※この作品はR-18です。

カルデア女英霊奪還作戦   作:野比のび太

9 / 147
 コンセプトは『軽く、重く』で、少しらしくないかもしれません。


緑衣の弓兵、処女を喰らう(エリザベート)

 

 

暗いカルデアの会議室、その中に集まった俺たちカルデア男性メンバーは、皆一様に真剣な表情で話し合っている。

 

「……誰かがやらなきゃならない。その事は分かってるよね?」

 

「ああ、当然だぜマスター。だが、それを誰がやるかが問題だ」

 

「頼むから令呪を使って無理に命令なんかすんなよ。誰がやるにしても納得してからじゃないと禍根が残る」

 

ロビンのその言葉に無言で頷いた俺は、この場に居る他の二人を改めて見つめる。クー・フーリン兄貴とロビンフッド……どちらも出来ればこの役目をやりたくは無いという思いが表情からありありと見て取れる。その思いは俺も同じだ、だが、誰かがやらなければならないのだ……

 

『出してー!ここから出してよーっ!暗いのは嫌なのーっ!』

 

カルデアのトレーニングルームに幽閉されたこの会議の議題を作った張本人の叫びが通信から聞こえる。一体なんでこんなことになったのか?俺は約一時間前の事を思い返していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日兄貴の尽力によって帰って来たスカサハを迎えての初の作戦会議は、スカサハへの状況説明からスタートした。

カルデアにサーヴァントがほとんど残っていない事、機能も大半死んでいる事、英霊を召喚しようにも皆ソロモンに捕まっている為に誰も英霊の座に居ない事……などなど、とりあえずの状況を説明したのちに、未だ彼女にも刻まれている淫紋令呪に関しても話をした。

 

その全てに関して黙って話を聞いていたスカサハは、ある程度俺たちの話が終わった際に顔を上げると、兄貴を指さして一言しゃべった。

 

「……とりあえず、私はこいつに抱かれれば良いのだな?」

 

そのド直球な物言いに俺は噴き出し、マシュは顔を赤らめ、ロビンはやれやれと言った様に頭を抱え、スパルタクスはいつも通り笑っていたが……まぁ、彼女の言う事は間違いではない。

何せ兄貴は今やスカサハのマスターだ。再召喚されたスカサハは基本的に俺をマスターとしているが、淫紋令呪に関してのみは兄貴をマスターとして設定されている。これは恐らく潜在的に兄貴を主人(スカサハ風に言えば夫らしい)と認めているが故にこうなったと解釈しているが、そう言う事になった以上は兄貴に頑張って貰うほかないのだ。

 

兄貴も面倒そうな顔をしているが拒否する気は無い様だ。生前に抱いた相手でもあるし、ソロモンに奪われるよりかは何倍も良いと判断しての事だろう。……断ったら半殺しにされることを恐れてのことかもしれないが、俺たちはその事を見て見ぬふりをした。

 

「それと、今の私に戦力としての力は期待するなよ。召喚されたばかりで霊基がまったく育っていないからな」

 

俺たちにとってはそっちの方がショックであった。スカサハの戦闘能力はもともと居たサーヴァント達の中でもトップクラスだ。彼女が加わってくれたことで大幅な戦力強化が見込めると思ったのだが、世の中そう上手くはいかないものである。

 

「すまないな。私が自己満足のために死を選ばなければ、お前たちに力を貸せたものを……」

 

「気にすんなよ。また種火でも貰って鍛え上げりゃあいいさ。アンタならすぐに化け物じみた強さを取り戻せんだろ」

 

申し訳なさそうな表情をしたスカサハに兄貴がフォローを入れる。しかし、それに対して渋い顔をしたのはダヴィンチちゃんであった。

 

「それがそう上手くも行かないんだよね……何せ、カルデアの転移システムがいかれちゃってるんだから」

 

彼女は現状のカルデアの生きている機械類の説明を始める。俺たちが特異点の捜索に使用していた転移システムは完全に壊れており、復旧の見込みは未だ無いそうだ。それは、かなりの問題点を俺たちに与えてくる。

 

まずソロモンの行動に対して何もできないという事。向こうはマシュやスカサハを送り込んできたことから俺たちに対して攻撃をすることが出来る手段があるのだろう。しかし、俺たちは今現在、このカルデアから出ること自体が不可能なのである。

これではソロモンが聖杯をどこかの時代にばら撒いたとしても何も行動できない。時代が焼却されるのを指を咥えてみている事しかできないのだ。

 

更に先ほど兄貴が言った種火の収集……つまり、サーヴァント達の霊基の強化も望めない。今まで強化用のスポットに行くのにカルデアの転移システムを利用していたので、それが無くなった以上もうそこに行くことも出来ないのだ。

 

「戦力を増やすことは可能だけど、育てることもこちらから反撃することも出来ないとはね……」

 

「加えて防衛システムも満足に作動していないから防衛策もばっちりとは行かないよ。良いニュースはあるけど、それ以上に悪い現実が多いのが現状だね……」

 

ダヴィンチちゃんの言葉に俺たちは黙り込む。そうだ、確かにマシュとスカサハを取り戻すことが出来て浮かれていたが、俺たちが絶望的状況に置かれている事に変わりはない。これから先どうするかの選択を間違えれば即終了の戦いの真っただ中なのだ。

 

「……あ~、ちょっと良いか?さっきカルデアの防衛システムの話が出たから一応言っておくけど、俺もこないだスカサハが来たゲートの周辺に罠をしかけといたんだよね」

 

「そうなんですか?」

 

「つっても大したもんじゃあないよ?物資不足のカルデアにある物と俺の私物を組み合わせて作った即席トラップだから、出来はいまいちだし相手を殺せるほどの性能は無い」

 

「ふむ……しかしお主の作った罠ならば一定の評価は出来よう。何せアメリカではケルトの軍勢を相手にきっちりと仕事をこなしたのだからな」

 

「いや~、あんときは物資も大量にあったし相手が脳筋集団のケルトの雑兵だったから上手く行っただけで、相手が本家本元の英雄様なら俺の罠なんてあっという間に突破されると思うんですけどねぇ」

 

困ったように頭をぽりぽりと書きながらロビンフッドが言う。俺とマシュも前に見たことがあるが、彼の作るトラップは一級品だ。しかし、それは徹底した前準備があっての物だろう。

今現在、彼が言う通り物資不足のカルデアにあるもので作ったトラップは無いよりかはまし程度の物……そう考えておくのが正しいらしい。

 

「まぁ、あのトラップに引っかかるとすれば油断しきった相手か、もしくはよほどの大馬鹿サーヴァントじゃないと無理なんじゃないですかねぇ?」

 

「じゃあ、そのトラップに獲物が引っかかればラッキーって感じなのかぁ……」

 

「ラッキーどころじゃないな。奇跡だ奇跡、そのくらいお粗末な代物で……」

 

「あの~、その事なんだけどさ…」

 

ロビンの言葉を遮って手を挙げたのは、会議中もカルデアの様子を小型のタブレットで見守っていたロマンだった。なぜかちょっと青い顔をしながら手を挙げたロマンは、少し言いにくそうにしながら俺たちに言った。

 

「……起きちゃったみたいだよ、奇跡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なによ~!なんなのよこれ~!?」

 

「……嘘だろおい。マジで引っかかる奴がいるのかよ」

 

「あ!アンタ生きてたのね!?って事は、この質の悪いトラップもアンタが仕掛けたんでしょう!?さっさと解除しなさいよー!」

 

「する訳ねぇだろ馬鹿!……まぁ、お前が馬鹿だって事はよくよく分かってたけどよ……」

 

何故か奇跡が起きたというのに嬉しくなさそうなロビン、それもそのはず、罠に引っかかっていたサーヴァントは。小柄な体にアンバランスな龍の尾を持ったアイドルランサー……エリザベート・バートリーだったからだ。

確かに彼女ならだれもが分かる様なトラップに引っかかるというミス位するだろう。だってエリザはサーヴァント界随一のお笑いキャラなのだから

 

「……ちょっと待って、何この反応?彼女から超強力な魔力の反応があるんだけれど」

 

ぐるぐる巻きにされてもがいているエリちゃんを魔力観測機で見たロマンが呟く。それが何を意味するのかは分からないが、気を付けた方が良いと判断した俺たちだったが……

 

「……いや、ありえないでしょ?こんな事ある訳ないよね…?」

 

ロマンの独り言を聞くにつれてなんだか嫌な予感がし始めた。この場合の嫌な予感とはエリザベートが何かとんでもない事をしでかしたという意味である。

このロマンの反応には何かある……そう確信した俺が動く前に、スカサハがエリザベートの体をまさぐっていた。

 

「ちょ!?何処触ってんのよ!?って、スカサハ!?アンタまさか裏切ったの!?デジマ!?」

 

「うるさいから少し黙っていろ、あんまりにもうるさいと舌を引き抜くぞ」

 

色々と落ち着きが無いエリザベートに対して静かな恫喝をしたスカサハの迫力に誰もが黙り込む。それは恫喝を受けた張本人も例外でなく、エリザベートは真っ青な顔をして速攻で口を閉じた。

 

「……ん?これは…?」

 

もぞもぞとエリザベートの体を探っていたスカサハが何かを見つけ出した。それを掴んだスカサハがゆっくり服に隠れていた手を引き抜くと、そこにあったのは黄金に輝く杯だった。

 

「……あの、先輩。私にはスカサハさんが持っている物が聖杯に見えるんですけど、まさかそんな事って無いですよね…?」

 

「あ、当たり前だろマシュ。そんな馬鹿な話があってたまるか」

 

「そうですよね!聖杯によく似たただの金色の杯ですよね!」

 

