どうも!三麺・・・ではなくMENです!
ついに長かった間章23も終了です!いよいよ、次回から第十章に突入です!
先に書きます。間章最後なのにエロなしです・・・すいませんでした!
同盟軍はついに美濃の岐阜城を出た。そして、尾張の清洲城・・・つまり、久遠の居城に到着。ついにここまで、そうアキラのこの世界に来た最初の地に戻ってきた。
「戻ってきましたか」
「ああ。そうだな」
「本当に、長く感じるくらい離れていたわね」
アキラは久遠と結菜の三人で清洲城を見ていた。
「へ~、ここが久遠の居城なの」
「小さい、けどいい城」
「姉様の城は久しぶりです!」
「私も久しぶりです」
それぞれの当主は笑顔で見上げていた。
「アキラ様。ここから始まったんですね!」
傍にいたひよの言葉に頷いた。
「そうですね。その始まりがいいことか悪いことかはわかりませんが」
「悪く終わらせようとする吉野を倒さないと」
「日の本は終わる、という事ね」
「だから、必ず私達が終わらせる」
「頑張りましょう!日の本の未来の為にも!」
「そして、アキラ様との生活の為にも」
「「「「「ああ!」」」」」
葵の言葉に皆が気合を入れ、武将達も兵達も気合の叫びを出した。何気に、日の本の平和よりアキラとの生活の言葉で気合が入ったのは気のせいか?とアキラは思った。
清州城に到着した同盟軍のすることは特にない。久遠があらかじめ早馬で頼んでいたそれぞれの勢力への補給をする程度であり、そんなに長くいない。それが終われば、次の日には最後の集合場所である坂本城に向けて出発だ。そこで最終決戦への作戦を告げて・・・決戦だ。つまり、ゆったり過ごせるのはこの短い日数のみという事だ。
「アキラ、どこにいるんだ?」
三若に補給の指揮を頼んだ久遠。彼女はこれで仕事は終わりなので、愛する夫と過ごしたい。と思い、アキラを探したが
「アキラ様。隊の補給はこれでいこうと思います」
「じゃあ、早速城下に買い出しに行きます!」
雫ところと隊の補給の話し合いをしていた。さすがにこれは話しかけられないと思った久遠。
「ま、まあ、後でも大丈夫だよな」
だが、その大丈夫が・・・
「アキラ殿!拙らと長尾の策、どちらがいいのですか!」
「そうっす!馬の攻めがいいに決まっているっす!」
「何を言うのら!京れは歩兵の方がいいのら!」
「こっちも譲れない」
ちょっとずつ
「アキラ殿。ちょっとお話が」
「お願いします。悠季がちょっと策の提案があると」
大丈夫じゃ
「アキラ!約束の時間すぎているぞ!」
「全くじゃ!嫁を待たすな」
「桐琴、人のこと言えるか!お前も来たのはさっきだろう!」
「かかか!さあ、駆け足じゃ!」
なくなっていった・・・。
「ハニー!鉄砲隊の確認をお願いします!」
「お姉ちゃんも、お願いしますって言ってます!」
「・・・(こくこく)」
隊のチェックで梅・雀・烏に連れていかれた。
「・・・(グスン)」
遠ざかっていく夫の背中を見て、涙が出た久遠。
「あら、久遠。どうしたの?」
「久遠様。泣いているのですか?」
その時、たまたま通りがかった結菜と双葉が話しかけた。
「・・・うう、結菜、双葉」
「「???」」
疑問そうな顔をする二人。そこに、
「ううう、うっわああ~~~ん!!」
結菜に抱き着いて、泣きはらす久遠だった。
「ちょ!何、どうしたのよ!」
「く、久遠様!?」
訳が分からないまま、泣き止むまで待つ二人だった。
泣き止んだ久遠から話を聞く二人。構ってほしいのに構ってくれないから泣いていたとの事。本人は否定するが、取られるかもしれないという言葉にあっさりとその否定を否定した。
「アキラを追いかけて、好きなだけ構ってもらいなさい」
「そうですよ。寂しかったと言えば、たっぷり甘えさせてくれます」
「!!!ふ、双葉!わ、我は別に」
「ダメよ双葉様。本当のことを言っちゃ」
「ゆ、結菜!」
否定しようにも、真っ赤になって言葉を詰まらせた。
「うふふ、すいませんでした。久遠様、旦那様は梅達と別れた後、向こうに行きましたよ」
「そうか・・・いいか!余は寂しかったわけではないからな!」
「分かったから。ふふ、行ってらっしゃい」
「く~~~(テレ)」
今度は否定したが、あっさりと流されて悔しがる久遠。双葉の指した方に走っていった。その行った方向を見て、あれ?っと思う結菜。
「どうしました。結菜様?」
