どうも!暑さに負けてぐったりしていた三MENです!
昨日はひどかったですね・・・三十度越えですし。家はクーラーもエアコンもないので扇風機だけが頼りでした。
では、アキラのあの宣言です!
「ど、どうなったんだ!」
「また、暗くなったわよ!」
「アキラ、無事なの?」
夢がまた暗くなった。久遠達が焦る中、狭い部屋でアキラが倒れている姿が映し出された。
「「「「「「アキラ!」」」」」」
倒れている姿に思わず叫んだ皆。だが、起きなかった。
「意識を失っているみたいだけのようだな」
「ですが、どうして?さっきとは、場所も違いますし」
「誰かに攫われたのか?」
「だとしても、捕まっているようには見えません。拘束もされてないですし」
「じゃな・・・刀が一本しかないぞ。どこかで落としたのか?」
壬月達が言う中、白百合の指摘にやっと気づいて、その時にやっと起きた。
『う・・・そうか、私はあれで』
「お頭。良かった」
「うんうん!無事だったよ!」
「しかし、どうして意識を失っていたのでしょう?」
「それは、進めばわかりますわ!」
「今回は梅さんに同感です。私もそう思います」
「うん!鞠もそう思うの!」
「じゃが、問題はどこにいるかじゃな」
「狭い空間みたいですが・・・」
「雀だとこんな狭い部屋我慢できないです!」
「・・・」「関係ないこと言うな?は、はいです!」
「小波、どこだと思う?」
「誰かの隠し部屋かと、周りは石壁だらけですし」
アキラ隊の嫁達もホッとして安堵した。起き上がったアキラに、それぞれ心配させないで的な文句を言っていた。
『・・・待ちますか(ギュ)』
正座で座ったが、その両手は力強く握られていた。
「どうしたのだろうね?あの握り方は普通じゃないよ」
「まるで、決断をする前みたいです」
「まだ、分からないからどうでもいいでしょう」
悠季の言葉は乱暴だがその通りだ。数分ほどアキラも皆も待っていると、ギターを背負った一人の男が部屋に入ってきたが、一人だけじゃなかった。
『アキラ!』
『・・・きょ、狂』
後ろには狂とサスケと灯がいた。そして、そのすぐ後だった。
『お~い、親父。くたばってないか~』
太四老の一人遊庵がほたると辰怜を連れてやってきた。どんどんメンバーが集まってきたことに皆は唖然とする。
「親父、兄貴」
目に涙をうかべながらその二人の姿を見ている庵樹の姿があった。彼女の涙に気づいたものは誰もいなかった。
夢では話し合いが始まった。まず、この部屋の主は寿里庵というお気楽そうな男だが庵曽新や庵樹に遊庵の実の父親であり、次に遊庵だが彼の前は母親の伊庵と言う女性が太四老をやっていたが、ある秘密を知ってしまい太四老の誰かに殺されてしまった。このままでは一族全員抹殺されるかもしれないこともあり、遊庵が太四老になって忠誠を誓う事で免れた。また、母の仇と母が何を知ったのかを調べるためにも太四老になったとのことだ。
「軽い性格していたが、結構重い過去もあったんだな。遊庵って」
「私達とアキラ様の仲をからかう姿しか見たことがなかったからこうしたことがあったのは知らなかったです」
同じ元太四老の時人もこのことを初めて知り、朱雀もあまり会ったことがなかった。遊庵の母親と言う事は、つまり
「母さん。皆、しっかり生きているよ・・・私だけとんでもないところにいるけど」
庵樹にとっても、伊庵は母親だ。思い出の母親に感慨深くなった。
ほたる・辰怜となぜ一緒にいるのかというと、アキラが出て行った後に遊庵があの家に行き師弟関係であるほたると戦う中で監視の目の隙を見つけて、何とか幻覚をかけてごまかすことで母親・伊庵の仇を探すべく遊庵も仲間になった。父親の寿里庵が壬生一族一の刀匠であるので会っておくべきだという事でここに連れてきた。その際、庵曽新の針の師匠もまたこの親父だったことを知った。
ただ、狂の傍にいるべきゆやの姿がなかった。ある戦いで狂は自分の体に戻って相手に勝つことができたが、壬生京四郎の魂が狂の体に入り、再び壬生京四郎の体に狂の魂が入れられて、彼が連れ去ってしまい今は紅の王の近くにいるという事だ。
他にもいろいろな話をしていたが、大体は聞き流していた。アキラを優先している彼女達なので、アキラに関係のない話は一部の人以外は聞く価値はないと判断していた。
夢の中では話も終わり、移動を開始した。ただ、自分達を探している壬生の兵達にばれないように通気口での移動で、アキラは一番後ろにいた。
『なあ、親父。ダンマリ君には針を刺したのか?』
アキラの前にいる遊庵が訊ねた。それを聞き、全員が言葉を失った。いや、声を出せなくなったと言った方が正解だ。何しろ、庵曽新の言葉を聞いたアキラの顔が今でも彼女達の心の中で残っている。
