ごはんとパンどっち派?と聞かれたらごはん派の三MENです!
ついに始まります・・・思いをかけた戦いが。
アキラの野望と狂の魂を体に戻すため、再び狂と共に行動することになった。
『皆のもの、先に伝えておくことがある』
『ここから先を見る際に重要なことだ』
再びあの光の二人が現れて、皆に話しかけてきた。
「・・・あんた達。いきなり話しかけるのをやめてくれない?」
「美空。驚いたのか?」
「なあ!そ、そんなわけないじゃない!」
「ぷ~、驚いてた」
「よし、その喧嘩買った!」
「・・・それで何だ」
二人のいつも通りの口喧嘩を無視して、光の話は続いた。
『この時の主は壬生の血は入っていない。だから、お主達が見た無明神風流殺人剣の技は使えない』
『紫微垣もまた持っておらず、わ・・・いや、二本の刀で戦っていた。だから、ライトニング・ボルトも使えない』
『そのことをしっかり理解しておくように』
『では、お主ら・・・ゆっく、ではなくしっかりその目に焼き付けろ』
間違った言葉を言いかけていたが、なかったことにした。
「今のような強さもない。という事か」
「過去だから、当然じゃが・・・それでも十分強い気がする」
「そうですね。兄様はどれだけ強かったかを見たかったですし」
「見ましょう・・・妻として、愛する人として」
最後の葵の言葉に久遠・真琴・一葉はもちろん他の妻達も頷いた。口喧嘩していた二人も、アキラの戦いが始まるので夢の方に集中した。
「冷たいアキラが温かいアキラになったいきさつ」
「しっかり、見ましょう。最後まで」
「ああ、お前らもしっかり見届けろよ!」
「「「「「おう!」」」」」
春日の言葉に若者組は元気良く返事した。
「湖衣、どう思う?この先の夫殿に起こる戦いは」
「何でそれを聞くのかわからないけど・・・ただ言えることは私達の想像ははるかに超えるものを見ることになると思うわ」
「うむ、儂も同意見じゃ・・・決して見ることのないものが見れる。そんな予感がする」
「やれやれ、暑苦しいものを見ることになりそうですね」
ひねくれ連中も何だかんだで楽しみにしていた。
夢の方では、壬生の里への入り口までやってきた。すると二人のナース服を着た女達がやってきた。そのうちの一人に名月は驚いた。
「え、ええ!さ、さ、ささ、サイさん!」
彼女の実の母親の北条氏康の護衛をしているサイだった。この中で唯一会ったことのある名月はびっくりしていた。
「な、名月ちゃん?」
「どや?どうしたです?」
驚く名月に二人が訊ねる。
「あ、あの人は、私の実の母、北条氏康の護衛をしているサイという者です!ど、どうして、このアキラ様の過去に?」
「という事は、その者もアキラ殿の世界から?」
「そう考えるべきじゃな」
「アキラ様だけじゃなかったのですね・・・」
「親父もそうだったし・・・他にいてもおかしくないんだぜ」
一葉と幽の言葉に驚く皆。ひよところも一回会っているが、すぐに別れたため二人とも気づかなかった。
そんな中サイ・・・いや、歳世がゆやの命を残り十二時間にした。元々、辰怜がある術をゆやにかけていたのだが、その時間を短くさせた。二人がいなくなり、閉じられた入り口の門を怒りに燃えた狂が力づくで壊して、急いで術をかけた辰怜のところに行くため四人は入っていった。
急いでいる内にアキラ・梵天丸と同じ四聖天のほたるが現れた。元々、この壬生の里を守る太四老の部下の五曜星の一人だった。そのほたるには狂が相手をした。
『俺、狂を倒したかった』
『ははは!俺を倒すか。やってみろ!』
二人はお互い戦好きなので、激しさを極めた戦いになる。火を操るほたる相手に楽しそうに戦う狂。それを目の当たりにした彼女達。
「す、すっごいです!さ、最初から、こんなにすっごいの見れるなんて!」
「・・・あいつの世界。本当に強い奴ばっかりだな」
