どうも三MENです!
今回はこの二人にしました・・・分かりますか、歴史でのこの二人の因縁。だからこそ、この二人にしました。では、どうぞ!・・・今回はちょっと短いです。あと、エロもありません。すいませんでした!
アキラは、昼前だが食事をしようと洛中の街に出た。それと同時に民達がどうなっているのか確認をすることにした。久遠達はまだ忙しさ故に中々外に出れないが、アキラは基本仕事はあってもこうして外に出ることが出来る。何より、同盟軍のトップ的存在の目で街の状態を見ることも大事な仕事の一つだ。現に、越後で同じように美空の姉のせいで散々になった街を彼女が確認していたので、それを習ったのだ。
一通り見終わって、今度こそ食事をすることにした。だが、まだ復興が始まってそんなに日が経っていない。食事処を開いているところは全然なく、しばらく探しているとやっと小さいながらも人がそれなりにいるところを見つけてそこに入った。
「あ!お頭!」
「一緒にどうですか?」
「ちょうど、アキラ様の噂をしていたのですよ」
すると中には、ひよと詩乃と歌夜が食事をしていた。三人に誘われて、同じ席に座って食事を始めた。アキラの注文の料理が届いたら・・・
「おお。アキラじゃないか!」
「相変わらず、嫁と一緒だな」
「かかか!それが我らの夫よ!」
壬月・白百合・桐琴が入ってきた。当然彼女らはうまいこと開いたアキラ達の隣の席に座り、一緒に食事を始めた。
十数分後に、白百合と桐琴は酒がメニューにないので飲めないことにムカッとしてさっさと退散した。詩乃と歌夜は洛中に入り込もうとしている鬼がいることをやってきた兵の報告を聞いて出陣した。最初は壬月も出ようとしたが、
『大丈夫です。少数との事なので我々で何とかします』
『壬月様とアキラ様はゆっくり食事を続けてください』
二人からこう言われてじゃあ・・・という事で残ったのだ。因みに、ひよが残っているのは二人が忘れてからではなく
『『アキラ様の妻増やし阻止の監視、お願いしますね!』』
愛妾の彼女達から、鬼の討伐以上に重要な任務を任されたためである。最初はしっかり監視しようと気合を入れたが・・・
「ううう~~、どうして、どうして気づかなかったの~~」
「どうした、ひよ。何を緊張しているんだ?」
ここに残るという事は、壬月と一緒に食事をするという意味でもある。アキラがいるからまだ何とかいれるようだが、今では彼女の方が気になってしょうがない感じだ。対する壬月は、あわあわするひよが不思議な様子だ。
『それにしても・・・』
だが、アキラはそんな二人をじっと眺めていた。何故ならこの二人、アキラの知っている本来の歴史なら今頃は敵同士だからだ。
『久遠・・・いえ、織田信長ですか。二人ともあいつに使えていたけど、あいつが死んだことになった際にひよ・・・当時の豊臣秀吉が明智光秀を倒して敵討ちをした。その事で秀吉が信長の後継者として見られるようになったが、それが気に食わなかったのが壬月・・・いえ柴田勝家でしたからね。最終的には戦って、秀吉が勝ったんですよね。そんな二人が、この世界では柴田勝家は私の嫁になり、秀吉が私の一番最初の部下と嫁ですからね。ふふふ』
そう・・・向こうでは同じ主に仕えていたが、倒されたことで殺し合う関係になってしまったのに、本能寺の戦いが終わってもなお久遠は生きているのでそんな関係にならないばかりか、アキラの嫁になっている。その現状に思わず笑みを浮かべるアキラ。
「どうした?我等を見て笑って」
「おがじら~~!少しは助けてくださいよ!」
そのアキラを不思議そうに見る壬月に涙顔で文句を言うひよ。
