※この作品はR-18です。

戦国恋姫 盲目のサムライ   作:一日三食MEN

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 半そでを中々着ない三MENです!

 気温が中々定まらないですね~。半そでと長袖の間の七分袖の服を着ています!中々着心地いいですよ。皆さんもどうでしょうか?

 では、本日は・・・私がSDKでアキラの次に好きな男の戦いです!え?どっちの方の漢が好きかって?それはもちろん、刀を持つ方です!


九十五振り目 アキラ・・・悪についた男VS情の熱い男

 

 アキラの過去を見ている皆。さっきまでアキラが必死に戦い、今は寝ている姿を見て落ち着いている。

 「・・・美空様、痛かったです」

 「久遠様・・・加減して」

 「あそこまで乱れなければ殴らなかったわよ!」

 「双葉や空の前であれはないだろう」

 そんな中、アキラの戦う姿や寝ている姿を見て欲情と自慰をし続けた貞子と各務を見てられなくなったのか、美空と久遠は叩いて止めた。

 「二人があんなに淫乱なら、久遠と美空もあれくらい」

 「「違う!」」

 光璃にそう言われて一緒に否定した。

 「「・・・・・・と思う」」

 ・・・が、完全に否定できないので、その分をこっそりつぶやいた。

 

 

 夢の方は三つ目の門にたどり着き、ちょうどアキラも意識が戻った。そこでは鎮明というサングラスをかけた男が狂に過去の思い出話を語った。狂に姉を殺されたと思った真尋と北落師門を持った紅虎と紫微垣を持ったサスケがその時にやってきた。二人が持っているそれに一部の人間は気づいた。

 「あれって、アキラの刀じゃないか?」

 「うん、紫微垣だったよね。どうして、あの少年が?」

 「儂の北落師門を持っているあやつは誰じゃ?」

 「あれは元々あの少年の刀だったんだ。そして、あの槍の方は・・・」

 その説明は庵樹がした。その説明と並列に夢の方も続いて、真尋の姉を殺したのは鎮明だったことが判明した。その後に彼が発した残虐すぎる行為や言動に

 「許せん!さっきの歳子と同じくらい下種だ!」

 「夢でなかったら斬っていたぞ!」

 「狂とやら!必ず倒すのだ!」

 さっきの歳子の時同様、皆が怒りに燃えた。ただ、一瞬だけ見せた

 

 『涙か・・・そんなものはとっくに枯れ果ててしまいましたな』

 

 辛そうな苦しみを必死に抱えている顔を見て戸惑いを持ったが、狂を挑発した姿を見て気のせいで片づけた。狂と鎮明の戦いが始まり、ほたるの時同様朱雀を使って狂が勝った。無理をして出した朱雀だったので、その場で気を失い起きた時にはゆやの命が残り一時間・・・半刻までに迫っていた。

 狂が寝ているときに、

 『何であんさんがここにいるんや!』

 『はあ?私は狂の背中を守る男ですよ。むしろあなたの方が何でいるのです?』

 『あれだけのことをしといて、今更味方面かいな!』

 『そう言えば、折ったあばらはどうです?また折りましょうか?』

 『そんな傷だらけでやれるんかい!』

 『ふふふ、やってあげましょうか?』

 そんな喧嘩をする紅虎とアキラの姿があった。その中で何人かは聞き捨てならない言葉を聞いた。

 「あやつ、今あばらをアキラに折られたと言ったな?」

 「向こうの世界で一番偉い将軍のあばらを折った。と言っていたわね」

 「身分は隠していたとも言っていた」

 「はい、私も聞きました・・・確か、ぼこぼこにしたと」

 「氷漬けにもしたと、私は聞きました」

 久遠・美空・光璃の話に、ひよと歌夜もそれに続いた。今の会話に、当てはまる人物が目の前にいる。

 

 「この男があっちの世界の将軍ということか!!」

 

