る震えた声で優しく語り掛けた。
「怯えるな……♡ ここには、お前を傷つけようとする者は居ない。お前を乏しめ様とする者も居ない。快楽は決して女を辱めるだけの物では無いのだ……♡」
「で、でも、オレは……!」
「……ああ、やはり恥ずかしさが残るのだな? 快楽に負ける弱い女となる事が恐ろしいのだな? ……案ずるな、それも恥ずべきことではない。こうやって話している私ですら、マスターがその気になれば一瞬で……んひぃぃぃぃぃっっ♡♡♡」
モードレッドと会話をしていたアルトリアの目が大きく見開かれ、絶叫にも近い嬌声を上げると同時に大きく体が仰け反る。
目の前で起きた異変に驚くモードレッドだったが、再び自分の目の前に置かれたアルトリアの顔が淫らに蕩けている事を見て、はっと息を飲みこんだ。
「ああぁっ♡ まひゅ、まひゅたぁっ♡ いきなりは、らめれすぅ……♡ そんにゃっ♡ はげしくしたらぁ……♡ あぁぁぁぁぁぁっっ♡♡♡」
今までよりももっと熱を帯びた甘い声。快楽に漬け込まれた体の反応。そして騎士王としての威厳など一切感じられない蕩けた表情。
騎士王「アルトリア・ペンドラゴン」が見せる女としての姿に困惑を隠せないモードレッドだったが、アルトリアの表情が淫らながらも幸せと美しさに満ちたものであることに気が付けば、そこから目が離せなくなってしまっていた。
(父上、凄く綺麗だ……! こんな顔、オレはした事あったのか……?)
自分が知る限り、自分はこんな表情をしたことは無かった。獣や異形の存在に犯される時、自分は恐怖に歪んだ顔をして、涙でぐちゃぐちゃになった顔を晒していたはずだ。
温もりも、幸せも、綺麗さも無かった。ただ犯されるだけの毎日を思い返したモードレッドが再びアルトリアを見れば、やはり彼女の姿は美しく見える。
舌を放り出して、大きな声で喘いで、涎だって口の端から垂らしている無様な表情なのに、何故こんなにも美しく、幸福そうに見えるのだろうか?
その答えは出ないままであったが、アルトリアの痴態は間違いなくモードレッドの心象を変え、快楽への拒否感にひびを作った。モードレッドの見せた大きな隙を確認したマスターとアルトリアは視線を交わらせると、その隙を見逃さずに次の行動に移る。
「ひあっ!? ふあぁぁぁぁぁっっ♡♡♡」
突如としてアルトリアの膣から肉棒を抜いたマスターが、今度はモードレッドの膣へと己の分身を突き込んだのだ。
突然の衝撃に驚いたモードレッドだったが、彼に弄られていた秘所はすんなりと巨大な肉棒を受け入れ、彼女に快楽を伝えている。
たった一回のピストンを受けただけで絶頂してしまったモードレッドの子宮は、ただそれだけで彼に屈服して媚びた様に膣を震わせ始めた。
「あひぃぃぃっんっ♡ ひぃんっ♡ あっ、あぁぁっ♡」
凄まじい衝撃と快感の波に攫われるモードレッドは、意識を失う寸前にまで追い込まれていた。
だが、そんな彼女を襲ったのは更に激しい快感……子宮の奥と膣に飛び散る熱い物体の存在を感じていた時、消えかかっていた彼女の意識は急速に覚醒した。
「ひゃぁぁぁぁぁっ♡ あつっ♡ あついぃぃっ♡」
ばしばしと子宮の壁を叩く激しい射精。マグマの様に熱くて濃い精液が膣に注がれ、モードレッドの体に染み込む。
魔力の込められた精液を喜んで飲み干す膣は、寸分の無駄なくマスターから与えられた快楽を全身へと広げていく。壮絶な絶頂に痙攣するモードレッドが呆けていると、体を挟み込む二人が頭を撫でて来た。
「どうだった、モードレッド? 射精、気持ち良かった?」
「ふふふ……♡ 聞くまでも無いですよ、マスター。この蕩けた顔を見れば、答えは分かった様なものでは無いですか……♡」
「は、へ……♡」
モードレッド自身が気が付くことは無かったが、彼女は今、先ほどアルトリアが晒していたのとよく似た表情を二人に見せていた。
上気した頬と熱を帯びた瞳、流石親子と言わんばかりのアルトリアとお揃いのアクメ顔を晒すモードレッドの頭をマスターが優しく撫で、アルトリアがそっと体を抱きしめる。
二人に大切に扱われるモードレッドは暫くの間荒い呼吸を繰り返していたが……落ち着きを取り戻すと、感じていた疑問を途切れ途切れに口にした。
「な、んで……?」
「ん……? どうした、モードレッド?」
「なんで……一番、気持ち良い所を、オレに……?」
