こんばんは、仮眠は二時間!と思いきや四時間寝ている三MENです!皆さん、お待たせしました。久遠とお風呂です!原作のCGを脳内映像でこの話を見てください。
混浴・・・それは男女が一緒に入る風呂の事。
混浴・・・それは男からすれば夢のような体験。
混浴・・・それは女からすれば恥ずかしいが愛しい男性とやりたい事。
「あ、アキラ。見ていないよな!心の眼で見ていないよな!」
「・・・・・・」
「何か言わんか!」
今久遠とアキラは、お互いの背をつけて風呂に入っていた。そして、二人とも顔が真っ赤なのは風呂に入ってのぼせているせいではない。
「何故でしょう。何か見られたくないものを見られている気がするのですが」
「それは我の言葉だ!くうう~~、市はどうしてあんなことを言うんだ!」
「私達が夫婦だからでしょうね。ですが、あなたの妹があんなに強引だとは思いませんでしたが・・・あ、二人が姉妹なのが納得したような気が」
「おいこら!それはどういう意味だ!」
「どうもこうも身に覚えがないなら、壬月さんと麦穂さんから聞いたあなたの城から抜け出した前歴でも話しましょうか?」
「おけい・・・それより」
自分の黒歴史をばらされそうになったので、すぐに止めた。その後に、恥ずかしがっていた久遠の顔が少し真剣になった。
「なあ、アキラ。服を脱ぐときに、せ、背中が見えたのだが、その傷だらけの体は一体どうしたというのだ。そこまでの体ができるなんて・・・どれだけの戦場を駆け抜けてきたのだ?」
風呂に入る際は先にアキラが入ってその後が久遠だったため、アキラの傷だらけの背中が彼女の視界に入ったのでそのことを聞いた。
「・・・久遠。前に稲葉山城でいつか私の事を話す。と言いましたね」
「え?あ、ああ、約束したな」
その質問にアキラの空気が変わり、その空気にあてられ久遠も一緒に入っている恥ずかしさがなくなった。
「これらの傷は全部ある漢を追いかけている時に着いた傷です。私は捨て子でその漢に拾われたのですが、とてつもない強さを持っていました。私はずっとその漢の背中を追いかけ続けました・・・そう、何年もずっとね」
「何年も・・・その漢というのは一葉と聞いた」
かつて、一葉と一体二のデートで聞いた話(間章4)を思い出した久遠。
「その通りです。その漢の次に強くなりたかった。だから、命がけになって強くなり、力を手に入れるために戦い続けました。何年も・・・そう、一生をかけてもね」
「それがこの傷、ということか」
アキラの背中を、ちらっと見た。多くの傷が視界に入り顔を赤くした。
「でも、その時の私はその漢ばかり見ていて気づかなかった。その思いを抱いていることを知り、そんな私を子供の時から支えてくれた漢の存在に。その漢がいなかったら多分私は挫折していたかもしれません。肩を掴み、たどり着くべき漢の背中を見せ続けたあの漢がいたからこそ、今の私がいます」
この話がとても心にしみてくる久遠。
「・・・アキラ。私はお前が特別な存在で、田楽狭間の天人と呼ばれるように選ばれた存在だからこそ、あの強さがあると思った」
「私は誰からも選ばれなかった漢です。選ばれるために、その漢に近づくために、誰よりも努力をした。それだけです」
久遠の言葉がなくなった。それだけ、だがそれをいったい何年続けてきた。諦めることをせず、やめようとせず、まっすぐに自分の目標を変えずに進み続けた。そんなことができる人間なんて全くと言っていいほどいない。
これほどの漢が自分の夫。
『アキラ。我はお主を夫にして、お主の妻になって本当に良かったと思っている』
この時、久遠は本当にアキラを夫にしてよかったと思った。
思い出話の続きはまた今度。ということで、今をどうするか聞いた。
「久遠、これから先はどうするつもりですか?」
「あ、あああ、とりあえず」
国に戻り上洛の準備。その後は南近江にいる六角氏の観音寺城をまずは攻略する。その勢いのまま京に入り、一葉と合流し三好・松永衆を撃破。
「それから先はまだ」
「今はそこまででいいでしょう。一気に全部決めることはありません」
「うむ・・・でも、これが本当に進むべきやり方なのか」
決めても不安になる彼女を見て、アキラは励ました。
「自分のやり方に不安があるのですね・・でも私は支持しますよ。人は言葉で分かり合えることは出来ません。刀で会話をしたり、餌を出して手を握ったり、そしてやろうとする者の背中を見せて気づかせる・・・どのやり方が正解かは誰もわかりません。できるのは自分の信じた茨の道を進むことです。あなたはそれをやろうと決め進もうとしているからこそ、私は全面的に支持するのです」