 久遠の言葉に全員が驚いた。こちらの将軍である一葉と見比べたら、

 「何か、公方様を見ているような感じですね」

 「仕事をすぐに投げて逃げていそう」

 「その通りですな・・・他人には見えません」

 詩乃と各務の言葉に一番の被害者である幽は頷いた。どちらもそういう空気を持っていたため、他の皆も頷いた。

 「なんじゃと幽!余はちゃんとするときはするだろうが!」

 「ええ、十回に一回はですけどね」

 「ふふん!ならよし!」

 「・・・はあ~~」

 その回数で威張る一葉に、思いっきり重いため息を吐いた幽。ほかの皆も真面目にやる回数がそれしかない公方なら日の本をドタバタにして当然だな。と思った。

 

 

 夢の方は、狂の前に鎮明と戦い腕の骨を折った真尋が引き返し、残った皆が先に進んで第四の門のところに到着したが、狂がまた倒れそうになった。

 「あの火の鳥を二回も出したのじゃ。少し休めたとはいえ、ずっと走り続けていては回復もできていないはずじゃ」

 「それはアキラも同じだな。あれほどの傷を負った状態で走り続けていたから」

 「あのサスケと言う少年も結構疲れていますね。おそらく、合流する前にどこかで戦って相当傷を負ったのでしょう」

 狂の分析をした桐琴。アキラとサスケも壬月と麦穂の言う通りでボロボロだった。

 「闘えるのは、梵天丸と紅虎だけという事だな」

 「この門の番人は一体誰なのでしょうか」

 白百合と秋子の言葉に皆、息を飲んだ時だった。現れたのは・・・人と鬼が合わさったような三人だった。その三人の前に立ったのは紅虎だった。

 

 『何でや!あんさんらを苦しめた壬生一族に味方するんや!』

 

 三人の攻撃を食らって立ち上がった紅虎とサスケが、三人の姿を見て気づいた。アキラ達と合流する前に彼らと同じ人達を見た紅虎が問いかけた。この夢ではそのシーンがないため、その彼の言葉に疑問に思う皆。

 「?何を言っている?あの漢」

 「・・・もしかして、死者を蘇らせる以外にも何かしていたのでは?」

 「じゃあ、あの人達ってもとは人間?」

 「・・・情報がないので何とも言えませんが、何かを壬生一族が作っていてその出来損ないのようなものが彼らでは?」

 一葉と幽と雫で話していると、最後の悠季の言葉に全員に鳥肌が立った。そんな鬼を作るようなことをやっていたことにぞくっとしたのだ。

 「ひどいことを・・・どうしてそんな」

 「全くよ!生きているのにどうして簡単に捨てられるのよ!」

 「僕のような国の主はそのような決断はする必要がある。でも、決してその命を捨てるような決断はしない!」

 「まこっちゃんの言う通りだよ!」

 側室四人の叫びに頷いた時だった。

 

 『我々は太白様の部下だ。壬生一族の部下ではない』

 

 三人を代表した男の言葉に武田勢は動揺した。何しろ彼女らの聞き覚えのある名前が聞こえたからだ。

 「なあ、ここ。今」

 「・・・太白様って」

 「夕霧お姉ちゃん。まさか、ここの門を守っている人って」

 「・・・いや、まだわからないでやがる」

 自分達の予想している人物を頭の中に出た時、三人は語った・・・最初は壬生一族に復讐しようとしたが太白に倒された。その後、頭を下げて謝罪して命を無駄にしないでほしい、この報いは必ず償う。そう言われて生きながらえた。この時の太白の行動に三人は心から感銘した。

 

 『あの時から、決めたのだ!太白様がここの門を守るなら我らもここの門を守る!我らはあの方のためなら死んでもいい覚悟がある!この門を通ろうとするならこの命を捨ててでも守るのが我らのすべきことだ!』

 

 この言葉に三人の本気と覚悟に信念がこもっている。その信念を聞き、アキラは紅虎が勝てないと言った。紅虎はこの三人ほどの信念と覚悟も持っておらず立場もわきまえないから勝てないと語った。

 「間違いない・・・あの人」

 「光璃。あの人とは誰だ?」

 「そうね、教えなさいよ」

 「・・・すぐわかる」

 光璃は確信した。太白の名前も持ち、この三人がここまでの信念と覚悟を持たせる男はあの男だと。

 夢では、紅虎が北落師門に力を借りて何とか倒した。ただし、ダイナマイトを身に着けて自殺する覚悟すらして紅虎を道連れにしようとした。そこまで必死な覚悟を持った三人に彼女らも驚いた。

