※この作品はR-18です。

戦国恋姫 盲目のサムライ   作:一日三食MEN

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 こんにちは、三MENです!

 ちょっと調べたらUAも5万突破ですか・・・小説初めて三か月目。よし!また王様ゲームを開催するか!

 では、アキラと光璃の祝言です!


六十七振り目 ええっと、デジャヴですか?

 いきなり、アキラの現実逃避から始まります。

 

 『皆さん、長らくお待たせいたしました。アキラ先生教えて!のコーナーです。まさか、第三回目がこんなに後になるとは思いもしませんでした。では、今回お教えする言葉、それは「デジャヴ」です。これは以前体験した出来事が、違うところで似たような体験をする時にふと思い出す言葉です。例えば夜の閨で誰かを抱いて寝た時に、違うところで別の人を抱いて寝た時に同じ抱き方をした時に前の時を思い出す・・・え?何、そんな経験ない。羨ましい?って、ちょっと待ちなさい!このリア充野郎ムカつく?ボコボコにしろ?いや、むしろ殺せ?何ですか!その木の棒に小さな鉄がいくつも刺さっているような武器は!というかあなた方、まさかそれで私を!うわあああ!』

 

 そこで、現実逃避が終わった。

 『っは!つい久しぶりに現実逃避をしてしまった・・・私に暴行しようとした連中の中に梵や紅虎に狂や京四郎がいたような気がしたのは・・・気のせいですよね?』

 

 ここはアキラのいた世界。

 「うおおおお!何か知らねえが猛烈にアキラが憎く思えたぜ!」

 「アキラはん!あんさんがごっつう羨ましく思えたで!ニクイ!憎い!」

 「・・・アキラの野郎・・・絶対に殺す!」

 「う~ん、何かアキラ君に猛烈に怒りがわいたのは何故かな?」

 アキラの現実逃避は四人に影響を与えていたようだ。

 

 やっと少し落ち着いたので、改めて光璃に確認した。

 「私と祝言をあげる。という言葉が聞こえたのですが」

 「うん。光璃、アキラの嫁になる」

 聞き間違いではなかった。

 

 『なるほど・・・皆さんの敵意ある視線も、夕霧君の困惑した表情もそれなら納得できます。ここに来たばっかりの男で、しかも女を誑し放題の御免状までもらっている私の嫁になるなんて、確かにいい気分はしないでしょう』

 

 「あ、あいやまたれい!(;´・ω・)」

 まだ少し混乱しているアキラをよそに、雫が待ったをかけた。皆の視線が集中する中、何とか勇気を振り絞って光璃に越後から策略を使ってまでアキラを奪い取り祝言をあげる意味があるのか訪ねた。すると、簡潔に一言。

 

 「始まりのきっかけ、終わりのきっかけ」

 

 それだけ言った。すると、雫と詩乃に当人であるアキラも彼女の意図に気付いた。

 「つまり、私が鬼を出した原因であり」

 「その鬼をいなくさせるのもアキラ様」

 「光璃様はそう言いたいのですね」

 三人の言葉に光璃は頷いた。すると家臣達はアキラと殺せば鬼はいなくなるという考えになり、アキラに対する殺意の視線が出てきた。綾那がアキラを守ろうと蜻蛉切りを出そうとしたがアキラに止められた。

 「でも、その考えが本当なら、私が越後にいる間に殺せばよかったのでは?例えば・・・御館の乱の時にでも」

 アキラがそう言った。何しろ、目と耳が現場にいたのだ。彼女らに頼めばうまい事実行できたはずだ。しかも、あの時は鬼だっていた。鬼に倒されたとでもすれば、守れなかった越後のせいにだってできた。言われて気づいたのか、殺意が薄まった。

 「では、光璃に聞きましょう。私を殺せば鬼はいなくなりますか?」

 「ならない」

 即答した。その後、詩乃が鬼を倒す意思があるのなら、同盟関係である越後と協力すればいいのでは?と聞いたら、

 

 「信用できない(# ゚Д゚)」

 

 これも即答だった。しかも、さっきと違い怒りの感情を込めた即答だった。同盟も入る意思はあるけど、金ヶ崎の退き口で逃げ帰った織田も信用できないから入る気持ちにはなれないらしい。だが、それ以上の理由もあるみたいな感じでそこから先の言葉を止めた。