「行きたかったのう!悔しいわい!」
綾那・小夜叉・桐琴は目を輝かせた。他のものも、
「向こうの世界に生まれなくて、よかった」
「うんうん、雛達死ぬね~」
「柘榴、興奮するっす!ああもう、暴れたいっす!」
「全くだぜ!俺も熱くなるぜ!くっそ~~!」
「「落ち着いて、柘榴(こなちゃん!)」」
ぞくっとしていたが、ワクワクもして見ていた。
『無明神風流殺人剣!奥義!朱雀!』
戦いも終盤になり、狂がこの技を放った。越前で間近で見た桐琴や、遠目で見た美空や柘榴に松葉と歌夜はビックリした。
「え。こ、この技って、アキラが・・・」
「え、ええええ!ど、どうしてこの人が?」
「分からない」
「・・・も、もしかして、元々この人の技をアキラさんが?」
『この技は、元々この男と壬生京四郎のみが使える技』
『主はこの世界に来る前に壬生の血を得て、頑張ってあの流儀を手に入れた』
疑問に思っている四人に光の二人が答えていると、その技でほたるをついに倒した。そのほたると少し話をして、通してくれたので先に進んだ。
二つ目の門で、壬生の入り口で会った歳世と歳子がいた。この二人が二つ目の門を守るものだった。その二人の前に鬼のようなものが二体いた。その二体が何と源義経と武蔵坊弁慶を蘇らせたものだという。
「あの伝説の、義経と弁慶だと!」
「しかし、おかしい。どうしてあんな奴に従っているのじゃ?」
「もしかして・・・鬼が人を食料として襲うように、この二体も同じ様にされているのでは?」
森一家の疑問に麦穂が答えて、
「人の知性なしで蘇させられたという事か。向こうの世界の鬼と見ていいな」
久遠が付け足した。実際、その通りだ。
「何と外道な!無理矢理生き返させて奴隷のように使うとは!」
壬月の激昂に皆も同じ気持ちで頷いた。その二体が狂に襲い掛かった。ほたるとの戦いで疲れていたため押されていたが、
『狂、あなたが雑魚如きに出る必要はありません。私が戦います。私はあなたの背中を守る男であり、あなたの刀なのですから』
そこにアキラが入り、狂を休ませて自分が前に出た。
「アキラが出たという事は・・・戦うのね」
「うう、旦那様・・・大丈夫でしょうか」
「結菜お姉ちゃん、双葉様、お兄ちゃんだよ!大丈夫!」
「うん!お兄ちゃんは強いんだから!」
不安そうにする結菜と双葉を市と薫が慰めた。
『さて、狂に無礼をした分たっぷりとお返しさせてもらいますよ』
自信たっぷりの笑みで二体の前に立ち、戦いとなった。この戦いを見ながら夢の中の梵天丸はアキラの生い立ちを語った。
『あいつは、狂が拾った時は俺らのようなサムライの血をひかないただのどこかの商人のガキだった』
『だがな、あいつはただ一つ。俺達サムライよりも勝るものがある』
『努力だ。アキラはずっと狂の背中を追いかけ、その背中に必ず追いつくために、必死に、負けずに、ずっと努力し続け追いかけ続けた』
『あいつは、戦いながら学び、そして勝つ・・・努力の天才だ』
話しているうちにアキラが二体を押していた。すると、今度は歳子が何かして気配も音もない状態で二体が襲い掛かってきた。
『うふふ、これで終わりです』
『力のないことを悔いながら死ぬがいい』
「・・・さ。サイさん、そんな残酷なことを」
「名月ちゃん」
震える名月の肩に手を乗せる空。だが、
『・・・狂、チリも残さず、ですよね』
『ああ、やれ』
その攻撃全てを全部かわしていた。しかも、笑顔で余裕だ。
「・・・これが心の眼。あんな速さじゃ私達だと受ける攻撃を!」
「へ、平気によけている。ご、ご主人様。本当にすごい」
「アキラ!すごいの!」
「ハニーですもの!当然ですわ!」
「「お頭!いっけ~~!」」
『夢氷月天!』
アキラ隊の皆が応援すると、二体を言葉通りチリも残さず消した。二体が完全に消えたのを確認して刀をしまうアキラ。
