ーー紅魔館 最上階ーー
レミリア「やっぱり人間って使えないわね…」
愛しき従者としての批判では無く種族としての批判、人間とはやはり様々な面で脆い所がある。
レミリア「いらっしゃい博麗の巫女。我が城、紅魔館へようこそ、歓迎するわ。」
目の前には無数の傷を負い紅く染まった人間が一人。
霊夢「歓迎されてるならお茶の一つでも貰いたいのだけれど?」
レミリア「生憎、私は此処の主なんでね。そういった事は私の優秀なメイドの役目なんだけど、今は不在。」
霊夢「優秀なメイドが不在ねぇ…」
レミリア「そう、何故かは貴女が一番分かるでしょう?…今夜は月が紅いわね。」
霊夢「そうね、忌々しい程に紅い。目に悪いわ。」
レミリア「構えなさいな。こんなにも月が紅いから本気で殺すわよ。」
霊夢「こんなに月も紅いのに」
霊夢「永い夜になりそうね」
レミリア「楽しい夜になりそうね」
ーー紅魔館 広間ーー
煉「おーい、生きてるか?」
咲夜「流石に生きてるわよ…」
煉「取り敢えずの止血くらいはしておいたが大丈夫か?」
咲夜「あら、ありがとう。とにかくお嬢様の所へ行かなくては…っ!」
煉「頭から血が大量に出てたぞ、その状態で戦うのは無理なんじゃ…?」
咲夜「あの巫女は危険、例えお嬢様だとしてもあの巫女とお嬢様を戦わせる訳には…!」
煉「だとしてもその怪我じゃ戦ってる最中に傷が開くぞ。力になるか分からんが俺が行ってくる。」
咲夜「否定しておきたい所だけど巫女がお嬢様の所に行くのも時間の問題ね…良いわ、お嬢様をお願い。」
煉「ああ、任せてくれ。」
ーー紅魔館 最上階ーー
レミリア「ハァァァッ!!」
爪を大きく振り下ろし地面を抉り抜くも博麗の巫女は外へと飛び回避する。
周囲の壁は一部崩壊しており戦いの跡がはっきりと残っている。
レミリア「ほう、人間風情が中々に耐えるじゃない。
それで良い、すぐに落ちる様じゃ興醒めも良いとこよ。」
運命「ミゼラブルフェイト」
鎖が博麗の巫女を執拗に追うも鎖が捕らえる寸前で博麗の巫女の姿が消えた。
刹那、レミリアの背後に瞬間移動し首を狙う。
レミリア「つーかまえた。」
霊夢「な!?」
博麗の巫女の腕を掴みそのまま遠くへと投げ飛ばす、受け身は取れていない。
必殺「ハートブレイク」
紅い槍が一閃、受け身の取れていない博麗の巫女を貫く。
レミリア「殺していないだけマシでしょう?
貴女達の敷いたルールは破らないから安心なさいな?」
霊夢「殺されるかと思ったわよ!」
レミリア「私の愛する従者を傷つけた罪よ、この程度おあいこでしょ?」
霊夢「それねぇ…全く記憶に無いのよね。あのメイドと始めたはいいけどいつの間にか気付いたらあんたの居た所の前に居たのよ。」
レミリア「はい?」
霊夢「てっきり自決したかと思ったけれど」
レミリア「そんな使い潰してるつもりは無いけどねえ…ま、何にせよ私はこの地を我が物にする、その為には貴女を捻じ伏せ力を示す。もし私の下に降るなら特別待遇でもしてあげるわよ?豪華な食事やふかふかなベッドもあるけども」
霊夢「豪華な食事…!?い、いえ駄目よ!ここは吸血鬼の土地にはならないから!」
レミリア「そう、残念ね。凄く勿体なさそうな顔してるけど?」
霊夢が針を投げるもレミリアは蝙蝠となり散開する、当たる場を失った針は壁に当たり爆散する。
霊夢「吸血鬼の誘いなんて裏があるとしか思えないっての!」
レミリア「あら、私が提案したのは約束事よ?悪魔は約束を破らない。」
夢符「封魔陣」
夜符「バットレディスクランブル」
蝙蝠となったレミリアは元に戻り壁を蹴って霊夢へと音速とも思える速度で突撃する。
それを勘付き陣を形成し迎え撃つ。
レミリアが封魔陣に激突し火花を激しく散らし轟音を鳴らしている、あまりの勢いに封魔陣に綻びが生じる。
霊夢「くっ!」
レミリア「甘いわ、そんな程度じゃ破るのは容易い。」
とうとう封魔陣が突き破られレミリアの爪が内部へ霊夢を突き刺さんと侵入してくる。
