どうも!三MENです。
今回の話は戦国恋姫ではなく、ほぼSDKの流れになっちゃいます。でも、やはりアキラと狂はこうでないといけませんので・・・戦国恋姫の話の流れを望んでいる方は申し訳ございません!
では、戦い開始です!
二条館
「この殺気って、まさか」
「アキラ様と・・・狂様で間違いないかと」
「あ、あいつらもこっちに来れたのか?」
「私達と同じ方法でしょうが、これは鬼以上にまずいことになりそうですね」
「あの二人の戦いは被害を増やすからな・・・五回目の時なんか、森をはげさせたことあるからな~。ゆやさんがブチ切れて二人を一日中正座させたんだっけ?」
「余計なことまで思い出しましたが、久しぶりに会って戦えることで二人ともテンションも高いでしょうし」
「黒い柱も、鬼もいなくなったが・・・下手すれば、洛中全部」
「何とか最小限で済むことを祈るのみですね」
朱雀と庵樹は向こうの世界で、何度も二人の戦いを見ているので殺気で狂達が来たことが分かった・・・同時に周囲をどれだけ壊したかも見てきたので、何とか被害最小限で収まってくれるよう祈った。
禁裏
「・・・うん、いなくなっている。皆さん、黒幕は倒されました!黒い柱はなくなりましたが、鬼自体はまだ存在するので油断は禁物です!念入りに調査してください!」
「は!かしこまりました!山本様」
「・・・麦穂様も壬月様もやはりアキラ殿が心配だったのですね。私が来た途端に、指揮を渡して本能寺に行くなんて。でも、もうその心配は・・・え?何、何でアキラ殿が戦っているの?しかも、その相手が・・・あの夢に出てきたとんでもなく強い人!」
どうやら、禁裏にいた麦穂と壬月は湖衣が来た途端に指揮をバトンタッチして、本能寺にとんで行ってしまったようだ。その後から、金神千里で周りの様子と本能寺の戦いを見ていたのだ。だから、すぐに吉野が倒されたことも知ったがアキラが夢で見た狂と戦い始めたことにビックリした。
「あの人もアキラ殿もとんでもない技を使って戦う・・・う、何か嫌な予感が」
その予感、当たらないよう彼女も祈った。
そして、本能寺では殺気を出し続ける二人が戦っていた。
「やるな。腕が上がってるじゃないか!」
「狂こそ、育児で腕が落ちているのでは?と思ってましたよ!」
「くく!そのストレスは梵やほたるでやったからな!」
「ははは!確かにあの二人はいいサンドバックですからね!」
「おいこら!人を何だと思っている!」
「狂ならともかく、アキラに言われたくない」
楽しそうに刀を打ち合う二人に突っ込む二人。
「楽しそうだなあ。何かそわそわするぜ!」
「さあ、アキラはどう出るのかな?」
「「「「「「こ、これが、二人の戦い」」」」」」
狂とアキラの戦いを楽しそうに見る時人と灯だが、後ろにいる皆はぶつけ合う刀の激しさに言葉を失っていた。
「これは、どうだ!」
笑顔で朱雀と白虎を出す狂。その威力を夢で見た彼女らは慌てたが、
「エンド・クロス!」
朱雀と白虎をエンド・クロスで切り裂いて、二つとも消した。
「ほう~、随分と強くなっているようだな。青龍を出せるくらい壬生の血も馴染んでいるみたいだからな」
「わくわくワクワク、そわそわソワソワ」
「ほたる!興奮しすぎて自分を燃やすんじゃない!後ろにいる子達がビックリしているよ!」
「アキラの奴、あんな技を使えるようになっていたのか・・・こりゃ、また努力しないと離されそうだな」
奥義二つを一振りで斬ったアキラに感心する梵天丸。ほたるは自分も戦いたくて仕方ないのか自分を燃やしていることに気づいてない・・・久遠達が驚いているので灯が注意した。時人はアキラの新たな技にまだまだ努力をする決意をした。
「あ、あの、だ、大丈夫なんですか?」
「というか、どこから火が!」
「ああ、大丈夫。あいつは火を出す力を持っていて、興奮するとああなるんだよ。全然問題ないし、アキラだって氷を出せることは知っているだろう?」
「・・・説明と質問の答えになってない気がしますが、とりあえず納得するしかないですね」
秋子と心の質問に笑顔で答える灯だが、答えになってないので詩乃が突っ込もうとしたが、アキラの名を出されたら納得するしかない。
「今度は私です!」
夢氷月天を放った。もちろんそんなものが効くはずないことは、お互い分かっている。狂はそれを斬り壊した・・・そこに
「な!」
氷の破片が狂に張り付いていく・・・夢氷雹天の効果だ。月天の中にそれを隠していたのだ。
