重い枷が外れた話【慧音×妹紅×慧音】
シャツから覗く肌。ボタンは留められてはおらず、鎖骨からお臍までだらしなく晒された肌が艶めかしい。
藤原妹紅の台詞から始まる。
「……ああ、あいつとの馬鹿騒ぎはこれでおしまいさ」
つまりは、蓬莱山輝夜のとけんかはこれで終わりと言うことだ。
何十、何百、何千、何万回も、死と再生を繰り返す、ばかげた殺し合いは終わりだと言う。
しかし、これまでも似たような台詞は、妹紅は口にしている。
およそ一千百年前に出会った彼女は、何十、何百、何千回も、繰り返し蓬莱山輝夜と不毛な殺し合いを続けていた。
だから彼女が口にする話題は、蓬莱山輝夜、蓬莱山輝夜、輝夜、輝夜、輝夜、輝夜輝夜輝夜、自分、慧音。
妹紅が輝夜に執着する理由は、彼女の父親にある。妹紅の父は輝夜に辱めを受けた。
憤怒した妹紅は後先考えず、ただ父の復讐の為に蓬莱の薬を口にし、図らずも輝夜と同じ不老不死になってしまった。人外と化した彼女は幾つもの場所を転々とし、この幻想郷に行き着いた。そして、月の使徒から逃げた輝夜と出会う。
出会った頃は父の事をよく口にしていた。
だから藤原妹紅は重度のファザコンだと慧音は思った。父親は亡くなり、何百年も経ってもいまだに、復讐の炎は燃え続けている。これはその証左。
その考えは次第に消える。殺し合いと休戦を繰り返す二人は、まるで二人だけの秘密の遊戯に思えてしまった。中身は狂気じみてはいるが――
妹紅の話す話題は、初めこそは父親に対しての輝夜への憎悪だったが、次第に輝夜に対する外見、態度、思考など輝夜本人に対する事柄にすり替わっていった。
自分以外の女の事ばかり――
だからこそ、慧音は蓬莱山輝夜に嫉妬していた。
――馬鹿騒ぎはこれでおしまい。
その言葉がいつもと違って重く聞こえた。
妹紅の表情も暗い。
十中八九、博麗の事を知ったのがきっかけだ。
解答はすぐに彼女の口から出た。
「あいつは、これから同じ事を続けていくのか?」
妹紅と同じ様に彼女もまた、博麗家という形で、一つの執着に拘束されている。
彼女の疑問は今の慧音には興味がなかった。だから適当に一般論を言うだけに留まった。
彼女の変化に恐怖を覚える。
いつものように愚痴を肴に酒を飲もうとはせず、差し出した菓子にも手を出さなかった。
彼女との今までで一番短い会話は、彼女の「今日はもう帰るよ」という言葉で終了を告げられた。
ゆっくりと妹紅は立ち上がった。パチン、パチンとズボンの留め具を付ける金属音が部屋に響く。
彼女の心の中の大部分を占める輝夜への感情が消えた今、その隙間を埋めるのは何なのだろうか。
玄関へと歩いて行く。
慧音は妹紅がその空洞を埋めず、このまま自分からも彼女が消えてしまうように感じた。
慧音も立ち上がる。
「妹紅」
彼女を引き留める為、名前を呼ぶ。
玄関の引き戸を半ば開けた形で、少女は振り返る。
その動きに、足元まで伸びた白髪がなめらかに揺れる。
慧音は両手で妹紅の頬を包み、唇を重ねた。
掌から、唇から彼女の体温が伝わる。
同時に、慧音の熱を伝える。
伝えたいものはそれだけではない。
伝えたいのは、もっとドロドロした――
梅雨よりもじっとりと、ねっとりとした感情。
「んっ……おい……んん……けい……ね」
微かに開いた口へ強引に舌を入れる。
妹紅の舌、唾液、歯、口腔粘膜全てを味わい尽くす。
荒い鼻息が漏れる。
「んん……んあっ……うぁ」
絡ませようとする舌から逃げようと妹紅の舌が動く。
お茶の香り、味が混じるが気にはならない。
彼女の手が、玄関の戸から動き、妹紅の肩を掴む。
妹紅の力なら体を引きはがすことは出来るはず――
しかし、妹紅はいまだに体を引きはがすどころか艶めかしく蠢く舌に翻弄されている。
「ん……おぃ……んぷ……けいね……やめっ……んっ」