霊夢は陣を諦め瞬時に伸ばされてきたレミリアの腕を掴みぶん投げる。
レミリア「全く、乱暴ねえ」
追い打ちとして霊夢がどこからともなく現れレミリアを蹴り飛ばし上空から蹴り飛ばされたレミリアは地に衝突する。
運命「ミゼラブルフェイト」
霊夢「霊ふ、っと危ないわね、復帰が早くない?」
霊夢がトドメの札を使う前にレミリアは鎖を放ち霊夢を止める。
レミリア「ほら、もっと踊りなさい?」
レミリアがまたも霊夢に素早く突撃する、周りには鎖がまだある為に満足に回避が出来ない。
霊夢はレミリアの突撃のタイミングに合わせお祓い棒を振るうも空振りそのまま背後を爪で掻かれる。
霊夢「っっぐ!!」
夢符「退魔符乱舞」
紅符「スカーレットシュート」
直線に激しく飛ぶ札の乱舞に紅い大弾が炸裂し拮抗する。
レミリア「押し切れないわね。」
レミリアは攻撃を中断し次のスペルを放つ。
獄符「千本の針の山」
霊夢も攻撃を止め回避に移る、霊夢の左右から針が細かく飛来し
繊密な回避を行う。
神槍「スピア・ザ・グングニル」
霊夢「くっ!?」
放たれた紅き大槍は物凄い速度で霊夢へと向かう、
夢境「二重大結界」
グングニルに対し結界を貼り受ける、受けた衝撃によって後方へ下がってしまい
針の山を背中に掠める。
霊夢は痛みに顔を歪めながらも目の前の槍を受け切る事に集中する、
これを喰らえば先程の槍とは違い只では済まない。
そして次第にグングニルは勢いを失い爆散していく。
レミリア「懐が甘いわよ。」
グングニルが消失したと同時にレミリアは霊夢の懐に入り身体を切り裂く。
レミリア「あらあら、派手に散らしたわね。良い具合に紅く染まったんじゃない?」
霊夢「はぁ、はぁ、そういうの言う前に後ろ。見た方が良いんじゃない?」
レミリア「なに!?」
後ろを見れば全体が見切れない程の大きさを持った青い陰陽玉が既に間近にあった。
宝具「陰陽鬼神玉」
レミリア「ぐ、おおおおおおおおおおおオオオオオオオオ!!!」
霊夢「うそ!?ったくしぶといわね!」
青い陰陽玉に潰されかけたレミリアは自力で脱出した、身体中に傷を負っているが吸血鬼である故すぐに傷は塞がり何事も無かったかの様に戻っている。
レミリア「えっぐいの出して来るわね~・・今のは堪えたわよ?」
霊夢「・・何か来る・・?」
突如、下方から色鮮やかで轟音を伴ったレーザーがレミリアと霊夢を分ける様に
放たれた。
魔理沙「待たせたな!真打ち登場だぜ!」
霊夢「あら、魔理沙じゃない来てたの?」
魔理沙「おいおい・・ここは私の登場に有り難みを感じる所だろ!?」
霊夢「あー、はいはい凄く助かったわー」
魔理沙「やばっ、霊夢!そこ離れた方が良いぞ!!」
霊夢「え?」
またも突如としてレーザーの様なのが轟音と共に飛んできた、
今度は炎、渦を巻いて燃え盛り上がる。
レミリア「やっと来たか、物取りに行くのに幾ら掛かってるのよ?」
煉「悪い悪い、向こうの魔法使いに捕まって振り回されててな・・」
魔理沙「まあいいじゃないか。悪魔と良く分からん人間から幻想郷を二人で
救うってのも、霊夢どうした?」
霊夢「・・・・ん?あ、いや何でもないわ。」
レミリア「それじゃあ行くわよ煉!」
煉「ああ、足は引っ張らん様にしとくさ!」
ーーfateサイド 市街地にてーー
女性「はぁ、はぁ。なんなのよあの化物!」
人が喰われ見るも耐えない残骸がそこら中に散らばっている。
血生臭い匂いと光景に耐えれず吐いてしまいそうだが堪えるしか無い。
とにかく逃げる。幸いあの化物よりかは私の方が速い、逃げ切る事なら出来そうだ。
男性「おーい!こっちだ!ここなら安全だぞ!」
声を掛けられた方に向くと地下シェルターに繋がっている小さな入り口で男の人が私を呼んでいた。
安全と言っていたが確かにあそこならあの化物の大きさなら入っては来れない。
女性「ええ!今行く…わ?」
