※この作品はR-18です。

戦国恋姫 盲目のサムライ   作:一日三食MEN

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 1000話以上書いている作品があることに驚く三MENです!

 すごいっすね。ほんと・・・自分も頑張ろう!

 では、このお二人をどうぞ!


一二三・湖衣 先を見て、あなたを見て

 

 「・・・ら!アキラ!」

 「・・・っは!」

 久遠の声に意識を覚ましたアキラ。

 「ちょっと、大事な話なのよ。寝ちゃダメじゃない」

 「ああ、すいませんでした」

 美空の言葉に謝罪した。

 「ハニー、もしかしてお疲れではありませんか?」

 「アキラ様。無茶しないでください」

 「何か前にも言われたような気が・・・してるつもりはないのですが」

 「「「「「「しているな(います)!」」」」」」

 アキラの一言に、久遠や美空だけでなくこの場にいる一葉・幽・梅・雫の四人も否定した。

 「余らをいつも抱いて愛してくれるからのう」

 「ですが、さすがに休む時間くらいは作った方がいいかと」

 「と言ってもな~」

 「・・・・・・なんですか、その目は」

 久遠のジト目に全員が同じ目をした。

 「ちょっと、言わせる気?」

 「そうですわ、ハニー。目を離した隙に妻を作っているのですから」

 「お願いですから、今日は休んでください」

 「・・・・・・確実に反論できないみたいなので、聞かないことにします」

 皆の言いたいことが分かったが、身に覚えがありまくるので口を閉ざした。

 「だけど、アキラはまだ仕事が残っているぞ」

 「うむ、ここは余が引き受ける」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひょ!」

 アキラの仕事を自分が引き継ぐと言う一葉の言葉に幽は心から驚いたのか、その表情のまま固まった。

 「幽、貴様。何故そこまで驚く!」

 「いや~~、その~~、ねえ?」

 ギギギという擬音すら聞こえてきそうな首を少しずつ動かして皆を見た。だが、

 「「「「「・・・・・・」」」」」

 皆が目をそらした。それを見て、居心地の悪くなった幽。

 「ちょっと、皆さん。この空気をどうするおつもりですか!」

 「「「「知らん(知りません・知らないわよ)!」」」」

 「全く、空気が読めておりませんな」

 身を縮めた幽の文句を全く聞かない皆はアキラの事で相談していた。

 「ですが、ハニー一人を置いて大丈夫ですか?」

 「そうですね。一人という事は、自由にいろんな女性を抱けると言う事ですから」

 「監視役が必要ね」

 「ああ、でもここにいる皆はダメだな。う~ん」

 『あの、自由に女を抱くという言葉にはツッコミはないのですか?』

 雫の言葉に違和感なく話を進める皆に同じく居心地の悪くなったアキラ。そこに、

 

 「失礼しま~す!少しいいですか~」

 「壬月様が確認したいことがあるって~言ってました」

 「お時間いいでしょうか?」

 

 和奏・雛・犬子が用件を持って入ってきた。彼女らの視線が三人に向き、頷き合った。

 

 

 庭の見える一室にいるアキラ。監視役としているのは

 「いや~、いいね~、こうしての~~んびりできるなんて」

 「うんうん」

 雛と三人のすぐ後にやってきた松葉だった。

 「和奏や犬子はまだ仕事しているのに、雛はこ~してぼーっとして時々アキラ君を見ていればいいなんて~」

 「これ以上ない楽な仕事」

 二人はアキラの膝枕でゴロンと横になっていた。

 「えっと、一応私休むよう言われ「でもアキラ君って雛達を抱く?」い、いえ「だったら大丈夫」・・・それは何か複雑な気分が」

 何気にアキラのペースを崩す二人。

 「だ~か~ら~、のんびりしようよ~」

 「アキラもゴロンとなる」

 「まあ、お二人がそう言うなら」

 二人に促されてアキラも横になり、徐々に眠りに入りかけた・・・時だった。

 

 「アキラ殿、アキラ殿」

 「ちょ、ちょっと、一二三ちゃん」

 