『あいつは努力だけで俺達サムライ・・・超人の世界に入り込んだ人間だ。しかも、サムライは愚か常人じゃ不可能とすら言われる第六感・心の眼も努力だけで開眼させた。サムライの血はひいちゃいない。だが、誰よりも強いサムライの魂を持っている本物のサムライなのよ』
梵天丸の言葉に、半分以上の嫁達が拍手をした。思わずそれをするくらい感激したからだ。そして、ついに・・・
『では、この歳世がお相手しよう。本気でいかせていただく』
アキラと歳世の戦いが始まる。
「サイさん。あれが本気で戦う姿、美しいですわ」
名月の言葉には皆も頷いた。周りが桜で舞っているから余計にそう見えた。
『では、参る!』
そう言った途端、彼女の武器である長刀の刃先がアキラの目の前にあった。慌てはしなかったが、驚きはして彼女の攻撃を防いだ。また、攻撃はそれなりに重いみたいで、徐々にアキラが押されてきた。
「すごい。結構やりますね」
「ああ、儂といい勝負ができそうじゃ」
「あの武器であの速さ。十分に強い。粉雪、勝てるか?同じ武器を持つものとして」
「どうだぜ?結構厳しいかもだぜ」
「そうっすね。柘榴も厳しいっす」
歳世の強さに感心していると、アキラと彼女を囲むように氷が出てきた。そして、ドームのように完全に囲んだ。
『やりますね。私も女性だからと油断しました・・・ですので、この四聖天アキラも本気を出させてもらいましょう』
アキラも本気を出して戦う姿勢に入った。自身の得意技・氷繭星霜を出し、三百六十度ある氷の壁に自分を映し攻撃させる技。そして、斬られた氷は歳世を襲い、体力も削られていく。
「これが、アキラの本気か」
「徐々に体力を削っていき、弱ったところにとどめを刺す」
「戦いとしては間違っていない」
「強敵ほど、自分のやり方に持ってこさせることが大切です」
「術中にはめて倒す。いいやり方です」
国主達が真剣に見て、武将達も真剣に見る中
「ああああ、アキラ様がアキラ様が周りに一杯!もう、もう、貞子は何度でも、淫らになってしまう~~」
「うん、うん!私も、各務も!濡れちゃうよ、ずっと、欲情する!」
こちらの二人はもはや言うまでもない。というか、氷全てにアキラが写った途端に欲情と二人の割れ目から噴水が出た。全員見ないようにして、二人の戦いを見ている。
『『『『『その気持ち、わかります!!』』』』』
だが、アキラに身も心も蕩けた妻達はこっそり同意した。
そんな雑談の間にも、歳世はどんどん追いつめられていく。
『これで、終わりです!』
薙刀の刃を地につけて息を吐いているところにアキラが斬りかかった。
「「「「「やった!」」」」」
「!!」
皆が喜ぶ中、名月だけは目を閉じた。自分の家族を守り、自分も家族のように接していた護衛が斬られるのは見たくない気持ちがあるのだろう。だが・・・
『ぐ・・・く』
苦しんでいるのは歳世ではなく、アキラだった。
「え?お頭、斬ったよね」
「うん、なのに、どうして?」
ひよところが不思議がっていると、氷繭星霜が壊れ苦しむアキラ。再度歳世を刺しにかかった。すると、
『ぐふ!』
彼女を刺した刀が自分の背中から出てきた。
「・・・・・・な!」
「あ、アキラ様!」
「ど、どうしてお頭の刀がお頭の背中から!」
「ハニー!」
アキラ隊も皆も分からない顔をしながら、アキラの苦しむ姿に慌てた。
「な、名月ちゃん。あれって」
「わ。わからないですの。あんな技持っているなんて知らないですの!」
この世界で、サイをよく知っている名月もびっくりした。
「あの女のお家流だろうか?」
「こ、怖いですね。自分を刺すのと同じですから」
一二三と湖衣が寒気を持った時に歳世が種明かしをした。心霊手術というものを戦っているときにやり、自分の体をアキラの体につなげていた。だから、歳世を刺した刀がアキラを貫いたという事だ。
