※この作品はR-18です。

戦国恋姫 盲目のサムライ   作:一日三食MEN

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 こんばんは!コンタクトが怖くて、絶対に眼鏡しか書けない三MENです!

 さあ、今回はいよいよ墨俣城作りとアキラの久々の戦いです!

 


九振り目 アキラ、復活!

 あれから転子改めころといろいろ話をして、墨俣での城作りは十五日後ということになった。資材自体は七日で来るが、今回の城作りはスピードが要求される。そのための訓練の日時も必要ということだ。

 その帰り道、川並衆の雇い金や資材の金額などを暗算をしたひよに、アキラは純粋に驚き未来の豊臣秀吉の名は伊達じゃないと思った。

 そして、その金を久遠に出してもらい後の事はひよところに丸投げした。というより、頭脳労働は得意でも金のことは管轄外でもあったので、うまくできそうな二人に頼んだのだ。

 

 

 その間アキラは何をしているのかというと。

 「あんた、仕事しなさいよ」

 久遠の家で静養していた。あの世界にいたときは薬の知識が長けている壬生京四郎がいたから、灯に治療してもらいその後よく効く薬を塗って体の回復を早めた。しかし、これからはそれができない上に、無茶な戦いも余りできない。だからこそ、万全の状態に早く戻すために家でじっとしていた。今回の自分にできることは戦いしかないため、静養こそが今のアキラの仕事なのだ。

 「いえ、今回の仕事は私にとっては初めての事ですし、下手に手を出そうとすれば、余計な仕事が増えて決行日が伸びてます」

 「全く、役に立たないわね」

 「耳が痛いです」

 帰蝶の言葉に反論しなかった。何しろ、自分の目から見ても食っちゃ寝ぐうたら生活をしているようなものだ。

 「でも、こうしてじっとしていたおかげで体もようやく本調子に戻せそうです。帰蝶さんの栄養ある食事もまたよかったですし」

 「・・・は?今、何て?」

 「本調子に戻せる。ですか?」

 「織田家の家臣五人に勝ったあなたが、まだ本調子じゃないっていうの!しかも、麦穂と壬月にすら勝ったのに!」

 びっくりして問い質す帰蝶。織田家で一番強い壬月にすら勝ったのはその目で見たからアキラの強さは素直に認めるが、万全じゃないと知れば驚くのも当然だ。

 「はい。でも、あの時に出せる全力は出してましたよ」

 「・・・信じられないわ」

 そう言って帰蝶は部屋を出て行った。

 

 

 そうやってぼ~っとしていると、日も時間もあっという間に過ぎるものであり、気づけば決行日になっていた。

 「さて、いよいよ今日ですね。うん」

 自分の両手を何度か握ったり腕も回してみた。違和感がないのを確認したが、どこも異常がない。

 『よし、どうやら完全に元に戻りましたね。これなら、いけます』

 後は感覚が衰えていないかの確認だが、それは戦場でないと分からないのでそのままの状態で行く。

 「お頭~~出発しますよ~~!」

 「ええ、行きましょう。久遠達もせっかくこの作戦のために囮を引き受けてくれたのです。必ず、成功させましょう」

 「「はい!」」

 元気な二人の声に思わず笑みを浮かべる。

 

『・・・これが仲間と共に頑張る。ということですか。不思議な感覚ですね』

 

 悪くない。とこっそり思い、ひよところの後を追った。

 

 少し時間が経ち、川を下って墨俣に入り城を建てる予定に着くと、すぐにその場所を確保するために塀と柵の組み立てが始まった。だが、アキラはすぐにその場所から多少離れているところに向かった。

 『おそらく、囮を頼んだ久遠の兵が全ての美濃の兵を引き寄せることは不可能でしょう。こちらに来る兵も必ずいるはず・・・ここは一つ罠を仕掛けておきましょう。成功するかどうかは分かりませんが』

 アキラの周りに少しだけ白い煙が出ていたが、ひよやころに兵達は組み立てに集中していたため気づかなかった。

 

    ???視点

「・・・おかしいですね。織田勢が攻めてきた割には勢いがない。以前攻めてきたあの武将達も見えますが、遮二無二に出てこようとしない・・・攻める気がないという感じがします。ここから出る答えは・・・陽動。つまり目的は、なるほど墨俣が本命ということですね。中々うまい手ですが、このことを伝えに行くべきでしょうか?いや、やめましょう。どうせあの愚人達は私の話を聞く耳を持っていない。もう、いい加減我慢も限界ですし。そろそろ動きましょうか」