「そうそう!マシュはあわてん坊さんだなぁ!あっはっは!」

 

そう言いながら俺は笑う。マシュも俺につられたようにして笑い始めた。

そうだ、そんな馬鹿なことがあってはならない。毎回死ぬような思いをして手に入れて来た聖杯が、こんなにあっさりと手に入る……もとい、やって来るなど夢物語も良い所だ。

かつての仲間がポンコツトラップに引っかかり、しかも聖杯まで持ってきてくれていたなど、到底あり得る話ではない。

 

「……みんな、落ち着いて聞いて欲しい。スカサハが持っているのは、間違いなく正真正銘本物の聖杯だよ」

 

しかし、俺のそんな思いを吹き飛ばす様にしてロマンが口にした言葉はありありとリアルを伴って俺たちの耳に聞こえて来た。

 

「……噓でしょ?マジで?」

 

「規模は小さいけど本物だよ。ちょっとした特異点を作るぐらいの魔力は秘めてる」

 

「え、ええっと……機械の故障とか、そういう可能性は?」

 

「今朝メンテナンスしたばかり、無論異常は無かったよ」

 

「おいお前、なぜこんなものを持ってきた?答えないとお前の尻の穴からゲイ・ボルクを……」

 

「だってそれ持ってれば無敵になれるって聞いたんだもん!絶対勝てるって思ったからこっそり持ってきたのに、なんでこんなにあっさり捕まっちゃうのよ!?」

 

スカサハの二度目の恫喝を受けたエリザベートは凄い勢いで叫び散らすと涙目で俺たちを見る。その言葉を受けた俺たちの体からは逆に力が抜けて行った。

 

エリザベートの言葉を信じるならば彼女は持ってきたのは本物の聖杯だと言う事になる。基本的に俺たちが集めていた物よりも魔力は低いものの、それでも十分すぎるほどの力を秘めているらしい。

そんなものが俺たちの元に渡ったのは非常に喜ぶべきことなのだが、なぜか全然喜べない。やっぱり苦労した甲斐があってこそもののありがたみってわかるんだね!

 

「いや~!まさかこんなありがたいことが起きるなんてねぇ!エリちゃんには感謝感激雨あられだよ!」

 

「そ、そう?じゃあ、その感謝の気持ちを表して解放してくれると嬉しいんだけど……」

 

「うんうん!もちろんそうするよ!それじゃあ、君を特別な部屋に案内するよ!」

 

「え…?そうじゃなくって私は普通に開放を……あんぎゃーっ!?」

 

エリザベートがその言葉を言い終わる前にスパルタクスがやって来ると、簀巻きにされた彼女を抱え上げてのしのしと歩いて行く。完全に誘拐事件なその光景を呆けた顔で見ている俺たちに対して、エリザベートは必死に助けを求めて来た。

 

「マシュ~!スカサハ~!助けてよ~!仲間でしょう~!?」

 

「あ、その……頑張って下さい!」

 

「まぁ、悪い目には逢わないだろうさ」

 

「何よそのふわっとした励まし!もっと思いやりを持って……わわっ!?だ、だずけで~っ!」

 

後半涙声のエリザベートはその言葉を最後にドアの向こうへと消えて行った。残された俺たちがぽかんとしていると、ダヴィンチちゃんが俺たちに向き直って笑顔を見せてくる。

その笑顔に嫌なものを感じた俺たちだったが、何か行動を起こす前に俺たちを確保したダヴィンチちゃんは、笑顔のままでこういった。

 

「さ、男性諸君、誰が彼女を抱くか決めてくれたまえ!なにせ彼女をソロモンの手から解放すると約束してしまったからね!自分の言葉には責任を持たないとね!」

 

自分のできる範囲内で約束をして下さい……俺たち3人は全く同じ思いをダヴィンチちゃんに向けたまま、今度こそ完全に脱力したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、冒頭のシーンに戻ると言うわけだ。全員が全員、この役目には乗り気ではない。しかし、誰かがやらなくてはならないというのは分かっている。だから必死にその役目を自分ではない誰かに押し付けようと躍起になっているわけだが……

 

「順番で言えば次はロビンだよね?仲も良いし、丁度良いんじゃない?」

 

「ふざけんなよマスター!俺別にあのおぼこ娘と仲が良い訳じゃないからね!?」

 

「いやいや、つってもお前あの娘と良く組むじゃん。月の方でとか、アメリカとか、最近でもハロウィンでも絡んでたし……」

 

「クー・フーリンの旦那、本気でそれ止めて。俺、あいつと仲が良い訳じゃないから!腐れ縁なだけだから!むしろここでその腐れ縁強化されんのは嫌なのよ!」

 

必死になってエリザベートとの関係性を否定するロビン、ここまで必死になる必要は無いとは思うが彼の気持ちもわかる。

ここでエリちゃんを抱くという事は、淫紋令呪の事も相まって彼女とそういう関係になるという事だ。その場合、何と言うかその……非常に面倒臭い事になる事が目に見えている。

 

好き勝手に周りを振り回すわがまま系アイドルサーヴァント、それが『エリザベート・バートリー』だ。多少ちょろくて残念な部分もあるが、今現在の状況を見るに俺たちがどれだけ彼女に振り回されているかは理解できるだろう。

今はまだカルデア全体で振り回されているから良い。しかし、彼女の面倒を専属で見ることになったとしたら……それはもう、究極に厳しい毎日がやって来るに違いない。

 

度重なるわがままとあのポンコツ具合で出た周りへの被害を収拾し、バカみたいな彼女の思いつきに付き合って、なおかつあの破壊的な歌を聞き続けなければならないのだ。俺だったら死ぬ、主に鼓膜が

 

「そもそも、あのおぼこ娘が自分から抱いてください!って言うわけないだろ!?今回は聖杯だけ奪ってソロモンのとこに帰してやった方が……」

 

『お願いします!出してください!何でもします!何でもしますからっ!』

 

ロビンのその一言を待っていたかのように幽閉されているエリザベートからの叫びが会議室に木霊した。今彼女は最大の弱点である石牢を投影したトレーニングルーム内に捕らわれている。先ほどまではいっそ殺してくれと泣き叫びながら懇願していたが、更に懇願がワンランクアップした様だ。

 

『出してくださぃぃ!出してくれるなら喜んで殺されます!奴隷にでも犬にでも何でもなりますからぁ!出してえぇぇぇっ!』

 

「……ロビン、解決したよ?」

 

「あとは君たちの内誰がエリザベートちゃんを抱くかを決めるだけだね!ファイト!」

 

もう俺たちに逃げ場はない……となれば、誰か一人を生贄に差し出すほか無い。

瞬時に策謀を巡らせた俺は横に座る兄貴と目を合わせる。一瞬のアイコンタクトを済ませて頷き合った俺たちは、白々しい口調で話を始めた。

 

「あ、あ~……俺はマシュが居るから浮気は出来ないな~!残念だけど、俺は無理だな~!」

 

「俺もスカサハと契約したばかりだしな~!そんなほいほいと他の女を抱くわけにもいかねぇしな~!困ったな~!」

 

「お、お前ら…っ!」

 

ロビンフッドがこめかみに怒りマークを浮かべているのが良くわかる。だが、俺と兄貴はそんな彼から視線を逸らすと、口笛を吹いて知らんぷりをした。

 

「ずりぃだろ!お前らも公平に話し合いに参加しろよ!」

 

「公平ってんならお前が誰か女を抱いてからにしろよ。話はそれからだろ」

 

「きったねぇ!お前らきたねぇぞ!」

 

全力の咆哮、いつもひょうひょうとしているロビンフッドにしては全力にもほどがある。そんなにエリザベートを抱くのが嫌なのだろうか?……嫌なのだろう。

 

「百歩譲ってマスターは分かるぜ?これから先、ストーカー蛇娘や爆裂ボディのお母さん、全身毒娘の相手をしてもらわなきゃならないんだからな!だが、クー・フーリン!アンタはそこまで相手いねぇだろうがよ!」

 

「分かってねぇなぁロビン……あの師匠、まともに見えて相当やばい奴なんだぞ?俺と男女の関係にあった時なんて毎日ガクブルもんだぜ?」

 

「そ、そうなの……?」

 

「ああ、俺が話しかけた女中をぶち殺したり、やって来た海賊がカッコ良かったからって一度見逃したけどそれを聞いた俺が面白くない顔した瞬間にその海賊ども追っかけてってぶち殺したんだぜ?挙句の果てにそいつを殺したナイフを俺に渡して『セタンタ、それが私の気持ちだ』なんて言いやがるんだぜ!?マジ生きた心地がしなかったわ……」

 

「よくもまぁそんな相手に手を出したもんだなアンタも……」

 

「色々あったんだよ、あと単純にそんな女だってこと知らなかったんだ」

 

「兄貴も大変なんだねぇ……」

 

しみじみと語る兄貴に対して合いの手を入れた俺はそっとロビンの肩に手を置く、同時にもう片方の肩には兄貴の手が置かれており、ロビンは目を白黒させていた。

 

「……と言うわけだから、ロビンフッド、お前にすべて任せた!」

 

「頑張れ!」

 

「ふざけんな!嫌な役目を俺に押し付けんじゃねぇ!」

 

「しょうがねぇだろうがよ、お前が別にやらなくていいって認めたマスターと、プロポーズしてきた相手が翌日には別の女を抱いたなんて知ったら何するかわかんねぇ師匠を抱えた俺には出来ねぇことなんだからよ」

 

「嫌だ……嫌だぞ!俺は絶対にあのおぼこを抱くもんか!」

 

もはや自分の逃げ道が無くなってきていると理解したロビンは縮こまってがたぶると震え始める。そんな彼を哀れに思ったのか、ダヴィンチちゃんが救いの手を差し伸べて来た。

 