「何と!こ、これでは、トドメがさせない」
「あ、アキラ殿・・・あんなに血が」
「こんなの、見たことがない」
武将歴の高い三人もこんな技は見たことがない。麦穂は涙目になってアキラを不安そうに見て、壬月と春日も不安になった。
『私は、負けるわけにはいかないのだ!この巴紋にかけて!命あるものとして!』
その言葉にアキラは動きを止めてしまい、その隙を狙って
『絶・百花櫻蘭!』
必殺技をぶつけ、アキラを吹き飛ばした。
「「「「「アキラ!」」」」」
吹き飛ばされたがアキラは必死に起き上がった。梵天丸がすぐに駆け寄り、次は俺が戦うと言ったが断わった。
『ここは・・・私が、やる。狂に、そう言ったのです!』
刀を杖にして立ち上がる。
「だ、旦那様!も、もう!やめてください!」
「アキラ!た、立たないで・・・お願い」
「そうだよ。うう、任せればいいのに」
双葉と結菜と薫は目に涙をうかべ、見えない壁に手を付けて叫んだ。
『アキラにやらせろ。あいつが任せろと言ったんだ』
座っている狂の言葉にアキラは笑顔になり、傷口に直接氷をつけて止血した。
『ええ、任せてください。必ず、あなたを門の向こうに送り出して差し上げますよ』
立ち上がり、そしてアキラは再び構えた。
『行きますよ・・・四聖天、アキラ!参る!』
傷つきながらも、決して折れないその魂と姿に
「かっこいいぜ!アキラ!」
「うん!素敵だよ~~!」
「アキラ様~、抱いて~!」
「松葉、嫁になろうっす!」
「うん、なる」
「ずるいぜ!柘榴、あたいもなる!」
「こ、粉ちゃん。粉ちゃんはもうなっているでしょう」
「あ、そうだった。てへぺろ」
「な!粉雪ずるいっす!」
三若や長尾・武田の若者達は完全に惚れた。既に妻になっている粉雪を羨ましそうに見る柘榴・・・と松葉。
「じゃが、どうやって勝とうというのじゃ?」
「ああ、攻撃が全部自分に食らうあの技を」
「そうです!いったいどうやって」
『あいつが確実に勝てる方法がある』
桐琴・小夜叉・綾那が悩んでいると、狂がこの言葉を出した。
「今、勝てる方法があるって」
「じゃ、じゃあ、それをやれば!」
「ええ!勝てますわ!」
「やったの!アキラ、頑張って!」
アキラ隊の四人はその言葉に嬉しそうにしたが、
「・・・まさか」
「・・・でも、それしか」
軍師の詩乃と雫は顔を青くしていた。他にも笑顔を出す者もいたが、二人のように青くなるものもいた。
「詩乃さんに雫さん。どうして顔が青いのですか?」
「ご主人様が勝てるかもしれないのですよ!」
歌夜と小波も疑問に思って聞いたが震えていた。だが、意を決して
「皆さん!覚悟を持って見てください!」
「アキラ様は、とんでもないことをします!」
二人は全員に聞こえるようにそう言った。大半は疑問に思いながら見て、その言葉で気づけた一二三・湖衣・白百合は息を飲んで見ていた。
「そうだね。とんでもないよね」
「はい。アキラ様はここまでの事をしたのですね」
「今回だけは、同意見じゃな」
その話を聞いていた皆は結局分からないまま、見物を再開した。
二人の戦いが再開された。傷ついたアキラが再び歳世に挑み、武器をぶつけ合い必死に戦っている。
『私は、何としても勝たないといけないのだ!』
『その思いは私も同じ!』
『なら、その刃で自分を殺すがいい!』
『いきますよ!おおおお!』
歳世の必殺技を夢氷月天で防ぎ、彼女に斬りかかる。
「「「「「アキラ!」」」」」
皆の叫びと共に、アキラが二本の刀を突き刺した。
「「「「「な!」」」」」
だが、歳世ではなく・・・自分自身に。その行為に全員が驚き叫んだ。
『う、あ、あ、く』
アキラが自分を刺したその刀は歳世を貫いた。刀を引き抜き、彼女から刀がなくなると同時に歳世は倒れた。