 「そ、そこまでしなくても」

 「それをするほどの覚悟を持つ信念・・・いったい誰なんだろうね。この三人にこれほどの気持ちを持たせた男って」

 武田勢の中で、唯一会っていない一二三と湖衣がつぶやいた時だ。

 

 『命を粗末にするな』

 

 その声と共についに現れた。武田勢の予想していた通りの人物だった。

 「やっぱり、太白さん」

 「お、親父」

 「この者が太白。粉雪様でも春日様すら勝てなかった漢」

 「・・・とても穏やかな人に見えますね」

 心と粉雪は信じられない目で見て、一二三と湖衣は粉雪と春日を負かした人物とは見えないほど、穏やかそうに見えた。その感想は初めて見た人達も同じ感想だった。

 三人は紅虎から離れ、太白が皆の前に出た。辰怜がかけた術は何とかするからここを立ち去るよう言って解決しようとしたが、ゆやが絶対にそんなことは出来ない・壬生一族の言う通りになりたくない。と拒否をして、紅虎もそれに賛同した。

 『わかった。ならこの太白が相手になろう』

 さっきまでの穏やかな表情が一変、とても怖い表情に変貌した。

 「!!こ、怖え!」

 「ぜ、全身寒気がしたよ!」

 「み、壬月様より怖いワン!」

 「ま、松葉・・・」

 「か、勝てない。絶対」

 「親父のあの顔・・・初めてだぜ」

 「太白さん、戦うのですね」

 「も、漏らしたかと思ったのら・・・」

 若い者達は全員腰が抜けた。表情だけで、体が恐怖で支配されたのだ。だが、彼女らよりも恐怖に支配された者達がいた。

 「こ、ころちゃ~~ん!」

 「ひよ~~怖いよ~~」

 「し、雫(ブルブル)」

 「ええ、詩乃・・・怖かったです」

 「う、梅ちゃ~ん!」

 「鞠さん!大丈夫です・・・と、言いたいですけど(ガタガタ)」

 「ふ、双葉!大丈夫か!」

 「双葉様!しっかり!」

 「・・・・・・」

 「く、草の私すら、こんな恐怖を」

 「小波、恥じゃないわ。私だって・・・」

 アキラ隊の皆だった。六人は腰が抜けるだけでなく震えていた。隊の皆と一緒に見ていた双葉は意識すら飛んでいた。ほかの皆も恐怖に震え、意識を失ったり、かろうじて立っている者も震えながら見ていた。

 

 ついに紅虎と太白の戦いが始まった。最初の一撃を繰り出しフェイントも使って不意を突いた紅虎。当たったと思った瞬間、紅虎の方が斬られてその場で膝をついた。

 「あれは、甲斐の城下で鬼を倒した時と同じ」

 「そ、そうでやがる。刀を抜いていないのに、鬼が斬られた」

 「だけど、いったいどうやって」

 「わからないです。何をしたのか」

 「・・・まさか」

 春日と夕霧はかつて見た太白の攻撃を思い出した。だが、太白の刀は鞘に収まったままだ。誰も抜いたところを見ていないので、どうして紅虎が斬られたのか誰もわからなかった。唯一、北落師門を使っている桐琴だけは予想ができた。

 『く!まだや!今度こそ!』

 立ち上がった紅虎が再度挑んだ。桐琴は予想を確認するために最大限に意識を集中して見て、やっと見えた・・・紅虎の周囲に輝く三つの刀の筋を。その三つが紅虎を斬って倒した。これで、桐琴の予想は確信になった。

 「・・・・・・とんでもないことをしておる」

 桐琴の呟きに皆が反応した。

 「桐琴!分かったのか!あの太白という男が何をしたのか!」

 「母!どういうことだ!」

 「お母さん!何が見えたですか!」

 「ああ・・・何も変なことはしておらん。ただ斬っただけだ」

 「どういう事ですか?」

 桐琴の答えが分からない皆。追及した麦穂の言葉には、梵天丸の方から答えが出た。太白はただ刀を振っただけだが、それが速すぎて見えなかったということだ。

 「つまりだ、あの男は狂と言う男は変な力など使っておらん。刀を振るうだけ・・・だが、その振るう速さが速すぎるのじゃ。意識を集中して見ても、三つの刀の筋が見えたくらいで、もし全力で振るったらもっと増えるじゃろうな。刀を振るう、本当にそれだけしかやっておらん。じゃが、それだけが儂でも怖いと思えるほどじゃ」

