※この作品はR-18です。

戦国恋姫 盲目のサムライ   作:一日三食MEN

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 お待たせしました!本編を久しぶりに再開します!
 今回はついに稲葉山城攻略です!原作三章後の間章は何とか四章後の間章とうまく合わせてやってみます。
 


十五振り目 鬼ですか・・・私は

 「そうですか。ひよは家族のために、城でお仕えしているのですね。いい心がけであり、偉いですね」

 「そ、そんなことないですよ!お頭の方がとても偉いですよ!」

 「それなら、どっちも偉い。ということにしましょう」

 「えええ!お頭と一緒なんて無理です~~!(ぼおおおおお)ん?この音は?」

 夜、長屋でひよと二人でそれぞれお互いの昔の話をしていると法螺貝が聞こえた。アキラは初めて聞いたが、ひよはすぐに反応した。

 「お頭。出陣の合図です!」

 「アキラ様。先にお行きください。我々はすぐに追いつきますので・・・久遠様はもう出陣しています」

 「一人でですか・・・やれやれ、確かにそうするべきですね」

 詩乃ところも、すぐにアキラの部屋にやってきて今すぐ出るよう言った。

 「お言葉に甘えて、先に行かせてもらいます・・・三人とも、埋め合わせとして後日になりますが、今度四人で食事をしましょう。私が作りますよ」

 「えええ!アキラ様、料理できるんですか!」

 「ころや一発屋のきよさんの親父さんには負けますが自信ありますよ・・・かつて一緒にいた仲間達がこれでもか!というくらいできませんでしたから」

 酒好きと喧嘩好きな連中のあの顔を思い出し、悲壮な顔つきになった。一体、そのとき何があったのかはその顔を聞くと聞けない三人だった。

 「お、お頭。その話は今度に」

 「お急ぎください、久遠様と一緒にいることがアキラ様のやることです!」

 「では、先に行かせてもらいます」

 三本の刀を身に着け、アキラは馬に乗って先に行った。

 

 

 走っていると久遠を見つけ無事合流したが、追いかけてくる将と兵を待っている間に二人だけで作戦の話し合いをした。その内容は、自分達の隊が城に潜入して前回の偵察の際に見つけ三の門を開けて、そこから皆が城内に侵入して城主と兵達を討って稲葉山城を奪取。というものだった。今回の戦いは時間との勝負でもあるため、最短で城を制圧するにはこれが一番だと彼女に話した。

 その話を聞き、久遠には無謀なことをやろうとしているように聞こえるが、アキラはもっと危険なことを向こうの世界でやり続けていたので、この作戦は自分には危険と思ってなかった。そこまで自分の為にしてくれるアキラに

 「アキラ、お主はどうしてそんなに強い?何故、そんな危険なことを自らやろうと言えるんだ?」

 久遠を聞いた。そんな彼女に笑顔で答える。

 「久遠、あなたは私をまだわかっていない。この程度の事は簡単にできますよ」

 「今は我の質問に答えろ!」

 だが、不安が形となって目尻から涙が見えた。それを見たアキラはしっかりと本心を言った。

 

 「前に言いましたよね。私はあなたのためなら刀にも盾にもなると。それをやろうとしているのです。それに、この戦は必ず勝たないといけない。そうあなたにとっても、詩乃にとっても、そして・・・結菜のためにも」

 

 久遠にとっては、自分をわかってくれた前当主の城を攻める。詩乃にとっては、最近まで自分の仕えていた城を攻める。そして、結菜にとっては現当主とは縁を切っている状態だが一応血はつながっている。アキラはただ城譲り状があるから攻めて、手中に収めるだけの戦いではないことをしっかり理解していた。

 だからこそ、成功させるためにこの作戦をすると断言したのだ。

 「まあ、見ていてください。妻に見せてかっこいいと思わせるいい機会なので」

 「ふ・・・だが、必ず成功させろ。失敗したら・・・泣くからな」

 「そうですか。なら、妻を泣かせるわけにはいきませんね」

 やっと笑顔を見せたところに、壬月と麦穂がやってきた。

 

 

 その後井ノ口の町の焼き討ちをして、仮設小屋を急いで作らせながら陣を作って作戦会議が始まった。そして、久遠の口からアキラの作戦を伝えられた。当然、皆は反対で特に麦穂は強い反対をした。