「この程度で止め「十分!」何!」
狂は着いてくる破片を全部振り払った・・・だが、既にアキラは準備完了だ。
「白虎の爪牙、感想はどうです!」
力がこもった白虎を放った。狂は白虎そのものはすぐに斬ったが、腕に掴まれてしまいアキラに引き寄せられる。
「よし!いけ!」
久遠の歓声と共に皆も応援した。だが、
「アキラ。玄武の腕、気持ちいいだろう」
掴まれた時、既に玄武を発動していた。アキラは動けなくなってしまい、白虎の腕が無くなったのと同時に狂の一撃を受けてしまった。
「「「「「「アキラ!」」」」」」
だが、アキラもただではやられない。玄武の腕で掴まれているのは体だけであり、刀は掴まれていない。そこで、刀を手放して地面に刺した。すると、
「ぐああ!」
狂の足下から氷柱が突如出て、宙に押し出した。玄武も地面には貼られてなかったので、もろに受けて地面に落ちた。その時に玲の張り付いていた玄武の腕もなくなった。
「そうだったな・・・こいつはお前の基本の技だったな」
「狂こそ、白虎を出す直前にこっそり玄武を使っていたなんて」
お互い一撃をくらわせ、楽しそうに見合った。
ここまでの戦いで既に彼女らの常識を超えていた。夢で見たとはいえ、やはり現実で見ると体感もできるので感じ方が違っていた。
「殺気もとんでもなかったけど、アキラってこんなすごい戦いができるの!」
「夢で見たが、現実で見ると改めてとんでもなさが分かるのう」
「お家流も児戯に見える」
「僕も氷のお家流ですが、兄様の方がすごいし、あの人もあれで凍らなかったことがすごい!」
お家流が使える当主四人は既に唖然としていた。何しろ、自分の持つお家流に絶対の強さを持っていたが、この二人を見てそれが壊されたのだから。
「「久遠様(殿)!」」
そこに、壬月と麦穂がやってきた。
「お、お前達!禁裏はどうした!」
「湖衣さんが来てくれたので指揮を任せて、アキラ様と久遠様を助太刀に来たのですが」
「黒い柱が消えたところで戦いは終わったと思ったのですが・・・どうやら、我等はとんでもないものを見ることになりそうですな」
壬月の言葉に久遠は頷いた。
「お前達、絶対に見逃すな・・・あの夢の時みたいに目を閉じることはするなよ!我も、今度は絶対に閉じない!」
「「「「「おう!」」」」」
壬月と麦穂に傍にいる三若にそれを伝えて、戦いに集中した。
刀を肩に乗せながらアキラは不満そうに言った。
「狂、分かり切った手の内を見せるのはやめましょう。様子見はここまでにしてペースを上げてくださいよ」
「ふん、それはそっちもだろう。まあいい、お前もそろそろ本気を出せよ!」
その不満をブーメランで返した狂。この言葉に彼女らは全員驚いた。
「い、今のが、様子見じゃと!」
「おいおい・・・どう見ても最初っから飛ばしているようにしか見えなかったぞ!」
「これが、武の頂点の戦いですか!綾菜、絶対にたどり着くです!」
連合のトップスリーである桐琴・小夜叉・綾菜は普段見せない驚きを出した。強者を見て血を燃やす彼女らでも、あの攻防がまだ様子見だとは思わなかったからだ。
もちろん、ほかの皆も同じ気持ちだった。
「ここからが、本気の・・・戦い(ごくり)」
「うん。そうだね・・・お兄ちゃんとあの人の」
「しっかりと、見届けるっす」
「ああ、これは一生・・・いや生まれ変わった来世でも見ることが出来ない戦いだ」
歌夜・市・柘榴・春日の話に頷くこともしないで、全員意識を集中した。
「さて、狂はどう出るかな?」
「アキラは狂の戦いを知っている。狂もアキラの事を知ってはいるが人間の時だけ」
「今のアキラは壬生一族で無明神風流殺人剣の技を使える。しかも、四つの奥義も使えるときた」
「でも、流石に黄龍は出せないだろう。あれは真の壬生一族・・・狂しか出せない。その血を濃く受け継いだ壬生京一郎も存在しないしな」
「それでも、狂と同等の実力を持っている。と見ていいかもしれねえな」
「壬生一族になったことにより、さらにパワーアップしたからね。こりゃ、あの時以上の戦いになるね」
「もっと激しい戦いになる・・・狂、羨ましい」
梵天丸・灯・時人はもはや予想がつかない勝負に楽しみな反面冷や汗を流した。ほたるだけは、戦えないことに悔しんでいる。
居合の構えをする狂。
『くる!』
すぐに何をするか理解したアキラ。
「行くぜ!四神!」
「やはり!」
朱雀・白虎・玄武・青龍の四つの奥義を同時出した。しかも、それは一つずつではなく、二つずつ・・・つまり計八つだ。