「いや、確か向こうの方って・・・」
じ~~っとしばらく見ていたが久遠の姿が見えなくなると、双葉と共に別の方に歩き出した。
アキラが梅達と別れて向かった場所は、久遠にとってとても馴染み深い場所だった。
「ここは、我の家」
そう、アキラの目的地は久遠の家だった。門の前で足を止めたアキラが久遠の隠れている方に顔を向けた。
「いるのでしょう。久遠」
一言、それだけ言った。そう言われて、え!と思いながらも姿を現した。
「私は盲目ですから、人の気配はすぐに分かりますよ」
「そ、そうであったな!」
「ですから、あなたが城の時から後を追ってきたのは知ってましたよ」
「な、何を言う!そ、そんな各務のようなことをしていたというのか!」
この言葉に、各務の事は国の主すら知っている行為なのか?と一瞬呆れたアキラ。
「ふふ、してましたよ~~」
「それは聞き捨てならんぞ!いいか、我がここにいるのは」
「久しぶりに我が家に行きたいから。ですか?」
「そ、そうだ!決して、お前の言うようなことではない!」
だが、慌てて顔を真っ赤にして顔をそむける仕草は説得力がない。
「入りましょう。結菜はいませんが」
「そ、そうだな!(・・・っは!という事は、我の家で本当にアキラと二人っきりという事ではないか!)」
家に入ろうとする前に、二人っきりでいられることに気づいた久遠。甲斐を出発してからは二人っきりになることが滅多にないため、内心ワクワクした。当然、閨の事が頭によぎり期待しながら戸を開けると、
「おっかえり~~、お兄ちゃん!お姉ちゃん!」
待っていました!とばかりに市が出迎えた。アキラも久遠もびっくりして彼女を見ていた。
「な、何故、市がここに!」
「いや~~、尾張も久しぶりだからさ。前に住んでいたここに来てみようと思ったの!ほんと、かわってないな~。懐かしいな~」
「そ、そうですね。市は真琴に嫁ぐ前は久遠・結菜と一緒に暮らしていましたね」
元気よく話す市に苦笑いしながら応対するアキラ。
『ふ、ふ、二人っきりが~~!!アキラと二人っきりが~~~!!』
心底残念がる久遠。二人っきりになれないフラグを見事に回収した。
久遠の部屋で落ち着いた三人。
「それで、真琴はどうした?」
「も、もう、お姉ちゃん。そんなににらまないでよ~」
二人っきりが無くなってその原因ににらむ久遠。
「あのね、私がここにいるのはまこっちゃんが言ってくれたからなの!今日くらいは久遠様の妹として楽しんできなって」
「真琴がですか。なるほど、彼女らしい気の使い方ですね」
「むう、そう言われたら文句が言えんではないか」
つまり、今日だけは真琴の妻の肩書抜きで遊んできていいよ。という事だ。
「と、いうわけだから・・・あ~~、こうやって寝っ転がるのも久しぶり~」
「・・・そうだな。この家にいた頃はよく寝っ転がっていたな」
「壬月さんとのガチの戦いをした後に、ですか?」
「あったり~~!お兄ちゃんよくわかったね~!」
「大方そのまま寝込んでしまって、次の日結菜に三人前の朝食を作ってもらって全部一人で食べた・・・どうです?」
「ははははは!市、そこまで当てられてしまったぞ!」
「うっそ~~!そこまでわかったの!すっご~~い!」
この家での市の行動を見事に当てて、久遠は笑い、市は驚いた。
「更に、久遠が鉄砲いじりの最中に乱入して部品をばらまいて、姉妹喧嘩。という事はありませんでしたか?」
「「え!どうしてわかった(の)!」」
「ははは!やっぱりありましたか!いや~、予想通りです」
今度は二人とも驚いて、アキラが大笑いした。
その後も、アキラの二人の過去予想に全部ではないが大体当てて笑った。
「それにしても、お兄ちゃん凄いね。よくそこまでわかったね!って感じだよ」
「市がまだここにいる頃から、こっそりいたのではないか?と思うくらいに言い当てたからな」
「そうなんだ。市がここを出てもう結構経つんだ」
「そうだな。あれから、いろいろあったな」
二人の視線が庭に移った。
「ねえ、お姉ちゃん。久しぶりにやらない?」
「ふ、いいぞ。やろうではないか!」
ニコッと笑うと二人はサラシと下着だけになって、庭にある少し大きな池に飛び込んだ。市はともかく久遠はアキラが目の前にいるのに恥ずかしがってない。
「市!確か私が十戦中六勝四敗だったな!」
「何言っているの!私が六勝四敗だよ!」