「ふ~む……確かに乗り気じゃないロビンフッド君に無理矢理彼女を抱かせるだなんて事はさせたくないなぁ……仕方が無い。最終手段を使うか」

 

「……最終手段?なにそれ?」

 

「ふふふ……そんなもの決まっているだろう!こおぉぉぉい!バァァァサァァァァァカァァァァァッッッ!」

 

俺の質問を受けたダヴィンチちゃんは右手を掲げると、某機動武勇伝的なGを呼ぶときの様に叫ぶ。その声に応えるかのように近づいてきた足音に気が付いた俺たちは、部屋のドアへと視線を向けた。

 

「叛逆の時間か!?」

 

ドアをぶち壊しながら入って来たバーサーカーことスパルタクスが一言、またカルデアのスタッフたちが修理に苦労するだろうが、そんな事には目もくれずにダヴィンチちゃんはスパルタクスに指示を出す。

 

「ヤっちゃえ♡バーサーカー!」

 

「ちょいちょいちょい待てぇっ!」

 

ニコッと笑顔で何かとんでもない事を言ったダヴィンチちゃんに俺たちからの突っ込みが飛ぶ、それを不思議そうな顔で見ながらダヴィンチちゃんは言葉を返してきた。

 

「どうしたんだい?スパルタクス君にエリザベートちゃんを抱いて貰えば君たちが苦悩する必要は無いじゃないか」

 

「いや、そうなんだけどよ……」

 

兄貴の言わんとしている事は分かる。小柄で子供っぽい容姿のエリザベートの相手に身長2m越えの大男であるスパルタクス、あの処女丸出しのエリちゃんの相手が、灰色の体をした怪しい笑顔を浮かべ続けている半裸の巨人……

その光景を一言で言うのなら『事案発生』だろう。むちゃくちゃに泣きわめくエリザベートの姿が容易に想像できる。それはそれで見てみたい気もするが……

 

「大丈夫、大丈夫!どうせソロモンの奴に処女は散らされてるだろうし、案外エリザベートちゃんもスパルタクス君の事を気に入るかもしれないよ?『ソロモンのよりもおっきい…♡』ってさ!」

 

「止めろ!全然想像がつかん!」

 

またある意味での極限状態に追い込まれたロビンは頭を抱えて蹲る。そんな彼を試す様な目で見ながら、ダヴィンチちゃんは最後の質問をロビンフッドに尋ねる。

 

「で?どうするんだい?君が抱かないと言うのなら、エリザベートちゃんは私の意見通りスパルタクス君に抱いて貰う事になるけど……」

 

ごくり、と俺と兄貴がつばを飲み込む。これぞ究極の二択、自分が不幸を引き入れて女の子を救うか、はたまた自分の為に女の子にとんでもない事をやらせるか……?

 

「く、くくくく……アンタら、俺の事を誤解してるんじゃないですかねぇ?」

 

しかし、そんな質問に際しても迷う事無い態度で顔を上げたロビンは静かに笑う。その顔は非常に悪い表情をしていた。

 

「俺がそんなに女に甘い奴だと思ってるわけ?俺、結構リアリストよ?自分がやばい事になるってわかってるのに不幸を引き入れる様な真似をするとお思いですかね?」

 

「……つまり、君の答えは?」

 

ダヴィンチちゃんに答えを促されたロビンフッドは、びしっと決めた顔を作ると高らかに宣言した。

 

「無論、俺はあのおぼこ娘(仮)がどうなろうと知った事じゃない!スパルタクス、お前に任せた!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……って、言えてりゃあ苦労はしねぇんだよな。ホントにさ…」

 

数分後、がっくりとした格好でエリザベートが閉じ込められている部屋の前に立つロビンフッドが呟く。その手には、部屋のカードキーが握られていた。

 

いくら皮肉屋を気取り、一匹狼を装ったところで人の本質は変わらない……そう、彼はまごう事無き『お人好し』だったのである。そんな彼が、多少は関りがあるエリザベートがトラウマ物のトラブルに巻き込まれる状況を黙ってみているわけが無いのである。

結局のところ、マスターやクー・フーリン、ダヴィンチちゃんに見事に嵌められた彼は今、地獄の門を前にした罪人の様な顔付きで部屋のドアを眺めている。

 

「くっそぉ……俺だって抱くんならマシュやスカサハみたいな成長した体の持ち主が良かったなぁ……」

 

何故自分の相手だけこんなに問題のある女なのだろうか?前々から貧乏くじを引く事が多いとは思っていたが、まさかここまでとは思ってもみなかった。

しかし、もうここまで来たら諦めるしかない。意を決したロビンは部屋のドアを開けて叫ぶ

 

「おら!ドアを開けてやったぞ!感謝してむせび泣けこのおぼこ!」

 

「あ……?あ、あぁぁぁぁっ!」

 

暗い石牢を作り出していたトレーニングルームの映像が消え、白い殺風景な風景に戻った事に歓喜しながらエリザベートが光の漏れるドアの方へと突進してくる。ロビンはそれを簡単に抑えると、まるで米俵を担ぎ上げる様にして部屋を出て行った。

 

「……魔力供給はカット済み、力も本来の10分の1位に低下中、って事かね」

 

担ぎ上げるエリザベートの力が弱い事に感激しながらロビンは呟く、いつもこの位おとなしければ良いものをと思いながらちらりと横目で彼女を見る。

 

「あぁ…出れたぁ……光、暗くないぃ……!」

 

うわ言の様にそう繰り返すエリザベートの顔は涙と涎でぐちゃぐちゃだ、黙っていれば可愛く思えるその整った顔立ちが台無しである。

それでもどこか満ち足りた様な呆けた表情のままに呟き続ける彼女を見て、ロビンは軽く頭を抱えた。

 

(……ま、しょうがねぇか。こいつにとってあの責めはトラウマ抉る様なもんだしな)

 

自分に抱えられている少女、エリザベート・バートリーの死に様を思い出してロビンは頷く。エリザベートにとって幽閉されることは自身の中にある孤独や恐怖を呼び起こされるだけではない特別な意味を持っている。その仕打ちを受けた瞬間、いつもの気丈で明るい彼女は消え去り、自ら死を望む哀れな少女へとなり下がるのだ。

それは自分たちに何でもするからここから出してくれと懇願したことからもわかるだろう、ちょろい彼女であるが、ことこの仕打ちを受けてしまえば一瞬で陥落してしまうのだ。

 

「……ね、ねぇ、アンタ、アタシをどこに連れて行くの?」

 

「俺の部屋、一応言っとくけど暴れんじゃねぇぞ、変な真似したら……わかってるな?」

 

冷静さを取り戻したエリザベートに対してロビンは必要な情報を手短にまとめたうえで冷たく言い放つ、その言葉に抵抗したらまた石牢送りになる事を察したエリザベートは、小さく悲鳴を上げた後で慌てて口を閉じた。

 

「……ほら、着いたぞ。風呂沸かしてあるから入ってこい。10分な」

 

「じゅ、10分!?そんなんじゃ全然足りな……」

 

「不服か?そんじゃあまたあの石牢に……」

 

「わ、わーわー!ありがとう!アタシお風呂大好きー!」

 

ロビンの言葉を受けてどたどたと走りながら風呂場へと向かうエリザベート、多少卑怯だとは分かっていながらもこの脅しがあれば何でも普段わがままなエリザが簡単に言う事を聞く事を喜ばしく思ったロビンは、風呂場へと入って行くエリザベートの背中に向かって声をかける。

 

「……おい」

 

「ひっ…!」

 

「……15分やる。それ以上は1分もまけねぇからな」

 

「え……?あ、ありがとう」

 

「……良いからさっさと入ってこい。時間を無駄にすんじゃねぇ」

 

手をしっしっと払う様にして動かしたロビンを見たエリザベートはおずおずとした態度で風呂場へ続くドアを閉めた。それを確認した後で、ロビンは自分の食糧庫の中からレーズン入りのパンと温かいお茶を用意する。

 

別に甘やかそうと言うわけでは無い。ただ少しだけ飴をくれてやった方が心を開きやすいと言う物だろう。あのちょろい娘なら尚更だ。

これは打算的な行動なのだと自分に言い聞かせる様にして繰り返すと、ロビンはテーブルに椅子を一つ追加してエリザベートが出てくるのを待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あの、その……そう言う事、なのよね?」

 

そこから数十分後、風呂から出たエリザに食事を勧め、彼女がパンを頬張る姿を見ながらどうやって話を切り出そうかと思っていたロビンに対して、エリザベートは小さく震えながら絞り出すような声で問いかけた。

食べていたパンを皿に置き、震える手でスカートの裾を掴むと伏し目がちにロビンを見ながら質問を続ける。

 

「……た、戦いの中で捕まった女の子がどうなるかだなんて、あ、アタシだって知ってるわ。今、アタシの順番が来たって事でしょう?」

 

「……ま、そういうこった。案外物分かりが良いじゃねぇか」

 

「だって……拒否したら殺されるか、あの牢屋に閉じ込められるんでしょ?そんなの嫌、他の何をされても耐えられるけど、牢屋だけは嫌なのよ……」

 

ガタガタと震え、目に涙を浮かべながらエリザベートは訴えかける。普段の彼女とは違う様子に多少ペースを崩されるが、自分から話す手間が省けて良かったと前向きに考えたロビンは、立ち上がると震えるエリザベートを抱え上げてベットへ放り投げた。

 

「きゃっ……!」

 

「そこまでわかってんなら話が早い。ほら、さっさと服を脱げよ」

 

「あ……うぅ……っ」

 