 「まさか・・・」

 詩乃もその感じを見て何か気づいたみたいだ。

 『何となく私も分かります。でも、その考えは今は保留にしましょう』

 アキラ自身も自分事なので、何となく気づいていた。しかし、今は彼女が話さないという事は話すべき時じゃない、ということだろう。

 「まあ、あなたがいつ話すかは後回しにしましょう。でも、鬼と戦う意思と信念を持っているなら、私もそれを見せる意思と信念を見せましょう」

 「うん」

 笑顔を見せて、杯を持った。

 「では、祝言をあげる」

 「・・・そうでした」

 話が脱線しかけていたが、光璃と祝言するのは変わりなかった。

 「アキラ、あなたは覚悟を見せた。武田は美空や松平と違い覚悟を見せたなら、相応の覚悟を見せる」

 「な!どうして殿さんを出すですか!」

 「そうです!葵様の家臣としてほおっておけません!」

 「二人の覚悟は見せてもらった。二人のことは否定しない。でも、武田は走狗を煮たりはしない」  

 その言葉に歌夜は言葉を失った。綾那は不思議そうに見ているが、言葉の意味を知っている彼女だからこそ何も言えなくなった。

 

 『美空も覚悟は見せたことはありましたよ・・・でも、それは言えないですね』

 

 空を助ける時にまだよそ者のアキラに全てを託した覚悟、空と名月の戦いのときに二人を助けてほしいと頼んだ思い。それを思い出した。

 「ですが、何故久遠様の同盟に賛成なのに入らないのですか?」

 「私もそれが疑問です。何故でしょうか?」

 「・・・アキラは信用できる。でも、織田はまだ出来ない」

 二人の質問にアッサリと答えた。つまり、同盟に賛成という事は久遠の考え方には共感できるが、本人は信用できないからまだできないという事だ。

 『まだ、ですか。ここから先は私次第という事ですね』

 だが、可能性はまだあるという事だ。久遠の信念の為にも必ず同盟に入れようと決めた。

 「アキラも、持って」

 「・・・光璃、私はその杯を、受けられませんね」

 アキラに杯を持つよう言ったが、彼は否定の言葉を出した。夕霧と家臣一同が全員怒りの言葉を出すが、アキラは全て流して理由を話した。

 「光、私の事をどれくらい好きですか?」

 「好き?」

 「私は御免状を持っている身ですが、嫁になる女性は必ず自分への愛をしっかり持った女性と決めています。ここにいる嫁達は皆私の事を真剣に愛してくれる女性達です。私も彼女達を真剣に愛しています。ですが、あなたは私の事を好きになっていない。後、今のあなたは武田家の為に犠牲になろうとしているようにも見えます」

 その言葉に家臣達は言葉を失った。大将の言葉を否定された事には怒りを覚えたが、アキラの言葉に同意できてしまった。一方、アキラから真剣に愛していると言われ、綾那以外の三人と天井裏の二人は顔を真っ赤にした。

 「でも・・・これから私の事を好きになり、愛を持つ。そして、私自身の事を知っていきたいという気持ちがあるなら受けましょう。私は大きな愛を持つ二組の夫婦を知っています。夫婦というのはそういうものです」

 「好き。愛・・・知る」

 アキラの言葉に考え出した光璃。そして、結論を出した。

 「うん、アキラの事を知りたい。どんな人なのか。知りたい・・・そして、アキラ自身も私がどんな人か知ってほしい」

 『・・・うん。嘘偽りない気持ちで言ってますね』

 少し赤らめた顔を見て、目を見て、しっかり自分の気持ちを隠すことなく言っていることが分かった。

 「分かりました。私も全力であなたを知り、好きになり、愛したい気持ちになるよう誓いましょう。それなら、杯を受けます」

 「うん、嬉しい」

 「アキラ殿、自分のその誓いを証明できるものが何かないですか?」

 「誓いを証明?」

 杯の酒を飲もうとした際、春日から言われた。誓いを形として証明するものが必要らしい。もちろんアキラが思いつくものと言ったら一つしかない。

 

 「この我が人生をずっと共にした刀に誓いましょう。辛い時も、大きな壁に当たった時も、そして苦しみ続けた時もずっと共に頑張り、私を支えてくれたこの刀に」

 

 持っていた三つの刀を前に出した。紫微垣も出したのは、これからも共によろしくという意味も込めてだ。

 

 『誓いの証明としてこれ以上ないものです。私そのものと言っても過言ではないこの刀ですから』

 

