※この作品はR-18です。

戦国恋姫 盲目のサムライ   作:一日三食MEN

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 こんばんは!三MENです。今回からまた間章です。アキラ隊の三人との話です!

 後、前話では仕事の時間が近かったため書き忘れたことがあるので、ここで書こうと思います。
 まず一つ目。アキラと森親子のおにごっこ。某怪盗三世とICPO警部さんの追いかけっこにみえたのは気のせいではないですよね?投稿後の確認でそれに気づきました。
 そして、もう一つ。森一家の陰の隊長各務さん。彼女もアキラの攻略対象に入れようと思います。原作では結構名前も出てきて、プロフィールもそれなりにあるのに、姿絵がないのはおかしい!これが理由です。


間章3‐1 昔話は恥ずかしくないように話すのが一番です

 稲葉山城を制圧した数日後の事だった。アキラは久遠の家に預けていた詩乃を連れて、元稲葉山城に向かう途中だった。城の制圧に使った策がうまくいったので、久遠から連れてくるように言われていたためだ。だが、アキラと二人っきりという状況だけど彼女は一言も発しなかった。

 

 『無言になるのは無理もないです。つい最近までは織田の旗なんてなかったですし・・・自分の治めていた村が燃やさせて、それをしたのが自分を助けた織田。いくら村人も了解していたとはいえ、実際に目で見ると複雑な気分になるのでしょうね』

 

 本来なら詩乃の気持ちの整理に時間を与えたいが、そうはいかない。行かなければならない元稲葉山城、そして現岐阜城へ。

 「行きましょう。稲葉・・・いえ、岐阜城に」

 「そうですね。今日は久遠と軽く話せばあとは自由ですから、すぐ長屋に戻りましょう。約束通り、今日は私が食事を作りますからひよところも交えて食べましょう」

 「・・・・・・はい」

 気分転換に約束の事を言ってみたが、岐阜城に入るまで結局詩乃は一言も口を開かなかった。

 

 

 岐阜城に入りしばらくすると久遠と麦穂と壬月の三人で話しているところを見つけたので、早速話をした。その話の中で、今回のアキラ隊のやった作戦を口に出してしまい説教されてしまったアキラ。久遠・詩乃・麦穂の三人にそろって「寿命が縮まる」と言われ、アキラは何も言えなかった。

 話を変えると同時にひと月にしていたことを訪ねた。

 「そういえば、久遠。ここの元当主はどうなったのですか?」

 「詩乃の搦手門を開けておく作戦のおかげで、真っ先にそこから逃げたらしい。今はどこにいるかは知らない」

 「なるほど、この戦で死ぬことはなく無事逃げたということですね」

 若干だがホッとしていた。

 

 『それはよかったです。もう、縁は切っているけど結菜の親戚に違いない。死んだなんてさすがに後味悪いですからね』

 

 自分の妻の一応親族なので、ほんの少しだけ気になっていた。そして、結菜の顔を思い浮かべた時に伝言も思い出したので久遠に伝えた。

 「そうだ、結菜から伝言がありました。忙しくなると食事を抜くことがあるからちゃんと食事をとるように。との事です」

 「わかっておる。当たり前のことを言うな」

 胸を張って言った久遠だがアキラにはわかっていた。

 

 『ま、そう言ってくるのは分かっていましたよ。その当たり前は言われても守る気はない。という意味の当たり前。ですね』

 

 苦笑いしながら久遠の言葉に心で突っ込んだ。

 「というわけで、壬月さんと麦穂さんは結菜のお願いを頼みます。久遠が倒れたりしたら、私と結菜の寿命が縮まりますので」

 それを言われた二人は見事に

 「ははは!ああ、大事な任務だ。引き受けよう」

 「ふふふ、もちろんですよ」

 笑顔で笑った。

 「アキラ、それは我への伝言じゃないのか!」

 「あなたへの伝言、とは言った記憶はありませんが?」

 すでに背中を向けているアキラに文句を言う久遠。軽く流しながら、

 「全く・・・ちゃんと守れるくらいなら結菜も伝言なんてしませんよ」

 と小声で突っ込んで詩乃とその場を後にした。

 

 

 城と出た後、詩乃が一人で行きたいとこがあると言い偶然という形を使って一緒に歩いているとある場所にたどり着いた。そこは彼女を助けた場所だった。あの時凍り付いた兵士の氷は溶けていたが、やはりもう息絶えていた。

 「アキラ様に、助けられた。死を覚悟した場所」

 そこで詩乃はあの時の気持ちを思い出しながら、初めて心を開いた。

 

 「私が稲葉山城を乗っ取っても龍興は何の理解しない・・・城を返しても久遠様に攻められ城を取られることもわかっていました。そして、龍興の怒りを買った事で殺されることも・・・でも、でも私はアキラ様に助けられた。こうして、生き延びてアキラ様の配下になって・・・言った通りになった。我が竹中家は斎藤家には先々代と先代にはとてもお世話になったというのに。その恩に対して私は本当に正しいことをしたのか。そう思うと悲しくて、辛くて」

 

 語り始めた時から涙を出して、途中からアキラにしがみついて思っていることを全部言ってくれた。アキラはこの時に、やっと本当の意味で竹中半兵衛重治ではなく詩乃として見ることができた。