 美濃側で約一名が見抜いたが、無言のまま兵を動かした。

 

 城を守る側の立場に立ったアキラは兵達と一緒にいた。その顔は険しかった。

 『さて、向こうから百人以上の気配を感じます。つまり』

 「お頭!美濃衆の旗が見えます!」

 兵がその答えを言った。

 「ご苦労様。さて、うまくいくといいのですが・・・ひよ、ころ!」

 「「は、はい!」」

 「迎撃準備に入ります。さっき罠を仕掛けておきました。うまくいけば被害は最小限で作戦は成功できるはずです」

 「わ、罠?いつの間にやったんですか?」

 「その話は後です。今は共にこの困難を乗り越えましょう。そして、成功した暁には喜びを分かち合いましょう」

 「「か、格好いい~~!!」」

 二人からの言葉に顔を赤らめたアキラ。そのような賞賛は今までなかったので、真正面から言われて少し照れ臭かったようだ。

 「ふふ、うれしいですね。でも、今はこの作戦に集中です!」

 「「はい!」」

 その後、作戦指揮を二人に託し自分は兵を少しもらい奇襲部隊として現場を離れた。

 

 

 ついに美濃衆がやってきた。だが、なぜか歩くのに苦戦していた。馬も倒れたり後ろから来た馬にけられたりと混乱していた。

 「よし、成功しましたね」

 「は?あ、あれってお頭がやったんですかい?」

 「あの辺一体の地面を少し凍らせておいたのです。来る前に溶けてくれれば、土の地面はぐちゃぐちゃですからね。まともに歩けないといい的になります」

 そのアキラの言った通りの結果が美濃の兵を苦しめていた。周りの兵達もアキラの作戦に驚きながらもすごいと思った。

 「はえ~~、すごいですね。お頭」

 「そんなことはありません。さあ、向こうが混乱している横をつきますよ!」

 「「「へい!」」」

 アキラの激にこっちの野武士達もやる気になった。

 『それにしても兵法の基本やらの勉強の成果が、あの世界では全くというほど役に立たなかったけど、ここで役に立つとは思いませんでした・・・先生が梵というのが納得いかなかったですが』

 アキラの仲間の梵天丸・別名伊達独眼竜政宗と呼ばれ伊達家当主歴あり。兵を率いての戦の経験があれば、それに必要な知識もしっかり覚えているということだ。それを友の行動していた子供の頃から子守歌のごとく聞かされたから、アキラの耳と頭の中に残っていたのだ。

 美濃衆はアキラ達の奇襲で更に大混乱を起こした。しかも、アキラの戦いが連中からすればあまりにも強すぎた。

 「ぎゃあ!」

 バランスをとることに精一杯な兵をどんどん切っていき

 「な、何だと!」

 馬に乗っている将を馬ごと切ってしまったり

 「どうして・・・切られているんだ!」

 囲まれていても、いつの間にか囲んだ兵が一瞬で切られたりともはやどうなっているのかすらわかってない。しかも、地面が濡れてあまり動けなくなるのはアキラ達もまたそうだが、アキラだけは全く気にせずどんどん動いて斬っていく。

 「た、た、退散だ~~~!」

 何がどうなっているのか分からない状況に陥っていき、大きな悲鳴をたくさん出しながら、大急ぎで美濃の兵達は徹底していった。逃げていく兵達の追撃はせず、アキラ達はすぐに墨俣城の方へ行った。

 

 

 作戦は見事成功して、墨俣城の制作は大詰めを迎えていた。ただ、一つアキラは悔いていることがあった。

 

 『犠牲者が・・・出ましたか』

 

 アキラが率いた兵は一人も死ななかったが、城を防衛していた方では三人の兵が死んでしまった。進むことが困難と分かると、すぐに弓矢での攻撃がありその攻撃で死んでしまった。

 『悔しいですね。一人も死なせないつもりだったのに、これが兵を率いた者の味わう苦悩というものですか。あの梵も・・・こうした辛い思いをしていたのですね』

 今までそういうことを気にしなかったが、隊の隊長となった今はそれを受ける立場にならざろうえない。

 

 『あなた方の死は生涯忘れません。あなた方がいたからここを守れた』

  

 命がけで戦い、この場を守ると決めた決意を持った兵のことを忘れない。これがアキラなりの彼らへの弔いだった。

 




 墨俣城終了! アキラ、完全復活です!それと同時に隊長としての自覚も持ち始めました。

 次で、原作一章目終了です!

 ???さんとの出会いも近いぞ! 
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