※この作品はR-18です。

男性が少ないようなので積極的になってみた   作:Sonnet

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第21話

 喫茶店で婦警の庄司(しょうじ)百恵(ももえ)さんと良い雰囲気になったのでそのままゴーホテルと行っても良かったのだが、彼女の初心さをもう少し味わうためにちょっとしたデートに移行。

 もう少し……もう少し彼女の初心さを味わいたいんじゃあ!

 と言うわけで俺はニッコリしながら百恵さんの動向を見守ることに。

 この世界では自分から進んで婦警になる人はそれなりにいるらしいが、そこまで人気は無いらしい。給料は安定してるらしいが、男性からの理想の結婚職業の中では低ランクに所属するらしい。

 うぅむ……前世では安定した職業って言葉は凄く魅力のあるフレーズなんだが。この世界ではそうでもないらしい。何故こんな世界になってしまったのか問いたい。まぁ……男性主体の世界である事を考えるとこれも当然の反応なのかもしれない。

 ちなみに、小学生に将来就きたい職業アンケートを取った結果のランキングは3位が教師、2位が役者、1位が看護婦だそうだ。1位の理由としては、男性と触れ合える機会が他の職業に比べて多いらしいからだそうだ。

 それだけを考えると教師もそうなんじゃ? と思ったが、教師は絶滅危惧種の男子大学生が限界で、看護婦は大人の男性に会える可能性が増えるだとか何だとか。これは雑談になるんだが、基本的に役者になるような男性はよく言って傲慢な人が多いらしい。外受けは良いらしいがもう少し優しく対応してほしいだとか、もっと! なんて声がちらほら。

 もっとって何やねんと思った俺は悪くないはず。

 まとめて言ってしまえば、この世界にいる女性は基本的に男性と接する機会が多くなるような職業を目指しているらしい。男性と一緒になって、子供を産んでしまえば後は政府やら男性保護委員会からの補助金で生活ができるだとか何とか。

 あれか。男性と結婚するだけで玉の輿になってしまう簡単そうで難しい話ってわけか。それこそ俺みたいな男は持って来いって対象になるな。

 

「じゃあ、デートしましょっか」

「え? ……でででデートぉ!?」

「いや、そこまで驚かなくても……折角の機会だから、ね?」

「は……はい」

 

 いやぁ、やっぱり頬を赤く染めて恥ずかしがる女性って可愛いわ。

 こんな女性、元の世界でもあまり見かけなかったぞ。

 

 さて、デートと洒落込もうとしているわけだが。

 今になって気付いたがデートってどっち主体で進んでいくのが普通なんだ? この辺りのスポットは大体知ってるが、何気に女性が主体になってデートを進めていきそうだ。そして支払いも女性、みたいな事になるんだろうか?

 うぅむ……前もってそこらへん調べておけばよかった。サイトかなんかで男性との理想のデートなんて銘打たれた妄想が転がってるはず。まぁ、今となってはしょうがない。

 

「あ、そうだ……最近服でも買おうと思ってたんだ」

「そ、そうなんだ」

「そ。だから、俺に似合う服、見繕ってくれないかな」

「……え」

「いや、服は俺が買うから、俺に似合う服探してくれないかなって」

「ひゃぃっ!?」

 

 ――改めて反対側に座っている百恵さんを観察する。

 その可愛らしさも際立っているが、ショートゆえに隠れることなく見える(うなじ)。それなりに年上だと思うが、一切首筋が見えることのない白い項が淫靡さを漂わせている。

 さすが婦警さん。服制には厳しいのか一切の装飾品をしておらず、黒い髪も染められていない自然な色合いだ。対面座位で欲望のままに顔を埋めてみたい。そのまま匂いを嗅いだら良い匂いがするんだろうか。

 甘い体臭に包まれたい(迫真)

 

 それはともかく、特にこれと言った意見も無かったので手早く会計を済ませてもらい、店内の女性たちからの視線を一身に受けながら店を出た。さすがにガン見し過ぎじゃなかろうか。針の筵に座らされてる気分になっちまう。実際に座ったことはないし、触れたこともないが。

 

「わ、私、あんまり服の事分からなくて……」

「大丈夫。俺が知ってる所に行くから」

 

 しずしずとついてくる百恵さんの手を掴んでこの辺り一番、だと思っている店に。前世だと個人経営してる店で、男性が切り盛りしていたはずだが……その店は前世と同様『エリーゼ』と言う看板をシックな感じに装飾してあり、非常にわかりやすい。

 何も知らなければ一人で入るのは勇気のいる店だが、いざ入ってみると人の良い店主が一人いるだけだったからなぁ。さて、この世界ではどうなってることやら。

 

「――はぁい、いらっしゃいませ」

 

 おうふ。

 この世界での店主は女性になってましたわ。

 しかもブロンドの髪にこの顔だちは完全に外人な感じ。一回で良い。ヤってみたいと思わせるぐらい一目で綺麗な人に店主は生まれ変わってしまったのか。今は百恵さんがいるからそんな態度は出さないが……ま、この店が経営されてる限りいつでも会えるだろう。

 

「それじゃあ百恵さん。俺をコーデしてみて」

「え」

「百恵さんが思ってるカッコいい男性像でも良いし、可愛い感じにしてくれても良いから。俺は俺で少し探し物をっと」

「ちょ、ちょっとぉ」

 

 涙目の百恵さん、可愛い。

 しかし、自分で言ってて恥ずかしい言葉ってのはじくじくと精神を蝕んでくる。可愛らしい姿を見れるのは良いが、ハイリスクハイリターンだな。だがそれが良い。

 オドオドしている百恵さんを尻目に、俺は百恵さんに合うであろう服を見繕う。黒髪ショートに合う恰好と言えば……俺の感性はデニムのパンツだと囁いている。フリル系の服はちょっと勘弁してほしいのでそれを中心に全体をまとめる感じで。

 

 そうやって服を探しつつチラチラと百恵さんの様子を盗み見る。無茶な要望をしたと自覚はしているが、それでも真剣に服を選んでくれている百恵さんの横顔を見るためでもあるが、そりゃあ俺が着ることになる服だし、どんな服を選ぼうとしているのか気になっているのだ。

 が、お願いだからその黄色の服だけは止めていただきたいなぁ……




溜めてたわけじゃないです。
前話も含めて文字的には少ないので……何故か登場人物が増えてしまいましたが(白目)
ちなみに名前は決まってますのであしからず(店主)
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