 そんな声が聞こえたので体を起こした。座る姿勢に変えて雛・松葉も顔をそっちに向けた。

 「おや、運命の恋人と湖衣ちゃんではありませんか」

 「え、えええ!一二三さんってアキラ君とそんな関係だったの!」

 「驚き」

 「ははは、そうなのですよ。いや~、私達の出会いは運命的だと言ってくれて」

 「・・・もう流されないよ。さすがにそう何度も」

 「一二三ちゃん。顔赤いよ」

 「う!い、言わないでくれ!」

 そんな一二三をからかう雑談をしながら、一二三と湖衣に意識を向けた。

 「何か用ですか?」

 「一二三ちゃん。ほ、本当に言うの?」

 「も、勿論さ!その為にここまで来たんだから」

 いつものからかい口調ではない一二三。一度深呼吸をして、アキラの顔を見た。

 

 「アキラ殿、私達も嫁にしてくれないか?」

 「え、えええ!ちょ、わ、私まで!」

 

 一二三の告白に、湖衣は自分まではいっていることに驚いた。

 「私の、嫁ですか?」

 「ああ、そうだ」

 だが、一二三の目には裏があるとアキラは見た。そんな二人を尻目に、

 「あれ~。湖衣さんって、もう奥さんになってなかったっけ?」

 「うん、みんな集まったときに言った」

 「・・・(かああ)あ、あああああ、あれは!」

 雛と松葉のツッコミに顔を真っ赤にした湖衣。彼女らの会話が耳に入ってない二人は話を続けた。

 「どんな意図があるのですか?」

 「おや、随分真っ直ぐに聞くんだね」

 「あなたほどに油断できない相手がいましたからね」

 「(それって、あの幸村って人かな?夢では名前しか聞いてないけど、何か他人って気がしないんだよね)ま、確かに嫁になるなら腹割って話さないといけないね」

 ニコッと笑って、アキラに迫って頬に手を付けた。アキラはその笑みが幸村に見えたため、

 『世界違えど血筋からくる性分は一緒という事ですか』

 こっそりそう思った。

 

 一二三が話したことはこの同盟のもろさだった。アキラがいるからこそ成り立つこの同盟だが、もしいなくなったりしたら簡単に壊すことができる。他にも乗っ取ることもでき、更に鬼との戦いを目的に作られた事もあり、それがなくなると各勢力ごとの解散や、内部での争いが始まる恐れなど、何とも先を見る目はここまで見れるのか!ということまで彼女は言った。

 「そういった輩は同盟の外にも中にも既にいるさ。そして、その機会を虎視眈々と狙っているんだよ」

 「そうですね。私もそれをやったからよくわかります」

 「ああ、そうだね(あの狂と言う人の体。うまいこと奪ったし)」

 「??何か見たことがあるみたいな言い方でしたが?」

 「いや、やれそうだな。という見分だよ」

 一二三は思わず出た一言をうまくごまかした。

 「つまり、そういう輩への対策をあなたならできると」

 「そういう事。私はいろいろと伝手もあるから、それを使えば、ね」

 「だけど、光璃の家臣という立場では動きが制限されそうだが、私の嫁という立場のならそれもなくせるかもしれない。という事ですね」

 「アキラ君は話が速くて助かるね」

 「伊達に当主達の夫はしてませんよ」

 「そうだったね~」 

 「「ははははは」」

 ころが見たら、越後の春日山城奪還の時みたいと言いそうな笑いだった。

 

 一通り笑い終わると、一二三の視線が寝っ転がっている二人に移った。

 「そう言えば、雛君と松葉君は嫁に増えることは賛成かい?」

 「雛は構わないよ~。アキラ君がお嫁を増やすのはいつもの事だし~」

 「松葉も、既に嫁」

 「・・・・・・不潔です」

 「おやおや~、それも承知で嫁になったんじゃないのかい?」

 嫁が増えることに不潔と言った湖衣に突っ込む一二三。

 「い、言わないでください!」

 「は?湖衣ちゃんが、私の嫁?」

 これは初耳のアキラ。真っ赤なお顔の彼女に顔を向けた。

 「あ、あううう、これは~~(ぼぼん)」

 「さあ、さあ、湖衣。感想を聞かせてくれないか?」

 「ちょ!な、何が感想」

 「だったら、雛君と松葉君に聞こうか。二人はどうなんだい?」

 「雛は、やはりと~~っても嬉しかったよ。だって、アキラ君といるとほわほわって気持ちよくなるもん」

 「うん。わかる。松葉もそう・・・抱き着いた時も、膝枕した時も、そんな気持ちだった」

 「へ~、それが二人の感想なんだ」

 それを聞き、一二三と湖衣はそれぞれ考えた。

 