「分かるよな。これが出るという事は!」
「もちろんです!」
かつての戦いを思い出すアキラ。この四つの奥義を出すという事は、
「さあ、どうする?この後のあいつを!」
何とか、計六つの朱雀・白虎・青龍が襲い掛かってくるのをところどころ喰らいはしたが避けきった・・・ところに二つの玄武の腕で動けなくなってしまったアキラ。
『やはり、これは動かせない!』
ヘブンズバーストを発動させて腕を凍らせて壊そうと思ったが、狂の本家本元の玄武の腕は壊せなかった。そう思っている間に、空から二頭の龍が降りてきた。
「無明神風流殺人剣!奥義、黄龍!」
龍が降りてきたことに、久遠達は絶句した。もはやさっきまでの鬼との戦いすら遊びに思えるくらいに、現実味がないのだ。
「「お、お頭逃げて!」」
「く・・・」
ひよところの叫びに皆も必死に逃げるよう促すが動けないままだ。ついに、
「「「「「「いやああああああ!」」」」」」
黄龍がアキラに命中した。同時にアキラの横にあった本能寺の境内が、全部その大きな破壊力に負けて崩壊した。
「ほ、本能寺の、け、境内が・・・」
「こ、壊れ、まし、たね」
一二三と悠季が滅多に出さないビックリした顔で粉々になった境内を見た。傍にあった周りの木や石畳、灯篭なども全部だ。それらの破片の下敷きになったのか、アキラの姿が見えなくなった。
「あ、あ、アキラ様!だ、だだだ、大丈夫ですか!」
葵が涙目で叫ぶ。
「お、おにいいちゃああああん!」
「姿を、見せてくれでやがる!」
「そうだぜ!起きてくれだぜ!」
「お願いです・・・お願いです!!」
薫・夕霧・粉雪・心が必死に声を出した。だが、あれだけとんでもない技を見て内心無理なんじゃないか?と思った時だ。
「・・・アキラ様は立ちます!あの人は、絶対に負けません!」
エーリカが力を込めて叫んだ。その叫びに
「ハニー!私達、信じてます!」
「そうです!アキラ様は、どんな困難も立ち上がるお方です!」
「アキラ、見せてなの!夢をかなえるのを!」
梅・雫・鞠が笑顔で頷いた。
「ご主人様、起きてください!小波は・・・私も信じています!」
「そうだよ、お兄ちゃん!立って!」
「・・・(コクコクコク!)」
アキラ隊の他の嫁達も叫びだした。
「・・・そうだ。早く姿を見せんか!」
久遠が一番大きな声を出した。それに答えるかのように、
「破片が、凍った!」
「と、いうことは!」
浅井夫婦が笑顔で叫んだと同時に凍った破片が粉々に砕けて、努力を地に刺したアキラの姿が現れた。ただ、結構ボロボロになっていた。
「どうやら、とことんやらないとダメみたいですね」
「へ、これでくたばるタマじゃないことは分かっていたぞ」
「よ、よかった・・・よかった」
「うん、うん!」
「主様!信じておったぞ!」
万全とは言えない状態だが、元気な姿に見えるので喜ぶ美空達。
「しかし・・・エンドクロスで防いでもなお、このダメージですか(二頭でこの威力なら、三頭だと余計にやばいという事ですね)」
「ほう、さっきの朱雀と白虎を消した技で威力を軽減したのか。くくく、向こうの時は一頭の黄龍でくたばっていたのに、随分としぶとくなったな」
肩で息をするアキラは何とか目を開けて狂を見た。今は自分の刀・天狼を肩に乗せて楽しそうにアキラに話しかける。だが、アキラには聞こえてなかった。
「(何を考えているのですか、私は・・・やばい?そんなの当たり前じゃないですか!狂は常識を超えた強さを持っている!そんな相手と戦うのは最初からヤバいに決まっているじゃないですか!その漢を倒すことを考えていたのに、何を弱気になっている!考えることはただ一つ、必ず狂に勝つ!それだけだ!)」
生涯かけて倒すべき相手を見て、あの黄龍をどうするか考えていたことに気づいたからだ。そんなことは時間の無駄と思い、同時に弱気になっていると思った。だから、余計な考えを全部捨て、ただ倒す事だけを考えて戦う決心をした。
「行きますよ。ここからは当たって砕けろです!」
「こい!アキラ!」
無謀にも突撃していくアキラ。それに答えるかのように待ち構える狂。両者共に笑顔で、刀を交える。
仕切り直しで戦う二人。アキラは奥義をくらって、狂はその奥義を出して、お互い力をためる時間が欲しいので、今は刀でのつばぜり合いとなった。
「ここまでくると、もうどうにでもなれ。と思えてしまうな」
「そうですね。アキラ殿はこんなにも非常識な世界に自ら飛び込んだのですね」