エリザベートは顔を真っ赤にした後で決意したかのように自分の服を構成している霊子を消滅させる。一瞬光り輝いた彼女の体は、その輝きが消えた後で生まれたままの姿へと変わっていた。

 

年相応の滑らかな肌、小ぶりだが整った形をしている胸はツンと上を向いている。柔らかそうな腹は食い破りたくなるほどに可愛らしく、脚の付け根の間にある女の象徴である部分にはまだ毛が生えてはいない。

 

(ガキっぽい躰してると思ったが、これはこれでなかなか……)

 

恥じらいを持ち、紅くなった顔を背けながらベットの上で裸を見せつけるエリザベートを見たロビンは少し前までの残念だと思う気持ちが少し消えて行った。成長しきる前の瑞々しい少女の体と言うのも悪くは無い……言ってて変態の様だが

 

「お、お願いがあるの……出来るだけ、優しくして頂戴……」

 

「……何言ってんだ、おぼこでも無かろうに」

 

もうとっくにソロモンに処女は散らされているのだろうと思ったロビンは呆れたようにしてその願いを突き放す。しかしまぁ、回数はこなせていないのかもしれない。だから性行為に不安があるのだろう。

そう考えたロビンは口には出さずともエリザベートに多少は優しく接してやる事を決めた。そうした後で、そっとベットに手を置くと、彼女の上に覆いかぶさるようにして体を置く。

 

「嫌がんなよ、大人しくしてたらさっさと終わるさ」

 

「んっ………!」

 

まるで犯罪者の様な言葉を吐きながらエリザベートの細い首筋に唇を落とす。ひくりと震える彼女に対してキスマークを残すと、次は少し下にずれて小さな彼女の双丘に手で触れる。

 

「あっ……!」

 

恥ずかしそうに顔を背けながらもエリザベートは小刻みに体を震わせている。どうやらかなり敏感な様だ。

優しく胸を揉んでやればそれに合わせてエリザベートが呼吸をする。胸いっぱいに詰め込んだ空気が、自分の手に合わせて甘い吐息へと変わって外界へと出て行く様にロビンは奇妙な楽しさを覚えていた。

 

「立て、んでちょっとここ座れ」

 

「は、はい……」

 

ぼんやりしているエリザベートを無理やり立たせると胡坐をかいた自分の膝の上に座らせる。そして、後ろから彼女の胸を揉む様にして手をまわしてその感触を愉しみ続ける。

 

「はっ…ふぅ……!」

 

「もう大分感じてんじゃねぇか、あんま慣れてないんじゃなかったのか?」

 

「い…やぁ……っ」

 

意地悪くそういうロビンに対してエリザベートはいやいやと子供の様に首を振るが胸への愛撫でたっぷりと感じている彼女のその言葉は弱々しく、ただロビンの加虐心を煽るだけだった。

エリザベートがここまで感じているのはソロモンに刻まれた淫紋令呪のせいだと言う事は分かっている。だが、いつもお転婆なこのわがまま娘を手のひらで転がすのは非常に楽しい、ロビンはそう思いながら笑顔を浮かべると、ついに彼女の秘所へと手を伸ばす。

 

「あっ!」

 

割れ目を手でなぞればもうたっぷりと濡れている事が分かる。問題なく指を咥えこめると判断したロビンは右手をエリザベートの秘所に、左手を彼女の口の横に置くと一本ずつ指をその中に押し込んだ。

 

「ひぐぅ……っ」

 

「……せっめぇ、やっぱ子供だな」

 

十分に濡れそぼっていると言うのにエリザベートの膣は狭く、指一本でもきつい位だった。ロビンはその中を広げる様にして右手の人差し指を動かす。同時に口の中に入れた左手の指も同じように動かして上と下の両方の口を責めた。

 

「ひぅっ…ひんっ……ひくぅ…っ」

 

「……可愛い声で鳴くんだな。ほら、もっと聞かせてくれよ」

 

「ひゃぁぁぁぁぁ……!」

 

後ろから彼女の首元に甘噛みをしてやれば、エリザベートの膣からはどぷりと蜜が噴き出してロビンの手を濡らしていく。そろそろ指一本では足りなくなる頃だろうと見切りをつけたロビンは、両手の中指を上下の口に向かって突き入れた。

 

「にゅぐぅぅぅ……!?」

 

「……はは、今度は余裕あるだろ?ちゃんとほぐしてやったからな」

 

「ひんっ!ひぃぃんっ!」

 

二本の指を咥えこんだエリザベートの膣はロビンが手を動かすたびに淫らな水音を立てて愛液を噴き出す。快楽に喘ぐエリザベートの顔を押さえつけて彼女の耳元に近寄ったロビンは、震えるエリザベートに向かって囁いた。

 

「……今のお前、すげーだらしない顔してるぜ?下の口をぐちゃぐちゃにされて、上も下も涎をだらだら流して……すげーエロい」

 

「はぅ……あぁ…っ」

 

「ほら、股の下見てみろよ。凄いシミになってるだろ?これ全部、お前が垂れ流したもんなんだぜ?」

 

「ひぅ…そん、なのぉ……しらないぃ……」

 

「へぇ~、白を切るつもりですか?んじゃ、言い訳出来ない様にしてやろうかな!」

 

ロビンはエリザベートの顔を左手で押さえつけると下を向く様に顔を固定する。そうした後、自分の膣に出入りするロビンの指を見せつけながらエリザベートに囁き続ける。

 

「……ほら、見えんだろ?お前のまんこに俺の指が出し入れされるとエロい汁が噴き出てんのがよ」

 

「ひぐぅ……やあぁ…っ」

 

「嫌なのか?嫌なのにこんなに気持ちよさそうな顔してよがってるわけだ?……とんだエロ娘だな、お前」

 

「ちがぁ…そんな、いわないでよぉ…っ!」

 

「……お仕置きだ、たっぷり感じさせてやるよ」

 

十分に言葉でエリザベートを痛ぶった後でロビンは怪しく笑うと膣の中に挿っている指を激しく動かす。ぐちゅぐちゅといやらしい音と共にエリザベートの股から飛沫が飛び出す。

 

「ひやぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ!出るぅ…出ちゃうぅぅっ…!」

 

「…そら、イッちまえ。恥も外聞も無く、全部曝け出して吐き出しちまえよ」

 

そっとエリザベートの顔から離した左手で彼女の淫核を摘まむ。その瞬間、エリザベートは目を見開き、体を仰け反らせて叫んだ。

 

「ひぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ…!」

 

ぶしゅう、と音がしてエリザベートの膣から愛液が勢いよく噴き出された。間髪入れずに別の穴からは黄金色の液体がアーチを描いて放たれる。

潮吹きと放尿……快楽の余り我慢が効かなくなったエリザベートの体は素直にその反応を示してしまっていた。

 

「あぁ……おもらししちゃった……もう子供じゃないのに…アイドルなのに…」

 

「……ほんと、とんでもないエロ娘だよお前は……さてと」

 

ロビンは絶頂の余韻から解放されていないエリザベートをベットに仰向けに寝転ばせるとその脚を開く。まだカクカクと上下に動くエリザベートの腰を愉快そうに見ながら、ロビンは自分の一物をエリザの秘裂にあてがった。

 

「そろそろ本命を頂きますかね……覚悟は良いよな?」

 

「あ…うぅ……い、挿れるのね?」

 

「あぁ?そんなに固まんなよ、もう経験済みだろ?」

 

体を強張らせて怯えた様な表情を浮かべるエリザベートに対して、ロビンは怪訝な顔で問いかける。経験は浅いとは言え、もう既に経験したことに対して何故こんなにも躊躇しているのだろうか?そう考えていたロビンは、次の瞬間エリザベートからとんでもない事実を聞くことになった。

 

「あ、アタシ……こんな事した事無いわよ。全部、初めてよ!」

 

「……はぁ?」

 

一瞬エリザベートの発した言葉の意味が分からずに困惑する。数秒後、その意味を理解したロビンは顔を青くして叫んだ

 

「いやいやいや!お前嘘だろ!?だってお前!ソロモンに……!」

 

「だから知らないってば!初めてなもんは初めてなんだもん!」

 

「な、な、な……!?」

 

涙目になりながら自分に訴えかけるエリザベートのその言葉を聞いてもまだ信じられないロビンは開きっぱなしの脚の付け根にあるエリザベートの女性器を開いてその中を見る。恥ずかしさのせいか必死に身をよじってその手を振り払おうとするエリザベートを何とか制し、とても綺麗なその膣の中を覗き込んだロビンは呆けた声を出した。

 

「……マジかよ…?」

 

そこにはエリザベートの処女を象徴する証が確かに存在していた。未だ誰の欲望も受け入れた事の無い証明となる薄い膜がそこにはあったのだ。

これはどういう事なのだろうか?ソロモンに淫紋令呪を刻まれたからにはスカサハやマシュの様に苛烈な責めを受けたのではないのではないのか?その事を疑問に思ったロビンは目の前で震える少女の事の子細を説明させることにした。

 

「お前、ソロモンに抱かれてないってのはマジだったんだな」

 

「だからそう言ってるじゃない!いつまでも恥ずかしい所を見てないでよ!」

 

「んじゃ、なんでお前は淫紋令呪を刻まれてんだよ?それを刻まれてるって事はソロモンに絶対の服従を誓ったって事だろ?お前、マシュやスカサハみたいな女英霊がソロモンやら化け物やらに抱かれるのを見て無いって言うのか?」

 

「……見てたわよ。でも、アタシは抱かれなかったの!」

 

「なんでだよ!?それになんでお前はそんな状況でソロモンに屈服したんだよ!?」

 