息も荒いまま、モードレッドはアルトリアに問いかける。自分が扱き上げ、興奮の高みに導いたマスターの肉棒が放つ精の衝動を何故自分に譲ったのかと……。
射精の瞬間とは、セックスの中で一番気持ち良い瞬間のはずだ。現に数えるほどの回数しか穿たれていないモードレッドの子宮は、マスターの精の迸りを受けただけで計り知れない快感を得て、絶頂に達していた。
決して腰を突き入れられることが気持ち良くない訳では無いだろう。だが、それでも行為の一番美味しい所を自分に譲る理由は無いはずだ。
そんなモードレッドの疑問を聞いたアルトリアはふわりと優しく微笑むと彼女の頬を撫でた。そして、我が子に対して言い聞かせる様な口調で語り掛ける。
「ああ、モードレッド……これは、お前の為に私とマスターが考えて行ったことなのだ」
「え……? 父上と、こいつが……?」
「そうだ。精液は魔力の結晶と言っても良い。純度の高い魔力を注がれれば、お前の弱った体も少しは回復するかもしれないとマスターが仰ってな……」
「でも、今のモードレッドには体力が無いでしょう? だからアルトリアが射精までの相手をして、最後の瞬間だけモードレッドに挿れて上げてくれって自分から言ってくれたんだよね」
「え? は? ……なんで、そんな手間のかかることを……?」
二人が自分の為に行ってくれた行為に対し、モードレッドは感謝の気持ちを持ちながらも何故そんなことをするのかが理解出来なかった。
どうだって良いでは無いか、自分の事など。弱く、何の役にも立たない自分など、放っておいて二人で楽しめば良いでは無いか。
たとえこの行為を続けたとしても自分の力が戻る保証などない。なら、自分の事など忘れて、二人で楽しめばいいだけのはずだ。
「……何を言う、モードレッド。お前は我が円卓の騎士、私の部下だ。生前は色々あったが、王として、お前の親として……私がお前を見捨てることは、決して無いぞ?」
「っっ……!?」
疑問を浮かべ、理解に苦しむモードレッドは、そんなアルトリアの優しい言葉に声を詰まらせた。
自分の事を見捨てないと言ったアルトリアは、優し気な微笑を浮かべて自分の事を見つめている。全身をじんわりと包む温かい感触を感じて動きを止めたモードレッドは、自分の頬に柔らかなものが触れた感触にそちらを振り向いた。
「俺もモードレッドの事を信じてるよ。どんなに苦しい状況だって、モードレッドは諦めないできっと立ち直る……反逆の騎士なんでしょ? だったら、この苦境にも抗って見せるよね?」
「……ぁ、ぅ……!」
彼の青い瞳が自分を映す。真っ直ぐと自分に注がれるその視線には、100%の信頼が籠められていた。
打算も哀れみも無い。負の感情など一切無い。彼とアルトリアが自分に向けるのは、温かな愛と確かな信頼だ。
ソロモンの元に居たアルトリアが自分に向けていた敵意や道具としての感情、そして冷たい殺意は目の前の彼女には無い。ただ、自分の事を思って出来ることをしてくれている。自分を捨て駒にしようとする思いなど、今の彼女には全く無いのだ。
そしてマスターはソロモンとは全く逆の感情を自分に向けてくれていた。利用価値が無くなれば地獄に堕とされる扱いを受けていた時とは違い、何の力も無い自分の事を大切に思って、信頼してくれる彼の思いに触れた時、モードレッド胸が熱くなることを感じていた。
「さあ、もう一度行くよ。今度はこっちの穴に注ぐからね……」
「ひあぁぁっ♡ はぁっ♡ はぁぁぁんっ♡」
「んへぇぉっ♡ おっ、おぉぉぉぉっ♡ ほぉぉぉぉっっ♡」
腰の動きを再開したマスターにアナルを穿られ、モードレッドは大きな声で喘いだ。彼女の下では膣を突かれるアルトリアもまた嬌声を上げて快楽に身を委ねている。
ひびが入り、穴が開き、そこから崩れ去った警戒心を投げ捨てたモードレッドは、ただ彼の手から与えられる快感に素直になって喘ぎ続ける。弄られているそこが性行の為の物ではないと言う事は、彼女の頭から消え去っていた。
「ほひぃぃぃぃぃっっ♡♡♡ あ、おぉぉぉぉぉぉっっ♡♡♡」
随分と長い間アナルを穿られた後、十分に慣らされたそこに彼の怒張が突き入れられる。
触手や卵管と言った不思議な感触を持つ物体を挿れられていたモードレッドのアナルは、初めて本当のペニスの雄々しさを知った。