「「・・・・・・なら、これで勝った方が七勝目だ!」」
すると、二人は水の掛け合いを始めた。その姿はとても楽しそうだった。サラシや下着がびしょ濡れになって、あられもない姿になっているが、
『ふふ、国の主とその妹とは思えないくらい楽しそうですね』
今は、ただ楽しんでいる二人の姿を見てアキラは微笑んだ。同時に、思い出した。
『ほんまに、あんさんは陰険な奴やな!』
『そういうあなたはいつも騒がしいですね。少しは落ち着くという事を知らないのですか?』
なりふり構わず本音でぶつかり合える親友の存在を。
ただ、二人が黙って見ているだけのアキラをそのままにするわけがなく、
「全く、あなた達は」
「「でも、こやつ(お姉ちゃん)が」」
「言い訳無用です!」
「「う、ご、ごめんなさい」」
縁側で座っていたアキラにも水をかけ、すっかりびしょ濡れにされてしまった。今は腰に布を巻いているだけの状態であり、服は彼女らの服と一緒に干して乾かし中だ。彼女らもバスタオルのように大きな布を体に巻いている。
しかも、今はもう一人。彼女らにとっての脅威がいた。
「あんた達ね~。アキラ達がこの家の方角に歩いていったから、久しぶりに帰って見れば・・・随分と、面白いことをしているじゃない?」
「「ゆ、結菜・・・」」
二人が頭の上がらない存在・結菜もまた久しぶりに家に帰ってみると、三人がびしょ濡れになっていた。しかも、家の中も少し濡れている。これには彼女のこめかみに青筋が走る。
「アキラもこの二人と一緒に濡れるなんて」
「いや、私は「そ、そうだ!三人で水浴びをしていたのだ!」あの、くお「そ、そうなの!久しぶりで気分が高まってつい三人で!」」
結菜にジト目で見られて、否定しようとしたが二人が巻き添えにしようと割って入った。だが、結菜は
「ふ~~ん。アキラもね~~」
「「そ、そうだ!」」
「・・・・・・そんな嘘で騙されないわよ。というか、その手を何度見たと思っているのよ?(ゴゴゴ)」
「「あ。あううう~~」」
二人が何回も使っていた手のようで、すぐに見破った。眼力に負けて、頭を下げた久遠と市。
「「ご、ごめんなさい」」
「分かればいいわ。さて、このままじゃ風邪をひくから、お湯を入れるから後で入りなさい。ただし、アキラは私と入るわね♪」
「な、何!」
「あら?この惨状を作っておいて文句でもあるの?」
「お、お姉ちゃん。諦めよう。私達が悪いんだし」
アキラと二人っきり。久遠はそれをしたかったのに、自業自得で結菜がその権利を手に入れてしまった。
「あ、あの~~結菜」
「な、に、か、し、ら?く、お、ん?」
「・・・な、何でもないです」
結菜の笑顔が怖く、諦めるしかなかった久遠だった。
その後、久遠は市と、結菜はアキラとでお風呂に入った。しっかりと愛された結菜は笑顔で夕飯を作っていた。アキラ達は今は襦袢を着ている。
「結菜お姉ちゃんのご飯もここで食べるのは久しぶり!」
「そうだな。行進中でも食べていたが、この家で食べるのは久しいな」
「ええ、そうですね」
三人とも久しぶりの家で久しぶりの結菜の食事を楽しみにしていた。そんな中、アキラがちょっとだけ複雑な笑顔を出した。
「・・・・・・」
「アキラ。どうした?何か、笑顔が固いが」
「お兄ちゃん?何かあったの?」
「いえ。ちょっと、実感したんですよ」
「「実感した?」」
二人がキョトンとして聞いてきた。
「これが、家族の温もりなんだなって」
そう言いながら、目を開けて結菜を見た。もちろん、全裸になっているがアキラはそれを気にしなかった。
「こうして、愛する人の料理を食べ、愛する人と話をして、愛する人と一緒にいるいる時間を分かち合う。今更ながら、それが温かいと気付いて」
話しながら二人にも顔を向けた。
「そうか・・・」
「うん、そうだね」
二人はアキラの幼少時代の夢を思い出した。家族と言える存在はアキラを捨てたから、こうした温もりを知らなかった。気づけなかった。それがやっとここで気づけたのだ。
「アキラ~、ちょっと手伝って~」
「分かりました」
結菜に呼ばれて、目を閉じて台所に行くアキラ。それを見送る二人。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんのこと」
「ああ、分かっている。風呂の時の話だろ」
そう言いあって、お互い風呂の時の事を思いだした。