混乱する事ばかりが増えて行くこの状況でロビンは苛立ち紛れに叫ぶ、もはやいつもの喧嘩とそう変わりないと思っていたロビンだったが、自分を見つめるエリザベートの目が涙で潤んでいる事に気が付いて息を飲んだ。

 

「知らないわよ、アタシはソロモンじゃないからあいつの考えてる事なんてわからないし、それに……仕方ないじゃない!アタシだって子犬に悪いと思ったわよ!でも、でも……うぅ…わぁぁぁぁん!」

 

ぼたぼたと目から大粒の涙を流して泣き叫ぶエリザベート、いつものわがままが聞き届けられなかった時の悔しさで流す涙と違い、その涙には後悔と悲しみが籠っている。そんな彼女になんと言葉をかけて良いのか分からないロビンは、おろおろしながらエリザベートを見守っていた。

 

「ひっく…あ、あいつ…ソロモンの奴、アタシの事を牢獄に閉じ込めたのよ。昔、アタシが閉じ込められたところとそっくりな牢獄に、何年も何年も、何年も何年も……どんなに叫んでも出してくれなくて、声が枯れても、壁を引っかく爪が剝がれても何も言ってくれなくて……絶望しきった時に声がしたの、『ここから出たければ私に服従を誓え』って……」

 

「……んで、その言葉に従ってしまったと」

 

「……うん、そう……本当に子犬には悪いと思ったわ、でも、どうしてもあの石牢の中に居る事には耐えられなかった!だからみんなを裏切ったの、でも…でも…っ!」

 

「この令呪を刻んで、アタシを外に出したソロモンは言ったの……『令呪をもって命ずる、私の許可なくこの牢屋から出る事は許さない』って……あいつ、アタシの事を出すつもりなんか無かった。それからずっと、アタシはソロモンに玩具にされ続けたの……」

 

「アタシを暗い石牢の中に閉じ込めて、時々外に出すの、それで、他の皆がソロモンやあいつの配下の化け物に犯されてるところを見せつけた後で、またアタシを石牢の中に戻すのよ。魔術で時の流れをゆっくりにされた牢屋の中で、アタシ、何年も一人ぼっちにされた」

 

「泣いて、喚いて、苦しんで……そんな日々をずっと送ってた時に気が付いたの、これは罰なんだって……」

 

「アタシ、子犬や皆を裏切った。昔の何の罪もない女の子たちを殺してた時とは違って、それが悪いことだってわかってたのに、皆を裏切った……だから、これは罰なんだって、言い訳のしようも無い、正真正銘アタシの罪への罰なんだって思ったの……」

 

「だから…だから!まだ子犬たちが生きてるって聞いて、アタシ嬉しかった!これでアタシを罵って、引き裂いて、殺してくれるって…そう思ったから!裏切り者のアタシを徹底的に痛めつけて、苦しめて貰えるって思ったから!」

 

「お前、まさか…!?」

 

エリザベートの慟哭を聞いたロビンフッドの中で、いまいち納得できていなかった事が次々と解決していった。何故、やっつけ程度で作ったトラップにエリザベートが引っかかったのか?何故、エリザベートが聖杯を持ってここにやって来たのか?そして、何故聖杯を持って強化されていたはずのエリザベートをこんなに簡単に捕らえることが出来たのか……?

 

全ては簡単な話だった。『それら全てをエリザベート自身が望んだ』からだ

 

仲間を裏切り敵に魂を明け渡したエリザベートは自分に出来る事を考えていた。その時、ソロモンから送り込んだマシュとスカサハがまだ帰還していない事を聞いたのだろう。その時、エリザベートは思った。

 

自分たちの中でも戦闘が得意な英霊二人の攻撃を凌いでいると言う事は、カルデアには何か対抗策があるに違いない。しかし、それがいつ尽きてしまうかも分からない。ならば自分がそれを補える物を持っていけばいいのだ。

 

マシュとスカサハの帰還の為にゲートが開いている事を確認したエリザベートはソロモンの目を盗んで聖杯を手に入れた。きっと最大の脅威であったカルデアを片付けて油断していたのだろう、聖杯の管理もずさんだったに違いない。そして、手に入れた聖杯にエリザベートは願ったのだ『自分に罪を償わせて欲しい』と……

 

聖杯の効果でソロモンの命令を解除したエリザベートはそのままカルデアに飛び、自ら仕掛けられていた罠にかかった。そして、持ってきた聖杯を没収されるという形でカルデアに明け渡し、その上で自分に制裁を下されるのを待っていたのだ。

 

裏切り者と詰られ、愚か者と蔑まれ、考えられる限りの苦痛と絶望を与えられた後に殺される……そして、ソロモンの元に帰った後で、彼女の計画は完成するのだ。

 

自らの元からカルデアに聖杯を明け渡した彼女をソロモンは許しはしないだろう。今までよりも苛烈な責めを持ってエリザベートを狂わせようとする。自害を禁じ、人を人とも思わせないような鬼畜な行為を持って自分の苛立ちをエリザベートにぶつけるのだ。そして、その責めに耐えきれなくなったエリザベートが壊れる事によって彼女の贖罪は完遂される。想像を絶する苦しみの果てに、彼女は仲間を裏切った事に対するけじめを自分で着けるのだ。

 

「……だからお願い。アタシの事を痛めつけて……指の爪を一枚一枚剥がして、骨を折って、叩き潰して、引きちぎって、考えられる限りの全ての苦しみを与えて殺してよ!そうじゃないと、そうじゃないとアタシ!アタシ……っ!」

 

そうやって泣き叫ぶエリザベートをロビンフッドは思わず抱きしめていた。そして思う、きっとこれはソロモンによって歪められたエリザベートの願いなのだろうと

石牢に閉じ込められ、生前のトラウマを呼び起こされて弱っていたエリザベートは更に仲間たちを裏切ってしまったという罪悪感にさいなまれ、心が壊れてしまったのだ。そして、その壊れた心のままに贖罪の方法を探し求めた。

 

その結果がこれだ、だが、こんなことが正しいわけがない。確かにエリザベートの行動はソロモンに一杯食わせたかもしれない、しかしその代償がエリザベート自身と言うのはあまりにも残酷すぎる。

 

自分の知っているエリザベートは『自己犠牲』なんて道を選ぶはずが無かった。誰もが笑い、自分が最大限に輝く道を選ぶ少女のはずだ。

だが今の彼女はそうでは無い。自分が輝くどころか朽ち果てて醜い姿を晒す様な道を選ぼうとしている。それは、ソロモンによって歪められた彼女の心が狂った道を正しい事として選択しようとしているからだ。

 

「……許せねぇ」

 

知らず知らずのうちに口から零れた言葉が今の彼の本心であった。自分だって誰かに誇れるような生き方はしていなかった。勝つ為に騙し、不意打ちし、毒を盛り、幾らでも卑怯な手段は使ってきた。だが、あどけない少女の心を粉々に砕くような真似はしていない。

 

敬愛する友の言葉を借りるなら、それは死肉をあさる禿鷹にある一握りの矜持という奴なのだろう。目的のために卑劣な手を取ろうとも、決して踏み越えてはならないラインを知っている。だから自分には誇りがある。

 

だがソロモンにはそれが無い。だからどんな非道な行為にも踏み切れるし、人の心を簡単に踏みにじれる。自分の行動を全て正しいと思い、誰かの心を壊すことに躊躇が無い。

そして、それでもくだらないプライドはあるのだ。その便所に集る蠅の様な醜いプライドが傷つけられる度に誰かを生贄にしてその心を満足させる。その生贄がエリザベートで、結果として彼女は壊れてしまった。

 

もしもこのままエリザベートを見捨てたらどうなるか?きっと彼女は自分の予想通りに壊れてしまうだろう。そして、自分の知る彼女は二度と戻って来ない。あのやかましくて、愚かで、厄介なことこの上ない少女はいなくなり、後には心の壊れたブリキ人形の様になったエリザベートの抜け殻が残るのだ。

 

『……アーチャーよ、お前はどうする?もしもその少女を見捨てると言うのなら、わしはお前を心から軽蔑しよう』

 

今はもう居ないはずの友の声がロビンには聞こえた気がした。その言葉に対して彼は心の中で闘志を滾らせる。

 

ーーーーやってやろうじゃねぇか

 

誰の援護も望まない一対一の勝負。相手は稀代の魔術師にして反吐が出るほどのくそったれである魔術王ソロモン、相手にとって不足は無い。

憎き敵によって心を砕かれた少女、エリザベート・バートリーを挟んでの勝負、もしもロビンが彼女の心を救えたのならばそれは紛れもない勝利と言えるだろう。

それがどれだけ困難な事かはよくわかっている。だが、ここで逃げてはかつての相棒に顔向けできないではないか

 

(……柄じゃねぇがしょうがねぇ、やれるだけやってやるさ)

 

いつも通りの気合の無い言葉で決意を固めて前を見る。剣を取る訳でも軍を指揮する訳でもない。しかし、たった一人の少女を救う為のこの戦いは、自分が望んだ正々堂々としたあり方と言えるかもしれない。

かつての仲間を救う為の一世一代の勝負。緑衣のアーチャーの戦いが今、幕を上げようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「少しは落ち着いたか?」

 

「……うん」

 

数分後、抱きしめられたままのエリザベートはロビンのその言葉に対して小さく頷きながら返事をした。弱く脆い自分を見せてしまった事に対して彼に罪悪感を抱くが、ロビンはそんなことを気にしていない様子で彼女に言う

 

「そうか、じゃあ、ここからは優しくするのは無しだ」

 

「……っ…わ、わかったわ」

 