「いえ、ちょっとおもしろい組み合わせだな。と思って」
「・・・そう言えばそうだな。麦穂や三若や他の勢力の皆と食事はたまにするが、お前の隊の連中との食事はめったにないな」
「わ、私なんかが壬月様と一緒に食事なんて・・・」
「何を言う。清州城や岐阜城、躑躅ヶ崎館ではこいつや久遠様の前に一緒に評定の間にいただろう」
「あ、あの時は、仕事でしたし・・・お頭が無理して入れてくれて」
「ははは・・・あ、そう言えばひよ。一葉から貰った来国光は大事にしてますか?」
「は?えええええ!な、何でそんな話になるんですか!」
「ちょっと思い出したので」
もちろんワザとだ。壬月との緊張を忘れさせるためにそれを言ったのだ。
「ほう~~、公方様から直々に短刀を貰えたのか」
「ええ、小夜叉と公方に脅されてね」
「はうわあああああ!や、やめてくださいよ~~~!!!」
「・・・その時の状況は理解できないが、少なくとも寿命が縮んだ思いをした事だけは分かった」
「そうなんですよ~~!壬月様、聞いてください!とっても不安で仕方なかったのに、アキラ様も含めて三人が・・・」
涙顔のまま壬月にその時あったことを話し始めた。アキラの思惑通り、すっかり壬月への緊張が無くなったひよ。
『ふむ、これなら大丈夫そうですね。ひよはアキラ隊のメンバーなら平等に接することは出来ますが、それ以外の勢力の皆とはあまり接する時間がなかったからまだ緊張する面もありましたからね。少しずつ、気持ちも余裕を持てるようになってほしいものです』
ひよがあ~だこ~だと言う中、笑顔で聞く壬月。その光景を見て少し笑顔になったアキラは食事を終わらせた。
その後、三人で店を出て、そのまま二条館に向かった。そして、跡形もなくなった門の場所に立った。
「それにしても壬月さん、随分と派手に壊しましたね~」
「本当ですね・・・壬月様のお家流、凄いですね。何しろ地面まで揺らしちゃったんですから!あの時は思わずころんじゃいましたよ!」
「いや、あの時は時人も一緒にやったぞ。確か、北斗七連宿だったか?あれも一緒だったからこの威力だったんだ」
門の場所とひびが入っている地面を見て説明する壬月。
「なるほど、それなら門もなくなっているのは納得ですね。春日山城でも千貫門をぶっ壊しましたから」
「・・・時人さんって私と同じくらいの体格なのに、本当にすっごいですよね。どこにあんな力があるんでしょう?」
「何、ひよも努力をすればあれくらいできるように「ぜっっっっったいに無理です!!!」「っぷ、ははははは!!」」
ひよが若干引き気味になるところにアキラがニヤニヤしながら言う。すぐに出した無理の一言に壬月と二人して笑った。一通り笑った後、今度は壬月がニヤニヤしながらアキラを見た。
「だが、一番すごいのはアキラだろう。本能寺や周辺の家を跡形もなく吹き飛ばして、私たちをも飛ばされたんだからな~。禁裏から竜巻を作ってその頂上でお前が見えた時は麦穂と一緒に絶句したし、巨大な光り輝く龍を空から降ろしたりした時は夢でも見ているのかと思ったぞ・・・隣にいた麦穂に至っては「ここはだれ?私はどこ?」と呟いたくらい現実感を失っていたぞ」
「いえ、竜巻は確かに私ですが、龍は私じゃないですよ」
「それでもそれを跳ね返したんですから、十分にとんでもないですよ!お頭、もしかして人間やめてませんか!」
「うむ、天人なのだから人間じゃないのかもな」
「いえいえ、私はちゃんとした・・人間ですよ」
二人の人間卒業説に否定しようとしたが、壬生一族になっていると言ってもいい体だ。だから、ちょっとだけ間をあけてしまってから人間と答えた。
「おお~~い!アキラ!」
「「殿(久遠様)!」」