「そうか、お前はそれをやっていたな。必死に、ずっと・・・諦めずに」
アキラのそれを証明する体を見た久遠は、胸を隠しながらアキラの前に移動した。
「アキラ、ありがとう。我を、支持、してくれて」
『・・・う!か、かわいい』
久遠の赤らめた笑顔とタオルで隠されているが少し見える彼女の胸の谷間が、アキラの胸がドキドキしている。しかも今は、風呂場で二人して裸でいる。夫なら当然この行動になる。
「久遠・・・あなたが」
「!!お、おい、アキラ!」
「我慢が・・・できません」
「・・・あ。アキラ」
久遠の肩を掴み自分に引き寄せた。彼女も焦っていたが、アキラの真剣な顔に抵抗しなかったが、これもまたフラグだった・・・いいところで邪魔が入るというフラグ。
「お姉ちゃ~~ん。お兄ちゃ~~んってあれ?どうしたの、二人ともそんなに離れちゃって」
市が入ってきて、二人の密時に入ろうとするムードが台無しになった。
その後、風呂を出て謝罪をしたが、久遠も少しだけ期待していたので文句は言わなかった。ただ、まだ気持ちに整理がついてなかったとの事。それを聞いたアキラは内心その照れる顔にまたドキッとした。
少し気まずい空気のまま部屋に戻ると、市の陰謀なのか、姉の後押しなのか、布団が一組枕が二つしかなかった。最初は久遠を寝かせて別の布団をとってこようと思ったが
「構わん、一緒に寝るぞ!いいな、本当に寝るだけだぞ!」
真っ赤になって一緒に寝ていいと言ってきたので、一緒の布団に入り眠りについた。
『・・・時人。あなた、時々こうして入ってきましたね。父親の吹雪の事を思い出して、涙を隠して、私と一緒に寝たいと言って』
でも別の女の事を思っていたのは、もちろん久遠には内緒だ。
ふと起きると、すでに久遠はいなかった。彼女を探そうと、部屋を出ると庭にエーリカがいて夜空の月を見上げていた。
「エーリカ」
「アキラ殿、知ってますか、月には二つの顔があります」
「二つの顔・・・ですか?それは光と闇みたいな?」
そう言いながらアキラも月を見上げた。
「その通りです。こうして月見として楽しめる光の顔と化生・・・鬼達の力が強くなる闇の顔。特に満月は闇の顔が強く出てしまいます」
「なるほど、今日はその満月という事ですね。つまり、こうしている間にも民が犠牲になっているかもしれない。自分がいれば助けられる」
満月を見続ける彼女は黙って頷いた。
「エーリカ、悔しいけど物事には順序が必要です。それは理解しているでしょう」
「(コクン)でも、気持ちは」
「どんなに努力しても、その分報われることはありません。私はそれをやり続けたけど全部報われることがなかった一人の人間を見ました。気持ちだけでやっても、それは達成できません」
諭すように話したアキラ。そのアキラに質問をした。
「あの・・・アキラ殿はどうしてそんなに強いのですか?特に心は誰よりも強く鍛えられていて、本当に頼もしく見えます」
辛そうな顔で質問をするエーリカにアキラは肩を叩いて答えた。
「さっき久遠も同じ様なことを聞きましたよ。私がやったことは努力を諦めずにやり続けた、これだけです・・・エーリカ、あなたも諦めずに努力を続けていれば思いが叶えられるかもしれません」
「・・・本当に、叶うのでしょうか」
真剣な顔で俯いている彼女の頬を掴んで、アキラはそっと額に接吻をした。
「なああ!あ、ああ、アキラ殿!///」
「内緒ですよ。誰にも、そう、久遠にも」
「ななあ、ななな何で!///」
「ふふふ、その顔です。力を入れすぎると壊れてしまいます。根を詰めすぎるのもよくありません。ほどよく、力を抜き気持ちを表に出すことも大切です」
今度は真っ赤になったエーリカ。でも、おかげで固い顔が解けた。
「お頭~~。お市様が宴の準備ができましたって!」
その時ひよがやってきて、顔を真っ赤にしているエーリカを見て
「お頭!エーリカさんを口説いていたのですか!」
すぐに誑していると思った・・・まあ、今回は間違ってないが。
「はああ~~。どうして、そうなるのです」
「だって、お頭。一日一回誰かを誑しているじゃないですか!」
「・・・宴に行きましょう。ひよ、毎日ではありません」
「じゃあ、二・三日に一回はやっているんですね!」
今までが今までだけに否定できなかった。その否定しなかったことにひよの鋭いツッコミが来た。そんな話し合いをする二人が先に行き、エーリカだけが残った。
『私は・・・本当にやっていいのでしょうか。アキラ殿』
ふと満月を見てそう思ってから、深刻そうな顔で二人の後を追いかけた。
はい、今回はここまでです! 今後の展開のため、エーリカフラグを建てました!次はいよいよアキラが皆に力を見せます!