優美子「お願いヒキオ……あーしを抱いて」八幡「なっ!?」 作:氷結アイスブリザード
絶望した表情を浮かべながらおぼつかない足取りでフラフラと歩いている女性がいた
「…どうして……どうしてなの隼人………
隼人にとって…あーしはその程度の存在だったの…?」
大学三年の春あーしは隼人告白し、そして振られてしまった
高校時代から好きだった隼人に今までの気持ち伝えたかった
三年の後半、四年になれば就職活動で忙しくなって自由に会うのが難しくなる
それに大学卒業してしまえばますます会えなくなるかもしれない
そして勤務先で隼人が誰かと恋をしそのまま付き合ってしまう可能性だってある
そんなの嫌だ!だからあーしはそうなる前に覚悟を決めて隼人に告白した
後悔したくないから
今まで全ての想いを隼人にぶつけた
無限の可能性というのを信じて
でも隼人から返ってきた言葉は
『ごめん優美子…君とは付き合えない』
あーしが望んでいた未来予想図とは真逆のものだった
ショックのあまり体が震え涙が零れそうになる
振られる可能性を考えてなかったわけじゃない
それよりショックだったのはあーしが告白した時、隼人は表情一つ変えなかったこと
そして何より断り方がまるで用意されていたシナリオをそったようなものだったからだ
あーしは高校時代隼人が告白されたところを偶然目撃したことがある
その女は容姿は結構いいが私や隼人と何の関わりのないあまり目立たない女だった
その女が振られた時あーしはかなりホッとしたのは今も覚えてる
だけど忘れていた方がよかった…
あーしが振られた時の隼人の言葉とその女が断られた時の言葉はほとんど同じだったからだ
隼人にとってあーしはその女と同程度の存在に過ぎなかったと実感してしまったのだ…
あーしは隼人にとって他の女たちより特別だと思っていた
たとえ恋人に選んでもらわなくても親密度はかなりのものだと思っていた
どうして………あーしは長年隼人だけを想い続けてきたんだよ
なのに隼人にとってあーしはそこらへんの女程度の存在にしか思ってくれてなかった…
「あーしの今までの人生なんだったんだろう……これからのあーしの人生に価値なんてあるの…」
一途に想っていた長年のあーしの恋は相手の男には何の心の変化も与えるどこかなんとも思われてさえいなかった…
「それなのにずーと想い求めて…この年になって、いまだ処女のままだなんて…ほんとあーしバカみたい…」
好きだった…本当に好きだった
全てを捧げていいくらい好きだった…
あんなに一緒だったのに…
少しずつあーしの存在を隼人の心に刻みつけてきたつもりだったのに…あれだけ思い出を作ってきたのに
隼人には何の意味をもたなかったのだろうか
もしかして最初からあーしの気持ちに気づいていたのだろうか
だから今日のあーしの告白に驚きをせず冷静に断ることができた?
悲しげな表情を浮かべていたのもそれも仮面であったとしたら
「はは…だったらあーしどれだけ無駄な時間を……とんだピエロじゃん」
もっと早く気づくべきだった
あの雪ノ下雪乃がいた時の隼人の反応見ればいくらでも気づけたはずなのに
恋は盲目と聞くけどまさにあーしがそれだったのだろう
もっと早く気づいていれば今とは別の人生歩めたかもしれない
もうあの頃には戻れない
時間は待ってはくれない…握り締めても開いたと同時に離れていく
「痛い…胸が痛い………痛いよ隼人…張り裂けそうだよ…」
こんなに失恋がつらいものだったなんて……苦しい…苦しいよ
この痛み…誰か…けして…………いっそ…あーしを………だ…め…だ…
モウ……アタマノ……ナ…カ…………マッシロ…………ダ…
・
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ここがどこなのかわからない
今どこを歩いているのもわからない
近くを歩いている人さえわからない
途中誰かにぶつかって怒られたし、もしかしたら途中車にひかれそうになっていたのかもしれない
もう何も考えられない
考えたくない
痛い…苦しい…つらい…もうどうにかなってしまいそう…
病院でもどこでもいい………この引き裂かれそうな心の痛みを消して欲しい…
「きみ、大丈夫かい?どこか痛い所でも」
誰かが声をかけてきたようだ
男か女なのか視界がぼやけてよくわからない
「具合が悪いなら病院かどこか連れていこうか?痛いの収まると思うよ」
よく聞き取れなかったけどこの痛みをなんとかしてくれるらしい
一刻早くこの痛みから解放されたい
その思ったあーしはそのままあーしは誰かに手を引かれていった
この後すぐ今のあーしの判断力が皆無だったと思い知ることになる
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・
「い、いや!!なんするし!手を離せ!!」
「うるせえ!ノコノコついてきたくせに騒ぐじゃね!」
相手に腕を掴まれた腕の痛みで正気戻ったあーしがいた所はどこかの裏路地だった
どうやらこの男は傷心中で弱ったあーしのスキを狙って人気のない所に誘導して乱暴するのが目的だったらしい
冗談じゃない!誰がこんなゲスに体を許すもんか!
