朝はごはん?パン?それとも食べない?自分はヨーグルト!の三MENです!
今回は軍議開始と・・・娘さんの辛い決断です。
上段にアキラを中心に三人がそれぞれ左右に座った。加賀や越中などの当主らからすれば、この同盟はとりあえず入ろう。という形で入ったようなものだ。その同盟のトップである織田・長尾・武田の三人が入って
『『『問答無用!バカ~~~~(バチーーン)!!』』』
旦那へのビンタ。しかも、同盟の軍議だという事を忘れてだ。みんなの見ている前であんな振る舞いをして、呆れ汗を流した。でも、彼女らはこう思った。
『『『面白い同盟だ』』』
この乱世は弱みにつながるものは見せないものだが、彼女らは見せた。さっきもいろんな侍大将や国主もアキラに抱き着いたり、接吻したりした。女誑しとして名高いアキラだが、人前でここまで気持ちを表に出させるものは珍しい。退屈しなさそうだと思ったと同時に警戒心も解いた。アキラの顔に三つの紅葉を作ったのは、無駄ではなかったようだ。
この同盟の意図と今後の活動を三人が語りだし、これからは争うことがないようにしたいといったことを語りだした。次に光璃が、アキラがいなかったら、鬼が出現しなかったらこの世界はどう動いていたかを話した。それを聞いたアキラは絶句した。
『何と・・・その通りですよ。まさか、ここまで言い当てるとは』
その予想は見てきたのでは?と思うくらい見事に言い当てたからだ。だからこそ、絶句した。もはや、足長娘というより予知娘と言ってもいいくらいだ。
『壬生京四郎の妻の朔夜の血がここでもあるのでしょうか?』
このようなことまで真剣に考えるくらいだ。その後、アキラが出る前に鬼が出始めた。つまり、アキラが出たから鬼も出たという話を悠季がした。その際、かつてここで武田家とも話したアキラが死ねば鬼もいなくなるのでは?という話になった。が、
「そんなことは断じてさせないです!」
「主様をそのようなことさせん!」
「そうです!お頭は大切な人です!」
「御大将の旦那を死なせないっす!」
「その通りだ!お屋形様の夫は決して死なせん!」
アキラの妻や仲間は、全員が反対した。悠季の味方と思われた葵も
「アキラ様はこれほどの方に慕われています。確かではない推測でそのような行動をとるのは同盟としても、先の日の本としても不利益になります」
アキラ生存賛成の意見を出した。主に言われては彼女も口を閉ざすしかない。そんな中、光璃が鬼の黒幕ともいえる名前を言った。
「吉野・・・そして」
「あはれとは 汝も見るらむ 我が民を 思ふ心は 今もかわらず」
この歌が出た途端に美空も久遠も顔色を変えた。この吉野の歌の後に、鬼が出たのを目撃したこと。吉水の里に怨念がこもっておりそれが吉野を鬼と変えたこと。最後に、この同盟自体が策で自分達を一か所にまとめ、吉野を動きやすくしてどこで活動するのかわかりやすくする。と言う事だった。
『エーリカ。まさか、あなたは一人で』
アキラの不安が一気に大きくなった。かつての自分と同じことを彼女はやっている。巨大な敵にたった一人で挑んだ自分と同じことを・・・。
吉野の存在が確認でき次第すぐに対応できるようにすることと、まだ他勢力同士の集まりみたいな感じだから話し合って、喧嘩し合って仲よくすることを伝え、軍議は終了となった。その後で・・・
「アキラ、後で来てくれ。話がある」
「・・・ええ」
小声で久遠が言ってきた。自分達だけで話したいという事だ。
夜となり、アキラは久遠の部屋に行った。
「来たか」
「おお、主様」
「待っていたわ」
「うん」
久遠だけでなく、一葉、美空、光璃もいた。彼女ら四人を見て思わず息をのんだ。
「やってきました・・・私の愛する大切な美しい妻達」
「「「「なあ!!」」」」
「ふふふ、これくらい言わないとね。愛しているのですから」
実は内心ドキドキで、自分の恥ずかしさを見せないために言ってごまかしたが、本心の言葉なので余計に恥ずかしくなったのは本人だけの秘密だ。
「そうだった。これがアキラだったな」
「嬉しいが・・・完全に不意打ちじゃったのう」
「そりゃ嬉しいけど、他の嫁には言わないで欲しいわね」
「アキラじゃ無理。でも、嬉しい」
四人とも気づかないまま顔を真っ赤にして、もじもじしながらアキラの顔を見た。
十分に愛する妻をいじれたので、本題に入ろうと真剣な顔になった。
「さて、本題に入りましょう」
「「「「そ、そうだな(ね)」」」」
彼女らも大きく深呼吸して、落ち着きを取り戻して真剣になった。
「それでは、まず久遠に聞きたいことがあります」
「ふむ、何だ?」
まず、久遠と美空に顔を向けた。
