あっという間にあと一話で百振り目!三MENです。
何というかもう半年以上も書き続けていたのですね・・・。自分も驚きです。
さて、今回はアキラと偽の狂との闘い!そして、ある真実が明らかになる話です。
四年前の狂が三人の前に出た。
『おおい!何でや!いったい誰がこないなことを考えたんや!四年前の狂はん思い浮かべたら勝つのは無理やないか!』
『今無理って言った?と言う事は自分より強いって認めているんじゃない?』
『え?・・・\(◎o◎)/!』
『大丈夫。俺だって、あの狂相手だったら厳しいと思うから』
その現実に慌てる紅虎に全然慌てないほたる。
『やれやれ、全くあなたは騒々しいですね。まあ、騒々しくないあなたと言うのも気持ち悪いですが』
『何気に酷いこと言うたやな!というか、アキラはんはどうなんや!』
『ふふ、あなた方じゃないんですよ。四年前の狂が私達より強いと思うのかと?』
紅虎のツッコミに笑顔で答えた。
『当たり前でしょう。(* ̄▽ ̄)フフフッ♪』
しかも得意げな笑顔だ。それを見て呆れる紅虎とほたる。
『そのようなこと日が東から昇るのと同じくらい当たり前のこと。それともあなたは西から日が昇るような考えを持っていたのですか?』
更にドヤ顔で言ったこのセリフに呆れ顔になった二人。だが、その顔になったのは二人だけではない。
「何というか、あそこまで清々しく言うと何も言えないな」
「こ、この頃のアキラって本当にあの漢しか考えてないのね」
「しかもあの笑顔。反応に困る」
「あ、あははは・・・」
「これは凄いですね。別の意味で」
当主達の汗を流す顔を見て頷く皆。だが、アキラの牡丹発言ともいえる言葉を聞き、各勢力内である大会が開催された。
「この頃はまだ若いからな」
「そ、そうでしたね・・・何か、三若の皆を見ている気分です」
「「「麦穂様!どういうことですか!」」」
「どうもこうも、考えが似ているじゃろうが」
「そうそう!他の事を考えられる脳がないってな!」
「二人はともかく、何で雛まで~。というか小夜叉ちゃんに言われるなんて~」
「「どういうこと!雛(ちゃん)!」」
織田勢は約三名が候補にあがり、
「柘榴が似ている」
「松葉!どういうことっすか!」
「松葉ちゃん、本当のことを言うものじゃありません!」
「秋子、あなたもひどいこと言っているわよ」
「え、え?柘榴さんとあのアキラ様が似ているって」
「空様!考えなくてもいいのですわ!」
「そうですぞ!どや!」
長尾勢は約一名。
「「粉雪」」
「粉雪ちゃん」
「こなちゃん」
「こなゆき!」
「な、なんだぜ。どうしてあたいを見るんだぜ!」
「ふふ、その通りだね」
「・・・否定できません」
「み、皆・・・ひ、ひどいんだぜ!」
武田勢もまた一人が出された。そして、アキラ隊や他の勢力でいくと
「うふふ!羨ましいかしら!」
牡丹・・・いや梅に視線がいった。だが、アキラと同じという考えで捕らえて嬉しがった。そんな彼女に白い眼を送る仲間達。
「今回だけは羨ましくないね」
「うん、あれはちょっとね」
「まあ、牡丹さんらしいですね」
「そうですね・・・あれよりはマシですけど」
そういいながらひよ・ころ・詩乃・雫は、もう一人の牡丹に目がいった。
「余は違うよな!幽」
「ええ、違います・・・あれよりひどいですから」
「お姉さま。ちょっとだけ、双葉は・・・恥ずかしいです」
「いつも通りだね!お姉ちゃん」
「・・・」「その通りと言ってます!」
「何か、市にも似ている気がするわ。いろいろと」
「結菜お姉ちゃん!どういうこと!」
「ほう、気が合うのう。儂もそう思っていたところじゃ」
「「従妹殿(腐れワカメ)に似ていますね(です!)」」
「・・・小波、我慢しましょうね」
「・・・はい」
このように誰が牡丹か大会を開催していた。だが、せっかく各勢力の牡丹有力者が決まったのに誰が一番かは決められなかった。何故なら、