「痛いから離せし!あんたこんな事あーしにしてタダですむと思ってんの!」
「ゴチャゴチャいうんじゃねえ!てめえはおとなしく俺の言うこと聞いてりゃいいんだよ!殺すぞ!」ギラッ
「ひ、ひい!」
男がナイフを取り出し、あーしの首筋にそれを当てた
怖い…逆らったらあーしは殺されるかもしれない
血走った男の目が…男の歪んだ笑みが…好色と狂気に満ちた男の怒鳴り声が…
「へへ…おとなしくしてろよ!
そうしてりゃ殺しはしねーよ」ニタア~
「っ!」ゾクッ
殺しはしない…でも他の嫌がる事はされてしまうというの
いやだ…このなの…こんなのイヤだ!
「くくく…いい体してんな!これはかなり楽しめそうだ…」サワサワ
「い、いや!触んないで!」
「抵抗するなっていってんだろうが!」バシィ
「うう…」
ゲスな男に身体を触られ嫌悪感のあまり押しのけようとしたけど頬をはたかれてしまった
痛い、痛いよ…どうして…どうしてあーしがこんな目に
何をしたていうの
涙を流し静かになったことをいいことに男はあーしの服をナイフでビリビリと容赦なく引き裂いた
「おお!いいおっぱいしてんじゃねえか…これはたまらねえな」モミモミ
「…や、やめて…やめてよ…うう、触らないで」
弱々しく拒絶するも男はあーしのおっぱいを欲望のおもむくまま乱暴に夢中でもみしだく
あーしが痛がっていてもやめようとしてくれない
痛い…あーしの胸を汚い手で触んないで
誰か助けて…
隼人…
「もう我慢できねえ!今すぐ入れてやる!」
ウ、ウソでしょ…そんなあーしはまだ処女なのに…
こんな…こんな所でこんな奴に奪われるなんて…
「い、いやあああ!お願い!それだけは…それだけはやめて!」
「ジタバタするんじゃねえ!どうせヤリマンなんだろ!カマトトぶってんじゃねえ!このビッチが!」
ち、違う…あーしはあーしは…ビッチなんかじゃない……あーしは今まで一度も男に身体を許した事なんて無い
あーしは今まで隼人だけを想い続けてきて………
ああ…でもあーし振られたんだ…
隼人はあーしを助けに来てくれない…
あーしがこんな目にあっていることさえ知らない
もうどうにもならない…
絶望だ………
あーしは汚されてしまう
そう思ったその時だった
「があっ!?」
ドサッ
「………えっ?」
突然、強姦魔が声をあげ地面に倒れたのだ
突然の出来事にあーしが戸惑っている時だった
あのどこか聞き覚えがある声が聞こえたのだ
「おい、あんた無事かケガはないか!?」
奇跡だ
どうやらあーしは間一髪の所を誰かに助けられたらしい
顔をあげるとそこには
「…ヒ、ヒキオ」
「なっ!?ま、まさかその呼び名……もしかして三浦か?」
そこには高校時代同じクラスであーしの親友結衣が想いを寄せていた目の腐ったあの男
ヒキオがいたのだ
どうやら驚いたのはあーしだけでなかったようでヒキオも相当驚いていたようだ
襲われていた女があーしとわかりヒキオはショックを隠しきれなかったのか悲しげな表情に変わり、気絶したクズ男を唇を噛んで睨みつけていた
ヒキオ意外と顔に出やすい奴だったんだ
「け、警察は他の奴に呼ぶようにいっておいた…もうすぐ駆けつけてくるはずだ…その前にこれ着とけ」
「えっ、きゃあ!!」
ヒキオをジャンバーを脱ぎ、そっぽ向きながらあーしに渡してきた
あーしは自分の今の姿を思い出し両手で体を思わず隠してしまう
慌ててヒキオからジャンバーを受け取り羽織る
「ど、どどどうしてここに?」
「…買い物帰りになんだか妙な声が聞こえてな気になって来てみたら誰かが襲われていたからスキをついて気絶させたんだ
……まさかおまえだったとは思いもしなかったがな」
「あーしもアンタに助けられるとは思ってなかった…」
心配そうな表情を浮かべながら、立てるか?と、そっと手を指し伸ばしたヒキオに恐る恐る手を伸ばし立たせてもらう
「でもどうやってコイツを気絶させたし?」
「スタンガンだ。最近この辺り物騒だと聞いたから小町に防犯のため持たせようと思って買ったものだ