「久遠と美空の繋ぎは納得ができます。森一家と時人達が三河勢と共に京に行ったときに繋ぎができた。と予想できますので」
一呼吸置き、次は久遠と光璃を交互に見た。
「ただ、あなた方の繋ぎが分からないのです。合流が簡単にできていたので、どこで繋ぎをとっていたのです?」
この質問に、二人とも感心して説明した。金ヶ崎の退き口で京に戻った時に光璃から使いを久遠に出して、そこから繋ぎを作ったらしく、武田からの使者が来たときは久遠も驚いたとの事。お互い鬼が出る国を持っているので、光璃は久遠にその鬼に近しい人物がいないかと訪ねた。
「思い浮かんだのが」
「・・・エーリカですね」
アキラもすぐ頭の中に出た。
「ああ、そうだ。光璃からこの問いをされた時、本人に直接確認したんだ」
「え?それは聞いてない」
「・・・よく無事だったわね」
光璃は初めて聞いたことでキョトンし、美空は無謀ともいえる行動に絶句した。
「主様に誑されていたから無事だったんじゃろうな。よ!主様の女たらし!」
「・・・彼女は何と?」
一葉の言葉はあっさり流された。
「我らと会うまで・・・いや真琴達の時までは鬼を出す側についていて、自分にはそうしないといけないという使命があると思っていたらしい」
「使命・・・明智十兵衛光秀としての使命でしょうね」
「明智十兵衛光秀として?どういう事なの?」
だが、アキラは口を閉ざした。久遠がいる前で言えるはずがない。
「でも、アキラと会ってから?」
「裏の存在がいると気が付けた。そいつが自分に接触すると推測して・・・」
「一人で戦う道を選んだ。ってところかしら?」
「・・・そうだ」
苦い顔をして久遠は頷いた。
「自ら京に残る、と名乗り出た。我らがこの場に来ることで、助けに行けないことを承知でな」
つまり、京に吉野が行くという事になる。
「彼女をそんな使命を植え付けたのは吉野で間違いない。自分の私利私欲を満たすために、自分と同じ存在のエーリカを利用したのでしょう。何しろ、エーリカもあの三流も・・・この私も、本来ならこの世界ではありえない存在ですからね」
アキラが確実に気づいていることはエーリカが自分同様別の世界から来たもの。そして、吉野もまた同じであることだ。
「エーリカも同じ意見だった。だからこそ、自分が一人でやらないといけない。と言っていた。まるで、今までしたことへの謝罪をしているようだった・・・」
自分の罪滅ぼしみたいな気持ちを持って、残る決意をしたのだろう。一人で吉野と戦う事を選んだのもその決意があるからこそ、ということになる。
「この策は、エーリカには話したのですか?」
「ああ。エーリカに麦穂と壬月。我以外ではこの三人だけだ」
「そうですか・・・」
本当は今すぐエーリカを助けに行きたいが、彼女は一人を選んだ。かつての自分のように・・・なら、彼女の信念のためにその気持ちを抑えた。
その後、エーリカと合流して吉野を倒そう!と言うことになった。
「必ず、吉野を倒し、日の本もエーリカも助けましょう!」
「ああ!」
「うむ!」
「ええ!」
「うん!」
四人がアキラの手を握り、笑顔で頷いた時だった。
「あ、あ、あ、姉上~~!!い、一大事でやがる!!」
夕霧が大慌てでこの部屋に入り込んだ。
「夕霧、何?」
「し、下山方面から狼煙が三本上がりやがりました!」
「下山から?しかも三本は確か緊急の時にのみにあげると言っていたような」
「つまり、その緊急になったという事ね」
「夕霧、皆を評定の間に」
「分かりやがりました!」
頷いて、夕霧が走り去っていった。
「・・・光璃、大丈夫ですか?」
アキラは・・・いや、久遠と一葉と美空も気づいていた。
『決着の時、それが決まったのですね』
この報告は、駿府にいる彼女の母親と武田三姉妹との・・・。
その後、評定の間に全勢力が集まった。下山からの狼煙は、駿府にいる武田信虎が鬼を集めて出陣準備をしているとのこと、その矛先は甲斐もしくは隣の相模か三河に攻めると言った内容だった。
だが、鬼となった武田信虎が人のように鬼を集めて攻め込むという武将としての行動をしていることに疑問を持った久遠だったが、それこそが信虎の拘りだと光璃は言った。自分が強者であり兵を率いて畏怖を植え付け、威を見せつけて進軍する。それにこだわっていると言った。
「鬼を駿府中から集めているから、すぐに攻め込むことはないでやがるが」
「時間の問題でしょうね。後は、信虎が人としての行動ができるという事は、鬼の本能に捕らわれていないという事になりますね」
「・・・うん」
アキラの言葉に隣の光璃は呟くように頷いた。それだけでも心中が相当複雑な気持ちになっていることが分かる。