『俺に触るな!』
紅虎に苛立ちをぶつけた時のあの顔。悔しさと苛立ちと辛さ、それらが混ざったあの顔が記憶にある。その時のアキラの姿に気持ちが暗くなる。
「・・・アキラ様。お願いです、気を落とさないで」
葵の不安な声が皆の思いだ。
『大丈夫だ。そいつの願い通りの事をしてやった。問題ないさ』
返答をした寿里庵に疑問を持った皆。庵曽新からはもう強くなれないと言われた。何もできないはずなのに、何故そう答えたのか疑問だった。
「いったいどういう事だろうね?市」
「まだ、手はあったというふうに聞こえるけど・・・」
「だとするとどんな手かしら?」
「旦那様・・・あれ、何か傷が増えてませんか?」
双葉の疑問に全員がアキラに視線を集中した。
「本当でやがる。何か、いろんなところが傷ついているでやがる」
「・・・これが願い通りの事?何を頼んだというの、お兄ちゃん?」
だが薫の、いや皆の疑問はまだ分からない。そうしている間にも、夢時人の月影城に到着した。夢時人が悠然と座っていた。遊庵が裏切ったことに怒りを覚えたが、
『裏切ったのなら、ここで始末しないとね!』
腰の刀・・・北斗七星を抜いた。抜いたときに光り輝くその刀に
「これが、庵曽新君の言っていた刀の対話とやらか?」
「あれだけでも、梵天丸さんの時以上の凄さがあるのがわかります!」
「・・・あれが刀の力も使った時人の力。あんなので戦ったら儂らはおろかここにいるもの全員相手でも簡単に勝てるぞ」
「しかも、あの刀もただの刀じゃないって言っていたです!」
「妖刀か、実際見てその力を見ると、お家流以上の力があるんだな・・・俺のあの槍以上じゃねえかよ」
「従妹殿だけじゃなく修羅の親子様すらその返答ですか。とんでもないことだけは私にもわかりますが、それを聞くと寒気がしますね」
湖衣の言葉に桐琴の言葉に綾那と小夜叉も頷き、従妹をけなす事も森親子の言葉で出来なかった悠季。狂達が構えて戦おうとしたが、
『狂・・・私が、四聖天のアキラがここを引き受けます。ですので、早く先に行ってゆやさんを救ってあげてください』
アキラがそれを抑えた。
「おお!ついに来たっす!」
「旦那の出番が来たぜ!」
「待っていたぜ!」
柘榴・粉雪・和奏は歓声を上げたが、
「・・・無謀すぎる。今度は得物を抜いているんだ」
「ああ、死ににいくようなものだぞ。これは無茶すぎる」
「二人の言葉の通りじゃ」
壬月に春日、桐琴は厳しい言葉を出した。
「え、壬月様!それってどういうこと!」
「でも、私もあの刀の光具合を見たらそう思うな~」
「無理にもほどがある」
「うん、そうだね・・・梵天丸さんがああなったんだよ。しかも、あの時の夢の時人さんは本気どころか刀すら抜かなかったし」
犬子の言葉に松葉に雛と心が言った。それを聞き先の三人と兎々があっと気付いた。
『ダメだ、アキラ。お前に任せられない』
そして、夢の中でも狂はアキラを否定した。
「うん、それが正しいね。私でもそう言うよ」
「アキラさんがやる。と言っているけど」
「助けたい気持ちはわかりますが、勇気と無謀は別物ですぞ」
「さて、どうすることやら。本人はひこうとしないが」
一二三達の言う通り、自分の部下なら口答えするな。と命令して狂が前に出ようとした時だった。あの言葉を、アキラの一大決心の言葉を言ったのは
『狂。なら、俺・・・四聖天をやめる!』
それを聞き、狂だけでなくほたるに灯も驚いた。嫁達もまた驚いた。
『狂、俺は梵に・・・梵天丸に誓いを託された。だが、それは、四聖天としてでない。漢ととしてだ!・・・そう、漢としてこの俺の肩に託したんだ!』
左肩に掴むアキラ。その言葉を聞き、
「これが、まさか」
「アキラ様の人生の肩書を捨てた決断?」
詩乃と葵がつぶやいた。それを聞いて、何人かの嫁もそれなりにこの時の話を聞いており、その時のことを思いだした。
『俺は梵を助けると誓った!限界、無茶?そんなものを言われようと、何があったとしても!その誓いが四聖天のせいで果たせないのなら俺は四聖天をやめる!』
「アキラ、そこまでして助けたいのだな」
「ええ、格好いいけど。あの姿が素敵だけど」
「勝ち目ない・・・」
当主三人はアキラの思いに賛成したいけど、壬月達の話を聞き複雑な気持ちもあった。宣言後、アキラは前に進み狂に背中を見せた。
「旦那様、止まってくれないのですね」
「アキラ、こうなったら勝ちなさいよ!」
「結菜お姉ちゃんの言う通りだよ!勝ってよ!」
「そ、そうだね・・・」
我慢してアキラを止める言葉を言わなかった側室達、本心は止めたくて仕方がない。