『ううう、アキラと二人っきりになりたかったのに』
『あはは!残念だったね』
『そもそも、お前が家にいたから!』
『別にいいでしょう。ここは私の家でもあるんだから。それとも、帰ってきちゃダメだったとでもいうの?』
『いや、そういうわけでは』
『分かってるって!でも、本当にお姉ちゃんってすっごく変わったよね』
『変わった?・・・そうだな、こんなに感情を出すなんて考えられなかった』
『お姉ちゃんだけじゃないよ。まこっちゃんも見たことない顔を見せるようになったし、葵さんなんか完全に恋する乙女の顔になっちゃって。前の仮面かぶっていた顔が嘘みたいだよ!』
『アキラを好きになったから、愛するようになったからだな』
『わお!お姉ちゃん、認めた!』
『ううう、ああ、そうだ!認める!我もアキラを愛するようになって変わった・・・でも、市。お前も変わったぞ』
『え?私も?』
『真琴がアキラを好きになったから一緒に奥に入ろうと言ったよな』
『う、うん』
『越前であいつがいなくなって・・・我や皆ががっかりする中、お前は元気にふるまっていたが、その元気に心がこもってなかったように見えた』
『そ、そうなの?全然気づかなかった』
『ああ・・・あいつは不思議な奴だな。こんなに我達を変えた。美空と光璃なんか、手を取り合う事なんか不可能とすら言われていたのに、それすら成し遂げた』
『あんなに苦しい過去を持って、それに負けずに必死に努力をずっと続けて・・・私達もお兄ちゃんに置いてけぼりにされないよう頑張らないといけないんだけど』
『悔しいが、まだあいつの背中が見える気がしないな』
『(こくん)そうだね』
『でも、諦めるわけにはいかないな。あいつを・・・いや、あいつの隣に立たないとあいつの妻と呼べない!』
『うん!絶対に追いつこうね!』
『ああ!絶対に追いついてやる!』
市と久しぶりの風呂での話はやはりアキラの事だった。
「あやつから貰った温もりなのに、あやつ自身がその温もりに気づいてなかったのか」
「あんな過去じゃ気づけないのも無理ないけど。でも、これからはその温もりを私達が与えなきゃね!」
「ああ。そうだな」
二人とも、アキラを見て心が少し暖かい感じがした。
「じゃ、食べましょうか」
「二人も手伝いなさい」
「「は~~い」」
二人に呼ばれたので、久遠と市も台所に行った。
そして、食事も終わって寝る時間となった。もちろん寝る時は、
「小谷の決まり。ですね」
「そうね!」
「お姉ちゃん、文句ないよね!」
布団は一つ、枕は・・・だが、家に置いてある布団で四人はきついので布団は二つ、枕は四つになった。
「あ、ああ。わ、我もこうしたいと思っていた」
「おおお!お姉ちゃん積極的!」
「ふふ、随分と素直ね」
ふ、ふん!悪いか!と言いながら真っ赤になって布団で顔を隠す久遠。
『ふふ、一時的とはいえ、本当にこの家に帰ってきましたね・・・あ、忘れてました』
そんな三人を見て一つ忘れていた事を思い出したアキラ。
「三人とも、一つ忘れていたことがありました」
「何?私達を裸にすることかしら?アキラが脱がせたいの?」
「も~、お兄ちゃんったら、慌てなくてもいいって」
「あ、アキラ!お、お、お前!」
三人とも状況が状況だけに、それが真っ先に思い浮かんだ。
「それもそうですが。言うべき事を忘れていたのですよ」
「「「言うべき事?」」」
何それ?と思いながら、三人に目を開けて笑顔で言った。
「ただいま」
この一言はアキラが彼女達の元に帰ると意思表示であり、彼女達の顔を見て言い続ける言葉である。
そう、これからも家族である自分達の元にずっと・・・その事がすぐわかり、三人はとても嬉しくなった。
「「「おかえり!アキラ(お兄ちゃん)!」」」
襦袢を脱いで、一糸まとわぬ姿となってアキラに抱き着いた。久遠の家で久しぶりの愛を伝えあった一夜だった。
家族とこうした平穏な時を過ごすのが一番大切なことであり贅沢でもある。アキラはそういう考えを持たないので、ここでそれを持たせるようにしました。妻を持っても、幼少時代があれなだけに中々その考えにならなかった。それができるのは久遠と結菜だけど、市もいれてしまおう!と思って今回入れました。
お待たせしました!ついに、次が第十章・決着編です!そして、その第一話目がアキラ隊の原作にあるあの膝枕の話です!楽しみに!