こんにちは!雪のすごさに敗北した三MENです!正直とんでもなかった・・・仕事、休みでよかった。
では、ついに北近江に話を進めます!
京を旅立ち、北近江に向かうアキラ一行。
「はあ~~いなくなってしまいました」
「大丈夫じゃ、双葉。あいつらとはまた会える。その時まで楽しみに待て」
「そうですぞ、今はやるべきことをやりましょう」
二条館の一室で、溜息を吐く双葉に話しかける二人。
「そうですね、頑張りましょう!」
「そうですぞ!これから忙しくなりますぞ!」
「うむ、今の余らができることは、来るべき時に備える準備をすることぞ!」
「はい!お姉様!」
「覚悟を承知ですな・・・ですが、それしかありませぬ」
「久遠を見て、アキラを見て・・・余もまだまだ頑張れると思った。このままではだめだと思ったのだ。さあ、やるぞ!」
「「はい!」」
一葉の言葉に二人は、かつての覇気を持っていた足利義輝を久しぶりに見た気がした。
京を出たアキラ達は、北近江の小谷城に到着。その際、エーリカがその城を見て感激しており、城を見るのが好きなことが分かった。また、小谷城にいる久遠の妹は尾張時代からひよをとてもかわいがっているらしく、久遠は彼女ところに先触れを頼んで先に会わせてやった。彼女らしい気配りだ。
城の城門が近づくと、ひよところが一緒に手を振っていた。二人の傍にはもう二人、女性がいた。一人は一瞬男かと思ったけど男装をしている女性と、もう一人はちょっと背の小さいけど声が大きい女性だった。
「姉様!お久しぶりです!」
「お姉ちゃん!久しぶり!」
「うむ!真琴、お市。久しいな」
久しぶりの家族の再会に、三人共嬉しそうな顔をしている。
『背の小さいお市と呼ばれた方が妹ですね。ということは、こちらの女性が名高い浅井長政ですか』
真琴という名は聞いたことないが、久遠やひよから市という名は聞いたことがある。だから、どっちが久遠の妹かはすぐには分かった。
「アキラ、紹介してやる、こやつが、我の妹・市だ。市、我が夫のアキラだ」
「ええ、久遠の夫をやっているアキラと申します。どうぞ、よろしくお願いします。先に言いますと、礼節などは全くと言っていいほどダメなのでそこらへんは目をつむっていただくと」
「やだな~~私やまこっちゃんはそんなことを気にしないよ。お兄ちゃん」
「そうですよ、お兄様。あ、僕は浅井長政。通称は真琴と言います!」
「お、お兄ちゃんですか?」
初めて聞いた呼び名にキョトンとするアキラ。
「うん!だって市のお姉ちゃんの夫なら、市にとってはお兄ちゃんでしょ!」
「その市の夫の僕にとっても、お兄様はお兄様ですよ!」
「な、なるほど・・・」
戸惑いながらも二人の言葉に返答した。
「一つ聞いてもいいかな?先に来た手紙に書かれていたけど、本当に目が見えないの?全くといっていいほど、そんな感じには見えないんだけど」
「それは僕も思っていました。まぶたは閉じられていますが、普通に話ができるから尚更そう思えなくて」
「ふふふ、問題ありませんよ。すいませんでした、うちの久遠が手紙に変なことを書いていたみたいで」
「別に変なことは書いとらんぞ。盲目の胡散臭そうな男としか書いてないわ」
「ふむ、改めて久遠の胡散臭い男に認定されたアキラと申し・・・痛いです」
折角久遠直々に言われた言葉で再度自己紹介をしようとしたら、その久遠から足を踏まれた。
「そんな紹介するからだ。全くおかしなことを言うな」
むすっとした顔をする久遠を見て市が笑った。
「あはははは!お姉ちゃんがそんなに楽しそうなの久しぶりに見たよ。お姉ちゃんがそんなに楽しそうにしている姿って久しぶりに見たよ」
「そこらへんは書かれていなかったからね」
「な、何を言う!書かなくてもいいから書かなかっただけだ!」
そうやって三人が楽しそうに話しているところを見ながら、アキラは別の事を思っていた。
『何でしょう、何か嬉しいような恥ずかしいような。でも悪くないですね』
さっきの二人から『お兄ちゃん』と呼ばれたことに実は内心照れていた。
城の客間に案内されて、一段落した一行。今は、真琴への感想を言っていた。
「中々好感の持てる女性ですね。浅井長政・・・真琴君は」
「であろう。家中から当主に抜擢された当初はいろいろ不安もあったが、今ではあの通りだ。立派に国をよくしている」
「・・・相当努力したんでしょうね」
アキラが好感を持てるといった最大の理由はそこだった。当主になるにもそれ相当の苦労や困難が存在する。壬月から聞いた話だと、まだ久遠が織田家当主になる前は彼女は敵だったらしい。だから、真琴も当主になった当初はまだ家中に敵がいたはずだ。だが今は家中をしっかりまとめ上げているからこそ、アキラは好感を持った。
