※この作品はR-18です。

響け!ユーフォニアム〜中川夏紀の憂鬱〜(未完)   作:森島響

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第26話『関西大会予選』[前編]

(ピピピピピ…)

 

(タン!)

 

(ピ…)

 

久美子「…」

 

(久美子、自室の目覚まし時計を止め、起床)

 

(同じ頃…)

 

夏紀「…」

 

 ついに関西大会予選当日がやって来た。私は、自室で着替えを済まし、制服に着替え、いつものポニテに髪を結んだ。なお、現在の時刻は明け方の5時である。

 ちなみに、私と1年の葉月ちゃんはオーディションで落選しているため、大会には参加できない。なので、冬服ではなく、もう6月中旬ということで夏服である。

 

(数分後)

 

夏紀「…行ってきます」

 

 そう告げ、私は自宅を出た。

 

(その頃、他の吹部部員達は…)

 

麗奈「…おはよ」

 

久美子「…おはよ」

 

(5時45分発の普通電車に乗ると、そこには既に麗奈が席に座っていた。その隣に座る久美子)

 

(北宇治高校に通じている上り坂前では…)

 

晴香「…」

 

香織「さすがに暑いよねー、これ」

 

晴香「…うん」

 

(北宇治高校に向かっていた晴香と香織)

 

(数時間後…)

 

晴香「各パートリーダー、自分のパートが全員揃ってるか確認してください」

 

(音楽室にて、全員揃っているか点呼を取る晴香)

 

香織「トランペット、います」

 

(香織を先頭に、各パートリーダー全員いることが確認)

 

晴香「7時過ぎにトラックが来るので」

 

夏紀「…」

 

葉月「…」

 

 私は、葉月ちゃんほか、オーディションで落選した吹部部員達と一緒に音楽室の窓側にいた。

 ちなみに、コンクール予選に参加する優子や麗奈ちゃん、サファイアちゃんの姿も確認した。もちろん、久美子ちゃんの姿も。

 

久美子「…」

 

(ピラッ…)

 

あすか「はい、黄前ちゃん。

 譜面隠しだよ」

 

久美子「あ、有難う御座います…」

 

(あすかから譜面隠しを受け取った久美子)

 

(その頃の職員室)

 

滝「…そろそろ行きますか…」

 

(一枚のある写真を眺めていた滝先生)

 

(数分後)

 

松本「お前ら気持ちで負けたら承知しないからな!!」

 

 北宇治高校校門前。副顧問の松本先生が、私達にそう檄を飛ばし終わった直後に、遅れて滝先生がやって来た。コンクール予選なので、タキシードを着ている。

 

滝「遅れてすみません…」

 

松本「…ハァー…もう話は済みましたよ…」

 

久美子「…」

 

葉月「…デジャヴ…」

 

(サンフェス時と展開が似ていたのを思い出す久美子ら)

 

夏紀「…あの…。

 皆さんへのお守りを作りました。

 イニシャル入りです」

 

 私達コンクール不参加組は、全員で密かに作っていたお守りをコンクール参加組全員に渡した。

 

晴香「全員分用意するのは大変だったと思います。拍手」

 

「パチパチパチ…」

 

夏紀「…」

 

 私含め不参加組は、晴香先輩らに拍手され、ちょっと照れ臭かった。

 

晴香「では、そろそろ出発します。

 その前に…部長から皆さんへ、一言」

 

あすか「待ってました~、部長様」

 

晴香「や、止めてよ、あすかったら…」

 

(あすかにそうからかわれ、照れる晴香)

 

晴香「…えっと…。

 今日の本番を迎えるまで、いろんなことがありました」

 

香織「…」

 

優子「…」

 

晴香「でも今日できることは、今までの頑張りを…思いを、全て演奏にぶつけることだけです」

 

(…バッ!)

 

晴香「北宇治ファイトー!」

 

「オー!!」

 

あすか「…」

 

(晴香の気合い入れで、全員片腕を挙げる。しかし、あすかだけ混ざっていなかった)

 

あすか「…さぁ、会場に私達の三日月が舞うよ!!」

 

久美子「…」

 

夏紀「…」

 

(後編に続く…)

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