※この作品はR-18です。

戦国恋姫 盲目のサムライ   作:一日三食MEN

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 こんにちは!パジャマが普段着!三MENです。

 今回は四天王と鬼退治です!

 あと、久しぶりのあの技も出します!


六十九振り目 ふむ、それはあり得ないはずですね

 アキラが光璃の夫になって数日後。

 「く、く、久遠様!た、たたた、大変です!」

 二条館の評定の間に慌てて駆け込む和奏。

 「も、もど、戻ってきました~~!」

 同じく雛。

 「え、越後から!隊が!戻ってきました!」

 その二人と同じくらい慌てる犬子。この三人が息を荒げながら久遠の前に来た。その報告に久遠と一緒にいた麦穂、壬月も大きな声をあげた。

 「そ、それで!あ、あいつは、アキラは!」

 「それが・・・いないんです」

 「雛達が見たのは、森一家と見覚えのない三人の女性と、松平勢です」

 「アキラ様とアキラ隊の皆は、いませんでした。とってもがっかりだワン」

 三若の報告を聞きがっかりの久遠。壬月と麦穂も心なしか落ち込んでいるように見えたが、すぐに立て直した。

 「えっと、もう門まで来ているので、入れてもいいですか?」

 「ああ。そいつらからの報告も聞きたいからな」 

 「雛ちゃん。見覚えのない三人というのは?」

 「ちょっとしか話を聞かなかったですけど、アキラ君と同じ世界にいた三人みたいです」

 麦穂の質問に答えた雛。アキラと同じ世界という言葉に目を見開いた久遠と壬月。

 「アキラを追いかけてきたという事か・・・つまり」

 「はい!アキラ様の妻になる人みたいだワン!」

 「やっぱりか・・・とりあえず、ここまで連れてきてくれ」

 「「「はい!」」」

 三若が再び走り出した。

 

 評定の間には森親子と時人、朱雀、庵樹に葵の六人が入った。葵以外は足を崩して座っていたが、気にしないで話を始めた。

 「皆、よく、よく戻ってきてくれた!本当に、よかった!」

 「かかか!わしらが死ぬわけなかろう・・・と言いたいが、悔しいが死にかけたな。そこの三人と会わなかったらわしも、アキラも死んでいた」

 「ああ、母からそれを聞いて俺も驚いたよ」

 「そうか・・・ありがとう。夫を、愛する夫を助けてくれて」

 久遠は三人に頭を下げた。同時に彼女がアキラが一番愛する人だと知った三人。

 「あんたが久遠、アキラの一番の妻・・・あたしは庵樹だ。よろしく」

 「私は朱雀。アキラ様の妻になるために来ました」

 「私は時人。あいつの背中を追いかけ続けるために来た」

 三人の返事を聞いて久遠は笑った。

 「同じあいつの妻なら、私達は仲間だ」

 「私達の他にも妻はいますので、今度紹介します・・・はあ、また恋敵が」

 「だが、今はその話よりアキラだ・・・何故、一緒に戻ってこなかったんだ?」

 壬月の質問に、六人が顔を歪めた。その説明は桐琴と時人と庵樹がした。

 「儂らが聞いた話では、アキラは数人の仲間を連れて甲斐に行ったらしい」

 「越後で後継者問題があってな。それが終わった後に武田の人間がやってきてゴタゴタな越後を攻められたくなければ、アキラをよこせって言って分捕ったんだ」

 「私らはそこの女性の隊の護衛としてここまでやってきたんだ。それ以降はどうなっているのかは知らない」

 「武田晴信・・・一体、何を考えているのでしょうか?」

 初めてそれを聞いた葵は驚きながらも思わず口にした。

 「・・・その件は保留にする。今は休め。本当に良く戻ってきたな!」

 ちょっと無理矢理な笑顔だったが、仲間が戻ってきて嬉しいのは本心だ。

 

 『アキラ・・・まさかとは思うが、当主を妻にしてないだろうな?』

 

 その懸念が見事に的中していたことを知ったのは、次の日またあの三若が持ってきた報告でだった。

 

 

 尾張にもアキラと光璃の祝言の話が舞い込んだ日に、躑躅ヶ崎館では事件が起こっていた。アキラと護衛の小波と各務の三人は兎々に連れられて海津城にいた。着いてその日は休んだ次の日。明らかに物々しい雰囲気にアキラは自然と警戒をした。

