そろそろ、久しぶりの王様ゲームを書こうと思います!
何気に鞠とそれをするのは危ない気がする・・・。
光璃からいきなりの祝言から一夜経ち、次の日の朝。
「アキラ!せーせーろーろー勝負ら!」
「昨日の仕返しですか?」
「そう・・・じゃないのら!勝負なのら!」
「はあ・・・でも、サムライとして勝負を挑まれたのなら受けましょう」
朝早く、襖の向こうから兎々の声が聞こえる。さすがに、昨日の一件で開けるのが怖かったのだろう。
「言っておくけろ、襖を開けないのは同じ目に合うのが怖いからじゃないのら!開けるまでもないからなのら!早く来るのら!」
そう言って、足音が遠ざかっていった。
「結構怖がっているみたいですね」
「え、ええ。確かに」
「自分の本陣で殺されかければ、怖がりますよ」
詩乃と雫が苦笑いをして答えた。だが、兎々は入らなくてよかったかもしれない。何故なら、
「皆さんはゆっくりでいいですよ・・・でも、その前に放してもらえません?」
「残念です。あん。もっと、していたかった」
「初めてでしたけど、とても気持ちよかったです!」
「もっと抱いていたかった。でも、仕方ない」
「あの、その・・・ご主人様。また、お願いします」
アキラは肌襦袢を着ていたが、彼女らは全員全裸なのだ。もし、入ってきたら確実に大混乱になること間違いなかっただろう。
前回の現実逃避に出た梵達が、激怒しそうな羨ましい拘束から解放されて、彼女らの喘ぎ声を背に部屋を出た。
評定の間に行くと、その部屋の前でふんぞり返っている兎々がいた。評定の間には他の四天王やまだ顔を覚えていない光璃の家臣達も数人いた。
「・・・見せしめですか?」
「すまん。私達でいい。と言ったのだが」
「こいつが負ける姿を皆に見せる!といって聞かないんだぜ」
「申し訳ございません」
春日と粉雪と心の言葉を聞き呆れた。昨日のあの恐怖を味わっておきながら、勝てるつもりでいるのがある意味すごい。
「さあ!勝負なのら!」
庭でスタンバイしている兎々。得物を持ってない辺り、拳で戦うスタイルとわかったので、アキラは刀を抜かないで庭に降りた。
「なんれ、抜かないのら!まさか、必要ないとれも言うのら!」
「ええ、その通りです」
「バカにして~~!始めなのら!」
合図を言ったと同時に殴りかかってきた。あえて、そのままくらった。
「ろうなのら!兎々の一撃は!」
「おおい!もろにくらっちまったぜ!」
「噂通りの方なら、避けると思ったのですが」
「・・・避ける必要すらないという事か」
春日の言葉に全員がアキラの顔を見た。全く、効いてない顔だ。
「これがあなたの一撃ですか?(残念ですね。これなら、市の一撃の方がまだ強いですよ)」
「兎々ちゃんの一撃って結構強いはずなのに」
「旦那の方が、頑丈ってことだぜ!か~~、すごいんだぜ!」
「これは、もう勝負は決まったな」
三人と他の家臣達も驚く中、腕を掴み後ろにまわり、そのまま押し倒してもう一つの腕も後ろにまわした。
「さて、降参してください。動けないでしょう」
「嫌なのら!こ、これくらい・・・ふぬぬぬ!」
降参を否定して、何とか抜け出そうとする。
「なるほど、仕方ないですね」
「や、やめ、はははは、く、くすぐ、あ~ははははは!やめ、やめ~~」
ニヤリと笑うと、細い両腕を右手で掴み、開いた左手で兎々をくすぐった。
「あ、遊ばれているね」
「あ、ああ。でも、相当実力がないとできないんだぜ」
「これは・・・拙が戦っても勝てるかどうか」
三人はそれぞれの感想を述べている間にやっと降参して解放された。全身から汗を流して、大の字で力尽きていた。
「さて・・・他の方はどうします?」