一通り話が終わるとひよところ、そして市が入ってきた。持ってきた甘いもの、特に久遠は金平糖に目を輝かせた。
『ふむ、今度から久遠を抑える時は金平糖を使うといいですね』
どんどんそれを食べている姿を見てそう思った。そして食べたいだけ食べて満足したのか、京で自分や一葉たちに話したあの話になった。
「金柑!公方にした話を真琴達にもしてやれ」
「は!」
エーリカが鬼の話を二人にすると、真琴と市の驚く反応に久遠は様子がおかしいと思い訪ねてみた。すると、この北近江にも鬼が出ていることを明かし、しかも尾張や美濃ではバラバラになって行動していたが、小谷に出てくる鬼は集団での行動もあり、草を使って調査したら京方面から来ている可能性が高いことを話した。
その後、一通り話が終わると久遠は真琴に共闘を持ちかけた。
「いいか、日の本が鬼に少しずつ浸食されてきている。我々の今やるべきことは、鬼に対抗するための勢力を増やすことだ。真琴、協力してくれるか?」
「もちろんです!鬼を倒すことは民を助けることにつながります。ですが、鬼は配下の者が何体か倒してくれましたが、チリになって調べることもできませんでした。しかも、最近増えてきてるという知らせもあります」
「そうなのか?尾張・美濃の方でも鬼は出るが、今以上に増えたという知らせは我の耳には入ってないが?」
「え!それはいったいどういうことなんでしょうね?」
この言葉を聞いて、この差は何故か?と思いあったが、アキラは何となく心辺りがあった。
『あの二人かもしれないですね。基本好き勝手動いているようですし』
アキラの頭に思い浮かんだのはあの鬼殺しが大好きな森親子だ。初めて会った時も自分が倒したことに腹立てるくらいだからあり得ると思った。そんな中、久遠が真剣な顔で真琴に話していた。
「だが、このままでいいわけがない」
「その通りです。でも、いったいどうするのです?」
その真琴の言葉に久遠は立ち上がって力強い言葉で言った。
「天下布武」
真琴の顔が険しくなった。
「・・・姉様、その道はとても険しいです」
「わかっているが、この日の本に平和をもたらすには必ずやらねばならん」
二人の当主の会話にアキラはあることを思い出した。
『やらなければならないですか・・・梵を助ける時を思い出します。この時の決意は、あの時の私と同じですね』
自分が助けると誓った。自分がやらなければならない。そして、必ず成し遂げなければならない。それを自身に言い聞かせて戦ったあの時の事を思い出していた。
『久遠はそれをやると決めた。そして、信念をもって成し遂げようとしている』
「久遠、私はあなたがその決断をしたなら、私はその背中を支えそして守ります。その言葉をしっかりやり遂げましょう」
それだけの決意をした彼女の信念。その彼女の信念にこたえるためにも手を握り、しっかり自分の意思を伝えた。
「アキラ・・・ありがとう」
「そうだ!お姉ちゃん、小谷にはどれくらいいるの?」
自分の信念に答えてくれた久遠は嬉しそうにアキラの手を握り返した。そして、暗い話はここまでと言わんばかりの市の言葉で、今後の事はひとまずここまでとなった。
別室に案内され、今はその部屋で久遠と二人っきり。ひよ達は別室にいる。
「アキラ、私がやろうとすることを支持してくれてありがとう・・・そう言えば、アキラもそういう決断をしたことがあると言っていたが、どういう時だったんだ?」
「・・・仲間が敵につかまりましてね、しかも私ともう一人の仲間を逃がすためにわざと捕まったんですよ。必ず助ける。いや自分が必ず助けなければならない。助けられた時にそう決めました」
「そうか」
満足そうな顔をするアキラに見惚れる久遠。だけど、
「・・・なあアキラ「お姉ちゃ~~ん」な、何だ市!」
そこに市が入り込んだものだから、思わず強気の口調で返した。
「??いや、お湯の準備ができたよ。入ってきたら?と言おうとしたんだけど」
「そそうか、では先にアキラ入ってこい。我は後でも」
「いえ、久遠から入っては?何やら汗をかいているようですし」
お互いに譲り合う久遠とアキラ。そこに市が出したさりげない言葉。
「え?譲り合わなくても、夫婦なんだし一緒に入ればいいじゃない」
「「・・・は?」」
この一言は、二人の時と意識を止めるには十分な威力のある言葉だった。
はい、ちょっと中途半端での終了です!
次回は『久遠と入浴!とエーリカの思い』です!