「あ、あぎぃぃっ♡ ひろ、がるぅっ♡ けつのあなぁっ♡ がばがばになるぅぅっっ♡」
海魔を、化け物の卵をひり出して来た自分のアナルは、もう十分に緩くなっていると思っていた。だがしかし、彼の肉棒を突き入れられれば、肛門がみちみちと音を立てて広がって行くことがはっきりと自覚出来る。
肉棒を叩き込まれれば入り口が広がり、どこまでも奥へと突き進んでしまうのではないかと言う錯覚に襲われる。抜かれれば、カリが腸壁を擦って快感を生み出し、巨大な物体が排出されるとてつもない排泄感に呻き声を上げてしまう。
たった五回ほどのピストンを受けただけなのに既に2回は絶頂している。アナルも彼の肉棒に躾けられたモードレッドは、膣から己の愛液と彼の精液を噴き出しながら快感に体を仰け反らせた。
「あっ、あぁっ♡ ごめっ、ますたぁっ♡ せっかくお前がくれたせーしっ、ふきだしちまうぅっ♡」
「大丈夫だよ、モードレッド。今からもっと沢山の精液を注いであげるからね……!」
「んいっ♡ んへぇぇぇぇっっっ♡♡♡ ほぉぉぉぉぉぉぉぉっっ♡♡♡」
彼の腰が自分の薄い尻に叩き付けられる。奥へ、もっと奥へと言わんばかりに潜り込んで来た彼の肉棒がアヌスを広げ、絶大な快感を生み出す。
腹の中に鉛の塊でもぶち込まれたのではないかと錯覚するほどの重さを感じたモードレッドは、次の瞬間にやって来た快感にその窮屈さも忘れて口を開く。そして、宣言通り自分の体の中心に注ぎ込まれた大量の精液の熱さに我を忘れて叫んだ。
「んあぁぁぁぁぁぁっっ♡ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ♡ ほぉぉぉぉっ♡ ほへぇぇぇぇっっ♡ あっ♡ あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ♡♡♡」
全身が痙攣する。瞳に涙が浮かび、表情も弛緩してしまう。
アルトリアの上に覆いかぶさる様に倒れたモードレッドはびくびくと細かいアクメを決めながら延々と続く快感に体を沈ませ、幸福感に酔っていた。そんな彼女の尻穴から肉棒を抜こうとしたマスターのことを、他ならぬモードレッドが全力で止める。
「待って……♡ 今はダメ♡ 今はダメだぁっ♡ けつの穴、ゆるゆるだからっ♡ お前に
「ふふふ……! モードレッド、可愛い……! それじゃあ、お望みの通りにしてあげるね!」
「あっ……♡」
アナルに肉棒を挿入されたまま仰向けにひっくり返されたモードレッドは、彼の体を下敷きにした状態で布団に寝そべった。
脚を開き、股から白い精液と本気汁の混合液を垂らす彼女の姿を見たアルトリアが、そっとモードレッドの秘所に手を伸ばす。
「ひあんっ♡」
「……こちらの穴にもマスターの愛を擦り込んでやろう。モードレッド、お前はマスターにしっかりとご奉仕するのだぞ」
「は、いっ……♡」
アルトリアの指に膣内を擦られ、残っている精液を壁に刷り込まれながら、モードレッドは彼女の言葉に喜んで従った。
少しだけ顔を振り向かせ、後ろにいるマスターと舌を絡ませる。甘いキスを交わしながら彼に胸を揉まれ、乳首を弄られれば、彼に楽しんで貰えていると言う充実感に心が震えた。
「ます、たぁっ……♡ ちちうぇ……♡」
「蕩けた甘い声が出る様になったな……それで良い。今は辛い事を忘れ、マスターの与えてくれる愛と快楽に身を委ねろ。お前が立ち直るまで、私たちはいつまでも支えてやるからな」
「はい……♡ ありがとうございます……♡」
幸せを胸に感謝の言葉をアルトリアに伝えたモードレッドは、続いて背後へ振り向いてマスターと視線を合わせた。
ジンジンと熱くなる下腹部の感覚を覚えながら、モードレッドは素直な気持ちを彼に伝える。
「……こんなオレの事、信じてくれてありがとな……♡ オレ、頑張るから……三流騎士だけど、お前の信頼に応えられる様に頑張るから……♡ だから、これからも傍に……♡」
モードレッドが言葉を紡ぎ終わる前に頷いたマスターは、彼女の下腹部をそっと撫でた。愛を感じるその行為に目を薄めたモードレッドが幸せそうに微笑む。
女扱いされるのもたまには悪くない……そんなことを考え、瞳を閉じたモードレッドの淫紋令呪は、彼の手の下で黒色から赤色に変わっていたのであった。
(……すご、かったぁ……!)