まだまだ戦えるので、ほかの皆に顔を向けると粉雪が立ち上がった。
「なら、あたいがやるんだぜ!」
「粉雪さんですか。いいでしょう」
「なら、拙はその後にしようか」
「春日様。嬉しそうですね」
「全力で戦える相手だからな・・・それでも、負けるかもしれんが」
春日の言葉に全員が絶句した。武田家の中で一番強い大将が戦う前から負け発言をしたからだ。
「よっしゃ!それじゃ「粉雪様!」って何だぜ!せっか「鬼です!鬼が出ました!」な、何だって!」
意気込みバッチリな時に割り込んだ兵に文句を言おうとしたが、鬼の言葉に全員が真剣な顔になった。兵の話では、まずは典厩と作戦を勝てるために評定の間で作戦会議という事になった。
「ふむ・・・なら、鬼をどっちが多く倒したかで勝負はどうです?」
そこで、鬼殺し勝負を提案するとあっさりとのった。
「よっしゃ!のったぜ!」
「こ、こなちゃん」
「やれやれ、ま、いいか」
鬼退治に意気揚々の二人を見て。苦笑いをする春日と心だった。
そして、評定の間で作戦会議が始まった。だが、ここに集まったのはアキラ隊のメンバーと典厩に粉雪に心だけだ。春日と兎々は光璃、薫と一緒に別件でいなくなってしまい、更に典厩と心は躑躅ヶ崎館を離れられないので、戦えるアキラと綾那と歌夜と粉雪と出陣していた。
「ほえ~~。真っ赤っかです~~」
「赤備え隊と聞いたから赤をメイン・・・たくさん使っているとは思いましたが」
粉雪が率いる赤備え隊と一緒に行動しているが、見事に赤一色と言ってもいいほど兵も粉雪自身も赤の鎧や服を着ていた。
「へへ~~。そんなに褒めなくてもいいんだぜ!この隊はな、あたいの姉ちゃんが作ったんだ!それをあたいが引き継いでもっと強くしたんだぜ!」
「お姉ちゃんがいたんですか~。綾那は一人っ子だけど、アキラ隊の皆にはお姉ちゃんみたいな人がいるから寂しくないです!」
「そうね。大きな家族みたいな感じがするアキラ隊は居心地がいいわね」
『・・・隊が家族ですか。なるほど、悪くないですね』
二人の言葉にアキラは思わず笑顔になった。
「へ~~。そんなに大所帯の家族は羨ましいんだぜ。あたいもなりたいんだぜ」
「粉雪もなりますか!綾那は大歓迎です!」
だが、粉雪は首を横に振った。
「・・・遠慮しておく。お屋形様を守るのがあたいの役目だし、隊に入るという事は旦那の嫁になるってことだろ?信用できてないやつの嫁になる気はない」
「別に、嫁になる必要はないですよ。私の嫁部隊と見られていますけど、元々はそういう隊ではなかったので」
「本当は搦め手専門の部隊なのですけど、暴れたい人が多いですものね。一葉様とか梅さんとか」
苦笑いの歌夜に心から同意した。
行進しながらの作戦会議で、アキラ達が先手で行くことになった。その理由がアキラ達の戦力確認と分かり、敢えて粉雪の案に乗った。
『春日と兎々の時はいませんでしたからね・・・ま、綾那が喜んでいるからいいでしょう』
「そういえば旦那って相当強いって聞いたけど、どれくらい強いんだ?」
「ふむ・・・尾張にいた頃は掛かれ柴田と手合わせで勝ち、二条館では鬼を数百匹ほど越前では千近くを殺したり、越後では春日山城の大手門をぶっ壊して、柘榴・・・柿崎と美空にも勝ちましたね」
アキラの戦歴を聞いてげんなりした粉雪。
「それを聞いただけで、あたいより何倍も強いことだけが分かったんだぜ。勝負はやめにするぜ・・・負ける未来しか見えない気がするし」
しょぼんとした(´・ω・`)こんな顔になった。何となく気の毒に思え話を変えた。
「そんなことより、本当にあの二人に先手を譲って良かったのですか?」
「ああ。囮も必要だからだぜ!」
