バレてしまった。
いや、隠し通せる筈など無かったのだろう、吸血鬼を匿った事、吸血鬼となり人として死した事も全てバレた。
国中の人々の目が嫌悪の目に染まる、敵意と疎外感を与えさせる目が自分を呪うように見つめてくるのだ。
とにかくこの二人を逃さなくては、罪を受けるのは自分だけでいい、彼女達の為ならば友も国も裏切ろう。
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「う〜寒い……」
季節は冬、辺り一面に雪が積もり、霧の湖は歩けそうなくらいに凍り付いている。
記憶喪失で自分が何処に住んで何をしていたのかも判らないまま数ヶ月間が過ぎていた。
「ちょいとだけ使うかな、よっと。」
手から炎を出し部屋を暖める、自分で言うのもなんだが凄く便利な力を持っているなと思う。
「う〜寒い……」
「待て、神社はどうした神社は。」
レミリアやフラン、咲夜だと思ったら何故か霊夢が部屋にノック無しで突入してきた。
「少しくらい留守にしていても問題ないわよ、この積もり具合なら参拝者も居ないだろうし。」
「元旦でも人里の誰一人参拝に来てなかったと思うんだが。」
「………」
霊夢が笑顔のまま無言を貫いている、マズイ…逆鱗に触れたか?話を反らした方が良さそうだな。
「で、何しに来たんだ?」
「異変だと思ってね、もう暖かくなっても良い頃なのにおかしい。」
「確かに異変だな、春が来るの遅いよな。」
「じゃあ行くわよ。」
霊夢が指をクイクイと付いてこいというジェスチャーをしている、
「へ?俺も?なぜ!?」
「だって寒いじゃない。あんたが居れば多少暖かく出来るでしょ?」
「まさかと思うが暖房代わりに連れて行く気か?」
「そういう事よ。」
「うー…あ!ほら、レミリアに長々と外出して良いか聞かないとな!泊めてもらってる身だし!」
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「いいわよ。」
「なっ!?」
「あら、気前いいわね。」
「別にいつもやってもらってる手伝いも咲夜一人で事足りるし。便利な手駒として連れていきなさいな。」
「オッケー、んじゃ借りてくわね。」
「待てレミリア!ここは俺の辛さを想っての引き止めをだなーーー!!」
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「咲夜、一応貴女も霊夢と煉の後を付けなさい。」
「あの二人では不安と?」
「まあ、そういう事にしておいて」
「紅魔館の方はどうなさるのです?」
「多少は妖精メイドで大丈夫でしょ、何よりさ、私の起こした異変より長続きしてるのが気に食わないのよ!」
「一日持たずに霊夢と魔理沙に倒されましたからね。でも仕方無いですわ、人間らしくない人間ですもの。」
「また霧出そうかしら…」
「止めておいた方が無難かと…では行って参ります。」
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「サーヴァント、チェイサー召喚に応じ参上した。…こりゃ驚いた、俺のマスターが風呼(ふうこ)の神だとはねぇ。」
「ええ、お会い出来て光栄ですよ、諏訪の猛鬼【東風谷十軍】。名に違わぬ鋭い目付きですね。」
「世辞は要らん、神がわざわざサーヴァントを召喚するとは一体何をさせるつもりだ?」
「そう睨まないで下さいよ、早速ですがサーヴァントを一騎殺してきて下さい。」
「召喚して早々か、サーヴァントの居所は掴んでいるんだろうな?」
「貴方の故郷、信濃ですよ。」
お読み頂きありがとうございます~。
序章が終わって第1章となります、神将とミラは少しお休みタイム。
サーヴァントクラス「チェイサー」
:追撃を得意としたサーヴァントクラス、高い攻撃性能と敏捷値を持つ。
相手を追い詰めた際に有効なスキルが多く、手負いで逃走を図る敵を逃がす事無く殺し切る事が可能。
反面、耐久力は低い為、相手を如何に追い込むかの技量が問われるクラスとなっている。
次回の投稿は8月14日になります。