あいつちょっと警戒心低いからな。そんなもの買うより新しい服買った方がいいといって買おうとしないから俺が今日買ったんだ…こんな形で使うとは想像してなかったが」
小町はたしか…結衣がいっていたヒキオの妹か
あーしもその妹の意見と同感だ。服を買った方が断然うれしいし、いざとなったら男なんて口で黙らせるつもりだった
防犯グッズなんていらないと思っていた
だけど実際はどうだ
今日あーしは危うくレイプされてしまうところだった
たまたまコイツが気づいて助けてくれなかったら今頃は…
「…グスッ、ありがとうヒキオ……ほんと…ありがとう…ウウ…あーしは………あーしは…」
「もう大丈夫だ三浦…つらかったな怖かっただろう…無事でほんとよかった…」ナデナデ
「うう…怖かったよヒキオ……あーしもうだめかっと思った……ヒグッ!誰も助けに来てくれないかっと思った…うわああああ!!!」
「…三浦」ナデナデ
あーしはヒキオに胸に抱きつき泣いた
人生で一番泣いた
ヒキオは優しく抱きしめて頭を撫でてくれた
暖かい…それにとても心地よかった。それになんだか甘い匂いがする
それが今のあーしにはとてもいい匂いだった
なんだか心が落ち着いていく
だけど安心してホッとしたとたんさっき受けた恐怖が脳裏に浮かんできて怖くなりヒキオに強くしがみついてしまう
「ど、どうした…どこか痛むのか?」
体を震わせ顔色の悪いあーしの様子に戸惑ったヒキオが気づかう
「お願い…あーしを離さないで…側にいて………」
おぞましい記憶があーしの心を蝕む
この温もりを心地よさを離したくない
それを失ったらあーしは…あーしの心はもう耐えられない…
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(あのあと三浦は俺に抱きついて泣き続けていた…犯人が目を覚ます可能性を考えてベルトで拘束しようとしたが三浦が
『あーしを離さないで…お願い』と涙を浮かべながら袖を掴んできたら、ほっとけるわけなく警察が来るまで頭を撫でたり背中をさすったりぎゅっとしってやった)
八幡はここまで三浦を苦しめ、心を追い詰いつめ、人生を狂わせようとした犯罪者に怒りを覚えた
今の優美子には高校時代あった強気な態度は失われていた
まるで別人のように
駆けつけた警察官が八幡を犯人と思い込み取り押さえようとしたが優美子が半狂乱でそれを否定し、救世主だと訴えたため誤解は解け、犯人はそのまま連れて行かれ、八幡と優美子は事情聴取のため警察署に連れて行かれた
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警察署
(俺と三浦は強姦未遂の事を警官に説明した。犯人が逮捕され安全な場所に来たから多少三浦も落ち着きを取り戻したが一向に俺のそばから手を離れなかった)
(あんなことがあったから仕方ないと思っていたが警官にまでビクついていたのはどこか普通ではないと俺は感じた)
事情聴取を終え警官が優美子を自宅まで送ろうと申し出たが驚くことに優美子は怯えながら断固拒否した
「三浦どうやって家に帰るつもりなんだ。親に迎えにきてもらうのか?」
あれほどの事件があったんだ。三浦は家族以外心を許せない状態なのだと八幡は思ったが
「………ヒキオの家に行きたい」
「なっ、なにいってんだおまえ!?」
優美子の言葉に驚きを隠せない
「ヒキオのそばから離れたくない…家に一人でいたくない」
涙を浮かべながら弱々しい声で袖を掴む優美子に八幡はそっと疑問を聞く
「お、親はどうしたんだ…一緒にすんでんだろ」
「ママたちは結婚25周年記念で旅行に行って家にいないし、今日の事いったらママたち慌てて戻ってきちゃうから、せっかくの夫婦水入らずをあーしのせいで台無しにしたくないし…」
「だ、だからってなぜ俺んちなんだ?由比ヶ浜や海老名さんの家とか…」