「なるほど・・・でも、あの二人なら問題ありません。鬼の百や二百程度ならどうってことないですし、正直綾那はあなたより強いですよ」
「何だって!それは聞き捨てならないんだぜ!」
「今度勝負したらどうです?」
「おうよ!」
綾那と自分どちらが強いかの話をしていると、綾那の笑い声が聞こえてきた。
「どうやら鬼と対峙しているみたいですね・・・あなたの読み通りになりましたよ」
「おう!赤備えの皆!行くんだぜ!」
粉雪の激に隊の皆のボルテージが高まった。先手の二人のところに走っていった。
鬼との戦いが始まった。
「おらおら!お前ら!鬼なんかに負けるんじゃないぞ!」
「・・・何か、感情が高ぶってませんか?」
「いつもはここが抑えてくれるんだぜ!」
「いないから、こうなっているという事ですか・・・」
綾那同様、粉雪もいざ戦いの場に入ると周りが見えなくなり敵を倒すまで感情が高まってしまうようだ。
『まるでほたるですね・・・あいつも周りを全く見ないで戦いますし』
興奮すると本当に自分の体を燃やしながら戦うあの漢を思い出しながら、粉雪の背中に立った。
「この程度で時間を取りたくないので、一気に片付けますか」
腰の二本の刀を抜いて、
「夢氷月天!」
一気に五匹葬った。更に襲い掛かってくる鬼を次々に斬っていくと刀が光りだした。
『鬼血を刀に浴びせる・・・確実に以前より鬼を斬る鋭さが増していますね。この刀をより強く斬れるようにするのが、あの三流の狙いという事ですか?・・・確信はないが確実にそれだけは言える』
まだ全て分からないが、一つの答えは出た。
「すっげ~~ぜ!お~い、皆~旦那の強さに負けるな!天の力を得た刀を持ったアキラ殿がいる限り、あたいらに負ける理由はない!いくぜ~~~!」
「「「「「おおおおお!」」」」」
間違った解釈をした粉雪の檄で、兵達の気合も高まり鬼達を押していった。やつらが全滅するのもそんなに時間がかからなかった。
「いや~~!旦那!天からの力があるならそう言ってくれればいいのに!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」
鬼を全滅し終わった後、粉雪が笑顔でそう言ってきた。すると、綾那と歌夜もあの光る刀の現象はそれだと思っていたらしい。それと、今回の戦いは粉雪なりにアキラが光璃の旦那にふさわしいかを見極めていたことも分かった。一応、合格らしい。
後は帰ったら心の食事が待っていると楽しみにしていた粉雪と綾那だったが・・・周辺を確認して帰ってきた物見からまだ鬼がいることが分かった。ご飯を楽しみにしていた二人は怒りに燃えて・・・
「赤備え隊!全軍、鬼を皆殺しだぜ~~!!」
「ご飯を遅くした鬼は全殺しです~~!!」
「「突撃~~!!」」
鬼のいる場所に向かって走り出した。二人のテンションについていけない歌夜と一部の赤備え隊。後を追うことにしたが、それが楽しかった昔を思い出せたきっかけになったので、綾那と粉雪にこっそり感謝していたアキラであった。
鬼を今度こそ全滅させて、躑躅ヶ崎館に戻った時は夜も遅かった。心はこうなると予想していたのか、おにぎりを作っておいてくれて二人はガツガツ食べた。アキラも三個ほど食べて部屋に戻ろうとしたら、
「あ、アキラ様。お屋形様が部屋に来てほしいとの事です」
心からの伝言を聞いて、彼女の部屋に行くことになった。
『本来は昨日が初夜でしたからね・・・でも、まだお互いを知らない状態ではそれは出来ませんね』
歌夜にこの事を伝えると、残念そうな顔でアキラ隊の部屋に戻っていった。
「失礼します」
「うん、入って」
