※この作品はR-18です。

狂愛神話~Harlem or Buddy〜   作:サナ

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幻の屋敷に住まう猫&追う者と護る者

寒符【リンガリングコールド】

 

「あのねえ…寒い所に更に寒いの投げ込まないでくれる!?」

 

「これで耐え難いのなら春を取り戻すのは止めておいた方が良いわよ?寒いから。」

 

「へえ、ってー事は知ってるのね犯人。だったら教えなさい、教える気無くても知るつもりだけど。」

 

一瞬の事だった、弾幕をいとも簡単に潜り抜けて相手の首元に針を押し付け尋問する。

 

「針を押し付けるとか極道娘かよ…怖え…」

 

「おー博麗の巫女は怖いわねえ。」

 

「あら怖がらせて悪いわね、こちとら手っ取り早く来るはずの春を取り戻したいのよ、なんで知ってるんなら吐きなさい。」

 

「別に春度を奪ってる奴を知ってる訳じゃないわよ。つまり私は無罪という事で。」

 

言った途端にお見事と言いたくなるようなターンで霊夢の後ろに周り込んで行く、無駄の無い流れる様なターンは流石の霊夢も反応し切れなかったようだ。

 

 怪符【テーブルターニング】

 

「無罪主張するのは良いけど、あんたは有罪よ、だって時間取られたし。」

 

 霊符【夢想封印】

 

「はい、一丁上がりっと。」

 

「容赦無いなー…死んでないよなあの人?」

 

「殺す訳無いでしょ、次の冬まで眠らせただけよ。さ、他当たりましょ。」

 

湖から約10分程飛んでいるとあまり雪の被っていない地域が見えた、少し遠くには古風な屋敷が一軒建っている。

 

古風な屋敷に近づくと一つの影が勢い良く飛び出し、その影は目の前で一回転して声をかけてくる。

 

「ちょいとそこのお兄さんお姉さん、これ以上先行ったら迷って出れなくなるよ。」

 

「ああ、何か知らない所に家があるなと思ったら迷い家だったのね。」

 

「猫が空飛ぶって新鮮だな。」

 

「お二人さん揃いも揃って何も怖がらないんだね…」

 

「猫だし」

 

「見た目可愛いし」

 

「前者は良いとして後者は悪寒がするのは気のせい?」

 

「気のせい気のせい、冬に抱いて寝ると暖かそうだなーとか思うくらいだから。決してその尻尾の弄りたいとか考えてないから。」

 

「煉、引いてるわよあの猫。」

 

「おや、率直な感想を言っただけなんだけどな。」

 

「まあそれはさておいて煉、あの猫とりあえず止めといて。」

 

「え?俺が!?なんで!?」

 

「迷い家にあるものを持ち帰れば幸運が訪れるっていうじゃない?つまり奪い去るのよ。」

 

「霊夢が魔理沙に見えてきましたぞ。」

 

「こんな欲のある人間が良く迷い家を見つけられたね…ってコラー!!横すり抜けて行くんじゃなーーい!!」

 

「すまんね猫人間さん、あれを止める術は無いと思うから諦めた方が良いぞ。まあ、乱暴な事はせずに此処はお引き取り願って…って…」

 

「フシャー!!!」

 

「乱暴…する事になりそうだな…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

虫の声も草木の揺らめきすら許されない空気の中、二人の男が互いを只々見据えている。

静寂の中、場にそぐわない金属音が森に響き渡り、その瞬間

 

「ミラ!遠くに離れよ!!奴の余波が当たるかもしれんからな!!」

 

「ええ!治癒とかはするから頼んだわよ!!」

 

「追撃者だと言う事を忘れたか!!」

 

「っ!?逃げ切れな…」

 

「おっと、此方は守護者という事を覚えていて貰おうか?貴様の標的は私であろう?ならば共に愉快に死の狭間を楽しもうではないか。」

 

「はっ!気楽なもんだな侵略者!!」

 

彼等の戦いがギリギリ見える草むらに身を潜め、敵サーヴァントから身を隠す。

 

敵のチェイサーが持つ長刀には風が吹いている。

神将が二本の鉾で受け流しているが長刀が動くと同時に放たれる斬撃の波で神将が圧されているようだ。

 

「全く厄介なものだよソレは。だが、私を斬り伏せるには一味足らん!!」

 

神将が片方の鉾で長刀を地面に叩きつけ、もう片方の鉾で東風谷十軍を突き放す。

 

東風谷十軍はすぐさま体勢を立て直すと、木の上に登り、神将の視界から消えた。

 

「生前と変わらぬ軽快な動きだな、猿同然か。」

 

神将が落ちている長刀を軸に辺りを警戒している、東風谷十軍が木に登ってからは音沙汰が無い。

 

「!?そこか!!」

 

「残念、フェイクだ。」

 

「っ!?」

 

神将が察知して鉾を突き刺した場所には葉を風で人形に編んだ偽物しかなく、東風谷十軍本人は神将の上後方から神将を斬った。

 

「手刀か、ミラの治癒は効いておるな。」

 

東風谷十軍がすかさず神将に向けて走り出し、風を纏わせた手刀で神将を斬り飛ばしす。

 

「老人はそろそろ寝床に着いた方がいいんじゃないか?」

 

「はっ、煽るなよ青二才。この程度掠り傷とも呼べんわ。」

 

「なら致命傷を負わせてやろうか!!」

 

「宝具か?撃っても良いが私がガーディアンである事を忘れてはいまいな?」

 

「ガーディアンだろうが何だろうが死ぬ事に変わりは無いだろう?不死で無けりゃ殺せる。」

 

神技開張、【狩猟刀、御頭奉殺】

 




お読み頂きありがとうございます~。

次回の投稿は9月10日を予定しております~
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