『わかった。お前は四聖天クビだ。今この時からただのアキラだ』
「夕霧お姉ちゃん。これってつまり」
「そうでやがる。この漢も決めたのでやがる」
薫と夕霧・・・皆も狂の言葉の意味が分かった。
『・・・だから』
そのアキラの右肩に狂は手を乗せた。
『よく聞け。今から言う事は四聖天の血の誓いでも、俺からの命令でも何でもない。漢と漢の魂(いのち)の誓いだ。必ず生きて俺のところまで戻ってこい。いいな!』
その言葉が、誓いがアキラの心に大きく響いた。同時に、嫁達は狂がアキラに戦わせることを知った。
『漢と漢の・・・』
『ああ、だから、さっさと終わらせて来い!いいな!』
アキラの背中をたたいて、狂は皆を連れて先に行こうとした。
『狂。ええ、必ず追いつきます。私は、この誓いを必ず果たします』
右肩を掴み、体を震わせた。
「旦那様・・・素敵です」
「はい・・・格好いいです」
「双葉様、空様!そんなことを言っている場合ではありませんよ!」
「そうですの!アキラ様、一人になっちゃったですの!」
「お兄ちゃん。本当に一人で戦うんだね・・・やっぱり不安だよ」
「どや・・・だれもいなくなっていくですぞ」
「兄様。勝てるのですか?本当に・・・」
双葉と空はアキラの宣言と狂からの誓いをもらった姿に顔を赤く染めた。そんな二人に突っ込む名月達。
「アキラ様・・・素敵です、はあ、はあはあ、あの顔とあの言葉・・・ああ!もう、貞子は我慢できません~~」
「アキラ。どうして、各務をダメにするの」
そして、状況を全く関係なくアキラの宣言を聞いて欲情が我慢できなくなり、割れ目から滝のような液を出しまくって自慰を始めるどこぞの二人。だが、
『『『『『う、ううう。この状況じゃなかったら』』』』』
状況を気にしてできない人もそれなりにいた。麦穂や秋子は股を擦りよせ、詩乃や梅は胸を抑え、正室達は両方とも何とかこらえていた。
夢の方では、アキラと夢時人の一対一になった。
『ねえねえ、最後の別れ終わった~。親切に待ってあげたんだけど~』
『ええ、ありがとうございます。ですが、別れるつもりはありませんよ・・・追いかけないといけませんからね。あなたを倒して!』
『何?』
「・・・始まるね。二人の戦いが」
「時人さん。辛いなら見なくても」
「それはダメだ。受け入れる必要があるし、あいつのあの姿をもう一回見たい」
時人は見ないとダメだとしっかり自分に言い聞かせた。朱雀・庵樹は、話を聞いていても戦い自体は見てないので興味はある。
『(私の名はアキラ。かつては四聖天と呼ばれた鬼目の狂の部下の一人。だが、今はそれをやめたただのアキラ)』
心の声が響いた。
『(二刀流だが、一本落としてしまい今は一本。体はボロボロ。強さは限界)』
その声がどんどん彼女達の心にも響いてくる。
『(寂しい気持ちもある。後ろには仲間がいてくれたのだから・・・でも、今は一人。だが、後悔はしない)』
刀を抜いて、笑顔を出した。
『(これが、私の選んだ道なのだから!)』
そして、笑顔をすぐにやめて真剣な顔になって、構えた。
『・・・アキラ、参る!』
ついには始まる。四聖天ではなくただのアキラの戦いが。そして、彼女らもまたアキラへの見方が大きく変わっていく戦いが。
この戦いの事をアキラから聞いていた者達は結果も聞いていた。その者達は少し安心した思いを持って見始めた・・・だが、その考えはすぐになくなった。その考えをする余裕すらなくなった。
『ほら、そんなのなの~』
『・・・く!』
アキラが絶対的に追い詰められている。
『この北斗七星で君を倒してあげるよ』
『・・・強い!』
アキラの氷が一瞬で壊される。相手の刀も尋常じゃないくらいの力を出している。辛い立場に立たされているアキラが目の前にいる。
「・・・ど、どうなるの・・・アキラ様」
歳世とクビラの戦いの時も夢と忘れて見ていたが、その時はまだアキラの後ろに仲間がいたので、不安もある程度抑えられた。
今は完全にアキラ一人だけであり、序盤から苦しく、辛く、誰もいない・・・詩乃の呟きには誰も答えられなかった。この時点で半分以上の嫁が既に現実として見ていた。
すいませんでした。前回の後書きで時人との対決と書きましたが、こんな終わり方で。暗くなった後の事とあの宣言とそれを見た嫁達の様子を書いているとこうなってしまいまして、これならここで区切った方がいいと思いこうなってしまいました・・・。
今度はついに対決です!そして・・・あの展開が。
それにしても貞子と各務はぶれないですね。アキラの宣言で自慰をするなんて・・・現実では既に液を出しまくって布団濡らしているかも。