こんにちは、三MENです。
最近更新速度が遅くなっています・・・リアルが忙しい。早く、元の勤務時間に戻ってほしい。
今回はオリジナルと隊一番の暴走しやすい方です!
「とおおりゃあああ!」
「甘いですよ」
襲い掛かってくる柘榴を簡単によけると同時に槍を蹴とばした。
「ええ!そんなのありっすか!」
「ありです」
あっさり体勢を崩した彼女の首に、アキラは刀を突きつけた。
「これで五戦全敗っすよ・・・しかもアキラさん。全然本気じゃないし」
「だから勝てねえ。って言ったじゃねえかよ」
「儂らに勝てないやつが、アキラに勝てるわけなかろう」
「そうですよ!一番強いのはアキラ様なのです!」
柘榴と同じ槍使いの三人が胸を張って言った。約一名はその胸が大きく弾んだ。
「ううう!松葉!仇うってほしいっす!」
「面倒」
「そんな~~!大手門を全部ぶっ壊したからどんなに強いか試したのに、柘榴の全敗なんて~~」
「それができる相手に勝てるはずがない」
「あらあら、道場破りしておいて負け越しなの?」
松葉に無理宣言をくらってがっかりしている柘榴のところに、彼女らの主が来た。
「ええ。あなたが以前言っていた道場破りをしたいをしてきましてね。結果はこの通りです」
「なるほど・・・ねえ、アキラ一戦しない?柘榴を簡単に倒せるなんて面白そうだし」
「お!御大将がやるっすか!」
「面白そう」
「・・・いいですね。あなたと刀を合わせたいと思っていました」
美空からの挑戦に、アキラもやる気十分だ。
「やめとけって!負けるに決まっているんだから」
「ああ・・・ガチでやってもアキラの勝ちは決まっている」
「です!如来様の化身のアキラ様には敵などいないです!」
「・・・ふふふ、大手門をあんなにしたんだから覚悟はいいわね」
刀を抜いて、目に炎が見えるくらいに燃えていた。
「いや、あなたが別にしてもいいと言ったんじゃ」
「あんなことができるなんて、普通思わないわよ!」
「越前であれ(朱雀)を見たのに・・・忘れていましたね」
「・・・始めるわよ!(〃ノωノ)」
その言葉に思い出したのか、慌てて開始の合図を出した。
「あ、ごまかしたっす!」
「絶対忘れてた」
美空に合わせて、アキラも刀一本だけで戦うことにした。
「そう言えば『ガキイ!』門の、『ドシャ!』修繕はどうです!」
「修繕と言うより『ザシャ!』完全に一からの『ッバ!』作り直しよ!っく!何よあなた、『ズシャ』一本だけでもそんなに強いなんて『ッキ!』」
会話しながら何度か刀をぶつけあったが、先読みされて避けられたり、抑えられたりされる。一端距離をとった美空。
「全く・・・使おうかしら」
「三昧耶曼荼羅ですか?城がさらにぶっ壊れますから、まずいのでは?」
「いいえ、来なさい!我が妹達!」
すると、美空の周りにいろいろな女性が現れた。ただし、サイズが小さすぎたり逆に大きかったりと多種多様で彼女ら全員がうっすらとしていた。
「誰ですか。それは?」
「御大将・・・毘沙門天の加護を受けているっす」
「護法五神」
「「「何じゃ(だ・です)?それは」」」
やっぱり、この三人には四文字以上の漢字は難しかった。しかも、神は信じない口ので尚更だ。
「つまり、毘沙門天同様の神を使役できる技ということですか」
「ほほほ!さあ!あいつをやっておしまい!」
「・・・・・・何か、女王様っぽいですね」
「その通りっす!」
「否定しない」
アキラの言葉に部下二人も肯定だ。しかし美空は聞こえていないのか、笑顔でアキラに襲わせた。その襲い掛かってくる五体の神をよけながら、美空に近づいた。
「そう言えば、アキラさんって目が見えないんですよね?」
「どうしてよけられるの?」
見えていないものをよけているアキラの姿に不思議そうな柘榴と松葉。
「あいつの話じゃ、心の眼があるって言っていたぜ」
「見てじゃなく感じてわかるって言っておったぞ」
「とんでもなく苦労して手に入れた。って言っていたです」
「でも、それが分かるようになるって・・・自分で目をつぶしたんですか!」
「信じられない」
五人の話が聞こえたのか、柘榴と松葉と同様に美空も驚いていた。
「・・・あんたの凄さが分かった気がするわ」
「褒めていただき光栄です」
そういうと、一気に距離を縮めた。
「え!」
「隙ありです」
感じるということは、いろんな方向から見えるというようなもの。だから、どうやって五神が襲ってくるのかアキラは分かる。五体の間の隙間をしっかり見極めていたので、一気に目の前まで来た。