光璃の部屋に入ると、布団が敷かれ、灯も弱め、彼女も少し顔が赤い。しかも肌襦袢を脱いですぐに裸になろうとしていた。
「アキラ・・・早速「光璃、今日はしませんよ」・・・え?」
「お互いを好きになるためにお互いを知り合おうと言いましたよね。いきなりその展開をするのは失礼に値します」
「・・・じゃあ、何を?」
脱ぎかけの肌襦袢を持って、キョトンとしながら訪ねた。
「話し合いましょう、お互いの事を。本当に好き・愛しているという自覚ができるまで、毎日話し合いましょう」
「じゃあ、その気持ちが本当の好きになったら」
「ええ、あなたを抱きます」
「うん・・・分かった。アキラの言う通りにする」
あと一歩でおっぱいの先端が見えかけていた肌襦袢を着直した。元通りに戻って、少しほっとしたアキラ。
「分かってくれて何よりです。女を好き放題抱いている的な印象を持たれていますが、抱く女は真剣に愛し合う女性だけと決めています。それだけは絶対に譲れません」
「・・・あの御免状なら、そうみられても仕方ない」
はははと思わず笑って、肯定したアキラ。
「話そう。お互いの事を」
「はい、では・・・」
そして、二人は一緒の布団に入り話し合った。
「甲斐を立て直すために、三人で頑張った」
「私は二、三歳の頃に捨てられまして」
「みんな私に着いてきてくれた」
「その漢の背中を追いかけていましたよ」
「どうして、嫁がそんなに増えたの?」
「久遠に出会わなかったら、今の私はいなかったでしょう」
「蜂須賀小六?会ってみたい」
「あの頃は力のみでしたね。自分を強くできると信じていたのは」
お互い、自分のいろんな過去を話し合った。ある程度経過すると、光璃の目蓋が重くなってきたのか、うとうとしかけた。
「今日はここまでにしましょう」
「え?・・・もっと、聞きたい」
「大丈夫です。続きは明日の晩に話しますよ」
「本当!」
笑顔で嬉しそうに声を出した。
「楽しみはまた明日にしましょう。では、おやすみなさい」
「あ・・・がっかり。一緒に寝てくれると思っていたのに」
布団から出て行ったアキラを見て、がっかりした光璃。布団の中にいたアキラの入っていた空間に移動した。
「暖かい、アキラの温もり。心が温かくなる・・・何だろう。もっとこの暖かさに身を委ねたい。そんな気持ちになる」
自分の左胸に手をやった。
「ここがドキドキする。とても心地いい・・・アキラの温もりを感じていると、こうなる・・・私ってアキラに包まれている?」
そう考えると、段々暖かいから熱いに変わっていった。
「・・・何なの。段々熱くなる。どうして・・・こんなこと。そう言えば、誰かが言っていた。こうなると、ここをいじっていくと」
あの禁断の場所に手をやり、いじっていくと
「何!余計に熱くなる・・・でも、ん!でも。もっと、いじっていたい。アキラの事を、考えると、どんどん熱くなる!」
顔も熱くなっているが、彼女は気づいてない。
「ダメ、ダメじゃない・・・アキラ。もっと・・・アキラにもっと、いろいろされたい!あああ!熱い、熱い!これ、何か濡れてる。え?漏らしているの・・・恥ずかしい」
蜜があふれたのを漏らしたと勘違いしたことで、彼女の熱が冷めてしまいここまでとなってしまった。でも・・・
「あの気持ちよさ・・・またしたい。今度は、アキラと一緒に」
覚えてしまった快楽。それを忘れることもやめることも出来ない。それが、少しずつ彼女は変えていくだろう。
「アキラ、おやすみ・・・あなたに抱かれて寝るね」
そう、アキラの知らないところで。
今回はあの間章三つを書きました。やはり、光璃との語り合いは必須ですからね。
では、次もお楽しみに!