 夕霧からの説明で、三回に分けて飲み、春日の宣言で光璃と夫婦になったことが皆に伝えられ、解散した。

 「・・・春日さん。一ついいですか?」

 「何ですか?」

 「私が夫になることに家臣達は否定的だった。兎々みたいにそれなりにいう人もいましたが、光璃が決めたからなる事に納得したみたいな感じでした」

 「ほう、やはり気付いたか」

 感心してその理由を話した。武田家当主は代々伝わる武具御旗・楯無に誓いを立てた以上はその誓いを絶対に果たせるよう家臣達は全力を持って支えるらしい。だからこそ、家臣達は一言も文句を言わなかった。

 「・・・なるほど、昔の私がやったことと同じという事ですか」

 アキラは自分の両肩をそれぞれ掴んだ。

 

 『おめえら・・・後は、頼んだぜ』

 『これは四聖天の血の誓いじゃねえ、漢と漢の魂の誓いだ。必ず生きて俺の所に戻って来い!』

 

 あの戦いに立てた自分の誓い。その誓いが託された両の肩。仲間達がその誓いを果たせるよう支えてくれた。今でも、アキラの大切な思いの中にある。

 「素晴らしいですね。分かりますよ・・・信念を貫き通すのと同じです」

 「ありがとう」

 アキラに褒められたのが嬉しいのか、光璃が微笑んだ。

 

 評定の間はアキラ達五人と武田三姉妹と四天王だけとなった。アキラがこれから話そうとすることはあまり口外するべきことじゃないので、この人数になるのを待った。

 「それでは春日さんと薫さん。話の続きをしましょうか」

 「話・・・鬼退治の時のですか。そういえば、綾那殿が駿府から鬼が来たと聞いてひどく驚いていたみたいですが」

 「駿府の事をどうしてそこまで・・・って、そういえば綾那さんは駿府の隣の三河出身でしたね。隣国だから知りたいのですか?」

 薫の質問には、歌夜が否定した。

 「違います。確かに隣国ですので気にはなりますが」

 「そうか、歌夜さんも三河出身でしたね。お二人「三人。あと一人は美濃」え?お屋形様。今三人って?それにあと一人っていうのは?」

 心がキョトンとしていると、光璃が見上げて屋根裏の二人に降りてくるよう言った。アキラは光璃が気付いていた事に純粋に驚いた。アキラが許可したので小波と各務が降りてきて、自己紹介したら粉雪から嫁か?と聞かれた。

 

 「うん、私はアキラの嫁。一生アキラのもの」

 「・・・わ、私も、あ、アキラ様の、お嫁さんです!」

 

 二人は照れながら答えて、アキラに大切な妻だと言われると顔を赤くして嬉しそうにしていた。夕霧と光璃から越後や京にも嫁がいることを聞いて唖然とする四天王。

 「私の嫁の事はともかく、今は駿府の話がしたいですのでそこまでしてください」

 「そうでやがるね。何かごまかされた気がするが、確かにその通りでやがる」

 夕霧も頷いて、皆も真剣になった。

 「それで、旦那はどうして駿府を気にするのだぜ?」

 「話す前に一つ、決して他言無用でお願いします」

 刀に手をかけてそう話した。それほど聞かせられない事だと理解させるためだ。薫がちょっとビクッとしたが頷いた。

 「うん、わかったよ。でも、どうしてなの?」

 「私達の同盟ですが、実は今川もいます。正確に言うなら氏真一人だけですが」

 「「「「「「何!」」」」」」

 光璃以外の六人が驚いた。彼女が驚かないという事は、今から話す内容も知っているという事になる。

 「光璃、知っているのですか?」

 「うん(こくん)」

 「という事は。今の駿府がどうなっているかも?」

 「うん、知っている」

 どうやら、アキラが話すことを完全に理解しているようだ。

 「な!お、お屋形様!それをろうして言わないのら!」

 「・・・言えるはずがないでしょう。でも、本当に言っていいのですか?」

 「うん、今が知る時」

 光璃が決心したのか、頷いた。だから、アキラはその決心の為に話した。

 

 「今の駿府は武田家の三人の母親、武田信虎が支配しています」

 

 彼女らも感づいていただろう現実を、アキラは言った。

 「氏真・・・鞠からその事を聞いた時は私も驚きました。信虎が駿府屋形で反乱を起こし現当主の鞠を追い詰めて乗っ取ったんですよ。駿府から鬼が来ている、という情報があるとすると・・・駿府は鬼の国になり、信虎も鬼になっていると見るべきです」