「おや、久遠。どうしました?」
ふたりしてじ~~っと見ていると久遠がやってきた。
「ちょっと話がある。来てくれないか」
「(ニヤニヤ)殿、まだ日が出ているうちに閨の相談ですか?」
「ふふ、久遠。それなら人のいないところで」
「え、えええええ!わ、私も混ぜてください!」
壬月とアキラは当然ワザと、ひよは本気にして久遠に迫った。
「な、なななななな!何を言う!ひよ!本気にするな!」
「ははは、では行ってきますよ」
「アキラ!否定せい!」
アキラの隣から文句を言う久遠。その久遠の頭を撫でて、真っ赤にさせて言葉を失わせて手を繋いで歩くアキラ。そんな二人を見届けた壬月とひよ。
「あ~あ~、羨ましいな~」
「うむ、同じ嫁だからな」
「え?壬月様もですか!」
「私も嫁だぞ。忘れたのか?」
「あ。え~その~、あの~」
「ま、普段は見せないようにしているから無理もないか。これでも、アキラの子なら宿してもいいと思っているぞ」
「はええええええ!」
壬月から出たまさかの言葉にひよはとてもビックリした。
「驚くことはないだろう。あの夢でも、そして現実でも、あれだけの信念を貫くために頑張る男などこの日の本であいつしかない。そんな男になら私も惹かれるさ」
「そ、そう、ですね。お頭は今でも頑張っていますからね・・・そう言えば、白百合さんもあの夢を見た次の日には嫁宣言してましたからね」
「あいつのあの宣言は私も驚いた。いつ裏切るのか?と思っていたが、完全にアキラに添い遂げる覚悟を持ったみたいだからな」
「もう、お頭の女誑しはどうやっても止められないじゃないでしょうか?」
「全く持ってその通りだな・・・ははは!」
「笑い事じゃないですよ!奥の順番が余計に遅くなるんですから、壬月様も他人ごとじゃないですよ!」
「そう言われると、確かにな」
慌てるひよの言葉を流す壬月。だが、その顔は笑顔のままだった。だが、アキラと久遠の姿が完全に見えなくなったところで、壬月は真剣な顔になった。
「・・・ひよ、一つ聞くがいいか?」
「え?な、何です?」
その顔に思わず少し後ずさったひよ。だが、気にせずに訪ねた。
「もしだぞ。もし、躑躅ヶ崎館で光璃様が言った通りアキラのいない状態の歴史で進んでいたら、どう思う?」
前触れもなくいきなり尋ねられてキョトンとしたひよ。だが、壬月は止まらない。
「時々、考えるんだ。アキラがいるからこそ、こうして本来殺し合う立場だった織田・長尾・武田に足利・・・浅井に松平も入って皆が手を取り合った。だが、本当にいなかったらどうなっていたのかとな」
「あ、あの、ど、どうして、私に?」
そのような話は麦穂や春日とかにしそうなのに、自分にした理由が分からなかった。
「ひよ、私はな・・・もしかしたらお前には、天下を取れる器があったんじゃないか?と思っているからだ」
「・・・・・・へ、え、はあああああああ!わ、わわわわわわあわ」
「落ち着け!」
「おお、おおおおおお、落ち着けませんよ!わ、私が天下を!!!」
壬月が彼女に話した理由に、気が動転して焦りまくるひよ。落ち着くまで待った壬月。
「落ち着いたか?」
「はあ、はあ、はあ、ま、まだ落ち着けませんが、つ、疲れました」
焦ってドタバタして疲れて、やっと話を聞く姿勢にはなった。
「あ、あの、そ、それで、じょ、冗談ですよね・・・わ、私が天下なんて」
「いや、本気だ・・・もちろん最初はそう思わなかったさ」
思い出すように少し顔を上げた。
「ど、どの辺りから、ですか?」
「アキラと墨俣城を作った時からだ・・・私や麦穂ですらできない作戦をお前達はやってのけた。誰もが無理な作戦だと思っていたことをやってのけた」