エリザベートは体を震わせながら返事をする。とうとう来てしまったのだ、ロビンはもう先ほどまでの様に甘い責めで自分を感じさせる事はしない、まだ男を知らない自分の膣に自らの欲望を叩き込み、泣き叫ぶ彼女を無視して好き勝手に動く………その時の事を考えると震えが止まらなくなる。しかし、耐えなければならない。それが自分に与えられた罰なのだから……

 

「んじゃ、失礼してっと……」

 

ロビンは抱きしめていた自分をそっとベットに寝かせると脚を掴んで左右に開く、そしてエリザベートの女性器を手で広げて中を観察する様に見ながら顔を近づけて行った。

 

「あぁ……くぅ…っっ…」

 

カタカタと震えながらエリザベートはその時を待っていた。処女の喪失は凄く痛いものだと聞いていたから、自分を戒めるには丁度良いはずだ。

血を流し、一突き毎に痛みに震えながら懺悔するのだ。仲間を裏切った事を、弱い心を持った自分の罪を……

 

「ひあぅっ!?」

 

しかし、エリザベートを襲ったのは痛みでは無かった。にゅるりと自分の膣に入り込んだ温かい感触に目を白黒させて股を見てみれば、そこには自分の女性器を口に含んだロビンの姿があった。

 

「あぁっ…ひあぁっ…!?」

 

ロビンの舌が自分の膣内で動く度にえもしれない快感に襲われてしまう。自分が気持ち良くなって良いはずが無いと言うのにロビンはその優しい責めを止めてはくれない。エリザベートは涙目になりながらロビンに話しかけた。

 

「あっ…なんっ、でぇ……挿れないの、よぉ…?」

 

「ん?……そんなの、ちゃ~んと濡らしとかないと痛いからに決まってんだろ?」

 

「ひぅ…っ!や、優しくするのは終わりなんじゃないの?」

 

「ああ、終わりだぜ?こっから先は……めちゃくちゃ優しくしてやるよ」

 

「ひいぃぃぃんんっ…!?」

 

ぐちゅぐちゅと自分の膣で動くロビンの舌は優しく痺れる様な快感を与えてくる。その甘い痺れに耐えきれないエリザベートは必死になって懇願した。

 

「もっ、やめてぇ……そこ、きたない…からぁ…っ!」

 

「関係ないね。お前が気持ち良さそうにしてる限りは止めねぇよ」

 

「ふっ……うぅ…むりぃ…がまん、れきらいよぉぉ…っ」

 

「……何我慢してんだよ?気持ち良ければそう言えばいいだろ?」

 

「らめぇ……あたしにはぁ、そんな、けんり、ないのぉ…」

 

目に涙を浮かべたままエリザベートは頭を振る。仲間を裏切り、敵に屈した自分が幸せな目に遭って良いはずが無い。しかし……

 

「ひゅいぃぃぃぃぃっ!?」

 

「……そんなこと気にしてんのかよ。大丈夫だって、お前は悪くない」

 

「あ……へぇ…?」

 

頭を支えられ、自分の目をまっすぐ見るロビンの瞳を見つめ返しながらエリザベートは今彼が言った言葉を心の中で反芻した。

 

「あたし…わるく、ない…?」

 

「ああ、お前はソロモンのせいでおかしくなっただけだ、何も悪くねぇよ」

 

「でもあたし、こいぬを、みんなを……っ!」

 

「大丈夫だって、マスターもマシュも、他の皆もお前を許すに決まってる。絶対だ」

 

「……ゆるしてくれるの?みんな、あたしを…?」

 

「そうさ、だからそんな悲しそうな顔すんなよ。お前がそんな顔してたら、マスターたちもどんな顔すれば良いのか分からなくなるだろ?」

 

そう言って微笑んだロビンは再びエリザベートの秘所に舌を這わせる。膣の中に舌を潜り込ませ、時々固くなったクリトリスを舐る様にして舌を動かせばエリザベートの腰ががくんと跳ね上がり快感を激しく表してくる。

しかし、それでもまだ与えられる快感に素直になれないエリザベートは必死になってその快感を拒絶していた。

 

「だめ、ダメ、だめだめだめだめ、らめぇ……!あたしは、きもちよくなっちゃ、だめ……いたぶられなきゃ、だめなのぉ…」

 

ロビンはその叫びを否定しない。だが、代わりに優しくエリザベートの体に舌を這わせて快感を与え続ける。

がっしりと腰を掴むロビンの手は魔力の少ないエリザベートでは引き剥がすことが出来ない。必死になって体を揺らして抵抗しても、サーヴァントの強い力で抑え込まれてはもうどうしようもない。

エリザベートがどんなに拒絶してもロビンは責めの手を止めない。この場合は舌ではあるが、延々とエリザベートを舐め続けるだけだ。

 

「ひぃぃん…へあぁぁぁぁ…っ」

 

「だめぇ…っ、だめぇぇ…っ!もう、やめてぇ…」

 

「がまんできないからぁ……もう、でちゃう、でちゃうのぉぉ…っ」

 

ロビンの与えてくれる優しい快感は自分の心の隙間をするりと埋めて体に染み込んでくる。これが指や男性器による激しい快感だったら拒みようもあっただろう、しかし、あまりにも優しすぎる舌での愛撫はエリザベートの頑なな心を解きほぐすのに十分な成果を上げていた。

 

「もっ、ひゃめへぇ……また、もれちゃうぅ……っ」

 

自分の中に湧き上がってくるものを感じたエリザベートは愛撫を止めてくれる様に力ない声で頼み込むも、ロビンはそれをやはり無視して舌を動かし続ける。自分の意志に関係なく浮き上がる腰を震わせながら、エリザベートは綺麗な声で叫びながら達した。

 

「ひぐっ……ひぐぅぅぅぅっ……!」

 

エリザベートが絶頂するその瞬間、ロビンは顔をエリザベートから離して快楽に震える彼女を見つめる様にして覗き込む。先ほどまで彼が舐めていた秘所からは勢いよく愛液が噴出しており、二度目の潮吹きを見せたエリザベートは再び腰をがくがくと震わせながら呻く

 

「うぅ……だめなのにぃ…きもちよくなっちゃ、だめなのにぃ……」

 

「ったく……なんでそんなに頑固なのかね、お前さんは?」

 

「だって、あたしはみんなを……」

 

「裏切られたなんて思っちゃいねぇよ。お前が俺たちを裏切ったならマシュだってスカサハだって同罪だ。でも、あの二人は今俺たちと一緒にいるだろ?」

 

「ん…うぅ……」

 

「お前が自分を許せねぇ気持ちもわかる、でも、俺たちはお前に苦しんでもらう事なんざ望んでねぇよ。お前が俺たちに申し訳ないって思うなら、しっかり謝ればそれで良い。そんなに自分を責めるなって」

 

「……良い…の?そんな、簡単に、ゆるされるの……?」

 

ロビンの優しい言葉は解きほぐされたエリザベートの心に良く響いた。そして、目の前の男には自分の罪を許して貰えたと言う思いはエリザベートの瞳に一筋の光を灯した。

 

「……そんな意固地になんなよ。もっと素直になれば良い。……俺に優しくされて気持ち良かっただろ?」

 

「ふぁぁ……っ」

 

ロビンの手が自分の角の生えた頭を優しく撫でる。まるで犬をあやす様なその手付きに、エリザベートは確かな安らぎを覚えていた。

罪を許されたと言う思いが頑なだった心の一部を解き放して行く、優しい彼の行為に心が溶かされて行く………

 

「うん…♡すごく、気持ち良かった……♡」

 

自然に開いた口からは、先ほどの愛撫への正直な感想が漏れていた。エリザベートのその言葉を聞いたロビンは満足そうに頷くと、なおも質問を続ける。

 

「そっか、じゃあ、もっとして欲しいか?」

 

「うん……して欲しい…♡」

 

「正直だな、じゃあ、ご褒美をくれてやるよ」

 

ニヤリと笑ったロビンは再びエリザベートの秘所を口に含む。じっとりと濡れたそこに舌を這わせ、そのまま膣へと潜り込ませる。

 

「んあぁ…っ♡」

 

先ほどまでの耐える声とは違う喘ぎ声がエリザベートの口から発せられる。じゅくじゅくに蕩けた秘所を愛撫されるエリザベートは、抵抗一つせずにロビンを受け入れていた。

 

「ひぁ…っ♡ふぅぅ…♡きもっ、ち、いいっ……♡」

 

ロビンが舐めている自分のそこは、排泄する器官がある汚い場所のはずだ。だが、そんな部分をロビンは嫌な顔一つせずに舐め続けて、自分を気持ち良くしてくれている。

まるで罪を犯した汚い自分が許されている様で、エリザベートはその喜びに打ち震えていた。

 

「……この辺どうだ?気持ち良いか?」

 

「うんっ…♡きもちいい…♡」

 

「んじゃ、この辺は?」

 

「うあぁ…っ♡すごい、よぉっ…♡」

 

「……お前、この辺も好きだろ?どうだ?」

 

「ひうぅぅっ♡あぁ…すきぃ♡しゅきぃ…っ♡」

 

ロビンに応えるエリザベートの声が徐々に大きく、色っぽくなっていく。それに比例して湧き上がる快感を前にして、エリザベートは再び達しようとしていた。

 

「またでるぅ…♡イッちゃうぅ…♡」

 

「へぇ……俺の舌はそんなに気持ち良いのか?」

 

「うん…っ♡あたしのよわいとこ、やさしくなめられて、きもちいいとこ、つぎつぎみつけられて……♡そのたびに、ふわふわするのぉ…♡」

 

ロビンから与えられる快感に従順になったエリザベートは聞かれてもいない感想を口に出すまで蕩けてしまっていた。目の奥には♡マークが浮かび、完全に快楽の虜になっている。

 

