やりました!100件突破です!約束通り、近いうち記念小説を書こうと思います!
アキラ達は一つ目の目的地である堺に到着した。
『堺、私の世界でも代表的な商人の町。ここは変わってないみたいですね』
門番に偽りの身分を伝え、無事中に通してもらうとそこはもう別世界だった。たくさんの人がいて、たくさんのものがある。
「すっご~~~~い!」
「こんなにたくさん人がいるんですね!」
「これが堺。実際には見たのは初めてです」
「うむ、さすがとしか言えないな」
「ええ、銭さえ出せば人は買えます。そして、それをうまく利用すれば商人だけの国も作れる。向こうの世界では特に関心はなかったですが、そういう考えで見ると本当にすごいですね」
尾張でそれなりに繁盛している街を見てきたが、ここはそれを倍にしても足りないくらい賑わっていた。五人ともその賑わいに周りを見回していた。そして、そんな別世界に興味をわかない者はいない。
「ころちゃん!あの髪留めきれい!」
「ああ、ひよ。そんなに走っちゃダメ!でも、確かにきれい」
特にひよところは目が輝いていた。これは、金がすぐになくなりそうだ。とアキラは自分の財布の確認をした。
『女性というのは、新しいもの。特に身に着けるものは着るものには目がありませんからね。もしかしたら、ねだられるかもしれません』
今も昔も女性は買い物好きみたいだ。そして、その金を払うのが男の役目も変わってないみたいだ。
その後も皆でいろんな店を見ていた。特に目の輝きが止まらないひよところを見ながら久遠にどうするか確認したら、湊で南蛮商人と繋ぎをとっておきたい。とのことだ。アキラはすぐに思いついた。
「鉄砲・・・ですか?」
何しろ織田信長と言えば鉄砲だ。だからすぐに気づいた。
「ああ、これからはそれが大きな武器となる。だが、商人の知り合いは尾張にいてもこの堺にはいない」
「ふむ、それなら宣教師に頼んでみてはどうです?その人ならそういう人達の知り合いがいると思いますが」
「なるほど・・・天守教の宣教師ですか。確かに大きな町に天守教の寺院はあると聞いたことがあります。顔も覚えられていると思いますので、それはいい考えかもしれません」
アキラの提案に詩乃も同意した。だが、アキラは天守教という言葉が疑問だった。
「天守教?それが、南蛮から伝えられた宗教ですか?」
「その通りです」
詩乃の説明にアキラは少し考えた。
『確か私達ではあの宗教でしたね。となるとここでの天守教というのはそれということですか・・・』
今だにころとはしゃいでいるひよに目がいった。
『織田信長は宣教師を守っていましたが、あの子が同じとは思えませんが豊臣秀吉。そして、徳川家康・・・あのバカの父親がそれを禁じたと聞いてます。まあ、この世界がもう異質ですから同じ歴史になるとはもう思えませんね』
何しろ、自分は上司でひよは部下。この時点ですでに自分達の知っている歴史とは変わっているとみていい。
「何をしているアキラ。天守教の寺院に行くぞ!」
「ええ、分かりました」
早く、用を終わらせたいのか。久遠にせかされて寺院を探すことになった。
そして、数分後に寺院を発見。扉を開けて中に入ると、アキラにはとても異質と思える人が目の前にいた。
「ほう、あれが南蛮人というものか」
「ほええええ、とてもきれいな人です~」
「うん。あんなにきれいな人。初めて」
「はい、あの祈りの姿勢もとても絵になっています」
本当に神の使いと表現してもおかしくない容姿に腰には細身の刀。顔だちも彼女らに引けを取らないくらいの美人だった。
「でも、彼女は武人でしょうね。結構な腕です」
アキラが異質と感じた理由。確かに彼女達の言う通り、とてもきれいであることは認めるがああやって祈っているポーズに隙がなかった。
『でも、彼女は何かが違う。何というか・・・私と同じものを感じる』
そして、最大の理由は心の眼が勝手に警戒を促しているのだ。絶対に油断するな。もはや今までの数多くの敵と対峙してきたアキラならではの本能が訴えていた。
『確実に彼女は根本が違う。でもどうしてそう感じる?』
だが、今のアキラにはそれ以上は分からなかった。
その後、祈りが終わった彼女と話をするために部屋に案内された。
「こんにちは、皆さんもお祈りですか?」
「ほう・・・見た目は南蛮の人だから言葉が通じないと思いきや、日本語が上手ですね。なら、このままの言葉でいいですね」
「はい、構いません・・・ふふ、驚かれないのですね」