「本当に凄い人・・・素敵です」
「「ああ、そうだな(ですね)」」
壬月・麦穂・秋子は夢で見たアキラを思い出して、想いを更に強くした。そんな様子を見る灯。
「・・・ねえねえ、ちょっと聞きたいんだけど」
彼女、もといこの漢の目が悪戯心満載・・・いや詐欺師が相手の気持ちをどうでもよく思いながら金を騙しとっていくような、かつての四聖天時代によくやった何とも恐ろしい顔になった。
刀の打ち合いも終わり、お互い体の調子が元に戻った。
「おい、アキラ。目が開いているぞ。しかも、紅いじゃないか」
「・・・気付かなかった。興奮して忘れてました(・・・あれ?超視野化で裸が見えていたのに服のままだ。まさか!)」
今までは目を開けると無条件で超視野化で裸が見えていたのに、それがなく狂は服を着ている状態だ。視線を一瞬見ている皆にずらすと、皆も服を着ている状態だ。今までは目を開けるのは戦いの間だったし、集中して使っていたため見えても筋肉や骨レベルだったので意識してなかった。そこで、意識をして使うと
「(予想通り。三百六十度上下左右前後、全てが見える!しかも、二条館の時とは違って、体がもう壬生一族になっているから血の作用による体の負担もない!)」
思っていた通り、超視野化をコントロールできていることに気づいた。
「行きますよ。狂!」
「ふ、どうやら。もっと楽しめそうだ・・・な!」
狂が言い終わる前に、一瞬で間合いに入って斬りかかったが止められた。
「使えるものは全部使わないといけませんね!狂と久しぶりに戦えることと無明神風流殺人剣に意識がいっていて、この力の事を忘れてましたよ!」
「く、つ!」
再び打ち合いが始まったが、アキラが押している。その理由は超活性化も使ってきたからだ。だが、それはアキラが意識して使ったというわけではない。
「・・・紫微垣。あなたも戦いたいのですか?」
紫微垣が光り、そして震えていた。自分も混ぜろ!と言いたげに、アキラの体に力を与えたのだ。
「ふふ、そうですね。あなたも私の愛刀。一緒に戦わないと失礼ですね」
「おいおい、そいつも使うのかよ!」
「ええ。やはり、こいつも使わないと狂、あなたに勝てそうにないですからね!」
一端両手で努力と友情を持ち、紫微垣を抜こうとしたが、何と自分から出てきた。
「お、おい。まさか!」
「これは、初めて見る」
「どうなるんだろうな・・・」
一番前の三人も、後ろの皆も、そして狂も驚いていた。
「さあ、参りましょう。努力よ!友情よ!紫微垣よ!わが愛刀であり、人生を共に歩む唯一無二の半身よ!ともに、狂を倒しましょう!」
三つの刀が光り輝いた。宙に浮いている紫微垣を持ち・・・それを口に銜えた。
「三つ同時に使うのは、これが初めてです。狂!私達の全て、出し切ります!」
光も収まり、構えていたアキラがまた一瞬で間合いに入って攻撃を仕掛けた。驚いていたため反応が遅れたが、戦いの本能で体が動いて止めた・・・だが、それは銜えている紫微垣だった。つまり、
「はあああ!」
「しまった!」
両手からの攻撃が来るという事だ。何とか開いている左手で努力の太刀を抑えた、が友情の太刀までは無理だった。
「ぐああああ!」
吹き飛ばされて、転がっていく狂。
「や、やったです!」
思わず叫んだ綾菜の歓声に、
「行くのじゃ!そいつを倒せ!」
「おうよ!見せろよ!アキラの全てを!」
桐琴・小夜叉と続き、ほかの皆も続いた。だが、アキラは油断はしていない。さっき思った通り、相手は常識が通用しない相手。倒すなら、これでもか!と言えるくらいの大きな一撃をぶつけないといけない。
「へへ、俺の顔に泥と着けるとはな。アキラ、本当にデカくなったな」
「あなたを超える為なら、あなたを倒すためなら、いくらでもデカくなります!」
立ち上がる狂に叫ぶアキラ。
「だが、楽しい時間もここまでだ!」
「ええ!!全力を込めて・・・この一撃を放ちます!」
まだ余力がある二人だったが、それがあるうちに全力を込めた一撃をぶつけることにした。そして、それは狂も同じ考えだった・・・二人の戦いが、もうすぐ終わりを迎える。
アキラ、三刀で戦います!やはり、紫微垣も使わないとね!次回がついに二人の決着です!最後の戦い・・・どうなるか。
本能寺、やっぱり粉々になったか・・・まあ、仕方ないか。
第十章もほぼ終わりに近づいてきています。ついに・・・この話も終わりが近づいているな。
次回をお楽しみに!