 『ふ~ん、それが嫁って言うものか~。私がなる理由はお互いの利害が緩和できそうだからなるけど・・・さっき、アキラ君から運命の恋人なんて言われたね。結構ドキドキしたけど、そういう気持ちを持っているのが嬉しいんだろうね。この二人は・・・私はどうなんだろうね』

 『ひ、雛さんも松葉さんもき、気持ちいいっ・・・い、いや!これは嬉しいって言う事だよね!何を考えているの!私は!・・・でも、少し、本当に少しだけど、分かる気がする。だって、アキラ様の夢の活躍と必死の戦いを見て、あの人の凄さと頑張りがわかって、それが・・・今私のこの、う、ううう~!』

 

 一二三はまだからかわれている部分もあるためアキラを異性として見れないが、湖衣はほぼ完全に見ている。その為、

 「湖衣~、ちょっと~」

 「ああああああ!」

 違う違う!と思いながら頭を振っている。それをちょっと呆れながら止めに入る一二三。

 「ほらほら~。湖衣さんも認めなって~~」

 「うん、認めれば楽になる」

 「み、認めればって!私変なことしてませんよ!」

 「はははは!(不思議だね~。私は乱世を好む人間なのにこうしたやり取りを見ている方が楽しいと思えるよ)」

 二人に湖衣がいじられている姿を見て、こっそり今の自分の変化を思いながら笑う一二三。そんな彼女にアキラが声をかけた。

 「どうです?悪くないでしょう」

 「そうだね。この連合は楽しいという実感はあるよ」

 「なら、お願いしますね」

 「ほう、それは私が嫁になってもいいと言う事だね。君を利用しようとする私を入れても本当にいいのかい?」

 「そんなのはお互い様ですから気にしてませんよ。何より、優しいあなたなら歓迎しますよ」

 「・・・は?」

 優しいという言葉に動きが止まった。

 「おや?聞こえなかったのですか?優しくて頼りがいのある素敵なあなたなら歓迎しますよと言ったのですが」

 「いや、聞こえてたけど・・・というか誉め言葉が増えてるじゃないか!」

 固まった一二三を更に褒めると、一気に真っ赤になった。

 「あ、一二三ちゃんが恥ずかしがってる」

 「ちょ、湖衣!」

 「おおお~。可愛い」

 「うん、いい顔」

 「そういう顔をいつも見せてください。夫としてのお願いです」

 「くうう、は、恥ずかしがってない!」

 だが、焼け石に水だ。とりあえず、無駄な反撃だが

 「あ、アキラ殿は、ど、どうしてそんなことを言うんだい!」

 いきなり褒めた理由を聞いた。

 「理由ですか?あなたがちゃんと全てを話したからですよ。お互いの立場や利害だけではない。あなたのやる事や気持ちも全部話してくれた。だから、優しいと言ったのですよ」

 「そうだね~。隠してもいいことだってあるのに~」

 「うん。素直」

 「あう、そ、それは!お、同じ立場じゃないから!」

 「こんなに恥ずかしがる一二三ちゃん初めて」

 「ううう~~こ、湖衣だって、さっきとても恥ずかしがっていたじゃないか!」

 「はうわ!お、思いださせないでください!」

 何とかターゲットを変更させたいのか、湖衣に反撃して案の定引っかかった。さらに追い打ちをかけて落ち着きたいのか、もっと押した。

 「湖衣はそこの二人と同じ立場なんだろう?いつになったら閨に行くんだい?私はまだ奥に入ってないけど、湖衣は入ったんだろう?ほらほら~」

 「は、はううう~~」

 「アキラ殿、いっそうの事今夜閨に誘ったらどうだい?『お前が欲しい』と言って押し倒せば」

 「ひ、一二三ちゃん!」

 「雛はこの間だよ~。と~~っても、アキラ君に愛されちゃった~」

 「・・・松葉もまだ。雛、羨ましい」

 えへへ~と言いながら顔を赤くして悦ぶ雛にむすっとした顔で見る松葉。

 「ふふふ、それも悪くないですが」

 「ふ、ふえええええ!」

 「湖衣ちゃんが、心に決めた時にしたいですね。そのようなことをしたら彼女の想いが踏みにじられることになりますから。皆さんと愛し合いたい時は、本当に想いがつながった時にしたいです」