「まだ結衣たちにはこのこと言いたくない…絶対心配かけちゃうから、それに今ヒキオと離れるのが一番怖い」
(由比ヶ浜たちに心配かけたくないのはわかるがなんで俺の家なんだ?俺もいちおう男だぞ)
「あーしがワガママいっているのはわかってる。でも一人になるのが怖くて…つらくて…ヒキオの近くにいたい」ポロポロ
(こんなにボロボロな奴を一人きりの家に帰すなんてできねえよ…)
「…本当にそれでいいんだな?」
「…」コク
高校時代特に親しかったわけではないが今にも消えてしまいそうなほど弱々しい優美子を八幡は放っておくことができなかった
「わかった。うちには妹の小町がいるし多分不自由はしないだろ
由比ヶ浜たちにもしばらくだまとく」
「グスッ、ごめんヒキオ…迷惑ばかりかけてほんとありがとう…グスッ」
「気にすんな…悪いのはあの性犯罪者だ
お前は何も悪くない」
「決まったようだね君たちを家まで送ってやろう」
「っ!」ビクッ
「ありがとうございます」
「あの犯人の事は我々に任せてくれ余罪もまだまだありそうだ」
「お願いします」
優美子は警官の声にビクついていたが八幡が頭を下げて返事を返した
(あんな目にあったばかりなのに家族には隠し、我々に対してあの怯えよう……まさか今あの子がなっているのは…)
優美子の精神状態に感づいた警官
(おかしい…あの葉山好きの三浦が一度も葉山の名前を口に出さないなんて)
そして八幡もまた警官のように優美子の状態を薄々気づき始めた
こうして八幡と優美子はパトカーに乗せられ比企谷家に送られた
八幡のお家
「どうしてこんな時に…」
「ニャー」
家に帰ったら書き置きがあった
どうやら小町は友達のうちに今日お泊まりになるそうだ
両親は会社から今日は帰らないようだ
いるのはカマクラだけだ
「ヒキオどうしたの?」
いまだ震えながら八幡の身体から離さない優美子が尋ねる
「…今日小町友達の家に泊まるらしい
しかも両親も帰らないらしい」
「そうなんだ…ヒキオと二人きりか」
特に気にした様子のない優美子の態度に八幡は不思議に思った
「おまえ嫌じゃないのか?俺と二人きりなんて、あんなことあったばかりなのに」
「全然気にしないし。あーしを助けてくれたヒキオなら信用できるし、それにヒキオなら別に…」
「………」
嫌悪感どころかまんざらでもない様子の優美子の態度に動揺する八幡
警察署にいた時は犯人への怒り、優美子への思いやりなどで気にしてなかったが自宅で美少女と二人きり無防備にひっつき確実にD以上ありそうな大きな美乳を押しつけてくるのだ
高校時代いつも強気な態度していて内心獄炎の女王と思っていた相手がしおらしくなり弱々しく震えながら自分から離れようとしないのだ
それもかなりの信頼を寄せて
優美子が魅力高いのもあるが高校時代とあまりのギャップにさすがの理性の化物八幡も意識してしまうのも無理もないだろう
「と、とりあえず///おまえは風呂に入ってこい!少しは気分が落ち着くだろう」
「………」
タオルと着替えを用意しようと優美子から離れようとする八幡だが優美子は返事をせず、八幡の体を離そうとしない
「ど、どうした?場所ならすぐそこの…」
「ねえ…ヒキオ」
「あーしと風呂に入って…」
つづく
おまけ
八幡が優美子を助けたころ
どこかの喫茶店
小町「むむっ!」ビン
いろは「小町ちゃんどうしたの?」
小町「お兄ちゃんにフラグが建った気がする」
結衣「ええー」
さき「なんでわかるの?まさかそのアホ毛」
小町「フフフ」
陽乃「すごいね小町ちゃんのアホ毛まるで妖怪アンテナみたい」
雪乃「姉さん失礼よ」
留美(おい、キタロウ!
父さん妖気です…
想像しちゃった)
次回八幡と優美子がピーします
やる場所は風呂ではありませんベッドです
もうお風呂エッチは八陽18禁で二回投稿したのでかぶちゃうし
次回はエッチなシーン多めになるよ…投稿速度かなり遅いけど
今回説明できなかったとこは次回に
ちなみに八幡から甘い臭いしたのはマックスコーヒーでだよ
今日おまけ追記