「いいえ。内心は驚いていますよ。何しろ、あなたのような清楚な女性は初めて会いましたからね」
「え。そ、そんな、何を」
「自信を持っていいですよ。あなたは清らかな美人です」
照れて赤くなる女性に、四人は白い目でアキラを見た。
「アキラ・・・我らにはその言葉は聞き捨てならないのだが」
「お頭・・・そりゃこの人に比べたら負けますけど」
「いくらなんでも、それはひどいですよ!」
「はあ、どうしてそんなに誑すんですか?」
「あなたたちは何を言っているのでしょうか?誑すつもりはないですよ。ただ、正直に思っただけです」
「「「「それが誑すと言うんだ(です)!!」」」」
一斉に怒鳴られた。その後、しばらく説教が続き女性は唖然とした目でその光景を見ていた。
『・・・解せません』
しばらく文句を言われるアキラは、自覚がなかった。
その後、四人は落ち着きを取り戻して、話を再開した。
「全く時間を無駄にしてどうするのです」
「・・・三人ともおけい。こやつにまた説教しても無駄だ」
「「「・・・はい」」」
「えっと、皆さん、大丈夫ですか」
「問題ない。ただ、こやつの頭の中を根本から変えないとダメだと実感しただけだ」
「「「(コクコク)」」」
「はあ?そうですか・・・」
久遠の言葉に三人とも力強く頷いた。そんな様子を疑問そうに見る女性。
『何やら不名誉なことを言われているのは分かりますが、そんなに認識のずれがありましたか?』
久遠の言葉に女性とは別の意味の疑問を持つアキラ。彼女とは久遠と詩乃の二人が話しかけていた。その中で彼女は南蛮の父と日本の母の間で生まれた子供だということ。更に詩乃と同じ美濃出身だということ。ここまではまだ、アキラもあまりおかしいところはなかったので話を黙って聞いていたが・・・アキラの思考が最大限にパニックになったのは彼女の自己紹介だった。
「私の名はルイス・エーリカ・フロイス。母から与えられた名は十兵衛・明智と申します」
アキラの思考が確実に停止した。だが、そんなアキラの状態を誰も気づかないで二人は話を続けた。
『ど、どういうことですか!彼女があの明智!だが、ルイス・エーリカ・フロイスという名も持っている。つまり、彼女は二つの名前も持っていることになる。ありえない、いくら何でもこれはおかしい。あのバカの父親は影武者を使って自分は偽名を使って別人を演じていたと本人から聞きましたが、これは』
「どうした、アキラ」
頭の中の整理が追い付かない状態だったが久遠に呼ばれてはっとした。
「あ、すいません。ちょっと考えが追い付かなくて」
「何かおかしいことでも?」
「いえ、何でもありません。まあ、今考えても仕方がないということですね。すいませんでした」
エーリカを含む五人はアキラの態度に疑問を感じたが、すぐに体制を持ち直した。これ以上の動揺を見せないために話を戻させた。
「それで、エーリカとやら。お主はどうしてこの国に来たのだ?」
「はい。とても大事な話をある方にしたいのです。この日の本で一番偉いというアシカガショーグンという方に」
「ほう、実は我も会おうと思っていた。ならば、我らと来るか?」
「え?いいのですか?」
何と目的地が同じということが分かりエーリカに同行を誘った久遠。
「うんうん!行きましょうよ!」
「旅は道ずれ・・・何とかというやつですよ!」
「アキラ様には気を付けてください。誑されないように」
「まあ、それはありがとうございます」
ひよところは嬉しそうに賛成し、詩乃も注意しながらも賛成のようだ。だが、アキラはみんなの話を聞いてなかった。
『さて、いったいどうなることやら。もはや、私の知る歴史をあてにしない方がいいですね。未来は一秒先でも行動次第で変わりますからね』
織田久遠信長、ルイス・エーリカ・フロイス又の名を明智十兵衛。これから先の運命はどう転ぶのか・・・。
結局、境を出られませんでした。やっと出せましたエーリカさん!でも彼女は正直書きにくいです。何故なら・・・いじれるキャラじゃないからです!!どうしても、彼女は面白く書けないです。その逆に彼女の可憐さを書こうと指が勝手に動いてしまいます!何やっているんだ自分は・・・
今度こそ、京にいくぞ!
因みにここまである人物をバカと書いてきましたが、いったい誰のことをさしているのか分かりますよね。でも、侮辱しているわけではなく、むしろ逆でそう呼ぶ事がアキラにとってとても心を許している証拠でもあるのです。何しろ、相当ひねくれてますからね・・・。