 「・・・どうしたのです?あなた方までいて」

 「夫殿、おはよう」

 「おう、旦那。おはようだぜ」

 「アキラ様。おはようございます」

 そう、ここにいるのは兎々だけじゃない。春日、粉雪、心。つまり、四天王全員が海津城に集まっていた。

 「アキラ殿は頭がよく回るお方。見当はついているのでは?」

 「・・・四天王全員が集まらないとダメなのに光璃や夕霧などを連れてこないという事は、国内で光璃達に刃を向けるものがいてその反乱に参加している人数が相当な数がいる。私を連れてくるという事は、その反乱者は鬼にも関わっている・・・といったところでしょうか?」

 四人は絶句した。まさに、その通りだからこそ驚いた。

 「夫殿の洞察力は驚くしかないですな。全部その通りですよ」

 「軍議に出てないのに・・・旦那は絶対に敵に回したくないぜ」

 「本当だね。こんなに先読みできるなんて思わなかったよ」

 「ふ、ふん!それくらいれいばるな!」

 「別に威張ってないですよ・・・それで、数は?」

 「物見の報告だと、千です」

 「ほう・・・千の鬼が敵という事ですね」

 さりげない言葉に一瞬四人の言葉が止まった。

 「夫殿の言う通りなのだが・・・ただ、一つ変な情報もありまして」

 「変な情報ですか?」

 「草の一人が、鬼と一緒に歩く男を見たって話だぜ。襲われないで一緒に歩く。それだけでおかしな話だぜ!」

 粉雪の言葉にアキラも頷いた。

 「確かに・・・意思を持つ上級の鬼ならともかく、反乱に出る連中がそれになるなんてありえない。つまり」

 「はい・・・その者が鬼を指揮しているとみて間違いないかと」

 心の言葉に、アキラの頭に真っ先に思い浮かんだのがあの三流だ。

 「それで、その男の顔は?」

 「武田の因縁が深い男、寅ってやつなのら!」

 一瞬、呼び方が同じのあの顔が浮かんだがすぐに消して、考えをまとめた。

 「ふむ、そいつが鬼になる薬を買って、反乱に出る連中に強くなれるから飲め。武田を潰すことができる。とでも言って飲ませて鬼にしたのでしょう」

 「なるほど、それなら寅が襲われないのも納得ができる。自分が偉い立場と認識させて飲ませれば」

 「襲われることはないってことだぜ!」

 「薬を売ったのは越後の御館の乱に現れたあの三流で間違いないでしょう。日の本を鬼の国にしたがっていました。この甲斐と信濃のような大国は、必ず鬼の国にしておきたいはずです」

 アキラの推測は間違ってない。彼女らも頷ける話だ。

 「絶対に、そんなことさせないのら!」

 「その通りです!アキラ様。力をお貸しください!」

 「勿論です。妻の国を鬼だらけにするのは私も許せないですから」

 アキラもこれは見逃せない一件なので、進んで協力することにした。

 