ロビンはそんな彼女に対して苦笑しながら、優しく自分の方へと抱き寄せて胡坐をかいた自分の膝の上に座らせる。そして、後ろから彼女に秘所に人差し指を突き入れると、そのまま膣の中を掻き混ぜてやった。

 

「きゅぃぃぃぃっ…♡」

 

「……次は指で感じさせてやるよ。舌よりも硬くて長いから、もっと奥の方まで刺激できるぜ」

 

「はぁ…♡はぁぁぁぁぁ……っ♡」

 

ロビンの甘い囁きに体を震わせて悦ぶエリザベート、そんな彼女の膣は最初に挿れた時には一本でもきつかったと言うのに、今はすんなりとロビンの人差し指を受け入れている。

 

「よゆーだな。じゃあ、もう一本挿れますか」

 

エリザベートの膣が柔らかく蕩けている事を確認したロビンは己の中指もエリザベートの膣の中に潜り込ませる。新たな指の侵入を喜んで迎え入れたエリザベートの膣の中で、ロビンは器用に二本の指をばたつかせた。

 

「ひあぁぁぁっ♡あぁぁぁぁんっ♡」

 

「……二本でも余裕だな。んじゃ、三本に挑戦してみるか?」

 

「さん、ぼん……?さんぼんっ♡しゃんぼんっ♡」

 

ロビンの問いかけに対して最初は訳の分からないと言った顔を向けていたエリザベートだったが、すぐに呂律の回っていない舌で三本目の指の挿入をせがむ。その思いに応える様にして一度指を抜いたロビンは薬指を含めた三本の指をエリザの膣口にあてがうと……一気に奥まで刺し貫いた。

 

「ひやぁぁぁぁっ…♡」

 

あまりの衝撃に軽く意識が飛びかけたエリザベートだったが、快感によって覚醒させられると激しい指の出し入れに対して嬌声を上げ続ける。自分の膣がロビンの指に対して吸い付いているのをエリザベートははっきりと知覚していた。

 

ロビンが指を引き抜くと切なそうにその指に吸い付いて離れない様にと甘える。奥まで貫かれると喜んでその指を咥えこむ……エリザベートは、自分がロビンによって演奏される楽器になった様な気がしていた。

 

声の高さと大きさを調節されたうえで指を突き入れられて鳴かされる。自慢の声をあらんかぎりに響かせる様にして指で喘ぎ声を支配される。

優しい快感はまるで自分をメンテナンスしている様だ、まるで自分の分身を可愛がるようにして大切にされる今の状況を、エリザベートは幸せに感じていた。

 

「……すげぇな。指三本も咥えこんじまうんだもん」

 

「あぁ……♡はじめてなのに、こんないやらしいすがたをみせるえろむひゅめでごめんらさい…♡」

 

「心配すんな、今のお前、すげー可愛いから」

 

「あぁ…♡うあぁ…♡かわ、いい?ほんと…?」

 

「なんだよ、いつも自分の事そう言ってるくせに、いざ誰かに言われると照れんのな……ま、そういうとこも可愛いんじゃねぇの?」

 

「うぅ……ばかぁ…♡」

 

優しい言葉と確かな快感、その二つを与えられたエリザベートは知らず知らずのうちに秘所から愛液を噴き出していた。今日三度目の潮吹きをしながら、エリザベートはロビンの指使いに甘い息を漏らす。

 

「はぁぁ…♡ふぅ…ぅ♡」

 

「……もうこんなに濡れて柔らかくなってんだ、きっと本番の時も痛くなんかないぜ。絶対に気持ち良くなれる」

 

「うん……そうよね、あたしもそうおもう……」

 

呆けた声でロビンに同意するエリザベート、その言葉に反応して彼女の下腹部に刻まれた淫紋令呪がちかちかと光っていた。

 

ソロモンに刻まれた淫紋令呪は、もう既におぞましい黒の色から赤色へと変わり、形もマシュたちと同じ様な可愛らしいものへと変貌していた。

だが、それも当然の事だろう。これを刻んだ当の本人は一度もエリザベートを抱かずに放置するどころか、彼女を玩具として傷つけ続けた。対して今彼女を抱いているロビンは、エリザベートを大切に扱い、彼女の望むままに快楽を与え続けている。

 

『卑怯な手段で自分を陥れ、あまつさえ玩具として扱って弄んだ男』と『罪を犯した自分を受け入れて、余裕たっぷりに愛してくれる男』……どちらが男として、雄として魅力的かなんて比べるまでも無い。

 

かくして、いとも簡単に主人を乗り換えたエリザベートの淫紋令呪は、今現在進行形でロビンから与えられている快感に対して従順になり、彼をマスターとしてエリザベートに深い愛を刻み付ける。

 

目の前に居るのは罪を犯した自分を優しく受け入れてくれた人……弱り切った心を解きほぐし、大切にしてくれる男……

ロビンに愛情を抱き、高鳴る感情を覚えたエリザベートは腰を上げると、自分で自分の秘所を開いてロビンに言う。

 

「……あ、アタシの初めて……貰ってください!ろ、ロビンのちんちんで、処女卒業させてください!」

 

「お…おう……」

 

顔を真っ赤にしたエリザベートのその告白に面食らったロビンもほんの少しだけ顔を赤くした。生前女を抱いたことはあったが、そういえば処女を喰らった事は無かったなと思いながらエリザベートを抱き寄せる。

 

所謂『対面座位』の体位になりながら自分の男性器の上にエリザベートの秘所を当てるとそのままゆっくりと腰を下ろさせていく。難なく秘所へと入り込んだ自分の分身は、途中で彼女の膣にある抵抗する部分で一度止まった。

 

「……確認するぜ、俺、成り行きでお前を抱いているだけの男よ?お前が望むならマスターとか、他の男に…」

 

そこまで言いかけたロビンの口が急に閉じられる。自分の唇を己の唇で塞いだエリザベートの顔を驚いた顔で見た後、キスを終えたエリザベートは真っ赤になった顔で叫んだ

 

「あ、アタシは!アンタで良いって妥協した訳じゃないの!アンタが良いの!口ではあーだこーだ言いながらなんだかんだ優しいアンタが好きなの!だ、だから…だから……」

 

そこまで言って俯いたエリザベートをそっと抱きしめる。もしもこの場にあの老騎士が居たならば『女性に恥をかかせるとは何事だ!』とか言いながら自分の頭に拳を叩き込んでくるのだろう。 

未通女の彼女のここまでさせたのだ、自分も男を見せなければならないだろう。

 

覚悟を決めたロビンはエリザベートの腰をぐっと引き寄せると、彼女の中の膜を引きちぎりながら一気に最奥まで自分の分身を押し込んだ。

 

「あっ……!」

 

ロビンの全てを埋め込んだエリザベートが軽い驚きの声を上げる。処女喪失の痛みを感じているのかと思ったロビンだったが、実際は違った。

 

エリザベートに刻まれた淫紋令呪はしっかりとその効果を発揮していた。先ほどのロビンの言葉を記憶していた淫紋令呪は、エリザベートに処女喪失の痛みを与えることなく快感だけを押し付けていたのだ。

指や舌での行為などとは比較にならない程の快感、加えて、自分を優しく受け入れてくれた男に処女を捧げられた事への幸福感がエリザベートの中に充満する。

女としての幸せを最大限に感じているエリザベートは、その余りある快感を前にしてロビンに貫かれた数秒後には絶頂していた。

 

「ひ、あ、あぁぁぁぁっ…♡はぁぁぁっ…♡」

 

今までとは比較にならないほどの絶頂、一度達したすぐ後にもう一度絶頂する。それをひたすら繰り返していたエリザベートは、俗に言う連続アクメを体験していた。

 

「んあぁ…♡またイク…あぁ…またぁ…♡」

 

振動し続ける膣、止まらない絶頂……それに酔いしれるエリザベートを抱くロビンもまた、彼女から与えられる快感を必死に耐えていた。

挿れて即射精などしては格好がつかない……そう考えたロビンはなんとか余裕を見せる方法は無いかと考えると一計を案じる。そして、エリザベートの可愛いお尻の部分から生えている尻尾を見ると、その根元をがっしりと掴んだ。

 

「あ…っ!?」

 

その行為をされ、ある事に気が付いたエリザベートはほんの少しだけ絶頂の快感から目を覚ましてロビンを見る。彼が掴んだその部分は『逆鱗』……他人が易々と触って良い場所ではない。

一体どういうつもりなのか?エリザベートはロビンを問い詰めるべきか、それとも怒鳴るべきか悩んだ。しかし、そんな彼女に対してロビンはさらに強く尾を握ると質問をしてくる。

 

「……お前、ここ触った奴が居たらどうするんだっけ?」

 

「え……?えっと……」

 

何を言おうとしているのか分からないロビンに対して戸惑いながらもエリザベートは鋭い目つきで彼を睨みながらその質問に答えた。

 

「ま、まずはたっぷり刺して……」

 

「へぇ~、刺すかぁ……それって、こんな感じか?」

 

「へ?あ、あぁっ!?」

 

意地悪く笑ったロビンは勢いよくエリザベートと繋がっている腰の部分を突き上げる。自分の子宮を押し上げるその感触に、エリザベートが忘れていた快感が堰を切ったかのように溢れ出してきた。

 

「ひっ…♡はぁ…っ♡」

 

「……たっぷり刺すんだもんな、お望み通りそうしてやるよ」

 

「ちっ、がぁ…♡あぁ…♡ずるいぃ…っ♡」

 

初めて男の欲望を受け入れる自分をロビンは丹念に責め立てる。未だ自分でも分かっていない弱点や感じるところを誰よりも先に見つけ出されて攻略されてしまうと、先ほど感じていた怒りが霧散して行ってしまった。