 「危険すぎます!アキラ殿、どうしてそんな作戦を!」

 「大丈夫ですよ、麦穂様。お頭が言っているのですから」

 「そうですよ。お頭を信じてください」

 「あのな。麦穂ほどではないが私達はその大丈夫という理由が知りたいんだが」

 壬月のその質問に、

 

 「「お頭が言っているから、きっと大丈夫です!」」

 

 ひよところはアキラを信じ切った顔で言い切った。

 『・・・二人とも、ありがとうございます』

 アキラは嬉しかった。自分一人だけでもやれる作戦だが、隊を率いての作戦となれば話は別。二人ともそれは分かっているが、それでも自分を支持してくれた。結局、麦穂以外は二人の言葉に頷いた。

 「では、行きましょう。二人とも、必ず成功させますよ」

 「「はい!」」

 「アキラ殿!」

 「麦穂さん、大丈夫です。三の門で待っていますね」

 彼女にそう言って落ち着かせた。ひよところがここまで自分を押してくれたのなら、その期待に応えよう。その気持ちをもってその場を去った。

 

 その後、森の中でちょっとした笑い話もありそのおかげで数人の隊員達も緊張が解け、いよいよ作戦開始となった。ただ、稲葉山城の兵達の監視は全くできてなく簡単に侵入できたが、城の中では兵の見回りがあるので、草の中で隠れているとアキラがつい昔話をした。

 「こうした作戦は初めてですね。昔は正面から門をぶっ壊して堂々と入ってたくさんの兵をとことん切って最後には城主も切っていたので、ちょっと味気ないというか物足りないというか」

 ぼそっと呟いたアキラの言葉に全員が反応した。

 「あ、あの、お頭。それって、冗談ですよね」

 「た、たくさんって、どれくらいいたんですか?」

 興味もあるが、おっかなびっくりで聞きたい気持ちもある皆。

 「う~~んと・・・切った兵の数は三百までは数えていたんですが」

 「もちろん一人じゃないですよね!他にも何人かいたんですよね!」

 「ええ、三人いましたよ」

 「「「「えええええ!!Σ(・□・;)」」」」」

 「つまり、四人で「あ、三百以上というのは私一人で切った数ですよ。四人合わせると二千は軽く超えますね」、ええええええ!!」

 「何者だ!出て来い!」

 さっきの「えええええ」はかろうじて小声だったから兵にも気づかれなかったが、二回目は大きな声を上げてしまったため、気づかれてしまった。

 「そんなに大きな声を出すから気づかれたじゃありませんか。作戦中なのですからしっかりしてください」

 その文句に、ひよもころもアキラ隊の隊員も『いや、お頭のせいですよ』と満場一致で心の中で突っ込んだ。

 「仕方ありません。私が今いる敵兵と戦いますのでひよは三の門の閂を。ころと皆さんはひよを守ってください」

 「「はい!」」

 今の話でとんでもなく強いことが分かり、むしろ心配できなくなったため一人で何十人いる兵と戦うこの案を受け入れてしまった。

 「ぎゃあああ!何でこいつがいるんだ!!!」

 「いやだ!助けて、死にたくない!!」

 「降参しますので、氷漬けだけはやめてください!!」

 だが、やってきた兵の三分の一が墨俣と美濃でのアキラの戦いを見てきた兵だったらしく、もう三分の一もその兵達からいろいろ誇張されたアキラの話を聞いた兵だった。そのおかげで姿を見ただけで武器を捨てて土下座で降参した。残った三分の一はその話を信じなかったり聞かなかったであろう兵達で、襲いかかってきたが手ごたえのなさに逆にため息が出たくらいだった。結局、アキラからすれば全く楽しいと言えない戦いだった。

 「・・・何か、民が恐怖する鬼を見るような目で見られた気がするのですが」

 「お頭、その表現はばっちり当たってます」

 「閂、開けま~~す!!」

 ころのツッコミに苦笑いをして、ひよが閂をとって門を開けた。

 

 『何か、ちょっとだけ戦好きだった狂になった気分ですね』

 

 向こうにいる狂の姿を思い出して、笑みを媚びしたアキラだった。

 

 

 作戦は無事成功。稲葉山城、織田勢侵入開始。

 




 この稲葉山城攻略。アキラが二回美濃勢と戦っていたため、その兵達から完全に恐れられている話になりました。まあ、実際あのSDKの世界の人間の戦いを兵が見たらこうなるだろうと素で思います。

 次は、侵入後の稲葉山城と久しぶりのあの「ヒャッハー!!」な二人との再会です!ちょっとしたひと悶着があるかも!

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