 情報整理が終わったところで、春日と粉雪がアキラに感心していた。

 「それにしても、アキラ殿がいるだけでこんなに情報を整理できるとは」

 「あたいらじゃ、ここ一人に押し付けるような感じだからな」

 「鬼に対する知識も豊富だからね。あの戦い方も実際やってみると、視野が広がって効果的だったし」

 「ま、まあ!少しは見直してやってもいいのら!」

 兎々もアキラの有能に焦りながらも褒めていた。

 「それで、いつ出陣ですか?」

 「夜だぜ!やっぱり鬼は夜に現れるからな!」

 その夜になるまでの間、何回か粉雪と手合わせをすることになった。

 「おいおい!避けてすぐに槍を蹴とばすなんてありかよ!」

 「ありです・・・あれ?何かデジャヴが」

 「くそ!まだ「はい、終わり」ううう、また負けちまった」

 刀をすぐに首に突きつけられた。負けが決定した。

 「敵わないのは分かっていたけど、子供扱いされて負けるのは悔しいんだぜ!」

 「こなちゃん。落ち着いて」

 「ほう、粉雪すら子供扱いか・・・夫殿、一度手合わせよろしいかな?」

 春日がアキラの前に立って、真剣な顔つきになった。アキラも刀を構えた。

 「では、始めましょうか!」

 「ああ!」 

 刀がぶつかり合い残りの一刀で切りにかかったが、春日はアキラの間合いに逆に入りこみ刀を持つ手を直接つかんだ。しかし、春日の腹を蹴って距離をとった。

 「ほう、逆に間合いに入るですか」

 「距離をとるよりは、入った方がいいと思いましてな」

 「そ、そうか!そういうやり方もあったんだぜ!」

 「では・・・半分ほど本気で行きますか」

 すると、一瞬で春日の目の前に移動した。春日は何とか攻撃を受けないように、今度は両方の手を掴んだ。アキラはその手を凍らせて自分の手とくっつけた。

 「私相手ではそういうやり方はやめた方がいいですよ」

 「く!そうだ・・・夫殿はこの氷があった!」

 「な!おい!卑怯なのら!」

 「兎々、卑怯じゃない。これは旦那の力なんだぜ」

 「この事を忘れていた私達が悪いよ」

 これで春日は動きを制限された上に、驚いた隙に手を両方とも背中に回されたため刀も振り下ろせない状態になった。

 「でも、これだと夫殿も刀を振れない!」

 「ふふふ、では・・・」

 「な!!」

 そこから何と、アキラは春日に接吻をした。

 「「「なああ!」」」

 「!!!(じたばた)」

 「くちゅ、ごく、ちゅつ、じゅりゅり」

 いつも妻達にやるのと同じ、ディープなものを春日にやった。手も後ろにあり、止めることができない。顔を横に振る手もあるが、初めての女の快感に驚きその事を忘れ、五分ほどされるがままになった。顔もどんどん赤くなっていった。

 やっと解放されたときは、三人が今まで見たことがないくらい蕩けていた。

 「反則勝ちですね」

 「はあ、はあ、はあ・・・」

 今だけは、息をする春日の姿が色っぽく見えた。

 「なあ、春日ってあんなに色っぽかったっけ?」

 「いつも武将として見ていたから、女として見ていなかったよね」

 「・・・すごい接吻らったのら」

 三人も初めて見る顔に内心ドキドキして見続けた。

 「すいません。女性であるあなたの体を傷つけるわけにはいきませんから。それができる勝ち方があれしか思いつかなかったのですよ」

 頭を下げるアキラ。

 「いや、はあ、はあ。よ、よい。ああいう一手もあることが分かった」

 「まさか春日にあんなことをするなんて思わなかったぜ」

 戦いの中でキスは確かに誰も思いつかない。

 「でも、アキラ様以外は出来ないと思いますよ。アキラ様が強かったから春日様も抵抗できなかったでしょうし」

 「あ、ああ、そうだ。あれがなくても、夫殿は拙に勝てる」

 冷や汗を流して二人そう言った春日。その理由が、

 

 『あの接吻の快楽に負けて身を任せていたとは言えない』

 

 快楽に溺れそうになっていたからだ。顔は平静を保っているが、内心は結構ドキドキしていたようだ。

 「さて、そろそろ夜になりそうだから行こうか」

 「はいなのら!」

 身を引き締めて、今日の本命を倒すために指揮に入った春日だ。

 

 

 完全によるとなり、鬼と寅の目撃場所までやってきた。

 「・・・ふむ、皆さん戦闘準備です」

 「ああ、来る」

 春日と話すと、向こうから寅という男がやってきた。四天王全員がいることに満足そうに笑うと、すぐに自分達を囲むように鬼達を出した。

 「ほう~すっかり囲まれてしまいましたね」

 「皆のもの!鬼達を全滅するぞ!」

 「赤備え隊も負けるな!」

 「国を守るためにも!負けないで!」

 「いくのら!お屋形様を守るのら!」

 鬼と四天王達の戦いが始まった。そんな中、自由に動いているアキラとアキラの背中を守るように戦う小波と各務。

 「二人とも、私の背中任せましたよ」

 「はい!」

 「うん!」

 アキラを守れる嬉しさに、二人とも気合が入った。

 「早速・・・夢氷雹天!」

 自分達の周りにいた鬼をそれで粉砕した。二人も後ろの鬼をそれぞれ倒した。

 「おらおら!赤備え隊隊長のあたいに勝てる鬼はいないか!」

 「あの男がこの鬼の集団の大将だ!奴を討ち取れ!」

 粉雪・春日を筆頭に武田軍の将も兵も鬼を倒していくが、寅が鬼を盾にするかのように増やしていく。

 「では、やりましょうか!」

 刀を二本から紫微垣に変えて力を込めた。

 「だ、旦那!め、目が!」

 「ど、どうして!開けられないはずじゃ!」

 傍にいた粉雪と心はアキラが目を開けたことに驚いた。アキラにはその声が聞こえていなかった。

 『以前の二条館では失神ぎりぎりだったあの技。今はどうでしょうか!』

 紫微垣を天に掲げ、そしてあの言葉を言った。

 

 「ライトニング・ボルト!」

 