「え、え?な、何故だ?」
「ど、どういう事、なの?」
「・・・何が起こったの?」
久遠・美空・光璃の疑問はあの五人以外全員の疑問だ。
「・・・あの人はあの術でアキラ様の体とつなげたと言いました」
「アキラ様が自分を刺せば、その攻撃は全部彼女にいきます」
「だから、夫殿は自分を刺したんだ。よく、思いついたものだよ」
「でも、あの術はアキラ様が必勝の一撃をかけに来る瞬間にだけ発動するようにしていたのだと思います。ずっと、かけっぱなしじゃ簡単に負けますから。でも、アキラ様はそこを見極めて自分を刺したのです」
「かけてなかったら自分を刺し殺す。その事も承知で刺したんじゃろ。本当にすごい精神力じゃ。自分を刺すなんて普通じゃ思わないぞ」
そんな彼女達の疑問に詩乃達五人が答えた。その説明を聞いて、やっと五人の顔が青かった理由が分かった。
『あいつの努力が、歳世の技を打ち破ったんだ』
アキラのやったことに驚きはしたが、梵天丸の言葉でアキラが勝利を掴めることに皆も笑顔になった。でも、
『わ、私、はま、負けるわけに、は、いかない!』
歳世が薙刀を杖代わりにして、必死に立ち上がろうとしていた。
「・・・同じ武人として見事じゃ!」
「素晴らしい心意気です。某も同じ気持ちです」
一葉と幽が賞賛する中、梵天丸が気付いたことは歳世もまた死人であること。先に倒した源義経や弁慶と同じ時代の人間、巴紋をかざして戦った巴御前であること。そして・・・歳世を蘇らせたのは歳子であり、彼女もまた奴隷のような扱いを受けていたことだった。特に最後の部分は歳子が楽しそうに説明していた。
「ひどい・・・いくら何でもあんまりだ!」
「どこまでも腐りまくっているっす!」
「ここまで怒りに燃えたのは初めてだぜ!」
歳子の話に和奏・柘榴・粉雪だけでなく、ほとんどの皆が怒りに燃えていた。
『私は確かにそういう立場だが、心までは奪われていない!私の心はただ一つ!』
この歳世の言葉を聞いて、
「ねえ、小波ちゃん・・・歳世って人って」
「はい、間違いないかと・・・アキラ様が戦っていて忘れていましたが」
名前とその最後を聞いた鞠と小波は思い出した。
『あの人は・・・私に、死ぬなよと、言ってくれた!私を、人として、見てくれた!命あるものとして、見てくれた!だからあの人を、守りたい!・・・命あるものの証として!辰怜を守りたい!それが私のただ一つの信念(想い)だ!』
後ろにある門を抑え、大きな声で必死な思いで自分の心を叫んだ歳世。
「サイさん。そこまでの想いを持つほど、その人の事を・・・」
「名月ちゃん、見届けようよ」
「そうですぞ、それが名月殿のやるべきことですぞ!どや!」
「空様、愛菜さん・・・はい!例え過去でも、あの人の思いを見届けます!」
名月と同じく泣いている空と愛菜。泣いているのは三人だけじゃなかった。
「ううええええ~~ん!ころちゃ~~ん!」
「ひよ~~!悲しすぎるよ~~!」
「小波ちゃん・・・歳世さんが、歳世さんが!」
アキラ隊も正室も側室も皆が涙を出していた。鞠が叫ぶ中、
「アキラ様、本当に昔の私に似ています・・・叶えたい気持ちを持っているのに」
『だから、私はここで、散るわけにはいかないんだ!』
『夢氷月天!』
だが、襲い掛かった歳世にアキラはとどめを刺した。
「叶えられなかった。でも、今の私はご主人様の傍にずっといたい、という願いを叶えている・・・前の私だったらこうなっていたかも知れない」
倒れていく歳世を見ながら小波は頬に一筋の涙を流した。
アキラと歳世は決着のところまでにしました。この続きは次回にします!
小波はかつての自分が歳世に見えて、自分自身がずっとアキラに出会わなかったら同じ結末になっていたかもしれないことに涙を流しました。
次回は・・・う~ん。ちょっと、考え中。少し時間をください。