おはこんばんは!三MENです!今日からついに十二月!でも、寒さは先月の方が寒い気が・・・。
今回は第二章ついに完結です!あ、でも間章は書きますので、まだ完結ではないか。
門を開けた後、すぐに兵を引き連れてきた麦穂が心配な顔でやってきた。
「アキラ殿、ご無事ですか!」
「大丈夫ですよ。むしろ、敵兵の方を心配した方がいいかと」
「え?」
アキラに言ったことを疑問に思いながら敵兵に顔を向けると、まだ彼らは恐怖で震えていた。アキラは背中を向けて不意打ちのチャンスだったのに、それでもなお恐怖が勝っていた。
「何か、墨俣とかの戦いで私を鬼と思っているみたいで」
「そうですか・・・でも、心配したんですからね!何かあったと思って」
「それは申し訳ありませんでした・・・そうだ、今度二人きりで食事しませんか?」
「え!ふ、二人きり!」
「はい、あなたが「あ、アキラ殿が良ければお付き合いします!!」それはよかった。では、私を久遠と合流してきますので、この後をお願いします」
「お任せください!その期待に応えてみせましょう!」
大きな胸を揺らしながら言って、周りの兵達に指示を出して麦穂もまた行動を開始した。そんなアキラに蕩けた麦穂の様子を見て二人は不機嫌だった。
「お頭!麦穂様を誑さないでくださいよ!」
「私達がいる目の前で酷いです!」
「・・・何を言っているのですか?さあ、行きましょう」
言っている意味が分からないアキラは、む~とした顔の二人を連れて城の中を歩きだした。
その後、城に入ってきた久遠と合流して無事作戦成功を伝えた。その際、結菜の所に預けた詩乃からの伝言を伝えて、再び戦場に出た。既に、別の門も開かれておりそこから来た壬月と合流した。前の方では、三若達が暴れていた。
「壬月さん、お待たせしました」
「おう、作戦成功したな!後は本城を攻めるだけだな」
「その割には遅いですね。あの三人は何をやっているのでしょうか?」
「ああ、まだまだだな。全く時間との勝負だと言ったのに、まだ本城の門すら開けてないとは・・・後でゲンコツだな」
「一発だけにしてあげてくださいね」
最近三人のゲンコツシーンを見ることが多いため、そう突っ込んだら後ろから何やら物騒な気配を感じたので後ろを向いた。
「全く・・・ぼんくら斎藤にどれだけ時間かける気だ」
「母の言う通りだぜ。俺らならすぐなのに」
『おや、この声は』
「おお、桐琴に小夜叉か」
やはり、と思いながら、二人に意識を向けた。この世界に来たその日の夜に出会った親子だった。
「あいつら、あれで制圧しているつもりかよ」
「全くじゃ・・・これ以上は待てん。儂らがやってやる!壬月、いいじゃろ」
「ああ、構わん。やってやれ」
壬月からの許可も下りて、何とも物騒な笑顔を出したときに小夜叉がアキラを見た。
「よっしゃ!それじゃ・・・ってああああ!お前は!」
「ん?どうしたクソガキ・・・ほう、ここで会うとはふふふ」
小夜叉の驚きに桐琴もアキラを見ると、二人とも得物を持って殺意バリバリで迫ってきた。さっきより、殺意が倍に増えたのは気のせいではない。
「あの、どうして私の方に?その殺意をぶつけるのはあっちじゃ」
「んなもんどうだっていい!てめえ、よくもあの時勝手に鬼を殺しやがったな!」
「そうじゃ!おかげであの日の夜は気分がすっきりできなかったんじゃ!」
すっかり城攻めの事を忘れている。ただ、自分達の楽しみを奪ったアキラをぶち殺す事しか考えていない。
「こら二人とも、今は城を」
「「各務!」」
さすがに作戦放棄されるわけにはいかないので壬月が注意をすると、桐琴が誰かの名前を呼んだ。すると、無言で一人の女性が現れた。
『気配の消し方が上手ですね。私も戦場だからこそ気づけたが、違うところだったら気づけなかったかもしれないですね・・・強さは三若三人分といったところでしょう。相当血生臭い匂いがする辺り、随分と修羅場を潜り抜けたみたいですね』
「何ですか?」
「儂らの代わりに森衆の指揮をして、この城を落とせ!」
「俺らはこいつに用があるから!」
「壬月、これで文句ないじゃろ!」
「ちゃんと、森衆が城落とすから」
「・・・わかった」
二人の言葉に溜息を吐いて、アキラの方を向く壬月。呼ばれた各務という女性は森一家の隊に指示を出すために移動していた。
