※この作品はR-18です。

戦国恋姫 盲目のサムライ   作:一日三食MEN

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 こんにちは!特別編を先に書きました!

 アキラの知らない本当の事をここでだします!




特別編3 本人の知らないところで・・・

 「戻ってきたな。壬生の里に」

 「・・・かつてのあの良き時代だった頃を思い出します」

 「母さん。里はとても良くなっていってるよ」

 アキラが好きな時人・朱雀・庵樹は遊庵の伝言と案内により、離れていた壬生の里に戻ってきた。それぞれの理由で里を離れていたために、思いはそれぞれあった。特に朱雀は二人以上に里を出た期間が長いため、相当あるのだろう。

 「四方堂だったな、村正の遺品を見つけたのは。それを親父に見せて鑑定させたら村正のモノだったことが分かった。しかも、壬生一の刀匠お墨付きであの四本の刀と同等の力を持っているんだとよ」

 「そうかい・・・なあ、兄貴。それはどこで見つけたんだい?私達は村正の生前の住処を調べたけど、結局見つからなかったんだ」

 「私も村正様のお世話をしていた時の記憶から探ってみても、それがありそうなところが思いつかないのです」

 「そりゃ、そうだろうな。多分この中じゃ時人しか心辺りがないだろうし」

 「え、私が?」

 「それが見つかったのは、吹雪の領土の燃えカスとなって壊れた離れの中・・・つまり瓦礫の中からだったからさ」

 その言葉を聞いた時人の頭の中に懐かしい平和な光景と声を思い出した。

 

 『ひしぎ~、何見ているの~?』

 『難しいですよ。あなたに分かりますかな?』

 『時人。邪魔しちゃだめよ』

 『ははは、好奇心旺盛ですね。あなたの娘は』

 『ふん、そういうところはお前達似だな』

 

 同時に燃えた吹雪の離れをボロボロにした記憶も思い出した。

 「・・・あそこ、から?」

 「ああ。そうだ。詳しくはそれらと一緒に説明しよう」

 遊庵の指さした先には三人がそれぞれ天狼・北落師門・ゆやの短刀を持っていた。今回もしかしたら、ということで三人から借りたのだ。狂は愛刀が一時的と言え離れることに不満だったが、ゆやが説得してしぶしぶ出してくれた。

 

 「さっきから蚊帳の外にされているけど」

 「俺達も一緒ということを忘れるんじゃないぞ」

 ここに来たのは四人だけじゃなかった。真田幸村と猿飛サスケの二人も一緒だった。サスケの手にはあの村正の鏡が袋に入れた状態で握られていた。

 今回のこの壬生の里行き、壬生京四郎は妻朔夜が出産間近ということもあり行けなくなった。梵天丸はゆやの双子に懐かれており、遊び道具とされて放してもらえず。

 「それにしても驚いたよな・・・あの頑固な淀君を説得させて、豊臣と徳川の間に同盟を結ばせるなんて」

 「いや~。紅虎君から考えを聞いたときは無理だと思ったけど、秀頼公をうまく利用したらできたからね~。何が起こるか分からないものだよ」

 「バカトラ自ら大阪城に来たときは二人ともびっくりしてたもんな」

 今後は豊臣も日の本の平和に力を貸してほしいと幸村は紅虎・・・徳川秀忠から提案を受けていた。その為に、うまく根回しをして最大の障害である淀君は溺愛している秀頼をうまく使って説得させて、ついに手を結ばせたのだ。

 「ただ、前将軍様は未だ敵意を向けているけど・・・」

 「だからこそ、あいつにはもっともっと必死に頑張ってもらわないとな。何しろあいつから言い出したことだ」

 アキラの親友である紅虎が今回来れない理由はその仲裁をしているためだ。家康だけでなく、未だ豊臣に敵意を持つ徳川の家臣も多いし、反対の豊臣の方もまた多い。何とか和を持たせるために将軍は頑張っている・・・一時の休憩と妻真尋のお願いも込めて、前回の刀探しに来れたのだ。

 そして、今回は紅虎の代わりにずっと根回ししていた幸村が交代で休憩すると同時に手伝いしに来たのだ。サスケはそのついでだ。

 「ついたぜ・・・入るぞ」

 