 

「……で?次はどうすんだ?」

 

「つ、つぎはぁ……つぶ、すぅ…♡」

 

「そうかそうか、じゃあ、こんな感じか?」

 

ロビンはエリザベートの言葉を聞くや否や力強く、それでいて優しく彼女を抱きしめた。固い中に柔らかさを秘める彼の胸に顔を押し付けられ、背骨が折れてしまうかと思うくらいに強く抱きしめていると言うのに全然痛みは無い。それどころかロビンの右手が自分の尻肉を掴み、ぐにゅぐにゅと強く揉みしだく事に快感を感じるくらいだ。

 

「あぁ…う…はぁぁ……♡」

 

「良し良し、んじゃ、二つまとめてやってみますかね」

 

自分を抱きしめるロビンが腰を跳ね上げて子宮を突き上げる。抱きしめられる体はそのままに膣を責められれば、エリザベートは完全に快感に身を任せる様になってしまっていた。

 

「はひ♡ふゅぅ♡くひゅ♡へあぁ…♡」

 

突き上げられ、抱きしめられる度にエリザベートの思考が溶けて行く、自分が屈辱的な仕打ちを受けたと言うのに、それすらも喜ばしく感じてしまっている。快楽に流された彼女は、ロビンに強請る様にして声を上げた。

 

「しぼってぇ…♡あたしのこと、しぼってぇ…っ♡」

 

「はいはい、そういえばそんなのもありましたねと」

 

「んはぁ…むうぅ…♡」

 

開いた口にキスをされ、自分の舌を吸い出される。ロビンの口の中へと連れ去られた自分の舌が、彼によって吸い取られて行くのを感じる。

小さなエリザベートの舌から唾液が吸い取られる様はまさに搾られるというものだろう。拷問のつもりで自分が考えていた事全てをいやらしい快感に変えられたエリザベートは、その被虐的な快感に酔いしれたままに貪りつくす。

 

「ん~~っ♡んん~~~~っ♡」

 

ロビンに舌を吸われ、抱きしめられ、膣を突かれる度に頭の奥が真っ白になる。自分はすでに絶頂している。というより、イキ続けている。絶頂していない瞬間など少しも無い。

それでもなお、エリザベートは快楽を得ようと必死だった。目の前で何度も見て来た男の達する瞬間、女の中に己が精を解き放つ瞬間こそが最高の快楽だとしるエリザベートはその時を待つ。

 

小さな体はロビンによって躾けられ、完全に彼の物となった。後は彼が自分の中にその証を残してくれれば良い。快感にこそぎ取られて行く思考の中でそれだけを思い浮かべたエリザベートの耳に待望の言葉が聞こえて来た。

 

「くっ…そろ、そろ…出すぞ…っ!」

 

「はぁ…♡ちょう、だいぃ…♡ぜんぶ、ちょうだい…♡あなたのぜんぶ、あたしに、ください…っ♡」

 

とんっ、と大きく跳ね上がった体が深く沈み込む。男を知らなかった自分の子宮が喜んで突き入れられたロビンの分身を受け入れる。

ロビンの先端が自分の一番奥の壁に触れ、そこに熱い精液がかけられた瞬間、エリザベートはその綺麗な声で、空気を震わせるような叫びをあげながら、絶頂した。

 

「ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡」

 

今までの絶頂なんて目じゃないほどの絶頂、快感を塗りつぶすのもまた快感……異様なほどのこの状況に、白目を剥いて叫び続けたエリザベートは、すべての余韻が過ぎ去った後で完全に脱力してロビンの体にもたれ掛かる。

 

「あ…あ…あった、かい…よぉ……♡」

 

お腹の中に感じる温もりが幸せを伝えてくる。それと同時に、もう彼との行為が終わってしまった事に寂しさを覚えていたエリザベートだったが……

 

「……なぁ、次はどうして欲しい?」

 

「え……!?」

 

ロビンの囁きに心臓がドキンと高鳴る。気が付けば彼の分身は自分の膣で再び硬さを取り戻していた。

まだ終わりじゃない……その事に喜びを感じたエリザベートは、己の欲望を大きな声で叫び出す。

 

「キスして欲しい!さっきみたいにアタシの舌を絡めて、ぐちゃぐちゃにして欲しい!」

 

「ハグもして欲しいわ!ううん、ハグなんて生易しいもんじゃない、きつく、きつく……壊れる位にアタシを抱きしめて!」

 

「それで、それで……せ、セックスもして!アタシのおまんこ、ロビンの形にして欲しいの!」

 

ロビンは全ての欲望をさらけ出したエリザベートを見て満足そうに笑いながらベットへと押し倒す。そして、彼女に覆いかぶさるようにして上から抱きしめると、その願いを叶えるべく動き出した。

 

「あぁっ♡はぁっ♡あぁんっ♡」

 

エリザベートもその行為に応える様にして腕と脚をロビンの体に絡ませる。エリザベートの体と心を完全に掌握したロビンは、ソロモンの事を嘲笑った。

 

ソロモンとはなんと愚かな男だろうか?ここまで美しく、瑞々しい女の躰をただの玩具として扱ってしまうだなんて

男を知らないエリザベートに女の快楽を叩き込み、しっかりと調教すればそれはそれは楽しい性玩具となっただろう。しかし、ソロモンはそれをしなかった。ただ自分の苛立ちを発散させる為の玩具としてエリザベートを扱い、抱きもしなかったのだ。

 

その結果、あっさりと自分にエリザベートを寝取られ、聖杯まで献上させてしまう失態を犯した。どんなに後悔したってもう遅い、エリザベートの処女は自分が頂いたのだから

 

「はぁっ♡もっと♡もっとぉ…♡」

 

目に♡を浮かべて快楽を強請る彼女はもうロビンフッドの物だ。ソロモンが何をしようと取り戻せはしない。後はこの手付かずの少女の体に自分の欲望を叩き込み、ロビンの好みに仕上げるだけだ

 

(手駒としても愛人としても中途半端に扱うからこうなるんだぜ……まったく、勿体ないことするよな……)

 

マシュ、スカサハ、そしてエリザベート……3人とも強く美しい女性であり、最高級の女体であった。それをみすみす自分たちに明け渡したソロモンを嘲笑いながら、ロビンは何度もエリザベートと交わったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤッホー子犬!アイドル、エリザベート・バートリー、ただいま帰還したわよーっ!」

 

「お帰りエリちゃん!元気してた!?」

 

「もちのロンよ!アタシも大人の階段を駆け上がって来たわ!」

 

あのじゃじゃ馬娘がそう言った瞬間、クー・フーリンとスカサハの二人が俺の事を見て来た。その視線は、「昨夜はお楽しみだったようですね」と暗に言っており、非常に楽しげに見える。

 

(ったく、あの師弟ほんとに気が合うよな……)

 

きゃいきゃいと騒ぐエリザベートを見ながら嘆息、俺も今日から面倒な役目を被る事になる。せめてマシュみたいなおしとやかな女の子を相手にして欲しかったもんだ

 

「……そう言ってやるな、女子は好いた男には特別扱いしてほしいものだぞ」

 

「……あんた、俺の心が読めるんですかね?」

 

「さぁ、どうだろうな?」

 

含みのある笑いを見せた後でスカサハは俺から離れる。あの人の近くで妙な事は考えない様にしようと決心した俺は、もう一度溜め息をついて前を向いた。

 

「……ねぇ、なにしてるのよ?」

 

「うわおっ!?」

 

いつの間にマスターとの会話を終えたのか俺に近づいてきていたエリザベートの姿に悲鳴を上げる俺、マジでビビったが、そんな俺に対してあいつは頬を膨らませていつも通りの文句をぐちぐちと言ってきた。

 

「なによ!?あんた、アタシにあんなことしておいてその態度ってアリな訳!?やったらポイってこと!?サイテー!」

 

「人聞きの悪いこと言ってんじゃねぇ!ったく、なんで俺がお前の担当なんざしなきゃなんねぇんだよ……」

 

「……まぁ、アタシの事を面倒見る気はあるのよね?じゃあ、しっかりアタシをプロデュースしなさいよ!」

 

「……プロデュース?」

 

「そうよ!マネージャーとADはもう居るから、あと必要なのはアタシを宣伝して売り込み方を考えるプロデューサーよ!アンタ、しっかりと役目を果たしなさいよね!」

 

「……はぁ~」

 

もう嫌だ、これならあの壊れかかってた状態のままにしとけば良かった。そう後悔し始めた俺に対して奴は人差し指を突き立てると、急に顔を赤くしてもごもごしながら言う。

 

「……あ、あんなことをして、逆鱗も触って……もう、これじゃあアンタの物になるしかないじゃない!だから、アタシの事をしっかり幸せにしなさい!人生賭けてプロデュースする事!い、いいわね!?」

 

エリザベートは顔を赤くしてそれだけ言うと、そのまま駆け出して行ってしまった。残された俺は頭を掻きながら思う。

 

落ち着きは無い。おしとやかさも無い。ポンコツで、音痴で、すぐ調子に乗って失敗ばかりのお笑いサーヴァントがあいつのはずだ

だけどそう、今のあいつはほんのちょっとだけだが……

 

「……可愛いじゃねぇかよ」

 

こんなことを思ってしまうのは、俺もあいつを抱いてしまったからなのだろうか?ぶんぶんと頭を振ってよくわからない感情を押しのけると新しく仲間に加わった……いや、戻って来た彼女を見る。

これで三人目、まだ先は長い。だが、こちらもスーパーミラクルで聖杯が手に入った。

 

反撃は、これからだ

 

 

 

 




ポケモンに嵌ってたら時間が空いてしまいました。すいません
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。