『おら!狂の姿で、狂の声で!余計なことを言うな!』
夢の方でアキラがガムシャラで戦っていたからだ。アキラが戦っていれば皆黙っていられない。だが、その戦いが・・・
「ちょっと、あれじゃあただの子供の遊びじゃない」
「いつものアキラじゃないな」
「どうして?」
美空・久遠・光璃の言う通りチャンバラレベルだ。
『アキラは狂にだけ情が偏っちゃっているんだよ。他の者より狂の事しか考えられないところをクビラは利用しているんだよ・・・まあ、仕方ないけどね。ずっと狂を追いかけ続けていたんだし。アキラは狂の為なら強くなれるけど、逆に狂の事になると脆くなっちゃうんだよね・・・そこがアキラの最大の弱点』
見物しているほたるの説明を聞いて、年上組やひねくれ組は納得した。
「なるほど、その追いかけている男の姿をして声を出していれば」
「アキラ様も平静ではいられないというわけですね」
「ニセモノとわかっていても、その思いが出てしまうという事か」
「つまり、それを乗り越えない限りは・・・」
「勝てないね。確実に」
「ええ。しかし、どうやって」
「早い話、今のあやつの敵はあのニセモノではなくその思いという事じゃな。一体どうやって乗り越えたのやら」
彼女らの話で理解したアキラ隊や他の若者組。その会話の間に、
『みずち!』
偽狂のみずちをくらって吹き飛ばされた。
『どうした?俺の次に強くなる?ばかばかしい、お前がなれるわけないだろう。サムライの血をひかないお前がな』
そして、どんどんアキラの怒りを誘う言葉を言う偽狂。
『く、き、貴様』
『だから、俺はお前を捨てたんだよ。追いつけるわけないお前をな』
『それ以上、言うな!』
完全に怒りに支配されたアキラ。また、ガムシャラにツッコもうとした時
『おら!逆さ八寸や!』
槍を反対に持って、柄の方でアキラの後頭部を叩いた。痛がって後頭部を抑えるアキラを見て嫁達は
「「「「「「あの漢・・・許さん!」」」」」」
紅虎に怨念を送っていた。
『あなたは何をするんですか!戦っているときに!』
『仕返しに決まっとるやろ!あんさんにあばらを折られたな!・・・だが、どや?目が覚めたかいな?』
『は?』
『ええか。あんさんはな、冷酷で、グダグダ文句ばかり言うて、ずる賢くて、根暗な何を考えているのか、わかりとうもない男や・・・だがな』
槍を肩にかけてアキラの顔をしっかり見ていった。
『今持っているその強さは、紛れもないあんさんが努力をして手に入れた力や。死に物狂いで一人で必死になって手に入れた力や。それは、偽物でもない。誰もが認める本物の力や』
それを聞き、アキラは段々冷静になった。
「ううむ、目を覚まさせるためにあれをやったというのか」
「これは、文句が言えないわね」
「うん、声じゃ聞こえないだろうし」
「でも、これで元の兄様に戻りますね!」
「はい、ここからです!」
『そうでしたね・・・私はこの心の眼。それを手に入れた。狂を超えるために、一人で必死になって、手に入れた』
当主達の言葉通りアキラはいつも通りに戻っていった。
『そうそう、トラ。さっきの一撃は、百倍にして返させてもらうので覚悟していてくださいね』
『はあ!なんやねんそれはΣ( ̄□ ̄|||)』
『うん、根に持ちそう』
そのやり取りを見て、本当に元通りに戻ったと冷や汗を流した皆。
『もう、終わりですか。とどめだ!みずち!』
今だ背を向けているアキラにみずちを放つ偽狂。だが、夢氷月天でそれを壊した。同時に攻撃を食らい元の姿に戻ったクビラ。
『さて、クビラさん。お待たせいたしました。この心の眼。もう二度とあなたの見せる偽者の狂に惑わされないことを誓いましょう・・・そして、あなたの死を持ってそれを証明しましょう』