 案内された部屋には辰怜と四方堂がいた。その二人の前には一本の刀があった。

 「な!ほ、北斗七星!どうしてここに!」

 先代・紅の王に消滅させられたはずの時人の愛刀だった。その存在に持ち主の時人はとても驚いた。

 「あちきもあいつらの遺品を探そうと瓦礫をどかしていって、そいつを見つけた時は驚いたよ」

 「それじゃあ、こいつがこの手紙に書かれていた村正の妹の姫時に渡したかったというものの事か?」

 「??手紙?なんのことだ?」

 「朱雀が何かを隠す村正の姿を思い出して、そこを調べたらこれが出たんだとよ」

 遊庵が二人に手紙を見せたと同時に、みんな持ってきたものを置いた。

 「・・・なるほど。そういえば、村正は時人が姫時のお腹の中にいた時に何か作っているみたいだったけど、こいつを作っていたのか」

 「だとすると、村正様はどうして北斗七星を作ったんだ?」

 「そうだな。二つも作る必要ってあるのか?」

 壬生の皆はその事に疑問を覚えた。

 「・・・もしかしたら、初めから二つ作るつもりだったんじゃないかな?」

 彼らの言葉に反応した幸村の言葉に皆分からない顔になる。

 「多分前に時人君が持っていたのが姫時さんので、今回見つかったのが本当に時人君のモノだと思うよ」

 「おいおい、幸村。意味が分かんねえよ」

 「ああ、きちんと説明してくれ」

 そう言われてもサスケを含め意味が分からない皆。説明を求め、幸村なりに頭の中を整理して言葉を出した。

 「多分、親子お揃いのものを。ということで二つ作ったと思うよ?村正さんにとって妹さんの出産はとてもおめでたいことだから、まず作り上げた北斗七星を妹さんにプレゼントした。でも、姫時さんは二本目の時人君の分を作っている最中に亡くなったけど、どうしても村正さんは伯父としての初めてのプレゼントを渡したかった」

 「確かに考えられるね・・・時人が産まれた時、父親の吹雪より喜んでいたからね。そう考えると、この三本と同じくらいの力と思いを込めて作られるね」

 「そして、村正様は姫時様の亡くなった吹雪様の離れにそれを置いた。渡せなくなったけど、そうすれば思いはずっと一緒にある。そう信じて」

 「伯父様・・・」

 三人の話を聞き、時人は村正の思いを知り北斗七星を力強く握った。彼女を慰めようと、左の肩を朱雀が右の肩を庵樹がそれぞれ手を置いたその時だった。

 「お、おい。光ってないか・・・」

 サスケの言葉に皆が指さした刀達を見た。言った通り輝いていた。

 「な!どうして」

 「おいおい、何が起こったと言うんだ!」

 「ちょ、ちょっと、どうなってるんだい!」

 「袋の中の鏡も光っている!」

 みんなが混乱する中、三人だけは別の事に混乱した。

 

 『氷雷迅技・ダイヤモンドボルト!』

 

 三人には見えた。どこかの建物の前でアキラが戦う姿を。紫微垣を手にし、それを天に掲げた想い人の姿を。

 

 数分後に光が収まった。

 「ふう、何だって言うんだ?」

 「四本全部集まったとはいえ、それだけですぐに光るはずがないのに」

 「時人。あんた、何をやったんだ?」

 四方堂は時人に聞いた。彼女が北斗七星を握ってこうなったのだから、聞くのは当然だろう。

 「・・・二人とも、見えた?」

 「ああ、間違いない・・・あいつだ」

 「アキラ様・・・ようやく、ようやく見つけた」

 だが、肝心の時人はおろか朱雀と庵樹は自分達の見えた想い人に意識がいっていた。刀を握ってない二人にもあの光景が見えたのは時人に触れていたからだろう。

 「・・・庵樹?どうした?」

 「兄貴。見つけたよ・・・あいつを」

 「あいつ・・・アキラ君の事かい?」

 「はい、間違いありません!」

 断言する朱雀の言葉に疑問符をだす皆。

 「あんた達三人は何を見たと言うんだい?」

 「・・・私達は紫微垣を使って技を出すアキラの姿が見えた。その技は光の龍みたいな技で空に昇っていった」

 三人の言葉に考えた幸村と四方堂。

 「もしかして向こうでアキラ君が紫微垣を使ったから、世界が違えどそれにこの刀達が反応した?ということかな」

 「・・・ちょっと待ち。壬生一族でもサムライの血筋でもないモミアゲが、どうして村正の刀を扱える?話を聞く限り紫微垣と対話もでき、力も使えているみたいだ。少なくともただの血のモミアゲには無理な話だ」

