まだキャラクターがいるから作れるのですが、キャラクターや時代背景等すべて完全オリジナルだと絶対に私はかけないでしょうね。ここでオリジナルを書いている人、すごいです。
では、八話目いきます。
「あ、あの~~、お頭。本当にいいんですか?」
「いいのですよ、ひよ。別に許可などいりませんから」
ひと眠りも終わり起きると少女がいたので名前を尋ねると、何と後の天下人・豊臣秀吉だった。今後、彼女がアキラの部下として傍に仕えることになった。
そんな子が何で遠慮しているのかというと、身分の差が激しい戦国時代で久遠の夫という事で、本来なら高い立場にいるアキラだから一緒に歩いていい身分ではない。ということだ。
「一緒に歩くくらいで、どうしてそんなに慌てるのです?私は自分がいた世界では、身分は隠してましたけど天下の将軍と喧嘩しながら歩いたことありましたよ。しかも、その将軍を何回かボロボロにしましたね」
「ええええ!!そ、それはお頭がすごすぎます!!!」
「そんな私ですから、身分の事など気にせずに一緒に歩きましょう」
「あううう~~、余計に恐縮しちゃいますよ~~」
将軍ボコボコにしちゃったぜ!の話で、余計に縮こまるが一応一緒に歩くひよに笑みを浮かべるアキラ。今二人は清洲城に向かう途中だ。彼女からお頭と呼ばれていることに、まだ違和感を持っているアキラ。
『全く久遠も人が悪いですね。私に一言も言わないで、私直属の隊を作ろうとしていたなんて・・・まあ、一国の主の夫になりましたからね。いつかこうなるのでは。と思ってましたよ』
そう、アキラが寝ているうちに久遠はアキラ隊という部隊を作る案を考えていて、その最初の隊員がこのひよだった。起きた時に自己紹介した後、そのことを帰蝶から聞かされたのだ。
世間話をしているうちに、清洲城に到着した。まっすぐ評定の間に行って入ろうとしたが、ひよは
『あの、私・・・ここに入る身分じゃないですので、待っています』
と言って、廊下で待とうとしたが、アキラが無理矢理中に入れた。当然、その指摘を壬月や麦穂から受けたが、初めての場なので助手が欲しいと言ったら久遠が許した。むしろ、これからは身分に捕らわれず有能ならこうしていきたいらしく、ちょうどよかったようだ。
「よろしくな~猿!」
「大丈夫、ほら力を抜いて~」
「そうだよ。犬子は時々欠伸だってするんだから」
「は、はいいいいい!」
ものすごく緊張している。やはり、彼女の中ではこの評定の間は特別すぎる場所だったのだろう。三若は気楽にしていいと言ったが家老二人はツッコミを入れた。
「いや、ひよ。犬子のは見習うなよ」
「そうです、雛ちゃんも力抜きすぎよ」
「ううう。が、ががががが、頑張ります!」
前途多難だが、皆もいい感じに仲良くなろうとしているから大丈夫だろう。そう思ったアキラはコッソリ笑った。
ひよのお披露目も終わって、軍議が始まった。アキラは久遠の夫という立場だから、やはり上段にいる久遠の隣に座らされたが、別にそんなことを気にしてない。軍議の内容は美濃の稲葉山城をどう攻略するかについてだった。その話を一通り聞くと、アキラの頭の中の知識が働いた。
『なるほど、つまり・・・』
アキラの意識はひよにいった。
『今回のこの軍議は墨俣にあの城の建設。それをどうやるか・・・いうわけですね。それこそ豊臣秀吉の名が知れ渡る代表的な一夜城の建設』
その考えは当たった。案の定、これからどうするか。妨害をどう対処するか等を話し合っていた。本来の歴史なら、ここで秀吉である彼女が「やります」の一言でも出すだろう。でも、この世界の秀吉・・・ひよはこの場に初めてきた。しかも、いるだけでいっぱいいっぱいだ。ここは彼女の隊長である自分の出番ということだ。
「久遠、私がやりましょうか?」