「そ、そんな!お、お頭がいたから」
「その辺りからお前を見る目が少しずつ変わった・・・もしかしたら、殿がお前を傍に置いていたのは気に入ったからだけではなく、お前の中にある何かを見たからかもしれないとな」
「い、いや!私は!」
ひよは壬月にそんなふうに見られたことにビックリした。話が脱線しかけていたので、咳払いをして元に戻した。
「話を戻すぞ。光璃様の言ったもしかしての歴史・・・お前はどう思う?」
「あの、えっと。も、申し訳ありませんが、分からないです!」
「私はな、もしかしたらお前と戦っていたのかもしれないと思うんだ」
「え?わ、私がみ、壬月様と!」
「人望は私よりお前の方があると思っている。人を集め、しかも隊の運営もうまいお前なら味方をたくさん集められる。久遠様がいるからこそこうして共にいられるが、もし鬼との決戦で久遠様が亡くなったら・・・アキラがいなかったら・・・そうなっていたんじゃないか?と思っていた」
武将だからこそ、戦う可能性は常に考える。そして、壬月は久遠が気に入っていたひよに目が行き、ここまでの功績でいつか久遠と同じくらいの器を持てるんじゃないか?と思っていた。そして、万が一久遠が亡くなったら少なくとも織田勢は分裂して、いつか・・・その考えがあったからこそ壬月はひよに訊ねた。
「もう一度聞く・・・お前はどう思う?」
「・・・・・・」
しばし無言になるひよ。
「わ、私は、戦いたくないです!そんな考えなんて、持ちたくないです!だって、今せっかく争っていた皆が、お頭の、お頭のあの旗のように手を取り合って、仲良くして、お頭を愛しているのに!その人達同士が戦うなんて・・・考えたくないです!」
そして、本心を壬月に伝えた。
「・・・悪かったな。そうだな、もう既に過ぎ去った可能性だ。考えても仕方ないな。聞かなかったことにしてくれ」
涙目で俯くひよに謝罪した。
「うう、ひっく・・・お頭が大好きなのに、みんな大好きなのに」
「すまなかったな。そうだな、アキラが好きなもの同士で戦うのはよくないな」
ひよの頭を撫でて、安易に聞いたのを悪く思った壬月。
「今を大事に生きる。それを考えていくべきだったな」
彼女のその思いに反省して、今したいことを考えていく。そうして頭に浮かんだのは、アキラの嫁になったのだからひよに言ったアキラの子を作る。これだった。
『全く、アキラの事になると武将より女の考えをするようになるとは・・・私も殿やひよと同じになっていくな。越前や甲斐でも、アキラに抱かれたい気持ちも強かったし。確かに、無粋な考えだった・・・反省しないとな』
これからも鬼との戦いがあるのに、アキラの子を作るのが一番に思い付いたことに武将の自分より女の自分が表に出やすくなっていることに気づいた壬月。だからこそ、女の考えであることを思いついた。
「なあ、ひよ。ちょっと聞きたいんだが・・・」
「え・・・さっきみたいなのは嫌ですよ」
「大丈夫だ。むしろ喜ぶことだ。お前の・・・は、いつだ?」
「え?えええ!そ、それ聞くんですか!」
「答えろ。ちょっと思いついたことがあってな」
「ううう、・・・です」
「ほう~、なら好都合だな。詫びと言っては何だが、こうしないか?」
そして内緒話をした。この内緒話がいったい何なのかは・・・次の話で明らかになる。
最初は因縁ならひよと葵にしようかと思ったのですが、原作のひよは完全に現実の歴史の立場とは違っているので、これじゃあ二人はすれ違う事すらできないのでは?と思い、壬月にしました。
次回は、ころと麦穂にするつもりです。後、最後に書いた壬月の提案もこの二人に関わるのでその時に明らかにします!お楽しみに!