「っく!こうなっ「はい、終了です」・・・くう!」
慌てて刀を上げようとしたが、既にアキラの刀が首に置いていた。五体の神も今攻撃することは美空に当たる可能性があるので動けない。
「・・・負けよ」
美空の敗北宣言と共に神は姿を消した。
「御大将も負けちゃったっす・・・」
「すごい」
「まあ!アキラならな!」
「さすが!儂の夫じゃ!」
「やっぱり、アキラ様は追いかけがいがあるです!」
負けることはないと確信していた三人も喜んでいた。
「こんなものでしょう。まあ、でもよくやりましたよ」
「・・・嫌味にしか聞こえないわよ」
「ふふふ、その通りですけど」
「ぐぬぬぬ!言い返せない!」
二人とも刀を鞘に納めた。悔しそうにしていた美空にアキラは訊ねた。
「さて、戦いもここまでにして・・・本題は何ですか?ここに自ら来たのは理由があっての事でしょう?」
「ええ。そうよ」
ちゃんとアキラは理由なしでここに来る美空ではないと分かっていた。
「そうなんすか?大手門を壊されたむかつきにアキラさんをぶっ飛ばそう!と思ってたっすよ!」
「柘榴・・・あなた、後で覚えてなさいね」
「え、ええ?ど、どうしてそんなに怒っているっすか!」
「自業自得」
柘榴の言葉にこめかみに青筋を走らせたが、何とか抑えた。
「それで、ここに来たのはあの大手門をどうやって壊したのか聞きたいからよ。千貫門の方は力任せで壊したのは壊れ方を見ればわかるけど・・・大手門のあんたの壊した方は大工が驚いていたわよ・・・まるで全部を均等の大きさに切ったとしか思えないくらいの細かい破片だったと」
「ああ、それですか。私が使ったのは、そういう技ですから」
みずちは相手に風が通り抜けるように切る技。それを二つ合わせて放ったのだから、そうなって当然だろう。と思った。
「ずいぶんと常識はずれな技もあるのね」
「三昧耶曼荼羅も十分常識はずれだと思いますが?」
「・・・そうね、否定できないわね」
「柘榴もやってみたいっす!」
「無理」
「松葉!即答しないでほしいっす!」
美空にツッコミを入れて黙らせたアキラと柘榴にツッコミを入れて涙を出させた松葉。蚊帳の外状態の三人はアキラの戦いに血が騒いだのか、ガチの手合わせをしていた。
また柘榴から挑戦を申し込まれたが、彼女と戦う前に小夜叉・桐琴・綾那と一回ずつ戦っていた。そこに柘榴の五回に美空の一回の計七回も手合わせをしたため、さすがに少し疲れたので三人の誰かと勝てたらいい。と言って部屋に引き下がった。
「だあああ!何すか、その技!隙がないっすよ!」
「かかか!どうじゃ!クソガキをボロボロにしたかいがあるってものじゃい!」
「え!小夜叉、あの技くらったですか!」
「・・・思い出したくない」
その為、柘榴の悲鳴が聞こえていた。
「さて、少し仮眠を「主様!失礼するぞ!」・・・何ですか?」
床に寝転がろうとしたら、ノックもしないで一葉が入り込んだ。すると、今度は部屋の床の畳を引っぺがして隠れるように入って蓋をした。そのすぐ後だった。
「ああ、アキラ殿。公方様を見ませんでしたか」
幽が追いかけるように入ってきた。だが、アキラはやっぱりと思った。何をしたかは後で聞くとして、少し面白そうに思えたので一葉の言葉通りにした。
「いえ、来ていません。それで、一葉はまた何かしましたか?」
「そうなのですよ。全くあの風来坊は、将軍としての仕事をほったらかして」
「そんなに仕事があるのですか?」
「いえ将軍としての仕事自体はそんなにないですが、それ以外の仕事は山のようにございます」
そこで、思わず笑ってしまった。
「なるほど、一葉はそれが嫌で蝶のように窓から逃げだしたと」
「その通りでございます。あのダメで文句しか言わないどこぞの牡丹な猪将軍はいったいどこに・・・」
『本当にいないか確認していますね。そんな言葉はいない時でも使わないのに』
この幽の言葉に彼女の糸を理解したアキラ。彼自身は自分の文句を言われても流せるが、あの将軍様はそれができない。幽からの文句はなおさらだ。
「・・・ふむ、これだけ言っても出てこないということは。この部屋には本当にいないようですな・・・アキラ殿、あの暴君を見かけたら探していたと伝えてください」
「分かりました。頑張ってください」
『まるで、仕事から逃げ出す紅虎を探す真尋さんですね。そして、紅虎も一葉も同じ将軍様・・・』
