※この作品はR-18です。

戦国恋姫 盲目のサムライ   作:一日三食MEN

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 はい!こんばんは!疲れも取れた三MENです!

 今回は三つのサブをまとめてみようと思います!

 無理矢理感もあるけど、頑張ってみます。


間章9 思いと想いと重い

 「ああ!もう、どうしてわかりませんの!」

 「それはこちらの言葉です。どうしてわかろうとしないのですか?」

 アキラ隊の陣に戻ると梅と詩乃が喧嘩をしていた。

 「二人とも、いったいどうしたのですか?」

 「「あ、ハニー(アキラ様)」」

 「あのお頭・・・隊の編成の事で」

 おずおずしながらころが説明した。

 「そうですわ!聞いてください!ハニー」

 「アキラ様。この牡丹さんに理解させてください」

 「も~、二人とも落ち着くの~!」

 「「う、は、はい・・・」」

 鞠に言われると黙るしかない。その後、二人の理想の隊の並び方を話し合った。梅は鉄砲隊なのだからとことん前に出て撃ちまくるやり方がいいと言い、それに待ったをかけて要所要所で適切に使うべきだと詩乃。

 「梅さん、お金がどれだけかかるか知ってますか?」

 そして詩乃がこの言葉を出したら、空気が変わった。最近まで観音寺城で部屋住みでいた金持ち感を見せつけ、いつの間にかアキラの給与の話になり、しまいには一食分の食費にまで話が変わっていった。アキラに憐みの視線が集中した。

 『・・・詩乃。いくらきつきつでやっていることを理解させるためとはいえ、それを言いますか!』

 もし目が開けていたら、間違いなく詩乃に怒りの視線を送っていただろう。

 

 その後、意見をお互い半分ずつ採用ということになり、何とか収まってその場で皆解散したがころだけが残っていた。

 「おや、ころ。どうしました?何やら悩んでいるみたいですが」

 「いえ、あの・・・私、本当にいいのかな?と思いまして」

 その言葉に疑問を持ったアキラ。

 「だって、詩乃ちゃんは頭いいですし・・・梅ちゃんは前に出て指揮できるし・・・鞠ちゃんはお頭を守れるくらい強いですし・・・でも、私は、全然そういったことしっかりできないから」

 

 『・・・それぞれに才能ある者が輝いているように見えるため、自分が小さく見えてしまうのですね。四聖天の頃の私ですね。私も一番目立たなかったですから』

 

 ころの悩みを聞いたら思い出した。まだチビだったころの自分。そして、四人に並ぼうと必死に頑張った頃の自分。でも、アキラはころは全く別の事で悩んでいることに気づいた。

 「やれやれ、あなたはどうしてそういう考えになるのです?」

 「え?だって私なんて、中途半端ですし・・・それにってええええ!」

 頭を下げているころをぎゅっと抱きしめた。

 「そんな小さな事で悩むことはないですよ」

 「お、お頭!ち、小さな事って!」

 「なら、聞かせてあげましょう。自分を中途半端と言いますが、あなたはこの隊を率いるには絶対に欠かせない存在です」

 「え?ど、どうしてそんなことが」

 「隊の仕事にひよの荷駄の仕事、更には草の仕事に前線の仕事に軍略の仕事。それらをこの隊・・・いえ、織田で考えても全部できるのはあなた一人です」

 「あ・・・」

 「だから、正直ほっとしているのです。詩や梅、小波がこの隊に来てくれて。全部ころに任せっきりでしたから。私もひよもそこまで隊をうまく扱うことができない。後、これだけは言っておきます。私はあなたを絶対に手離しませんよ」

 その時、ころは涙を笑顔で流した。

 「わ。私も、アキラ様の傍を、いいえ、ひよや詩乃ちゃん。鞠ちゃんに梅ちゃんとこれからもずっと一緒にいたいです。だって、私、皆・・・好きですから」

 「そして、あなたの一番の持ち味・・・料理がおいしい。この私以上にね」

 この言葉でやっところに笑いが出た。

 「・・・ぷ。あ、あははは。もう、アキラ様」

 「でも、いつか、料理の腕勝たせてもらいますよ」

 「はい!」

 そして、やっと元気を取り戻した。

 「ああああ!ころちゃんずるい!」

 「全く、抜け駆けはダメですよ」

 「ころ!ずる~い!鞠も抱っこ!」

 「なあ!こ、ころさん、なんて羨ましい!」

 その時に一斉に四人が戻ってきて一気に抱き着いていた。

 「今回はいいですよ・・・そうだ。皆さん、ころは好きですか?」

 「「はい!」」

 「もちろんなの!」

 「言うまでもありませんわ!」

 「あ!!わ、わた、私も皆さんが好きです!」

 五人のアキラを抱きしめる力が強くなった。

 『ま、たまにはいいでしょう』

 

