※この作品はR-18です。

戦国恋姫 盲目のサムライ   作:一日三食MEN

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 こんにちは、残業が当たり前に思えてきた三MENです。
 
 少しずつストレスがたまる中、これを書くのが発散になっています。本当に、このハーメルンには感謝です・・・

 お待たせしました、妖刀・村正が一つ紫微垣はアキラにどんな影響を与えるか。



三十六振り目 見せましょう、私の本領を

 『はあ、はあ、はあ。急がないと!急がないと!』

 ある場所では、一人の少女が兵を率いて急いでいた。

 『お姉ちゃん、幽さんからの指示は何なの?』

 『・・・』『うん!北門に行けばいいんだね』

 ある場所では小さな双子が同じくらいの背の兵を連れて急いでいた。

 

 鬼が攻めてくる。兵達にとっては人間同士との戦いよりも更に強く襲い掛かってくる恐怖との戦いでもあった。でも、北門を守っている兵達は。

 「アキラ様は最強だ!」

 「鞠様もすっげえぜ!」

 「さすが、剣豪将軍と呼ばれたお方だ!」

 士気が高まっていたと同時に果敢に鬼にかかっていた。その理由は北門を同じように守っているアキラ・鞠・一葉のおかげだ。

 「もっと来てもらっても構いませんよ」

 「アキラも一葉ちゃんも鞠が守るの!」

 「・・・夫は本当に強いのう~余も負けられん!」

 この三人がどんどん鬼を斬っているからだ。撃ち漏らしもなく、あったとしても武器を後一振りすれば倒せるくらいボロボロになっているからだ。

 「ほう、三体できましたか・・・夢氷月天!」

 「わああ!すっごい!氷漬けになったの!」

 「しかも、粉々になった時はキラキラと輝くのが美しいのう」

 「皆さん!私達がついています!三対一の戦い方を忘れないで戦いなさい!」

 「「「「おおおおおお!!!!」」」」

 あっさりと倒すアキラの姿を見て、兵達もやる気が増した。

 「やってやるぜ!」

 「ここで戦わないと男じゃねえ!」

 「何しろアキラ様が自ら鬼役で訓練の相手になってくれたんだ!アキラ様より弱い鬼なんて怖くねえ!」

 何気にアキラの方が怖いという兵達。

 「・・・私の方が怖いということですか?」

 「アキラ大丈夫!鞠は大好きなの」

 「もちろん余もじゃぞ。本気で好きだから妻になるのじゃ!」

 「何ともありがたい言葉をありがとうございます」

 そう思われていた事に若干ショックだったアキラ。

 