いつもの男勝りな態度はどこへやら。女の声で拒絶する。
玄関の扉を挟んで、人は通ることはほとんどない。
室内の明かりは開いた戸から外へと漏れ出ている。
もし人が通りかかれば、玄関の戸が開いていることを不思議に思い、近づくかもしれない。
官能的な声と、刺激的な状況が慧音の思考をエスカレートさせる。
重い枷が外れたかのように、手は動く。
右手は肌とズボンの間に滑り込ませ、指を秘部に這わす。
すでにそこは湿っていた。
妹紅は処女ではない。
父親の件で、恋人との関係が破綻した。
そのことに、慧音は何も思わない。
ただ女としての性を知っている事。
左手で服の上から乳房を揉む。
口腔、乳房、陰部の三点を同時に攻める。
シェイクされる口腔からミックスされた唾液が二人の唇の隙間からだらしなく垂れる。
指と指の隙間で膨らんだ乳首を挟みながら、少女の膨らみを捏ね回した。
人差し指と中指を狭隘な膣胴をぐちゅぐちゅと、ぐちゃぐちゃとかき混ぜる。
指から滴る愛蜜液が妹紅の赤いズボンの股間部分を湿らせていく。
指は妹紅の膣内で激しく踊る。
アクセントに、乳首をひねりあげた。
「つぁ……ふわぁ……だめ……けーね……んぁそこ……だめぇ……」
右手に感じる水圧。
妹紅は潮を吹いた。
ズボンの股間が茶色く変色していく。
太腿を伝い、白い靴下が淫らな熱汁を吸っていく。
構わず、掻き混ぜる。
ぴちゃぴちゃと水音が混じる。
指を折り、膣肉を刺激する。
と、ビクビクと妹紅は体を痙攣させ、指の刺激から逃れようと、かかとを浮かせる。
どうやら、ここがGスポットのようだった。
爪を立て、そこを執拗に攻めまくる。
攪拌させ、嬲りまくる。
恥蜜の甘い香りが鼻腔をくすぐった。
それに食欲をそそられたかのように、舌は激しく蠢き、慧音の指の動きはより一層激しさを増し、再び妹紅が絶頂を迎えた。
びくりびくりと太腿を痙攣させる。
それでも、指がGスポットを攻めると、刺激から逃げようと身をよじる。
「んんー……んっ……うんっ」
塞いだ口から漏れる嬌声は、より一層体を苛む手と指の動きを加速させる。
絶頂。絶頂。絶頂絶頂絶頂絶頂。
絶頂してもなお続く、慧音の妹紅への甘美な責め苦は続く。
下半身が完全に弛緩した妹紅は、Gスポットを責め嬲っていた二本の指が、子宮の入り口をノックするほど食い込ませた。
妹紅体重が指先にかかる。
口を離す。
呼吸が止まっている。
死んでいた。
どうやら激しく攻めすぎて酸欠になったようだった。
ズボンは小水を漏らしたかのようにぐっしょりと濡れている。
不死者の彼女には問題ない。
数秒も待たずに蘇生する。
指にかかった重さが取れた。
「妹紅」
一応、心配そうに声をかけるが、どさっと乱暴に押し倒された。
「おい、慧音」
顔を近づけ、凄まれた。
「お前が、火を付けたんだから、最後まで面倒を見ろよ」
唾液で妖しく濡れた筆が突き出された慧音の尻穴に迫る。
不浄の穴にはすでに同じ筆が十五本挿入されていた。
「慧音には、やっぱり尻尾がよく似合うよ」
ぐりぐりと乱暴に、すでに挿入された筆をかき分けるように十六本目が挿入される。
慧音は必死に声を押し殺す。
真夜中の寺子屋。
教師である慧音への教育を施す妹紅。
「でも、獣人の時ほど立派じゃないなぁ。まだまだ倍ほど入れないとなぁ。慧音センセ」
時刻は正子を一時間と少しを過ぎた程か。
カリカリと、チョークを削る音と、女の喘ぎ声が静かな室内に響く。
一つの行灯が周囲をうっすらと照らしている。
二十畳の寺小屋の一室に二人はいた。慧音の仕事場。寺小屋は二階建てで、一階は読み書きの学習用、二階は三味線を弾くなどの芸能を学ぶ。
今二人がいるのは一階の壁は道路側とその反対側は縁側になっており、今は戸を引かれ外の様子は分からない。部屋の入り口と反対側は大きな黒板になっている。その黒板が慧音の持つチョークを削っていた。