 「そんな・・・お母さんが、鬼に」

 アキラの説明に顔を青ざめる薫。

 「助けてくれた恩を忘れて仇で返すとは、許せないでやがる!」

 怒りに燃える夕霧。

 「今、鞠は私の護衛をしています。ですが、甲斐に連れてきたらあなた達が駿府を攻める大義名分を得て、そのまま駿府も武田領にされてしまうという考えから越後に置いてきました・・・あの子には駿府を取り戻すという約束もしましたから」

 ここにいる皆がアキラの説明に納得した。

 「連れてきてほしかった」

 光璃の言葉にアキラも頷いた。

 「ええ、今ならそう思いますよ・・・光璃や皆さんの様子からすると駿府を武田の領土にする意思はないみたいですし」

 「当然でやがります!身内の恥でやがりますから、このまま領地になどできないでやがる!」

 「今川には恩がある・・・氏真公には駿府を返してあげたい」

 その光璃の言葉にアキラは微笑んだ。

 「あの子はとても器が大きい。そして、心優しい・・・なのに苦しく辛い生き方をしています。どうしてもあの子の願いをかなえてあげたいのですよ。あの子に協力する意思を持ってくれてありがとうございます」

 光璃の手を握り感謝した。

 「う、う、うん」

 顔を真っ赤にして頷いた。

 「でも、問題は越後にいる鞠を美空が渡してくれるかどうかですね」

 「はい。アキラ様を手に入れたやり方があの時いた私達もいやらしいと思えるくらいでしたから」

 「それに、光璃様との婚姻も近いうち越後に知られることになると思いますから、その事でヤキモチも焼かれるかもしれませんし」

 アキラと詩乃と雫の言葉に歌夜達も頷いた。

 「一葉様達は・・・大丈夫でしょう。いつもの事ですみたいですから」

 「簡単に想像できるです!」

 「よくやった!というと思う」

 「右に同じくです・・・」

 全員揃って苦笑いした。綾那の言う通り、アキラ隊の皆は

 「やっぱりですか~お頭」

 「ふむ!さすが主様!」

 「それでこそアキラなの!」

 などの返答が容易に想像できる。しかし美空はそうはいかない。

 

 『あれだけ愛を見せあいましたし・・・「光璃の奴~!私の旦那を寝取るなんて絶対に許せないわ!出陣よ!」っと言って、攻めてきそうですね』

 

 その未来予想図が容易に想像できた。

 

  

 その後、鞠を連れてくるために越後に使者を送るよう頼んだ。その際、アキラ隊も連れてこれないかと頼んだが却下された。アキラの戦歴を考えれば、無理があるからだ。越前で鬼を数百匹倒したり、森一家との鬼退治の旅の事を話すと、粉雪や兎々はびっくりしていた。その後、兵の犠牲を減らせる戦いの事も話した。

 一通り鬼に関する話が終わり、最後にアキラの今後について話をした。

 「ここで私がすることは、鬼退治と武将達との触れ合いと光璃との夜の布団の中での熱い語り合い・・・ですが、まだ気持ちの整理がついてませんので、明日以降にしますね。誰かさんが奇襲を仕掛けてきそうですから(チラ)」

 「な、なんれ、兎々に顔を向けるれすか!」

 ニヤニヤして兎々に追い打ちをかける。

 「私達の部屋に来た時の事を、忘れたとは言わせませんよ~」

 「兎々・・・」

 光璃のジト目に焦る兎々。

 「ち、違うのれす!兎々はそんなこと・・・れもお屋形様にあの男が(ムムム)」

 「ダメだぜ、兎々。そんなことをしちゃ」

 「そうだよ、兎々ちゃん、夫婦の邪魔をしちゃ」

 「ふむ、少し教育が必要だな」

 「さ、三人まれ!らから~!」

 兎々がどんどん責められる。気持ちの整理は本当についていなかったので、嘘は言ってなかった。

 

 『さて・・・これから先、どうなりますか』

 

 兎々の悲鳴を聞きながらアキラ隊は評定の間を去った。

 




 では、今回はここまでです!

 次もまた原作では間章ですが、本章として書こうと思っています。

 梵にトラに狂に京四郎の嫉妬団・・・面白そうな気がする。

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