 「俺もダンマリ君の事は親父から聞いたが、刀との対話は無理だと言っていた」

 「もしくは・・・アキラ本人が実は壬生一族・・・いや、それはない」

 四人が話し合っている中、時人達はある一つの事を思い出した。そして、それが紫微垣を使えるようになったのではと思った。

 

 「皆・・・もし、アキラの中に壬生一族の血があるといったらどうする?」

 

 四人が聞いた時人の言葉は唖然とさせるには充分だった。

 「ちょ、ちょ!ちょっと、おいそれはどういう!」

 動揺を隠せない辰怜を遮って説明を始めた。

 「・・・アキラ様が狂様と戦い終わった時の事です」

 「あれは八回目だったかな・・・アキラの攻撃に狂がピンチになったことがあったんだ。その際に、向こうはあの時奥義を使った」

 「うん。黄龍をアキラに放った」

 「防御はしていたと思いますが、それでもその時のアキラ様も立っているのがやっとに近かったのでくらってしまい、生死の境をさまよったのです」

 「出血もひどかったから、急いで輸血もしないとまずいことになって・・・でも、対戦相手の狂も結構危険な状態だったし、当時出産したばかりのゆやさんからも治療してくれる灯からも血をもらうわけにはいかなかった」

 「運が悪いことに、梵天丸や紅虎といったほかの人間がその時いなかったんだ。唯一いたのが私達だった。壬生京四郎と朔夜も新婚旅行に行っていたから・・・」

 三人の話に合点がいった顔の四方堂。

 「つまり、三人の血を輸血してその時のモミアゲは一命をとりとめた。と同時に壬生の血も持つことになった。ということだね」

 「なるほど、それなら納得だ。あいつは並外れた精神力と心の強さがある。壬生の血と力を己のモノにできるだろう」

 「ちょっと待て、じゃあ十回目のあのアキラと狂の戦いは」

 「本人の実力もあっただろうけど、壬生の力も使って戦っていたからこそ狂さんは敗北寸前まで追い込まれたんだろうね・・・その事、本人は?」

 幸村の言葉に首を横に振る三人。自分の実力で狂に勝ちたいと思っているアキラが実は壬生の血を入れていてその加護がある。その事を知ればどうなるのか分からない。そう思い真実を口から出せなかったようだ。

 

 皆の気持ちもようやく落ち着いた。

 「よし、まとめよう・・・あいつが紫微垣を使える。そして、それに共鳴してここにある村正様の刀と鏡が反応した」

 「つまり、向こうの世界で紫微垣を使ったタイミングを狙って、時人が刀との対話をやって刀の能力を全開にすれば」

 「あっちに行けるってことだね・・・でも、アキラ君の時はまだ一人だったけど今回は君達三人だ」

 「アキラの方も紫微垣の力を最大限まで使わないとダメということだ。今回は紫微垣からすれば半分くらいだと思うぜ。持ち主だった俺が言うんだから間違いない」

 「後はその時が来るまで待つしかないね・・・三人とも今のうちにやれるべきことをやっておきなよ」

 「「「わかった・わかりました」」」

 三人の顔は決意があった。その時が来たらもう戻ってこれないだろう。その事を理解していたのかもしれない。

 

 三人のアキラと再会する日が更に近づいてきた。

 




 
 アキラは三人から輸血したからこそ壬生の血を入れることになり、その血のおかげでアキラに刀との対話が出来るようになった。そして、身体が超活性化のようになったのも壬生の血が活性したからです。


 これが、アキラの知らない自分の体の変化の答えです。

 でも、三人の想いを知ると彼女らが黙っていたことは責められないですね・・・
 
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