床は畳で、子供たちが読み書きをする小さな机は端固まっておかれている。
慧音はお尻を突き出すような形で、黒板に向かっていた。服装は普段着、あるいは仕事場での正装だった。青いワンピース。スカートの縁にはアクセントで白のレースが付いている。今はそのスカートが捲られ、剥き出しの臀部が妹紅の前に晒されている。
下着を身につけていない。
妹紅の指示だった。
指示はそれだけではない。
畳に手を着けることも禁じられた。
黒板のチョーク置きに掴まっている。
今も必死になって書いている、授業で絶対に書くことのない卑猥な言葉。
「書け……っ……ま……した」
呻きながら、慧音は妹紅に報告する。つい出した下半身、その膣壺を妹紅の指が掻き回す。
「なんて書いたのか、報告してみろよ、慧音。読み聞かせは学校での必須なんだろ」
「そ……んっ……んなこと……あぁっ」
慧音は体を震わせる。慧音のふくよかな胸は重力に従い、大きく垂れ、ふるふると震える。
「自分で書いたことだろ、しっかりしてくれよ、慧音センセ」
「わかり……ました。わた……しか……んぁ……みしらさ……んあああ……わけ……いねは……ふじわ……らぁああの……もこうの……せい……んくぁ……どれいでぇ……んくぅ……すぅ」
妹紅は慧音がしゃべるの似合わせ、指を膣内で激しくかき混ぜる。畳にぽたぽたと、慧音先生の愛液がこぼれ落ちる。
「わ……たしの……から……だおぉ……めぇぃぱぁああ……んくぅ……い……いじめてぇえ……くだ……んっ……さい」
慧音の膝がかくかくと揺れる。恥辱的な台詞を言わされたのと、妹紅の指使いに止めどなく、恥蜜が糸を引き、畳にしたたり落ちた。
慧音の膣内をかき混ぜながら、妹紅は
「はいよくできました……なんて言うと思ったか? 慧音」
怒気を強めて、言った。
慧音はただ快感に震え、何も言わない。
「まず訂正一つ。藤原妹紅ではなく、藤原妹紅様だ。お前、奴隷の分際で主人を呼び捨てにしてんじゃねえよ。馬鹿が」
妹紅は指を引き抜き、慧音の股間を思いっきり蹴りつけた。
「――――!」
声なき悲鳴。
妹紅の強烈な蹴りが、膣口にめり込み、クリトリスを潰す。
倒れ込む慧音を妹紅は髪の毛を乱暴に掴み上げた。
「おっと、手をつくなよ。これでもまだ私は、立派な妖怪扱いにしてやっているんだからな。一度でも四つん這いになったら、お前はただの犬扱いだからな」
「…………はい……もこう様……」
再び、慧音はチョーク置きに手をかける。
「訂正二つ目。お前の書いた内容に中身がないんだよ。もっと具体的な事を書くんだよ。ホント、慧音はスケベな体してんのによぉ」
慧音の秘部を、二本の指がぐちゅぐちゅとかき混ぜる。
「お前の体はどこもかしこも性感帯なんだよ。今だってお前のおまんこ、ダダ漏れじゃないか。それに……」
指を引き抜き、左手が慧音のむっちりとした尻たぶを掴む。柔らかなヒップは指を飲み込んでいく。右手に持つ妹紅の唾液で濡れた筆が不浄の穴に迫る。
「ここも感じるんだろ……慧音センセ」
「んぁ……そこ……きたな……ひう」
掛け紐のある方からねじるようにすぼまった穴に挿入する。半分ほど慧音の腸内に押し込むと、今度は穴をほぐすようにぐりぐりと筆を弄ぶ。
「もこう……それ以上……はぅう」
「妹紅様、だろ? お前本当に先生なのか? 物覚えの悪いセンセにはもっと罰が必要か?」
もう一本筆を取り、ほぐしている尻穴に挿入する。腸内をかき混ぜながら、二本、三本と追加挿入をしていく。その挿入のたびに慧音が悲鳴を上げる。
「六本が今の限界のようだな。慧音、よく似合うよ」
「ううっ」
みっしりと穴を埋める六本の筆、白い毛先が集まり、一つの尻尾のようだった。