 「詩乃、正しいことの判断基準何て曖昧ですよ・・・私もそれで悩み苦しんだことがあります。ある戦いの前に、捕まった男を助けるために自分の持っていた人生そのものとも言える肩書を捨てたことがあります。戦いながら思いましたよ、本当に肩書を捨てたことは正しかったのかと」

 「アキラ様・・・それでその男は助けられたのですか?」

 「ふふ、自分から牢をぶち壊して勝った私の下に来ましたよ。でも、あの時は本当にうれしかったです。あの決断をしたからこそ、かけがえのないものをたくさん手に入れたのですから」

 詩乃も久遠の夫ではなくただのアキラとして見ていた。相変わらず目蓋は閉じられたままだったが、この瞬間だけ彼女はアキラの眼が見えた気がした。

 「確かにあなたは苦しんだ。でも、今はどうです?私と会えたこと、それは大したことなかったですか?」

 「そんなことありません!アキラ様が私を求めてくれたから・・・私の事を認めてくれたから・・・私を手に入れたいと言ってくれたから!」

 「それがあなたの手に入れたかけがいのないものではないでしょうか?」

 「あ・・・」

 その言葉で涙が止まった。同時に心が満たされた気がした詩乃。

 

 『そうだ。失ったものもあるけど・・・かけがいのないものもこの手に、心に入った。アキラ様のものになった喜びや嬉しさ。この方のもとにいることを私は満足している。今は・・・それでいいではないですか』

 

 自分の中にある辛さや悲しさは消すことはできないが、それを乗り越えたからこそアキラに仕える喜びを改めて知った詩乃。

 「私はあなたが隊に入ってくれて心から嬉しいですよ。では、帰りましょうか。ひよところが待っていますよ」

 「・・・はい!」

 元気よく返事をした。彼女の気持ちに整理がついたようだ。

 

 

 長屋では、既に材料を買い込むよう頼んだひよところが待っていた。台所には頼んでいた材料がちゃんと全部そろっていた。

 「「お頭!早く早く!」」

 「はいはい。今回は鍋にしようと思いますがいいですか?」

 「「はい!」」

 「鍋、ですか?」

 その後、話を聞くと詩乃は鍋を食べたことがないことが分かり、ならちょうどいいということで鍋に決定した。材料を上に投げ、刀で全部一口サイズに切り器に見事に乗せたときは思わず三人とも拍手をした。その後、順調に作り無事鍋は完成した。

 「では、いただきましょう」

 「「「はい、いただきます」」」

 食事が始まれば、最初は味の評価から始まり、そして、今回の稲葉山城の話になる。そして、その後は誰が一番手柄をとったかという流れになる。それは自然の話の流れと言ってもいいものだった。だが、女性というのはふと気になるとつい聞いてしまうものである。特に目の前の好きな人のことになれば尚更。

 

 「お頭って、前いた世界では好きな人っていなかったんですか?」

 

 ころの言葉は、ひよも詩乃もすごく興味を持つものだった。聞きたい聞きたいと三人の眼が輝いていた。

 「好きな人、ですか・・・ま、ここにはあいつらがいませんし、話してもいいですね。ええ、いましたよ」

 何か三人の顔が一気に暗くなった。いるだろうと思ってはいたが、そうやって言われるとやはりちょっとショックだ。

 「い、いたんですか・・・?」

 「はい。今思えばあれが初恋だったのかもしれませんね。でも、もう別の男性と幸せになっていますよ」

 「そ、そうですか・・・し、幸せになっているんですね!」

 「っほ、よかったってああうう!」

 「アキラ様を幸せに・・・私が」

 終わった恋と分かり、すぐに三人の顔が明るくなった。詩乃は頭の中でアキラの隣に自分がいる妄想でもしているのか、少し顔が赤い。

 「さて、そろそろ締めと行きますか。ころ、ご飯を」

 「はい!雑炊にするんですね!」

 「雑炊?え?でも、もう食べ終わったのでは?」

 「詩乃ちゃん!鍋の最後は雑炊!これは当たり前だよ!」

 「まあ。一度味わえば分かるので、そのまま見ていてください」

 鍋にご飯を入れるころをみて、詩乃は?を出していた。

 

 締めの雑炊も食べ終わって、四人はその場で寝ころんだ。かなり腹も膨れて、彼女らのまぶたが重くなっているのか閉じかかっている。

 「もう寝ますか。片づけは明日でいいでしょう」

 「ふぁあ~い。あの、お頭・・・えっと、抱き着いていいですか!」

 「あ、ひよずるい!あの、私も」

 「なら、当然私もいいですよね?」

 「ふふふ、三人とも甘えん坊ですね。もちろん構いませんよ」

 そして三人はアキラに抱き着いて眠りについた。

 

 『あの三人と寝たことを思い出しますね。無理矢理ついてきていましたが、それなりに楽しかったです』

 

 向こうの世界にいる三人の事を思いながら、アキラも眠りについた。

 




 詩乃、心中を語る。アキラ隊三人と食事の話でした。アキラの初恋の人、一部の過去話、もちろん原作知っている人はわかってますよね!

 次回は麦穂と壬月の話にしようと思います。お楽しみに!
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