「この二人の世話を頼む。私は外の方に行って、まだ敵がいないか確認してくる」
「ちょっと待ちなさい。それってこの面倒くさい二人を私に押し付け」
すると、ヒャッハー!という声が聞こえた。どうやら城本体の門も壊されたようだ。
「じゃあな。ここの名代も頼むぞ」
「ついでに頼むみたいな言い方「「おっら~~!!」」うわ!」
壬月がいなくなると同時に、二人の槍が自分に振り下ろされそうだったので後ろによける。ギラギラの殺気を自分にぶつけてくる二人を見て諦めた。
「はあ~~。ひよは久遠に早く来るよう先触れをしてください。ころは今いるアキラ隊と残っている壬月さんの部隊と連携して周りの索敵と陣をしいてください」
「「あ、はい!」」
「さあて、覚悟はいいな!クククククク」
「ふふふ、俺の槍が血を求めているぜ~~!」
どこぞのジャッ〇・ザ・リッパーな顔をする二人を見て、改めて誰かを確認した。
『森三左衛門可成通称桐琴で娘の森小夜叉長可でしたね。全くここまで戦狂いだとは・・・ほたるが二人いるみたいです』
ここで戦うのはまずい。何しろ、自分の隊の兵やころだっているし、近々久遠だって来る。暴れられてボロボロに知るのはまずい。
「ここで暴れるとまずいので・・・に~~げさせて、も~~らいま~~す!」
だから、二人に背中を向けダッシュで走り出した。
「「待ちやがれ~~!こら~~!!」」
「お~にさ~ん。こ~ちら~」
手をたたいて二人を煽っていた。見事に殺気が高まった二人。
「クソガキ!わしは右から。お前は左だ!」
「おうよ!覚悟しやがれ!」
「ふふふ~。ほらほら、そんなんじゃ私は捕まりませんよ~」
「・・・あの、ころの姉さん」
「見なかったことにして、仕事をしましょう」
あれだけ面倒くさそうにしていたのに、いざ二人に絡まれたらと楽しそうにしているアキラ。ころの何もなかった的な言葉にツッコミを入れる兵は誰もいなかった。
鬼ごっこの勝者はアキラだった。理由は鬼二人の上司が来たため中断するしかなかったからだ。
「全くあの二人は・・・まあ、それが森一家らしいが」
「楽しませてもらったのでいいですが・・・それより、いよいよですね。あなたの未来への扉が開いたのは」
「ああ、まだ夢の第一歩を踏み出したにすぎん」
「夢ですか。久遠、聞かせてもらってもいいですか」
「・・・笑うなよ」
胸を張り、意を決して久遠は話した。
「我の夢は力で日の本を統一し、皆が笑顔で仕事をしておいしいものを食べ、そして穏やかに暮らせる世を創ることだ。壊す、戦う以外の力を創りそして楽しいと思える世の中を創る。それが我の夢だ」
これを聞き、アキラはあの言葉を思い出した。それはアキラにとって喧嘩ばかりしていた仲間であり、親友であり、今は将軍である漢の言葉だ。そう、余りにも妄想ともいえるような夢・・・だがそれを本当に実現しようとする信念を持って言った言葉。
『わいが全員守る。みんな、子供達も樹海の人達も、みんなわいが守ったる!絶対にみんな幸せになれるように!穏やかに暮らせるように!・・・だから、だからワイを信じて力を貸してくれ!』
アキラがサムライとして最も尊敬し認めていたあの漢と戦った時に言った言葉だ。思わず笑みをこぼした。
「ふふふ、まさか同じようなことを言う人と出会えるとは」
「あ、アキラ!笑ったな!」
「言い訳に聞こえますが、これは思い出し笑いです。あなたのその夢と似たようなことを言った親友を思い出したのですよ」
「親友?我と似たようなことを言った?」
「ええ・・・いずれ話しますよ。その時のことをね」
「・・・そうか」
話を切り、前を歩くアキラ。彼の背中を見る久遠。
『アキラ、お前の背中がとても遠く感じる。お前はどんな生き方を自分の世界でしたんだ?・・・アキラ、我はお前の妻だぞ。だから、だから!いつか、いつか必ず、教えてくれ』
目で追いかける久遠。そんな彼女に落城の知らせが届いたのはすぐ後だった。
織田久遠信長、稲葉山城制圧完了。城譲り状の誓いを果たす。
以上稲葉山城制圧。及び森一家再登場でした。ここでどうしてもあの漢の言葉を入れたかったので入れました。
あと、「に~~げさせて、も~らいま~~す」はいろんな創作さんが使っているであろうあの言葉をアキラ流に変えました。
次回は、また間章です。うむ、原作の最初の方は本章が短い気がする。