地下シェルターの向こう側から黒い何かが物凄い勢いで走って来ている、形からして虎に近い。
男性「?おい、何して…な、何だアイツ!?」
女性「あ…あ…」
気付くのが遅かったか黒い化物は男性が逃げようとする前にその首を喰った、
勢い良く血が飛び散り返り血を浴びながら黒い化物はシェルターの中へと入ってゆく。
聞こえるのは男と女の絶望に満ちた悲鳴、あの中での逃げ場は無く入られたのなら殺されるしか無い。
女性「あ…あ…」
逃げたい、だけど足が怯えて動かない。後ろを振り向けば先程の化物が追い付いてきている。
歯もカチカチと震え全身が生を諦めた様に力が抜けている。
化物がこちらを見据えている。
その刹那
???「伏せてな嬢ちゃん!」
青い服に青い髪をした男が赤い槍を振るい化物を薙ぎ倒していく。
???「猛っているなクーフー。背後にも相手は幾千と居るぞ。」
???「そっちはアンタにくれてやるよ、そっちも暴れたいんだろ?」
???「ああ、最近はこういう事が無くて退屈だったんでな、遠慮無く殺らせてもらおう。」
黒い服を来た黒髪の大男が地面を叩きつければ大地が割れ化物が底を失った空間へと
落ちていく。
女性「貴方達は一体・・?」
???「今は名だけ告げさせてもらう、俺の名は眼千。お前さんの敵では無いから安心
しろ。」
???「クー・フーリンだ、悪いが細かいこたぁ後回しにさせてもらうぜ!!」
???「全く、勝手に先行って勝手に暴れてるって・・扱いに困るわこいつら・・」
眼千「そう言ってる間に弓の一つでも放ってはどうだ?それとも此奴らの皮でも剥いで
愛でたいと?」
???「いや、どうしたら私がこんな化物の皮欲しがるのよ・・私はあいつを探してるだけで寄り道するつもりは無いだけよ。」
今度は黒髪の女性が変な乗り物に乗ってやってきた、そして何かを放ち化物に当てる。
クーフー「と、言いつつちゃっかりやってる辺りはあの嬢ちゃんって事かね」
槍で突き、拳で砕き、弓を射る。
化物は次々に死にゆくがそれでもまだ化物は群がってくる。
眼千「ああ、良いぞもっと来るが良い!貴様等の牙で俺を屠って見せろ出来るならな!!」
眼千は拳にて化物の身体を砕いては地を叩き一掃する。
???「イシュタル!その女乗せて上に行っていろ!」
イシュタル「一人乗りよこれ!抱き着いて貰ってならなんとかなるけど・・」
クーフー「んじゃあそれで行け、地上じゃあ巻き添え喰らうだろうからな。」
イシュタル「はいはい、という訳で強引に持ってくけど御免なさいね。しっかり捕まってなさい。」
女性「へ?ちょ!?」
黒髪の女性に抱かれ空へ連れて行かれる、しっかり捕まって居ないと落とされそうだ。
眼千「さて、ではこれでお構いなく潰せよう、神技!!」
【千烈拳】
眼千が上に上がり眼千の背後に1000本の大腕が現れ大地目掛けて目にも留まらぬ速度
で数多の拳を打ち込む。
クーフー「それじゃあこっちもやるとするかねえ!」
ゲイ・ボルク
【突き穿つ死翔の槍】
クーフーリンも眼千と同じく上に上がり紅い槍を化物の大群に向け投擲する、
投擲された槍は複数に分裂しそれぞれの化物を穿つ。
クーフー「まだ相当いやがったな、鈍った身体を動かすにゃ丁度良いが
そろそろ大物でも来ないもんかねえ」
眼千「そう言うと大抵・・ああ、大物の到来だ」
女性「何・・?あれ・・?」
イシュタル「これはもう少し上昇した方が良いわね。その手緩めないでよ!」
眼千が割っていない地面から次々に茶色の触手の様なのが飛び出し
それは姿を顕す。
眼千「とうとう潰しがいのある奴が来なさったか。」
クーフーリン「だな、こいつは楽しめそうだ。」
200mはあろうその巨体は鈍く低い唸り声を上げる。
イシュタル「グルームか・・厄介なの来ちゃったわね・・」
グルーム「ウウウウウウウオオアアアア!!」
お読み頂き有り難う御座います~。
主観とか第三者視点とかごっちゃになっててそろそろ統一しないと感。
また来週の日曜日に投稿しますん。