ニヤリと笑いながら構えるアキラ。ほたるは乗り越えたことを確信して安心した。再び戦いが始まろうとした時だった。
『とりゃああああ!』
いきなり紅虎とほたるの近くの壁が壊れ、一人の少女が乱入してきた。
『あ、アンテラ?』
『あんた達覚悟!』
乱入したのはアンテラだった。彼女が持つ鉄球の付けた棍を二人に振り下ろすがほたるが止めた。何度か攻撃するが当てられなかった。
「すげえな。鞠様みたいな子が、よくあんな武器を振り回せるな」
「あれ?アンテラ・・・もしかして越前で話した子ってこの子の事?」
和奏が素直に褒めていると、名前に聞き覚えがあり思い出した結菜。呟くように口に出したため、誰も結菜の変化に気づかなかった。
『無理、俺は倒せない』
『くう~~、な、なら!これで強くなって『やめた方がいい』、え?』
ほたるに敵わないと思い彼女が取り出したものが注射器で、それを刺そうとしたがクビラに止められた。そして、それを見て反応したのが
「(・・・辛いな。今なら本当にひどいことをやったと思える)」
その注射器を渡したのは当時太四老の時人だ。昔の自分のしたことを見ることにやはり辛さを感じていた。
『大丈夫、私が全員倒します。だからそのまま見ていてください』
『もう~~、分かったわよ、しっかり倒しなさいよ!』
『・・・そういう感情的なところは、変わらないのですね』
ふくれっ面をしながら注射器をしまったのを見て、ホッとしたクビラ。同時に、懐かしい顔もした。
「妙だな。アキラとまだ戦っているのに」
「一時的とはいえ、放棄してまであの子のところに」
「何かあるのか。アンテラという少女に」
クビラの行動に壬月、麦穂、春日がそう言う中。
『・・・何故でしょう。一瞬ですが、とても慈愛のある顔になりました。あの子をとても大切にしているような顔を』
秋子だけは皆が気付かなかった隠されたクビラの顔に気づいた。
『失礼しました。では、続けましょう』
『構いません・・・ふふふ』
するとアキラは挑発した。
『クビラさん。教えてあげましょう。本当の鬼目の狂の実力はこの程度ではないことを。そして、あなたのその自信をこなごなに砕いて差し上げましょう!』
だが、クビラはその言葉を聞き流した。そして、偽狂へと姿を変えた。
『では、最後のとどめといきましょう・・・見せてあげましょう。私が人を食らう戦士になってでも手に入れた力を、その力を手に入れるために掲げた信念を!』
「・・・さっきもだけど、信念って言ったよね」
「うん。あの人って、守りたい人がいるってことなのかな?」
ひよところの言葉は皆も思っていたことだ。守る人として挙げられるのが
「乱入してきたアンテラって子だね」
「そうですね、さっきとは雰囲気が違います」
「じゃな。あの娘が来てからは、大きな思いを持つ戦士の顔になっておる。一体どういう関係なのやら」
一二三たちの言う通りだ。彼女達の意識がアンテラにも行く中、
『行きますよ・・・無明神風流殺人剣奥義・朱雀!』
「「「「「「な!」」」」」」
偽狂から何と朱雀に変わった。
「あ、あれって!狂と言う男が出した奥義!」
「雫の言う通り、でも、どうして!」
「まさか、人だけじゃなく技の姿にまで変われるというのか!」
「公方様。あの技は防御不可能な技のはずです!」
「は、ハニー!に、逃げてください!」
「で、でも、あれって当たるまで追ってくるの!どうするの?アキラ!」
「ご主人様!ど、どうかご無事で!」
「アキラ様、勝ってください!歌夜は信じています!」
アキラ隊の皆は必死に祈った。やはり、過去とわかってもこれほどの技を仕掛けられたらその事を忘れるようだ。その朱雀にアキラはヘルバーストを仕掛けてよけたが、朱雀は再度襲い掛かる・・・だが、そこにいたのは無数の氷に映されたアキラの姿だった。その技の正体にすぐに気づいた皆。
「あ、アキラさんが・・。分かったっす!」