「・・・何?」
横から聞こえたアキラの言葉に久遠が驚く。周りの皆も、できるはずない。新入りのくせにできるのか?と言ってきたが、
『ひよがいますからね。彼女がいるなら大丈夫ですよ』
そう言って二人で城を出た。
城下に降りた二人。ひよはさっきの話で自分を出されたことに焦っていた。
「あの、お頭・・・私なんかで本当に大丈夫なのですか???」
「ふふ、それは大丈夫です・・・と言いたいですけど、欲を言うならあと一人欲しいですね」
「後、一人・・・ですか?」
頭の上の?を増やしたひよ。
「ひよ、あなた墨俣の地理に詳しい友人がいませんか。できるなら、多く人を率いている人がいいです」
「はい、そうですね・・・・・・あ、ころちゃんがいます!」
「ころちゃん?誰でしょうか」
訊ねつつも、既に誰か予想しているアキラ。
「蜂須賀小六正勝。通称転子です。確か川並衆という野武士の部隊を持ってます。結構な人数の野武士がいましたよ。皆ころちゃんを慕っています!」
「よし、予想通りですね。じゃあ、その子のところに行きましょう。協力してもらえるよう頼まないと」
「え、何故ですか?お頭の立場を考えれば、織田の兵を使えるのに使わないなんて」
「もちろん、理由があります。歩きながら説明しますよ」
兵を動かせば、向こうも動く。向こうの情報をこちらが手に入れているなら、向こう側もこっちの情報は手に入れているはず。だから、情報にならない野武士の集まりなら向こうも大したことないとみて見逃すはず。だから、転子という子に協力を頼む。野武士の集まりが何かしている的な情報は相手にとってはどうでもいい情報なので、それが向こうの油断にもなる。
その説明をした後、ひよはすごいすごいと大絶賛。さっきまでの不安がどこへ行った?という感じだ。
『もしかしたら、向こうの世界のあなたが考えた策なのかもしれないのに・・・ははは、何か素直に喜べませんね』
自分を持ち上げようとするひよを見て、少し苦笑いをした。
「じゃあ、早くいきましょう!私もころちゃんとは久しぶりなので早く会いたいです!」
『ふむ、だいぶ打ち解けてきましたね。これなら何とかなるでしょう』
先を歩くひよの後を追いかけた。
「あれ?そういえば、どうしてころちゃんのこと知ってたんです?」
「ふふふ、秘密です」
笑顔で内緒と言い、その足で蜂須賀小六に会いに行った。
その後、ひよの案内でその転子という子と顔合わせをした。
「あなたが蜂須賀小六正勝さんですね。初めまして私アキラと申します」
「はい、初めまして・・・ひよ、この人誰?」
ひよの紹介で、久遠の夫ということが分かると一気に城に行く前のひよと同じように頭を下げて謝罪をした。
「ひ、ひよ!こ、こんなに偉い人の部下になったの!」
「でも、大丈夫だよ!お頭って身分は全く考えない素晴らしい人だから!」
焦りまくる転子に落ち着かせるひよ。結構似たもの同士だとこっそり思った。
『ふむ、かなりまじめな子ですね。でも、それは好都合。この子なら』
話をしっかり聞いてくれる子でもあると分かり、少しほっとした。
「顔を上げてください。ひよの言う通り私は身分云々は気にしません。それよりあなたにお願いしたいことがあってここに来たのです」
「そうだよ、ころちゃん。お頭はとても寛大な人なんだよ!」
「そ、そうですか。では、お言葉に甘えさせていただきます。頼みというのは?」
ひよのアキラ自慢話に苦笑いをしつつ墨俣に城を作ろうという話になると、あばら家に案内された。
『さて、ここからですね。墨俣城築城は』
アキラ、一夜城作りの準備が始まる。
何というか。書いている自分も少しドキドキしてます。
実際の歴史に残った墨俣城の建築を架空の設定があるとはいえ、書こうとしていることに。
さて、どうやって書こうか。