慧音の恥蜜と妹紅の唾液の混じった指を、喘ぎ声を漏らす口腔に塗りつける。
「ふっ、物欲しそうだな……私もそろそろ、我慢ができないようだ」
慧音の雌穴からトロリと愛液が漏れ、太腿へと流れている。
妹紅は自分の股間に生えた男根を見つめる。慧音はズボンを脱いでいた。猛り立ったペニスの亀頭が先走りで濡れていた。
※
妹紅が始めた勃起した男性器を見たのは、父のものだった。
始まりは、妹紅が父の子供ではないという噂から始まった。何でも妹紅の顔が父の友人の××の顔に似ているということだった。
その噂が大きく広まったその日、すでに一人部屋で就寝に突いていた妹紅の元に父が訪れる。父は娘に男女の愛し方を教えるといって、そそり立った男性器を娘に突きつけた。妹紅は言われるがまま、拙いながらもペニスを舐めしゃぶる。そして、裸に剥かれた妹紅の縦筋にあてがい、一気に突き入れる。悲鳴をあげようとする妹紅の口を手で塞ぎ、雌の声をあげるようになるまで、いやそれ以上、夜明けまで、娘の子宮をガン突きした。妹紅は八十七回、絶頂した。その一日で妹紅は父の男性器にメロメロになった。
その日から、夜になると毎日父は妹紅をハメ続けた。夜明けまでということはなく、喘ぎ声を押し殺す娘がイキ疲れるまで犯した。父だけでなく妹紅も腰を振って快感を貪った。そして、刺し貫かれたまま、妹紅は父の胸の中で眠った。
父の男根は妹紅の前では一度として、萎えることはなかった。同時に射精することも一度もなかった。
六十日が過ぎた後は、晴れた月明かりの夜に全裸で雌穴を串刺しにされながら、外を散歩するようになった。
父に子宮を押し潰される快感と、裸絵で外に出る羞恥心が混じり、得も言われぬ快美感に体を震わせ、絶頂を繰り返した。
けれど、そんな夜の生活は百八日目で終わりを迎える。
父は蓬莱山輝夜に心を奪われたのだ。父の異常な寵愛を失い、妹紅は自慰に耽るようになった。指で膣襞をかき混ぜるだけでなく、細長い物なら何でも挿入した。全裸で一人散歩に出かけ、自慰を行った。けれど、父とのまぐわい以上、いや同等の快楽は得られなかった。あの時の快感を求め、尻穴も穿った。
それから数ヶ月、父が亡くなった。
もう父と愛し合えない。
妹紅の肉欲が、蓬莱山輝夜への憎しみへと変質した。
※
「んんっ!」
初めての膣穴挿入に妹紅は甘い声を零す。亀頭が膣襞で擦られる刺激が堪らなく気持ちいい。加えて、膣の締め付けが亀頭だけでなく、竿全体を締め付ける。護符の力で生まれたペニスが粘膜生肉が絡みつき、きゅきゅうと肉棒を締め付ける。
「んああっ!」
慧音が体を震わせ、嬌声を上げた。
妹紅が腰を引くと、亀頭のカリ首を膣襞が擦り付け、膝が笑ってしまいそうなほどの肉悦か駆け巡った。
「なんっだよ! これ――」
本来自分にはない器官で得る、堪らない激悦。自然と妹紅の腰が動く。
ぶちゅっぶちゅっと結合部から粘ついた水音が聞こえる。
「あっ、ああっ!」
「んくっ、な、なんだっ!?」
初めて訪れる射精の予感に妹紅は当惑する。だが、その感情も一度経験すれば、消滅する。
「――で、でるっ!!」
ドビュッ、ドビュドビュッ!!
慧音のナカで妹紅の男根から大量の精液が吐き出した。
「んあああっ! 熱い! 妹紅の精液が――」
「くっ、すげえな、これが射精ってやつか……」
女の絶頂感に近い射精の開放感。まるで輝夜の腹を腕で貫いてやった時の興奮にも近い。
男根は一度の射精で萎える事も消失することもなかった。
「やばいな、腰が止まらなくなりそうだ」
「ああ! そんなっ!」
妹紅は上体を倒し、慧音の乳房を後ろからも衣服越しに揉み込む。同士に腰を慧音に打ちつける。
慧音の乳房は柔らかく、妹紅の掌に吸い付くように纏わり付く。揉めば揉むほど、腰を突けば突くほど、慧音は嬌声を上げる。
二度目の射精はほどなく訪れた。
続く