 「「「「・・・・・・」」」」

 焦る湖衣にそう言うと四人とも黙った。

 「おや?どうしたのです?」

 「あ~~。忘れていたよ。これがアキラ殿だったって」

 一二三は自分のうっかりに少し悔いていた。

 『アキラ様、そこまで考えてくれていたんだ・・・って!何で今アキラ様なら抱かれてもいいって思ったの!ち、違う!違う!』

 『本っ当に、アキラ君ってずるいよね~。でも、これがアキラ君だし~』

 『アキラ、やっぱりいい。いつか、抱かれたい』

 湖衣もアキラの言葉にドキドキしながらも、そんな考えが浮かんだことに恥ずかしがった。二人の方も、雛は呆れ、松葉はときめいた・・・そこに、

 

 「あいやまたれい!山本勘助!勝負っす!」

 

 柘榴が湖衣の目の前にやってきた。さっきの恥ずかしい顔が一変困った顔になった。

 「は、はうう~~、勘弁してください~」

 「あ、お兄ちゃん!やっほ~」

 「綾菜もいるです!」

 柘榴の後ろから元気な市と綾菜もやってきた。そこからはどんどん騒がしくなっていった。何やら、柘榴が戦おうとするから、二人も戦いたい!と言いだしたり、雛と松葉がアキラの膝枕で気持ちよさそうにしているのを見て、綾菜が戦いと膝枕どっちにすればいいか真剣に悩んだり、アキラが「腕枕をしてあげましょうか?」と尋ねたら、雛と松葉もそっちがいい!と言い、いつの間にかアキラの腕枕争奪戦が始まった。

 

 そんな様子をアキラと隣に座った一二三が見ていた。湖衣はすっかり巻き込まれてしまった。

 「随分と騒がしくなったね」

 「ええ。でも、これがこの連合ですよ」

 「ああ・・・ふむ、なるほど」

 「どうしました?納得したような顔をしてますが?」

 アキラの言う通り、すっきりした顔をしていた。

 「いやね。雛君の言う通り確かに隠してもいいことだってあるのに、どうして君に嫁になる理由を全部話す気になったのか・・・アキラ殿がこれほどまでに人を惹く力があるからこそ、私も惹かれて話してしまったんだろうね」

 「なるほど。そんな力があるとは思えませんが・・・ところで、今回の事は皆に話すつもりですか?」

 「お屋形様や典厩様には伝えておくよ。最低人数だけにしておく」

 「どの道、明日にはあっという間に広まりそうですけどね」

 「ははは!雛君がいるならそうだね。じゃ、そういう事で。休み中悪かったね」

 「いいえ、こちらも素敵な嫁ができて嬉しいですよ」

 背中を向けて「じゃあね」と言って、去っていった。

 

 『全く、本当にアキラ殿は油断ができない。湖衣じゃないけど、これじゃあいつの日か本当に抱かれたい気持ちになるじゃないか。そりゃ、今までも何回かは嫁になってもいいかな?と思ったけど・・・ここまでの気持ちは持たなかったぞ。はあ~、こりゃ覚悟する日があるかもね。ふふ、でも悪くない気持ちだ』

 

 一二三本人は気づいてないだろう。きれいな笑顔になっていることに。

 

 

 

 アキラの腕枕争奪戦勝ち残ったのは、戦いたいもの同士で戦っているうちに漁夫の利的な感じで手に入れた

 

 「は、はうううう~~ど、どうしてこんなことに」

 「ぶい~」

 

 戦いを嫌がる湖衣とめんどくさがる雛だった。

 




 
 実際、現実で考えると彼女くらいの先を見る目はあまりいないですよね。戦があるからこそ、先を見る必要がある。でも、戦がない現代はそれを見る目がない。
 
 さて、そろそろ本章に近づいてきたな。この間章も後三話ほどかな?予定は次が各務・秋子でその次が夕霧・粉雪。最後に久遠・市にしようと思います。

 というわけで、次は各務・秋子・・・この時点でエロ話になるのが分かるな。お楽しみに!
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