「とりあえず、こっちも戦準備ができることは幸いね」
「ああ、美空の言う通りだ」
「互いの勢力の連携をとれるようにする時間があるのも幸いじゃな」
「あの、お話し中申し訳ありません・・・お願いがあります」
準備期間があることにホッとして話し合っていると、葵が申し出た。
「我々を三河に帰してくれませんか?」
「まあ、言いたいことはわかります。例え推測でも、大切な国元が危機に陥ろうとしていますからね」
「気持ちはわかる。でもやめた方がいい」
葵の言葉を光璃が却下した。
「何故です!鬼の数千との数、我が三河武士が負けな「一万」・・・え?」
何とか意見を通したかったが、光璃の一言で言葉を失った。
「一万か・・・ずいぶん集めたのう」
「それが全部、鬼」
葵も心からの驚きの顔を見せた。そんな数をどうやって集めたかはともかく、さすがにそれでは意見を通すには無理がある。
「一万なんて、どうやって増やせたのかしら?」
「ふむ、三好の時と同じと考えるべきじゃろう」
「人を鬼に変えるという、あの毒ですか?」
「何と・・・民を無理矢理鬼にしたというのか!」
「確実とは言えんが、前例がある以上はそう考えられるという事じゃ」
「ええ、私が信虎の立場ならそうしますね」
久遠と一葉の言葉に夕霧が激昂し、アキラの付け足しに薫が悲しい顔になった。
「駿府が主、今川治部大輔氏真が言上仕る!」
そんな中、鞠が立ち上がり大声で皆に言った。いつもの笑顔の鞠ではなく、名乗った通り今川治部大輔氏真の顔をした鞠だった。
「我が故郷駿府が鬼により蹂躙されている中!今川の棟梁として立ち上がるの!同盟の皆さん!鞠に力を貸してほしいなの!」
その言葉で同盟軍による駿府奪還が決まった。武田・長尾が下山方面から鬼を討伐しながら南下していき、織田・浅井・松平が鞠を頭として三河方面から鬼を討伐していき駿府に入るという作戦だった。
ただ、越後でちょっかいかけてきた北条には念のため話を通しておこうという事にもなり、その使者が空と名月、その護衛で愛菜と貞子がつくことになった。
皆が戦準備に取り掛かるために評定の間を出ていく中、綾那がそわそわしていた。
『・・・そうですね。かつての私もそうなるでしょうし』
それを見たアキラは葵に言った。
「葵、綾那・歌夜・小波を一時的ですがそちらにお返しします」
「「「え!」」」
三人はアキラを見た。
「ど、どうしてです!」
「アキラ様、な。何故!」
「わ、私達は・・・もう」
「そんなはずないでしょう。全く、悪い方に考えすぎです」
三人にしっかり説明した。
「今回の戦いは、あなた達の大切な国を守るための戦いでもあります。葵と共に守りたいという信念を持っているから、返すのが正しいと思っただけです。だが、この戦いの間だけですので、戦いが終わったら隊に戻るということでよろしいでしょうか。三人共愛する大切な妻ですので」
大切な妻という言葉に三人とも顔を赤らめ、同時にそこまで自分を愛していることに感激していた。
「その申し出は願ってもないことです。一騎当千の三人が戻ってきてくれるのはこちらとしても嬉しいです。綾那・歌夜・小波!お願いしますね!」
「「「あ、は、はい!」」」
三人とも葵についていった。アキラに近寄った久遠が尋ねた。
「いいのか?」
「いいのですよ。抜けてほしくないというのは本心ですが、信念をもって主と共に国を守りたい思いを持つあの三人の気持ちを優先させたかったのです。自分もそういう時がありましたから、彼女達の気持ちはとてもよくわかります」
あの時の守りたいという信念。
『狂の背中を俺が必ず守る!それが四聖天アキラの使命だ!』
三人の背中を見て、それを思い出した。
「そうか。ふふ、変わらないな」
「そうですか?・・・昔はもっと冷たかったですよ」
「そういえば、お前の昔話もまだ途中だったな。ちゃんと聞かせてくれよ」
「確かに途中でしたね・・・ひと段落したら話しますよ」
そう話し合っていると
「それは聞き捨てならん!余も聞きたいぞ!」
「アキラ、もちろん私もよね~」
「光璃も聞きたい」
当然、正室の三人やほかの妻達も聞きたいと申し出た。
「全員に聞かせてあげますよ。ちゃんと時間のある時にね」
笑顔でそう返して、自分も隊のところに向かった。
同盟軍、駿府奪還作戦開始。
戦国時代は家族内でも殺し合いがよくあったそうですよね。現代でも、時々あるけどこういう時のは辛いですよね。アキラのように覚えてもいない時に捨てられたのならともかく記憶に優しかったころの母の姿がある三人からすれば・・・何も言えないです。
次は間章です!エロも出しますよ!