 刀から光が天に昇り、天から雷が鬼にめがけて落ちた。

 「こ、これが二条館で出した夫殿の技!」

 「何なのら!お、鬼共が皆凍ったのら!」

 兎々の言葉通り雷に打たれた鬼達が全て凍り、そして粉々に散っていった。将も兵も思わず固まった。

 「さあ。大将への道は開けました」

 「・・・っは!そうだ!天の力を持つ夫殿が力を貸してくれた!この好機を決して無駄にするな!」

 「「「「「おおおおお!」」」」」」

 『・・・まあ、いいでしょう。士気が高まったし』

 春日の言葉に、天の力ではない。とツッコみたかったが、それをするのは野暮だと思い出てくる鬼を斬り続けた。

 

 『これで確実ですね。私の体は壬生の血の力を引き出しているうちに、壬生一族の体になりかけている。あの時と同じ力であの技を使ったのに、少ししか疲れがない』

 

 自分の体の変化に気づきながらも、戦いを続けた。

 「すっげ~~ぜ!旦那!あんな技も使えるなんて!」

 「アキラ様って本当に天の力を持っていたのですね!」

 キラキラした目で行ってくる粉雪と心に汗を流した。

 「ま、まあ、そういうことにしてください。あの男を早く退治しましょう」

 「おおよ!」

 「はい!」

 鬼という盾を失った寅を指さした。だが、すぐに鬼が現れて奴の姿が消えた。

 「全く、面倒な・・・このままじゃ逃がしてしまいます」

 「鬼の出る数も旦那のおかげで少なくなってはいるけど」

 「さすがに、これ以上時間をかけられませんね」

 「ああ。夫殿、ありがとうございます。兵達に気合が入りました」

 「あ、あんな技、初めて見たのら」

 四天王全員がアキラの傍に集まった。早く寅を倒そうとする中、アキラは粉雪に顔を向けた。

 「この中では、粉雪さんがベストですね」 

 「??ベスト?何だぜ?それは」

 「一番いいという事です。ちょっと協力してください」

 「あ、ああ。あいつを倒せるならな」

 「ふふ、ちょっと驚きますよ」

 紫微垣をしまい、また目が閉じられ再び腰の二本を抜いた。

 「いいですか・・・そのままですよ。皆さんは少し離れていてください」

 「「「???」」」

 四人ともわけわからないまま。一応言う通りにした。

 「じゃあ、いきますよ!」

 アキラが二本の刀を地に刺した。すると、

 「お。おわ~~!」

 「な、何と!粉雪が!」

 「え?ええ~~!こなちゃんの足元から巨大なつららが!」

 「ろ、ろうなっているのれす!」

 心の説明通り、粉雪の足元から大きなつららが現れ、そのまま粉雪を乗せて斜め上に伸びていき、ついには鬼の奥にいた寅の近くまで伸びていった。

 「今です!」

 「お、おおよ!寅~~!覚悟しやがれ!」

 鬼も寅も、武田の兵も突如現れた巨大な地面のつららに唖然としていた。その為、そのつららから飛び降りた粉雪に対応ができなかった。

 「とどめだ!」

 彼女の一振りをそのままくらい、二つに斬られた寅は地面に落ちた。

 「よっしゃ~~!赤備え隊隊長、山県粉雪昌景!鬼の大将寅を討ち取ったり!」

 「「「「「おおおおお!」」」」」

 「よし!大将は討ち取った!皆の者!鬼共の殲滅せよ!」

 「あと少しだよ!頑張って!」

 「突撃なのれす!」

 大将討伐成功の言葉に皆の士気がさらに高まった。指揮する者がいなくなった鬼達は、ただ討たれるだけとなり最後の一匹も討ち取った。

 

 勝鬨をあげた後、皆満足げに躑躅ヶ崎館に戻っていった。粉雪や兎々はさっきの氷柱の事で大興奮してアキラに問い詰めていたが全部スルーした。何故なら、アキラはある一つの懸念があった。

 

 『あの寅と言う男、斬られた後体が散っていった。ということは中身は既に鬼という事になる。人の姿をした鬼がいるとは、さすがに思いませんでした。という事はあの三流も中身は鬼になっていると考えるべきでしょうか?』

 

 あの三流も、既に中身は鬼ではないかという懸念だった。

 





 春日に少しデレ要素を入れて見ました。何かそういう春日も見てみたいと思ったからです。

 そろそろ間章を入れようかな?それとも、あと一回本章をしようかな?

 まだ、次はどっちにしようか決めてませんがお楽しみに
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