 『よく見ろよ・・・あいつは一歩も動いていない。本当にこの男は確かな強い力を持っている。己を真に極めている』

 二人の言葉に、全員が息をのんだ。紅虎を斬る時に刀を抜いて、斬って、鞘に納める。この動作すら見えないくらい速かったという事だ。もし自分達が戦っていたら、と武将達は思いそしてすぐに結論が出た・・・勝てないと。

 話し出した紅虎と太白。壬生一族がした罪は大罪と言ってもいいくらいだが、この現状を作り出した一族の王である先代・紅の王がなくなれば一族がなくなり、その一族がなくなればさっきの三人のような造られた命もなくなるという事になる。その命を守りたいからこそ太白は壬生一族を守る立場に立った。

 「辛いな。同じ守る立場の我々からすれば」

 「悪とわかっていながら、でも守りたいものがあるから」

 「その為にその悪を守る」

 「こういう思いを持つ人もいたのですね」

 「ここにいる人は全員が悪と言うわけではなかったのですね」

 その太白の言葉に辛いながらも共感できた当主五人。その話の中である一つの事に気づいた心。

 『もしかして、子供達を大切にする理由がその造られた命と一緒だとするなら』

 現実での太白の行動を思い出した心は、この時の太白が何を守りたいのか分かった。

 『太白さん。だから、あなたは子供達を守りたかったのですね』

 同時に太白の潜り抜けた過去に涙を出した。粉雪に気づかれないようにその涙を拭いた。

 その話で紅虎は逃げているだけであり、さっきの三人のような造られた命を作らせないべきだ!と指摘して、自分の持つ思いと気持ちを伝えた。必ずここの人達も守ると、世の中を絶対に変えてやると・・・だが、太白は否定した。

 

 『笑わせるな!力無き正義など無に等しい!そんな重みのない言葉をいったい誰が信じられる。貴様の言う事が自分のその思いが・・・自分の情が正しいというのなら、私の事を否と言うのなら!この太白の信念を打ち砕いて見せよ!』

 

 さっき見せた恐怖の顔。威圧だけだった顔が今度は殺気もこもった完全に殺しにかかる顔になった。

 「・・・はう」

 「・・・」

 「く、空様!な、名月殿!」

 「(ばた)」

 「あ、愛菜!しっかり!」

 双葉に続いて、空と名月に愛菜は意識を失った。慌てて貞子と秋子が介抱をした。彼女らだけじゃなく、ひよやころ、詩乃に雫、薫もその殺気に耐えられず意識を失った。

 「太、白、さん・・・」

 「親父・・・」

 太白の睨みで体の力すら抜けて座り込んだ粉雪と心は、涙目になりながらも必死に我慢して立っていた。壬月や麦穂、春日に白百合ですら膝をつくくらいのプレッシャーの中、二人以外で立っている者は桐琴と綾那に小夜叉、後は庵樹と時人だけだった。

 

 『ワイも絶対に負けられんのや!それに、ワイの言葉が正しいことをあんさんに勝って絶対に証明したる!』

 

 だが、紅虎も思いが正しいことを証明するために北落師門を構えた。

 「正直、あの漢は勝てないな」

 「実力が違いすぎるです」

 「ああ。三若と俺ら位にな」

 桐琴・綾那・小夜叉の指摘は的確だった。本当にそれくらい実力が離れているのだ。

 

 太白の悪の中の一つの思いのための情の力と、紅虎の己が決めた正義のための情の力がぶつかり合う戦いがここから本当の意味で始まった。

 




 
 太白と紅虎。本当の戦いは次回になります!やはり、アキラの戦いの後の経過も少しは書かないといけませんしね。それに太白に自分の夢の応援してくれた心の心情も書きたかったので・・・。

 それらをまとめて一話で終わらせたくなかった!のが本音です。うう、次回で決着着ける予定ですが・・・やっぱりあれも書かないといけないよな。ちょっと辛いな。
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