 皆の気持ちも落ち着いたのか、それぞれ仕事に戻っていった。アキラの方は仕事がなく、一段落しようと陣の近くの草原に来た。そして、そこで満天の星空を見た。

 「ふう~~、ころの悩みも解決できてよかったです。さて、後は少し体を休めて京にいる一葉との合流ですね・・・久しぶりに大戦。三千の鬼の兵との戦い。休める時に休んでおきましょう・・・楽しみですね」

 さっきの五人からの抱き着きや白百合との対談などで精神的に疲れが少したまっていたのか、横になるとあっさり眠りについた。

 「・・・ねえ、寝るの早すぎじゃない?」

 「本当だね。疲れていたのかな?」

 「せっかく隠れていたのに・・・何かバカみたいじゃないか」

 そのアキラの近くの茂みから和奏・雛・犬子が出てきた。

 「それにしても・・・京への先行任務。アキラ君よく引き受けたね」

 「アキラだからだろうな。というか・・・」

 「うん、とっても心配だね」

 「もう~、私達がこんなに心配しているのにぐっすりはちょっとムカつく」

 「え、ちょっと、雛ちゃん?」

 そう言ってアキラにいたずらしようと近づくと

 「(がし、ぽい)え、あ。ひゃあああ!」

 「雛(ちゃん)!」

 腕を掴まれ遠くに投げられた。しかし、アキラは眠ったままだ。

 「な、何で!寝ているのに!」

 「まさか、寝ている時も警戒しているの?」

 「すごい。アキラ様ってこんなことまでできるんだ!」

 「でも、それだったら腰の刀抜くんじゃない?」

 「殺気がなかったからじゃないか?あくまで嫌な気配だったから」

 「う~ん、それならこれならどうかな?」

 びっくりしながら話していると、犬子がアキラにしがみついた。

 「な!おい!何してるんだよ!」

 「見ての通り、抱き着いてるんだよ。えっへへ~」

 「なるほど~。好きな気持ちを持って抱き着くなら許せるのか~」

 「おい雛。まさかとは思うが」

 「雛も、アキラ君をぎゅっとする!」

 「お、おい!」

 止める間もなく雛もアキラに抱き着いた。

 「ほらほら、和奏も抱き着こうよ~」

 「そうそう、アキラ君の抱き着き癒し。これは本当にいいよ~」

 「う、うううう。ああ!もう~~!」

 和奏も覚悟を決めて抱き着いた。

 「ね~。アキラ様。やっぱり気持ちいいでしょう~」

 「うんうん、何か包まれているって思えるよ~」

 「う、そ、そう、だな」

 すっかりアキラの温もりに恥ずかしいけど嬉しそうにする和奏と雛。でも、犬子は少し真剣な顔だった。

 「ねえ、二人とも・・・二人もアキラ様の事」

 「うん・・・す、す、好き、だ」

 「雛も~、厳しいけど優しいし、それに・・・本当に温かいし」

 「・・・ねえ。ふ、二人は、アキラ様を想って、やったことって、ある?」

 顔を真っ赤にしてとんでもないことを聞いてくる犬子。その意味も、ちゃんと二人は理解していた。

 「ば、ば、ばっか!そ、そ、そんな事・・・聞くなよ」

 「ううう。今回ばっかりは和奏に同意~」

 「ご、ごめん。でも、それくらい・・・好きなんだよね」

 犬子の言葉に頷く。

 「ん!だめ。少し思い出してきちゃった・・・」

 「もう~~、言わなければ・・・ん!やばい」

 「ううう、ここでは、さすがにまずい、よね?」

 三人とも手が自分の股間に触れていた。だんだん、動かす速度が速くなっていった。

 「当たり前だよ~~残念だけど」

 「とりあえず・・・退散して」

 「ああもう~~!隊の編成の仕事だってあるのに・・・犬子のバカ~~!」

 体を起こして退散していった。それからアキラが起きたのは少し後だった。

 『温もりがなんか残ってますね・・・誰のでしょうか?』

 幸い、三人の事はばれていなかった。

 