「歳世って人との戦いで見せたあの技であいつを困惑させるんだぜ!」
「アキラがたくさん」
「しかもこの技は壊せば壊すほど、相手を痛めつけることができる!」
「す、すごいのら。それをすぐに思いつくなんて」
「そうじゃ、これでこそわしの夫、アキラじゃ!」
「お!あいつ、ついに限界にきたみたいだぞ!」
「やったのです!」
小夜叉の言った通り、クビラが朱雀から元の姿になった。そんなクビラにアキラは強く言った。
『クビラ、あなたがどんなに昔の狂を映し出しても今の狂には敵わないのですよ。何故なら、想像もつかない速さで強くなっていく。それが鬼目の狂!どんなに本物に似せても所詮はニセモノ!本物の強さには届かない!』
そして、アキラのヘルバーストの力が刀に宿った。
『氷魔十字霜舞・グランドクロス!』
『く!うううう!』
クビラは右腕でその技を防いだが、その右腕が凍り付いていく。どんどん凍り付いていき最後には命も凍らせる技であることを伝えた。
『これならどうです!』
すると、何とクビラはその右腕を切り捨てた。つまり、凍り付く前に肉体から切り離してしまえばそれ以上は凍ることはない。と言う事だ。落された右腕が完全に凍り付いて壊れ、クビラ本体には言った通り影響はなかった・・・が血が出ている。
「う、うう、腕が。腕が!」
「く、空様!落ち着いてください!」
「そうです。それにアキラ様はもう勝てます!」
「そ、そうですぞ!ど、ど、どや」
『はあ、はあ・・・か、勝つのは、この、私です!』
空がビックリする中、クビラが必死になって立ち上がった。その姿を見て欲望に忠実な戦士になったはずなのに、クビラは信念を掲げて闘っていると言った。疑問に思いアキラは訊ねたが、クビラは拒否して戦いの続きをしようと言った時だ。
『い、いった!』
アンテラが悲鳴を上げた。彼女の近くには中身が空になった注射器があった。
『ば、バカな!な、何でそれを使ったんだ!』
『だ、だって、あんたすっごいピンチじゃない!それに・・・このままじゃ、どっちみちあたしも殺される』
アキラとの戦いを忘れたかのように、慌ててアンテラに叫ぶクビラ。
「どうしたのだ?あれほど取り乱して」
「何を使ったかは知らないけど・・・危険なものという事だけはわかるわね」
「戦いを忘れているみたいに叫んだ」
久遠達三人が話すと、アンテラが女の子から女性の姿になった。
「え、えええ!何か、すっごい美人さんになったよ!あの子」
「成長させる薬か何かでしょうか?・・・あれ?何か、庵樹さんに似てません?」
ひよがビックリする中、葵の言葉に全員が庵樹とアンテラを見比べた。
「確かに似てますね・・・でも、何で?」
『その薬は力が増すと同時に、本人を元の姿に戻す薬なんだぞ!今のあなたがそれを使えば死んでしまうかもしれないというのに!』
『え?な、何言ってるのよ。あんた』
湖衣のセリフを遮って、半狂乱状態で叫ぶクビラ。その言葉に訳が分からないアンテラがいきなり血を吐いた。アキラ達も嫁達も驚く中、
『あ、あ、杏樹~~~~!!!』
クビラの全力の悲鳴とも言える叫び声が響いた。同じ「あんじゅ」という呼び名に一瞬返事を返そうとした庵樹。だが、次のアンテラの言葉が口・・・いや、全員の意識が止まった。血を吐き終えて少し落ち着いたアンテラがクビラを見て出した言葉。
『・・・と、父様?』
それは、父と呼ぶ言葉だった。
アキラもクビラも諦めない信念を持って闘う漢。アキラは狂を倒す信念、クビラの信念は最後の部分を見れば何となくわかると思います。
次でクビラ戦終わりです。それが書き終わったらちょっと休憩でありえない番外編でも書くか・・・アキラが子供の姿になったら嫁達はどれだけ醜い欲望を見せるか、もしくは女好きな性格になったらどれだけ態度が変わるか・・・自分も見てみたいな。
では、お楽しみに!