翌日、屋敷の中庭で稽古をしていたモードレッドは、昨晩の夜の交わりのそれからを思い出して恍惚とした表情を浮かべていた。
結局、あの後体力が尽きた自分は布団の上で休む羽目になったのだが……その間、マスターに抱かれるアルトリアの痴態をバッチリと見る事になった彼女は、ずっと興奮しっぱなしだったのである。
まさかあの父上が組み敷かれ、ただ喘がされるだけの女になってしまうなんて思いもしなかった。……訂正、そんな気はしていたが、実際に見てみると衝撃は大きいものであった。
鳴り響く快音、水音、嬌声、下品な台詞……快感に蕩けに蕩けたアルトリアの口からは、喘ぎ声に混ざってマスターの興奮を煽る言葉が次々と飛び出ていた。
淫乱騎士王だとか、雌馬だとか、部下に見られて感じる変態だとか、徹底的に屈辱的な台詞を口にして喘ぐアルトリア姿は、モードレッドには刺激が強すぎた。
クラレント、どばー! な状況になった彼女だったが、最終的に種付けプレスで追い詰められたアルトリアが何度もマスターにイかされ、完全屈服アクメを決めた後で失神するまでの一部始終を見てしまったわけで……しかも、そんなに激しいセックスをした後だと言うのに未だに固さを保っていたマスターの肉棒もしっかりと目撃してしまっていた。
まさに完全勝利。自分を打ち倒した聖槍を持つ騎士王をその
(父上に勝ったマスターに勝てば、実質父上に勝ったってことだよな!? オレって頭良い!)
これもまた反逆、己の生き様だ。何かおかしくも持ち前の反逆精神を取り戻したモードレッドは、その為には実践あるのみと考えを決める。
丁度自分の様子を見に来たマスターの姿を見たモードレッドは、ニヤリと微笑むと……際限なく高まる体の火照りを感じながら、彼へと話しかけた。
「なあ、聞いてくれよ! お前に抱かれたおかげか、一回だけなら全力でクラレントを振れる様になったんだぜ! 一回とは言え、剣を持ち上げられる様になったのはすげー進歩だろ? これで稽古が出来るぜ!」
屈託なく話しかけながら一歩彼に近づく。彼に触れられるほど接近したモードレッドは騎士としての顔をかなぐり捨て、昨日身に着けた女としての表情を浮かべて囁いた。
「……だからよ、今日もオレを抱いてくれないか? お前のザーメンたっぷり注いで貰えば、もっと早く強くなれる気がするんだよなぁ……! なあ頼むよ、ますたぁ……♡」
蕩ける様な甘い声で囁き、熱を帯びた熱い息を彼の耳に吹き掛ける。男を誘う自分の行為にしっかりと彼が反応している事を確認したモードレッドは、男ってチョロいなと内心でほくそ笑んだのであった。
なお、その一時間後、モードレッドは本当にチョロいのは自分の方であったと体力の尽きた体を彼に洗われながら思い知ることになる。
反逆も夜伽もまだまだ未熟……自分の至らなさを痛感しながら、それでもモードレッドは彼に抱かれる悦びに笑みを浮かべたのであった。