もう一人の将軍の事を考えながら、気配も完全になくなったのを確認した。下の人もそれが分かったのか、
「あやつめ~~!よくもあれだけ言いたい放題しおったな!」
姿を現した。怒りに燃える姿は暴君そのものだった。
「よく我慢できましたね・・・ある意味褒められますよ」
「必死に我慢しておったわ!」
「でも我慢だけですか?一葉はそれだけでは無理と思っていましたが」
「主様が近くにいたからのう。主様の匂いがあったから我慢できた」
「私の匂い?」
すると、さっきまでの怒りの顔が笑顔になった。
「ああ・・・それを嗅ぐだけでとても落ち着くし、抱かれたい気持ちになる」
そう言って、アキラの手を自分の胸に付けた。
「あの文句しか言えん奴も今はいない。夫婦の営みをしようではないか・・・ほれ、余の体、好きにしてよいのじゃぞ」
服の中に手を入れようとしたが、アキラがそれを振りほどいた。
「私の匂いってある意味麻薬ですか?・・・魅力的な誘いですが、今回は遠慮します。仮眠をしたいので」
欠伸が出た姿を見て、ムッとした一葉。
「何じゃと!余との子作りより眠りを優先すると言うのか!」
「あなたが、仕事よりごろつきに喧嘩を売って金銭を強奪する優先順位と同じようなものです」
「そ、それを言われると・・・そうじゃ!主様、眠たいのじゃろう?」
「そう言っているではないですか」
正座になった一葉が、自分の膝に手を乗せた。
「膝枕じゃ!寝るなら枕が必要じゃろう(ぽんぽん)」
「・・・何かしませんよね?」
「するわけなかろう!それとも、妻の枕で寝たくないと言うのか?」
「いいえ・・・それなら、失礼します」
嬉しそうにしている一葉の太ももに頭をのせた。
「こうして、主様と夫婦らしいことをするのも初めてじゃのう」
「そう言えばそうですね・・・いつもあなたが騒動を持ち込んで私が巻き込まれるということが多かったですから」
「あれは余が持ってくるのではなく勝手についてきたのじゃ!」
と言いつつも、額には汗が流れていた。
「・・・まあ、いいでしょう(向こうでもほたるがよく・・・一葉より質が悪く、しかも持ってきた自覚を持たないし・・・それを思えば)」
昔を思い出して、少しげんなりした顔になった。気を取り直そうと、大きな胸で見えにくくなっている一葉の顔を確認した。
「主様・・・余はとても嬉しい。余を将軍と見ない。ただの一葉として見る主様と夫婦になれたことが。そして、主様も余を大切な人として見てくれることが」
「私も嫁がこんなに増えるのは予想しなかったですが、あなたを嫁にもらえて嬉しいですよ。これからも夫である私をお願いします・・・ふぁあ」
膝枕が気持ちいいのか、本格的に眠気が来た。
「寝てもよいのだぞ。夫の寝顔を見るのも妻の楽しみじゃからな」
「そうですか。ではお言葉に甘えて(膝枕なんて、結菜にして、もらって以来・・・です、ね』
時々久遠の家に行き、食後にしてもらったことを思い出しながら、どんどん意識が遠のいていって、やがて眠りについた。
ずっと目を閉じているアキラの顔だが、寝息が聞こえて本当に寝た顔を見て一葉は笑顔になった。
「眠りについたようじゃな。ふふ、こんなに純粋な顔で寝るのじゃな」
「公方様。ここに居られましたか」
「幽・・・今余は動けない」
「分かりました。夫婦の邪魔をするわけにはいきませんからな」
「お主もしてもよいぞ。妻になるのじゃろう?」
「某は、もう少し後で・・・では、失礼します」
「ああ。仕事は主様が起きてから必ずやる」
幽が出ていって、部屋は再び二人だけとなった。
「主様・・・」
頭を撫でる一葉。その時、あの言葉を思い出した。
『信念を持たないお前が信念を持った我が妻を侮辱することは絶対に許せない!』
二条館で鬼になった三好三人に言ったあの言葉。一葉が心にずっと残していた言葉だ。
「あの言葉ほど、胸が高鳴ったことはない。絶対にお主に抱かれたいと思ったことはない。そして・・・」
顔を赤くして、最後にこう呟いた。
「死ぬまで、一緒にいたい・・・そう思ったことはない」
その後、アキラが起きるまで顔を見続けた一葉だった。
オリジナルで美空と戦ってみました!
でも、やはりアキラが強かった!桐琴のあの技は力加減をつけられるように前回連れていかれた小夜叉を実験台・・・もとい対戦相手にして使ったおかげで既に加減がつけられるようになりました。ただ、トラウマができたようですが。
本章に戻ります!
女王様美空・・・うん、似合うな。