 その後も、戦いは続いた。南門の方も時々小波に句伝無量を出して状況確認をして戦況はもっていると聞き、ひとまず大丈夫とほっとする。

 「さて・・・三分の一が終わった程度でしょうね」

 北門の方も三人の活躍で、鬼の集団が全滅したことで軽い休憩ができた。

 「兵の皆は今のうちに呼吸を整えておきなさい!水を飲める者は飲み、少し休みたいものは休み、ケガをしているものは後ろで手当てを受けなさい!」

 「「「「「は!」」」」」

 この掛け声に鞠と一葉は頬を赤らめた。

 「アキラ、やっぱり格好いいの。優しいの」

 「全くじゃ、この戦いが終わったらたっぷり布団の中で淫らにされたいのう~」

 「ふむ、軽口を言えるならまだまだやれますね」

 「「もちろんなの(じゃ)!」」

 「・・・どうやら、こちらを重点的に攻めることにしたみたいです」

 アキラの顔を向ける先には、明らかにほかの鬼とは感じが違う鬼が三匹いた。

 「・・・三好の三人みたいじゃな」

 「うん、しかも意思を持っているみたいなの」

 「なるほど、底知れない欲望が鬼の本能に勝ったということですか」

 『かかかか!これはこれは将軍様ではありませんか』

 『将軍の頸を刈れる。これは面白き事!』

 『食らわせてもらいますぞ。その体全てを!』

 鬼がしゃべったことに驚く兵もいた。しかし、アキラはすぐに指示を出した。

 「兵の皆はほかの鬼に集中してください!この三匹は私達でやります」

 「「「「「分かりました!」」」」」

 おかげですぐに持ち直して、襲い掛かる鬼に向かっていった。

 「では、一対一を三つに分けましょう」

 「我は三匹でも構わんぞ」

 「鞠も!」

 「間をとって、私は休ませてもらいましょう」

 「ここは自分が三匹。と言うところじゃろう!」

 「アキラ!ちゃんとのってほしいの!」

 「ははは、違うオチの方がいいと思いまして」

 漫才をしてリラックスしたところでアキラは真ん中、一葉は右、鞠は左をそれぞれ選んだ。

 『貴様は確か・・・それがあの刀か』

 「この刀が何か?」

 『ふん、確かに面白き刀だ。その刀に引き寄せられる感じがする』

 「・・・何を言っているのか知りませんが、死ぬ準備はいいですか。まあ、答えは聞きませんけど」

 『この鬼の力を得た我にかなうと思うか。落ちぶれてもなお将軍などというくだらないものにすがるあのバカな女なんかに手を貸す貴様が』

 「・・・・・・何て言いました」

 今の言葉はアキラを怒らせるには十分な言葉だった。

 『何だ?聞こえなかったか・・・あのクズ女に手を貸す愚か者と言ったんだ』

 「・・・間違いなさそうですね。私は別にあなたが人間をやめて鬼になることも、私を愚か者と呼ぶ事も別にどうでもいいことです・・・でも、これだけは譲れない」

 怒りの顔となったアキラ。

 

 「信念を持たないお前が信念を持った我が妻を侮辱することは絶対に許せない!」

 

 戦いの前に一葉は妹を幽を守る。その信念をはっきり示した。それを信念のないこの鬼達は踏みにじった。その行為がアキラの逆鱗に触れる行為だ。アキラの怒りの言葉を聞いた二人。特に一葉はうれし涙を流していた。

 「アキラ・・・」

 「ありがとう、アキラ。本当に好きになって良かった」 

 アキラを中心に白い霧がどんどん出てきた。それらはアキラの二本の刀にどんどん集まっていき、ついには霧が消えその二本は光り輝いた。

 

 『光が明らかに今までより強い・・・考えるの後、前の許すべきこの者をかけらも残さない!』

 

 若干の違和感もあったが、目の前の信念のない愚か者を倒すことを優先した。

 「鞠!一葉!その二体をこの鬼の近くに吹き飛ばしなさい!」

 「「わかった(の)!」」

 言われた通り一葉は蹴とばして、鞠は刀で吹き飛ばして三匹が集まるようにした。

 

 「氷魔十字霜舞・グランドクロス!」

 

 真ん中の鬼をX字に斬り、左右の鬼をそのまま切りつけた。切り口を残し、すぐに後ろに飛び二人の傍に駆け寄った。

 『がはははは!全く効かぬぞ!』

 『これが、お前の技とやらか?ばかばかしいのう!』

 『鬼の力、その目で・・・何?』

 大笑いしていた三匹だが、切り口から氷がどんどん出てきて、三匹を凍らせていく。その事に驚く三匹と鞠と一葉。

 「どんなに鬼が強い生命力を持っても、その命を凍らせるその技を食らえば後は命とその体を散らせるしかない」

 『『『が、がああああああああ!』』』

 「私の妻をクズ呼ばわりした罪をその身に受けて死になさい」

 三匹に背を向けて、彼の決め台詞を言った。 

 

 「全てを・・・無へ」

 

 三匹とも完全に凍り付きヒビが入り、そしてすべて粉々になって散っていった。

 「鬼と化した三好三人衆討ち取ったり!」

 アキラの声に兵達は更に奮起した。

 「お頭がやったぞ~~!」

 「俺達も後に続け~~!」

 「いくぞ~~!」

 兵達の気迫に鬼達はさらに押されていった。その様子を見てほほ笑んだアキラ。

 「っく」

 「アキラ!」

 「ど、どうしたのじゃ!」

 突然、膝をつくアキラに慌てる二人。

 「いえ。久しぶりにやった技なので、疲れました」

 「そうか。夫があそこまでやってくれたなら、今度は妻がやって見せようぞ」

 「鞠だってやるの!」

 「・・・お願いします。しばらく休めば何とかなりますので」

 門に寄り掛かるようにして座るアキラ。

 「さて、鬼共。覚悟はよいな」

 「鞠達も本気で行くの!」

 どんどん現れる鬼達に悠然と立つ二人。

 

 「見せてくれようぞ。余のお家流・・・三千世界!」

 「鞠もやっちゃうの!随波斎流~疾風!烈風!砕雷矢~!」

 