 そろそろ隊の準備も終わるだろうから、意識をはっきりするため顔を洗おうと思い水辺のある所を目指した。

 『人の気配がしますね・・・この気配は、壬月さんですか』

 気配の持ち主に気づいて池のある所まで行くと、そこには壬月がいた。ただ、その姿は服を一切まとってない裸だった。

 「・・・アキラか?」

 体ごとアキラの方を向けた。織田家中一大きい胸がアキラの前に現れた。月明りに照らされ、彼女の裸体は丸見えだった。

 「・・・ええ。すいませんでした」

 「いや、構わん。私の方こそ無防備に水浴びしている方が」

 「そんなこと「・・・なあ、アキラ。一緒に浴びないか?」はあ!」

 互いに自分が悪いと言っていると、壬月から混浴ならぬ混水の提案が出た。

 「これからお前は先行任務だ。全身の目を覚ますには水浴びがちょうどいいぞ」

 「・・・分かりました」

 壬月の言うことも一理あると考え、アキラも全部脱いだ。その体に彼女は絶句した。

 「お、お前。その傷だらけの体は一体・・・」

 「いろんな人に言ってますが。私はこれくらいしないと強くなれないのですよ。強くなる才能がなかったものですから」

 そう言いながら水辺に入り、そのまま壬月の傍までやってきた。お互い、隠そうとせず全部を見せていた。

 「・・・その一言。とても重いな(な、何だ。とてもドキドキする)」

 「武人の血を引いてなかったので、努力をずっとし続けて今の強さになりました」

 「・・・アキラ。一つ聞いていいか。人を斬った者として」

 「はい。いいですよ」

 「私は時々夢に見る。どうして自分達を殺したのか?お前はまだ生きているのか?今まで私が殺してきた敵達が私に早く死ねと言わんばかりに見続ける夢を・・・お前はどうなんだ?こんな体になるまで戦ったということは、私以上に人を斬り続けたお前はそういう夢を見たことなかったか?」

 

 『つまり、斬ったことは後悔してないが、斬られた殺された者の苦しみみたいなものを感じてしまっているということですか』

 

 壬月の悩みが分かり、当時の事を思い出しながら答えた。

 「ないですね。私は目的の方が意識が強かったです。それに、斬られた連中は自業自得と見てましたよ」

 ここで一呼吸置き、壬月の横を通り過ぎ、彼女の背中に自分の背中をくっつけた。

 「向こうは敵として私達の前に現れ、そして殺された。私達がそれをしないと逆に殺される。向こうはその覚悟をもって前に現れたのだから、こちらもその覚悟を受け入れて戦わなければなりません。そうしなければ死ぬだけです」

 「その通りだ(何故だ、こいつの背中はとても大きく感じる)」

 壬月は後ろ目で見たアキラの背中の大きさを疑問に思いながら寄り掛かった。

 「あなたは信念を持って戦った。守りたい久遠の為に戦った。自分の進むべき茨の道を今も歩き続けている・・・覚えていますか?あなたは以前私にこう言いました。織田家中全て者がお前と同じものを背負っている、と。もしその肩にのっているものが辛いのでしたら代わりに私の肩にのせてください。あなたが以前私に言ってくれたこと。今度は私があなたにしてあげたいです」

 「・・・そうか。ありがとうな。何か、すっきりした」

 「それはなによりです」

 「・・・殿や結菜様、麦穂の気持ち。何かわかった気がする」

 少しだけ赤くなって呟いた。だが、月が隠れたためその顔は見えなかった。

 「??何か言いました?」

 「何でもない。さて、そろそろ上がろうか。誰かに見つかったら、一大事だ。何しろ、二人して裸だからな!ははははは!」

 「ふふ、少しでも力になれたなら何よりです」

 さっきまでの通り過ぎる際に見た辛そうな顔が笑顔に戻った。そして、お互い着替えを済ませ先にアキラが立ち去った。

 

 『これが女の気持ちというものか。あれほど心を動かすことを言ってあれほどの体を見せつけられたら・・・あやつはそれが誑しとなっていることに気づけていない。それがあいつらしいと言えるがな。殿や麦穂には悪いが、私も狙わせてもらおうか』

 

 アキラの去って行った方を見て、すぐに彼女も仕事に戻っていった。

 




 はい!何とか頑張って収めました。

 ころの悩みと思いと三若の想い、そして壬月の持つ重い重圧。これらをかけて今回のタイトルにしました。

 さあ、ついに京突入です
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