 だが、二人のお家流が炸裂。兵達が戦っている鬼以外を全滅させた。

 『・・・すごい。鞠のあの技も。一葉のあの刀を何十本も出してそれを放つあの技も。二人とも実力以上のものも持っていたのですね』

 二人の出したお家流に驚いた。

 『ご主人様!ご無事ですか!』

 『小波、そちらはどうです?』

 『大丈夫です!ご主人様の三好三人討ち取りで皆気合が入りました!』

 『そうですか、久遠達が来るまでもう少しです。頑張って下さい!と皆さんに伝えてください』

 『は!ご主人様もどうかご無事で!』

 小波との句伝無量も終わったところで兵の犠牲は出たが、見えている鬼を全滅させやっと戦いも二分の一が終了した。

 「ふ~、よし、一段落できました・・・後は総攻撃といったところですね」

 「ああ、悔しいが数がまだ千以上はいるじゃろうな」

 「鞠達は大丈夫だけど、兵達がだんだん疲れてきてるの」

 「私達が露払いしても、やはり鬼との戦いは神経も使いますからね・・・」

 自分の刀を収め、そして紫微垣に手を回した。

 「・・・力を貸してもらいます。あなたが私に力をくれるなら、私はあなたの思いに全力で答えます。さあ、行きますよ!」

 紫微垣を抜いた。その刀身は光り輝いた。

 「な、何だ、眩しい」

 「ええ?どうして光っているの?」

 「「「「「な、何だ!お、お頭!そ、その刀!」」」」」

 一葉たちの言葉も今はアキラには聞こえない。

 「紫微垣!私とあなたのコラボ・アタックです!」

 その言葉に光がさらに強くなった。すると、アキラの体に変化があった。

 「あ、あ、アキラ!お、お主。目が!」

 「ひひひ、目が開いているの!」

 鞠の言う通り、ずっと閉じられていたはずのアキラの目が開いていた。

 

 『何と!これは超活性化と同じ・・・いや、違う。あれは体中を苦しめながら強くなるもの。しかし、身体がまるで戦う前に戻っているかのようにさっきの疲労がない!しかも、絶命するくらいの激痛もない!』

 

 アキラ自身も混乱しかけていたが、目の前にやってくる鬼を見て考えるのは後回しにした。その目と心の眼、両方揃って初めて使える超視野化で二条館を取り囲む鬼の居場所を確認した。

 

 「氷雷迅技・ダイヤモンドボルト!」

 

 光が小さくなっていくと紫微垣に雷がまとっている。まるで、光が雷に変化したみたいになった。アキラがそれを空高くつきたてると雷が上空に向けて飛んで行った。すると、二条館を取り囲んでいた鬼全てにその雷が落ちた。

 『『『『『『ぎゃああ~~~~~~』』』』』』

 戦場にいた鬼に雷が落ちたと同時に凍り付いた。そのすぐ後に粉々になった。いきなりの雷がそんな効果を出した状況に、全員が混乱する中アキラは紫微垣を収めた。

 「はあ、はあ、や、やはり、すごいですね・・・あなたは」

 その場に落ちたアキラ。すでに目を閉じられていた。

 「「アキラ!」」

 「大丈夫です・・・それより、織田ではない援軍が見えたのですが」

 「何?どこで見えた?」

 アキラの言葉に聞こうとしたその時。

 

 「うて~~~~~!」

 「って~~~~~!」

 

 後方からやってきた鬼が銃声と共に倒れていった。

 「この近くと南門の方から聞こえたの!」

 「・・・すいませんが休ませてください。さっきより疲労がひどくて(く!立つことすらできない・・・だが、後は任せましょう)」

 その場に座り込み、立ち上がることができないくらい疲れていた。

 「ああ、任せておけ!」

 「兵の皆!アキラがこんなになるまで皆のために頑張ったの!さあ、援軍がやってきたから、一緒になって頑張るの!」

 「おおよ!お頭!見ていてください!」

 「俺らだってやればできるんだ!」

 「鞠様はあはあはあ(*^▽^*)」

 「お前は何やっているんだ!」

 鞠の一喝で一部を除いて皆大きく叫んで鬼達にかかっていった。

 

 『いったいどこか分かりませんが、味方のようですね・・・後は久遠達が来れば』

 

 戦は終盤になろうとしている。 

 




 なぜ、アキラは紫微垣を使えたのか。そして、どうして体がその時回復したのか。それは、近いうちに書く特別編3で明らかにしますので、しばらくお待ちください。

 次回でついに第四章の本章は終了です!

 やっと、三分の一が終わった・・・大変だった~。

 オリジナル技2
  氷雷迅技・ダイヤモンドボルト・・・アキラのヘブンズバーストと紫微垣の雷の力を合わせて使った合体技。天に力を放ち雷となりうたれたものは氷漬けになってすぐ粉々になる。

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